JP2007262046A - ロウ類配合毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】濯ぎ時に毛髪が軋まないロウ類配合毛髪化粧料の提供。
【解決手段】(I)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの合量0.1〜20.0重量%、 (II)カチオン界面活性剤0.1〜20.0重量%、 (III)変性シリコーン0.01〜15.0重量%、並びに (IV)ロウ類0.1〜20.0重量%を含有し、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの重量比が1.4〜22.0であり、且つ15〜25℃において固体状の形態を有する1種以上の固形油総量と15〜25℃において液状(若しくは流動質)の形態を有するシリコーン及び/又は高級アルコールから成る液状油総量との重量比が3.0〜16.0である毛髪化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、ロウ類配合毛髪化粧料に関する。特に、本発明は、コンディショナー及びトリートメント等に関する。
毛髪の軋みを防ぐ毛髪化粧料としては、変性シリコーン含有シリコーンオイルエマルション、カチオン界面活性剤、及びアミドアミン型界面活性剤等を配合してなるもの(特許文献1)や、両親媒性アミド脂質、四級アンモニウム塩若しくは三級アミン型化合物、及び高級アルコールを配合してなるもの(特許文献2)が提案されている。
しかし、特許文献1の毛髪化粧料は、乾燥した毛髪に対しては或る程度の滑らかさが得られるが、濯ぎ時の毛髪のように水で濡れた毛髪に対しては、十分な滑らかさが得られず軋みが出る場合がある。
更に、ダメージヘアーを補強し、或るいは毛髪にコーティング感を付与する目的でロウ類を、特許文献1若しくは2の毛髪化粧料に配合した場合、毛髪の濯ぎ時に、ロウ類が毛髪に付着し、毛髪が軋むことがある。
そのため、濯ぎ時に毛髪をブラッシングすると、毛髪を損傷し、切れ毛や枝毛を惹き起こすことがある。
特開2004−131423号公報。 特開2005−29564号公報。
そこで、本発明は、濯ぎ時に毛髪が軋まないロウ類配合毛髪化粧料を提供することを目的とする。
発明が解決しようとする手段
上記課題を解決するため、本発明者が鋭意、検討した結果、以下の本発明を成すに到った。
即ち、本願発明は、
(I)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの合量0.1〜20重量%、
(II)カチオン界面活性剤0.1〜20.0重量%、
(III)変性シリコーン0.01〜15.0重量%、並びに
(IV)ロウ類0.1〜20.0重量%
を含有し、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの重量比が1.4〜22.0であり、且つ15〜25℃において固体状の形態を有する変性シリコーン、ロウ類、脂肪酸アルコールエステル、及び高級アルコールから成る群より選択される1種以上の固形油総量と15〜25℃において液状(若しくは流動質)の形態を有するシリコーン及び/又は高級アルコールから成る液状油総量との重量比が3.0〜16.0である毛髪化粧料を提供する。
発明の効果
本発明により、濯ぎ時に毛髪が軋まないロウ類配合毛髪化粧料を提供することができる。
以下、本発明における最良の実施形態について詳述する。
本発明の毛髪化粧料においては、成分(I)として、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド[以下「成分(I−a)」ともいう。]及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド[以下「成分(I−b)」ともいう。]とベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド[以下「成分(I−c)」ともいう。]とを含有する。成分(I)としては、他のアミドアミン化合物を配合してもよい。
本発明の毛髪化粧料においては、成分(II)として、カチオン界面活性剤を含有する。成分(II)としては、下記式(化−II−1)で表されるものが挙げられる。成分(II)として式(化−II−1)で表される化合物を使用することにより、毛髪化粧料を滑らかに塗布することができ、すすぎ、タオルドライ時等に毛髪が軋まず、乾燥後の毛髪のコーティング感にも優れ、更には毛髪をしっとりさせるという効果がある。
Figure 2007262046
式(化−II−1)において、Rは、C12〜28アルキル基若しくはアルケニル基、又はベンジル基を表す。R〜Rは、同一でも異なってもよいC1〜4アルキル基を表す。Xは、ハロゲン(Cl又はBr等)を表す。尚、上記「アルキル基」は、何れの場合も置換基(例えばヒドロキシ基等)を有していてもよい。
式(化−II−1)で表される化合物としては、具体的には、塩化若しくは臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化若しくは臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化若しくは臭化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化若しくは臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくは、臭化セチルトリメチルアンモニウムである。
別の成分(II)としては、下記式(化−II−2)で表されるものが挙げられる。成分(II)として式(化−II−2)で表される化合物を使用することにより、タオルドライ時や乾燥後の毛髪をしっとりさせ、更には乾燥後の毛髪の纏まりをよくするという効果がある。
Figure 2007262046
式(化−II−2)において、Rは、前記R〜Rと同義である。Rは、置換基(例えばヒドロキシ基、アルキル基、アルケニレン基、ヒドロキシアルキル基等)を有してよいC1〜3アルキレン基若しくはアルケニレン基を表す。Rは、置換基(例えばヒドロキシ基、アルキル基、アルケニレン基、ヒドロキシアルキル基等)を有してよいC11〜23アルキル基若しくはアルケニル基を表す。R及びRは、同一でも異なってもよく、−R−CO基、又は置換基(例えばヒドロキシ基、アルキル基、アルケニレン基、ヒドロキシアルキル基等)を有してよいC1〜4アルキル基を表す。Xは、前記と同義である。
式(化−II−2)で表される化合物としては、具体的には、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくは、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートである。
別の成分(II)としては、下記式(化−II−3)で表されるものが挙げられる。成分(II)として式(化−II−3)で表される化合物を使用することにより、塗布時の毛髪をソフトにし、乾燥後の毛髪をしっとりさせ、更には毛髪の纏まりをよくするという効果がある。
Figure 2007262046
式(化−II−3)において、R10は、C6〜24直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基若しくはアルケニル基を表す。mは、1〜3の整数を表す。R11及びR12は、同一でも異なってもよく、C1〜6アルキル基、又は次式(化−II−3−a)、−(R14O)H (化−II−3−a)
[式中、R14は、C2〜4アルキレン基を表す。nは、1〜6の整数を表す。n個のR14基は、同一でも異なってもよい。n個の繰り返し単位−(R14O)−の配列順序は、任意である。]
で表される基を表す。R13は、C1〜6アルキル基、ベンジル基、又は前記式(化−II−3−a)で表される基を表す。Xは、前記と同義である。
式(化−II−3)において、具体的には、塩化若しくは臭化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくは、塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウムである。
別の成分(II)としては、下記式(化−II−4)で表されるものが挙げられる。成分(II)として式(化−II−4)で表される化合物を使用することにより、すすぎ、タオルドライ時等に毛髪が軋まず、乾燥後の毛髪の纏まりがよく、更には毛髪をしっとりさせるという効果がある。
Figure 2007262046
式(化−II−4)において、R15及びR16は、同一でも異なってもよく、前記Rと同義である。R17及びR18は、同一でも異なってもよく、前記R〜Rと同義である。Xは、前記と同義である。
式(化−II−4)で表される化合物としては、具体的には、塩化若しくは臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化若しくは臭化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化若しくは臭化ジベヘニルジメチルアンモニウム等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくは、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムである。
本発明の毛髪化粧料において、成分(II)は、上記式(化−II−1)〜(化−II−4)で表される化合物の1種以上使用してよい。成分(II)としては、式(化−II−1)で表されるもの(特に臭化ステアリルトリメチルアンモニウム)が最も好ましく、次いで式(化−II−2)で表されるものが好ましい。
本発明の毛髪化粧料においては、成分(III)として、変性シリコーンを含有する。成分(III)としては、シリコーン構造中に、各種の有機基を導入して変性したものが挙げられる。有機基としては、アルコキシ基、アミノ基、アルキル基、(アルキル)ポリエーテル基等が挙げられる。
本発明で使用される成分(III)としては、例えばアルコール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、(アルキル)ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。具体的には、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくはステアロキシメチルポリシロキサンである。
本発明の毛髪化粧料においては、成分(IV)として、ロウ類を含有する。成分(IV)としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、モクロウ等が挙げられ、これらの1種以上使用してよい。好ましくはカルナウバロウである。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、毛髪のボリューム感、コーティング感等を向上させ、或いは乳化剤として機能させる等の目的で、エステルを加えてもよい。エステルとしては、脂肪酸アルコールエステル、(モノ)脂肪酸グリセリド、等が挙げられる。脂肪酸アルコールエステルとしては、ステアリン酸ステアリル等が挙げられる。また、モノ脂肪酸グリセリドとしては、モノステアリン酸グリセリン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、毛髪化粧料の融点を下げ、或いは増粘剤として機能させる等の目的で、高級アルコールを加えてもよい。高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、毛髪の保湿感等を向上させ、或いは毛髪化粧料の融点を下げる等の目的で、多価アルコールを加えてもよい。多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、毛髪のコーティング感、すべり感等を向上させ、或いは毛髪化粧料の融点を下げる等の目的で、シリコーンを加えてもよい。シリコーンとしては、(高重合)メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、防腐剤として機能させる等の目的で、フェノキシエタノール等を加えてもよい。
本発明の毛髪化粧料には添加剤として、毛髪化粧料のpHを調整する等の目的で、乳酸、クエン酸、グリコール酸、リン酸、グルタミン酸等を加えてもよい。
その他に、本発明の毛髪化粧料には添加剤として、キレート剤、タンパク、香料、紫外線吸収剤、染料、水等を加えても良い。尚、本発明の毛髪化粧料をクリーム形態として調製したい場合は、高級アルコール(ミリスチルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等)を含有させるのが好ましい。
本発明の毛髪化粧料の組成(重量%)において、毛髪化粧料全体につき、成分(I−a)及び/又は(I−b)と成分(I−c)との合量は0.1〜20.0(好ましくは0.2〜5.0)である。成分(II)の含量は0.1〜20.0(好ましくは0.5〜5.0)である。成分(III)の含量は0.01〜15.0(好ましくは0.1〜3.0)である。成分(IV)の含量は0.1〜20.0(好ましくは0.2〜3.5)である。
成分(I)において上記合量が0.1重量%未満の場合、濯ぎ時に毛髪が軋むことがある。逆に、上記合量が20.0重量%を超過する場合、濯ぎ時における毛髪のぬめり感に向上があまり見られず、また、乾燥時の毛髪が細く感じることがある。成分(II)が0.1重量%未満の場合、濯ぎ時に毛髪が軋むことがあり、また、毛髪のソフト感に向上があまり見られず、毛髪のクシ通りも悪くなることがある。逆に、成分(II)が20.0重量%を超過する場合、濯ぎ時における毛髪のぬめり感及びソフト感に向上があまり見られず、また、乾燥時における毛髪のソフト感及びクシ通りに向上があまり見られないことがある。成分(III)が0.01重量%未満の場合、濯ぎ時における毛髪のぬめり感が十分得られず、また、乾燥時における毛髪の滑り感、油性感、コーティング感が十分得られないことがある。逆に成分(III)が15.0重量%を超過する場合、濯ぎ時における毛髪のぬめり感に向上があまり見られず、また、乾燥時における毛髪の滑り感や油性感、コーティング感の向上があまり得られないことがある。成分(IV)が0.1重量%未満の場合、ダメージヘアーの補強や毛髪のコーティング感が十分に得られないことがある。逆に、成分(IV)が20.0重量%を超過する場合、濯ぎ時に毛髪が軋むことがあり、また、乾燥時における毛髪の滑り感や油性感、コーティング感の向上があまり得られないことがある。
本発明で使用される成分(I)において、成分(I−a)及び/又は成分(I−b)と成分(I−c)との重量比([成分(I−a)及び/又は成分(I−b)]/[成分(I−c)])は、1.4〜22.0(好ましくは2.5〜10.7)である。
上記重量比が1.4未満の場合、乾燥時に毛髪が細く、コーティング感が得られないことがある。逆に、重量比が22.0を超過する場合、濯ぎ時に毛髪が軋むことがある。
本発明の毛髪化粧料の配合成分において、下記「固形油」の総量と下記「液状油」の総量との配合重量比([固形油総量]/[液状油総量])は、3.0〜16.0(好ましくは4.0〜6.0)である。
「固形油」とは、常温(典型的には15〜25℃)において固体状の形態を有する変性シリコーン、ロウ類、脂肪酸アルコールエステル、及び高級アルコールから成る群より選択される1種以上をいう。そのような変性シリコーンとして具体的には、ステアロキシメチルポリシロキサン、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン等、ロウ類として具体的には、カルナウバロウ等、脂肪酸アルコールエステルとして具体的には、ステアリン酸ステアリル等、高級アルコールとして具体的には、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
「液状油」とは、常温(典型的には15〜25℃)において液状(若しくは流動質)の形態を有するシリコーン及び/又は高級アルコールをいう。そのようなシリコーンとして具体的には、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルポリシロキサン等、高級アルコールとして具体的には、オレイルアルコール等が挙げられる。
固形油総量と液状油総量との配合重量比が3.0未満の場合、ドライ時のコーティング感が十分に得られないことがある。逆に、配合重量比が16.0を超過する場合、濯ぎ時に毛髪が軋むことがある。
本発明の毛髪化粧料において、添加剤の配合組成(重量%)としては、毛髪化粧料全体につき例えば、エステル0〜30.0(典型的には1.0〜15.0)、高級アルコール0〜30.0(典型的には1.0〜15.0)、多価アルコール0〜50.0(典型的には1.0〜20.0)、シリコーン0〜30.0(典型的には1.0〜15.0)であってよい。
本発明の毛髪化粧料は例えば、成分(I)〜(III)の混合物中に、成分(IV)を加え均一に撹拌混合して、調製することができる。尚、成分(III)をノニオン界面活性剤にて乳化してシリコーンオイルエマルジョンの形態として配合(混合)して、毛髪化粧料を調製した場合、乾燥後の毛髪に軋みが生ずることがある。
上記のようにして得られる本発明の毛髪化粧料は、例えば、クリーム等の形態を有する。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
[コンディショナーの調製]
・実施例1〜9、及び比較例1〜15
表1及び表2に示す組成に従い、成分(I)〜(III)、及びステアリン酸ステアリル、新油型モノステアリン酸グリセリン、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ジプロピレングリコールを均一に攪拌溶解し、コンディショナー用基剤を調製した。
一方、シリコーン基剤(A)及びシリコーン基剤(B)、並びにフェノキシエタノールから、「混合物」を調製した。また、乳酸及び精製水を約80℃に加熱し、「水溶液」を調製した。
上記コンディショナー用基剤及び成分(IV)を均一に混合し約80℃に加熱溶解し、更に上記「混合物」を加えて分散させた後、これに上記「水溶液」を加えて乳化物を調製した。この乳化物を45℃以下まで冷却し、最後に精製水にて補水調整を行い、均一に撹拌混合して、コンディショナー(各実施例1〜9及び比較例1〜15)を調製した。
[コンディショナーの評価試験]
毛髪をコンディショナーにて塗布した後、水で濯いだ。そして、未乾燥(水で濡れた状態の)毛髪の軋み及びぬめり感について、官能評価した。その後、タオルドライを経て、毛髪を乾燥させた後に、毛髪の軋み、コーティング感及びコーティング膜厚の均一さをそれぞれ官能評価した。これらの評価結果を、表1及び表2に表す。
尚、表1及び表2中、濯ぎ時の「軋みの無さ」において、「◎」は「軋みが無い」、「○」は「軋みが少ない」、「△」は「軋む」、「×」は「軋みがひどい」、をそれぞれ表す。濯ぎ時の「ぬめり感」において、「◎」は「ぬめりが強い」、「○」は「ぬめりがある」、「△」は「ぬめりが少ない」、「×」は「ぬめりが無い」、をそれぞれ表す。乾燥後の「軋みの無さ」において、「◎」は「軋みが無い」、「○」は「軋みが少ない」、「△」は「軋む」、「×」は「軋みがひどい」、をそれぞれ表す。乾燥後の「コーティング感(被膜感)」において、「◎」は「厚みがある」、「○」は[変わらない」、「△」は「やや細い」、「×」は「細い」、をそれぞれ表す。乾燥後の「コーティング膜厚の均一さ」において、「◎」は「均一である」、「○」は「ほとんど均一である」、「△」は「ややムラがある」、「×」は「ムラがある」、をそれぞれ表す。
Figure 2007262046
Figure 2007262046
表1及び表2中、1)〜7)は以下を表す。
1):[臭化ステアリルトリメチルアンモニウム70%+イソプロピルアルコール30%]mix.
2):[ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート75%+セトステアリルアルコール25%]mix.
3):[塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム45%+セチルアルコール27.5%+ステアリルアルコール27.5%]mix.
4):[塩化ジステアリルジメチルアンモニウム90%+イソプロピルアルコール10%]mix.
5):組成[重量%]:
デカメチルシクロペンタシロキサン[56]、メチルポリシロキサン(100cs)[8]、メチルポリシロキサン(3000cs)[16]、メチルポリシロキサン(100万cs)[20]。
6):組成[重量%]:
メチルポリシロキサン[70]、高重合メチルポリシロキサン[30]。
7):[乳酸90%+水10%]mix.
表1及び表2の結果から、以下のことが明らかである。
成分(I)〜成分(IV)を含有し、成分(I−a)及び/又は成分(I−b)と成分(I−c)との重量比が1.4〜22.0であり、且つ配合成分において固形油総量と液状油総量との重量比が3.0〜16.0である本願コンディショナーを毛髪に塗布した場合(実施例1〜9)、毛髪を水で濯いだ際、及び毛髪を乾燥させた後の何れの時も、毛髪の軋みがほとんど無い。又、毛髪を水で濯いだ際のぬめり感、及び毛髪を乾燥させた後のコーティング感(被膜感)が共に良好であり、更にコーティング膜厚が均一である。
一方、成分(I)を含有しない場合(比較例1)、毛髪を水で濯いだ際に軋む。又、毛髪を乾燥させた後のコーティング感(被膜感)が低下する。
成分(I−c)を含有しない場合(比較例2,3,5)、或いは、成分(I−a)と(I−b)の何れも含有しない場合(比較例4)、毛髪を水で濯いだ際に軋む。特に、比較例5に示されるように、成分(I−a)又は(I−b)は何れも、成分(I−c)の代替物にはなり得ない。
成分(III)を全く含有しない場合(比較例6)、毛髪を水で濯いだ際、軋む。また、毛髪を水で濯いだ際のぬめり感及び毛髪を乾燥させた後のコーティング感(被膜感)が劣る。
成分(IV)を含有しない場合(比較例7〜10)、毛髪を乾燥させた後のコーティング感(被膜感)が低下する。
成分(I)において、成分(I−a)及び/又は成分(I−b)と成分(I−c)との重量比が1.4未満の場合(比較例11)、毛髪を乾燥させた後のコーティング感(被膜感)が低下する。
成分(I)において、成分(I−a)及び/又は成分(I−b)と成分(I−c)との重量比が20.0を超過する場合(比較例12,13)、毛髪を水で濯いだ際に軋む。又、毛髪を乾燥させた後のコーティング膜厚が均一でない。
配合成分において、固形油総量と液状油総量との重量比が3.0未満の場合(比較例14)、毛髪を水で濯いだ際のぬめり感が低下する。又、毛髪を乾燥させた後に軋む。更に、毛髪を乾燥させた後のコーティング膜厚が均一でない。
配合成分において、固形油総量と液状油総量との重量比が16.0を超過する場合(比較例15)、毛髪を水で濯いだ際に軋む。
以上より、本願発明に係るロウ類配合毛髪化粧料は、濯ぎ時に毛髪が軋まず、且つ乾燥後の毛髪に均一なコーティングと、優れたコーティング感を付与することができることが判る(実施例1〜9)。

Claims (1)

  1. (I)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの合量0.1〜20.0重量%、
    (II)カチオン界面活性剤0.1〜20.0重量%、
    (III)変性シリコーン0.01〜15.0重量%、並びに
    (IV)ロウ類0.1〜20.0重量%
    を含有し、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及び/又はステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドとベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドとの重量比が1.4〜22.0であり、且つ15〜25℃において固体状の形態を有する変性シリコーン、ロウ類、脂肪酸アルコールエステル、及び高級アルコールから成る群より選択される1種以上の固形油総量と15〜25℃において液状(若しくは流動質)の形態を有するシリコーン及び/又は高級アルコールから成る液状油総量との重量比が3.0〜16.0であることを特徴とする毛髪化粧料。
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