JPH07133719A - 排気管支持装置 - Google Patents

排気管支持装置

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JPH07133719A
JPH07133719A JP28167991A JP28167991A JPH07133719A JP H07133719 A JPH07133719 A JP H07133719A JP 28167991 A JP28167991 A JP 28167991A JP 28167991 A JP28167991 A JP 28167991A JP H07133719 A JPH07133719 A JP H07133719A
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leaf spring
rod mounting
vibration
plate spring
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Koji Shimoji
浩二 下地
Mitsunobu Ota
充宣 太田
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Chuo Hatsujo KK
Toyota Motor Corp
Chuo Spring Co Ltd
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Chuo Hatsujo KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は排気管支持装置に関し、排気管を支持
する板バネの耐久性を良好とすると共に、排気管の振動
騒音吸収力を高めることを目的とする。 【構成】車体4の下面4b側にハウジング10を固定
し、ハウジング10の底面10bに連結部12aを固定
して略M字状の板バネ12を設ける。板バネ12は、連
結部12aと、湾曲部12b,12cと、U字部12d
とよりなり、U字部12dの内側には、排気管に固着さ
れたサポートロッド(図示せず)が遊嵌するサポートロ
ッド取付部11が固着されている。排気管、即ちサポー
トロッド取付部11の上下、左右方向の振動に対して、
板バネ12の湾曲部12b,12cは常に連動して弾性
変形して振動を吸収するため、弾性変形力が板バネ12
の全体に分散して作用し、板バネ12の強度上の耐久性
が良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気管支持装置に係り、
特に自動車等の車両に装着される排気管の支持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気管支持装置については、例え
ば、実開昭 61-147321号公報に開示されたものがある。
この公報に開示された排気管支持装置は、薄肉帯状の金
属板により、排気管を取り付ける中央取付部と、中央取
付部の両側を排気管と同方向に直角に折り曲げて互いに
平行とした第1アーム部と、第1アーム部の先端側を斜
め上方に折り曲げて傾斜させた第2アーム部と、更にそ
の先端部を外側方向に折り曲げて排気管と直角方向に延
在させた第3アーム部とよりなる芯体を形成し、この芯
体を繊維強化プラスチックによって被覆した構成であ
る。第3アーム部の先端部がボルトにより車体に固定さ
れることにより、排気管は第1アーム部、第2アーム部
を介して車体に支持される。
【0003】上記構成の排気管支持装置によれば、排気
管に作用するあらゆる方向の振動作用力は、上記部材
(第1〜第3アーム部)夫々の延在方向および面方向の
違いにより、上記各部材夫々によって方向別に吸収され
る。即ち、排気管の軸方向(伸縮方向)の振動作用力に
対しては第3アーム部の弾性変形で吸収し、また、左右
方向の振動作用力に対しては第2アーム部の弾性変形で
吸収し、更に、上下方向の振動作用力に対しては第1ア
ーム部の弾性変形で吸収する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の排気
管支持装置においては、排気管の振動によって芯体に作
用する弾性変形力が、方向別に特定された部材に集中し
て作用する。即ち、排気管の振動による軸方向の弾性変
形力は第3アーム部に集中して作用し、左右方向の弾性
変形力は第2アーム部に集中して作用し、上下方向の弾
性変形力は第1アーム部に集中して作用する。このた
め、上記各部材(第1〜第3アーム部)に夫々かかる負
担は大きくなり、これにより芯体の強度上の耐久性が問
題となる。また、芯体の耐久性を向上するために芯体を
構成する帯状の金属板の板厚寸法を大きくすると、芯体
のばね定数が大きくなってしまい、排気管の振動騒音の
吸収作用が十分に得られないという問題が発生する。
【0005】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、複数方向の弾性変形力を排気管を支持する金属板
全体によって吸収できる構成として弾性変形力の集中を
防止することにより、金属板の耐久性を良好とすると共
に、金属板のばね定数を低く抑えて振動騒音吸収力を高
めた排気管支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、排気管を金属板によって車体に支持する排
気管支持装置において、前記金属板は、全ての角部を湾
曲状として略M字状に形成された湾曲部と、前記湾曲部
を前記車体に連結する前記湾曲部の両端の連結部とより
なり、前記排気管は、前記湾曲部の中央部に略U字状に
形成されたU字部に支持されて前記車体に支持される構
成である。
【0007】
【作用】本発明において、全ての角部を湾曲状として略
M字状に形成され、中央部に排気管を支持したU字部を
設けた金属板は、両端の連結部間において角部を有さな
い連続した部材であるため、排気管の振動のうち、略M
字状の湾曲部の上下方向と左右方向の振動に対して湾曲
部全体が連動して弾性変形し、夫々の振動を同時に吸収
する。従って、排気管の振動によって金属板に作用する
弾性変形力は、一部の部材に集中することなく金属板の
湾曲部全体に分散され、金属板の単位部分にかかる負担
は従来に比べて小さくなる。このため、金属板の強度上
の耐久性が向上する。金属板の強度上の耐久性が向上す
ることにより、金属板を厚肉化する必要がなくなり、薄
い金属板を使用することにより金属板のばね定数を低く
抑えることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明になる排気管支持装置の一実施
例の断面図、図2は図1に示す排気管支持装置が使用さ
れた排気管の支持構造を示す図である。尚、図1は図2
中、I−I線に沿う断面を示す。
【0009】図2において、1は本発明の排気管支持装
置に該当するサポートブラケット、2は排気管、3は排
気管2側に設けられたサポートロッド、4は排気管2が
支持される車体である。サポートブラケット1と車体
4、および排気管2とサポートロッド3は夫々完全に固
定されている。サポートロッド3は頂部に排気管2の軸
方向(Y1 −Y2 方向)に延出したロッド部3aを設け
ており、このロッド部3aとサポートブラケット1との
間において排気管2が後述するように弾性支持されてい
る。
【0010】図1において、10はサポートブラケット
1の外装を構成するハウジング、11はサポートロッド
3のロッド部3aが図2に示す如く挿通されるサポート
ロッド取付部(以下、単にロッド取付部という)、12
はロッド取付部11をハウジング10に対して支持する
板バネ、13,14はロッド取付部11の上下方向(Z
1 −Z2 方向)の必要以上の移動を規制するストッパゴ
ム、15,16は同様にロッド取付部11の左右方向
(X1 −X2 方向)の必要以上の移動を規制するストッ
パゴムである。
【0011】ハウジング10の両端部にはハウジング1
0を車体4に固定するためのボルト締付穴10aが形成
されており、車体4側に同様に形成されたボルト締付穴
4aに合わせてボルト(図示せず)を挿通して締め付け
ることによりハウジング10は車体4に強固に固定され
る。このハウジング10と車体4との間には空間部Sが
形成されている。ハウジング10の底面10bの中央部
には略台形形状の上記ストッパゴム14が焼着き固定さ
れ、また、車体4の下面4bにおいて、X1 −X2 方向
上ストッパゴム14と同一位置には、同様に略台形形状
のストッパゴム13が下方に向けて焼着き固定されてい
る。
【0012】板バネ12は、上記ストッパゴム14の両
端の位置に設けられた固定部材17に固定された連結部
12aを起点とし、全ての角部が湾曲状とされた略M字
状に延在した形状で空間部S内に設けられている。詳細
には、連結部12aから夫々外側に延在し、ハウジング
10の角部近傍位置から、空間部Sの上下方向(Z1
2 方向)において大きな曲率半径で外側に湾曲して設
けられた湾曲部12bと、空間部Sの上部において湾曲
部12bよりも小さい曲率半径で凸状に湾曲し、湾曲部
12bから連続してストッパゴム13に向けて設けられ
た湾曲部12cと、両側の湾曲部12cに連続し、スト
ッパゴム13,14の間において左右方向(X1 −X2
方向)に大きく開いたU字状をなすU字部12dとより
構成されている。
【0013】上記U字部12dの内側部分には、上記ロ
ッド取付部11が固着されており、また、U字部12d
の両側外側面には、上記ストッパゴム15,16が焼着
き固定されている。また、上記固定部材17はハウジン
グ10の底面10bに固定された部材であり、上記の如
く板バネ12の連結部12aをハウジング10に固定し
ている。
【0014】従ってロッド取付部11は、弾性変形が可
能とされた板バネ12の湾曲部12b,12c、そして
板バネ12の固定部を構成する連結部12aおよび固定
部材17によって、X,Z方向において弾性的にハウジ
ング10に支持されている。ここで、ハウジング10と
車体4とは上記の如く固定されているため、ロッド取付
部11は車体4に対して弾性的に支持された構造とな
る。
【0015】図2に示すようにサポートロッド3のロッ
ド部3aがロッド取付部11に嵌合された組付状態、即
ち排気管2の支持状態において、上記構成のサポートブ
ラケット1は、図1に示すように、ロッド取付部11の
上端面とストッパゴム13の下端面との間、U字部12
dの下端面とストッパゴム14の上端面との間の夫々に
適当な隙間が形成されている。即ち、板バネ12は排気
管2の支持状態において、上記の如くロッド取付部11
の上下部に均等な隙間が形成されるような強度を有して
形成されている。従って、ロッド取付部11は、サポー
トロッド3のロッド部3aと共に、ストッパゴム13,
14間において上下方向に弾性的に移動可能とされてい
る。
【0016】また、板バネ12の湾曲部12cと車体4
の下面4bとの間にも適当な隙間が形成されており、こ
れによってロッド取付部11の上動に伴って上動する湾
曲部12cが車体4の下面4bに当接しないようにし、
後述するように板バネ12に所定外の変形が働くことを
防止すると共に、両者が当接することによって発生する
騒音を防止している。
【0017】上述した排気管2の支持状態において、ロ
ッド取付部11は左右方向(X1 −X2 方向)において
ストッパゴム13,14に挟まれる中央部に位置し、ス
トッパゴム15,16とハウジング10の内側面との間
には大きな空間が形成されている。従って、ロッド取付
部11は、板バネ12に弾性支持されつつ、ストッパゴ
ム15,16がハウジング10の内側面に当接するまで
左右方向に移動可能とされている。
【0018】また、湾曲部12bとハウジング10の内
側面との間にも適当な隙間が形成されており、ロッド取
付部11の微小な左右方向の移動に対しては、湾曲部1
2bがハウジング10の内側面に当接せず、この場合に
も、両者が当接することによって発生する騒音を防止し
ている(ロッド取付部11の大きな左右方向の移動に対
しては、湾曲部12bがハウジング10の内側面に当接
する)。
【0019】ここで、本実施例における上記板バネ12
は、ステンレス製の薄板の2層構造とされている。そし
て2層の薄板の層間は接着されていない。板バネ12を
このような2層構造とすることにより、板バネ12が弾
性変形する際に層間において摩擦が発生し、この摩擦に
より板バネ12を弾性変形させる外力の一部が音または
熱エネルギに変換される。このため、板バネ12によれ
ば板バネを単層で構成したものに比べて減衰率が向上す
る。また、板バネを弾性変形させる外力による応力が2
層の板バネに分散されるため、板バネの強度も向上す
る。一般に、板バネの強度を高めるためには板バネ自体
の厚さを厚くする必要があり、この場合には、ばね定数
の上昇、即ち減衰力の低下が伴ってしまう。しかしなが
ら、上記の如く板バネを2層構造とすることにより、板
バネの強度を高めることができると共に、ばね定数の上
昇が抑制されて良好な減衰力を得ることが可能となる。
尚、本実施例において板バネ12は上記の如く2層構造
とされているが、必要に応じて3層以上の層によって形
成してもよい。
【0020】次に、本実施例のサポートブラケット1の
動作について説明する。
【0021】図2に示すようにサポートロッド3のロッ
ド部3aがロッド取付部11に嵌合された組付状態であ
り、かつエンジンが停止している状態においては、ロッ
ド取付部11は上記の如く図1に示す中間位置で静止し
ている。即ち、エンジン停止時においてロッド取付部1
1が図1に示す中間位置となるように板バネ12の形状
および強度が定められている。
【0022】エンジン運転時、或いは車両の走行時にお
いては、エンジン本体の振動、或いは車体4が路面から
受ける振動により、排気管2にはあらゆる方向の振動作
用力が働く。排気管2に働く振動作用力はサポートロッ
ド3を介して、そのままロッド取付部11の振動作用力
となる。
【0023】あらゆる方向の振動作用力のうち、上下方
向(Z1 −Z2 方向)成分の振動作用力により、ロッド
取付部11は上下方向に振動する。この振動によりロッ
ド取付部11が上動する過程では、板バネ12の湾曲部
12b,12cが連動して共に曲率半径を大きくする方
向に弾性変形し、また、下動する過程では、湾曲部12
b,12cが連動して共に曲率半径を小さくする方向に
弾性変形する。このため、ロッド取付部11即ち排気管
2は、板バネ12によって車体4に支持されつつ、排気
管2の上下方向(Z1 −Z2 方向)成分の振動は湾曲部
12b,12cの弾性変形により吸収され、上記振動が
ハウジング10即ち車体4に伝達されることが防止され
る。
【0024】排気管2の上下方向の大きな振動に対して
は、上記の如くロッド取付部11がストッパゴム13,
14によって上下方向において移動規制されるため、板
バネ12が弾性限界を越えて変形せしめられることが防
止される。そして、ストッパゴム13,14はゴム製で
あるため、ロッド取付部11とストッパゴム13,14
とが衝突しても衝突時の異音は発生しない。また、上記
の如く湾曲部12cと車体4の下面4bとの間には適当
な隙間が形成されているため、ロッド取付部11が上動
する時に湾曲部12cが下面4bに当接し、板バネ12
の湾曲部12cに所定外の変形力が作用することが防止
される。このため、上記ストッパゴム13,14の作用
を含めて板バネ12には無理な力が作用せず、板バネ1
2の寿命が向上する。
【0025】また、左右方向(X1 −X2 方向)成分の
振動作用力により、ロッド取付部11は左右方向に振動
する。この振動によりロッド取付部11が左方向(X1
方向)に移動する過程では、板バネ12の左側の湾曲部
12b,12cが連動して共に曲率半径を小さくする方
向に弾性変形し、右側の湾曲部12b,12cでは、湾
曲部12bは曲率半径を小さくする方向に、湾曲部12
cは曲率半径を大きくする方向にと方向は異なるもの
の、湾曲部12b,12cは共に連動して弾性変形す
る。反対にロッド取付部11が右方向(X2 方向)に移
動する過程においても、左側の湾曲部12b,12c、
および右側の湾曲部12b,12c夫々が連動して、上
記左方向に移動する過程と同様に弾性変形する。このた
め、排気管2の左右方向(X1 −X2 方向)成分の振動
も板バネ12の弾性変形により吸収され、ハウジング1
0即ち車体4に伝達されることが防止される。
【0026】排気管2の左右方向の大きな振動に対して
は、上記の如くストッパゴム15,16がハウジング1
0の内側面に当接することによって左右方向に移動規制
されるため、この場合においても板バネ12が弾性限界
を越えて変形せしめられることが防止される。そして、
ストッパゴム15,16はゴム製であるため、ロッド取
付部11とストッパゴム13,14とが衝突しても衝突
時の異音は発生しない。また、上記の如く湾曲部12b
とハウジング10の内側面との間に形成された隙間によ
り、ロッド取付部11の左右方向の小さい振動に対して
は、湾曲部12cbと内側面とが当接して湾曲部12c
に所定外の変形力が作用してしまうことが防止される。
ロッド取付部11の左右方向の大きな振動に対しては、
ストッパゴム15,16がハウジング10の内側面に当
接する前に湾曲部12bと内側面とが当接するが、湾曲
部12bは当初の形状が大きな曲率半径で形成されてい
るため、湾曲部12bが内側面に当接した場合でも板バ
ネ12には無理な力が作用しない。このため、上記スト
ッパゴム15,16の作用を含めて板バネ12には無理
な力が作用せず、板バネ12の寿命は向上する。
【0027】また、排気管2の軸方向(Y1 −Y2
向)成分の振動作用力により、サポートロッド3は軸方
向に振動するが、サポートロッド3のロッド部3はロッ
ド取付部11に軸方向に沿って遊嵌した状態であるた
め、ロッド部3はロッド取付部11に対して軸方向にス
ライドし、排気管2の軸方向成分の振動がハウジング1
0即ち車体4に伝達されることが防止される。
【0028】以上の如く本実施例のサポートブラケット
1によれば、排気管2が車体4に確実に支持されると共
に、排気管2のあらゆる方向の振動および騒音は板バネ
12の弾性変形により吸収され、車体4に伝達されるこ
とが防止される。
【0029】また、特に本実施例のサポートブラケット
1では、ロッド取付部11の上下方向および左右方向の
振動による板バネ12の弾性変形が、上述したように湾
曲部12bと湾曲部12cとが常に連動することによ
り、板バネ12の連結部12a、U字部12dを除いた
湾曲部12b,12c全体によって行われている。この
ため、排気管2の振動によって板バネ12に作用する弾
性変形力は、板バネ12の一部の部分に集中して作用す
ることが防止され、板バネ12の湾曲部12b,12c
全体に分散されるて作用する。従って、板バネ12にか
かる強度上の負担は、一方向の弾性変形力が一つの部材
に集中して作用していた従来の構成に比べて格段に小さ
くなり、これによって板バネ12の強度上の耐久性が向
上する。
【0030】従って、本実施例のサポートブラケット1
によれば、板バネ12を厚肉化することなく、板バネ1
2の強度上の耐久性を向上させることができる。このた
め、サポートブラケット1では、板バネ12を厚肉化す
る必要がなくなり、薄い板バネ12を使用することによ
り板バネ12のばね定数を低く抑えることができる。そ
して、板バネ12のばね定数が低く抑えることにより、
排気管2の振動に対する振動吸収性能および騒音低減性
能を良好とすることができる。
【0031】また、本実施例のサポートブラケット1に
よれば、図1に示すように、排気管2を支持するロッド
取付部11が略M字上の板バネ12の中央部に位置して
いる。このため、排気管2あるいは車体4から伝達され
た熱により板バネ12が延在方向に沿って熱膨張した場
合であっても、ロッド取付部11の図1に示すX−Y平
面上の位置は大きく変化することはない。従って、排気
管2がサポートブラケット1の熱膨張によりX−Y平面
上において大きく変位することが防止され、排気管2に
この変位による応力を与えてしまうことが防止できる。
尚、従来の排気管支持装置は、芯体が車体から斜め下方
に延在し、その先端部に排気管を固定した構成であるた
め、芯体の熱膨張により排気管が下方に変位せしめら
れ、これによる応力が排気管に発生していた。
【0032】更に、本実施例のサポートブラケット1で
は、上記の如くロッド取付部11が略M字上の板バネ1
2の中央部に位置しているため、ロッド取付部11と板
バネ12とが効率的に配置されている。また、サポート
ブラケット1が熱膨張した場合であっても、中央部に配
置されたロッド取付部11を中心に膨張するため、サポ
ートブラケット1ではX−Z平面上において大きく外側
へ変位する部分が存在しない。このように本実施例のサ
ポートブラケット1によれば、従来の排気管支持装置に
比べて小型化することができる。
【0033】尚、上記実施例においては、板バネ12の
連結部12aをハウジング10の底面10bに固定し、
正規のM字状の向きで板バネ12が設けられた構成であ
ったが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、
例えば、連結部12aを車体4の下面4bに連結して、
逆さ方向のM字状の向きで板バネ12を設けてた構成で
も、また、M字状の板バネ12を横向きに設けた構成で
も上記実施例と同様の効果を得ることができる。即ち、
本発明は、板バネ12のX−Y平面上における配設向き
に一切限定されない。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、略M字状
の湾曲部の上下方向と左右方向に沿った排気管の振動に
対して湾曲部全体が連動して弾性変形し、排気管の振動
によって金属板に作用する弾性変形力が金属板の湾曲部
全体に分散されるため、排気管を車体に支持する金属板
の耐久性が良好となると共に、金属板のばね定数を低く
抑えて排気管の振動に対する振動吸収性能および騒音低
減性能を高めることかできる。その結果、耐久性に優
れ、且つ排気管の振動騒音の車体への伝達を低減した排
気管支持装置を実現することができる。
【0035】また、排気管を支持するU字部が略M字上
に形成された金属板の湾曲部の中央部に位置しているた
め、金属板が熱膨張しても排気管の支持位置は変化せ
ず、これにより、排気管支持装置の熱膨張が排気管に悪
影響を及ぼしてしまうことが防止できる。
【0036】更に、排気管を支持するU字部と金属板と
が効率的に配置され、しかも排気管支持装置は熱膨張に
よって大きく外側へ膨張する部分を有さないため、排気
管支持装置を従来に比べて小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる排気管支持装置の一実施例の断面
図である。
【図2】図1に示す排気管支持装置が使用された排気管
の支持構造を示す図である。
【符号の説明】
1 サポートブラケット 2 排気管 3 サポートロッド 4 車体 10 ハウジング 11 サポートロッド取付部 12 板バネ 12a 連結部 12b,12c 湾曲部 12d U字部 13,14,15,16 ストッパゴム 17 固定部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管を金属板によって車体に支持する
    排気管支持装置において、 前記金属板は、全ての角部を湾曲状として略M字状に形
    成された湾曲部と、該湾曲部を前記車体に連結する該湾
    曲部の両端の連結部とよりなり、 前記排気管は、前記湾曲部の中央部に略U字状に形成さ
    れたU字部に支持されて前記車体に支持される構成であ
    ることを特徴とする排気管支持装置。
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JP2017015207A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日立アプライアンス株式会社 固定部材及びこれを備えた機器
CN107269746A (zh) * 2017-06-29 2017-10-20 太仓市惠得利弹簧有限公司 一种异形卡簧
JP2020090177A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 日本電産サンキョー株式会社 駆動装置及びヘッドアップディスプレイ装置

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