JP4198641B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪に対し、抗フケ、抗カユミ及びデオドラント(防臭)効果を有し、更に毛髪に塗布してから洗い流す濯ぎ時に渡って、十分な滑らか感、しっとり感、また乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りの良さを付与できる毛髪化粧料に関する。
シャンプー後の毛髪の感触を向上させるためにリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪化粧料が使用されている。これらの毛髪化粧料には毛髪の感触を良好にするために、主成分として第4級アンモニウム塩が配合されており、更に効果感を上げるためにセタノール等の脂肪族アルコールや油剤等を配合し、ゲル状に乳化させた剤形が主に使用されている。しかしながら、これらは決して毛髪に十分な滑らか感としっとり感を付与するとは言えず、また髪、頭皮又は皮膚に対する刺激の低減も十分でないことが知られている。
また、頭皮に関する悩みとしてフケ、カユミがある。これを抑えるために、抗菌剤や殺菌剤を配合した毛髪化粧料が数多く検討されている。4級アンモニウム塩と抗菌剤又はカチオン性殺菌剤とを併用することは公知であるが、毛髪に塗布してから洗い流す濯ぎ時に渡って、十分な滑らか感、しっとり感、また乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りの良さを付与できるという使用感と、抗フケ、抗カユミ及びデオドラント効果を満足する化粧料は得られていない。
近年、特定のアミドアミン化合物又はその酸塩が、毛髪に滑らか感や柔軟性を付与出来ることが見いだされ、アミドアミン化合物又はその酸塩を配合した毛髪化粧料が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7)。また上記アミドアミン化合物又はその塩は、安全性が高く皮膚等に対して温和な作用を示す毛髪化粧料を提供できることも知られている(特許文献8、非特許文献1)。このような特定のアミドアミンとしてステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドが広く知られているが、脂肪族アルコールや油剤を配合した場合のゲル形成性に課題があり、また毛髪に付与される滑らか感やしっとり感は決して満足できるものではなかった。
特開平5−271035号公報 特開平9−71515号公報 特開2000−53537号公報 特表2000−501430号公報 特開2001−342116号公報 特表2002−500173号公報 特開2003−183136号公報 特開平11−79947号公報 FRAGRANSE JOURNAL, 24(12), 106-111(1996)
本発明の課題は、毛髪に対し、抗フケ、抗カユミ及びデオドラント(防臭)効果を付与することができ、更に毛髪に塗布してから洗い流す濯ぎ時に渡って、十分な滑らか感、しっとり感、また乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りの良さを付与でき、且つ安全性が高く皮膚等に対して温和な作用を示す毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者らは、アミドアミンの中でも特定のものを選択し、更に抗菌剤及び/又はカチオン性殺菌剤、有機酸と脂肪族アルコールを併用することで、上記の要求を満たす化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する毛髪化粧料を提供する。
(a)一般式(1)で表されるアミドアミン(以下アミドアミン(1)という)
Figure 0004198641
[式中、R1COは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が60重量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3重量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が50〜95重量%である脂肪酸残基を示す。]
(b)抗菌剤及びカチオン性殺菌剤から選ばれる少なくとも1種
(c)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(d)有機酸
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に対し、抗フケ、抗カユミ及びデオドラント(防臭)効果を付与することができ、更に毛髪に塗布してから洗い流す濯ぎ時に渡って、十分な滑らか感、しっとり感、また乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りの良さを付与でき、且つ安全性が高く皮膚等に対して温和な作用を示す。
本発明で使用する(a)成分のアミドアミン(1)において、R1COで示される脂肪酸残基の組成は、全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が60重量%以上、好ましくは75重量%以上、更に好ましくは90重量%以上で、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3重量%以上、好ましくは4重量%以上、更に好ましくは5重量%以上で、炭素数22の脂肪酸残基の割合が50〜95重量%、好ましくは55〜95重量%、更に好ましくは70〜95重量%、特に好ましくは80〜95重量%である。なお、本発明において、脂肪酸残基はR1COの部位を意味する。
本発明の毛髪化粧料中の(a)成分の含有量は、毛髪に良好な感触を与え、また製品安定性の観点から、0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%が更に好ましく、0.5〜5重量%が特に好ましい。
本発明で用いられる(b)成分のうち、抗菌剤としては、例えばトリクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、二硫化セレン、3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノール等や、香粧品医薬品防腐、殺菌剤等の科学(ジョン・J・カラバ編、フレグランスジャーナル社)に記載されている抗菌剤などが挙げられ、これらの中で特にトリクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオンが好ましい。また、本発明の化粧料を洗い流さないで使用する毛髪化粧料に適用する場合には、特にトリクロサン、トリクロカルバン又はピロクトンオラミンを用いるのが、毛髪の感触を損なうことなく、好ましい。
(b)成分のうち、カチオン性殺菌剤としては、次の一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩、一般式(3)で表されるベンザルコニウム塩又はベンゼトニウム塩、一般式(4)で表されるクロルヘキシジン塩、一般式(5)で表されるピリジニウム塩等が挙げられる。
Figure 0004198641
[式中、R2及びR3は、それぞれ炭素数6〜14で、R2とR3の合計炭素数が16〜26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、互いに同一であっても相異なっていてもよい。R4及びR5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はオキシエチレン基の平均付加モル数が10以下のポリオキシエチレン基を示し、互いに同一であっても相異なっていてもよい。Z1はハロゲン原子、アミノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基を有するリン酸エステル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル又は硫酸エステルのアニオン残基を示す。]
Figure 0004198641
[式中、R6は炭素数8〜14の炭化水素基又は式
Figure 0004198641
で表わされる基を示し、Z1は前記と同じ意味を示す。]
Figure 0004198641
[式中、Z2はグルコン酸、酢酸又は塩酸を示す。]
Figure 0004198641
[式中、R7は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Z1は前記と同じ意味を示す]
一般式(2)、(3)及び(5)の中のZ1としては、ハロゲン原子が好ましい。
カチオン性殺菌剤の好適なものの具体例としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン等が挙げられ、特に一般式(3)で表わされるもの、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムが好ましい。
(b)成分の抗菌剤、カチオン性殺菌剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、また、抗菌剤とカチオン性殺菌剤を組み合わせて用いると、より高い効果を得ることができる。本発明の毛髪化粧料中の(b)成分の含有量は、0.005〜5重量%が好ましく、本発明の毛髪化粧料を洗い流して使用するタイプのものに適用する場合には、特に0.1〜4重量%、更に0.4〜3重量%が好ましく、洗い流さないで使用するタイプのものに適用する場合には、特に0.01〜2重量%、更に0.04〜1重量%が好ましい。
本発明で用いられる(c)成分の炭素数8〜30の脂肪族アルコールとしては、直鎖の脂肪族炭化水素基の割合が脂肪族炭化水素基の総量に対し80重量%以上、好ましくは85重量%以上、更に好ましくは90重量%以上の脂肪族アルコールが好ましい。直鎖の脂肪族炭化水素基としては、炭素数8〜30の直鎖アルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜26の直鎖アルキル基が特に好ましい。かかる脂肪族アルコールとしては、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料中の(c)成分の含有量は、0.5〜15重量%が好ましく、1〜10重量%が更に好ましい。
本発明で用いられる(d)成分の有機酸は、炭素数10以下の有機酸が好ましく、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の炭素数10以下の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;ヒドロキシ酸;ジカルボン酸等が挙げられる。ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸等のモノヒドロキシカルボン酸、リンゴ酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸、クエン酸等のヒドロキシトリカルボン酸が挙げられる。ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸等が挙げられる。中でも毛髪に対する保湿及び柔軟化効果をもたらすという点からヒドロキシ酸、ジカルボン酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、ピログルタミン酸が好ましく、その中でも特にグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、ピログルタミン酸がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料中の(d)成分の含有量は、(a)成分に対し、0.3〜10モル倍が好ましく、0.5〜5モル倍が更に好ましい。
本発明の毛髪化粧料を調製する場合、(a)成分と(d)成分を別々に配合しても良いし、アミドアミン(1)の酸塩をあらかじめ形成させてから配合しても良い。
本発明の毛髪化粧料は、配合物中でpHを調製することにより一部もしくは完全に塩の形に置換して使用されるが、pH2〜8が好ましく、pH3〜6、特にpH3〜5で使用するのが毛髪の良好な感触、また製品の安定性の観点から好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、塗布/濯ぎ時の滑らかさ、滑り感を向上させ、更には乾燥後の毛髪に柔らかさを付与する等の点から、芳香族アルコールを添加することが好ましい。芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。これら芳香族アルコールは2種類以上を併用してもよく、またその含有量は、剤の吸着性や、毛髪への弾力性付与の点から、本発明の毛髪化粧料全量に対して、0.1〜20.0重量%、特に0.1〜5.0重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、乾燥後の毛髪にしっとり感、まとまり感を付与し、毛髪本来のつやや鮮やかな色に修復するなど傷んだ毛髪を補修する目的で、毛髪補修成分を添加することが好ましい。毛髪補修成分としては、アミノ酸又はアミノ酸誘導体やビタミン類、スフィンゴシン類、セラミド類が好ましい。
アミノ酸としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン、プロリン、システイン、メチオニン、セリン等を挙げることができる。特に好ましいのはアルギニン、リジンである。
アミノ酸誘導体としてはトリメチルグリシンの他、ジペプチド及びトリペプチドなどのペプチド、アシル化されたアミノ酸、アシルアルキルアミノ酸等があげられる。更にアミノ酸誘導体にはケラチン、エラスチン、コラーゲン、カゼイン、α(β)−ラクトアルブミン等の動物由来のタンパク質やこれらの加水分解物、小麦、大豆、シルク等の植物由来のタンパク質やこれらの加水分解物も含まれる。なかでもケラチン、エラスチン、コラーゲン、カゼイン及びこれらの加水分解物、小麦タンパク質、大豆タンパク質、シルクタンパク質及びこれらの加水分解物が好ましい。
本発明においては、これらのアミノ酸及びアミノ酸誘導体は、単独でまたは2種以上組み合わせて使用される。またその含有量は、本発明の毛髪化粧料全量に対して、0.01〜7.0重量%、特に0.05〜2.0重量%が好ましい。
ビタミン類としては、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸、ビタミンB1、ビタミンD、ビタミンA、ニコチン酸アミド、パンテノール、パントテニルエチルエーテル等が挙げられ、中でも酢酸トコフェロール、パンテノール、パントテニルエチルエーテルが好ましい。ビタミン類を含有させる場合、その配合量は、本発明の毛髪化粧料全量に対して、0.01〜2.0重量%が好ましく、0.05〜1.0重量%が特に好ましい。
スフィンゴシン類としては、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン等が挙げられる。また、セラミド類としては、合成により又は天然物からの抽出により得られるN−アシル化スフィンゴシン類、N−アシル化フィトスフィンゴシン類、N−アシル化ジヒドロスフィンゴシン類が挙げられる。スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシンにアシル置換されている置換基は、炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、当該基の水素原子の1〜5個が水酸基により置換されていてもよい。例えば、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド1A等のほか、スフィンゴリピッドEX(特開平11−209248号公報)、スフィンゴリピッドE(特公平01−042934号公報)等の合成擬似セラミドも使用できる。スフィンゴシン類及びセラミド類は、1種以上を使用することができ、その含有量は毛髪化粧料全量に対して、0.01〜5重量%、更に0.05〜2重量%、特に0.1〜1重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に乾燥後のさらさらした滑り感や柔軟性、或いは光沢性を付与するなど毛髪保護効果を高める目的でシリコーン成分を添加するのが好ましい。シリコーン成分とは、シリコーンゴム、シリコーン油、官能基変性シリコーンなどを含み、例えば以下の(A)〜(H)等のシリコーンが挙げられる。
(A)一般式(6)で表されるジメチルポリシロキサンオイル
Figure 0004198641
(式中、aは0〜650の整数を示す。)
(B)高重合ジメチルポリシロキサン
高重合ジメチルポリシロキサンを本発明の毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、予めアミドアミン(1)の酸塩等の陽イオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した分散液を配合することが好ましい。液状油としては先に記載した(A)のジメチルポリシロキサンオイルや、下記(E)の環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
(C)一般式(7)で表されるアミノ変性シリコーン
Figure 0004198641
[式中、R8はメチル基、R9はR10と同一の基又はメチル基又は水酸基を示し、R10は−R11−Z(ここでR11は炭素数3〜6の2価炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、b及びcは正の整数で、b+cは分子量に依存する数で、好ましい平均分子量は3000〜100000である。]
アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60重量%が好ましく、30〜50重量%が更に好ましい。
(D)ポリエーテル変性シリコーン
(E)環状シリコーン
(F)フッ素変性シリコーン
(G)アルキル変性シリコーン
(H)一般式(8)で表されるアミノ変性シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体
Figure 0004198641
[式中、R12は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R13はR12又はEのいずれかを示し、Eは−R14−Z(ここでR14は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、dは2以上の数を示し、eは1以上の数を示し、sは2〜10の数を示し、f個のsは同一でも異なっていてもよく、fは4以上の数を示し、gは2以上の数を示し、Yは炭素−珪素原子によって隣接珪素原子に、酸素原子によってポリオキシアルキレンブロック鎖に結合している2価の有機基を示す。なお、複数個のR12、R13及びEは同一でも異なっていても良い。]
これらシリコーン成分の中では、(A)ジメチルポリシロキサンオイル、(B)高重合ジメチルポリシロキサン、(E)環状シリコーン、或いはそれらの混合物、(C)アミノ変性シリコーン、(H)アミノ変性シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体が好ましく、その中でも(C)アミノ変性シリコーン、(H)アミノ変性シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料中のシリコーン成分の含有量は、毛髪に良好な感触を与え、且つ他の配合成分との兼ね合いに応じて適宜選択することができるが、本発明の効果を十分に発揮し、良好な使用感を得、濯ぎ時のきしみの発現を防止する観点から、一般的には0.05〜15.0重量%が好ましく、0.1〜10.0重量%が更に好ましく、0.1〜5.0重量%が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に毛髪化粧料に一般的に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の保湿剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;その他パール化剤、溶剤、液晶形成剤、キレート剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、香料等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、常法に従って、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、エアゾール等の所望の剤型にすることができる。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、ヘアカラー、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアスプレー、リーブオントリートメント、ワックス等に用いることができる。
以下、%で示すものはすべて重量%である。
実施例1〜8及び比較例1〜4
表1に示す組成の毛髪化粧料(ヘアコンディショナー)を以下の方法で調製し、以下の方法で官能評価を行った。結果を表1に示す。
<調製方法>
1)100mlのビーカーにイオン交換水、酸以外の成分を最終製造量が300gとなる所要量を入れ65℃に加熱して、均一に溶解させた。
2)500mlのビーカーにイオン交換水、酸を最終製造量が300gとなる所要量を入れ、65℃に加熱し、1)で得た混合物を添加し乳化して、ヘアコンディショナーを調製した。
<官能評価方法>
パネラー10名が、陰イオン性界面活性剤を主体とする市販のシャンプーを用いて洗髪後、各ヘアコンディショナーを使用した。これを1日1回2週間繰り返した。各ヘアコンディショナーの塗布時の滑らかさ、柔らかさ、濯ぎ時の滑らかさ、柔らかさ、及び乾燥後の櫛通りの良さ、仕上がり感について、下記基準で官能評価した。また、乾燥後の抗フケ効果及び抗カユミ効果を下記基準で評価した。
・使用感の評価基準
A:8人以上が効果あると回答
B:6〜7人が効果あると回答
C:4〜5人が効果あると回答
D:3人以下が効果あると回答
・抗フケ効果の評価基準
A:8人以上が、フケが減少した或いはフケがやや減少したと回答
B:6〜7人が、フケが減少した或いはフケがやや減少したと回答
C:4〜5人が、フケが減少した或いはフケがやや減少したと回答
D:フケが減少した或いはフケがやや減少したと回答したのが3人以下
・抗カユミ効果の評価基準
A:8人以上が、カユミが減少した或いはカユミがやや減少したと回答
B:6〜7人が、カユミが減少した或いはカユミがやや減少したと回答
C:4〜5人が、カユミが減少した或いはカユミがやや減少したと回答
D:カユミが減少した或いはカユミがやや減少したと回答したのが3人以下
Figure 0004198641
実施例9
アミドアミン(1)として、花王(株)製ルナックBAとジメチルアミノプロピルアミンから合成した、下記式(A)で表されるアミドアミン[純度99.6%(その他、未反応脂肪酸、未反応アミン、水分等を含有)、以下アミドアミンAという]を用い、下記組成のコンディショナーを調製した。このコンディショナーは、湿潤時から乾燥後まで滑らかさ、柔らかさに優れ、抗フケ、抗カユミ効果にも優れていた。
Figure 0004198641
(式中、RCOの組成は、C1735CO/C1939CO/C2143CO/C2347CO=1%/9%/88%/2%である。)
<コンディショナー組成>
アミドアミンA 1.5%
ジンクピリチオン 0.5%
ステアリルアルコール*1 4.0%
グリセリン 1.0%
ベンジルオキシエタノール 0.3%
シリコーン*2 2.0%
アミノ変性シリコーン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体*3 0.5%
乳酸 0.5%
ジペンタエリスルトール脂肪酸エステル*4 0.2%
ヒドロキシエチルセルロース*5 0.2%
高重合ポリエチレングリコール*6 0.05%
酢酸トコフェロール 0.1%
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
(pH4.5)
*1 花王(株)製 カルコール8098
*2 東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 BY00−003
*3 日本ユニカー(株)製 FZ−3789
*4 日清製油(株)製 コスモール168AR
*5 ダイセル化学工業(株)製 SE−850
*6 ユニオンカーバイド(株)製 ポリオックスWSRN−60K。
実施例10
下記組成のヘアコンディショナーを調製した。このヘアコンディショナーは、塗布時、濯ぎ時のリッチ感とその持続性、柔軟性、平滑性、及び乾燥後の柔らか感、櫛通りが良好で、抗フケ、抗カユミ効果にも優れていた。
<ヘアコンディショナー組成>
アミドアミンA 2.0%
ピロクトンオラミン 0.5%
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.3%
ステアリルアルコール 4.5%
ベヘニルアルコール*1 1.5%
イソノナン酸イソノニル*2 0.5%
シリコーン*3 1.0%
アミノ変性シリコーン*4 0.5%
グリコール酸 0.5%
リンゴ酸 0.1%
ジプロピレングリコール 3.0%
ベンジルアルコール 0.3%
アルギニン 0.2%
パントテニルエチルエーテル 0.1%
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
(pH4.0)
*1 花王(株)製 カルコール22080
*2 日清製油(株)製 サラコス99
*3 東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SH200C―5000cs
*4 東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SM8704C

Claims (3)

  1. 下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する毛髪化粧料。
    (a)一般式(1)で表されるアミドアミン
    Figure 0004198641
    [式中、R1COは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が60重量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3重量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が50〜95重量%である脂肪酸残基を示す。]
    (b)抗菌剤及びカチオン性殺菌剤から選ばれる少なくとも1種
    (c)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
    (d)有機酸
  2. (b)成分が、トリクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、二硫化セレン及び3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノールから選ばれる抗菌剤、次の一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩、一般式(3)で表されるベンザルコニウム塩又はベンゼトニウム塩、一般式(4)で表されるクロルヘキシジン塩、一般式(5)で表されるピリジニウム塩から選ばれるカチオン性殺菌剤の少なくとも1種である請求項1記載の毛髪化粧料。
    Figure 0004198641
    [式中、R2及びR3は、それぞれ炭素数6〜14で、R2とR3の合計炭素数が16〜26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、互いに同一であっても相異なっていてもよい。R4及びR5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はオキシエチレン基の平均付加モル数が10以下のポリオキシエチレン基を示し、互いに同一であっても相異なっていてもよい。Z1はハロゲン原子、アミノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基を有するリン酸エステル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル又は硫酸エステルのアニオン残基を示す。]
    Figure 0004198641
    [式中、R6は炭素数8〜14の炭化水素基又は式
    Figure 0004198641
    で表わされる基を示し、Z1は前記と同じ意味を示す。]
    Figure 0004198641
    [式中、Z2はグルコン酸、酢酸又は塩酸を示す。]
    Figure 0004198641
    [式中、R7は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Z1は前記と同じ意味を示す]
  3. 更に、芳香族アルコールを含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
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