JP2000001423A - 化粧料用油剤及び化粧料 - Google Patents

化粧料用油剤及び化粧料

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JP2000001423A
JP2000001423A JP16723998A JP16723998A JP2000001423A JP 2000001423 A JP2000001423 A JP 2000001423A JP 16723998 A JP16723998 A JP 16723998A JP 16723998 A JP16723998 A JP 16723998A JP 2000001423 A JP2000001423 A JP 2000001423A
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Japan
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cosmetic
alkenyl
formula
polyoxyethylene
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JP16723998A
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Bitokei Okamoto
美都恵 岡本
Yoshinori Nakanishi
義典 中西
Koji Yamamoto
晃弐 山本
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New Japan Chemical Co Ltd
Original Assignee
New Japan Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用感が良好で、皮膚に対して無刺激であ
り、且つ物理化学的にも安定な化粧料用油剤、及び、こ
れを含有する化粧料を提供する。 【構成】 一般式(1)で表される融点40℃以下でか
つIOB1以下のポリオキシエチレンジアルキル(また
はアルケニル)エーテルを必須成分とする。 RO−(EO)a−R (1) [式中、R及びRは炭素数8〜36のアルキル基又
はアルケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表
し、a(エチレンオキシドの平均付加モル数)は0.5
〜15を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用感が良好で、
皮膚に対して無刺激であり、且つ物理化学的にも安定な
化粧料用油剤及びこれを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧料には油脂、エステル、炭
化水素、高級アルコール、シリコーンなどが油剤として
用いられている。また、エーテル化合物が化粧料用の油
剤として用いられることが特開平9−202743に示
されている。
【0003】一方、化粧料用油剤に求められる性能とし
ては、用途により異なり一様ではないが、共通して言え
ることは、化粧料に用いられる他の油性成分及び溶剤と
の混和性が良いこと、流動性があり作業性が良いこと、
経時安定性が高いこと、処方物の安定性を阻害しないこ
と、無刺激であること、臭気がなく、無色に近いこと、
使用感が良いこと、安価であること、液状油として用い
る場合には融点が低いことなどが考えられる。
【0004】従来より用いられている油剤では、エステ
ル及びシリコーンが上記項目を概ね満たしているが、エ
ステルでは加水分解が、シリコーンでは他の油性成分と
の混和性及び価格面が問題である。また、エーテル化合
物はこれらの欠点が少なく、油剤としての有用性を期待
されているが、未だ他の油性成分及び溶剤との混和性の
面で課題を残しており、更に化粧料として満足な使用感
を得るには至っていない。このため、上記問題を回避す
るために、配合上の配慮を必要とした。
【0005】このような背景から、従来の油剤の欠点を
補った化粧料用油剤の開発が熱望された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用感が良
好で、皮膚に対して無刺激であり、且つ物理化学的にも
安定な化粧料用油剤及び化粧料を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情に鑑み、鋭意研究の結果、ポリオキシエチレンジ
アルキルエーテル類のうち、特定の融点及び特定のIO
Bを有するものを選択することにより、他の油性成分及
び溶剤との混和性が良好で、且つ、使用感も良好である
という、極めて有用な化粧料用油剤を得ることができ、
これを含有することにより、化粧料としての良好な性能
を発現することを見いだし、かかる知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の化粧料用油剤は、下記の成
分(A)からなることを特徴とする。また、本発明の化
粧料は、成分(A)を0.5〜30重量%含有すること
を特徴とし、用途に応じ、更に任意成分として所定量の
成分(B)〜成分(F)を夫々単独で又は2種以上を適
宜組み合わせて含有することを特徴とする。
【0009】本発明に係る成分(A)は、融点が40℃
以下であり、且つIOBが1以下である一般式(1) RO−(EO)a−R (1) [式中、R、Rは同一又は異なって、炭素数8〜3
6のアルキル基又はアルケニル基を表す。EOはオキシ
エチレン基を表し、a(エチレンオキシドの平均付加モ
ル数)は0.5〜15を示す。]で表される一種又は2
種以上のポリオキシエチレンジアルキル(又はアルケニ
ル)エーテルである。
【0010】成分(B)は、一般式(2) [式中、Rは炭素数12〜22のアルキル基又はアル
ケニル基を表す。XはCl又はBrを表す。]で表され
るハロゲン化アルキル(又はアルケニル)トリメチルア
ンモニウム及び一般式(3) [式中、R、Rは同一又は異なって、炭素数12〜
22のアルキル基又はアルケニル基を表す。XはCl又
はBrを表す。]で表されるハロゲン化ジアルキル(又
はアルケニル)ジメチルアンモニウムよりなる群から選
ばれる1種又は2種以上のハロゲン化4級アンモニウム
塩である。
【0011】成分(C)は、炭素数12〜28を有する
1種又は2種以上の脂肪族アルコールである。
【0012】成分(D)は、一般式(4) RO−(EO)b−H (4) [式中、Rは炭素数12〜22のアルキル基又はアル
ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、b
(エチレンオキシドの平均付加モル数)は3〜30を示
す。]で表されるポリオキシエチレンアルキル(又はア
ルケニル)エーテル及び一般式(5) R−CO−O−(EO)c−H (5) [式中、Rは炭素数11〜21のアルキル基又はアル
ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、c
(エチレンオキシドの平均付加モル数)は3〜30を示
す。]で表されるポリオキシエチレン脂肪酸モノエステ
ルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上のポリオキ
シエチレン付加物である。
【0013】成分(E)は、一般式(6) [式中、Rは炭素数15〜21のアルキル基又はアル
ケニル基を表す。]で表される1種又は2種以上のグリ
セリン脂肪酸エステルである。
【0014】成分(F)は、一般式(7) [式中、Rは炭素数15〜21のアルキル基又はアル
ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、d、
e、f(いずれもエチレンオキシドの平均付加モル数)
の合計は0〜30を示す。]で表される1種又は2種以
上のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る成分(A)は、一般
式(1)で表され、融点が40℃以下であり、且つIO
Bが1以下の1種若しくは2種以上のポリオキシエチレ
ンジアルキル(又はアルケニル)エーテルである。
【0016】成分(A)は、酸化エチレンを付加した脂
肪族アルコールの脱水二量化による合成、酸化エチレン
を付加した脂肪族アルコールと有機ハロゲン化物からの
合成、ポリエチレングリコールと有機ハロゲン化物から
の合成などにより調製されるが、製造法はこれに限定さ
れるものではない。
【0017】成分(A)の融点は40℃以下であり、よ
り好ましくは35℃以下である。40℃を越える場合で
は、作業性が悪くなり、化粧料の使用感が悪くなる。
【0018】成分(A)の親水性と疎水性のバランスを
示すIOBは1以下であり、より好ましくは0.01〜
0.7である。IOBが1を超える場合は、親水性が高
くなり、他の油性成分及び溶剤との混和性が悪くなる傾
向にあり、化粧料の使用感も悪くなる為、使用目的に合
致しない。
【0019】成分(A)の一般式(1)において、
、Rで表されるアルキル基又はアルケニル基の炭
素数は夫々8〜36であり、より好ましくはRとR
の炭素数の和が20〜40である。R及びRの炭素
数が夫々8未満では、刺激性が高くなるため不適であ
り、36を越える場合では、融点が40℃以上になる傾
向にあり、また、原料の入手が困難となるため好ましく
ない。
【0020】R及びRは直鎖であっても分岐鎖であ
っても良く、又、RとRは同じでも異なっていても
良い。成分(A)が低融点であることを望むのであれ
ば、R 及びRの少なくとも一方が分岐鎖を有する基
であるか、又は2級アルコール由来の基であること、若
しくはRとRが異なる鎖長を有する基であることが
好ましい。
【0021】R又はRで表される基として、具体的
には、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ラウリル基、トリデシル基、ミリスチル基、セチル
基、ステアリル基、アラキル基、ベヘニル基、オレイル
基、イソステアリル基、2−エチルヘキシル基、2−ヘ
キシルデシル基、2−オクチルドデシル基、2−デシル
テトラデシル基、2−ドデシルヘキサデシル基、パラフ
ィン酸化法によって得られる2級アルコール類、オキソ
法によって得られる合成アルコール類由来のアルキル基
等が例示される。
【0022】EOで表されるオキシエチレン基のエチレ
ンオキシドの平均付加モル数(a)は0.5〜15であ
り、より好ましくは0.5〜10である。0.5未満で
は組成物の安定性が損なわれ、15を越える場合では融
点が上昇し、且つ、IOBが1以上になる傾向にあるの
で、満足な使用感が得られず不適である。尚、エチレン
オキシドの鎖長分布は、広いものであっても、狭分布で
あっても良い。
【0023】本発明の化粧料用油剤である成分(A)
は、エステル油と同様に、アルキル基又はアルケニル基
の組み合わせにより、各用途に応じた性能を得ることが
でき、概して、さっぱりした使用感を得ることができ
る。これに加え、エチレンオキシドの付加モル数を変え
ることにより、親水性・疎水性のバランスを任意に調整
できることから、良好な乳化安定性を得ることができ
る。分子量に比して粘度が低いことも特徴である。又、
エステル結合を持たないことから、加水分解の問題もな
く、物理化学的にも安定である。
【0024】成分(A)としては、ポリオキシエチレン
(a=10)デシル−オクチルジエーテル、ポリオキシ
エチレン(a=3)ジラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(a=3)ミリスチル−オクチルジエーテル、ポ
リオキシエチレン(a=3)ミリスチル−ラウリルジエ
ーテル、ポリオキシエチレン(a=10)ミリスチル−
ラウリルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=15)
ミリスチル−ラウリルジエーテル、ポリオキシエチレン
(a=3)ミリスチル−セチルジエーテル、ポリオキシ
エチレン(a=3)セチル−オクチルジエーテル、ポリ
オキシエチレン(a=3)オレイル−オレイルジエーテ
ル、ポリオキシエチレン(a=3)ヘキシルデシル−オ
クチルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=3)オク
チルドデシル−ラウリルジエーテル、ポリオキシエチレ
ン(a=5)オクチルドデシル−オクチルジエーテル、
ポリオキシエチレン(a=5)オクチルドデシル−ラウ
リルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=10)オク
チルドデシル−ラウリルジエーテル、ポリオキシエチレ
ン(a=10)オクチルドデシル−セチルジエーテル等
が例示される。中でも低融点という観点から、特に推奨
されるポリオキシエチレンジアルキルエーテルとして
は、ポリオキシエチレン(a=3)ミリスチル−オクチ
ルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=3)セチル−
オクチルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=3)オ
レイル−オレイルジエーテル、ポリオキシエチレン(a
=3)ヘキシルデシル−オクチルジエーテル、ポリオキ
シエチレン(a=3)オクチルドデシル−ラウリルジエ
ーテル、ポリオキシエチレン(a=5)オクチルドデシ
ル−オクチルジエーテル、ポリオキシエチレン(a=
5)オクチルドデシル−ラウリルジエーテル等が例示さ
れる。
【0025】本発明の化粧料には、成分(A)が0.5
〜30重量%配合され、より好ましくは0.5〜20重
量%配合される。かかる配合量を選択することにより、
使用感が良好で、皮膚に対して無刺激であり、且つ物理
化学的にも安定な化粧料が得られる。即ち、配合量が
0.5重量%未満では満足できる使用感が得られず、3
0重量%を超える場合では系が不安定となる。
【0026】本発明に係る化粧料においては、各種用途
に応じ、上記成分(A)の他に、適宜成分(B)〜成分
(F)よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の成分
を組み合わせることにより、更に優れた性能を有する処
方物を得ることができる。
【0027】成分(B)は、一般式(2)又は(3)で
表される。一般式(2)及び(3)において、R〜R
で表されるアルキル基又はアルケニル基は、炭素数1
2〜22であり、より好ましくは16〜22である。
【0028】一般式(2)で表されるハロゲン化アルキ
ルトリメチルアンモニウムとして、具体的には、塩化
(又は臭化)セチルトリメチルアンモニウム、塩化(又
は臭化)ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化(又
は臭化)アラキルトリメチルアンモニウム、塩化(又は
臭化)ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化(又は臭
化)オレイルトリメチルアンモニウム、塩化(又は臭
化)水素添加牛脂アルキルトリメチルアンモニウムなど
が例示される。
【0029】一般式(3)で表されるハロゲン化ジアル
キルジメチルアンモニウムとして、具体的には、塩化
(又は臭化)ジセチルジメチルアンモニウム、塩化(又
は臭化)ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化(又
は臭化)ジアラキルジメチルアンモニウム、塩化(又は
臭化)ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化(又は臭
化)ジオレイルジメチルアンモニウム、塩化(又は臭
化)ジ水素添加牛脂アルキルジメチルアンモニウムなど
が例示される。
【0030】成分(B)であるハロゲン化4級アンモニ
ウム塩は、化粧料中に1〜5重量%配合することが好ま
しい。1重量%未満ではリンス又はコンディショナーと
しての効果が発現せず、5重量%を越える場合にはべた
つきを生じ、重い仕上がり感となる。
【0031】成分(C)である脂肪族アルコールを構成
するアルキル基又はアルケニル基の炭素数は12〜28
であり、より好ましくは16〜24であり、具体的な化
合物としては、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシ
ルデシルアルコール、2−オクチルドデシルアルコー
ル、2−デシルテトラデシルアルコール、2−ドデシル
ヘキサデシルアルコール等が例示される。
【0032】成分(C)をリンス及びコンディショナー
等の毛髪用化粧料に使用する場合は0.5〜5重量%配
合し、クリーム、乳液などに使用する場合は0.5〜1
5重量%配合することが好ましい。0.5重量%未満で
は期待する効果が得られず、5重量%を越える場合には
べたつきを生じる。
【0033】成分(D)は一般式(4)又は(5)で表
される。一般式(4)において、R で表されるアルキ
ル基又はアルケニル基は炭素数12〜22であり、より
好ましくは16〜22である。一般式(5)において、
で表されるアルキル基又はアルケニル基は炭素数1
1〜21であり、より好ましくは15〜21である。E
Oで表されるオキシエチレン基のエチレンオキシドの平
均付加モル数(b、c)は3〜30であり、より好まし
くは5〜20である。エチレンオキシドの鎖長分布は塩
基触媒による広いものでも、酸触媒による狭分布のもの
でも良い。
【0034】一般式(4)で表される化合物として、具
体的には、ポリオキシエチレン(b=10〜20)セチ
ルエーテル、ポリオキシエチレン(b=14〜22)ス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレン(b=18〜2
6)アラキルエーテル、ポリオキシエチレン(b=20
〜30)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(b=
14〜22)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン
(b=15〜30)オクチルドデシルエーテル等が例示
される。
【0035】一般式(5)で表される化合物として、具
体的には、ポリオキシエチレン(c=10〜20)パル
ミチン酸エステル、ポリオキシエチレン(c=14〜2
2)ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(c=
14〜22)オレイン酸エステル等が例示される。
【0036】成分(D)は、化粧料中に0.5〜10重
量%配合され、特に0.5〜5重量%配合することが好
ましい。0.5重量%未満では期待した効果が得られ
ず、10重量%を越える場合では肌にかさつきを生じ
る。
【0037】成分(E)を表す一般式(6)において、
で表されるアルキル基又はアルケニル基は、炭素数
15〜21である。
【0038】成分(E)として、具体的には、パルミチ
ン酸モノグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、ベ
ヘニン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド等
が例示される。
【0039】成分(E)は、化粧料中に0.5〜5重量
%配合することが好ましい。0.5重量%未満では期待
した効果が得られず、5重量%を越える場合ではべたつ
きを生じる。
【0040】成分(F)を表す一般式(7)において、
で表されるアルキル基又はアルケニル基は、炭素数
15〜21であり、d、e、fで表される各エチレンオ
キシドの平均付加モル数の合計は0〜30である。
【0041】成分(F)として具体的には、ポリオキシ
エチレン(d+e+f=20)ソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレン(d+e+f=20)ソルビタ
ンモノミリステート、ポリオキシエチレン(d+e+f
=20)ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチ
レン(d+e+f=20)ソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレン(d+e+f=20)ソルビタ
ンモノオレエート等が例示できる。
【0042】成分(F)は、化粧料中に0.5〜5重量
%配合することが好ましい。0.5重量%未満では期待
した効果が得られず、5重量%を越える場合では肌にか
さつきを生じる。
【0043】本発明の化粧料には、上記の成分(A)及
び、適宜配合される成分(B)〜成分(F)に加え、化
粧料に常用されている成分及び添加剤を配合することも
可能である。即ち、陰イオン界面活性剤、両性界面活性
剤、成分(B)以外のカチオン界面活性剤、成分
(D)、成分(E)、成分(F)以外の非イオン界面活
性剤、プロピレングリコール、グリセリン等の保湿剤、
粘度調整剤、水溶性高分子、動植物のエキス及びその誘
導体、有機酸、色剤、防腐剤、キレート剤、紫外線吸収
剤、シリコーン、炭化水素油、エステル油、香料等を本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
【0044】尚、本発明の成分(A)のオキシエチレン
基部分にブロック、ランダムの如何を問わず、他のオキ
シアルキレン基を導入した化合物も、成分(A)と類似
の効果を有すると考えられ、本発明の効果を損なわない
範囲で適宜配合できる。
【0045】かくして得られる化粧料は、ハンドクリー
ム、乳液、ファンデーション、リンス、コンディショナ
ー、シャンプー、洗顔料、入浴剤などの用途に使用でき
るが、これに限定されるものではない。
【0046】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を具
体的に説明する。但し、本発明は、これに限定されるも
のではない。尚、実施例中の試験法は次の如くして行っ
た。
【0047】(I)融点 DSCを用いて、5℃/minの昇温条件で測定した。
【0048】(II)粘度 BL型粘度計を用いて、40℃での粘度を測定した。
【0049】(III)IOB(Inorganic Organic
Balance) 有機概念図(矢守吉衛,フレグランスジャーナル 17
(4) P.29-38 1989)を用いて算出した。
【0050】(IV)溶解性 流動パラフィン(試薬1級)、オリーブ油、エタノール
(99.5%)各9gに対し、本発明の化粧料用油剤に
用いられる成分(A)各1gを室温で混合し、25℃で
24時間静置後の外観を観察した。透明均一のものを
○、分離又は白濁しているものを×とした。
【0051】(V)経時安定性 常法によりリンス又はクリームを調製後、室温にて6ヶ
月経過した組成物の外観を観察し、調製時と同様の外観
を呈しているものを○、分離及び粘度の低下など、調製
時と異なる外観を呈しているものを×とした。
【0052】(VI)使用感 (1)リンス 女性パネラー10名を用いて、毛髪に塗布した際の「な
めらかさ」、及びすすぎ乾燥後の「しなやかさ」につい
て官能評価し、良好なものを○、悪いものを×、両者の
中間を△として表した。
【0053】(2)クリーム 女性パネラー10名を用いて、使用時の「のび」、「べ
たつき」、及びクリーム塗布後の皮膚の「なめらかさ」
を官能評価し、良好なものを○、悪いものを×、両者の
中間を△として表した。
【0054】実施例1〜14、比較例1〜5 本発明の化粧料用油剤に用いる成分(A)の分子量、融
点、粘度、IOBを表−1に示す。
【0055】
【0056】実施例15〜18、比較例6〜13 本発明の化粧料用油剤に用いる成分(A)の溶解性を表
−2に示す。
【0057】
【0058】実施例19〜22、比較例14〜23 表−3に記載の所定量の成分からなるリンス組成物を調
製し、使用感及び経時安定性を調べた。得られた結果を
表−3に示す。
【0059】
【0060】実施例23〜30、比較例24〜32 表−4に記載の所定量の成分からなるクリーム組成物を
調製し、使用感及び経時安定性を調べた。得られた結果
を表−4に示す。
【0061】
【0062】
【発明の効果】本発明は、ポリオキシエチレンジアルキ
ルエーテル類のうち、特定の融点及びIOBを有するも
のを選択することにより、使用感が良好で、皮膚に対し
て無刺激であり、且つ物理化学的に安定な化粧料用油剤
を得ることができるようになった。また、本発明の化粧
料用油剤であるポリオキシエチレンジアルキルエーテル
は、アルキル基又はアルケニル基の組み合わせ、及びエ
チレンオキシドの付加モル数を選択することにより、リ
ンス、乳液等の様々な用途に適した油剤を調製すること
ができる。また、エステル結合を持たないことから、加
水分解の問題もない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC022 AC071 AC072 AC122 AC181 AC182 AC352 AC401 AC402 AC421 AC422 AC441 AC442 AC691 AC692 BB13 CC33 CC39 DD01 DD23 DD27 DD30 DD31 EE01 EE05 EE07 EE10 EE28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が40℃以下であり、且つIOBが
    1以下である一般式(1) RO−(EO)a−R (1) [式中、R、Rは同一又は異なって、炭素数8〜3
    6のアルキル基又はアルケニル基を表す。EOはオキシ
    エチレン基を表し、a(エチレンオキシドの平均付加モ
    ル数)は0.5〜15を示す。]で表されるポリオキシ
    エチレンジアルキル(又はアルケニル)エーテルの1種
    又は2種以上からなる化粧料用油剤。
  2. 【請求項2】 融点が35℃以下である請求項1に記載
    の化粧料用油剤。
  3. 【請求項3】 IOBが0.01〜0.7である請求項1
    又は請求項2に記載の化粧料用油剤。
  4. 【請求項4】 一般式(1)において、RとRの少
    なくとも一方が、分岐鎖を有する基であるか又は2級ア
    ルコール由来の基である請求項1〜3のいずれかの請求
    項に記載の化粧料用油剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)において、RとRとが
    互いに異なる炭素数を有する基である請求項1〜4のい
    ずれかの請求項に記載の化粧料用油剤。
  6. 【請求項6】 一般式(1)において、RとRの合
    計炭素数が20〜40である請求項1〜5のいずれかの
    請求項に記載の化粧料用油剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの請求項に記載
    の化粧料用油剤を0.5〜30重量%含有することを特
    徴とする化粧料。
  8. 【請求項8】 一般式(2) [式中、Rは炭素数12〜22のアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。XはCl又はBrを表す。]で表され
    るハロゲン化アルキル(又はアルケニル)トリメチルア
    ンモニウム及び一般式(3) [式中、R、Rは同一又は異なって、炭素数12〜
    22のアルキル基又はアルケニル基を表す。XはCl又
    はBrを表す。]で表されるハロゲン化ジアルキル(又
    はアルケニル)ジメチルアンモニウムよりなる群から選
    ばれる1種又は2種以上のハロゲン化4級アンモニウム
    塩を1〜5重量%、及び炭素数12〜28を有する1種
    又は2種以上の脂肪族アルコールを0.5〜5重量%含
    有することを特徴とするヘアリンス又はヘアコンディシ
    ョナーに適する請求項7に記載の化粧料。
  9. 【請求項9】 一般式(4) RO−(EO)b−H (4) [式中、Rは炭素数12〜22のアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、b
    (エチレンオキシドの平均付加モル数)は3〜30を示
    す。]で表されるポリオキシエチレンアルキル(又はア
    ルケニル)エーテル及び一般式(5) R−CO−O−(EO)c−H (5) [式中、Rは炭素数11〜21のアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、c
    (エチレンオキシドの平均付加モル数)は3〜30を示
    す。]で表されるポリオキシエチレン脂肪酸モノエステ
    ルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上のポリオキ
    シエチレン付加物を0.5〜10重量%、及び炭素数1
    2〜28を有する1種又は2種以上の脂肪族アルコール
    を0.5〜15重量%含有することを特徴とする乳液又
    はクリームに適した請求項7に記載の化粧料。
  10. 【請求項10】 一般式(6) [式中、Rは炭素数15〜21のアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。]で表されるグリセリン脂肪酸エステ
    ルを0.5〜5重量%含有することを特徴とする請求項
    7又は請求項9に記載の化粧料。
  11. 【請求項11】 一般式(7) [式中、Rは炭素数15〜21のアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表し、d、
    e、f(いずれもエチレンオキシドの平均付加モル数)
    の合計は0〜30を示す。]で表されるポリオキシエチ
    レンソルビタン脂肪酸エステルを0.5〜5重量%含有
    することを特徴とする請求項7、9〜10のいずれかの
    請求項に記載の化粧料。
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