JP7221509B2 - 毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物 - Google Patents

毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物 Download PDF

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本発明は、毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物に関し、毛髪・頭皮の洗浄剤として使用でき、かつ同時に毛髪のコンディショニングが可能で、毛髪・頭皮の保湿効果に優れる毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物に関する。
一般的なシャンプーには、主成分として水の他に、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を含有するものが多く、その大部分が洗髪時に、頭皮及び頭髪で泡立てることで汚れを除去させるものである。アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤は、その高い洗浄性と起泡性を理由に配合されることが多く、現代の多くのシャンプーの基材となっている。
しかし、近年、洗浄性の高い界面活性剤主成分のシャンプー製剤の使用による頭皮の皮脂の取り過ぎが懸念されるようになり、シャンプーを使わずに洗髪する、あるいはシャンプーによる洗髪そのものの頻度を少なくするといった傾向がみられてきた。また、硬い髪のシャンプーユーザーでは、皮脂を取り過ぎることはすなわち毛髪のパサつきにつながるため、界面活性剤による過剰な脱脂により毛髪のつややまとまりが失われ、硬く乾燥した髪質の低下がさらに助長されると懸念する声も上がっている。
また、ここ10年の間に、頭皮へ残留するというイメージからシリコーン化合物の配合を敬遠する消費者が増え、シリコーン化合物を含有しないシャンプーの需要が増加している。シリコーン化合物の配合は、毛髪のコーティング感、指通りには正に寄与するが、一方で人によっては皮膜感をべたつきと捉え、さっぱり感の低減につながる場合がある。そこで、シリコーン化合物を配合しないことで、べたつきや髪の皮膜感は改善されるものの、それにより犠牲となるすすぎ時や仕上がりの指通りとまとまりを補うために、これまで様々な試みがなされ、従来、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤とカチオン化セルロースの3成分の組み合わせについては深く研究されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、すすぎ時のきしみ感の改善は大きく進歩はしているものの、シリコーン化合物を含有しないシャンプーのみの使用では、コンディショナーやトリートメントを併用せずに髪に優れた指通りやまとまりを与えることは困難であった。
また一方で、それ一つで洗浄と毛髪コンディショニングが可能で簡便であるという面から、シャンプーにコンディショナー成分を配合したリンスインシャンプー製品も多く見られてきたが、コンディショニング効果でコンディショナーの併用に勝る効果を得ることは難しく、適度に頭皮の皮脂汚れを除去でき、かつ地肌を乾燥させずに髪に保湿効果を得たいという消費者の願いを十分に満足させることは困難であった。
特開2002-29939号公報
本発明の目的は、毛髪・頭皮の洗浄剤として使用でき、かつ同時に毛髪のコンディショニングが可能で、使用感、仕上がり感、及び毛髪・頭皮の保湿効果に優れる毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物を提供することにある。
本発明者は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、シリコーン化合物、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を実質的に含有せず、特定のエステル油と特定のカチオン界面活性剤、及び清涼化剤とを含有する毛髪化粧料が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の第1の態様である毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物は、下記(A)~(C)成分を含有し、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びシリコーン化合物を実質的に含有しないことを特徴とするものである。
(A)20℃において液状のエステル油
(B)下記一般式(I)で表される脂肪酸アミドアミン及び/又は第4級アンモニウム塩
-CO-NH-(CH-N(R ・・・(I)
(式中、Rは、直鎖又は分岐した炭素数13~23の飽和又は不飽和脂肪酸残基、Rは炭素数1~3のアルキル基、nは1~5の整数を示す。)
(C)清涼化剤
本発明の第2の態様である毛髪の洗浄及びコンディショニング方法は、前記毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物を濡らした毛髪に適用した後、洗い流すことを特徴とする。
本発明によれば、毛髪・頭皮の洗浄剤として使用でき、かつ同時に毛髪のコンディショニングが可能で、使用感、仕上がり感、及び毛髪・頭皮の保湿効果に優れる毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いられる(A)成分の20℃において液状のエステル油は、脂肪酸とアルコールとのエステル体を主成分とするものである。その具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル等の直鎖高級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル等の直鎖高級脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル等の直鎖脂肪酸と分枝アルコールとのエステル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル等の分枝脂肪酸と低級アルコールとのエステル、オクタン酸セチル、オクタン酸セトステアリル、オクタン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル等の分枝脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸と多価アルコールとのエステル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソペラルゴン酸オクチル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル等の分枝脂肪酸と分枝アルコールとのエステル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル等の乳酸エステル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリオクチル、クエン酸トリイソセチル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸ジ2-エチルヘキシル等の二塩基酸のエステルなどが挙げられる。これらの中でも、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールが好ましい。これらの液状のエステル油は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、好ましくは1~10質量
%、更に好ましくは、1~5質量%の範囲である。この配合量の範囲であれば、頭皮・毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、毛髪に対ししなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
本発明で用いられる(B)成分のうち、脂肪酸アミドアミンとしては、例えば、下記一般式(I)
-CO-NH-(CH-N(R ・・・(I)
(式中、Rは、直鎖又は分岐した炭素数13~23の飽和又は不飽和脂肪酸残基、Rは炭素数1~3のアルキル基、nは1~5の整数を示す。)で表されるものが挙げられる。具体例を示すと、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ヤシ脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、パーム脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、牛脂脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド、イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、オレイン酸ジエチルアミノエチルアミド、ヤシ脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、パーム脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、牛脂脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、イソステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ラウリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ヤシ脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、パーム脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、牛脂脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、イソステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。これらの中でもRが炭素数17~21、Rがメチル基、nが3の整数であるベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドが特に好ましい。本発明では、これらの脂肪酸アミドアミンの中から1種又は2種以上を任意に用いることができ、その配合量は、好ましくは0.1~7質量%、更に好ましくは、0.1~5質量%の範囲である。
脂肪酸アミドアミンは、通常、酸を添加して中和して配合することが好ましく、中和により乳化剤としての機能がより発揮される。中和剤としては有機酸を用いることが好ましい。有機酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸等のヒドロキシモノカルボン酸;リンゴ酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸;クエン酸等のヒドロキシトリカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸等のジカルボン酸;L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸、;安息香酸、p-トルエンスルホン酸等の芳香族酸等が挙げられる。これらの中でも、乳化性の点から、ヒドロキモノカルボン酸、ヒドロキシジカルボン酸、ヒドロキシトリカルボン酸が好ましく、その中でも特に乳酸がより好ましい。脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンと有機酸の中和は、乳化工程中で行っても、或いは予め脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンと有機酸の塩を形成させてから配合しても良い。また、有機酸は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、脂肪酸アミドアミドアミンに対して、好ましくは0.5~2モル倍、更に好ましくは0.7~1.5モル倍の範囲である。
本発明で用いられる(B)成分のうち、第4級アンモニウム塩としては、例えば塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアリルPG
ジメチルアミン、ステアリルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリドなどが挙げられる。その中でも塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、及びベヘニルPGトリモニウムクロリドから選ればれる少なくとも一種を用いることが好ましい。
本発明で用いられる(C)成分である清涼化剤としては、特に限定されるものではないが、例えば速やかに清涼感の得られるメントール、カンファー、ミント、ユーカリ油等や、遅効性のメントール誘導体であるメンチルラクテート、メントキシプロパンジオール、メンチルヒドロキシブチレート、メントキシフラン、メンチルグルコシド等を挙げることができる。これら清涼剤の中では特にメント-ルを用いることが好ましく、L-メントール及びDL-メントールを用いることが更に好ましい。また、これら清涼剤の配合量は、好ましくは0.01~3.0%、更に好ましくは0.1~1.0%である。この配合量の範囲であれば、十分な清涼感と、すっきりとした感触が得られる。
本発明の洗浄及びコンディショニング用の組成物は、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及びシリコーン化合物を実質的に含有しない。ここで、「実質的に含有しない」とは、不純物として等、意図せずに含有される場合を除いて含有しないことを意味するものである。
本発明の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物の使用方法としては、お湯で十分に濡らした頭皮及び毛髪に対し塗布し、頭皮を中心に手指を使ってマッサージした後洗い流す方法が挙げられ、泡立たずに洗浄とコンディショニングを1度で完結することができる処理剤、すなわちクレンジングコンディショナー等に用いることができる。また本発明の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物は、常法により製造することができ、その剤型は特に限定されず、例えばクリーム状、乳液状等の乳化物、液状、ジェル状、ムース状等の適宜な剤型にして用いることができる。
また、本発明の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で公知の成分を適宜配合することができる。公知の成分としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;L-アスパラギン酸、L-アスパラギン酸ナトリウム、DL-アラニン、L-アルギニン、グリシン、L-グルタミン酸、L-システイン、Lスレオニン等のアミノ酸;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤、水等が挙げられる。
次に本発明の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物について実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した評価試験法を説明する。
(1)使用感評価試験法
20名のパネルが、本発明の実施例及び比較例に係る試料を毛髪及び頭皮に塗布し、頭皮へのマッサージを行いながら剤を全体にいきわたらせた後、剤を良くすすぎ流した。その際の使用時の操作のしやすさ、指通り(すすぎ時のきしみ)、清涼感について「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。また、頭皮刺激について、刺激が「ある」、「ない」で判定し、「ない」と回答した
人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
(頭皮刺激以外)
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた人数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた人数が11~15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた人数が6~10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた人数が5名以下
(頭皮刺激)
◎:大変優れている・・・「ない」と答えた人数が16名以上
○:優れている ・・・「ない」と答えた人数が11~15名
△:劣っている ・・・「ない」と答えた人数が6~10名
×:大変劣っている・・・「ない」と答えた人数が5名以下
(2)使用後の毛髪の仕上がり感評価試験法
20名のパネルが上記の使用感評価試験に引き続き毛髪を乾燥させた後、使用後の毛髪のしっとり感、まとまり、さっぱり感について「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた人数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた人数が11~15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた人数が6~10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた人数が5名以下
(3)頭皮・毛髪の状態観察(ハーフヘッド法)
洗髪前の毛髪及び頭皮をマイクロスコープ(キーエンス社製 VHX-1000)で観察し、次いで頭髪を左右半々に分け、一方にコントロールとして以下に記載のリンスインシャンプーを塗布し、他方に本発明の実施例及び比較例に係る試料をそれぞれ塗布し、頭皮へのマッサージを行いながら剤を全体にいきわたらせた後、剤を良くすすぎ流した。毛髪を乾燥させた後の毛髪及び頭皮を前記マイクロスコープで観察し、使用前後の毛髪及び頭皮の状態を比較し、頭皮・毛髪の汚れ落ち、頭皮保湿性を4段階で評価した。
コントロール(リンスインシャンプー)
質量%
ラウレス硫酸ナトリウム 10
パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3
ジメチコン 1.25
塩化ナトリウム 適量
クエン酸 適量
純水 残量
合計 100
判断基準は以下の通りである。
(頭皮・毛髪の汚れ落ち)
◎:大変優れている・・・残存皮脂がコントロールよりも少ない場合
○:優れている ・・・残存皮脂は見られるが、コントロールと同等の場合
△:劣っている ・・・残存皮脂が洗浄前より減っているが、コントロールと比較し多い場合
×:大変劣っている・・・残存皮脂が洗浄前と同様の場合
(頭皮保湿性)
◎:大変優れている・・・乾燥によるフケがみられずしっとりとした頭皮状態の場合
○:優れている ・・・コントロールと同等かそれ以下の乾燥によるフケがみられる場合
△:劣っている ・・・頭皮にコントロールより多い、乾燥によるフケが見られる場合×:大変劣っている・・・頭皮に乾燥による頭皮のめくれ、フケが多く見られる場合
実施例1~9及び比較例1~5(クレンジングコンディショナー)
表1に記載の配合組成によるクレンジングコンディショナーを調製し、使用感、使用後の毛髪の仕上がり感、使用後の頭皮・毛髪の状態について調べ、その結果を表1に示した。なお、以下の実施例の組成における配合量は質量%である。
Figure 0007221509000001
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例のクレンジングコンディショナーはいずれも優れた性能を見出した。一方、比較例1~5では、前記の評価試験法におけるいずれかの評価項目で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物のその他の処方例を実施例10として挙げる。なお、実施例10のクレンジングコンディショナーについても、上記の操作時使用感評価、仕上がり感評価、頭皮・毛髪の状態、の各項目を検討したところ、いずれも優れた特性を有しており良好であった。
実施例10(クレンジングコンディショナー) 配合量(質量%)(1)ステアリルアルコール 2.40
(2)ジステアリン酸ペンタエリスチル 2.00
(3)グリセリン 1.50
(4)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 1.30
(5)コハク酸ジ2-エチルヘキシル 1.00
(6)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 1.00
(7)ベヘニルPGトリモニウムクロリド 0.70
(8)乳酸 0.55
(9)パラフィン 0.50
(10)ベヘニルアルコール 0.35
(11)ソルビトール 2.10
(12)ヒドロキシエチルセルロース 0.20
(13)ベヘンジモニウムエチルリン酸ステアリル 0.03
(14)(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/
メタクリル酸ステアリル)コポリマー 0.01
(15)PPG-3カプリリルエーテル 1.00
(16)メントール 0.15
(17)精製水 全量を100とする
(製法)(1)~(10)を80℃にて均一に混合溶解し、60℃に加温した(17)に(11)~(14)を分散したものを加え、乳化を行う。ホモミキサーで混合分散し徐々に冷却を行い、60℃にて(15)~(16)を添加し、室温まで冷却して、クレンジングコンディショナーを調製した。

Claims (2)

  1. 下記(A)~(C)成分を含有し、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びシリコーン化合物を実質的に含有しないことを特徴とする、クリーム状又は乳液状の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物。
    (A)20℃において液状のエステル油
    (B)下記一般式(I)で表される脂肪酸アミドアミン0.1~7質量%及び/又は第4級アンモニウム塩5質量%以下
    -CO-NH-(CH-N(R ・・・(I)
    (式中、Rは、直鎖又は分岐した炭素数13~23の飽和又は不飽和脂肪酸残基、Rは炭素数1~3のアルキル基、nは1~5の整数を示す。)
    (C)l-メントール
  2. 請求項1に記載のクリーム状又は乳液状の毛髪の洗浄及びコンディショニング用の組成物を濡らした毛髪に適用した後、洗い流すことを特徴とする、毛髪の洗浄及びコンディショニング方法。
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