JP6743382B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
[1](A)成分:トラネキサム酸および/またはその塩、
(B)成分:ステロールエステル、および、
(C)成分:アミノ酸および/またはアミノ酸誘導体
を含む組成物。
[2](B)成分が、N−アシルアミノ酸ステロールエステルである、[1]に記載の組成物。
[3](B)成分が、式(1):
Xは、水素原子、C8-38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示し、
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し、
COR2は、C8-22アシル基を示し、
R3は、水素原子、または−COOY(式中、Yは、水素原子、C8-38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示す)で示される基を示し、
nは1または2を示す。
但し、R3が水素原子のとき、Xはステロールのエステル生成残基であり、R3が−COOYで示される基のとき、XまたはYの少なくとも一方がステロールのエステル生成残基である。)
で示されるN−アシルアミノ酸ステロールエステルである、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]ステロールのエステル生成残基がフィトステロールまたはコレステロールのエステル生成残基である[3]に記載の組成物。
[5]COR2がラウロイル基またはミリストイル基である[3]または[4]に記載の組成物。
[6]nが2である、[3]〜[5]のいずれか1項に記載の組成物。
[7]ステロールのエステル生成残基がフィトステロールのエステル生成残基であり、COR2がラウロイル基であり、かつnが2である、[3]〜[6]のいずれか1項に記載の組成物。
[8](B)成分が、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニルおよびミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)からなる群より選ばれる少なくとも1つである、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の組成物。
[9](C)成分のアミノ酸誘導体が、ペプチド、アミノ酸またはペプチドの塩、アミノ酸またはペプチドのエステル、アセチルアミノ酸、アミノ酸またはペプチドの環化物およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1つである、[1]〜[8]のいずれか1項に記載の組成物。
[10](C)成分が、ピロリドンカルボン酸、N−アセチル−L−システイン、グリシン、アルギニン、およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1つである、[1]〜[9]のいずれか1項に記載の組成物。
[11](A)成分の含有量が、0.5重量%以上5.0重量%以下である、[1]〜[10]のいずれか1項に記載の組成物。
[12](B)成分の含有量が、0.01重量%以上2.0重量%以下である、[1]〜[11]のいずれか1項に記載の組成物。
[13](C)成分の含有量が、0.005重量%以上5.0重量%以下である、[1]〜[12]のいずれか1項に記載の組成物。
[14](B)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の比率が、0.5以上である、[1]〜[13]のいずれか1項に記載の組成物。
[15]外用剤である[1]〜[14]のいずれか1項に記載の組成物。
[16]皮膚外用剤である[1]〜[15]のいずれか1項に記載の組成物。
Xは、水素原子、C8-38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示し、
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し、
COR2は、C8-22アシル基を示し、
R3は、水素原子、または−COOY(式中、Yは、水素原子、C8-33脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示す)で示される基を示し、
nは1または2を示す。
但し、R3が水素原子のとき、Xはステロールのエステル生成残基であり、R3が−COOYで示される基のとき、XまたはYの少なくとも一方がステロールのエステル生成残基である。)
〔皮膚外用剤の調製〕
表2〜3に示す組成の実施例、比較例の皮膚外用剤(化粧水)を調製した。尚、表においての組成の配合量の単位は質量%である。調製手順は以下のとおりとした。
表2および3に示す実施例、比較例の皮膚外用剤をパネルによって実際に肌に塗布し、使用感を以下の基準で評価した(n=2)。
表中の数値の単位:重量%
PS−203:エルデュウ(登録商標) PS−203(味の素株式会社)[N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)]
PS−306:エルデュウ(登録商標) PS−306(味の素株式会社)[N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)]
APS−307:エルデュウ(登録商標) APS−307(味の素株式会社)[ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)]
PCA−Na:AJIDEW(登録商標) N−50(味の素株式会社)[ピロリドンカルボン酸ナトリウム]
NAC:N−アセチルシステイン
Gly:グリシン
Arg:アルギニン
ピロテルCPI−40:ピロテルCPI−40(日本エマルジョン株式会社)[(PCA/イソステアリン酸)PEG−40水添ヒマシ油]
BG:ブチレングリコール
表4に示す処方にてクリームを調製した。得られたクリームは、保湿性および使用感の両方に優れていた。
Claims (9)
- (A)成分:トラネキサム酸および/またはその塩、
(B)成分:ステロールエステル、および、
(C)成分:ピロリドンカルボン酸、N−アセチル−L−システイン、グリシン、アルギニン、それらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、およびアルカノールアミン塩からなる群より選ばれる少なくとも1つ
を含み、
(B)成分のステロールエステルのエステル生成残基の少なくとも1つは、フィトステロールのエステル生成残基であり、
(A)成分の含有量が、2.0重量%以上5.0重量%以下であり、
(B)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の比率が、0.5以上であり、
(C)成分の含有量が、0.05重量%以上5.0重量%以下である、
皮膚外用剤。 - (B)成分が、N−アシルアミノ酸ステロールエステルである、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- (B)成分が、式(1):
Xは、水素原子、C8-38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示し、
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し、
COR2は、C8-22アシル基を示し、
R3は、水素原子、または−COOY(式中、Yは、水素原子、C8-38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示す)で示される基を示し、
nは1または2を示す。
但し、R3が水素原子のとき、Xはステロールのエステル生成残基であり、R3が−COOYで示される基のとき、XまたはYの少なくとも一方がフィトステロールのエステル生成残基である。)
で示されるN−アシルアミノ酸ステロールエステルである、請求項1または2に記載の皮膚外用剤。 - ステロールのエステル生成残基がフィトステロールのエステル生成残基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- COR2がラウロイル基またはミリストイル基である請求項3または4に記載の皮膚外用剤。
- nが2である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- ステロールのエステル生成残基がフィトステロールのエステル生成残基であり、COR2がラウロイル基であり、かつnが2である、請求項3〜6のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- (B)成分が、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)およびミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)からなる群より選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- (B)成分の含有量が、0.01重量%以上2.0重量%以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
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