JP4234309B2 - 燃焼状態の診断方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば加熱炉や熱処理炉に使用されるバーナの燃焼状態の診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、従来、加熱炉6等の設備に使用されるバーナ3はバーナ制御装置10で制御されており、上記加熱炉6の炉内温度を炉内温度センサTXで測定し、この測定値を温度調節装置15に入力し、この測定値と上記温度調節装置15に予め入力されている設定炉温とを比較して温度偏差を演算し、この測定値及び温度偏差から上記温度調節装置15に予め設定されている燃焼量パターンより上記炉内温度と温度偏差とに対応するバーナ3の燃焼量を決定してバーナ制御装置10に入力し、この燃焼量に見合うようバーナ制御装置10で上記バーナ3に供給される燃料の供給量(流量)と燃焼空気の供給量(流量)とを複合絞り演算を用いて燃焼空気比を予め設定した値(例えば、μ=1.15)に保持したまま制御していた。
【0003】
なお、複合絞り演算を行なう流量制御装置は、管路1(バーナの場合、燃料供給管と燃焼空気供給管)に設けた弁の開度に対する流量係数の関係が既知の流量調整弁2と、この流量調整弁2の入側に設けた圧カセンサP0と、流量係数が既知のバーナ3と、上記圧力センサP0からの信号を演算処理するバーナ制御装置10とで構成してある。
【0004】
上記バーナ制御装置10には流量調整弁2の開度に対する流量係数及びバーナの流量係数を式またはテーブルの形で予め記憶させておき、これら流量係数と、圧力センサP0からの信号と、バーナ制御装置10に別途設定されているバーナの燃焼量に対する流量設定値とから時々刻々流量調整弁2に要求される開度を算出させている。
【0005】
一方、流量調整弁2には、開度センサSが設けてあり、この開度センサSからの現時点での開度の信号をバーナ制御装置10へ入力するとともに、このバーナ制御装置10で圧力センサP0での測定値に基づき複合絞り演算にて必要な開度を算出し、この両開度信号の偏差をなくすように流量調整弁2の開度を調整する。これにより、管路1内の流量が所定の流量となり、バーナの燃焼量を正確に制御することができる。
【0006】
次に、バーナ制御装置10で実施されている上記複合絞り演算の内容について説明する。複合絞り演算は、流量調整弁2の所要開度を、流量調節弁2の開度と流量係数との関係式、バーナ3の流量係数(すなわち、流量調整弁2出側の圧力と流量との関係)、流量調整弁2入側の圧力(制御対象流体の元圧)、及び所要流量設定値から直接的に算出するものである。
【0007】
具体的には、流量調整弁2の差圧P1(図5の仮想線部)及び出側の圧力(バーナ前の圧力)P2は流量Qの2乗に比例し、両者を加えると元圧P0となる。これらの関係を流量調整弁2の流量係数V及びバーナの流量係数Nを用いて表すと次式のようになる。
【0008】
【数1】
0=P1十P2・・・・・・(1)
1=(Q/V)2・・・・・(2)
2=(Q/N)2・・・・・(3)
(1)(2)(3)より
0=Q2(l/V2+l/N2)・・・・・・(1a)
【0009】
ここで、上記式(1a)を流量調整弁2の流量係数Vについて展開すると、次式(4)に示すように流量調整弁2の流量係数Vは流量Qとバーナの流量係数Nと元圧P0との関係で表され、バーナの流量係数Nは既知であり、元圧P0は実測値として得られ、流量Qは炉内温度及び温度偏差から決定されるバーナの燃焼量に対応して予め決定されているので、これらの値を次式(4)に代入することにより、所望の燃焼量に対する流量係数Vを一元的に決定することができる。
【0010】
【数2】
V=√(Q2/(P0―Q2/N2))・・・・・(4)
【0011】
なお、流量調整弁2の開度と流量係数Vとの関係は既知であるので、流量の変更(燃焼量の変更)に対する流量調整弁2の開度は流量係数Vの制御により一元的に決定される。この時、流量係数Vとその開度との関係は必ずしも関数(数式)である必要はなく、例えば、数表(テーブル)の形でバーナ制御装置10に記憶させておいても良い。また、上記バーナ制御装置10に設定される流量設定値は、標準状態での値なので、図5に示すように温度センサTで測定した測定値と、上記圧力センサP0で測定した測定値と、バーナ制御装置10に予め設定されている気体密度のデータとで、バーナ制御装置10での演算に際して温度補正、圧力補正および密度補正を行うことにより制御精度をさらに向上させることができる。なお、流量係数は、実験等により予め調査することにより既知となる。
【0012】
ところで、上記バーナ制御装置10は、上記複合絞り演算に必要な測定信号やデータに加え、所定位置に設けたセンサから様々な信号が入力され、これらの信号やデータから故障を検出する能力を有しているので、例えば、バーナ3の上流側に圧力センサP2を設け、上記燃焼制御の他に、バーナノズルの詰まり等を検出している。
また、バーナ制御装置10に設定されている各種データには許容値(許容範囲)が設けてあり、センサで測定した測定値が上記許容範囲を越えた場合、警報を発するようにしていた。
なお、バーナ制御装置10に設定されているデータには上記測定項目に対応する設定値の他に、例えば、理論空気量、燃料及び燃焼空気の性状(密度等)あるいは点火時の燃焼量等がある。
【0013】
この際、ある設定値に対する許容値を複数の範囲にわたって設定し、設定した複数の許容値(許容範囲)のうち、どの許容値(許容範囲)を超えたかにより警報の種類を使い分けている。例えば、ある設定値に対して所定の許容値を有する第1の許容範囲と、第1の許容範囲よりも広い許容範囲を有する第2の許容範囲(許容値)を予め決めておき、第1の許容範囲を超えて第2の許容範囲を超えない測定値であれば故障兆候警報(以下、重警報という。)を発し、さらに第2の許容範囲を超えれば故障警報を発するようにしている。
【0014】
なお、ある測定値に対して設ける許容値(許容範囲)は必ずしも上記のように複数の範囲に設定する必要はなく、許容範囲の設定を1つだけにし、故障警報あるいは重警報のいずれか一方だけを発するようにしても良いし、また、許容範囲の設定は、ある測定値に対して何%と規定する場合と、上限値、下限値を数値で規定する場合とがある。
【0015】
ここで、燃焼空気比についてみてみると、例えば、設定値1.1に対して上限値を1.3、下限値を1.0と規定した場合、燃焼空気比の測定値がこの上限値あるいは下限値を越えたら重警報を発生するように設定している。
ところで、上記燃焼空気比の測定値とは、上記炉内温度センサTxの測定値から温度調節装置15で決定されるバーナの燃焼量に対する燃料流量と燃焼空気流量とに基づいて演算される空気比をさす。
【0016】
また、燃料の流量を制御する弁開度についてみてみると、弁開度は、バーナの燃焼量から決定される燃料の流量と弁開度との関係が予め設定されており、燃焼量の変更により現在の弁開度から変更後の燃焼量に対応する弁開度に開度を調整する。このとき、調整に要する時間が所定の設定時間(例えば10秒)を超えると故障警報を発生するようにしている。
【0017】
そして、ある測定値が許容範囲を超え、何らかの警報が発せられた場合、設備の状況を確認後、バーナ制御装置に保存されている警報発生履歴データ(警報発生時以降の故障発生箇所や時期を表すデータ)を参照しつつ警報発生箇所の機器やセンサ等を交換し、これらの作業を完了した後、設備を再始動していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように燃焼制御システムでは、警報発生時に、バーナ制御装置内には警報発生履歴データしか保存されておらず、例えば、燃料の供給圧力の低下による警報が出た場合、供給圧力が徐々に低下したのか、急激に低下したのかというような警報発生に至る経緯が全く確認できないため、故障の特定が非常に困難であり、このため、上記警報発生履歴データに基づいてあらゆる警報発生原因を推定し、この推定に基づいて警報発生原因の対象となる全ての機器やセンサの動作確認を実施しながら不良機器を特定せざるを得ず、故障発生から最終調整が終了するまでの一連の処理に時間がかかり、非効率的であった。特に、このメンテナンス中は長時間にわたって設備を停止せざるを得えないという問題があった。
【0019】
上記従来の問題点に鑑み、本発明は、最適な燃焼制御を常時維持することができ、迅速で効率的なメンテナンスが可能であり、かつ、故障発生の予測とそれに対する迅速な対処が可能な燃焼状態の診断方法を提供することを目的としている。
【0020】
上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも、流量係数と開度の関係が既知の燃料制御弁の開度の測定値と、流量係数と開度の関係が既知の燃焼空気制御弁の開度の測定値と、流量係数が既知のバーナに供給される燃料の供給温度及び供給圧力の測定値と、上記バーナに供給される燃焼空気の供給温度及び供給圧力の測定値と、炉内温度の測定値と、炉内圧力の測定値とをバーナ制御装置に入力し、上記バーナ制御装置が、上記炉内温度の測定値と設定値との偏差から上記バーナの燃焼量を決定し、上記決定されたバーナの燃焼量を維持する燃料流量と燃焼空気流量に対応する上記燃料制御弁及び上記燃焼空気制御弁の開度を、予め設定された燃焼空気比を維持するように複合絞り演算により演算し、上記燃料制御弁及び燃焼空気制御弁の開度の測定値が上記複合絞り演算により求めた燃料制御弁及び燃焼空気制御弁の開度の演算値と一致するよう上記各制御弁の開度を調整して燃料及び燃焼空気の流量を制御する際、上記バーナ制御装置において上記各測定値を常時最新の測定値に更新しながら所定時間分保存するとともに、上記測定値のいずれかが上記各測定項目の設定値に対する許容範囲を越えた場合、この許容範囲を越えた時点から所定時間経過したのち測定値の更新を停止し、測定値の更新を停止した時点でバーナ制御装置に保存されている上記許容範囲を越える前に測定した上記それぞれの測定値と上記許容範囲を越えた後に測定した上記それぞれの測定値とから許容範囲を越えた原因を判断し、上記燃料の供給圧力の測定値が急低下して上記許容範囲を超えたが上記炉内温度と上記炉内圧力は上記許容範囲内である場合に、上記燃料の供給圧力を測定する圧力センサの故障が原因であると判断することを含む、燃焼状態の診断方法を提供するものである。
【0021】
本発明に係るバーナの燃焼制御方法では、警報発生時に、警報発生前の測定値のデータと警報発生後の測定値のデータとをそれぞれ所定時間分保存しているので、正常運転状態から異常運転状態(警報発生状態)へのデータの変化を確認、検討でき、設備の警報発生原因の特定が容易になる。
【0022】
上記バーナ制御装置内に保存されている測定値あるいは設定値のうち、少なくとも上記燃料の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃料の供給圧力の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給圧力の測定値及び設定値と、上記バーナの流量係数と、上記燃料制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃料制御弁の流量係数と、上記燃焼空気制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気制御弁の流量係数と、上記燃焼空気比の設定値と、上記炉内温度と、上記炉内圧力とを通信回線を介して数値設定器に送信することが好ましい。
【0023】
このように、警報発生時に所定時間分記憶した警報発生前の測定値のデータと警報発生後の測定値のデータとを通信回線を介してバーナ制御装置から数値設定器に送信できるようにすることで、必ずしも設備まで出向かなくても正常運転状態から異常運転状態(警報発生状態)へのデータの変化を確認、検討でき、設備から離れた遠隔地であっても設備の警報発生原因の特定を行なうことができる。
【0024】
さらに、上記数値設定器で所定の設定値を変更した後、変更後の設定値を上記バーナ制御装置に返信してバーナ制御装置内の設定値を変更してもよい。
【0025】
この場合、警報発生原因となった測定項目の設定値を変更し、この変更した設定値を上記制御装置に送信して制御装置の設定を変更することにより遠隔地からの設備復旧が可能になる。
【0026】
さらに、上記バーナ制御装置内に保存されている上記燃料の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃料の供給圧力の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給圧力の測定値及び設定値と、上記バーナの流量係数と、上記燃料制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃料制御弁の流量係数と、上記燃焼空気制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気制御弁の流量係数と、上記燃焼空気比の設定値と、上記炉内温度と、上記炉内圧力とを一旦情報処理端末に転送し、転送された測定値及び設定値をこの情報処理端末から通信回線を介して数値設定器に送信してもよい。
【0027】
このように、バーナ制御装置に記憶されているデータを一旦情報処理端末に転送し、この情報処理端末を介して数値設定器とデータを送受信することにより必ずしもバーナ制御装置を通信回線に接続しなくてもよい。
【0028】
この場合も、上記数値設定器で所定の設定値を変更した後、変更後の設定値を上記情報処理端末に返信し、この情報処理端末を介して変更後の設定値を上記バーナ制御装置に入力してバーナ制御装置内の設定値を変更してもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1に示すバーナ制御装置10は、加熱炉6が備える複数台(本実施形態では4台)のバーナ3の燃焼制御を個別に行う。なお、以下1台のバーナ3についてのみ説明するが、残りの3台のバーナ3についても同様の構成を有する。
【0030】
上記各バーナ3は、それぞれ燃料制御弁ユニット11と燃焼空気制御弁ユニット12とを備えている。
燃料制御弁ユニット11は、バーナ3への燃料供給管13に設けた燃料制御弁VFと、この燃料制御弁VFの開度を調節するための駆動機構MFと、燃料制御弁VFの開度を検出する開度センサSFとを備えている。また、燃料制御弁ユニット11は、燃料制御弁VFよりも図示しない燃料供給源側における燃料の圧力(燃料の元圧)を測定するための圧力センサPF0、燃料制御弁VFとバーナ3との間における燃料の圧力(燃料のバーナ前圧力)を測定するための圧力センサPF2、及び燃料制御弁VFよりも燃料供給源側における燃料の温度を検出する温度センサTFを備えている。
【0031】
同様に、燃焼空気制御弁ユニット12は、バーナ3への燃焼空気供給管14に設けた空気制御弁VAと、この燃焼空気制御弁VAの開度を調節するための駆動機構MAと、燃焼空気制御弁VAの開度を検出する弁開度センサSAとを備えている。また、燃焼空気制御弁ユニット12は、燃焼空気制御弁VAよりも図示しない燃焼空気供給源側における燃焼空気の圧力(燃焼空気の元圧)を測定するための圧力センサPA0と、燃焼空気制御弁VAとバーナ3との間における燃焼空気の圧力(燃焼空気のバーナ前圧力)を測定するための圧力センサPA2と、燃焼空気制御弁VAよりも燃焼空気供給源側における燃焼空気の温度を測定する温度センサTAとを備えている。
【0032】
これら燃料制御弁ユニット11及び燃焼空気制御弁ユニット12の弁開度センサSF,SAと、燃料及び燃焼空気の元圧を測定する圧力センサPF0,PA0と、燃料及び燃焼空気のバーナ前圧力を測定する圧力センサPF2,PA2と、温度センサTF,TAの測定信号は、上記バーナ制御装置10に入力される。また、駆動機構MF,MAは、バーナ制御装置10からの出力信号に基づいて、燃料制御弁VF及び空気制御弁VAの開度を調節する。
【0033】
上記加熱炉6は、従来と同様に炉内温度を測定する炉内温度センサTXと、炉内の圧力を測定する圧カセンサPXとを備えている。
【0034】
上記バーナ制御装置10は、従来と同様に、上記炉内温度センサTXでの測定値を温度調節装置15に入力し、この測定値と温度調節装置15に予め入力されている設定炉温とに基づいて決定されるバーナ3の燃焼量に見合うよう上記バーナ3に供給する燃料の供給量(流量)と燃焼空気の供給量(流量)とを複合絞り演算を用いて制御する。このとき、予め決められた燃焼空気比(例えば、μ=1.15)を維持するようにしている。
【0035】
また、上記バーナ制御装置10は、従来と同様に、上記燃料制御弁ユニット11及び空気制御弁ユニット12の弁開度センサSF、A、圧力センサPF0、PF2、PA0、PA2、温度センサTF、TAの測定値、炉内圧力センサPX及び炉内温度センサTXの測定値と、予めバーナ制御装置10に入力されている上記各測定項目の設定値に対する許容値とを比較することにより、上記測定項目に対応する機器(例えば、燃料制御弁VF)の故障あるいは故障の兆候を判断し、故障警報及び故障兆候警報(以下、重警報という)を発生している。
なお、燃焼空気比の測定値は、従来と同様に上記炉内温度センサTXの測定値から温度調節装置15で決定されるバーナの燃焼量に対する燃料流量と燃焼空気流量とに基づいて演算された燃焼空気比をさす。
【0036】
本発明におけるバーナ制御装置10は、上記のように、定常運転時においては従来の制御装置と同様の制御を行なっている。しかしながら、本発明におけるバーナ制御装置10は従来の制御装置とは異なり、バーナの燃焼制御が正常に実施されている状態(各測定項目が許容範囲内で運転されている状態)であっても、上記各項目の測定値を常時最新の測定値に更新しながら所定時間(例えば、4分)分記憶している。
【0037】
そして、上記測定値のいずれかが許容範囲を越えて何らかの警報を発した場合、警報を発生した時点から所定時間経過した後に測定値の更新を停止し、更新を停止した時点で、警報発生前及び警報発生後の測定値をそれぞれ所定時間(例えば、警報発生前3分、警報発生後1分)分保存している。
【0038】
このように、本発明では警報発生前の測定値のデータを保存しているので、警報の種類と警報発生原因となった測定値の変化の傾向とから警報発生原因の特定が容易になり、設備の停止時間を最低限に抑制できる。
【0039】
例えば、燃料の供給圧力に関して見てみると、供給圧力の変化が警報発生前は許容値内で正常に推移していたのに、この圧力が突然低下して故障警報が出た場合、炉内温度や炉内圧力等の測定値が正常であれば、圧力センサの故障が警報発生原因であると特定でき、また、警報発生前から燃料の供給圧力が徐々に低下して重警報(故障兆候警報)が出た場合、炉内温度や炉内圧力等の測定値も上記供給圧力の低下に同調していれば、圧力センサPF0の上流にあるバルブ(図示せず。)が閉塞しかけている可能性が高いと推定できる。
【0040】
さらに、本発明では、上記のように保存した測定値から警報発生原因の特定を容易に実施できるため、図2に示すように、バーナ制御装置10に所定時間分保存している測定値や警報に関するデータを通信回線(本実施形態では公衆回線20)を介して数値設定器30に送信することにより、必ずしも設備のある現場にいなくても(すなわち、遠隔地にいても)警報に対応できる。なお、ここでいう通信回線とは、固定電話回線、無線通信回線(例えば携帯電話、アマチュア無線)、高速通信回線(例えばケーブルテレビ回線)、インターネット等、一般に公開されている公衆回線あるいはシリアル通信を行うケーブル回線(例えばRS−232Cやイーサーネット)等の回線を指す。また、通信回線は、必ずしも公衆回線を使用する必要はなく、セキュリティ等を考慮して一般には非公開の専用回線で接続しても何ら問題はない。
【0041】
図3に示すように、上記数値設定器30は、例えば、バーナ制御装置10から送信される測定値のデータを受信して保存するとともに、保存したデータを書き換えてバーナ制御装置10に返信できる本体30aと、本体30aからの指令に応じて画像表示を行う表示装置30bと、本体30aを操作するためのキーボード、マウス等からなる入力装置30cと、電話回線17a,17bを介して本体30aをバーナ制御装置10に接続するためのモデム30d,30eとを備えている。
【0042】
上記構成によりバーナ制御装置10から警報が発せられると、その警報がモデム30dを介して数値設定器30に送信される。その際、警報の種類を確認し、警報発生前後の所定時間分保存してある測定値のデータをバーナ制御装置10からモデム30eを介して取り込み、上記現場での対応と同様に、このデータから警報発生の原因を特定あるいは推定する。
【0043】
そして、警報発生原因が、例えば、処理材料の種類に対する燃焼空気比の設定間違いなら、この設定値を数値設定器30で入力し直し、この修正した設定値のデータをモデム30eを介してバーナ制御装置10に返信し、バーナ制御装置10の設定を変更したのち運転を再開する。また、警報の発生原因がセンサやバルブ等機器の不具合であるならば、不具合を起こしている機器を交換する。
【0044】
また、警報発生原因がセンサの不具合であるならば、不具合を起こしているセンサを交換するだけで良いが、不具合を起こしている機器がバルブである場合、バルブの交換と同時に交換するバルブの流量係数(設定値)も数値設定器30で書き換え、バーナ制御装置10に返信する必要がある。
【0045】
ところで、上記説明では数値設定器30を電話回線17を介して遠隔地で操作する場合について述べだが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、数値設定器30とバーナ制御装置10とをRS232Cケーブル等で接続し、バーナ制御装置10の近く(例えば、同じ建屋内)で操作しても何ら問題はない。
【0046】
さらに、上記説明ではバーナ制御装置10と数値設定器30とを必要に応じて接続するようにしたが、本発明はこれに限らず、数値設定器30とバーナ制御装置10とを常時接続しておくことによりバーナ制御装置10に入力される測定値をリアルタイムで確認でき、加熱炉6やバーナ3の状態を常に監視することができる。
【0047】
ところで、コストやセキュリティの点からバーナ制御装置10を公衆回線20に接続しておくのが好ましくない場合には、図4に示すように、情報処理端末40を使用することができる。情報処理端末40は、例えば、データの記憶を行う本体40aと、本体40aからの指令に応じて画像表示を行う表示部40bと、キーボード、マウス等からなる入力部40cとを備える情報機器40d(例えば携帯用パーソナルコンピュータ)、および、この情報機器40dを公衆回線20に接続するための接続手段40e(例えばモデム)とを備えている。
【0048】
バーナ制御装置10が公衆回線20に接続されていない場合、上記情報処理端末40を使い、まず、情報処理端末40を構成する情報機器40dをバーナ制御装置10に通信ケーブル等を使って接続し、上記バーナ制御装置10から警報発生履歴データと測定値のデータとを取り込み、次に、このデータを取り込んだ情報機器40dを、例えば、モデム等の接続手段40eを介して公衆回線20に接続し、この公衆回線20を介して数値設定器30に接続する。そして、情報機器40dと数値設定器30との接続を完了したら、情報機器40dに保存されているバーナ制御装置10の警報発生履歴データと測定値のデータとを数値設定器30に送信する。
【0049】
そして、数値設定器30に送信されたデータを分析し、警報発生原因を究明した後、設定値を変更する必要があれば変更し、この変更した設定値を情報機器40dに返信し、情報機器40dを再び通信ケーブル等を使ってバーナ制御装置10に接続し、数値設定器30で変更した設定値を入力する。バーナ制御装置10の設定変更が完了したら、運転を再開する。また、警報の発生原因がセンサやバルブ等機器の不具合であるならば、現場に連絡を取り、不具合を起こしている機器を交換するとともに、必要があれば設定値の変更を行う。
【0050】
このように、バーナ制御装置10が公衆回線20に接続されていない場合は、バーナ制御装置10に保存されているデータを一旦情報処理端末40に転送し、この情報処理端末40を介して数値設定器30とデータを送受信することにより必ずしもバーナ制御装置10を常時公衆回線20に接続しなくても良いようにしたので、現状、公衆回線20に接続されていないバーナ制御装置10であっても、遠隔地で警報発生原因を特定し、警報に対応できるようにした。
【0051】
なお、上記情報処理端末40は、公衆回線20との接続が可能で、かつ、バーナ制御装置10との間で必要なデータを送受信できる機能があれば必ずしも携帯性を要求されるものではなく、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータからなる情報処理端末40をバーナ制御装置10の近くに常設し、このデスクトップ型のパーソナルコンピュータを公衆回線20に接続可能に配置しておき、警報が発生した場合、上記バーナ制御装置10とデスクトップ型のパーソナルコンピュータ(情報処理端末40)とを通信ケーブル等で接続し、バーナ制御装置10から必要なデータを転送した後、上記同様、情報処理端末40と数値設定器30とでデータのやり取りをし、必要な作業を終了したらバーナ制御装置10と情報処理端末40との接続を解除するようにしても良い。この際、使用する通信回線は公衆回線20に限らず、どのような回線であっても良いのは当然である。
【0052】
さらに、情報処理端末40に数値設定器30と同じ機能(数値設定機能)を持たせることで、情報処理端末40を単なるデータの中継手段にのみ使用するのではなく、現場での設定数値の変更手段として使用することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のバーナ制御方法では、警報発生時に、警報発生前の測定値のデータと警報発生後の測定値のデータとを所定時間分保存しているので、正常運転状態から異常運転状態(警報発生状態)へのデータの変化を確認、検討でき、設備の警報発生原因の特定が容易になる。
【0054】
また、この警報発生前後の所定時間分のデータを通信回線を介してバーナ制御装置から数値設定器に送信できるようにすることで、必ずしも設備まで出向かなくても正常運転状態から異常運転状態へのデータの変化を確認、検討でき、設備から離れた遠隔地であっても設備の警報発生原因の特定を行ない、警報発生原因となった測定項目(例えば、燃焼空気比)の設定値を変更し、この変更した設定値を制御装置に返信してバーナ制御装置の設定を変更することにより遠隔地からの設備復旧が可能になる。
【0055】
さらに、バーナ制御装置と数値設定器とを常時接続しておくことによりバーナ制御装置に入力される測定値をリアルタイムで確認でき、加熱炉やバーナの状態を常に監視することができる。
【0056】
さらにまた、バーナ制御装置からのデータを一旦情報処理端末に転送し、この情報処理端末と数値設定器とを公衆回線で接続することにより、必ずしもバーナ制御装置を公衆回線に接続する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るバーナ制御方法を実施するためのバーナ制御装置を示す概略構成図である。
【図2】 バーナ制御装置および数値設定器を示す概略構成図である。
【図3】 数値設定器を示す概略構成図である。
【図4】 バーナ制御装置、数値設定器及び携帯端末を示す概略構成図である。
【図5】 複合絞り演算を行う従来の流量制御装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
3 バーナ
6 加熱炉
10 バーナ制御装置
11 燃料制御弁ユニット
12 燃焼空気制御弁ユニット
13,14 管路
15 温度調節装置
20 公衆回線
30 数値設定器
30a 本体
30b 表示装置
30c 入力装置
30d,30e モデム
40 情報処理端末
40a 本体
40b 表示部
40c 入力部
40d 情報機器
40e 接続手段
X 炉内圧力センサ
X 炉内温度センサ
F 燃料制御弁
A 燃焼空気制御弁
F,MA 駆動機構
F,A 開度センサ
F0,PF2,PA0,PA2 圧力センサ
F,TA 温度センサ

Claims (5)

  1. 少なくとも、流量係数と開度の関係が既知の燃料制御弁の開度の測定値と、流量係数と開度の関係が既知の燃焼空気制御弁の開度の測定値と、流量係数が既知のバーナに供給される燃料の供給温度及び供給圧力の測定値と、上記バーナに供給される燃焼空気の供給温度及び供給圧力の測定値と、炉内温度の測定値と、炉内圧力の測定値とをバーナ制御装置に入力し、
    上記バーナ制御装置が、
    上記炉内温度の測定値と設定値との偏差から上記バーナの燃焼量を決定し、
    上記決定されたバーナの燃焼量を維持する燃料流量と燃焼空気流量に対応する上記燃料制御弁及び上記燃焼空気制御弁の開度を、予め設定された燃焼空気比を維持するように複合絞り演算により演算し、
    上記燃料制御弁及び燃焼空気制御弁の開度の測定値が上記複合絞り演算により求めた燃料制御弁及び燃焼空気制御弁の開度の演算値と一致するよう上記各制御弁の開度を調整して燃料及び燃焼空気の流量を制御する際、
    上記バーナ制御装置において上記各測定値を常時最新の測定値に更新しながら所定時間分保存するとともに、上記測定値のいずれかが上記各測定項目の設定値に対する許容範囲を越えた場合、この許容範囲を越えた時点から所定時間経過したのち測定値の更新を停止し、測定値の更新を停止した時点でバーナ制御装置に保存されている上記許容範囲を越える前に測定した上記それぞれの測定値と上記許容範囲を越えた後に測定した上記それぞれの測定値とから許容範囲を越えた原因を判断し、
    記燃料の供給圧力の測定値が急低下して上記許容範囲を超えたが上記炉内温度と上記炉内圧力は上記許容範囲内である場合に、上記燃料の供給圧力を測定する圧力センサの故障が原因であると判断する、燃焼状態の診断方法。
  2. 上記バーナ制御装置内に保存されている測定値あるいは設定値のうち、少なくとも上記燃料の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃料の供給圧力の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給圧力の測定値及び設定値と、上記バーナの流量係数と、上記燃料制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃料制御弁の流量係数と、上記燃焼空気制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気制御弁の流量係数と、上記燃焼空気比の設定値と、上記炉内温度と、上記炉内圧力とを通信回線を介して数値設定器に送信することを特徴とする請求項1に記載した燃焼状態の診断方法。
  3. 上記数値設定器で所定の設定値を変更した後、変更後の設定値を上記バーナ制御装置に返信してバーナ制御装置内の設定値を変更することを特徴とする請求項2に記載した燃焼状態の診断方法。
  4. 上記バーナ制御装置内に保存されている上記燃料の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃料の供給圧力の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給温度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気の供給圧力の測定値及び設定値と、上記バーナの流量係数と、上記燃料制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃料制御弁の流量係数と、上記燃焼空気制御弁の開度の測定値及び設定値と、上記燃焼空気制御弁の流量係数と、上記燃焼空気比の設定値と、上記炉内温度と、上記炉内圧力とを一旦情報処理端末に転送し、転送された測定値及び設定値をこの情報処理端末から通信回線を介して数値設定器に送信することを特徴とする請求項1に記載した燃焼状態の診断方法。
  5. 上記数値設定器で所定の設定値を変更した後、変更後の設定値を上記情報処理端末に返信し、この情報処理端末を介して変更後の設定値を上記バーナ制御装置に入力してバーナ制御装置内の設定値を変更することを特徴とする請求項4に記載した燃焼状態の診断方法。
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