JP6036188B2 - クレンジングクリーム - Google Patents
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Description
[1](A)グリセリンモノ脂肪酸エステルを1〜4質量%、
(B)HLB11以上のポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤を2〜8質量%、
(C)25℃で液体状の油を45〜65質量%、
(D)25℃で固体状であり、炭素数が12〜22の1価アルコールを0.5〜5質量%、
(E)ソルビトール、および
(F)水を含み、
成分(E)と(F)の合計含有量が30〜45質量%であり、成分(E)と(F)の質量比が(E)/(F)=2/3〜2/1であるクレンジングクリーム。
本発明のクレンジングクレームはO/W型エマルションである。
本発明で使用されるグリセリンモノ脂肪酸エステルは、グリセリンと脂肪酸とのモノエステルである。グリセリンモノ脂肪酸エステルは、脂肪酸とグリセリンのエステル化反応、または油脂および脂肪酸エステルとグリセリンとのエステル交換反応によって得られる。反応によって得られたものを反応モノグリセライド、これを蒸留して得られたものを蒸留モノグリセライドと分類されるが、本発明のグリセリンモノ脂肪酸エステルの種類は、特に製法に制限されるものではない。
本発明で使用されるポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤としては、例えば、1価アルコール、脂肪酸、または多価アルコール脂肪酸エステル(例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル)にエチレンオキシドを付加して得られる、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル)が挙げられる。さらに、エチレンオキシドに加えて、プロピレンオキシドを付加したもの(例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル)も含む。
(1)1価アルコールにエチレンオキシドを付加した非イオン性界面活性剤の場合
HLB=E/5
E:界面活性剤分子中に含まれるポリオキシエチレン部分の質量%
(2)脂肪酸もしくは多価アルコール脂肪酸エステルにエチレンオキシドを付加した非イオン性界面活性剤の場合
HLB=20(1−S/A)
S:非イオン界面活性剤のケン化価(S.V.)
A:原料脂肪酸の酸化(A.V.)
本発明で用いられる25℃で液体状の油としては、化粧品、医薬品などに通常用いられる液体状の油を用いることができる。これらの液体状の油は、不揮発性油と揮発性油から選ばれる。不揮発性油としては炭化水素油(例えば、水添ポリイソブテン(好ましくは37.8℃における動粘度が3〜25mm2/sの水添ポリイソブテン))、エステル油(例えば、パルミチン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル)、トリグリセライド等が挙げられ、特に経時安定性を維持し、クレンジング効果を高めるために水添ポリイソブテンが好ましく、市販品としてはパールリームEX(商品名:日油株式会社製)が挙げられる。揮発性油としては、低分子量炭化水素油(例えば、イソブテン三量体)、低分子量シリコーン油(例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン)等が挙げられ、特にメイクアップ化粧料との馴染みを向上させ、クレンジング効果を高めるためにイソブテンの三量体が好ましく、市販品としてはパールリーム3(商品名:日油株式会社製)が挙げられる。
本発明で用いられる炭素数が12〜22であり、25℃で固体状の1価アルコールは、分岐や不飽和結合を有していない1価アルコールであって、具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、特に経時安定性を維持する上でパルミチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。25℃で固体状の1価アルコールは単独または2種以上を組み合わせて使用することができ、組成物(クレンジングクリーム)全体量に対して、0.5〜5質量%、特に1〜3質量%含有することが好ましい。0.5質量%より少ない場合には経時安定性を保つことができず、5質量%を越える場合は洗い流し時にべたつきがある。
ソルビトールはグルコースを還元し、アルデヒド基をヒドロキシル基に変換して得られる白色無臭の6価アルコールである。本発明のクレンジングクリームを調製する際、ソルビトールの70%水溶液を配合しても良い。
本発明のクレンジングクリームは、上記(A)〜(E)の各成分の他に成分(F)として水を含有する。経時安定性を保つために水を一定量以上配合する必要があるが、配合量が多すぎる場合には転相が遅くなり、メイクアップ化粧料との馴染みが悪くなる。
各成分を表1に示す質量部で配合した実施例1〜10のクレンジングクリームを下記方法で調製した。また、各クレンジングクリームについて下記評価方法により評価を行った。結果を表1に示す。
(A)と(B)と(C)と(D)の混合物(油相)および、(E)と(F)の混合物(水相)を80℃にて加熱混合して均一にした後、攪拌しながら油相に水相を少量ずつ添加し、全量添加後にホモミキサーを使用して混合攪拌した。これを室温付近まで攪拌冷却して乳化状態の組成物を得た。水添ポリイソブテンは、パールリームEX(商品名:日油株式会社製)を使用した。イソブテン三量体は、パールリーム3(商品名:日油株式会社製)を使用した。
<評価方法>
(1)安定性
45℃条件下で1ヶ月静置保存した後の状態を確認し、下記のように安定性を判定した。
○:分離がみられなかった。
×:分離がみられた。
メイクをした20名の女性をパネラーとし、クレンジングクリームを使用した時のメイクアップ化粧料との馴染みについて下記のように判定した。
2点:メイクアップ化粧料と馴染むのが速いと感じた場合。
1点:メイクアップ化粧料と馴染むまでにやや時間がかかると感じた場合。
0点:メイクアップ化粧料と馴染むのが明らかに遅いと感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表1中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーが1人または2人である。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
メイクをした20名の女性をパネラーとし、クレンジングクリームを使用した時の汚れ落ちについて下記のように判定した。
2点:十分メイクの汚れが落ちたと感じた場合。
1点:ややメイクの汚れが落ちたと感じた場合。
0点:明らかにメイク汚れの落ちが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表1中に表示した。
◎:合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
△:合計点が20点以上30点未満、または、合計点が30点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
×:合計点が20点未満である。
メイクをした20名の女性をパネラーとし、クレンジングクリームを使用した後のべたつきについて下記のように判定した。
2点:使用後にべたつきがないと感じた場合。
1点:使用後にややべたつきがあると感じた場合。
0点:使用後に明らかにべたつきがあると感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表1中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーが1人または2人である。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
メイクをした20名の女性をパネラーとし、クレンジングクリームを使用した時に、転相するまでに必要なマッサージ回数について平均の回数を算出した。
メイクをした20名の女性を対象に、クレンジングクリームを使用して水で洗い流し時の乳化粒子サイズについて顕微鏡で確認し、平均の乳化粒子サイズを算出した。
各成分を表2に示す質量部で配合した比較例1〜10のクレンジングクリームを調製した。また、各クレンジングクリームについて、実施例1〜10と同様の上記評価方法により評価を行った。結果を表2に示す。
比較例1のクレンジングクリームは、(A)成分の配合量が多いため、ややべたつきがあり、比較例2のクレンジングクリームは、(B)成分の配合量が多いため、安定性が不良であった。比較例3のクレンジングクリームは、(C)成分の代わりに25℃で固体状の油を配合しているため、べたつきがあり、比較例4のクレンジングクリームは、(C)成分の配合量が少ないため、クレンジング効果が不充分であり、(E)成分と(F)成分の合計配合量が多いため、メイクアップ化粧料との馴染みが不良であった。比較例5のクレンジングクリームは、(C)成分の配合量が多いため、べたつきがあり、比較例6のクレンジングクリームは、(D)成分の配合量が多いため、べたつきがあった。比較例7のクレンジングクリームは、(D)成分を配合していないため、安定性が不良であり、比較例8のクレンジングクリームは、(E)成分と(F)成分の合計配合量が少ないため、安定性が不良であった。比較例9のクレンジングクリームは、(E)/(F)の値が小さいため、ややべたつきがあり、比較例10のクレンジングクリームは、(E)成分と(F)成分の合計配合量が多いため、メイクアップ化粧料との馴染みが不良であった。
Claims (1)
- (A)グリセリンモノ脂肪酸エステルを1〜4質量%、
(B)HLB11以上のポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤を2〜8質量%、
(C)25℃で液体状の油を45〜65質量%、
(D)25℃で固体状であり、炭素数が12〜22の1価アルコールを0.5〜5質量%、
(E)ソルビトール、および
(F)水を含み、
成分(E)と(F)の合計含有量が30〜45質量%であり、成分(E)と(F)の質量比が(E)/(F)=2/3〜2/1であるクレンジングクリーム。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012244839A JP6036188B2 (ja) | 2012-11-06 | 2012-11-06 | クレンジングクリーム |
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