JP6112276B2 - 手押し車 - Google Patents

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Description

この発明は、車輪を備え、当該車輪を回転駆動する手押し車に関する。
従来、手押し車では、段差を乗り越えるために、後輪を軸にして前輪を浮かし、段差を越えるウィリー操作を行うことがある。
例えば、特許文献1の手押し車では、使用者がレバーを操作すると、後輪を後方位置から前方位置へと移動させ、前輪の持ち上げを楽に行うことができるようになっている。
特開2008−80895号公報
しかし、駆動力により車輪を回転駆動する手押し車の場合、特許文献1に記載のような従来の手押し車と比べ、重量が増加するため、ウィリー操作が難しいという課題がある。
また、前輪を持ち上げた状態は、駆動輪だけが接地した状態であるため、使用者の意図に関係なく手押し車が移動する可能性がある。
そこで、この発明は、使用者の意図を反映しながらウィリー操作を補助する手押し車を提供することを目的とする。
本発明の手押し車は、本体部と、前記本体部に取り付けられ、駆動力を持った後輪と、前記本体部において、前記後輪よりも使用者の進行方向の前方側に取り付けられた前輪と、前記本体部に取り付けられた把持部と、使用者が前記前輪を接地面から浮かせようとする操作を検出するウィリー操作検出部と、前記使用者が前記把持部を把持していることを検出する把持検出部と、前記後輪の駆動を制御する制御部と、を備えている。
そして、前記制御部は、前記把持検出部により前記使用者が前記把持部を把持していることを検出し、かつ前記ウィリー操作検出部が前記使用者の前記前輪を前記接地面から浮かせようとする操作を検出したときに、現在の前記後輪の駆動速度よりも速い速度で前記後輪を駆動させることで前記前輪を浮かせるのを補助する第1の制御を行うことを特徴とする。
このように、手押し車は、使用者が把持部を把持した状態であり、かつ使用者が前輪を浮かせようとする操作を検出した場合に、後輪を現在の駆動速度よりも速い速度で駆動させる。したがって、後輪が使用者から前方に離れた位置に移動するため、後輪の回転軸回り(ピッチ方向)に本体部が回転し、前輪が浮くことになる。なお、浮かせようとする操作は、例えば「ウィリースイッチ」と表示されたスイッチを使用者が押す場合、使用者が実際に前輪を少しだけ浮かせた場合、等である。また、使用者が実際に前輪を少しだけ浮かせた後に第1の制御に移行する場合、「第1の制御」は、前輪が少し浮いた状態から、さらに大きく浮かせる制御を行うことを含む。これにより、手押し車は、使用者の意図を反映しながらウィリー操作を補助することができる。
また、制御部は、第1の制御の後に、現在の速度に合わせた速度で後輪を駆動させる第2の制御を行うことで、前輪が段差を超えるまでの間、ウィリー状態を保持することが好ましい。
また、制御部は、第2の制御の後、所定条件を満たした時に、現在の速度よりも遅い速度で後輪を駆動させる第3の制御を行うことで、前輪が段差を超えた後にウィリー状態を解除することが好ましい。
なお、手押し車は、前輪が段差を越えたことを検出する段差越え検出部を備えることが好ましい。この場合、手押し車は、前輪が段差を超えた場合に、第2の制御から第3の制御に移行する。また、手押し車は、後輪が段差に接触したことを検出する段差検出部を備える態様としてもよい。この場合、前輪が段差に接触したとき、第2の制御から第3の制御に移行する。
さらに、手押し車は、前輪が接地しているか、または前輪が接地面から浮いているのかを検出する本体姿勢検出部を備えることが好ましい。この場合、手押し車は、前輪が接地した状態から浮いた状態に移行したときに、第1の制御から第2の制御に移行する。
なお、本体姿勢検出部は、本体部のピッチ方向の傾きを測定する傾斜センサからなる態様とすることも可能であるし、接地面との距離を測定する測距センサからなる態様とすることも可能である。
また、手押し車は、前輪および後輪の回転を検出するエンコーダを備える態様であってもよい。これにより、手押し車は、現在の速度をエンコーダにより測定することができる。また、例えば、手押し車は、前輪と後輪が同じ回転速度である場合、前輪が接地した状態であると判断することができ、前輪が空転し、後輪が回転している場合、ウィリー状態であると判断することができる。手押し車は、ウィリー状態であると判断した場合に、第1の制御から第2の制御に移行する。
この発明によれば、使用者の意図を反映しながらウィリー操作を補助することができる。
図1(A)は、使用者がベビーカーを押す状態を側面から見た図であり、図1(B)は正面図である。 ベビーカーのハードウェアブロック図である。 使用者がベビーカーを押す状態を側面から見た図ある。 使用者がベビーカーを押す状態を側面から見た図ある。 制御部の動作を示すフローチャートである。 使用者がベビーカーを押す状態を側面から見た図ある。 変形例1に係るベビーカーのハードウェアブロック図である。 変形例1に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 変形例2に係るベビーカーのハードウェアブロック図である。 変形例2に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 図11(A)は、変形例3に係るベビーカーのハードウェアブロック図であり、図11(B)は、変形例4に係るベビーカーのハードウェアブロック図である。 使用者がベビーカーを押す状態を側面から見た図ある。
図1(A)は、使用者900がベビーカー100を押す状態を側面から見た図であり、図1(B)は正面図である。図2は、ベビーカー100のハードウェアブロック図である。
ベビーカー100は、図1(A)および図1(B)に示すように、上下方向に長い棒状の本体部10と、本体部10のうち下側に回転可能に連結された一対の後輪2と、本体部10のうち上側に連結された把持部4と、本体部10に連結されて斜め前方に延びる前輪支持部5と、前輪支持部5のうち本体部10の連結された側と反対側に連結された前輪1と、本体部10および前輪支持部5に連結された座部8と、を備えている。
なお、本実施形態では、前輪1が2輪である例を示しているが、1輪または3輪以上であってもよい。また、後輪2も、本実施形態では2輪である例を示しているが、1輪または3輪以上であってもよい。
また、本体部10と前輪支持部5との連結部は、強固に連結されているが、例えばロック解除されることで上側にスライドする態様としてもよい、この場合、前輪1および後輪2の間隔を狭められるようことで、ベビーカー100が折りたためられる。
ベビーカー100は、後輪2を回転駆動する駆動部25を備えた電動手押し車である。一対の後輪2は、同じ軸に取り付けられ、同期して回転する。ただし、それぞれ個別に駆動させ、回転させることも可能である。
座部8の下側には制御部21および電池等を内蔵したボックスが取り付けられている。なお、本実施形態において、前輪1は駆動力を有していないが前輪1を駆動する駆動部をさらに設ける態様としてもよい。
ベビーカー100は、図2に示すように、ハードウェアとして、制御部21、ROM22、接触センサ23、RAM24、駆動部25、およびスイッチ26を備えている。
制御部21は、ベビーカー100の動作を統括的に制御する機能部であり、ROM22に記憶されているプログラムを読み出し、当該プログラムをRAM24に一時記憶することで種々の動作を実現する。
接触センサ23は、把持部4に設けられていて、使用者900が把持部4を把持していることを検出する把持検出部として機能する。また、接触センサ23は、使用者900が把持部4を進行方向に押す力を検出する機能を有していてもよい。この場合、接触センサ23は、把持部4に対する押圧力を検出する圧電素子等を備えている。
制御部21は、使用者900が把持部4を把持していることを検出した場合、把持部4を押す力に応じて駆動部25がモータ(不図示)に印加するためのトルクを計算する。ただし、制御部21は、ベビーカー100の進行方向に対する移動速度が所定の制限速度を超えない印加トルクを計算する。制限速度は、一般的な歩行速度(例えば3km/h)以下に指定される。進行方向に対する移動速度と印加トルクとの関係は、予め測定され、ROM22に記憶されている。
駆動部25は、後輪2に取り付けられた軸を回転させるモータを駆動する機能部であり、制御部21で計算されたトルクを後輪2のモータに印加して、後輪2を回転駆動する。
これにより、使用者900がベビーカー100を前進させると、当該使用者900がベビーカー100を押す力を低減するための印加トルクが計算され、後輪2が回転駆動する。
そして、制御部21は、使用者900が前輪を接地面から浮かせようとする操作を検出したとき、ウィリー操作を補助する動作を行う。
図3および図4は、ウィリー操作時の使用者900がベビーカー100を押す状態を側面から見た図であり、図5は、制御部21の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部21は、使用者900が前輪1を接地面から浮かせようとする操作を検出したか否かを確認する。この例では、制御部21は、スイッチ26がオンされたか否かを確認する(s11)。スイッチ26は、把持部4に設けられていて、使用者900が前輪1を接地面から浮かせようとする操作を検出するウィリー操作検出部として機能する。スイッチ26には、例えば「ウィリースイッチ」と表示されていて、使用者900は、スイッチ26を押すと、ウィリー操作が補助されると理解することができる。制御部21は、スイッチ26が押された場合、使用者900にウィリー操作を行う意図があると判断することができる。なお、スイッチ26は、把持部4に取り付けられる例に限らず、例えば後輪2の回転軸付近に取り付けられたステップ等に取り付けられていて、使用者900が足で押せるようにしてもよい。
制御部21は、スイッチ26がオンされた場合、接触センサ23を介して、使用者900が把持部4を把持しているか否かを確認する(s12)。制御部21は、使用者900が把持部4を把持していると判断した場合、後輪2を通常速度より速くする第1の制御を実行する(s13)。例えば、制御部21は、現在の印加トルクよりも所定割合(例えば30%)だけ高い印加トルクを計算し、駆動部25に出力することで、現在の速度よりも速い速度で後輪2を駆動させる。または、制御部21は、一般的な使用者900の歩行速度(例えば3km/h)に対応する印加トルクよりも高い印加トルクを出力することで、現在の速度よりも速い速度で後輪2を駆動させる。
すると、ベビーカー100は、使用者900の移動速度よりも速い速度で移動することになり、後輪2が使用者から前方側に離れた位置に移動する。使用者900は、把持部4を把持しているため、図3(A)および図3(B)に示すように、後輪2の回転軸回り(ピッチ方向)に本体部10が回転し、前輪1が接地面から浮くことになる。これにより、ベビーカー100は、ウィリー状態となる。
その後、制御部21は、所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを確認する(s14)。制御部21は、例えば5秒経過した場合には、印加トルクを元の状態に戻して、後輪2を通常速度に戻す処理を行う第2の制御を実行する(s15)。これにより、図3(B)および図4(A)に示すように、ベビーカー100は、ウィリー状態を維持する。したがって、使用者900は、スイッチ26をオンして段差を越えようとする意図を示すと、前輪1が浮いた状態でベビーカー100を押すことができる。
なお、通常の移動速度に対して後輪2の回転速度が速くなるほど、または第1の制御を行う時間が長くなるほど、ウィリー状態における前輪1の高さが高くなる。そこで、例えば把持部4に「ウィリー高さ変更ボタン」を設け、使用者900がウィリー状態における前輪1の高さを指定できるようにしてもよい。
その後、制御部21は、さらに所定時間(例えば30秒)が経過したか否かを確認する(s16)。制御部21は、例えば30秒が経過した場合には、印加トルクを低下させて現在の速度(歩行者の移動速度)よりも遅い速度で後輪2を駆動させる第3の制御を実行する(s17)。したがって、後輪2は、使用者の位置に近づくことになる。使用者900は、把持部4を把持しているため、図4(A)および図4(B)に示すように、図3(A)および図3(B)に示すように、後輪2の回転軸回り(ピッチ方向)に本体部10が回転し、前輪1が接地面に接地することになる。これにより、ベビーカー100は、ウィリー状態が解除される。
最後に、制御部21は、所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを確認し(s18)、5秒経過した場合には、印加トルクを元の状態に戻して、後輪2を通常速度に戻す処理を行う(s19)。
ただし、s17以降の処理は必須ではない。例えば、図6(A)に示したようなウィリー状態において、後輪2が段差に接触すると、後輪2の回転速度が低下する。したがって、本体部10は、後輪2の回転軸回り(ピッチ方向)に回転し、図6(B)に示すように、前輪1が接地面に接地することになる。このようにして、ベビーカー100は、ウィリー状態が解除される。よって、s16における所定時間は、前輪1が確実に段差を越えるまで、ある程度長く設定することが好ましい。
次に、図7は、変形例1に係るベビーカー100Aのハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示したベビーカー100と同じ構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
変形例1に係るベビーカー100Aは、後輪エンコーダ32を備えている。後輪エンコーダ32は、後輪2の回転角度を検出し、検出結果を制御部21に出力する。制御部21は、後輪エンコーダ32から入力された回転角度から、後輪2の回転速度または回転加速度を計算することができる。また、制御部21は、後輪エンコーダ32から入力された回転角度から、ベビーカー100Aが移動した距離を計算することができる。
図8は、ベビーカー100Aにおける制御部21の動作を示すフローチャートである。図5に示したフローチャートと共通する処理については同一の符号を付し、説明を省略する。
ベビーカー100Aにおいては、制御部21は、s13の処理で後輪2を通常速度より速くした後に、ベビーカー100Aが所定距離(例えば1m)移動したか否かを判断する(s24)。すなわち、変形例2に係るベビーカー100Aは、ウィリー状態に移行したか否かの判断を、経過時間ではなく後輪エンコーダ32から入力された回転角度により計算された移動距離によって判断する。
同様に、制御部21は、s15の処理で後輪2を通常速度に戻した後にも、ベビーカー100Aが所定距離(例えば1m)移動したか否かを判断する(s26)。すなわち、ベビーカー100Aは、前輪1が段差を越えたか否かを、経過時間ではなく移動距離によって判断する。
また、制御部21は、s17の処理で後輪2を通常速度よりも遅くした後にも、ベビーカー100Aが所定距離(例えば1m)移動したか否かを判断する(s28)。すなわち、ベビーカー100Aは、前輪1が接地して通常の状態に戻ったか否かを、経過時間ではなく移動距離によって判断する。
なお、変形例2に係るベビーカー100Aでは、制御部21は、後輪2の回転速度または回転加速度に応じて駆動部25がモータ(不図示)に印加するためのトルクを計算することも可能である。したがって、変形例2に係るベビーカー100Aでは、接触センサ23は、使用者900が把持部4を進行方向に押す力を検出する機能は必須ではない。この場合でも、制御部21は、ベビーカー100Aの移動速度が制限速度(例えば3km/h)を超えないように印加トルクを計算する。
また、変形例2に係るベビーカー100Aでは、制御部21は、後輪2の回転角度から、歩行者の速度を求めることができ、ベビーカー100Aの現在の速度を求めることができる。例えば、制御部21は、後輪2の回転角度から求めた移動速度の平均値(過去60秒間の同速度の平均値)を求めて、当該平均値をベビーカー100Aの現在の速度とする。
次に、図9(A)は、変形例2に係るベビーカー100Bのハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示したベビーカー100と同じ構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
変形例2に係るベビーカー100Bは、傾斜センサ35を備えている。傾斜センサ35は、本体姿勢検出部に相当し、本体部10の水平方向に対するピッチ方向の傾斜角を検出する。制御部21は、本体部10の傾斜角が所定角度(例えば5度)以上となった場合に、前輪1が浮き、使用者900が前輪1を浮かせようとする操作を行ったと判断する。なお、変形例2の場合、「第1の制御」は、前輪が少し浮いた状態から、さらに大きく浮かせる制御を行うことを含む。
図10は、ベビーカー100Bにおける制御部21の動作を示すフローチャートである。図5に示したフローチャートと共通する処理については同一の符号を付し、説明を省略する。
ベビーカー100Bにおいては、制御部21は、スイッチ26がオンされたか否かの確認に代えて、本体部10の傾斜角が所定角度(例えば5度)以上となったか否かによって、使用者900が前輪1を浮かせようとする操作を行ったか否かを確認する(s31)。ただし、本体部10の傾斜角が大きくなる場合、上がり坂である可能性もあるため、ベビーカー100Bにおいても、制御部21は、スイッチ26がオンされたか否かを確認して、使用者900が前輪1を浮かせようとする操作を行ったか否かを確認するようにしてもよい。
また、ベビーカー100Bにおける制御部21は、s13の処理で後輪2を通常速度より速くした後に、ベビーカー100Bがウィリー状態に移行したか否かを確認する(s34)。制御部21は、例えば、本体部10の傾斜角が15度となった場合に、ウィリー状態に移行したと判断する。
さらに、ベビーカー100Bにおける制御部21は、s15の処理で後輪2を通常速度に戻した後に、前輪1が段差を越えたか否かを確認する(s36)。図6(A)および図6(B)に示したように、後輪2が段差に接触すると、後輪2の回転速度が低下するため、本体部10は、後輪2の回転軸回り(ピッチ方向)に回転して、傾斜角が小さくなる。したがって、制御部21は、本体部10の傾斜角が所定角度(例えば10度未満)となった場合に、後輪2が段差に接触して、前輪1が段差を越えたと判断する。これにより、制御部21は、段差越え検出部の機能を実現する。
なお、s36において、後輪2に接触センサ(接触検出部)を設け、当該接触センサを介して後輪が段差に接触したか否かを検出することで、前輪1が段差を越えたか否かを判断するようにしてもよい。この場合、後輪2に設けられた接触センサおよび制御部21により、段差越え検出部が実現される。
また、制御部21は、s17の処理で後輪2を通常速度よりも遅くした後に、ベビーカー100Bが通常の姿勢に変化したか否かを確認する(s38)。通常の姿勢は、例えば本体部10の傾斜角が5度より大きい角度から5度未満に変化した場合とする。ただし、上述のように、後輪2が段差に接触すると、本体部10は、後輪2の回転軸回り(ピッチ方向)に回転し、前輪1が接地面に接地することになる。したがって、s36の判断と、s38の判断とは、ほぼ同時に行われる。
なお、本体姿勢検出部は、図9に示した傾斜センサに限らず、以下の様な変形例も可能である。
図11(A)は、変形例3に係るベビーカー100Cのハードウェア構成を示すブロック図である。図9に示したベビーカー100Bと同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例3に係るベビーカー100Cは、傾斜センサ35に代えて、測距センサ36を備えている。測距センサ36は、図12(A)および図12(B)に示すように、前輪支持部5のうち前輪1に近い位置に設けられている。測距センサ36は、接地面との距離を測定する。
前輪1が接地面から浮いて、ベビーカー100Cの姿勢が変化すると、前輪1と接地面との距離が変化する。したがって、制御部21は、測距センサ36を介して検出される接地面との距離に応じて、ベビーカー100Cの姿勢を判断することができる。
制御部21は、s34の判断において、測距センサ36を介して検出される接地面との距離が所定値(例えば10cm)以上となった場合、ベビーカー100Cがウィリー状態に移行したと判断する。変形例3の場合においても、「第1の制御」は、前輪が少し浮いた状態から、さらに大きく浮かせる制御を行うことを含む。また、制御部21は、s36の判断において、測距センサ36を介して検出される接地面との距離が所定値(例えば5cm)よりも大きい値から所定値未満となった場合、前輪1が段差を越えたと判断する。すなわち、測距センサ36は、s36の処理において、段差越え検出部として機能する。
また、制御部21は、s38の判断において、測距センサ36を介して検出される接地面との距離がほぼ0となった場合に、前輪1が接地面に接地して通常姿勢に変化したと判断する。
次に、図11(B)は、変形例4に係るベビーカー100Dのハードウェア構成を示すブロック図である。図9に示したベビーカー100Bと同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
ベビーカー100Dは、後輪エンコーダ32および前輪エンコーダ33を備えている。
前輪エンコーダ33は、前輪1の回転角度を検出し、検出結果を制御部21に出力する。制御部21は、前輪エンコーダ33から入力された回転角度から、前輪1の回転速度または回転加速度を計算することができる。
この例では、制御部21は、前輪1の回転角度と、後輪2の回転角度との差異から、ベビーカー100Dの姿勢を検出する。また、制御部21は、印加トルクに対して予測される後輪2の回転速度と、後輪エンコーダ32の検出結果から得られる実際の回転速度との差異から、後輪2が段差に接触しているか否かを判断する。
例えば、制御部21は、図10のs31に示す判断においては、前輪1の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度と、後輪2の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度が、所定値以上相違する場合、前輪1が浮いている状態であると判断し、使用者900が前輪1を浮かせようとする動作を行っていると判断する。
また、制御部21は、s34の判断において、印加トルクに対して予測される後輪2の回転速度と、後輪エンコーダ32の検出結果から得られる実際の回転速度と、がほぼ同一であり、かつ前輪1の回転が停止している(または所定の回転速度よりも低い)場合、ウィリー状態に移行したと判断する。変形例4の場合においても、「第1の制御」は、前輪が少し浮いた状態から、さらに大きく浮かせる制御を行うことを含む。
また、制御部21は、s36の判断において、印加トルクに対して予測される後輪2の回転速度と、後輪エンコーダ32の検出結果から得られる実際の回転速度と、の差異が所定値以上であり、かつ前輪1の回転が停止している(または所定の回転速度よりも低い)場合、後輪2が段差に接触して、前輪1が段差を越えた状態であると判断する。
さらに、制御部21は、s38の判断において、印加トルクに対して予測される後輪2の回転速度と、後輪エンコーダ32の検出結果から得られる実際の回転速度と、がほぼ同一であり、かつ前輪1の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度と、後輪2の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度が、ほぼ同一である場合、前輪1が接地面に接地して通常姿勢に変化したと判断する。
以上のようにして、制御部21は、後輪エンコーダ32および前輪エンコーダ33を用いてベビーカー100Dの姿勢を検出することもできる。
なお、本実施形態では、スイッチ26により使用者900が前輪1を浮かせようとする動作を検出する例を示したが、例えば前輪接触センサを用いて、前輪1が接地しているか否かを判断することで、使用者900が前輪1を浮かせようとする動作を検出することも可能である。制御部21は、前輪1が浮いている状態が所定時間(例えば1秒)継続する場合には、使用者900が前輪1を浮かせようとする動作を行っていると判断する。
また、ベビーカーが前輪エンコーダおよび後輪エンコーダを備えている場合には、前輪エンコーダと後輪エンコーダとの回転角度の差異を検出することで、前輪1が浮いているか否かを確認することを確認することができる。
なお、本実施形態で示した各種変形例は、適宜組み合わせることが可能である。例えば、制御部21は、スイッチ26がオンされたか否かを確認することで、使用者900が前輪1を浮かせようとする操作を行ったか否かを判断する、また、制御部21は、傾斜センサ35を介して検出される本体部10の傾斜角が所定値以上であり、かつ前輪1の回転が停止している(または所定の回転速度よりも低い)場合、ウィリー状態に移行したと判断する。また、制御部21は、印加トルクに対して予測される後輪2の回転速度と、後輪エンコーダ32の検出結果から得られる実際の回転速度と、がほぼ同一であり、かつ前輪1の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度と、後輪2の回転角度から計算されるベビーカー100Dの移動速度が、ほぼ同一である場合、前輪1が接地面に接地して通常姿勢に変化したと判断する。
なお、本実施形態では、手押し車の一例としてベビーカーを示したが、本発明は、他にもショッピングカート、台車、車いす、またはシルバーカー等の歩行補助車等、各種の手押し車について適用することが可能である。
1…前輪
2…後輪
4…把持部
5…前輪支持部
8…座部
10…本体部
21…制御部
22…ROM
23…接触センサ
24…RAM
25…駆動部
26…スイッチ
32…後輪エンコーダ
33…前輪エンコーダ
35…傾斜センサ
36…測距センサ
100,100A,100B,100C,100D…ベビーカー
900…使用者

Claims (10)

  1. 本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、駆動力を持った後輪と、
    前記本体部において、前記後輪よりも使用者の進行方向の前方側に取り付けられた前輪と、
    前記本体部に取り付けられた把持部と、
    使用者が前記前輪を接地面から浮かせようとする操作を検出するウィリー操作検出部と、
    前記使用者が前記把持部を把持していることを検出する把持検出部と、
    前記後輪の駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記把持検出部により前記使用者が前記把持部を把持していることを検出し、かつ前記ウィリー操作検出部が前記使用者の前記前輪を前記接地面から浮かせようとする操作を検出したときに、現在の前記後輪の駆動速度よりも速い速度で前記後輪を駆動させることで前記前輪を浮かせるのを補助する第1の制御を行うことを特徴とする手押し車。
  2. 前記制御部は、前記第1の制御の後に、前記現在の前記後輪の駆動速度に合わせた速度で前記後輪を駆動させる第2の制御を行う請求項1に記載の手押し車。
  3. 前記制御部は、前記第2の制御の後、所定条件を満たした時に、前記現在の前記後輪の駆動速度よりも遅い速度で前記後輪を駆動させる第3の制御を行う請求項2に記載の手押し車。
  4. 前記前輪が段差を越えたことを検出する段差越え検出部を備える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の手押し車。
  5. 前記段差越え検出部は、前記後輪が段差に接触したことを検出する接触検出部を備える請求項4に記載の手押し車。
  6. 前記前輪が接地しているか、または前記前輪が接地面から浮いているのかを検出する本体姿勢検出部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の手押し車。
  7. 前記本体姿勢検出部は、前記本体部のピッチ方向の傾きを測定する傾斜センサからなる請求項6に記載の手押し車。
  8. 前記本体姿勢検出部は、前記接地面との距離を測定する測距センサからなる請求項6に記載の手押し車。
  9. 前記前輪および前記後輪の回転を検出するエンコーダを備える請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の手押し車。
  10. 前記前輪は駆動力を有さない請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の手押し車。
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