JP2008127337A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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裕子 藤崎
Kenichi Sugimoto
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Abstract

【課題】毛髪への水分保持性に優れ、乾燥した環境にあっても、毛髪水分量を損失することなく、柔軟性、毛髪表面の滑らかさに優れ、さらに毛髪のパサツキを押さえて髪のまとまり効果の持続性に優れたリーブオンタイプの毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】(A)カチオン性界面活性剤または脂肪酸アミドアミン、(B)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール、(C)25℃において液状の脂肪酸、(D)エステル油を含有する毛髪化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は毛髪化粧料に関し、更に詳細には、毛髪への水分保持性に優れ、乾燥した環境にあっても、毛髪水分量を損失することなく、柔軟性、毛髪表面の滑らかさに優れ、さらに毛髪のパサツキを押さえて髪のまとまり効果の持続性に優れたリーブオンタイプの毛髪化粧料に関する。
毛髪になめらかさや光沢を付与し、くし通りや滑らかさをよくするために、コンディショニング効果を持つ毛髪化粧料が用いられ、一般にヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、ヘアパック等の名称でリンスオフタイプ(洗い流すタイプ)の毛髪化粧料が市販されている。これらの毛髪化粧料の多くには主成分として第4級アンモニウム塩が配合されており、これが毛髪に吸着することにより、前記のコンディショニング効果が得られることは公知の事実である。また、なめらかさ、しっとり感、まとまりやすさ等を向上させる目的で、高級アルコールを配合して第4級アンモニウム塩とのいわゆるゲル状の複合体を形成させ、さらには、液状油分、ワックス、シリコーン化合物、天然および合成高分子を適宜添加することも公知である。
しかしながら、公知のこれらの毛髪化粧料は、塗布時及びすすぎ時においては毛髪をべたつかせずになめらかさ等を付与することができても、タオルドライ及び乾燥後において、十分に満足することのできる柔軟性、滑らかさ、まとまり効果を付与することが困難であった。
一方、上述のような問題を解決する目的で、カチオン界面活性剤と高級アルコールと脂肪酸よりなる毛髪処理組成物(例えば、特許文献1参照。)、アルコール類、カチオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含有することを特徴とする毛髪処理剤配合用組成物(例えば、特許文献2参照。)、エステル類、アルコール類、及びカチオン界面活性剤を含有することを特徴とする毛髪処理剤配合用組成物(例えば、特許文献3参照。)が開示されている。これらの技術は、いずれも毛髪化粧料としての一定の改善がなされているが、毛表面物性が改質されるだけであって、長時間経過した後には毛髪の保湿性が低下しており、髪がパサついてまとまりがなく、ギシギシとした違和感のある手触りとなり、ヘアセットが持続しないなどの問題点を有し、特に冬場の低湿度環境下においては、パサツキを生じたり、滑らかさやしっとり感の効果が持続しないなどの問題点が顕著であり、満足できるものではなかった。
特開2002−80329号公報 特開2001−220328号公報 特開2001−213736号公報
上記背景を鑑みて、本発明の目的は、毛髪への水分保持性に優れ、乾燥した環境にあっても、毛髪水分量を損失することなく、柔軟性、毛髪表面の滑らかさに優れ、さらに毛髪のパサツキを押さえて髪のまとまり効果の持続性に優れたリーブオンタイプの毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者等は、カチオン界面活性剤または脂肪酸アミドアミンと、炭素数14〜24の
長鎖のアルキル基を有する高級アルコールと、25℃において液状の脂肪酸と、エステル油を組み合わせることで、毛髪への水分保持性に優れ、乾燥した環境にあっても、毛髪水分量を損失することなく、柔軟性、毛髪表面の滑らかさ、さらにその効果が長時間持続し、毛髪のパサツキを押さえ、髪のまとまりに優れていることを見出した。
即ち、本発明は、下記(A)〜(D)を含有する毛髪化粧料である。
(A)カチオン性界面活性剤または脂肪酸アミドアミン
(B)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール
(C)25℃において液状の脂肪酸
(D)エステル油
本発明の毛髪化粧料は、毛髪への水分保持性に優れ、乾燥した環境にあっても、毛髪水分量を損失することなく、柔軟性、毛髪表面の滑らかさに優れ、さらに毛髪のパサツキを押さえて髪のまとまりの持続性を付与することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる(A)成分は、カチオン性界面活性剤または脂肪酸アミドアミンである。カチオン性界面活性剤としては、下記一般式(I)
Figure 2008127337
(式中、R1〜R4のうちいずれか1個又は2個は、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基を示し、残りは、炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を示す。)で表される。
上記一般式(I)のR1〜R4のうちいずれか1個又は2個は、炭素数8〜24のアルキル基が好ましく、例えばセチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12−ヒドロキシステアリル基等が挙げられ、R1〜R4のうちいずれか1個又は2個は、炭素数16〜22のアルキル基が更に好ましく、特に好ましいものとしてはステアリル基及びベヘニル基が挙げられる。残りは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基が好ましく、特に好ましい基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基及びヒドロキシエチル基が挙げられる。基Xのハロゲン原子は、好ましくは塩素原子又は臭素原子である。上記一般式(I)で示される第4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、及びセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート等を挙げることができる。
また、脂肪酸アミドアミンは例えば、下記一般式(II)
5−CO−NH−(CH2n−N(R62 ・・・一般式(II)
(式中、R5は、直鎖又は分岐した炭素数13〜23の飽和若しくは不飽和脂肪酸残基、R6は炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜5の整数を示す。)で表される。
上記一般式(II)で表される脂肪酸アミドアミンの具体例を示すと、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ヤシ脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、パーム脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、牛脂脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、オレイン酸ジエチルアミノエチルアミド、ヤシ脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、パーム脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、牛脂脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、イソステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ラウリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ヤシ脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、パーム脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、牛脂脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、イソステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。これらの中でもR5が炭素数21のベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミドが特に好適に用いられる。また、これら脂肪酸アミドアミンの市販品を具体的に例示すると、カチナールBMPA(東邦化学社製)、Lexquat AMG−BEO(日光ケミカルズ社製)、アミドアミンS(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。
また、脂肪酸アミドアミンは、通常、酸を添加して中和することにより乳化剤としての機能が発揮され、中和剤としては有機酸が好ましい。有機酸としては、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸等のヒドロキシモノカルボン酸;リンゴ酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸;クエン酸等のヒドロキシトリカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸等のジカルボン酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸、;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸等が挙げられる。これらの中でも、乳化安定性の点から、ヒドロキモノカルボン酸、ヒドロキシジカルボン酸、ヒドロキシトリカルボン酸が好ましく、その中でも特に乳酸がより好ましい。脂肪酸アミドアミンと有機酸の中和は、乳化工程中で行っても、あらかじめ脂肪酸アミドアミンと有機酸の塩を形成させてから配合しても良い。有機酸は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、脂肪酸アミドアミンに対して、0.5〜2.0モル倍が好ましく、0.7〜1.2モル倍が更に好ましい。
これらのカチオン性界面活性剤または脂肪酸アミドアミンは、それぞれ単独で用いることができるし、また2種以上混合して用いることができ、その配合量は、使用時ののびや使用感を損なわない範囲で、十分な毛髪の滑らかさ、パサツキを押さえてまとまり効果を与えるために、本発明組成物中に0.2〜5質量%配合することが好ましく、更に好ましくは、0.5〜5質量%である。
本発明で用いられる(B)成分は、炭素数14〜22の長鎖のアルキル基を有する高級アルコールである。好ましいものとしては、炭素数16〜22の長鎖高級アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールである。これらの高
級アルコールは、それぞれ単独で用いることができるし、また2種以上混合して用いることができ、その配合量は、使用時ののびや使用感を損なわない範囲で、十分な毛髪の滑らかさ、パサツキを押さえてまとまり効果を与えるために、本発明組成物中に0.5〜10質量%配合することが好ましく、更に好ましくは、1〜5質量%質量%である。
本発明に用いられる(C)成分である液状の脂肪酸は、25℃において液状の性状を呈する脂肪酸であって、例えばエナント酸,カプリル酸,ペラルゴン酸などの直鎖飽和脂肪酸、ラウロレイン酸,ミリストレイン酸,パルミトレイン酸,オレイン酸,リノレイン酸,リノール酸、ウンデシレン酸等の直鎖不飽和脂肪酸、イソステアリン酸、2−エチルヘキサン酸などの分岐脂肪酸などが挙げられる。好ましいものとしては、オレイン酸、イソステアリン酸、2−エチルヘキサン酸である。
本発明においては、これらの液状脂肪酸は、それぞれ単独で用いることができるし、また2種以上混合して用いることができ、その配合量は、使用時のべたつきや使用感を損なわない範囲で、十分な毛髪の滑らかさ、パサツキを押さえてまとまり効果を与えるために、本発明組成物中に0.1〜5質量%配合することが好ましく、更に好ましくは、0.5〜3質量%である。
本発明に用いられる(D)成分であるエステル油は脂肪酸とアルコールとのエステル体を主成分とするものである。その具体例を挙げると、ミリスチン酸イソプロイル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル等の直鎖高級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、カプリル酸セチル、ラルリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン等の直鎖高級脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル等の直鎖脂肪酸と分枝アルコールとのエステル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル等の分枝脂肪酸と低級アルコールとのエステル、オクタン酸セチル、オクタン酸セトステアリル、オクタン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル等の分枝脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸と多価アルコールとのエステル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソペラルゴン酸オクチル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル等の分枝脂肪酸と分枝アルコールとのエステル、乳酸ラルリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル等の乳酸エステル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリオクチル、クエン酸トリイソセチル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル等の二塩基酸のエステルなどが挙げられる。また、天然由来のものとしては、ホホバ油等が挙げられる。
本発明においては、これらエステル油の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、使用時のべたつきや使用感を損なわない範囲で、十分な毛髪の滑らかさ、パサツキを押さえてまとまり効果を与えるために、本発明組成物中に0.5〜20質量%配合することが好ましく、更に好ましくは、1〜10質量%である。
本発明の毛髪化粧料は、上記カチオン界面活性剤または脂肪酸アミドアミンと、炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコールと、25℃において液状の脂肪酸
と、エステル油を必須成分とし、これらを水または水に適宜な溶剤などを加えた液に含有させることによって調製されるが、これらの必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪化粧料に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
そのような成分としては、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルメチ−β−アラニンナトリウム等のアニオン性界面活性剤;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム等の両性界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、スクワラン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコン類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−システイン、Lスレオニン等のアミノ酸;液化石油ガス、ジメチルエーテル等の噴射ガス;その他、紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、アウトバストリートメント、エッセンス、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、乳液、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアリクイド等のリーブオンタイプに用いることができる。
本発明の毛髪化粧料の有用性を評価するために、まず、次の方法で毛髪を処理した。毛髪の処理方法は、市販の黒色毛髪(10g,15cm、ビューラックス社製)を10%濃度のポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム2gでシャンプー洗浄し、お湯で充分に洗い流した後、タオルドライを行った。次に本発明の毛髪化粧料2gを均一に塗布し、低湿度環境下(25℃湿度30%)において24時間放置した。ついで、毛髪の柔軟性、なめらかさ、パサつき、水分量の各項目について評価を行った。
(1)低湿度下での柔軟性
20名の専門パネラーにより毛髪の柔らかさを評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎ :極めて良好 毛髪の柔らかさがよいと答えた被験者の数が17人以上
○ :良好 毛髪の柔らかさがよいと答えた被験者の数が12人以上、17人未満△ :やや悪い 毛髪の柔らかさがよいと答えた被験者の数が8人以上、12人未満
× :悪い 毛髪の柔らかさがよいと答えた被験者の数が8人未満
(2)低湿度下でのなめらかさ
動摩擦係数を測定することにより滑らかさを評価した。摩擦磨耗試験機(NRF型、日本レオロジー社製)を使用し、荷重20g、毎分10回転の測定条件で行い、50本の毛髪の平均値を求めた。尚、動摩擦係数が低いほど、滑らかさを示すものである。
(3)低湿度下でのパサツキ
20名の専門パネラーにより毛髪のパサツキを評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎ :極めて良好 パサツキがないと答えた被験者の数が15人以上
○ :良好 パサツキがないと答えた被験者の数が10人以上、15人未満
△ :やや悪い パサツキがないと答えた被験者の数が7人以上、10人未満
× :悪い パサツキがないと答えた被験者の数が7人未満
(4)低湿度下での毛髪水分量
赤外水分計(ケット科学研究所社製)を用いて、毛束から1gの毛髪を採取し、毛髪の水分量を計測し、3回測定した平均値を求めた。
実施例1〜9および比較例1〜8(アウトバストリートメント)
表1および表2に示す組成のアウトバス用トリートメントを乳化製法により調製し、これらを使用したときの毛髪の柔軟性、なめらかさ、パサつき、水分量を調べた。結果を併せて表1および表2に示した。なお、各配合量は質量%(以下%と記す)である。
Figure 2008127337
Figure 2008127337
表1の結果から明らかなように、本発明の毛髪化粧料(実施例1〜9)は、低い湿度環境下における毛髪の柔軟性、なめらかさ、パサつき、水分量のいずれも項目においても評価が高かった。これに対し、表2に示す必須卯成分を配合していない毛髪化粧料(比較例1〜8)は、いずれも劣った性能を示し、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、上記の毛髪の柔軟性、なめらかさ、パサつき、水分量の各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例10 ヘアクリーム
配合量(%)
(1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
(2)ステアリルアルコール 2.5
(3)イソステアリン酸 2.0
(4)オレイン酸オクチルドデシル 5.0
(5)パラフィン 0.5
(6)メチルポリシロキサン(300cs) 0.5
(7)プロピレングリコール 0.5
(8)グルコシルトレハロース 1.0
(9)高重合メチルポリシロキサン 0.5
(10)ジメチルアミノ
(アミノエチルアミノイソブチル)シロキサン 0.2
(11)メチルパラベン 0.2
(12)香料 0.2
(13)精製水 全量を100とする
(製法)(1)〜(8)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(13)にプロペラで攪拌しながら加えて乳化する。徐々に冷却を行い、60℃にて(9)〜(12)
を添加し、室温まで冷却して、ヘアクリームを調製した。
実施例11 ヘアエッセンス
配合量(%)
(1)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5
(2)セトステアリルアルコール 1.8
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0
(4)パルミチン酸イソセチル 2.0
(5)イソステアリン酸 0.8
(6)スクワラン 3.0
(7)メチルポリシロキサン(10cs) 2.0
(8)グリセリン 3.0
(9)コメ胚芽油 0.3
(10)山茶花油 0.5
(11)クルミ油 0.5
(12)ツバキ油 0.5
(13)コメヌカエキス 0.5
(14)ヒオウギエキス 0.5
(15)加水分解シルク液 1.0
(16)LIPIDURE−C(日本油脂社製) 1.0
(17)フェノキシエタノール 0.1
(18)香料 0.5
(19)ヒドロキシエチルセルロース 0.2
(20)精製水 全量を100とする
(製法)(1)〜(12)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(19)〜(20)を加えて乳化し、ホモミキサーを用いて均一に混合する。混合しながら徐々に冷却を行い、50℃にて(13)〜(18)を添加してさらにホモミキサーで混合した後、30℃まで冷却して、ヘアエッセンスを調製した。
実施例12 ポンプ式ミスト状スプレー
配合量(%)
(1)塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.2
(2)セトステアリルアルコール 1.5
(3)イソステアリン酸 0.5
(4)オレイン酸 0.2
(5)ステアリン酸オクチルドデシル 3.0
(6)メチルポリシロキサン(100cs) 0.5
(7)メチルポリシソキサン(10万cs) 0.5
(8)軽質流動イソパラフィン 1.0
(9)エタノール 5.0
(10)フェニルアミノポリシロキサン 0.2
(11)香料 0.2
(12)精製水 全量を100とする
(製法)(1)〜(8)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(12)にプロペラで攪拌しながら加えて乳化する。徐々に冷却を行い、40℃にて(9)〜(11)を添加し、室温まで冷却して、ミスト状スプレーを調製した後、ポンプ式容器に充填した。
実施例13 ヘアワックス
配合量(%)
(1)ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミン 1.0
(2)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5
(3)セトステアリルアルコール 5.0
(4)カプリル酸セチル 2.0
(5)イソステアリン酸 1.0
(6)セバシン酸ジエチル 1.0
(7)マイクロクリスタリンワックス 5.0
(8)ミツロウ 1.0
(9)流動パラフィン 5.0
(10)ジメチルポリシロキサン 3.0
(11)ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
(12)乳酸 0.2
(13)メチルパラベン 0.2
(14)海藻抽出液 0.5
(15)香料 0.6
(16)精製水 全量を100とする
(製法)(1)〜(13)を80℃にて均一に混合溶解させ、(14)〜(16)を50℃にて順次加えて、モミキサーで混合分散を行いながら冷却し、室温まで冷却して、ヘアワックスを調製した。
実施例14 ヘアフォーム
配合量(%)
(1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(2)ステアリルアルコール 1.5
(3)イソステアリン酸 2.0
(4)オレイン酸オクチルドデシル 3.0
(5)パラフィン 0.5
(6)メチルポリシロキサン(100cs) 3.0
(7)1,3−ブチレングリコール 0.5
(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(9)高重合メチルポリシロキサン 0.5
(10)ジメチルアミノ
(アミノエチルアミノイソブチル)シロキサン 0.2
(11)メチルパラベン 0.2
(12)香料 0.2
(13)液化石油ガス 4.0
(14)ジメチルエーテル 1.0
(15)精製水 全量を100とする
(製法)(1)〜(12)を80℃にて均一に混合溶解させ、80℃に加温した(15)を加えて乳化し、混合分散を行いながら室温まで冷却して、原液を得た。この原液をエアゾール耐圧容器に充填し、バルブ装着後に噴射剤(13)〜(14)を充填してヘアフォームを調整した。

Claims (1)

  1. 下記(A)〜(D)成分を含有する毛髪化粧料。
    (A)カチオン性界面活性剤または脂肪酸アミドアミン
    (B)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール
    (C)25℃において液状の脂肪酸
    (D)エステル油
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