JP6111881B2 - 排気管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の排気管に使用される排気管継手に関する。
自動車のエンジンの排気ガスは、自動車本体(シャーシ)などに配置された排気管に導かれて大気中に排出されるが、この排気管は、エンジンの振動に基づくトルク反力及び慣性力などにより繰り返し曲げ応力を受ける結果、排気管には、疲労折損などの不具合を生じる危険がある。この問題点を解決するために、排気管の所要箇所にベローズ管(例えば、特許文献1から5)又は球面管継手(例えば、特許文献7から8)を配置して応力を吸収させるなどの手段が講じられている。
実開昭58−86430号公報 実開昭61−64587号公報 実開平61−187916号公報 実開平2−62194号公報 特開平6−346729号公報 特開昭54−76759号公報 特開平1−301915号公報 特開平2−245593号公報
ところで、ベローズ管からなる排気管継手においては、上流側排気管及び下流側排気管の軸方向の相対変位及び軸方向に直交する方向(せん断方向)の相対変位を許容することができるが、上流側排気管及び下流側排気管の軸心線の周りでの相対回転変位の許容量が少なく、また軸方向に長いために設置自由度の向上を図り難く、しかも、ベローズ管での放熱面積が広くなるために排気ガスの温度低下を招き易くなる結果、下流側に設置される排気ガス浄化装置の浄化効率の低下を招来する虞がある。
また、球帯状シール体を使用した排気管継手においては、エンジンの回転等に基づく振動に起因する上流側排気管及び下流側排気管の相対角変位(揺動)及び相対回転変位を許容することができるが、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく振動に起因する上流側排気管及び下流側排気管の軸方向の相対変位及び軸方向に直交する方向(せん断方向)の相対変位を許容することができない結果、自動車本体に振動が伝わって運転者等に不快感を与えて乗り心地のよい自動車を提供し得ない虞がある。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく振動に起因する上流側排気管及び下流側排気管の相対角変位及び相対回転変位並びに軸方向の相対変位及びせん断方向の相対変位を許容することができて、しかも、コンパクト化を図れて排気系システムに対する取付位置の自由度を確保することができる排気管継手を提供することにある。
本発明の排気管継手は、上流側排気管の管端部に固着されるインナーパイプと、上流側排気管の管端部に対向して下流側に配置される下流側排気管の管端部に固着されるアウターカバーと、径方向においてアウターカバーの内周面に隙間をもって対面してアウターカバー内にインナーパイプを囲繞して配置されていると共にインナーパイプに対して軸方向に移動自在なインナーカバーと、上流側において前記隙間に配されていると共にアウターカバーの上流側の内周面に対面した外周面及びインナーカバーの上流側の外周面に対面した内周面を有した円環状の上流側のシール体と、上流側のシール体よりも下流側において前記隙間に配されていると共にアウターカバーの下流側の内周面に対面した外周面及びインナーカバーの下流側の外周面に対面した内周面を有した円環状の下流側のシール体と、アウターカバー及びインナーカバー間に配設されていると共に上流側のシール体の外周面及び下流側のシール体の外周面を軸方向においてアウターカバーの上流側及び下流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっている弾性付勢部材と、一方の端部がインナーパイプの外周面に、他方の端部がインナーカバーの内周面に夫々固着されていると共に当該一方の端部及び他方の端部間でインナーパイプを囲繞した可撓性のベローズ管と、インナーパイプに対するインナーカバーの一定以上の軸方向の相対的移動を禁止するように、インナーパイプに固着されたストッパとを具備しており、アウターカバーは、上流側のシール体及び下流側のシール体を介してインナーカバーに対して相対的に揺動自在となっていると共に軸心線の周りで相対的に回転自在となっており、インナーパイプの内部は、上流側のシール体、下流側のシール体及びベローズ管によりアウターカバーの外部に対して封止されている。
本発明の排気管継手によれば、アウターカバー及びインナーカバー間に配されていると共に上流側のシール体及び下流側のシール体を軸方向においてアウターカバーの上流側及び下流側の内周面に向かって弾性的に付勢している弾性付勢部材を具備しているために、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく自動車本体の振動に起因してアウターカバー及びインナーカバーと上流側のシール体及び下流側のシール体との相互接触間に隙間を生じさせることがなく、上流側排気管からベローズ管に囲繞されたインナーパイプを流動した排気ガスの漏洩を防止することができ、しかも、上流側排気管及び下流側排気管の相互の相対角変位及び相対回転変位を生じさせる上流側排気管からの振動入力に対しては上流側のシール体及び下流側のシール体とアウターカバー及びインナーカバーとの間の摺動によって逃がすことができ、上流側排気管及び下流側排気管の軸方向の相対変位及び軸方向に直交する方向(せん断方向)の相対変位を生じさせる上流側排気管からの振動入力に対しては、ベローズ管の伸縮により逃がすことができるので、自動車本体への振動伝達を低減し、運転者等に不快感を与えない極めて乗り心地のよい自動車とし得、その上、例えばアウターカバーの径方向外側にボルト、ナット及びコイルスプリング等からなる上流側排気管及び下流側排気管を相互に連結する連結手段を設置する必要をなくすことができて部品点数の低減及びコンパクト化を図れ、排気管継手の低廉化や自動車の排気系システムに対する取付位置の自由度を増大することができ、しかも、ストッパによりベローズ管の伸縮を一定値以下に抑えることができるために、ベローズ管の早期の劣化を回避できる。
本発明の排気管継手では、上流側のシール体の外周面が凸球面状であって、アウターカバーの上流側の内周面に摺動自在に接触する場合には、アウターカバーの上流側の内周面は、当該上流側のシール体の凸球面状の外周面に対面している凹球面状であっても、上流側のシール体の内周面が凹球面状であって、インナーカバーの上流側の外周面に摺動自在に接触する場合には、インナーカバーの上流側の外周面は、当該上流側のシール体の凹球面状の内周面に対面している凸球面状であっても、下流側のシール体の外周面が凸球面状であって、アウターカバーの下流側の内周面に摺動自在に接触する場合には、アウターカバーの下流側の内周面は、当該下流側のシール体の凸球面状の外周面に対面している凹球面状であっても、そして、下流側のシール体の内周面が凹球面状であって、インナーカバーの下流側の外周面に摺動自在に接触する場合には、インナーカバーの下流側の外周面は、当該下流側のシール体の凹球面状の内周面に対面している凸球面状であってもよい。
これらの場合において、上流側のシール体の凸球面状の外周面は、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも小さな曲率半径を有していても、上流側のシール体の凹球面状の内周面は、インナーカバーの上流側の凸球面状の外周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも大きな曲率半径を有していても、下流側のシール体の凸球面状の外周面は、アウターカバーの下流側の凹球面状の内周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも小さな曲率半径を有していても、下流側のシール体の凹球面状の内周面は、インナーカバーの下流側の凸球面状の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも大きな曲率半径を有していても、上流側のシール体の凸球面状の外周面及び下流側のシール体の凸球面状の外周面の夫々の球心は、同一の位置にあっても、異なる位置にあってもよく、インナーカバーの上流側の凸球面状の外周面及びインナーカバーの下流側の凸球面状の外周面の夫々の球心は、同一の位置にあっても、異なる位置にあってもよく、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面とアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有していても、上流側のシール体の凹球面状の内周面と下流側のシール体の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有していても、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面と下流側のシール体の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有していても、そして、上流側のシール体の凹球面状の内周面とアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有していてもよく、曲率半径が異なる場合には、線接触を得ることができる。
本発明の排気管継手では、ベローズ管は、軸方向に沿って交互に配された断面ループ状の山部及び谷部を有するベローズ部と、ベローズ部の両端側にベローズ部の外径よりも小径の円筒状の連結端部とを具備していてもよく、ベローズ管は金属製であればよいが、ステンレス鋼製であればより好適であり、オーステナイト系ステンレス鋼製でもフェライト系ステンレス鋼製でもよく、単一金属層(一枚)でも、二層(二枚)でも、三層(三枚)でもよく、ベローズ管は、上流側排気管の管端部と同心に配されているとよく、ベローズ管は、インナーカバー及びアウターカバーに囲繞されているので、縁石、飛石等に起因する破損から保護されており、また、インナーパイプを囲繞しているので、排気ガスによる熱害から保護されると共に異音(排気ガスがベローズ部の山部及び谷部に当たることで発生するチリチリ音)を発生しなく、さらに、上流側排気管及び下流側排気管の相互の軸方向及びせん断方向の相対変位に基づく振動入力をベローズ管の伸縮により逃がす一方、ストッパによりベローズ部での軸方向に大きく伸縮しないようになっており、しかも、上流側排気管及び下流側排気管の相互の相対角変位及び相対回転変位相対変位に基づく振動入力を受けないので、長期に亘ってその機能を維持し得る。
好ましい例では、インナーパイプは、ベローズ管のベローズ部に囲繞されている縮径円筒部を有している。
本発明では、ストッパは、インナーパイプに対するインナーカバーの一定以上の軸方向の相対的移動を禁止するようになっていればよいのであるが、これに加えて、ベローズ管の軸方向に直交する方向(せん断方向)のベローズ管の伸縮を伴うせん断変形を一定値以下に抑えることができて、ベローズ管の更なる早期の劣化を回避できるように、インナーパイプに対するインナーカバーの一定以上のせん断方向の相対的移動を禁止するようになっていてもよく、また本発明では、インナーカバーは、上流側のシール体の内周面に対面した外周面を有する第一インナーカバーと、下流側のシール体の内周面に対面した外周面を有すると共に第一インナーカバーの軸方向の一端部に軸方向の一端部で連結された第二インナーカバーとを具備していてもよく、この場合、第二インナーカバーは、その内周面から径方向の内方に突出した突部を有しており、ストッパは、軸方向において第一インナーカバーの内周面と第二インナーカバーの突部との間に配された環状の一端部を有していてもよく、ストッパは、インナーパイプの外周面に固着される円筒部と、円筒部の一方の端部から径方向の外方に伸びる環状のフランジ部とを具備していてもよく、ストッパは、環状のフランジ部の軸方向の両端面を覆った緩衝材を具備していていてもよい。
本発明の排気管継手では、弾性付勢部材は、環状の波形スプリングからなっていてもよく、斯かる場合には、例えば一般のコイルスプリングに比べて全長を短くすることができ、しかも、波形スプリングに接触する相手部材への付勢力を円周方向において均一に伝達することができる。
本発明の排気管継手では、弾性付勢部材は、軸方向において上流側のシール体及びインナーカバー間に配されていると共に軸方向において上流側のシール体の外周面及び下流側のシール体の外周面をアウターカバーの上流側の内周面及び下流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっていても、軸方向において下流側のシール体及びインナーカバー間に配されていると共に軸方向において下流側のシール体の外周面及び上流側のシール体の外周面をアウターカバーの下流側の内周面及び上流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっていてもよい。
本発明の排気管継手では、アウターカバーは、軸方向における一端で下流側排気管の管端部に固着された第一アウターカバーと、軸方向における一端で第一アウターカバーの軸方向における他端に連結されていると共に軸方向における他端でインナーカバーに対して径方向の隙間をもって配されている第二アウターカバーとを具備していてもよく、斯かる場合には、排気管継手の組み立てを容易にし得る。
アウターカバーが第一アウターカバーと第二アウターカバーとを具備している場合、第一アウターカバーの他端の外周面及び内周面のうちの一方並びに第二アウターカバーの一端の内周面及び外周面のうちの一方には、夫々互いに螺合している螺合部が形成されて、この螺合部によって第一アウターカバーの他端と第二アウターカバーの一端とを互いに連結してもよく、斯かる場合には、排気管継手の組み立てにおいて螺合部の螺合調整を行うことにより第一アウターカバー及び第二アウターカバーの軸方向における相互位置を調整することができ、これにより、軸方向における弾性付勢部材への初期負荷を調整することができ、また、排気管継手の使用によって上流側のシール体、下流側のシール体等に経時劣化が生じた際にも初期負荷の再調整を行うことで、上流側のシール体及び下流側のシール体のアウターカバー及びインナーカバーに対する接触状態並びに上流側のシール体及び下流側のシール体による排気ガスの漏洩に対する密封性を良好な状態に保ち得る。
螺合部を介して第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端を互いに連結する代わりに、第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端を溶接して互いに連結してもよい。
また、第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端は、ボルト及びナットによって互いに連結されていてもよい。
本発明の排気管継手の好ましい例では、上流側のシール体及び下流側のシール体の外周面は、凸球面状であり、上流側のシール体及び下流側のシール体の凸球面状の外周面の夫々に対面しているアウターカバーの上流側及び下流側の内周面は、同一の位置に球心を有した凹球面状であり、上流側のシール体の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの上流側の凹球面状の内周面及び下流側のシール体の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面は、軸方向に直交すると共に該球心を通る平面に関して面対称に形成されていてもよい。
本発明の排気管継手では、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の外周面が凸球面状であり、アウターカバーは、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凸球面状の外周面に対面している凹球面状の内周面を有しており、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凸球面状の外周面は、その曲率半径が当該上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの凹球面状の内周面の曲率半径よりも小さくなるように形成されていてもよく、斯かる場合には、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凸球面状の外周面は、当該上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの凹球面状の内周面に線接触することになり、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の内周面が凹球面状であり、インナーカバーは、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凹球面状の内周面に対面している凸球面状の外周面を有しており、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凹球面状の内周面は、その曲率半径が当該上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凹球面状の内周面に対面しているインナーカバーの凸球面状の外周面の曲率半径よりも大きくなるように形成されていてもよく、斯かる場合にも、上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凹球面状の内周面は、当該上流側のシール体及び下流側のシール体のうちの少なくとも一方の凹球面状の内周面に対面しているインナーカバーの凸球面状の外周面に線接触することになる。
本発明の排気管継手では、上流側のシール体及び下流側のシール体の凸球面状の外周面は、固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面を含んでいてもよく、固体潤滑剤としては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、二硫化モリブデン又は窒化ホウ素などを好ましい例として挙げることができる。
本発明の排気管継手では、上流側のシール体及び下流側のシール体は、膨張黒鉛、雲母又は石綿等の耐熱材と、金属細線から形成された金網からなる補強材とを圧縮成形してなり、耐熱材が金網からなる補強材の隙間に配されてなるものであってもよい。
本発明によれば、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく自動車本体の振動に起因して各部材間に隙間を生じさせることなく、上流側排気管からベローズ管に囲繞されたインナーパイプを流動した排気ガスの漏洩を防止することができ、しかも、上流側排気管及び下流側排気管の相互の揺動方向、捻り方向、軸方向(伸縮)及びせん断方向の振動入力を逃がすことができるので、自動車本体への振動伝達を低減し、スティクスリップ等に基づく異音を発生させないで運転者等に不快感を与えない極めて乗り心地のよい自動車とし得、さらに、部品点数の低減やコンパクト化を図れて低廉化や排気系システムに対する取付位置の自由度を増大することができる排気管継手を提供し得る。
図1は、本発明の実施の形態の例の断面説明図である。 図2は、図1に示す例の左側面説明図である。 図3は、図1に示す例のアウターカバーの一部断面説明図である。 図4は、図1に示す例のアウターカバーの連結部の断面説明図であり、(a)は、螺合部からなる連結部の例の断面説明図、(b)は、ボルト及びナットからなる連結部の例の断面説明図である。 図5は、図1に示す例のインナーカバーの一部断面説明図である。 図6は、図1に示す例の波形スプリングの斜視説明図である。 図7は、図1に示す例のベローズ管の一部断面説明図である。 図8は、図1に示す例のストッパ、ベローズ管及びインナーパイプの取付状態の一部断面説明図である。 図9は、本発明の実施の形態の他の例の縦断面説明図である。 図10は、本発明の実施の形態の更に他の例の一部縦断面説明図である。 図11は、図10に示す例のインナーカバーの一部断面説明図である。 図12は、本発明の実施の形態の更に他の例の一部縦断面説明図である。 図13は、図12に示す例のインナーカバーの一部断面説明図である。 図14は、本発明におけるインナーパイプの他の例の一部縦断面説明図である。
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1及び図2において、本例の排気管継手1は、エンジン側排気系の排気管に連結された上流側排気管2の円筒状の管端部3に固着されたインナーパイプ4と、上流側排気管2の管端部3に軸方向Xに間隔をもって対向して配置されると共にテールパイプ側排気系の排気管に連結された下流側排気管6の管端部5に固着されたアウターカバー7と、径方向Yにおいてアウターカバー7の内周面10に隙間8をもって対面してアウターカバー7内にインナーパイプ4を囲繞して配置されていると共にインナーパイプ4に対して軸方向Yに移動自在なインナーカバー9と、上流側において隙間8に配されていると共にアウターカバー7の内周面10のうちの上流側の内周面37に対面して当該内周面37に摺動自在に接触する外周面11及びインナーカバー9の外周面12のうちの上流側の外周面65に対面した内周面13を有して当該内周面13でインナーカバー9の外周面65に着座した円環状の上流側のシール体14と、シール体14よりも下流側において隙間8に配されていると共にアウターカバー7の内周面10のうちの下流側の内周面31に対面して当該内周面31に摺動自在に接触した外周面15並びにインナーカバー9の外周面12のうちの下流側の外周面61a及び68に対面した内周面16及び円環状端面70を有して当該内周面16及び円環状端面70でインナーカバー9の外周面61a及び68に着座した下流側の円環状のシール体17と、アウターカバー7及びインナーカバー9間に配設されていると共にシール体14の外周面11及びシール体17の外周面15を軸方向Xにおいてアウターカバー7の上流側及び下流側の内周面37及び31の夫々に向かって弾性的に付勢している弾性付勢部材としての円環状の波形スプリング18と、一端がインナーパイプ4の外周面に、他端がインナーカバー9の内周面に夫々固着されていると共に当該一方の端部及び他方の端部間でインナーパイプ4を囲繞した可撓性のベローズ管19と、インナーパイプ4に対するインナーカバー9の一定以上の軸方向Xの相対的移動を禁止すると共にインナーパイプ4に対するインナーカバー9の一定以上の軸方向Xに直交する方向(せん断方向)である径方向Yの相対的移動を禁止するように、ベローズ管19の一方の端部を挟持してインナーパイプ4に固着された環状のストッパ20とを具備している。
アウターカバー7は、図1及び図3に示すように、軸方向Xにおける円環状の一端21で下流側排気管6の管端部5に固着された第一アウターカバー22と、軸方向Xにおける一端23で第一アウターカバー22の軸方向Xにおける円環状の他端24に連結されていると共に軸方向Xにおける円環状の他端25でインナーパイプ4に対して径方向Yの隙間26をもって配されている第二アウターカバー27とを具備している。
第一アウターカバー22は、第一アウターカバー22の一端21となる一端で下流側排気管6の管端部5に溶接等により固着されている小径円筒部28と、小径円筒部28よりも上流側に配されている大径円筒部29と、軸方向Xにおいて小径円筒部28及び大径円筒部29間に配されて当該小径円筒部28及び大径円筒部29に一体的に連接されている部分球状部30とを具備しており、アウターカバー7の内周面10のうちの下流側の内周面となる部分球状部30の内周面31は、シール体17の凸球面状の外周面15に対面していると共に当該外周面15が摺動自在に接触する凹球面状のシール座32となっており、小径円筒部28は、その内周面33で下流側排気管6の管端部5の外周面34に接合してレーザー溶接等によって固着されており、部分球状部30の内周面31は、本例ではシール体17の凸球面状の外周面15に対して相補的な形状を有している。
第二アウターカバー27は、第二アウターカバー27の一端23となる一端で第一アウターカバー22の他端24となる大径円筒部29の他端にレーザー溶接によって連結されている大径円筒部35と、大径円筒部35よりも上流側に配されて当該大径円筒部35に一体的に連接されている部分球状部36とを具備しており、アウターカバー7の上流側の内周面となる部分球状部36の内周面37は、シール体14の凸球面状の外周面11に対面していると共に当該外周面11が摺動自在に接触する凹球面状のシール座38となっており、大径円筒部35は、その一端の内周面39で第一アウターカバー22の大径円筒部29の外周面40に接合されて、レーザー溶接によって固着されており、内周面37は、本例ではシール体14の凸球面状の外周面11に対して相補的な形状を有しており、内周面31及び37は、互いに同一の位置に球心Oを有している。
第一アウターカバー22及び第二アウターカバー27は、上記のようにレーザー溶接によって連結されているが、これに代えて、例えば図4(a)に示すように、第一アウターカバー22の他端24である大径円筒部29の他端における外周面40及び第二アウターカバー27の一端23である大径円筒部27の一端における内周面39の夫々に形成されていると共に互いに螺合している螺合部41及び42によって連結されていてもよく、螺合部41及び42の一方が雄ねじからなり、当該他方が雌ねじからなっていてもよく、また、他端24の内周面40aに螺合部41を、一端23の外周面39aに螺合部41に螺合する螺合部42を形成して、第一アウターカバー22の他端24及び第二アウターカバー27の一端23を、当該螺合部41及び42により互いに連結してもよく、このように第一アウターカバー22の他端24及び第二アウターカバー27の一端23を螺合部41及び42によって互いに連結する場合には、排気管継手1の組み立てにおいて螺合部41及び42の螺合調整を行うことにより、第二アウターカバー27の第一アウターカバー22に対する軸方向Xにおける相対位置を調整することができ、これにより、軸方向Xにおける波形スプリング18への初期負荷を簡単に調整することができ、また、例えば排気管継手1の使用によってシール体14及び17等に経時劣化が生じた際にも再螺合調整による波形スプリング18への初期負荷の再調整を行うことで、シール体14及び17の内周面31及び37に対する接触状態並びにシール体14及び17による排気ガスの密封性を良好な状態に保ち得る。螺合調整による波形スプリング18への初期負荷の再調整を行わない場合には、排気管継手1の組み立てにおける螺合部41及び42の初期の螺合調整後に第一アウターカバー22の他端24及び第二アウターカバー27の一端23を溶接等により固着してもよい。
また、例えば図4(b)に示すように、第一アウターカバー22の他端24及び第二アウターカバー27の一端23の夫々にフランジ43及び44を形成し、フランジ43及び44をボルト45及びナット46により締結して、第一アウターカバー22の他端24及び第二アウターカバー27の一端23をボルト45及びナット46によって互いに連結してもよい。
アウターカバー7に対して径方向Yの隙間8をもって対面してアウターカバー7に囲繞されていると共にベローズ管19に対して径方向Yに断熱用隙間47をもって対面してべローズ管19を囲繞しているインナーカバー9は、図1及び図5に示すように、シール体14の内周面13に対面した外周面65を有する第一インナーカバー48と、シール体17の内周面16に対面した外周面68を有すると共に第一インナーカバー48の軸方向Xの一端部48aに軸方向Xの一端部49aで連結された第二インナーカバー49とを具備している。
第一インナーカバー48は、円筒内周面55を有した円筒部50と、円筒部50の一方の端部から径方向Yの内方に一体的に伸びる環状の垂直壁部51と、垂直壁部51の下端部から軸方向Xに一体的に伸びる円筒部52と、円筒部52の端部から径方向Yの内方に一体的に伸びる環状の垂直壁部53と、垂直壁部53の下端部から軸方向Xに一体的に伸びると共に外周面65を有した円筒突出部54とを具備している。
第二インナーカバー49は、ベローズ管19の外周面を囲繞すると共に円筒状の内周面56a及び外周面57を有して軸方向Xの一方の端部の外周面57で第一インナーカバー48の円筒内周面55に嵌挿された円筒部56と、円筒部56の一方の端部の内周面56aから径方向Yの内方に一体的に伸びて突出する円環状の突部58と、円筒部56の他方の端部59から径方向Yの内方に一体的に伸びる截頭円錐面部60と、截頭円錐面部60の端部から径方向Yの内方に一体的に伸びると共に外周面61aを有した環状の垂直壁部61と、垂直壁部61の下端部から軸方向Xに一体的に伸びると共に円筒状の外周面68を有した円筒部62と、円筒部62の軸方向Xの先端部から径方向Yの内方に伸びる環状の垂直壁部63と、垂直壁部63の径方向Yの内方の一端から軸方向Xに一体的に伸びると共に円筒部62に対して径方向Yの内方に配された円筒部64とを有している。
シール体14及び17は、膨張黒鉛、雲母又は石綿等の耐熱材、本例では主として膨張黒鉛からなる耐熱材と、金属細線から形成された金網からなる補強材とを圧縮成形してなり、耐熱材が金網からなる補強材の隙間に充填されて配されてなり、シール体14及び17の凸球面状の外周面11及び15は、固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面からなっている。
球帯状のシール体14は、第二アウターカバー27の凹球面状の内周面37に摺動自在であって密に接触していると共に固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面からなる凸球面状の外周面11と、第一インナーカバー48の円筒突出部54の外周面65に相補的な形状を有していると共に当該外周面65に摺動自在に接触して着座している内周面13と、軸方向Xにおいて互いに対向している一対の円環状端面66及び67とを具備しており、上流側の円環状端面66は、下流側の円環状端面67に対して小径であり、円環状端面67は、波形スプリング18に接触していると共に軸方向Xにおいて波形スプリング18を間にして垂直壁部53に対面しており、内周面37の曲率半径と同一の曲率半径を有した外周面11と当該内周面37とは、同一の位置に球心Oを有している。
球帯状のシール体17は、第一アウターカバー22の凹球面状の内周面31に摺動自在であって密に接触していると共に固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面からなる凸球面状の外周面15と、第二インナーカバー49の円筒部62の外周面68に相補的な形状を有していると共に当該外周面68に摺動自在に接触して着座している内周面16と、軸方向Xにおいて互いに対向している一対の円環状端面69及び70とを具備しており、下流側の円環状端面69は、上流側の円環状端面70に対して小径であり、円環状端面70は、シール面として垂直壁部61に密に接触しており、外周面11と凸球面状の外周面15とは、外周面11の球心Oの位置と同一の位置に球心Oを有している。
例えば図6に示すように、円周方向において波形に形成されている波形スプリング18は、軸方向Xにおいてシール体14の円環状端面67及び第一インナーカバー48の垂直壁部53間に介在されており、軸方向Xにおいてシール体14の凸球面状の外周面11を第二アウターカバー27の内周面37に向かって弾性的に付勢していると共にシール体14及び第二アウターカバー27を介して軸方向Xにおいてシール体17の凸球面状の外周面15を第一アウターカバー22の内周面31に向かって弾性的に付勢している。波形スプリング18は、シール体14の円環状端面67に接触している複数の接触部71が円周方向において等間隔をもって配置されていると共にインナーカバー9の第一インナーカバー48の垂直壁部53に接触している複数の接触部72が円周方向において等間隔をもって配置されており、これにより、複数の接触部71及び72を介して円環状端面67及び垂直壁部53に弾性付勢力を円周方向において均一に伝達することができ、斯かる付勢によりシール体14及び第二アウターカバー27の接触状態並びにシール体17及び第一アウターカバー22の接触状態を良好に保つことができる。また、斯かる波形スプリング18によれば、例えばコイルスプリングに対して伸縮方向の長さが短く形成されるので、排気管継手1の軸方向Xにおける寸法を小さくすることができ、波形スプリング18自体がアウターカバー7及びインナーカバー9間の隙間8に配設されているので、排気管継手1の径方向における寸法を小さくすることができる。
上流側排気管2の管端部3に固着されたインナーパイプ4は、図1及び図8に示すように、管端部3に固着される円筒部73と、円筒部73に対して径方向Yの外方に膨出する円筒膨出部74と、円筒膨出部74と連通して円筒部73よりも小径の縮径円筒部75とを具備している。
可撓性を有するベローズ管19は、図1及び図7に示すように、軸方向Xに沿って交互に配された断面ループ状の山部76及び谷部77を有するベローズ部78と、ベローズ部78の両端側にベローズ部78の外径よりも小径の円筒状の連結端部79及び80とを具備しており、ベローズ管19は、ベローズ部78でインナーパイプ4の縮径円筒部75の外周面と隙間81をもって縮径円筒部75を囲繞しており、一方の連結端部79の内周面をインナーパイプ4の円筒膨出部74の外周面に嵌挿、固着させると共に他方の連結端部80の外周面を第二インナーカバー49の円筒部64の内周面に嵌挿、固着させており、而して、一方の端部である連結端部79でインナーパイプ4の外周面である円筒膨出部74の外周面に固着され、他方の端部である連結端部80でインナーカバー9の内周面である円筒部64の内周面に夫々固着されて配されている。
ベローズ管19は、上流側排気管2の管端部3に固着されたインナーパイプ4の縮径円筒部75と同心に配されている。ベローズ管19は、上流側排気管2と下流側排気管6との間における軸方向Xの相対変位に対してその軸方向Xの伸縮で当該相対変位を吸収するようになっている。
ベローズ管19は、その外周面でインナーカバー9及びアウターカバー7に囲繞されているので、縁石、飛石等に起因する破損から保護されており、また、その内周面がインナーパイプ4の縮径円筒部75で覆われているので、排気ガスによる熱害から保護されると共に異音(排気ガスがベローズ部78の山部76及び谷部77に当たることで発生するチリチリ音)の生起を抑制されている。
ストッパ20は、円筒部82と、円筒部82の一方の端部から径方向Yの外方に伸びる環状のフランジ部83と、フランジ部83の径方向Yの外方における環状の一端部83aの軸方向の両端面及び径方向Yの外周面を覆った緩衝材84とを具備しており、円筒部82は、その内周面でベローズ管19の連結端部79の外周面を挟持して、インナーパイプ4の円筒膨出部74の外周面に配されており、円筒膨出部74、ベローズ管19の連結端部79及びストッパ20の円筒部82は、溶接によって一体的に固着されて、而して、円筒部82は、インナーパイプ4の円筒膨出部74の外周面に固着されている。
緩衝材84は、円筒部85と、円筒部85の両端部から径方向Yの内方に一体的に伸びる一対の板状部86とを有して断面コの字状に形成されており、円筒部85は、フランジ部83の一端部83aの径方向Yの外周面を覆っており、一対の板状部86は、フランジ部83の径方向Yの外方における環状の一端部83aの軸方向の両端面を覆っており、緩衝材84としては、例えば金属細線を織ったり編んだりして得られる金網を複数枚重ね合わせると共に圧縮成形して形成されるものが好ましい。
軸方向Xにおいて第一インナーカバー48の垂直壁部51の内周面と第二インナーカバー49の突部58との間に配されていると共に第一インナーカバー48の円筒部50の円筒内周面55に囲繞された一端部83aを有するストッパ20は、上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の軸方向Xの振動変位においては、第二インナーカバー49の突部58への緩衝材84を介する一端部83aの接触で、ベローズ管19のベローズ部78に生じる過大な軸方向Xの縮みを防止する一方、第一インナーカバー48の垂直壁部51への緩衝材84を介する一端部83aの接触で、ベローズ管19のベローズ部78に生じる過大な軸方向Xの伸びを防止すると共に上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の径方向Yの振動変位においては、第一インナーカバー48の円筒部50への緩衝材84を介する一端部83aの接触で、ベローズ管19のベローズ部78に生じる伸縮を伴う過大な径方向Yのせん断変形を防止するようになっており、緩衝材84は、斯かる接触における衝突音を低減するようになっている。
凹球面状の上流側のシール体14及び下流側のシール体17の外周面11及び15が凸球面状であり、上流側のシール体14及び下流側のシール体17の凸球面状の外周面11及び15の夫々に対面しているアウターカバー7の上流側及び下流側の内周面37及び31が同一の位置に球心Oを有して凹球面状であり、上流側のシール体14の凸球面状の外周面11に対面しているアウターカバー7の上流側の凹球面状の内周面37及び下流側のシール体17の凸球面状の外周面15に対面しているアウターカバー7の下流側の凹球面状の内周面31が軸方向Xに直交すると共にアウターカバー7の上流側及び下流側の凹球面状の内周面37及び31の球心Oを通る平面に関して面対称に形成されている以上の排気管継手1では、アウターカバー7は、シール体14及び17を介してインナーカバー9に対して角変位方向Aに相対的に揺動自在となっていると共に球心Oを通る軸心軸の周りで方向Bに相対的に回転自在となっている結果、上流側排気管2と下流側排気管6との間の角変位方向Aの相対的な揺動変位及び上流側排気管2と下流側排気管6との間の捩り方向(回転方向)Bの相対的な回転変位は、第一アウターカバー22の内周面31とシール体17の外周面15との摺動及び第二アウターカバー27の内周面37とシール体14の外周面11との摺動によって等方性をもって許容される一方、上流側排気管2と下流側排気管6との間の軸方向X及び径方向Yの相対変位は、ベローズ管19のベローズ部78の伸縮及び斯かる伸縮を伴うせん断変形により許容されるようになっており、しかも、インナーパイプ4の内部、即ち、高温の排気ガスの流路は、上流側排気管2と下流側排気管6との間の相対揺動変位、相対回転変位及び軸方向Xの相対変位においても、シール体14及び17、ベローズ管19によりアウターカバー7の外部に対して封止されているので、当該高温の排気ガスの漏出を効果的に防ぎ得る。
第一アウターカバー22の内周面31とシール体17の外周面15との摺動及び第二アウターカバー27の内周面37とシール体14の外周面11との摺動の繰り返し等により、シール体14及び17の外周面11及び15等に経時劣化が生じたとしても、波形スプリング18の弾性付勢力により、第一アウターカバー22の内周面31とシール体17の外周面15との接触状態及び第二アウターカバー27の内周面37とシール体14の外周面11との接触状態が良好に保たれるので、エンジン側排気系の排気管に連結された上流側排気管2からインナーパイプ4に流動した排気ガスの当該排気管継手1の部位での漏洩は防止される。
本例の排気管継手1によれば、円筒膨出部74及び縮径円筒部75を有するインナーパイプ4を管端部3に固着した上流側排気管2及び上流側排気管2の管端部3に固着されたインナーパイプ4に軸方向Xに間隔を隔てて対向して配置された円筒状の管端部5を有してテールパイプ側排気系の排気管に連結された下流側排気管6の当該管端部5に固着されたアウターカバー7と、径方向Yにおいてアウターカバー7に隙間8をもって対面するインナーカバー9と、上流側において隙間8に配されていると共にアウターカバー7の内周面10に対面した外周面11及び外周面11に対向し且つインナーカバー7の外周面12に対面した内周面13を有した円環状のシール体14と、シール体14よりも下流側において隙間8に配されていると共にアウターカバー7の内周面10に対面した外周面15及び外周面15に対向し且つインナーカバー9の外周面12に対面した内周面16を有した円環状のシール体17と、アウターカバー7及びインナーカバー9間に配設されていると共にシール体14及びシール体17を軸方向Xにおいてアウターカバー7に向かって弾性的に付勢している弾性付勢部材としての円環状の波形スプリング18と、一端がインナーパイプ4の円筒膨出部74に固着されている一方、他端がインナーパイプ4の縮径円筒部75の外周面との間に隙間81をもって配されていると共にインナーカバー9に固着された可撓性を有するベローズ管19と、インナーパイプ4の円筒膨出部74に固着されたストッパ20とを具備しており、シール体14の外周面11が凸球面状であり、アウターカバー7の内周面10には、当該外周面11に対面している凹球面状のシール座38としての内周面37が形成されており、シール体17の外周面15が凸球面状であり、アウターカバー7の内周面10には、当該外周面15に対面している凹球面状のシール座32としての内周面31が形成されているために、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく自動車本体の振動に起因して各部材に経時劣化が生じても当該各部材間に隙間を生じさせることなく、当該各部材同士が衝突し、異音が発生する虞をなくすことができ、しかも、上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の捩り方向を含む揺動の等方性を確保することができると共に上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の軸方向X及び径方向Yの変位をベローズ管19のベローズ部78の伸縮及び伸縮を伴うせん断変形により許容することができ、その上、上流側排気管2及び下流側排気管6を相互に連結するために、例えばアウターカバー7の径方向外側にボルト、ナット及びコイルスプリング等からなる連結手段(図示せず)を設置する必要をなくすことができて部品点数の低減及びコンパクト化を図れ、排気管継手の低廉化や自動車の排気系システムに対する取付位置の自由度を増大することができ、また、排気管継手1によれば、上流側排気管2及び下流側排気管6に相対角変位及び相対回転変位が生じても、スティクスリップ等に基づく異音を発生させないで運転者等に不快感を与えない極めて乗り心地のよい自動車とし得、シール体14及び17を正常位置に保持できて上流側排気管2からインナーパイプ4を通って下流側排気管6に流動する排気ガスの漏洩もなく、しかも、製造を容易にし得る。
排気管継手1によれば、弾性付勢部材が環状の波形スプリング18からなっているために、例えば一般のコイルスプリングに比べて全長を短くすることができ、しかも、波形スプリング18に接触する相手部材への付勢力を円周方向において均一に伝達することができる。
排気管継手1によれば、インナーカバー9及びベローズ管19のベローズ部78の外周面との間には、断熱用隙間47が形成されているために、シール体14、シール体17、波形スプリング18等への熱の伝達を遮断することができて、各部材の熱による劣化を低減することができる。
排気管継手1によれば、上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の軸方向X及び径方向Yの過大な振動変位入力に対してストッパ20に第二インナーカバー49の突部58若しくは垂直壁部51又は円筒部50が接触することによって、ベローズ管19のベローズ部78に過大な軸方向Xの伸縮及び軸方向Xの伸縮を伴う過大な径方向Yのせん断変形が生じるのを防止しているので、ベローズ管19の耐久性が向上される。
排気管継手1おいて、例えばシール体14及び17の外周面11及び15のうちの少なくとも一方は、その曲率半径が対応の内周面37及び31のうちの少なくとも一方の曲率半径よりも小さくなるように形成されていてもよい。
上記の排気管継手1では、波形スプリング18が軸方向Xにおいてシール体14の円環状端面67及び第一インナーカバー48の垂直壁部53間に介在されていると共に第一アウターカバー22の大径円筒部29が第二アウターカバー27の大径円筒部35よりも径方向Yにおいて内側に位置するように形成されているが、これに代えて、例えば図9に示すように、波形スプリング18は、軸方向Xにおいてシール体17の円環状端面70及び垂直壁部61の外周面61a間に介在されていてもよく、第一アウターカバー22の大径円筒部29は、第二アウターカバー27の大径円筒部35よりも径方向Yにおいて外側に位置するように形成されていてもよく、当斯かる場合においても、波形スプリング18は、軸方向Xにおいてシール体17の凸球面状の外周面15を第一アウターカバー22の内周面31に向かって弾性的に付勢していると共にシール体17、第一アウターカバー22及び第二アウターカバー27を介して軸方向Xにおいてシール体14の凸球面状の外周面11を第二アウターカバー27の内周面37に向かって弾性的に付勢しており、シール体17の外周面15及び第一アウターカバー22の内周面31の夫々は、互いに密に摺動自在に接触するように形成されていると共にシール体14の外周面11及び第二アウターカバー27の内周面37の夫々は、互いに密に摺動自在に接触するように形成されるとよく、波形スプリング18は、図1に示す例と同様に、シール体14の円環状端面67と第一インナーカバー48の垂直壁部53との間にも介在されていてもよい。
上記の例の排気管継手1では、第二インナーカバー49は、円筒部56と突部58と截頭円錐面部60と垂直壁部61と円筒部62と垂直壁部63と円筒部64とを具備する一方、シール体17は、外周面15と内周面16と一対の円環状端面69及び70とを具備しているが、これに代えて、図10及び図11に示すように、第二インナーカバー49は、ベローズ管19のベローズ部78の外周面を囲繞すると共に内周面56a及び外周面57を有し、しかも、軸方向Xの一方の端部の外周面で第一インナーカバー48の円筒内周面55に嵌挿されて第一インナーカバー48に固着された円筒部56と、円筒部56の一方の端部の内周面56aから径方向Yの内方に一体的に伸びて突出する円環状の突部58と、円筒部56の他方の端部59から径方向Yの内方に傾斜して一体的に伸びる凸球面状筒部87と、凸球面状筒部87の一端に連接された円筒部62と、円筒部62に連接されている垂直壁部63と、垂直壁部63の一端から径方向Yの内方に伸びる円筒部64とを具備する一方、シール体17は、第一アウターカバー22の凹球面状のシール座32に摺動自在であって密に接触していると共に固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面からなる凸球面状の外周面15と、凸球面状筒部87の外周面88に相補的な形状を有していると共に当該外周面88に接触している内周面89と、軸方向Xにおいて互いに対向している一対の円環状端面90及び91とを具備していてもよく、シール体14の外周面11及びシール体17の外周面15の夫々の球心Oは同一の位置にある。
図9に示す排気管継手1では、第一インナーカバー48は、円筒部50と垂直壁部51と円筒部52と垂直壁部53と円筒突出部54とを具備する一方、シール体14は、外周面11と内周面13と一対の円環状端面66及び67とを具備しているが、これに代えて図12及び図13に示すように、第一インナーカバー48は、円筒内周面55を有した円筒部52と、円筒突出部54と、円筒部52の端部及び円筒突出部54の端部を連結すると共に凸球面状の外周面93を有する凸球面状筒部92とを具備している一方、シール体14は、第二アウターカバー27の凹球面状の内周面37に摺動自在であって密に接触していると共に固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面からなる凸球面状の外周面11と、凸球面状筒部92の外周面93に相補的な形状を有していると共に当該外周面93に接触している内周面94と、軸方向Xに対して傾斜する方向において互いに対向している一対の円環状端面95及び96とを具備していてもよく、シール体14の外周面11及びシール体17の外周面15の夫々の球心Oは、同一の位置にある。
図9、図10及び図11並びに図12及び図13に示す排気管継手1においても、シール体14の外周面11が凸球面状であり、アウターカバー7の内周面10は、外周面11に対面していると共に外周面11に摺動自在に接触している凹球面状の内周面37を具備しており、シール体17の外周面15が凸球面状であり、アウターカバー7の内周面10は、外周面15に対面していると共に外周面15に摺動自在に接触している凹球面状の内周面31を具備しているために、自動車の加減速やエンジンの回転等に基づく自動車本体の振動に起因して各部材に経時劣化が生じても当該各部材間に隙間を生じさせることなく、当該各部材同士が衝突し、異音が発生する虞をなくすことができ、しかも、上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の捩り方向を含む揺動の等方性を確保することができると共に上流側排気管2及び下流側排気管6の相互の軸方向X及び径方向Yの変位をベローズ管19のベローズ部78の伸縮及び伸縮を伴うせん断変形により許容することができ、その上、上流側排気管2及び下流側排気管6を相互に連結するために、例えばアウターカバー7の径方向外側にボルト、ナット及びコイルスプリング等からなる連結手段(図示せず)を設置する必要をなくすことができて部品点数の低減及びコンパクト化を図れ、排気管継手1の低廉化や自動車の排気系システムに対する取付位置の自由度を増大することができ、また、図9、図10及び図11並びに図12及び図13に示す排気管継手1によれば、上流側排気管2及び下流側排気管6に相対角変位及び相対回転変位が生じても、スティクスリップ等に基づく異音を発生させないで運転者等に不快感を与えない極めて乗り心地のよい自動車とし得、シール体14及び17を正常位置に保持できて上流側排気管2からインナーパイプ4を通って下流側排気管6に流動する排気ガスの漏洩もなく、しかも、製造を容易にし得る。
図10及び図11に示す例の排気管継手1において、凸球面状筒部87の外周面88とシール体17の内周面89とを摺動自在に接触させると共にインナーカバー9に対してアウターカバー7が球心Oを中心として角変位方向Aに揺動変位できるように凸球面状筒部87の外周面88又はシール体17の内周面89とシール体12の外周面11との夫々の球心Oを同一の位置にしてもよく、また、図12及び図13に示す排気管継手1においても、凸球面状筒部92の外周面93とシール体14の内周面94とを摺動自在に接触させると共にインナーカバー9に対してアウターカバー7が球心Oを中心として角変位方向Aに揺動できるように凸球面状筒部92の外周面93又はシール体14の内周面94とシール体17の外周面15との夫々の球心Oを同一の位置にしてもよい。
更に、排気管継手1において、インナーパイプ4は、上記に代えて、図14に示すように、管端部3に固着される円筒部73と、円筒部73に連結すると共に円筒部73よりも小径の縮径円筒部75と具備していてもよく、この場合、ベローズ管19は、一方の連結端部79の内周面をインナーパイプ4の円筒部73の外周面に嵌挿させ、ベローズ部78をインナーパイプ4の縮径円筒部75の外周面との間に隙間81をもって囲繞させると共に他方の連結端部80の外周面を第二インナーカバー49の円筒部64の内周面に嵌挿させて配されていてもよく、インナーパイプ4の円筒部73の外周面には、ベローズ管19の連結端部79の外周面を円筒部82の内周面で挟持したストッパ20が配されており、円筒部73とベローズ管19の連結端部79及びストッパ20の円筒部82は、溶接によって互いに一体的に固着されている。
図14に示すインナーパイプ4及びインナーパイプ4へのベローズ管19の取付構造は、図1、図9、図10及び図12に示す排気管継手1にも適用することができ、当該取付構造を具備した排気管継手1は、図1、図9、図10及び図12に示す排気管継手1と同様の作用効果を発揮する。
1 排気管継手
2 上流側排気管
3、5 管端部
4 インナーパイプ
6 下流側排気管
7 アウターカバー
8 隙間
9 インナーカバー
10、13、16、31 内周面
11、12、15、61a、65、68 外周面
14、17 シール体
18 波形スプリング
19 ベローズ管
20 ストッパ
70 円環状端面

Claims (18)

  1. 上流側排気管の管端部に固着されるインナーパイプと、上流側排気管の管端部に対向して下流側に配置される下流側排気管の管端部に固着されるアウターカバーと、径方向においてアウターカバーの内周面に隙間をもって対面してアウターカバー内にインナーパイプを囲繞して配置されていると共にインナーパイプに対して軸方向に移動自在なインナーカバーと、上流側において前記隙間に配されていると共にアウターカバーの上流側の内周面に対面した外周面及びインナーカバーの上流側の外周面に対面した内周面を有した円環状の上流側のシール体と、上流側のシール体よりも下流側において前記隙間に配されていると共にアウターカバーの下流側の内周面に対面した外周面及びインナーカバーの下流側の外周面に対面した内周面を有した円環状の下流側のシール体と、アウターカバー及びインナーカバー間に配設されていると共に上流側のシール体の外周面及び下流側のシール体の外周面を軸方向においてアウターカバーの上流側及び下流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっている弾性付勢部材と、一方の端部がインナーパイプの外周面に、他方の端部がインナーカバーの内周面に夫々固着されていると共に当該一方の端部及び他方の端部間でインナーパイプを囲繞した可撓性のベローズ管と、インナーパイプに対するインナーカバーの一定以上の軸方向の相対的移動を禁止するように、インナーパイプに固着されたストッパとを具備しており、アウターカバーは、上流側のシール体及び下流側のシール体を介してインナーカバーに対して相対的に揺動自在となっていると共に軸心線の周りで相対的に回転自在となっており、インナーパイプの内部は、上流側のシール体、下流側のシール体及びベローズ管によりアウターカバーの外部に対して封止されている排気管継手。
  2. 上流側のシール体の外周面が凸球面状であって、アウターカバーの上流側の内周面に摺動自在に接触する場合には、アウターカバーの上流側の内周面は、当該上流側のシール体の凸球面状の外周面に対面している凹球面状であり、上流側のシール体の内周面が凹球面状であって、インナーカバーの上流側の外周面に摺動自在に接触する場合には、インナーカバーの上流側の外周面は、当該上流側のシール体の凹球面状の内周面に対面している凸球面状であり、下流側のシール体の外周面が凸球面状であって、アウターカバーの下流側の内周面に摺動自在に接触する場合には、アウターカバーの下流側の内周面は、当該下流側のシール体の凸球面状の外周面に対面している凹球面状であり、下流側のシール体の内周面が凹球面状であって、インナーカバーの下流側の外周面に摺動自在に接触する場合には、インナーカバーの下流側の外周面は、当該下流側のシール体の凹球面状の内周面に対面している凸球面状である請求項1に記載の排気管継手。
  3. 上流側のシール体の凸球面状の外周面は、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも小さな曲率半径を有しており、上流側のシール体の凹球面状の内周面は、インナーカバーの上流側の凸球面状の外周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも大きな曲率半径を有しており、下流側のシール体の凸球面状の外周面は、アウターカバーの下流側の凹球面状の内周面の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも小さな曲率半径を有しており、下流側のシール体の凹球面状の内周面は、インナーカバーの下流側の凸球面状の曲率半径と同一又は当該曲率半径よりも大きな曲率半径を有しており、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面とアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有しており、上流側のシール体の凹球面状の内周面と下流側のシール体の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有しており、アウターカバーの上流側の凹球面状の内周面と下流側のシール体の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有しており、上流側のシール体の凹球面状の内周面とアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面とは、同一の位置に球心を有している請求項2に記載の排気管継手。
  4. ベローズ管は、軸方向に沿って交互に配された断面ループ状の山部及び谷部を有するベローズ部と、ベローズ部の両端側にベローズ部の外径よりも小径の円筒状の連結端部とを具備している請求項1から3のいずれか一項に記載の排気管継手。
  5. インナーパイプは、ベローズ管のベローズ部に囲繞されている縮径円筒部を有している請求項4に記載の排気管継手。
  6. インナーカバーは、上流側のシール体の内周面に対面した外周面を有する第一インナーカバーと、下流側のシール体の内周面に対面した外周面を有すると共に第一インナーカバーの軸方向の一端部に軸方向の一端部で連結された第二インナーカバーとを具備しており、第二インナーカバーは、その内周面から径方向の内方に突出した突部を有しており、ストッパは、軸方向において第一インナーカバーの内周面と第二インナーカバーの突部との間に配された環状の一端部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の排気管継手。
  7. ストッパは、インナーパイプの外周面に固着される円筒部と、円筒部の一方の端部から径方向の外方に伸びる環状のフランジ部とを具備している請求項1から6のいずれか一項に記載の排気管継手。
  8. ストッパは、環状のフランジ部の軸方向の両端面を覆った緩衝材を具備している請求項7に記載の排気管継手。
  9. 弾性付勢部材は、環状の波形スプリングからなる請求項1から8のいずれか一項に記載の排気管継手。
  10. 弾性付勢部材は、軸方向において上流側のシール体及びインナーカバー間に配されていると共に軸方向において上流側のシール体の外周面及び下流側のシール体の外周面をアウターカバーの上流側の内周面及び下流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっている請求項1から9のいずれか一項に記載の排気管継手。
  11. 弾性付勢部材は、軸方向において下流側のシール体及びインナーカバー間に配されていると共に軸方向において下流側のシール体の外周面及び上流側のシール体の外周面をアウターカバーの下流側の内周面及び上流側の内周面の夫々に向かって弾性的に付勢するようになっている請求項1から10のいずれか一項に記載の排気管継手。
  12. アウターカバーは、軸方向における一端で下流側排気管の管端部に固着された第一アウターカバーと、軸方向における一端で第一アウターカバーの軸方向における他端に連結されていると共に軸方向における他端でインナーカバーに対して径方向の隙間をもって配されている第二アウターカバーとを具備している請求項1から11のいずれか一項に記載の排気管継手。
  13. 第一アウターカバーの他端の外周面及び内周面のうちの一方並びに第二アウターカバーの一端の内周面及び外周面のうちの一方には、夫々互いに螺合している螺合部が形成されており、第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端は、当該螺合部により互いに連結されている請求項12に記載の排気管継手。
  14. 第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端は、溶接により互いに連結されている請求項12に記載の排気管継手。
  15. 第一アウターカバーの他端及び第二アウターカバーの一端は、ボルト及びナットによって互いに連結されている請求項12に記載の排気管継手。
  16. 上流側のシール体及び下流側のシール体の外周面は、凸球面状であり、上流側のシール体及び下流側のシール体の凸球面状の外周面の夫々に対面しているアウターカバーの上流側及び下流側の内周面は、同一の位置に球心を有した凹球面状であり、上流側のシール体の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの上流側の凹球面状の内周面及び下流側のシール体の凸球面状の外周面に対面しているアウターカバーの下流側の凹球面状の内周面は、軸方向に直交すると共にアウターカバーの上流側及び下流側の凹球面状の内周面の球心を通る平面に関して面対称に形成されている請求項1から15のいずれか一項に記載の排気管継手。
  17. 上流側のシール体及び下流側のシール体の凸球面状の外周面は、固体潤滑剤を含む潤滑滑り層の露出面を含んでいる請求項16に記載の排気管継手。
  18. 上流側のシール体及び下流側のシール体は、膨張黒鉛、雲母又は石綿等の耐熱材と、金属細線から形成された金網からなる補強材とを圧縮成形してなり、耐熱材が金網からなる補強材の隙間に配されてなるものである請求項1から17のいずれか一項に記載の排気管継手。
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