JPH08303665A - パイプ材のフレキシブル連結構造 - Google Patents

パイプ材のフレキシブル連結構造

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JPH08303665A
JPH08303665A JP7112101A JP11210195A JPH08303665A JP H08303665 A JPH08303665 A JP H08303665A JP 7112101 A JP7112101 A JP 7112101A JP 11210195 A JP11210195 A JP 11210195A JP H08303665 A JPH08303665 A JP H08303665A
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JP
Japan
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cover
pipe
sliding
covers
sliding member
Prior art date
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Pending
Application number
JP7112101A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsushi Tsuchida
勝士 土田
Koji Seo
浩二 瀬尾
Yoshiaki Senoo
吉章 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katayama Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Katayama Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Katayama Kogyo Co Ltd filed Critical Katayama Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH08303665A publication Critical patent/JPH08303665A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt
    • F16L27/12751Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt the threaded bolt extending longitudinally

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1パイプ材と第2パイプ材との連結部に作
用する種々の荷重を効果的に支持するとともに、簡単な
構成で優れた耐久性を付与する。 【構成】 互いに連結される一対のパイプ材1,2を接
続するベローズ管3と、このベローズ管3の外周部を覆
うように両パイプ材1,2の端部に取り付けられた第1
カバー4および第2カバー5と、この第1カバー4と第
2カバー5とを連結する連結部材6と、第1カバー4お
よび第2カバー5をその連結方向に付勢する付勢部材7
とを設け、上記第1カバー4と第2カバー5との間に、
球面状の摺動面8を有する摺動部材9を配設するととも
に、上記摺動面8に当接してこれを摺動自在に支持する
外壁部19からなる摺動支持部を第2カバー5に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排気管等を構
成するパイプ材のフレキシブル連結構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−1532号公報
に示されるように、自動車用エンジンの排気管を構成す
る第1パイプ材と、第2パイプ材との連結部にベローズ
管を配設するとともに、このベローズ管を覆うように第
1サポートカバーと第2サポートカバーとを設け、上記
第1サポートカバーにピン部材を取り付け、かつ第2サ
ポートカバーにキャップ部材を取り付け、上記ピン部材
とキャップ部材との間に、ワイヤーメッシュからなる緩
衝材を配設してなる排気管用フレキシブルパイプ装置が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来装置で
は、図7に示すように、自動車の前部に横置き式に設置
されたエンジンEの作動時に発生するエンジンEの回転
振動に応じ、第1パイプ材1を揺動変位させる矢印A1
方向の荷重が作用した場合に、上記ピン部材およびキャ
ップ部材の軸心Bを支点にして第1パイプ材1が揺動変
位することが許容されるため、この第1パイプ材1の振
動が排気管の下流側に伝達されるのを防止できるという
利点を有する反面、上記ピン部材の軸心Bを中心とした
揺動方向以外の荷重、例えばパイプ材の温度変化等に応
じて上記べローズ管を伸縮させる矢印A2方向の静荷重
等が発生した場合に、この荷重が上記緩衝部材に集中し
て作用するため、この緩衝材が塑性変形し易く耐久性に
問題があった。
【0004】また、特開平6−346729号公報に示
されるように、第1パイプ材に取り付けられた第1カバ
ーと、第2パイプ材に取り付けられた第2カバーとの重
合部に、外方に膨出した球状部をそれぞれ形成し、この
両球状部の間にステンレスメッシュからなる異音防止体
を配設することにより、パイプ材の連結部に作用する上
記温度変化等に起因した静荷重を上記球状部において拘
束しつつ、上記エンジンの回転振動に応じた揺動荷重の
作用時に、上記異音防止体に沿って両カバーを摺動させ
ることにより、上記両パイプ材をその連結部を支点にし
て屈曲変位させるように構成された排気管の継手構造が
知られている。
【0005】上記構成の排気管の継手構造においては、
両カバーの重合部に相対向して形成された球状部に上記
ステンレスメッシュを圧入することにより、このステン
レスメッシュの表面および裏面の全域を両カバーの球状
部によって拘束するように構成されているため、ステン
レスメッシュの取り付け作業が煩雑であるという問題が
ある。さらに、上記第1パイプ材と第2パイプ材とを接
続するベローズ管を伸縮させる方向に作用する荷重に応
じて上記ステンレスメッシュが塑性変形すると、両カバ
ーの重合部に隙間が形成され、上記両パイプ材の揺動変
位時にがたつきが生じることが避けられないという問題
があった。
【0006】また、図8に示すように、エンジンEが横
置き式に配設されてなる自動車の走行時に発生するエン
ジンEの回転振動に応じて両パイプ材1,2の連結部を
矢印C方向に捩じり変形させる荷重が作用した場合に、
この荷重を支持することができないので、ベローズ管が
捩じり変形するのを防止することができない。したがっ
て、上記捩じり荷重によってベローズ管が損傷するのを
防止するため、その全長を大きくしてベローズ管の捩じ
り変形を許容し得るように構成しなければならず、両パ
イプ材1,2の連結部が大型化して大きな設置スペース
が必要であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成で第1パイプ材と第2パ
イプ材との連結部に作用する種々の荷重を効果的に支持
することができるとともに、優れた耐久性を有するパイ
プ材のフレキシブル連結構造を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
互いに連結される一対のパイプ材を接続するベローズ管
と、このベローズ管の外周部を覆うように両パイプ材の
端部に取り付けられた第1カバーおよび第2カバーと、
この第1カバーと第2カバーとを連結する連結部材と、
第1カバーおよび第2カバーをその連結方向に付勢する
付勢部材とを設け、上記第1カバーと第2カバーとの間
に、球面状の摺動面を有する摺動部材を配設するととも
に、上記摺動面に摺動自在に当接する摺動支持部を第2
カバーに形成したものである。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のパイプ材のフレキシブル連結構造において、摺動部材
の外端部を係止する係止部を第1カバーに形成したもの
である。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載のパイプ材のフレキシブル連結構造において、
第1カバーと第2カバーとを接近させる方向に作用する
荷重に応じて弾性変形する弾力性を備えた素材によって
摺動部材を形成したものである。
【0011】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、付勢部材の
付勢力に応じて第2カバーの摺動支持部が摺動部材の摺
動面に圧接された状態で、第1カバーと第2カバーとが
連結状態に保持され、両パイプ材の連結部を支点にして
パイプ材を揺動変位させる荷重が作用した場合に、上記
摺動部材の摺動面が摺動支持部に沿って摺動することに
より、上記パイプ材の揺動変位が許容されることにな
る。
【0012】上記請求項2記載の発明によれば、摺動部
材の一端部が第1カバーの係止部によって係止されると
ともに、上記摺動部材の他端部が第2カバーの摺動支持
部によって支持されることにより、この摺動部材が第1
カバーと第2カバーとの間に保持されることになる。
【0013】上記請求項3記載の発明によれば、パイプ
材が熱膨張する等により、第1カバーと第2カバーとを
接近させる方向に荷重が作用した場合には、両カバー間
に配設された摺動部材が圧縮されて弾性変形することに
より、上記荷重が吸収されることになる。
【0014】
【実施例】図1ないし図3は、本発明に係るパイプ材の
フレキシブル連結構造の実施例を示している。このパイ
プ材のフレキシブル連結構造は、図外の排気マニホール
ド等に接続された第1パイプ材1と、その下流側部に配
設された第2パイプ材2との連結部に設けられている。
【0015】上記第1パイプ材1と第2パイプ材2との
連結部には、この両パイプ材1,2を接続するステンレ
ス鋼製の薄板等からなるベローズ管3と、このベローズ
管3の外周部を覆うように上記第1パイプ材1および第
2パイプ材2の端部に取り付けられた第1カバー4およ
び第2カバー5と、この第1カバー4と第2カバー5と
を連結する左右一対の連結部材6と、第1カバー4およ
び第2カバー5をその連結方向に付勢する圧縮コイルば
ね等からなる付勢部材7とが設けられている。
【0016】また、上記第1カバー4と第2カバー5と
の間には、外周面に球面状の摺動面8が形成された摺動
部材9が配設されている。さらに第1パイプ材1には、
上記ベローズ管3の内周面に沿って第2パイプ材2側に
伸びるステンレス鋼管等からなるインナパイプ10が取
り付けられている。
【0017】上記第1カバー4は、ベローズ管3の一側
端部およびインナパイプ10の基端部とともに第1パイ
プ材1の端部に固着された取付部11と、この取付部1
1の端部から周方向に伸びる側壁部12と、この側壁部
12の外周部から第2パイプ材2側に伸びる外壁部13
とを有している。
【0018】上記第1カバー4の外壁部13には、左右
一対の取付フランジ部14が形成されるとともに、図4
に示すように、上下一対の係止部15が突設され、この
係止部15によって上記摺動部材9の外端部が係止され
るようになっている。また、上記取付フランジ部14
と、係止部15との間には、図5に示すように、上記摺
動部材9の内周面を支持する支持部16が第2パイプ材
2側に突設され、この支持部16に上記摺動部材9が外
嵌されて支持されるように構成されている。
【0019】上記第2カバー5は、ベローズ管3の他側
端部とともに第2パイプ材2の端部に固着された取付部
17と、この取付部17の端部から周方向に伸びる側壁
部18と、この側壁部18の外周部から第1パイプ材1
側に伸びる外壁部19とを有している。上記外壁部19
は、上記摺動部材9の摺動面8に対応した球面状に形成
され、この摺動面8に摺動自在に当接するように構成さ
れている。また、上記外壁部19には、左右一対の取付
フランジ部20と、所定高さの補強用フランジ部21と
が形成されている。
【0020】上記連結部材6は、上記取付フランジ部1
4,20に形成された取付孔を貫通するねじ軸22aを
有する取付ボルト22と、この取付ボルト22のねじ軸
22aの基端部に設置されるワッシャ23と、上記ねじ
軸22aの先端部に螺着されるナット24とからなって
いる。そして、上記ワッシャ23と第2カバー5の取付
フランジ部20との間に配設された付勢部材7によって
上記取付フランジ部20が第1カバー4の取付フランジ
部14側に付勢されることにより、第1カバー4および
第2カバー5がその連結方向に付勢された状態で両者が
連結されるように構成されている。
【0021】また、上記摺動部材9は、マイカまたはカ
ーボン等の耐火材をステンレスメッシュ等によって補強
することにより形成された所定の剛性を有する素材から
なり、上記第1カバー4の上記支持部16に外嵌し得る
大きさのリング状に形成されている。そして、上記摺動
部材9の外周部には、第1,第2パイプ材1,2の連結
部に位置する一点Oを中心とした半径Rの球面状に形成
された摺動面8が設けられ、この摺動面8に上記第2カ
バー5の外周壁19からなる摺動支持部が圧接されるこ
とにより、上記第1カバー4の取付フランジ部14と、
第2カバー5の取付フランジ部20との間に所定の間隙
Sが形成された状態で両カバー4,5が連結されるよう
になっている。
【0022】上記第1パイプ材1および第2パイプ材2
を連結するには、上記第1カバー4の支持部15に摺動
部材9を外嵌した状態で、インナパイプ10の基端部お
よびベローズ管3の一側端部を第1カバー4の取付部1
1に取り付けるとともに、ベローズ管3の他側端部を第
2カバー5の取付部17に取り付けた後、上記第1,第
2カバー4,5の第1,第2取付フランジ部14,20
に上記連結部材6および付勢部材7を取り付けることに
より、両カバー4,5を仮止めする。
【0023】そして、上記第1カバ4ーの取付部11お
よび第2カバー5の取付部17に第1パイプ材1および
第2パイプ材2を嵌入してこれらを溶接した後、上記連
結部材6の取付ボルト22を締め付けることにより、付
勢部材7の付勢力に応じて第2カバー5の外壁部19を
衝動支持部材9の摺動面8に圧接させるとともに、第
1,第2カバー4,5をその連結方向に付勢した状態
で、この両カバー4,5を相連結する。
【0024】このように互いに連結される一対のパイプ
材1,2を接続するベローズ管3と、上記両パイプ材
1,2の端部に取り付けられた第1カバー4および第2
カバー5と、この第1カバー4と第2カバー5とを連結
する連結部材6と、第1カバー4および第2カバー5を
その連結方向に付勢する付勢部材7とを設け、上記第1
カバー4と第2カバー5との間に、球面状の摺動面8を
有する摺動部材9を配設するとともに、上記摺動面8に
摺動自在に当接する摺動支持部(外壁部19)を第2カ
バー5に形成したため、簡単な構成で両パイプ材1,2
の連結部を良好な連結状態に維持することができる。
【0025】すなわち、図7に示すように、自動車の前
部に横置き式に設置されたエンジンEの作動時に発生す
るエンジンEの回転振動に応じ、両パイプ材1,2の連
結部を支点にして第1パイプ材1を上下に揺動変位させ
る荷重が作用した場合には、上記摺動部材9の摺動面8
が第2カバー5の外壁部19に沿って摺動することによ
り、第1パイプ材1の揺動変位が許容されるため、上記
第1パイプ材1の振動が第2パイプ材2側に伝達される
のを防止することができる。
【0026】そして、第1,第2パイプ材1,2内を通
る排気ガス等によって両パイプ材1,2が加熱されて熱
膨張し、上記ベローズ管3を圧縮させる方向の静荷重が
作用した場合には、上記第2カバー5の外壁部19から
なる支持部の移動が摺動部材9の摺動面8によって拘束
されることにより、上記ベローズ管3の変形が規制され
ることになる。
【0027】また、寒冷時等に両パイプ材1,2が冷却
されて上記ベローズ管3を膨張させる方向の静荷重が作
用した場合には、この静荷重に応じて上記付勢部材7を
圧縮させることにより、上記静荷重を吸収して上記ベロ
ーズ管3に悪影響が及ぶのを効果的に防止することがで
きる。したがって、上記ベローズ管3の損傷を防止して
第1パイプ材1と第2パイプ材2との連結部のシール性
を確実に維持することができる。
【0028】なお、上記第1,第2パイプ材1,2の熱
膨張に応じて摺動部材9を圧縮する方向に大きな静荷重
が作用すると、この摺動部材9が塑性変形する可能性が
あるが、仮にこのような事態が生じた場合においても、
上記付勢部材7の付勢力に応じて摺動部材9の摺動面8
と、第1カバー5の外壁部19との接触状態を維持する
ことができるため、上記エンジンEの回転振動に応じて
第1パイプ材1が揺動変位する際にがたつきが生じるの
を効果的に防止することができる。
【0029】また、図8に示すように、縦置き式に設置
された自動車の走行時に発生するエンジンEの回転振動
に応じ、両パイプ材1,2の連結部を矢印C方向に捩じ
り変形させる荷重が作用した場合には、この荷重を上記
連結部材6によって支持することができるため、上記連
結部の全長を大きくすることなく、上記ベローズ管3の
損傷を効果的に防止してそのシール機能を維持すること
ができる。
【0030】しかも、上記連結部材6および付勢部材7
によって第1,第2カバー4,5をその連結方向に付勢
した状態で互いに連結するように構成したため、従来装
置のように、球面状に形成された異音防止体をその表裏
全面に亘って両カバーの球状部によって拘束するように
構成する必要はなく、上記のように摺動部材9に形成さ
れた摺動面8の一部に上記第2カバー5の外壁部19か
らなる支持部を当接させるだけで、両カバー4,5を連
結状態に維持することができる。したがって、上記第1
カバー4と第2カバー5との間に摺動部材9を容易に設
置することができ、両パイプ材1,2の連結作業を容易
に行うことができる。
【0031】また、上記のように第1カバー4に摺動部
材9の外端部を係止する係止部15を形成した場合に
は、上記第1カバー4等に摺動部材9を固着することな
く、上記係止部15および第2カバー5の外壁部9によ
って摺動部材9の軸方向移動を規制することができるた
め、簡単な構成で摺動部材9を安定した取付状態に維持
することができる。
【0032】さらに、上記実施例では、ベローズ管3の
内周面に沿って第2パイプ材2側に伸びるインナパイプ
10を第1パイプ材1に取り付け、この第1パイプ材1
から連結部に導入された排気ガスを上記インナパイプ1
0によって案内するように構成したため、上記排気ガス
がベローズ管3に接触して気流の乱れにより流速が低下
するという事態の発生を効果的に防止することができる
とともに、上記ガスがベローズ管3に衝突することに起
因した異音の発生を抑制することができる。
【0033】なお、上記実施例では、エンジンEの排気
マニホールドに接続された第1パイプ材1に、摺動部材
9の支持部16を有する第1カバー4を取り付けるとと
もに、排気通路の下流側に配設された第2パイプ材2
に、摺動部材9の摺動面8に当接する外壁部19を有す
る第2カバー5を取り付けた例について説明したが、上
記第1カバー4と第2カバー5との取り付け位置を逆に
してもよい。
【0034】また、図6に示すように、内周面に球面状
の摺動面8´が形成された摺動部材9´を第1カバー4
´と、第2カバー5´との間に配設するとともに、上記
摺動部材9の外周面を支持する支持部16´を上記第1
カバー4´に設け、かつ、上記摺動面8´に当接する球
面状の摺動支持部を構成する外壁部19´を上記第2カ
バー5´に設け、図画鵜の圧縮コイルばね等からなる付
勢部材の付勢力に応じて上記外壁部19´を摺動部材9
の摺動面8´に圧接させた状態で、第1カバー4´と第
2カバー5´とを連結するように構成してよい。
【0035】また、上記実施例では、マイカまたはカー
ボン等の耐火材をワイヤメッシュ等によって補強するこ
とにより形成された剛体からなる摺動部材9を設けた例
について説明したが、この摺動部材9の材質は上記実施
例に限定されることなく種々の変形が可能であり、例え
ば硬質ゴム等からなる所定の弾性を有する素材によって
上記摺動部材9を形成し、上記第1カバー4と第2カバ
ー5とを接近させる方向、つまりベローズ管3を圧縮さ
せる方向に作用する荷重に応じて上記摺動部材9を弾性
変形させるように構成してもよい。
【0036】このように構成した場合には、摺動部材9
が上記圧縮荷重によって塑性変形するのを効果的に防止
することができるとともに、この摺動部材9を弾性変形
させることによって上記圧縮荷重を吸収することができ
るため、上記ベローズ管3の損傷を効果的に防止するこ
とができる。
【0037】また、本発明に係るパイプ材の連結構造
は、エンジンEに接続される排気管の設置部に限られ
ず、冷却水管等からなる種々のパイプ材の連結部に適用
可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、互いに連結される一対のパイプ材を接続するベロ
ーズ管と、このベローズ管の外周部を覆うように両パイ
プ材に取り付けられた第1カバーおよび第2カバーと、
この第1カバーと第2カバーとを連結する連結部材と、
第1カバーおよび第2カバーをその連結方向に付勢する
付勢部材とを設け、上記第1カバーと第2カバーとの間
に、球面状の摺動面を有する摺動部材を配設するととも
に、上記摺動面に摺動自在に当接する摺動支持部を第2
カバーに形成したため、例えば縦置き式に設置されたエ
ンジンの作動時に発生するエンジンの回転振動に応じ、
上記連結部を支点にして一方のパイプ材を上下に揺動変
位させる荷重が作用した場合に、上記摺動部材の摺動面
を第2カバーの摺動支持部に沿って摺動させることによ
り、上記パイプ材の揺動変位を許容してこの第1パイプ
材の振動が他方のパイプ側に伝達されるのを効果的に防
止できるとともに、上記両カバー間に摺動部材を配設す
る作業を容易に行うことができるという利点がある。
【0039】そして、第1,第2パイプ材内を通る排気
ガス等によって両パイプ材が加熱されて熱膨張し、上記
ベローズ管を圧縮させる方向の静荷重が作用した場合に
は、上記第2カバーの支持部の移動を摺動部材の摺動面
によって拘束することにより、上記ベローズ管の変形を
規制してその損傷を効果的に防止することができるとと
もに、上記付勢部材の付勢力によって摺動部材の摺動面
と、第1カバーの摺動支持部との接触状態を維持し、第
1パイプ材が揺動変位する際にがたつきが生じるのを効
果的に防止することができる。
【0040】また、寒冷時等に両パイプ材が冷却されて
上記ベローズ管を膨張させる方向の静荷重が作用した場
合には、この静荷重に応じて上記付勢部材を圧縮せるこ
とにより、上記静荷重を吸収してこの静荷重が上記ベロ
ーズ管に悪影響を与えるのを防止できるという利点があ
る。
【0041】さらに、エンジンが縦置き式に設置されて
なる自動車の走行状態に発生するエンジンの回転振動に
応じ、両パイプ材の連結部を捩じり変形させる荷重が作
用した場合には、この荷重を上記連結部材によって支持
することができるため、上記連結部の全長を長くするこ
となく、上記ベローズ管の損傷を効果的に防止してその
シール機能を維持することができる。
【0042】また、請求項2に係る発明は、第1カバー
に摺動部材の外端部を係止する係止部を形成したため、
上記第1カバー等に摺動部材を固着することなく、上記
係止部および第2カバーの外壁部によって摺動部材の軸
方向移動を規制することができ、簡単な構成で摺動部材
を安定した取付状態に維持できるという利点がある。
【0043】また、請求項3に係る発明は、第1カバー
と第2カバーとを接近させる方向に作用する荷重に応じ
て弾性変形する弾力性を備えた素材によって摺動部材を
形成したため、この摺動部材が上記圧縮荷重によって塑
性変形するのを効果的に防止することができるととも
に、摺動部材を弾性変形させることによって上記圧縮荷
重を吸収することにより、上記ベローズ管の損傷を効果
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプ材のフレキシブル連結構造
の実施例を示す平面断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】本発明に係るパイプ材のフレキシブル連結構造
の他の実施例を示す図5相当図である。
【図7】パイプ材のフレキシブル連結構造の設置状態を
示す説明図である。
【図8】パイプ材のフレキシブル連結構造の設置状態の
他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1パイプ材 2 第2パイプ材 3 ベローズ管 4 第1カバー 5 第2カバー 6 連結部材 7 付勢部材 8 摺動面 9 摺動部材 15 係止部 16 支持部 19 外壁部(摺動支持部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される一対のパイプ材を接続
    するベローズ管と、このベローズ管の外周部を覆うよう
    に両パイプ材の端部に取り付けられた第1カバーおよび
    第2カバーと、この第1カバーと第2カバーとを連結す
    る連結部材と、第1カバーおよび第2カバーをその連結
    方向に付勢する付勢部材とを設け、上記第1カバーと第
    2カバーとの間に、球面状の摺動面を有する摺動部材を
    配設するとともに、上記摺動面に摺動自在に当接する摺
    動支持部を第2カバーに形成したことを特徴とするパイ
    プ材のフレキシブル連結構造。
  2. 【請求項2】 摺動部材の外端部を係止する係止部を第
    1カバーに形成したことを特徴とする請求項1記載のパ
    イプ材のフレキシブル連結構造。
  3. 【請求項3】 第1カバーと第2カバーとを接近させる
    方向に作用する荷重に応じて弾性変形する弾力性を備え
    た素材によって摺動部材を形成したことを特徴とする請
    求項1または2記載のパイプ材のフレキシブル連結構
    造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097713A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Oiles Ind Co Ltd 球帯状シール体及びその製造方法
JP2003120285A (ja) * 2001-10-05 2003-04-23 Hino Motors Ltd 排気管構造
DE19636707B4 (de) * 1996-09-10 2010-11-25 Boa Balg- Und Kompensatoren-Technologie Gmbh Vorrichtung zur Schwingungsentkopplung von Rohrteilen
GB2553887B (en) * 2016-07-19 2023-05-17 Witzenmann Gmbh Arrangement of line connections

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