JPWO2019078177A1 - ニコチンアミドモノヌクレオチドを含む化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚に持続的なうるおいを与える保湿効果、並びに、しわ、たるみ等の老化症状を予防又は改善する効果等を有する化粧品組成を提供する。【解決手段】ニコチンアミドモノヌクレオチドを含む化粧品組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚に持続的なうるおいを与える保湿効果、並びに、しわ、たるみ等の老化症状を予防又は改善する効果等を有する化粧品組成物、詳しくは、ニコチンアミドモノヌクレオチドを含む化粧品組成物に関する。
肌のうるおいは、角質層内の水分や肌の表面にある皮脂膜によって保たれているが、空気が乾燥すると、肌の水分が失われ、乾燥しがちになる。特に冬場は寒さで血行が悪くなり、肌の表面にある皮脂が減少するため肌の水分が蒸発しやすくなり肌の乾燥がより一層進行する。また、保湿成分は、年齢とともに徐々に生産量が減っていき、加齢によっても肌が渇きやすくなる。そのため、近年、肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つためのスキンケアに対する人々の意識が非常に高まっている。
実際、全国の女性を対象に行われた近年の調査によると、女性の肌の美容で最も高い関心事が「保湿」であり、化粧品選びで重視する最も高いポイントないし効果が「保湿力」であるという回答結果が得られている。この結果は、多くの女性が肌の乾燥に悩んでいることの証左であるともいえる。
こうした状況を受け、保湿機能を付加した様々な化粧品が販売されている。そうした化粧品は、一般に化粧水、乳液、又はクリームの形態で提供されている。化粧水は肌に水分や保湿成分を補うために使用され、乳液やクリームは通常、化粧水の後に使用されて肌に水分や保湿成分を補給するとともに、肌の表面に皮脂膜を作り肌の表面を保護する役割を果たす。
従来、肌の乾燥を防ぎ、皮膚のうるおいを保つために各種の保湿成分を配合した化粧品が販売されているが、一般の化粧品に含まれる保湿成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、セラミド、水素添加大豆レシチン、ポリエチレングリコール、ヘパリン類似物質、プロテオグリカン等がよく知られている。
上記以外の新たな保湿成分を含む化粧品組成物の開発も盛んに行われている。例えば、保湿効果が高く、安価で安全性の高い植物多糖類としてガラクトマンナン又はその誘導体からなる架橋物を保湿成分として含有する化粧品組成物が報告されている(特許文献1)。
その他として、例えば、保湿作用、コラーゲン生成促進作用、ヒアルロン酸生成促進作用、細胞賦活化作用、抗酸化作用、抗老化作用、育毛作用及び肌荒れ改善作用などを有する、大豆種子、大豆胚芽、大豆胚、大豆芽、小麦種子、小麦胚芽、小麦胚、小麦芽、豆乳及びオカラからなる群から選ばれた少なくとも1種の材料由来の植物由来ポリアミン含有抽出物と美白剤を含有することを特徴とする化粧品組成物が報告されている(特許文献2)。
さらなる一例としては、皮膚の保湿を回復、維持、又は増強する、及び/又は皮膚を様々な種類のストレスから保護する、及び/又は皮膚の老化の兆候が現れるのを防ぐ若しくは遅らせる、又はその効果を弱める、あるいは細胞又は組織の長寿命を促進する組成物として、タウリン又はその誘導体、イノシトール、ベタイン、及びトレハロースを含む群から選択される少なくとも2つの浸透圧調節物質の組み合わせを含む化粧品組成物が報告されている(特許文献3)。
以上のように、化粧品にとって保湿機能を持つことは消費者のニーズに応えるうえで重要な点であるが、従来の化粧品に使用されている保湿成分は、機能を向上させるために保湿剤を高濃度配合すると、べたつき感が強くなる、あるいは、保湿成分自体が水分を保持してうるおいを与えるため、保湿効果の持続性に欠け、そのため頻繁に肌に適用する必要があり、本質的に保湿性の改善とはならない等の問題がある。
また、最近では保湿機能に加えて、それ以外の機能についても消費者より関心が寄せられている。例えば、基礎化粧品としての成分に加え、医薬品に使われる成分が配合されることによって通常のスキンケアに治療の側面を持たせた化粧品である機能性化粧品について、美白効果、日焼け防止効果等のほか、高齢化社会を反映して、しわ、たるみ等の老化症状を予防又は改善する効果(アンチエイジング効果)に高い関心が寄せられており、これらの効果も兼ね備えた化粧品の開発が待たれている。
特開2004−217590号公報 特開2009−234939号公報 特開2010−150258号公報
本発明は、皮膚に持続的なうるおいを与える保湿効果、並びに、しわ、たるみ等の老化症状を予防又は改善する効果等を有する化粧品組成を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究した結果、補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の生合成に関与する中間代謝物であるニコチンアミドモノヌクレオチドを配合させることによって、持続的な保湿効果等が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下に示すものである。
[1]ニコチンアミドモノヌクレオチドを含む化粧品組成物。
[2]ニコチンアミドモノヌクレオチドの量が、全組成物の0.0001〜40質量%である[1]の化粧品組成物。
[3]ニコチンアミドモノヌクレオチドの純度が90%以上である[1]又は[2]の化粧品組成物。
[4]皮膚の保湿性を向上させるために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[5]皮膚の老化症状を予防又は改善するために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[6]発毛又は育毛の促進のために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[7]皮膚のしみ、そばかすを予防又は改善するために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[8]肌荒れを予防又は改善するために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[9]頭皮のふけ、かゆみを抑えるために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[10]裂毛、切毛、枝毛を防ぐために使用される[1]〜[3]のいずれかの化粧品組成物。
[11]化粧品又は医薬部外品として使用される[1]〜[10]のいずれかの化粧品組成物。
本発明に係る化粧品組成物は、肌に持続的なうるおいを与えて保湿性を向上させ、さらには、しわ、たるみ等の老化症状を予防又は改善する等の効果をもたらす。
ナイアシン(ニコチンアミドとニコチン酸の総称)に関与する代謝経路を示す説明図である。
本発明に係る化粧品組成物は、ニコチンアミドモノヌクレオチドを含むことを特徴としており、これを配合したことにより持続的な保湿効果等が得られる。ニコチンアミドモノヌクレオチドを配合することによって、そのような作用効果が得られる詳細な理由は現在検討中であるが、NAD依存性脱アセチル化酵素Sirt1、Sirt3に代表される「サーチュイン」をニコチンアミドモノヌクレオチドが促進し、その結果、生体内の代謝が活性化されることが理由の1つとして考えられ、従来の保湿成分のように、それ自体が水分を保持するのとは全く異なる新たな作用機序に基づいている。具体的には、ニコチンアミドモノヌクレオチドを皮膚の角質に適用すると、吸収されて皮膚の細胞内のニコチンアミドモノヌクレオチド量が増加し、それが代謝されてNAD量も増加してサーチュインが活性化される。そして、表皮のサーチュインが活性化されることにより、天然保湿因子の産生が促進され、その結果、皮膚保湿効果や老化予防・改善効果が得られるというものである。以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に係る化粧品組成物に含まれるニコチンアミドモノヌクレオチド(化学式:C1115P)は、下記の構造式[化1]で表される化合物であり、一般にNMN(Nicotinamide mononucleotide)と呼ばれており、補酵素NADの生合成に関与する中間代謝物として知られている。生体内では、肝臓組織によるNAD代謝経路、すなわち、キヌレニン経路を経てキノリン酸からニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の合成に関与する経路において産生されている。この点について、図1を参照して具体的に説明する。図1はビタミンBとして知られるナイアシン(ニコチンアミドとニコチン酸の総称)に関与する代謝経路を示す説明図である。食事から摂取したニコチン酸は肝臓に取り込まれ、ニコチンアミドに変換され、ニコチンアミドは血流を介して全身に供給される。各細胞は血液中からニコチンアミドを取り込み、NAD、NADPに変換して利用する。ニコチンアミドはトリプトファンからも生合成される。
Figure 2019078177
図1に示すように、生体内においては、トリプトファンを出発物質とした場合、トリプトファンはトリプトファン代謝経路であるキヌレニン経路を経てキノリン酸(QA)に変換され、さらにニコチン酸モノヌクレオチド(NaMN)となる(de novo経路)。他方、ニコチン酸(Na)を出発物質とした場合、ニコチン酸は直接NaMNに変換される。NaMNはその後、ニコチン酸アデニンジヌクレオチド(NaAD)を経て、NADサイクルによってNAD、ニコチンアミド(NaM)、ニコチンアミドモノヌクレオチドと相互に変換される。ニコチンアミド(NaM)は、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)によってニコチンアミドモノヌクレオチドに変換され、次いでニコチンアミドモノヌクレオチドがニコチンアミドモノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ(NMNAT)により変換されてNADが生成される(Salvage経路)。なお、NAD中間代謝産物であるニコチンアミドリボシド(NR)からもニコチンアミドモノヌクレオチドが産生される。
ニコチンアミドモノヌクレオチドには光学異性体としてα体、β体の2種類が存在しているが、本発明ではβ体が使用される。ニコチンアミドモノヌクレオチドは、例えば、ニコチンアミドとリボースからニコチンアミドリボシドを合成し(Bioorg. Med. Chem. Lett., 12, 1135-1137 (2002) 参照)、次いで、リボース部分の5位水酸基のリン酸化する(Chem. Comm., 1999, 729-730参照)ことにより得ることができる。具体的には、例えば、まず、ニコチンアミドとL−リボーステトラアセテートとを、無水アセトニトリルに溶解し、窒素気流下、トリメチルシリルトリフルオロスルホン酸を過剰量添加後、室温にて撹拌し、メタノールを添加して反応を停止させた上記反応液を、活性炭を充填したカラムに付し、蒸留水で洗浄後、メタノールで溶出して生成物を回収する。次いで、この生成物のL−リボース部分の5位水酸基のリン酸化反応を行うために、上記生成物をトリメトキシリン酸に溶解し、氷冷下、オキシ塩化リンを滴下し、窒素気流下で撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液を添加して中和させ、反応を停止させた上記反応液に、冷アセトニトリル−エーテル溶液を添加する。その後、下層(水相)を陰イオン交換樹脂に通して反応物を回収し、さらに陽イオン交換樹脂で精製することにより、純度の高いニコチンアミドモノヌクレオチドを回収することができる。また、ニコチンアミドモノヌクレオチドは市販されており、それらの市販品を購入して使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物において、ニコチンアミドモノヌクレオチドの配合量については使用目的、使用頻度、使用対象者の年齢、状態、体重、年齢等に応じて適宜決定すればよいが、全組成物の0.0001〜40質量%が好ましく、0.0001〜20質量%がより好ましく、0.001〜10質量%がさらに好ましい。0.0001質量%より少ないと本発明の効果が得られなくなる恐れがあり、また40質量%より多いとコストの面で不利となる。
本発明に係る化粧品組成物に配合されるニコチンアミドモノヌクレオチドは不純物の含有量が少ない精製物、特にはその純度は90%以上が好ましく、95%以上がさらに好ましい。前記純度が90%未満であると、異臭が発生したり、あるいは、ニコチンアミドモノヌクレオチドの作用が減弱されて本発明の効果が十分に得られなくなる恐れがある。
前述したように本発明に係る化粧品組成物に配合されるニコチンアミドモノヌクレオチドの純度は90%以上が好ましいが、その純度(質量比)は無水換算で100%からニコチンアミドモノヌクレオチド以外の不純物を除いた値として定義される。したがって、ニコチンアミドモノヌクレオチドの純度は、式:ニコチンアミドモノヌクレオチドの純度(%)=100−ニコチンアミドモノヌクレオチド以外の不純物(%)により求めることができる。ここで、該不純物としては、図1に示したような、NAD代謝経路に関与するニコチンアミドモノヌクレオチドを除く代謝物、特に、ニコチンアミド、及びニコチンアミドアデニンジヌクレオチドが挙げられる。本発明で使用されるニコチンアミドモノヌクレオチド中にNAD代謝経路に関与する上記代謝物のような夾雑物が存在すると、ニコチンアミドモノヌクレオチドの生体細胞内への取り込みが減少したりするなどして、結果的に本発明の効果が減弱される恐れがある。なお、NAD代謝経路に関与する上記不純物の定量は、乾燥されたニコチンアミドモノヌクレオチド粉末の試験溶液をHPLC装置に注入し、得られたクロマトグラフのピーク面積を求め、標準試料を用いた絶対検量線法にて行う(縦軸:ピーク面積、横軸:濃度)。微量物質の場合は、ピーク高を用いると精度よく定量できるので、用いる装置の特性に応じて適宜選択する。なお、分離された物質の特定は保持時間により行う。
本発明に係る化粧品組成物は、顔や手等に適用して、それらの皮膚にうるおいを与え、皮膚の保湿性を持続的に向上させるために使用することができる。保湿効果に持続性のあることが本発明の特徴の一つである。本発明の適用により、皮膚中の水分量が多くなり、皮膚の保湿性が向上する結果、肌の乾燥、張り、弾力性、柔軟性等が改善される。本発明によって皮膚の保湿性の向上がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが天然保湿因子や角質細胞間脂質の産生亢進に影響を与えていることやヒアルロン酸生成を促進すること等が考えられる。このようにニコチンアミドモノヌクレオチドはそれ自体で保湿剤として使用することができ、また保湿剤を製造するために使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物は、顔や手等に適用して、それらの皮膚の老化症状を予防、改善するために使用することができる。ここで、「皮膚の老化症状」とは、加齢に伴う皮膚の弾力性低下による、主として、しわ、たるみの発生、皮膚の張りの喪失等をいう。本発明によって皮膚の老化症状の予防、改善がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが衰えた皮膚代謝機能を賦活させることやコラーゲン生成を促進すること等が考えられる。このようにニコチンアミドモノヌクレオチドはそれ自体で皮膚の老化予防又は改善剤として使用することができ、また皮膚の老化予防又は改善剤を製造するために使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物は、頭皮、毛髪に適用して、発毛、育毛効果を得るために使用することができる。本発明によって発毛、育毛効果がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが毛母細胞を賦活させること等が考えられる。このようにニコチンアミドモノヌクレオチドはそれ自体で発毛剤、育毛剤として使用することができ、また発毛剤、育毛剤を製造するために使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物は、日焼け等によるメラニンの生成、沈着を予防し、皮膚のしみ、そばかすを予防又は改善する美白効果を得るために使用することができる。本発明によって美白効果がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドがメラニンの排泄を促進させること等が考えられる。このようにニコチンアミドモノヌクレオチドはそれ自体で美白剤として利用することができ、また美白剤を製造するために使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物は、外界からの影響や内部環境の影響を受けて発生する肌荒れを予防、改善するために使用することができる。肌荒れの原因に応じて、抗炎症剤、ビタミン、ホルモン、植物エキス、殺菌剤、油性成分等を適宜配合すると、より効果的である。本発明によって肌荒れの予防、改善効果がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが皮膚組織におけるサーチュインの機能を向上させること等が考えられる。このようにニコチンアミドモノヌクレオチドはそれ自体で肌荒れ予防又は改善剤として使用することができ、また肌荒れ予防又は改善剤を製造するために使用することができる。
本発明に係る化粧品組成物は、頭皮のふけ、かゆみを抑えるために使用することができる。本発明によって頭皮のふけ、かゆみの抑制効果がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが頭皮に作用して頭皮の炎症を抑制すること等が考えられる。
本発明に係る化粧品組成物は、裂毛、切毛、枝毛を防ぐために使用することができる。本発明によって裂毛、切毛、枝毛の防止効果がもたらされる理由としては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが毛髪に作用してキューティクルを補強し、その産生を促進すること等が考えられる。
本発明に係る化粧品組成物は、化粧品又は医薬部外品として使用することができる。ここで、「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用することが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和な物と定義される。また、「医薬部外品」とは、吐き気その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止、あせも、ただれ等の防止、あるいは脱毛の防止、育毛又は除毛の目的に使用される物であって、かつ、人体に対する作用が緩和な物をいう。
本発明に従う化粧品又は医薬部外品の適用については、皮膚に対して、好ましくは1日1回〜5回程度、所望の効果が得られるまで、数日〜数カ月程度使用する。また、本発明に従う化粧品又は医薬部外品の投与量については、ニコチンアミドモノヌクレオチドの含有量、所望する効果、化粧品又は医薬部外品の形態、使用対象者の状態、体重、年齢等に応じて適宜決定すればよい。
本発明に係る化粧品組成物は、各種形態で提供することができる。具体的には、洗顔料(洗顔用石けん、化粧石けん、洗顔フォーム、洗顔クリーム等)、メーク落とし(クレンジングクリーム等)、洗浄用化粧品、化粧水、美容液、パック、整肌用化粧品、保護用乳液(モイスチャーローション)、保護用クリーム(モイスチャークリーム)、保護用化粧品、美白化粧品、紫外線防止化粧品等のスキンケア化粧品;ファンデーション、白粉(フェースパウダー)、化粧下地、ベースメークアップ化粧品、口紅、アイメークアップ(アイシャドー、アイライナー等)、頬紅(チークカラー)、ネイルエナメル(ネイルエナメルリムーバー等)、ポイントメークアップ化粧品等のメークアップ化粧品;シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、洗髪用化粧品、整髪用化粧品、ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアスタイリングジェル、ヘアワックス、ヘアオイル、ポマード、チック、ヘアリキッド、整髪剤、パーマネント・ウェーブ剤、染毛剤、脱色剤、脱染剤、育毛剤等のヘアケア化粧品;浴用石けん、ボディシャンプー、ハンドソープ、身体洗浄用化粧品、デオドラント化粧品、浴用剤等のボディケア化粧品;歯磨き剤;香水、オーデコロン、オードトワレ等のフレグランス化粧品等の形態を取ることができる。
本発明に係る化粧品組成物には、使用目的等に応じて、化粧品組成物のベースを構成する基剤原料、品質を保つのに必要な品質保持原料、色や香りを付与するための官能的特徴付与原料等が適宜配合される。具体的には、炭化水素類、植物油、動物油、高級アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコーン油、多価アルコール類、多価アルコールエーテル、アルキルグリセリルエーテル、フッ素油等の油性成分;陰イオン系、陽イオン系、両性イオン系、及び非イオン系の界面活性剤;多価アルコール、糖類、水溶性の生体高分子(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、アルブミン、カゼインナトリウム、ピロリドンカルボン酸等)、天然保湿因子(PCA―Na等)、アミノ酸類、尿素等の保湿成分、水溶性高分子(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、セルロースガム、ポバール、PVP、カチオン化セルロース等)、生体高分子(ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、アルブミン等)、皮膜形成高分子(ポバール、PVP、ニトロセルロース、アルキド樹脂、セラック、キトサン、キサンタンガム、ジメチコン、ジフェニルジメチコン等)、粉体高分子(粉末ポリエチレン、ポリアミド、ナイロン粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層粉末等)、無機高分子(シリカ、亜鉛華、酸化亜鉛、マイカ、含水ケイ酸アルミニウムカリウム、雲母、セリサイト、含水ケイ酸アルミニウム、カオリン、チャイナクレー、タルク、ベントナイト、酸化チタン、炭酸カルシウム等)等の高分子物質;増粘剤、有機溶媒(酢酸エチル、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、グリセリン等)等の溶剤;有機合成色素、天然色素、無機顔料(シリカ、酸化亜鉛、金雲母、カオリン、タルク、ベントナイト、酸化鉄、酸化チタン、酸化クロム、酸化カルシウム等)、パール剤(アルミニウム末、酸化チタン、酸化鉄、マイカ、魚鱗箔)、粉体高分子、ラメ剤、体質顔(金雲母、シリカ、タルク、炭酸カルシウム等)、白色顔料、着色顔料等の色材;ジャスモン、シトラール、ボルネオール、d―リモネン、オイゲノール、天然油、天然エキス等の天然香料;安息香酸ベンジル、安息香酸メチル、バニリン、エチルバニリン、ウンデカラクトン、クマリン、ケイヒアルデヒド、ケイヒアルコール、ケイヒ酸エチル、ゲラニオール、シトロネラール、サリチル酸エステル、ベンジルアルコール、メチルアセトフェノン、フェニチルアルコール等の合成香料;エチルPABA、オキシベンゾンー1、オキシベンゾンー6、ホモサレート、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オリザノール等の紫外線防止剤;酸化チタン、亜鉛華等の紫外線散乱剤;安息香酸、サリチル酸、エチルパラベン、ブチルパラベン、ソルビン酸、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、第四級アンモニウム塩、クロロヘキシジン、ジンクピリチオン、プロピレングリコール、ヒノキチオール等の殺菌剤;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロール等の酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸、フィチン酸等のキレート剤;エタノールアミン、DEA、TEA、水酸化ナトリウム、クエン酸、酒石酸、酢酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸等のpH調整剤;過酸化水素、臭素酸ナトリウム等の酸化剤;メルカプト酢酸、DL−システイン、亜硫酸ナトリウム等の還元剤;ベンジルアルコール等の浸透剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、エタノール、水等の溶剤が挙げられる。
さらに、本発明に係る化粧品組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常の化粧品、薬用化粧品、医薬部外品等に配合される緩和な薬理作用を持つ成分を配合することができる。そのような成分としては、具体的には、ビタミンCとその誘導体等の美白剤;トコフェロール、トウガラシエキス、センブリエキス、ニンニクエキス、オタネニンジンエキス等の血行促進剤;毛母細胞賦活剤、抗男性ホルモン剤、抗炎症剤、ふけ抑制剤、鎮痒剤等の育毛剤;抗炎症剤、ビタミン、ホルモン類、植物エキス類等の肌荒れ防止剤;抗酸化剤(ビタミンC、トコフェロール、カロチン、エピカテキン、グリチルレチン酸等)、細胞賦活剤、コラゲナーゼ抑制剤、エラスターゼ抑制剤等のしわ防止剤;皮脂分泌抑制剤、角層剥離・溶解剤、殺菌剤、抗炎症剤(アラントイン、アミノカプロン酸、パントテン酸カルシウム、プロビタミンB、グリチルレチン酸、塩化リゾチーム等)等のにきび用剤;ふけ・かゆみ用剤;制汗物質(クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等)、水分吸収剤(タルク、酸化亜鉛、微粉シリカ、多孔性高分子等)等の腋臭防止剤;有機酸(クエン酸、コハク酸等)、金属塩(酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインジヒドロキシアルミニウム等)等の収斂剤;アミノ酸;ビタミン等が挙げられる。
本発明に係る化粧品組成物は、使用目的や形態等に応じて、ニコチンアミドモノヌクレオチドとその他の前記成分を適宜選択し、適量を用いて、化粧品、製薬分野等で一般的に使用される既知の方法により製造すればよい。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
製造例1
常法により、ニコチンアミドモノヌクレオチド、ヒアルロン酸ナトリウム、PEG−20ソルビタンココエート、エチルヘキシルグリセリン、水酸化カリウム、水、ブチレングリコール、グリセリン、及びペンチレングリコールを均一に混合し、ニコチンアミドモノヌクレオチドを0.1質量%含む化粧水(本発明品1、「FACE RICH」、商品名、新興和製薬社製)を製造した。
製造例2
常法により、ニコチンアミドモノヌクレオチド、ヒアルロン酸ナトリウム、キサンタンガム、エチルヘキシルグリセリン、水酸化カリウム、水、ブチレングリコール、グリセリン、及びペンチレングリコールを均一に混合し、ニコチンアミドモノヌクレオチドを1.0%含む美容液(本発明品2、「FACE RICH SKIN ESSENCE」、商品名、新興和製薬社製)を製造した。
製造例3
常法により、ニコチンアミドモノヌクレオチド、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−10、ステアリン酸ソルビタン、馬油、ジメチコン、ベヘニルアルコール、セテアリルグルコシド、ホホバ種子油、オリーブ果実油、EDTA−2Na、トコフェロール、ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10、エチルヘキシルグリセリン、ステアロイル乳酸ナトリウム、水酸化カリウム、水、コメヌカ油、トリ(カプリル酸/カプリン酸)、グリセリル、グリセリン、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、セデアリルアルコール、ステアリン酸グリセリルを均一に混合し、ニコチンアミドモノヌクレオチドを0.1質量%含むクリーム(本発明品3、「FACE RICH SKIN CREAM」、商品名、新興和製薬社製)を製造した。
実施例1
製造例1で製造した化粧水(本発明品1)を、被験者27名(男性8名、女性19名、28〜70歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の保湿性(肌の乾燥、張り、弾力性、柔軟性)について表1に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表1に示す。
実施例2
製造例1で製造した化粧水(本発明品1)を、被験者27名(男性8名、女性19名、28〜70歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の老化症状(しわ、たるみの発生、皮膚の張りの喪失)について表1に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表1に示す。
実施例3
製造例1で製造した化粧水(本発明品1)を、被験者27名(男性8名、女性19名、28〜70歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚のしみ、そばかすについて表1に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表1に示す。
実施例4
製造例1で製造した化粧水(本発明品1)を、被験者27名(男性8名、女性19名、28〜70歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、肌荒れについて表1に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表1に示す。
Figure 2019078177
[評価結果]
表1に示した結果から分かるように、本発明品1が、皮膚の保湿性、皮膚の老化症状、皮膚のしみ、そばかす、肌荒れの改善に有効であることが確認された。
実施例5
製造例2で製造した美容液(本発明品2)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の保湿性(肌の乾燥、張り、弾力性、柔軟性)について表2に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表2に示す。
実施例6
製造例2で製造した美容液(本発明品2)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の老化症状(しわ、たるみの発生、皮膚の張りの喪失)について表2に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表2に示す。
実施例7
製造例2で製造した美容液(本発明品2)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚のしみ、そばかすについて表2に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表2に示す。
実施例8
製造例2で製造した美容液(本発明品2)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、肌荒れについて表2に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表2に示す。
Figure 2019078177
[評価結果]
表2に示した結果から分かるように、本発明品2が、皮膚の保湿性、皮膚の老化症状、皮膚のしみ、そばかす、肌荒れの改善に有効であることが確認された。
実施例9
製造例3で製造したクリーム(本発明品3)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の保湿性(肌の乾燥、張り、弾力性、柔軟性)について表3に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表3に示す。
実施例10
製造例3で製造したクリーム(本発明品3)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚の老化症状(しわ、たるみの発生、皮膚の張りの喪失)について表3に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表3に示す。
実施例11
製造例3で製造した美容液(本発明品3)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、皮膚のしみ、そばかすについて表3に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表3に示す。
実施例12
製造例3で製造した美容液(本発明品3)を、被験者30名(男性11名、女性19名、33〜79歳)に対して、2か月間継続して使用してもらい、使用開始から2週間後、1か月後、及び2か月後のそれぞれにおいて、肌荒れについて表3に示す基準にて自己評価をしてもらった。各基準に対する評価人数の結果を表3に示す。
Figure 2019078177
[評価結果]
表3に示した結果から分かるように、本発明品3が、皮膚の保湿性、皮膚の老化症状、皮膚のしみ、そばかす、肌荒れの改善に有効であることが確認された。

Claims (11)

  1. ニコチンアミドモノヌクレオチドを含むことを特徴とする化粧品組成物。
  2. ニコチンアミドモノヌクレオチドの量が、全組成物の0.0001〜40質量%である請求項1に記載の化粧品組成物。
  3. ニコチンアミドモノヌクレオチドの純度が90%以上である請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
  4. 皮膚の保湿性を向上させるために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  5. 皮膚の老化症状を予防又は改善するために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  6. 発毛又は育毛の促進のために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  7. 皮膚のしみ、そばかすを予防又は改善するために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  8. 肌荒れを予防又は改善するために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  9. 頭皮のふけ、かゆみを抑えるために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  10. 裂毛、切毛、枝毛を防ぐために使用される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  11. 化粧品又は医薬部外品として使用される請求項1〜10のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
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