JP2003201215A - クレンジング料 - Google Patents

クレンジング料

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JP2003201215A
JP2003201215A JP2001399438A JP2001399438A JP2003201215A JP 2003201215 A JP2003201215 A JP 2003201215A JP 2001399438 A JP2001399438 A JP 2001399438A JP 2001399438 A JP2001399438 A JP 2001399438A JP 2003201215 A JP2003201215 A JP 2003201215A
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component
cleansing
stains
poor
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JP2001399438A
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Mikiko Mano
美紀子 真野
Misaki Ishida
実咲 石田
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Original Assignee
NOF Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時ののびが良好で、油性汚れとのなじみ
が良く、クレンジング効果が高く、洗い上がりの感触が
良く、保存安定性が良好で、安全性が高いクレンジング
料を提供する 【解決手段】 a.25℃で液状のエステル油または炭
化水素油、b.25℃で液状の環状シリコーン油、c.
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル型非イオ
ン性界面活性剤、d.水溶性多価アルコール、および
e.アニオン系水溶性を含有し、aが2〜25重量%、
bが2〜25重量%、cが2〜60重量%、dが2〜2
0重量%、eが0.01〜1重量%であり、a+b+c
+dが20〜90重量%、かつa/bが1/5〜10/
1であることを特徴とするクレンジング料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメイクアップ化粧
料、紫外線防止化粧料および皮脂等の汚れを除去する皮
膚用のクレンジング料に関し、さらに詳しくは使用時の
のびが良好で、油性汚れとのなじみが良く、クレンジン
グ効果が高く、洗い上がりの感触に優れるとともに、保
存安定性が良好であり、安全性の高いクレンジング料に
関する。
【0002】
【従来の技術】メイクアップ化粧料や紫外線防止化粧料
は、肌を外界の刺激から保護し、またより美しく見せる
効果があり、現代社会の生活においては欠かせないもの
となっている。しかし、これらの化粧料は油性成分や無
機顔料成分等を多量に含んでいるため皮膚の毛穴を塞
ぎ、新陳代謝を妨げ、また化粧料自体が徐々に酸化され
て刺激性を有することがあり、長時間の使用は肌トラブ
ルの原因となる。このため1日1回はクレンジング料を
使用して、これらの化粧料を除去することが望ましい。
【0003】クレンジング料には拭き取りタイプや水ま
たはお湯で洗い流すタイプの商品があるが、近年はより
簡便でしかも肌への負担の少ない「洗い流すタイプ」の
商品が好まれるようになっている。洗い流すタイプのク
レンジング料に要求される性能としては、使用時のの
び、汚れとのなじみ易さ、洗浄性(汚れ落ち)、すすぎ
性、洗浄後の感触があり、これまで様々な組成物が検討
されてきた。
【0004】例えば特開昭62−108806号公報お
よび特開平3−161428号公報には、特定の界面活
性剤と液状油を組み合わせたクレンジング料が開示され
ている。しかしこれらの組成物は、使用時ののび、汚れ
とのなじみ易さ、洗浄性は優れているものの、使用後の
感触は必ずしも満足なものではない。また粘度が低いた
め使用時に流れ落ち、使いにくいという問題があった。
【0005】また特開平9−87139号公報にはアク
リル酸メタクリル酸アルキル共重合体、特定の界面活性
剤、水溶性多価アルコールを含有し、かつ油性成分の含
有量が2重量%以下であるクレンジング化粧料が開示さ
れている。しかし、これは油性成分の含有量が少なく、
使用時ののびおよび汚れとのなじみ易さの点で満足なも
のではなかった。さらに特開平8−127512号公報
には、非イオン性界面活性剤、水酸基を有する水溶性化
合物、液状油、および水を含有するゲル型クレンジング
用組成物が開示されているが、汚れとのなじみ易さの点
で十分でなかった。
【0006】さらに洗浄性、すすぎ性、使用後の感触の
改良を目的として、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステルがしばしばクレンジング料に用いられてい
る。例えば特開平11−92359号公報には、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸エステルを含有する1相
型透明皮膚洗浄剤が開示されているが、汚れとのなじみ
易さの点で十分でなかった。また特開2001−196
19号公報には、ゲル化剤とポリオキシエチレン脂肪酸
グリセリルを含有するクレンジング用化粧料が開示され
ているが、油性成分が含有されておらず使用時ののびの
点で十分でなかった。
【0007】このように使用時ののび、汚れとのなじみ
易さ、洗浄性、使用後の感触さらに保存安定性について
同時に満足させた組成物は、これまで得られていないの
が現状である。またクレンジング料は顔面に使用するこ
とが多いため、特に眼に対してより刺激の少ないクレン
ジング料の開発が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決し、使用時ののびが良好で、油性汚れとのなじみが良
く、クレンジング効果が高く、洗い上がりの感触が良
く、保存安定性が良好で、安全性が高いクレンジング料
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)下記のa、b、c、dおよびeを含有し、aが2
〜25重量%、bが2〜25重量%、cが2〜60重量
%、dが2〜20重量%、eが0.01〜1重量%であ
り、a+b+c+dが20〜90重量%、かつa/b
(重量比)が1/5〜10/1であることを特徴とする
クレンジング料。 a.25℃で液状のエステル油または炭化水素油 b.25℃で液状の環状シリコーン油 c.ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル型非
イオン性界面活性剤 d.水溶性多価アルコール e.アニオン系水溶性高分子 (2)f.式(1)で示される2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリンに基づく構成単位と
(メタ)アクリル酸アルキルエステルに基づく構成単位
を重量比で100/0〜10/90として60〜100
重量%含有するポリマー
【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2、R3および
4は炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の整数で
ある。)を0.0001〜1重量%含有することを特徴
とする前記のクレンジング料である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いるa成分は25℃で
液状のエステル油または炭化水素油である。ここでエス
テル油とは、カルボン酸と1〜3価のアルコールとの脱
水反応やエステル交換反応等によって得られる構造をも
つカルボン酸エステル化合物であり、例えば、セバシン
酸ジエチル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン
酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、イソノナン酸イソデシル、オレイン酸エチル、ジデ
カン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサ
ン酸グリセリル、トリヘキサン酸グリセリル、ホホバ油
等が挙げられる。汚れとのなじみ易さ、洗浄性の点か
ら、セバシン酸ジエチル、2−エチルヘキサン酸セチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチ
ルヘキシル、イソノナン酸イソデシル、オレイン酸エチ
ル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルの使用が好ま
しい。
【0011】また、炭化水素油とは炭素数が10以上の
炭化水素化合物であり、直鎖、分岐または環状の構造で
あっても、飽和または不飽和結合を有しても良い。例え
ばデカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラ
デカン、ペンタデカンなどの直鎖炭化水素化合物や、炭
素鎖に分岐を有する流動イソパラフィン、スクワランや
スクワレン等が挙げられる。汚れとのなじみ易さ、洗浄
性の点から流動イソパラフィン、スクワランの使用が好
ましい。
【0012】本発明の組成物においてa成分の含有量は
2〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、さらに好
ましくは7〜20重量%である。2重量%未満の場合は
使用時ののびや汚れとのなじみが悪く、洗浄性が十分で
なく、25重量%を超える場合はすすぎ性や使用後の感
触が悪くなるばかりでなく、製品の保存安定性が悪くな
る。
【0013】本発明に用いるb成分は25℃で液状の環
状シリコーン油である。ここで環状シリコーン油とは、
環状ポリシロキサン化合物であり、例えば1個のケイ素
原子に2個のメチル基が結合したジメチルシクロシロキ
サンが挙げられる。本発明で用いるb成分はこれに限定
されるものではなく、25℃で液状の環状ポリシロキサ
ン化合物であれば良い。ジメチルシクロシロキサンの場
合、シロキサンの重合度が4以上の化合物が25℃で液
状であり、このような化合物として、例えばオクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テト
ラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどが挙げられる
が、汚れとのなじみ易さ、洗浄性の点からオクタメチル
シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
キサンの使用が好ましい。鎖状シリコーン油では、汚れ
とのなじみ性および洗浄性が悪い。
【0014】本発明の組成物においてb成分の含有量は
2〜25重量%、好ましくは2〜20重量%、さらに好
ましくは5〜15重量%である。2重量%未満の場合は
使用時ののびや汚れとのなじみが悪く、洗浄性が十分で
なく、25重量%を超える場合はすすぎ性や使用後の感
触が悪くなるばかりでなく、製品の保存安定性が悪くな
る。
【0015】また、a成分とb成分の含有量の比a/b
(重量比)は1/5〜10/1、好ましくは1/2〜8
/1、さらに好ましくは1/1〜5/1である。1/5
未満の場合は洗浄性が十分でないばかりでなく保存安定
性が悪くなり、10/1を超える場合は汚れとのなじみ
が悪くなる。
【0016】本発明に用いるc成分であるポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性
剤は、グリセリンと脂肪酸をエステル反応させた後、エ
チレンオキシドを付加して得られる化合物であり、ポリ
オキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレングリセリンジ脂肪酸エステルが挙げられ
る。これらの化合物において、エチレンオキシドが付加
するグリセリンの水酸基の数は1または2のいずれでも
よく、c成分として単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0017】本発明に用いるc成分を構成する脂肪酸
は、炭素数が8〜24の飽和あるいは不飽和脂肪酸であ
り、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸、ヤシ油脂
肪酸、牛脂脂肪酸等の動植物油由来の混合脂肪酸などを
用いることができる。好ましい脂肪酸の炭素数としては
10〜18である。脂肪酸の炭素数が8を下回る場合、
親油性が低くなるため油性汚れとのなじみが悪くなり洗
浄性が低下することがあるばかりでなく、刺激性のある
匂いが生じることがある。また脂肪酸の炭素数が24を
越える場合、親水性が低くなるため水との相溶性が悪く
なり、さっぱりとした洗い上がりになりにくい。グリセ
リン1モルに対するエチレンオキシドの付加モル数は5
〜100であり、好ましくは5〜80、さらに好ましく
は7〜50である。エチレンオキシドの付加モル数が5
を下回る場合、親水性が低くなるため水との相溶性が悪
くなりさっぱりとした洗い上がりになりにくい。また1
00を超える場合、親油性が低くなるため油性汚れとの
なじみが悪くなり、洗浄性が低下することがある。
【0018】本発明の組成物においてc成分の含有量は
2〜60重量%、好ましくは5〜50重量%、さらに好
ましくは10〜50重量%である。2重量%未満の場合
はすすぎ性や使用後の感触が悪く、洗浄性が十分でない
ばかりでなく、保存安定性も悪くなり、60重量%を超
える場合は使用時ののびが悪くなる。
【0019】本発明に用いるd成分である水溶性多価ア
ルコールは分子内に水酸基を2個以上有する化合物であ
り、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、イソプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレング
リコール、ソルビトール、マルチトールなどが挙げられ
る。使用時ののび、汚れとのなじみ易さの点で好ましく
はプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イ
ソプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールであり、さらに好ましくは
ジプロピレングリコール、イソプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコールである。
【0020】本発明の組成物においてd成分の含有量は
2〜20重量%、好ましくは5〜15重量%、さらに好
ましくは7〜15重量%である。2重量%未満の場合は
汚れとなじみや使用後の感触が悪くなり、20重量%を
超える場合は使用時ののびや保存安定性が悪くなる。
【0021】本発明の組成物においてa、b、c、d成
分の含有量合計は20〜90重量%、好ましくは40〜
80重量%、さらに好ましくは50〜80重量%であ
る。20重量%未満の場合は汚れとのなじみや洗浄性が
悪くなり、90重量%を越える場合は保存安定性が悪く
なり、また粘度が低く使用性が悪くなる場合がある。
【0022】本発明に用いるe成分であるアニオン系水
溶性高分子は、水溶液中で陰イオン性を示す水溶性高分
子化合物であり、例えばヒアルロン酸、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシメチルデンプン、アルギン
酸、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキ
シビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムなどが挙
げられ、保存安定性の点から、好ましくはアルギン酸、
カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビ
ニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムであり、さら
に好ましくはカルボキシビニルポリマー、アルキル変性
カルボキシビニルポリマーである。
【0023】本発明の組成物においてe成分の含有量は
0.01〜1重量%、好ましくは0.1〜1重量%、さ
らに好ましくは0.2〜0.8重量%である。0.01
重量%未満の場合は保存安定性が悪くなり、また粘度が
低く使用性が悪くなる場合がある。1重量%を超える場
合は使用時ののびや油性汚れとのなじみが悪くなる。
【0024】本発明においては、さらに安全性と保存安
定性を改善する目的でf成分を加えることがより好まし
い。本発明に用いるf成分は式(1)で示される2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
(以下、PCと記す)に基づく構成単位と(メタ)アク
リル酸アルキルエステルに基づく構成単位を共重合させ
たポリマーであり、その重量比は100/0〜10/9
0、好ましくは100/0〜30/70、さらに好まし
くは95/5〜50/50である。該ポリマー中のPC
に基づく構成単位と(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルに基づく構成単位の合計量は合わせて60〜100重
量%であり、好ましくは70〜100重量%、さらに好
ましくは80〜100重量%である。また、該ポリマー
の分子量は10,000〜10,000,000が好まし
く、さらに好ましくは50,000〜5,000,000
である。
【0025】PCと(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルの合計量が100重量%とならない場合は、PCおよ
び(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合性を有
する他の単量体との共重合体であるからであり、このよ
うな共重合体も使用することができる。PCおよび(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルと共重合性を有する他
の単量体は、付加重合可能な二重結合を有する化合物で
あり、本発明の効果を損なわないものであればよく、例
えばエチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、スチ
レン等のオレフィン性炭化水素およびそれらの異性化オ
レフィン、多量化オレフィン、またはこれらに各種誘導
体を導入したオレフィン性化合物;アクリル酸、メタク
リル酸、ビニル酢酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸等のエチレン性不飽和カルボン酸および
それらの多量体、無水物、炭素数1〜6の1価アルコー
ル以外のアルコールとのエステル、またはこれらにカル
ボニル基、アミノ基、シアノ基、ニトリル基などを導入
したエチレン性不飽和カルボン酸誘導体;ビニルアルコ
ールおよびこれと各種カルボン酸とのエステル、各種ア
ルコールとのエーテル、またはこれらにカルボニル基、
アミノ基、シアノ基、ニトリル基などを導入したエチレ
ン性不飽和カルボン酸誘導体、ビニルアルコールおよび
これらと各種カルボン酸とのエステル、各種アルコール
とのエーテル、またはこれらにカルボニル基、アミノ
基、シアノ基、ニトリル基などを導入したビニルアルコ
ール誘導体などが挙げられる
【0026】単量体PCにおいて、R1は水素原子また
はメチル基であり、R2、R3およびR4は炭素数1〜8
のアルキル基であり、nは2〜4の整数である。好まし
くはR1、R2、R3およびR4がメチル基、n=2である
式(2)で示される2−メタクリロイルオキシエチルホ
スホリルコリン(以下、MPCと記す)である。
【化3】
【0027】また、単量体の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを構成するアルコールは炭素数1〜6のアル
コールであり、好ましくは炭素数2〜5のアルコール、
さらに好ましくは炭素数3〜4のアルコールである。な
お、(メタ)アクリルはメタクリルまたはアクリルを示
す。
【0028】本発明の組成物においてf成分の含有量は
0.0001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.
8重量%、さらに好ましくは0.01〜0.5重量%で
ある。0.0001重量%未満の場合は安全性と保存安
定性の改善効果が不十分であり、1重量%を超える場合
はのびが悪くなり、コスト的に不利になる。
【0029】なお、本発明のクレンジング料には、前記
の成分以外に必要に応じて一般に化粧料に用いられる成
分、例えば油性基剤、低級アルコール、保湿剤、アニオ
ン系以外の水溶性高分子、シリコーン誘導体、非イオン
性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面
活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、無機また
は有機粉末、無機顔料、色素、無機または有機塩、pH
調製剤、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収
剤、抗炎症剤、天然エキス、精油、香料等を本発明の性
能を損なわない範囲で含有することが可能である。
【0030】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例1〜7及び比較例1〜13 表1〜表3に示すクレンジング料を調製し、その特性を
評価した。表中の含有量は有効分重量%を示す。
【0031】〈a成分〉 以下に示す4種のエステル油と、2種の炭化水素油を用
いた。これらはいずれも25℃で液状である。 〈a−1成分:エステル油〉 2−エチルヘキサン酸セチル:高級アルコール工業
(株)製 「CEH」 〈a−2成分:エステル油〉 イソノナン酸イソデシル:高級アルコール工業(株)製
「KAK−109」 〈a−3成分:エステル油〉 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル:日本油脂(株)
製「パナセート800B」 〈a−4成分:エステル油〉 オレイン酸エチル:日本油脂(株)製「NOFABLE
EO−85S」 〈a−5成分:炭化水素油〉 流動イソパラフィン:日本油脂(株)製 「パールリー
ムEX」 〈a−6成分:炭化水素油〉 スクワラン:スクアテック(株)製 「スーパースクワ
ラン」
【0032】〈b成分〉以下に示す2種の環状シリコー
ン油を用いた。 〈b−1成分〉 デカメチルシクロペンタシロキサン:信越化学工業
(株)製「シリコーン KF−995」 〈b−2成分〉 オクタメチルシクロテトラシロキサン:信越化学工業
(株)製「シリコーンKF−994」
【0033】〈c成分〉以下に示す3種類のポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸エステル型非イオン性界面活
性剤を用いた。 〈c−1成分〉 ポリオキシエチレン(7モル)グリセリンモノヤシ油脂
肪酸エステル:日本油脂(株)製「ユニグリ MK−2
07G」 〈c−2成分〉 ポリオキシエチレン(30モル)グリセリンモノヤシ油
脂肪酸エステル:日本油脂(株)製「ユニグリ MK−
230」 〈c−3成分〉 ポリオキシエチレン(80モル)グリセリンモノ牛脂脂
肪酸エステル:日本油脂(株)製「ユニグリ MT−2
80−70」(有効分70%水溶液)
【0034】〈d成分〉以下に示す2種の水溶性多価ア
ルコールを用いた。 〈d−1成分〉 1,3−ブチレングリコール:協和発酵工業(株)製
「1,3−ブチレングリコール F」 〈d−2成分〉 ジプロピレングリコール:旭硝子(株)製「DPG−F
C」
【0035】〈e成分〉以下に示す2種類のアニオン系
水溶性高分子を用いた。 〈e−1成分〉 カルボキシビニルポリマー:BF Goodrich社
製「カーボポール#941」 〈e−2成分〉 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:BF G
oodrich社製「カーボポールETD−2020」
【0036】〈f成分〉以下に示す2種類のポリマーを
用いた。 〈f−1成分〉MPC 90重量%とメタクリル酸ブチ
ル 10重量%の各構成単位からなる平均分子量約60
万のコポリマー 〈f−2成分〉MPC 100重量%の構成単位からな
る平均分子量約8万のポリマー
【0037】〈その他成分〉 〈その他−1〉 メチルポリシロキサン:信越化学工業(株)製「シリコ
ーン KF−96−100CS」
【0038】表1〜表3中の特性の評価は下記の方法で
行った。 (1)使用時ののび メイクをした20名の女性(21才〜35才)をパネラ
ーとし、クレンジング料を使用した時ののびについて下
記のように判定し、20名の合計値が30点以上を使用
時ののびの良好なクレンジング料であると評価した。 2点:使用時ののびが良く軽い感触であると感じた場
合。 1点:使用時ののびがやや悪くやや重い感触であると感
じた場合。 0点:使用時ののびが悪く重い感触であると感じた場
合。
【0039】(2)汚れとのなじみ性 メイクをした20名の女性(21才〜35才)をパネラ
ーとし、クレンジング料を使用した時の汚れとのなじみ
性について下記のように判定し、20名の合計値が30
点以上を汚れとのなじみ性が良好なクレンジング料であ
ると評価した。 2点:塗布後速やかにメイク汚れとなじんだと感じた場
合。 1点:ややメイク汚れとのなじみが悪いと感じた場合。 0点:明らかにメイク汚れとのなじみが悪いと感じた場
合。
【0040】(3)洗浄性 メイクをした20名の女性(21才〜35才)をパネラ
ーとし、クレンジング料を使用した時の洗浄性(汚れ落
ち)について下記のように判定し、20名の合計値が3
0点以上を洗浄性が良好なクレンジング料であると評価
した。 2点:十分メイク汚れが落ちたと感じた場合。 1点:ややメイク汚れの落ちが悪いと感じた場合。 0点:明らかにメイク汚れの落ちが悪いと感じた場合。
【0041】(4)すすぎ性 メイクをした20名の女性(21才〜35才)をパネラ
ーとし、クレンジング料を使用し、ぬるま湯で洗い流し
た時のすすぎ性について下記のように判定し、20名の
合計値が30点以上をすすぎ性が良好なクレンジング料
であると評価した。 2点:すすぎ時のぬめりもなく、速やかにすすぎができ
たと感じた場合。 1点:すすぎ時にややぬめりが残り、ややすすぎ性が悪
いと感じた場合。 0点:ぬめりが落ち難く、明らかにすすぎ性が悪いと感
じた場合。
【0042】(5)使用後の感触 メイクをした20名の女性(21才〜35才)をパネラ
ーとし、クレンジング料を使用した後の感触について下
記のように判定し、20名の合計値が30点以上を使用
後の感触が良好なクレンジング料であると評価した。 2点:べたつきも無く、すべすべの肌になったと感じた
場合。 1点:ややべたつきがあるもしくはやや肌がかさかさす
ると感じた場合。 0点:べたつきが多い、もしくは肌がかさかさになった
と感じた場合。
【0043】(6)口紅に対する溶解性 口紅約0.03gを100mlビーカー底面に塗布した
後、クレンジング料を10g加え、スターラーにより6
0回転/分の速度で攪拌して口紅に対する溶解性につい
て下記のように評価し、1分以内に完全に溶解した場合
(◎、○)を、口紅に対する溶解性が良好なクレンジ
ング料であると評価した。 ◎:30秒以内に完全に溶解した場合。 ○:30秒を超えて1分以内に完全に溶解した場合。 △:1分を超えて2分以内に完全に溶解した場合。 ×:2分以内に完全に溶解しない場合。
【0044】(7)口紅に対する溶解性 口紅約0.05gを塗布した手の甲にクレンジング料を
1滴(約0.05g)落とし、指で10回又は20回こ
すった後水洗いをして口紅に対する溶解性について下記
のように評価し、10回のこすり洗いにより完全に除去
できた場合を口紅に対する溶解性が良好なクレンジン
グ料であると評価した。 ○:10回のこすり洗いにより完全に除去できた場合。 △:20回のこすり洗いにより完全に除去できた場合。 ×:20回のこすり洗いによっても完全に除去できなか
った場合。
【0045】(8)保存安定性 クレンジング料を透明ガラス容器に密封して0℃、25
℃および40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して
下に示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がな
い。) △:安定性やや不良(いずれかの温度において若干粘度
が低下する、または若干着色を生じる。) ×:安定性不良(いずれかの温度において粘度が著しく
低下する、または分離する。もしくは着色が著しい。)
【0046】(9)眼粘膜刺激性試験 日本白色種ウサギ(1群3匹)を用いて行った。試験は
OECD毒性試験ガイドラインの試験法(405)に基
づいて実施し、試験濃度は原液とした。判定はDrai
ze法の判定基準に基づいて行い、急性眼刺激指数の最
大値(I.A.O.I値)により下記のように判定し、I.A.O.I
値2.5未満(◎、○)の場合を刺激性の低いクレンジ
ング料であると評価した。 ◎: I.A.O.I値 0以上0.5未満 ○: I.A.O.I値 0.5以上2.5未満 △: I.A.O.I値 2.5以上15未満 ×: I.A.O.I値 15以上
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】実施例1〜7より、本発明のクレンジング
料はいずれも使用時の肌へののび、汚れとのなじみ性及
び洗浄性に優れるとともに、使用後もべたつかず、肌が
すべすべになり、経時安定性にも優れ、口紅に対する溶
解性が良好であった。更に、PCポリマーを添加するこ
とにより安全性がより向上した。
【0051】一方、比較例1〜13では十分な性能が得
られていない。つまり、比較例1ではa成分の含有量が
少なく、またa成分とb成分の比(a/b)が小さいた
め使用時ののび、汚れとのなじみ性および洗浄性が悪
く、口紅に対する溶解性や保存安定性も低下している。
比較例2ではb成分の含有量が少なく、またa成分とb
成分の比(a/b)が大きいため使用時ののび、汚れと
のなじみ性および洗浄性が悪く、口紅に対する溶解性も
低下している。比較例3ではb成分の代わりに鎖状シリ
コーン油であるメチルポリシロキサンを含有しているた
め、汚れとのなじみ性および洗浄性が悪く、口紅に対す
る溶解性も低下している。比較例4ではc成分の含有量
が少ないため洗浄性、すすぎ性および使用後の感触が悪
く、保存安定性や口紅に対する溶解性も低下している。
比較例5ではd成分の含有量が多いため使用時ののびや
保存安定性が悪い。比較例6ではa、b、c、d成分の
合計の含有量が少ないため汚れとのなじみ性や洗浄性が
悪く、口紅に対する溶解性も低下している。比較例7で
はa、b、c、d成分の合計の含有量が多いため保存安
定性が悪い。比較例8ではa成分の含有量が多いためす
すぎ性及び使用後の感触が悪く、保存安定性も悪い。比
較例9ではb成分の含有量が多く、a成分とb成分の比
(a/b)が小さいためすすぎ性や使用後の感触、洗浄
性が悪く、保存安定性も悪い。比較例10ではc成分の
含有量が多いため使用時ののびが悪い。比較例11では
d成分が含有されていないため汚れとのなじみ性や使用
後の感触が悪く、口紅に対する溶解性も低下している。
比較例12ではe成分の含有量が多いため使用時ののび
や汚れとのなじみ性が悪く、口紅に対する溶解性も低下
している。比較例13ではe成分が含有されていないた
め保存安定性が悪いことがわかる。
【0052】
【発明の効果】以上記載のように、本発明のクレンジン
グ料は使用時の肌へののび、汚れとのなじみ性および洗
浄性に優れるとともに、使用後もべたつかず、肌がすべ
すべになり、保存安定性にも優れ、口紅に対する溶解性
が良好である。さらに特定のf成分を含有させることに
より安全性も向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AC011 AC022 AC111 AC122 AC331 AC342 AC352 AC392 AC421 AC422 AC482 AD042 AD092 AD131 AD132 AD152 AD171 AD172 BB04 BB33 BB41 CC22 EE01 EE06 EE07 EE10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のa、b、c、dおよびeを含有し、
    aが2〜25重量%、bが2〜25重量%、cが2〜6
    0重量%、dが2〜20重量%、eが0.01〜1重量
    %であり、a+b+c+dが20〜90重量%、かつa
    /bが1/5〜10/1であることを特徴とするクレン
    ジング料。 a.25℃で液状のエステル油または炭化水素油 b.25℃で液状の環状シリコーン油 c.ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル型非
    イオン性界面活性剤 d.水溶性多価アルコール e.アニオン系水溶性高分子
  2. 【請求項2】f.式(1)で示される2−(メタ)アク
    リロイルオキシエチルホスホリルコリンに基づく構成単
    位と(メタ)アクリル酸アルキルエステルに基づく構成
    単位を重量比で100/0〜10/90として60〜1
    00重量%含有するポリマー 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2、R3および
    4は炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の整数で
    ある。)を0.0001〜1重量%含有することを特徴
    とする請求項1記載のクレンジング料。
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