JP5043467B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、γ−オリザノールを含有する化粧料等の皮膚外用剤に関する。
γ−オリザノールは、米ぬか中に含有される成分であり、従来、皮脂分泌促進作用、皮膚温上昇作用、及び血流量増大作用が知られている。また、美白剤等として化粧料にも使用されている(例えば、特許文献1及び2)。しかし、γ−オリザノールは、油剤に対する溶解性が低く、多量に安定的に配合することは困難である。γ−オリザノールの溶解性を向上させる試みとして、動植物油脂にC12〜C18の特定のモノグリセリドを添加し、γ−オリザノールの溶解度を向上させること(特許文献3);液状の油性成分からなる溶媒と固形脂肪酸エステルとを組み合わせた油剤総量中に5%安定に配合すること(特許文献4);N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルジエステルを用い、油剤中に安定に配合すること(特許文献5);卵黄油又はラノリン又はラノリン誘導体に溶解させるか或はγ−オリザノールを用いた処方中に該油剤を添加し安定化を図ること(特許文献6);及び特定炭素数を有する液状のエステルとアシル化加水分解コラーゲンとγ−オリザノールとを組み合わせ、保存安定化を図ること(特許文献7);等が提案されている。
特許第372538号公報 特許第3747053号公報 特公昭51−11168号公報 特公昭59−23292号公報 特公平1−40806号公報 特開昭56−161315号公報 特開平06−048940号公報
しかし、これらの方法では、γ−オリザノールに対して油剤を多く配合しなければならず、みずみずしい使用感を求められる化粧水、美容液、乳液等の化粧料等に応用した場合には感触上の制約があり、十分満足できるものではない。
本発明は、上記諸問題に鑑みなされたものであり、γ−オリザノールが安定に配合されているとともに、肌に適用した際に、べたつきがなく、みずみずしい等、肌感触が良好な皮膚外用剤を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の皮膚外用剤は、(a)γ−オリザノール及び(b)以下の一般式(I)で表される化合物
一般式(I)
Figure 0005043467
(式(I)中、R1は炭素数7〜17の炭化水素基、R2及びR3はそれぞれ炭素数3〜30の炭化水素基であり、R2及びR3の少なくとも一方は、コレステリル基またはフィトステリル基である。)を含有することを特徴とする。
本発明の実施形態として、成分(a)の含有量が0.1〜5質量%であることを特徴とする前記皮膚外用剤;及び成分(a)及び(b)の含有量の合計に対する成分(a)の含有量の比率((a)/(a)+(b))が、1/5〜1/50であることを特徴とする前記皮膚外用剤が提供される。
また、別の観点から、本発明によって、前記一般式(I)で表される化合物を添加することを含む、γ−オリザノール含有皮膚外用剤の製造方法;前記一般式(I)で表される化合物を添加することを含むγ−オリザノールの溶解性向上方法又は安定化方法;前記一般式(I)で表される化合物からなるγ−オリザノールの溶解性向上剤又は安定化向上剤;が提供される。
本発明によれば、γ−オリザノールが安定に配合されているとともに、肌に適用した際に、べたつきがなく、みずみずしい等、肌感触が良好な皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明の皮膚外用剤は、(a)γ−オリザノールと、(b)所定の化合物とを含有する。
本発明に用いられる成分(a)γ−オリザノールは、フェルラ酸トリテルペンアルコールエステルである。成分(a)は、皮膚外用剤の主有効成分であってもよく、例えば、美白化粧料において、美白剤として用いられていてもよい。また、成分(a)以外に、主有効成分を含有していてもよい。本発明に用いるγ−オリザノールは、その由来については特に制限されず、イネ(Oryza sativa Linne)の種皮から抽出・精製して得られたものであっても、全部もしくは一部合成により得られたものであってもよい。また、市販品を使用しても勿論よい。
本発明に用いられる成分(b)は、下記一般式(I)で表される化合物である。該化合物は、例えば、油剤として用いられ、使用感を損なうことなく、成分(a)γ−オリザノールの溶解性の向上及び/又は経時安定性の向上に寄与する。
一般式(I)
Figure 0005043467
式(I)中、R1は炭素数7〜17の炭化水素基、R2及びR3はそれぞれ炭素数3〜30の炭化水素基であり、R2及びR3の少なくとも一方は、コレステリル基またはフィトステリル基である。
1で表される炭化水素基は、鎖状及び環状いずれの炭化水素基であってもよく、鎖状の場合は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。また、不飽和結合を含んでいてもよい。R1はC7-17のアルキル基であるのが好ましく、C7-17の直鎖のアルキル基であるのがより好ましい。R1の炭化水素基の炭素数は、C7-13であるのがより好ましい。R1は、n−ウンデシル基であるのが最も好ましい。
2及びR3の少なくとも一方は、コレステリル基又はフィトステリル基であり、他方は、炭素数3〜30の炭化水素基のいずれであってもよい。R2及びR3でそれぞれ表される炭化水素基は、鎖状及び環状いずれの炭化水素基であってもよく、鎖状の場合は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。不飽和結合を含んでいてもよい。コレステリル基又はフィトステリル基以外の炭化水素基は、C3-30のアルキル基であるのが好ましく、C3-30の分岐鎖状のアルキル基であるのがより好ましい。該炭化水素基の炭素数は、C3-30であるのが好ましく、C8-30であるのがより好ましく、C16-24であるのがより好ましい。該炭化水素基の好ましい例には、ヘキシルデシル基、オクチルドデシル基、デシルテトラデシル基等が含まれ、中でもオクチルドデシル基が好ましい。即ち、R2及びR3の一方が、コレステリル基又はフィトステリル基であり、他方がオクチルドデシル基(例えば、2−オクチルドデシル基)である化合物が好ましい。
本発明では、前記一般式(1)で表される化合物の一種又は二種以上を用いることができる。例えば、R2及びR3の一方がコレステリル基である化合物と、フィトステリル基である化合物とを混合して用いてもよい。また、R2及びR3の一方がコレステリル基又はフィトステリル基である化合物と、他方が互いに異なる炭化水素基である化合物とを混合して用いてもよい。本発明の皮膚外用剤において、前記一般式(1)で表される化合物は、油剤として用いられてもよい。また、本発明の効果を損なわない限り、本発明の皮膚外用剤は、前記一般式(1)で表される化合物以外の油剤を含有していてもよい。
本発明の皮膚外用剤中の成分(a)の含有量については、特に制限されず、皮膚外用剤の用途等に応じて好ましい範囲を決定することができる。本発明では、成分(b)を併用することで、成分(a)の溶解性が向上しているので、従来、不可能であった高濃度配合に特に有利である。かかる観点から、成分(a)の含有量は、0.1〜5質量%(以下、単に「%」という)であるのが好ましく、0.2〜2%であるのがより好ましい。但し、本発明は、上記範囲、即ち高濃度で成分(a)を含有する皮膚外用剤に限定されるものではない。
本発明の皮膚外用剤中の成分(a)と成分(b)との割合(質量比)については特に制限はないが、成分(a)の溶解性の向上、安定性の向上の観点では、組成物中の成分(a)及び成分(b)の総質量に対する成分(a)の割合((a)/(a)+(b))は、1/5〜1/50であるのが好ましく、1/10〜1/20であるのがより好ましい。
本発明の皮膚外用の製造方法については特に制限されず、剤型に応じて、従来の方法を参考にして製造することができる。成分(a)を系中に添加する際は、既に成分(b)が存在している系中に添加するか、もしくは成分(b)と同時に系中に添加するのが、好ましい。例えば、油性成分や親油性の成分のみを含む油性皮膚外用剤を製造する場合は、成分(a)及び(b)を他の成分と同時に混合し、所望により加熱して、製造することができる。成分(b)の存在により、成分(a)は油性の系中で安定的な溶解状態となり、経時的安定性の良好な油性皮膚外用剤となる。また、水中油型もしくは油中水型皮膚外用剤として製造する場合は、成分(a)及び(b)を他の油性成分とともに混合し、これを水性成分と混合し、乳化することで製造するのが好ましい。
但し、本発明の皮膚外用剤の製造方法は、これらの方法に限定されるものではない。
本発明の皮膚外用剤等の形態については特に制限はなく、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗顔料、メーキャップ化粧料等の皮膚用化粧料に属する形態;シャンプー、ヘアートリートメント、ヘアースタイリング剤、養毛剤、育毛剤等の頭髪化粧料に関する形態;及び分散液、軟膏、エアゾール、貼付剤、パップ剤、リニメント剤等の外用医薬品の形態;のいずれであってもよい。
又、本発明の皮膚外用剤は、前記成分(a)及び(b)以外に、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等に通常使用される各種の成分、即ち、水、アルコール、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、動植物・微生物由来の抽出物、保湿剤・美白剤・抗炎症剤・細胞賦活剤等の各種薬効剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
[実施例1]
下記表1に記載の組成の試料1〜9を調製し、溶解性を評価した。
具体的には、下記表1に記載の成分1〜10を表中に記載の組成比で混合し、70〜90℃で加熱して、その後、放冷して試料1〜9を調製した。調製した各試料を25℃で一昼夜放置した後の状態を目視にて観察した。結果を下記表1に併せて示す。
但し、表中、評価の欄の「○」は、γ−オリザノールが溶解状態であったこと;「×」は、γ−オリザノールは加熱時には溶解したが、放置後には結晶析出したこと;及び「××」は、γ−オリザノールは加熱時にも不溶であったこと;を示す。
Figure 0005043467
表1中に示した通り、γ−オリザノールとともに、上記一般式(1)で表される化合物である、N−ラウリル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・2−オクチルドデシル)又はN−ラウリル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)を配合した試料1及び2は、いずれもγ−オリザノールが溶解した状態で調製でき、一昼夜放置した後もその状態に変化はなかった。さらに、試料1及び2では、25℃で一ヶ月放置してもその状態に変化がないことを確認した。
一方、γ−オリザノールとともに、他の油剤、例えば、N−ラウリル−L−グルタミン酸ジ2−オクチルドデシル等を配合した試料3〜9では、γ−オリザノールが不溶又は結晶として析出等が観察された。
[実施例2]
下記表2に示す組成の化粧料1〜5(実施例)、及び下記表3に示す組成の化粧料6〜12(比較例)をそれぞれ調製し、化粧料1〜12の経時安定性及び皮膚に適用した際の使用感について、それぞれ評価した。
具体的には、以下の方法にて、化粧料1〜12を調製した。
A 表中の成分1〜13を85℃に加熱溶解する。
B 表中の成分14〜18を85℃に加熱溶解する。
C AにBを加えて乳化、室温に冷却する。
得られた化粧料1〜12について、以下の方法で経時安定性及び使用感を評価した。
(経時安定性評価)
化粧料1〜12を、40℃及び5℃で1ヶ月保存し、外観の変化(分離・キメ・ブツ)を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
○:外観の変化なし。
△:外観にやや変化あり。
×:外観に明らかに変化ある。
(使用感の評価)
専門パネル員10名が、使用テストを行った。より具体的には、パネル員10名が、化粧料1〜12のそれぞれについて、肌に塗布した際のべたつきを絶対評価して、以下の基準で点数をつけた。
5点:べたつきは全くない。
4点:ほとんどべたつきは感じられない。
3点:ややべたつきは感じられるが気にならない程度。
2点:べとつきがあり気になる。
1点:かなりべたつく。
各化粧料について、10人がつけた点数の平均点を算出し、べたつきを下記判断基準で評価した。
○:平均点3.5点以上
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満以下
Figure 0005043467
Figure 0005043467
表2に示す通り、本発明の実施例である化粧料1〜5はいずれも、γ−オリザノールを高濃度で含有しているにもかかわらず経時安定性が良好であり、しかも使用感にも優れていた。
一方、表3に示す通り、油剤として上記一般式(1)で表される化合物以外の化合物を用いた比較例の化粧料6〜12は、いずれも経時安定性及び使用感の双方の点で、化粧料1〜5と比較して劣っていた。
[実施例3:油性皮膚外用剤]
下記成分1〜4を混合し、85℃で加熱溶解し、室温にて放冷して、油性皮膚外用剤を得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 2.0
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル) 18.0
3.グリチルレチン酸ステアリル 0.1
4.マカデミアナッツ油 79.9
得られた油性皮膚外用剤は、肌なじみもよく、べたつきもなく、使用感に優れているとともに、エモリエント効果の高い油性皮膚外用剤であった。また、経時安定性も良好であった。
[実施例4:水中油型皮膚外用剤]
以下の方法で水中油型皮膚外用剤を調製した。
A.下記成分1〜6を混合し、85℃に加熱溶解する。
B.下記成分7〜14を混合し、70℃に加熱溶解する。
C.AにBを加えて乳化、室温に冷却し、水中油型皮膚外用剤を得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 0.5
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(コレステリル・2−オクチルドデシル) 2.5
3.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル・ベヘニル) 2.0
4.ジカプリン酸プロピレングリコール 5.0
5.モノステアリン酸グリセリル 2.0
6.ベヘニルアルコール 1.0
7.N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.5
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
9.グリセリン 10.0
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.アルブチン 3.0
12.エデト酸3ナトリウム 0.1
13.キサンタンガム 0.2
14.精製水 残量
[実施例5:水中油型皮膚外用剤]
以下の方法で、水中油型皮膚外用剤を調製した。
A.下記成分1〜6を混合し、85℃に加熱溶解する。
B.下記成分7〜11、12の一部、及び13を混合し、70℃に加熱溶解する。
C.AにBを加えて乳化、室温に冷却する。
D.Cに成分12の残部に溶解した成分14を加えて混合し、水中油型皮膚外用剤を得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 1.0
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(コレステリル・2−オクチルドデシル) 10.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 10.0
4.ホホバ油 5.0
5.モノステアリン酸ポリグリセリル 1.5
6.水素添加リン脂質 1.5
7.フェノキシエタノール 0.5
8.グリセリン 10.0
9.ジプロピレングリコール 10.0
10.ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
11.L−セリン 0.3
12.精製水 残量
13.水酸化ナトリウム 0.06
14.カルボキシビニルポリマー 0.1
実施例4及び5は、まろやかな伸びひろがりがあり、べたつきもなく、使用感に優れるとともに、肌をしっとりとさせる水中油型皮膚外用剤であった。また、いずれも経時安定性も良好であった。
[実施例6:油中水型皮膚外用剤]
以下の方法により、油中水型皮膚外用剤を調製した。
A.下記成分1〜4を混合し、85℃に加熱溶解し、冷却する。
B.下記成分5〜8を混合し、室温で均一に分散する。
C.下記成分9〜13を混合し、室温で溶解する。
D.A及びBを均一に混合する。
E.DにCを加え乳化し、油中水型皮膚外用剤を得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 0.2
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル) 2.0
3.ワセリン 5.0
4.ジイソステアリン酸ジグリセリル 2.0
5.流動パラフィン 15.0
6.スクワラン 5.0
7.ジメチルジステアリルアンモニウムフクトライト 2.0
8.エタノール 1.0
9.グリセリン 5.0
10.ジプロピレングリコール 10.0
11.精製水 残量
12.アスコルビルリン酸マグネシウム 2.0
13.クエン酸ナトリウム 0.1
実施例6は、コクのある伸びひろがりであり、べたつきもなく、使用感に優れ、しかもエモリエント効果が高く、肌を滑らかにする油中水型皮膚外用剤であった。また、経時安定性も良好であった。
[実施例7:リップスティック]
以下の方法でリップスティックを製造した。
A.下記成分1〜8を混合し、90℃に加熱溶解する。
B.Aを容器に充填し、室温に冷却し、リップスティックを得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 5.0
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(コレステリル・2−オクチルドデシル) 20.0
3.ポリエチレンワックス 7.0
4.マイクロクリスタリンワックス 3.0
5.水添ポリイソブテン 20.0
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20.0
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 20.0
8.リンゴ酸ジイソステアリル 残量
実施例7は、軽やかな伸びひろがりで、唇への付着力も良くべたつかず、使用感に優れ、しかもエモリエント感の高いリップスティックであった。また、経時安定性も良好であった。
[実施例8:ファンデーション]
以下の方法でファンデーションを製造した。
A.下記成分1〜4を混合し、85℃に加熱溶解し、冷却する。
B.下記成分6〜15を混合し、三本ローラーで均一に分散する。
C.下記成分16〜19を混合し、室温で溶解する。
D.A、B、及び下記成分5を均一に混合する。
E.DにCを加え乳化し、ファンデーションを得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 0.5
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル) 2.5
3.2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
4.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
6.メチルフェニルポリシロキサン 5.0
7.ポリエーテル変性シリコーン 2.5
8.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
9.リンゴ酸ジイソステアリル 0.5
10.レシチン処理酸化チタン 4.0
11.N−ラウロイルリジン処理酸化チタン 4.0
12.シリコーン処理ベンガラ 0.2
13.シリコーン処理黄酸化鉄 0.8
14.シリコーン処理黒酸化鉄 0.05
15.シリコーン処理タルク 2.0
16.エタノール 5.0
17.グリセリン 1.0
18.硫酸マグネシウム 0.5
19.精製水 残量
実施例8は、滑らかな伸びひろがりがあり、肌への付着力も良く、べたつきもなく、使用感に優れ、しかも均一で美しい仕上がりとなるファンデーションであった。また、経時安定性も良好であった。
[実施例9:クレンジングジェル]
以下の方法により、クレンジングジェルを製造した。
A.下記成分1〜5を混合し、90℃に加熱溶解する。
B.下記成分7に下記成分6を均一に溶解する。
C.Bに、下記盛運8〜12を混合し均一に溶解する。
D.CにAを徐々に添加混合し、クレンジングジェルを得た。
(成分) (%)
1.γ−オリザノール 0.1
2.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル) 0.7
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 50.0
4.パルミチン酸オクチル 20.0
5.トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 6.0
6.アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体 0.06
7.精製水 残量
8.トリエタノールアミン 0.06
9.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
10.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
11.グリセリン 5.0
12.1,3−ブチレングリコール 13.0
実施例9は、コクのある伸びひろがりがあり、汚れとのなじみや落ちも良く、べたつかず、さっぱりとしたクレンジングジェルであった。また、経時安定性も良好であった。
本発明によれば、γ−オリザノールが安定に配合されているとともに、肌に適用した際に、べたつきがなく、みずみずしい等、肌感触が良好な皮膚外用剤を提供することができる。

Claims (2)

  1. 以下の成分(a)及び(b)を含有し、成分(a)の含有量が0.2〜2質量%であり、成分(a)及び(b)の含有量の合計に対する成分(a)の含有量の比率((a)/(a)+(b))が、1/10〜1/20であることを特徴とする水中油型又は油中水型皮膚外用剤。
    (a)γ−オリザノール
    (b)以下の一般式(I)で表される化合物
    一般式(I)
    Figure 0005043467
    式(I)中、R1は炭素数7〜17の炭化水素基、R2及びR3はそれぞれ炭素数3〜30の炭化水素基であり、R2及びR3の少なくとも一方は、コレステリル基又はフィトステリル基である。
  2. 化粧料の形態である、請求項1に記載の水中油型又は油中水型皮膚外用剤。
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