JPH08303666A - パイプ材のフレキシブル連結構造 - Google Patents

パイプ材のフレキシブル連結構造

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JPH08303666A
JPH08303666A JP7112102A JP11210295A JPH08303666A JP H08303666 A JPH08303666 A JP H08303666A JP 7112102 A JP7112102 A JP 7112102A JP 11210295 A JP11210295 A JP 11210295A JP H08303666 A JPH08303666 A JP H08303666A
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pipe
cover
bulging
portions
upper wall
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Takeshi Yokota
健 横田
Koji Seo
浩二 瀬尾
Yoshiaki Senoo
吉章 妹尾
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Katayama Kogyo Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でパイプ材との連結部に作用する
荷重を効果的に支持してベローズ管を保護する。 【構成】 一対のパイプ材1,2の連結部において両パ
イプ材1,2を接続するベローズ管3と、このベローズ
管3の外周部を覆うように上記両パイプ材1,2の端部
に取り付けられた第1カバー4および第2カバー5とを
有し、上記第1カバー4の外壁部10に、左右一対の側
壁部と上壁部とを有する第1膨出部11を形成するとと
もに、上記第2カバー5の外壁部17に、左右一対の側
壁部と上壁部とを有する一対の第2膨出部18を形成
し、上記第1,第2膨出部11,18の上壁部の少なく
とも一方をパイプ材1,2の側面から見て円弧状に湾曲
させて形成するとともに、上記第1膨出部11と、第2
膨出部18との間に、摺動支持部材6を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排気管等を構
成するパイプ材のフレキシブル連結構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−1532号公報
に示されるように、自動車用エンジンの排気管を構成す
る第1パイプ材と、第2パイプ材との連結部にベローズ
管を配設するとともに、このベローズ管を覆うように第
1サポートカバーと第2サポートカバーとを設け、上記
第1サポートカバーにピン部材を取り付け、かつ第2サ
ポートカバーにキャップ部材を取り付け、上記ピン部材
とキャップ部材との間に、ワイヤーメッシュからなる緩
衝材を配設してなる排気管用フレキシブルパイプ装置が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来装置で
は、図9に示すように、自動車の前部に横置き式に設置
されたエンジンEの作動時に発生するエンジンEの回転
振動に応じ、第1パイプ材1を揺動変位させる矢印A1
方向の荷重が作用した場合に、上記ピン部材およびキャ
ップ部材の軸心Bを支点にして第1パイプ材1の揺動変
位が許容されるため、この第1パイプ材1の振動が排気
管の下流側に伝達されるのを防止できるという利点を有
する。この反面、上記ピン部材を第1サポートカバーに
溶接して上記緩衝材を設置した後、上記キャップ部材を
第2サポートカバーに溶接して固定するように構成され
ており、その組み付け作業が繁雑であるとともに、部品
点数が多いため、製造コストが高くつくという問題があ
った。
【0004】また、特開平6−346729号公報に示
されるように、第1パイプ材に取り付けられた第1カバ
ーと、第2パイプ材に取り付けられた第2カバーとの重
合部に、外方に膨出した球状部をそれぞれ形成し、この
球状部の間にステンレスメッシュからなる異音防止体を
配設することにより、上記エンジンの回動振動に応じた
荷重の作用時に、上記異音防止体に沿って両カバーを摺
動させることにより、上記両パイプ材をその連結部を支
点にして屈曲変位させるように構成された排気管の継手
構造が知られている。
【0005】上記構成の排気管の継手構造においては、
両カバーの重合部に相対向して形成された球状部に上記
ステンレスメッシュを圧入することにより、このステン
レスメッシュの表面および裏面の全域を両カバーの球状
部によって規制するように構成されているため、ステン
レスメッシュの取り付け作業が煩雑であるという問題が
ある。
【0006】しかも、図10に示すように、エンジンE
が横置き式に配設されてなる自動車の走行時に発生する
エンジンEの回転振動に応じて両パイプ材1,2の連結
部を矢印C方向に捩じり変形させる荷重が作用した場合
に、この荷重を支持することができないので、ベローズ
管が捩じり変形するのを防止することができない。この
ベローズ管は、伸縮方向に比べて捩じり方向の荷重に対
する強度が著しく低いため、上記捩じり荷重による損傷
を防止するため、その全長を大きくしてベローズ管の捩
じり変形を許容し得るように構成しなければならず、両
パイプ材1,2の連結部が大型化して大きな設置スペー
スが必要であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成でパイプ材との連結部に
作用する荷重を効果的に支持してベローズ管を保護する
ことができるパイプ材のフレキシブル連結構造を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
互いに連結される一対のパイプ材を接続するベローズ管
と、このベローズ管の外周部を覆うように両パイプ材の
端部に取り付けられた第1カバーおよび第2カバーとを
有するパイプ材のフレキシブル連結構造において、上記
第1カバーの外壁部に、一対の側壁部と上壁部とを有す
る第1膨出部を形成するとともに、上記第2カバーの外
壁部に、上記第1カバーの側壁部および上壁部の内面に
対向する一対の側壁部と上壁部とを有する第2膨出部を
形成し、上記第1,第2膨出部の上壁部の少なくとも一
方をパイプ材の側面から見て円弧状に湾曲させて形成す
るとともに、上記第1膨出部と、第2膨出部との間に、
摺動支持部材を配設したものである。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のパイプ材のフレキシブル連結構造において、第1カバ
ーの第1膨出部および第2カバーの第2膨出部を構成す
る上壁部に、摺動支持部材の移動を規制する係止部を設
けたものである。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載のパイプ材のフレキシブル連結構造において、
第1カバーの第1膨出部および第2カバーの第2膨出部
を構成する両上壁部を、それぞれパイプ材の正面から見
て水平に形成したものである。
【0011】請求項4に係る発明は、上記請求1〜3の
いずれかに記載のパイプ材のフレキシブル連結構造にお
いて、摺動支持部材に、第1膨出部の側壁部と第2膨出
部の側壁部との間に配設される左右一対の側板部と、第
1膨出部の上壁部と第2膨出部の上壁部との間に配設さ
れる天板部とを設けたものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、両パイプ材
の連結部を支点にしてパイプ材を揺動変位させる荷重が
作用した場合に、摺動支持部材に沿って第1カバーの第
1膨出部または第2カバーの第2膨出部が摺動変位する
ことにより、パイプ材の揺動変位が許容され、かつ両パ
イプ材の連結部を捩じり変形させる荷重が作用した場合
に、上記第1,第2膨出部において上記捩じり荷重が支
持されて上記連結部の捩じり変形が抑制されることにな
る。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、両パイ
プ材の連結部を支点にしてパイプ材を揺動変位させる荷
重に応じ、摺動支持部材に沿って第1カバーの第1膨出
部または第2カバーの第2膨出部が摺動変位する際に、
上記摺動支持部材の移動が係止部により規制されて両カ
バー間に摺動支持部材が保持されることになる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、第1カ
バーの第1膨出部と、第2カバーの第2膨出部との間に
摺動支持部材が挿入される際に、上記両膨出部の上壁部
に沿って摺動支持部材がスムーズに挿入されることにな
る。
【0015】上記請求項4記載の発明によれば、両パイ
プ材の連結部を支点にしてパイプ材を揺動変位させる荷
重が作用した場合に、摺動支持部材の天板部に沿って第
1カバーの第1膨出部または第2カバーの第2膨出部が
摺動変位することにより、パイプ材の揺動変位が許容さ
れ、かつ両パイプ材の連結部を捩じり変形させる荷重が
作用した場合に、上記第1,第2膨出部の側壁部が摺動
支持部材の側板部に圧接されることにより、がたつきを
生じることなく上記捩じり荷重が支持されることにな
る。
【0016】
【実施例】図1および図2は、本発明に係るパイプ材の
フレキシブル連結構造の実施例を示している。このパイ
プ材のフレキシブル連結構造は、図外の排気マニホール
ド等に接続された第1パイプ材1と、その下流側部に配
設された第2パイプ材2との連結部に設けられている。
【0017】上記第1パイプ材1と第2パイプ材2との
連結部には、この両パイプ材1,2を接続するステンレ
ス鋼製の薄板等からなるベローズ管3と、このベローズ
管3の外周部を覆うように上記第1パイプ材1および第
2パイプ材2の端部に取り付けられた第1カバー4およ
び第2カバー5とを有し、この第1カバー4と第2カバ
ー5との間には摺動支持部材6が配設されている。さら
に第1パイプ材1には、上記ベローズ管3の内周面に沿
って第2パイプ材2側に伸びるステンレス鋼管等からな
るインナパイプ7が取り付けられている。
【0018】上記第1カバー4は、ベローズ管3の一側
端部およびインナパイプ7の基端部とともに第1パイプ
材1の端部に固着される取付部8と、この取付部8の端
部から周方向に伸びる起立壁部9と、この起立壁部9の
外周部から第2パイプ材2側に伸びる外壁部10とを有
し、この第1カバー4の外壁部10には、上下一対の第
1膨出部11が形成されている。
【0019】上記第1膨出部11は、外方に向けて突設
された左右一対の側壁部12と、この側壁部12の上端
部間に設置された上壁部13とからなっている。上記第
1膨出部11の上壁部13は、図3に示すように、両パ
イプ材1,2の正面から見て水平に形成されるととも
に、図4に示すように、第1,第2パイプ材1,2の側
面から見て円弧状に湾曲した形状に形成されている。す
なわち、上記上壁部13は、その表裏両面が両パイプ材
1,2の連結部内に位置する一点Oを中心とする曲率半
径Rをもって湾曲した円弧面に形成されている。
【0020】また、上記上壁部13の先端部には、下方
に突出する係止部14が形成され、この係止部14によ
って上記摺動支持部材6が第2パイプ材2側に移動する
のを規制するように構成されている。上記係止部14
は、後述する組立時に、上記摺動支持部材6を両カバー
4,5の間に設置後、図4の仮想線で示すように、上記
上壁部13の先端部に形成された所定幅のフランジ部1
4aを下方に折り曲げることにより形成されるようにな
っている。
【0021】上記第2カバー5は、ベローズ管3の他側
端部とともに第2パイプ材2の端部に固着される取付部
15と、この取付部15の端部から周方向に伸びる起立
壁部16と、この起立壁部16の外周部から第1パイプ
材1側に伸びる外壁部17とを有し、この第2カバー5
の外壁部17には、上下一対の第2膨出部18が形成さ
れている。
【0022】上記第2膨出部18は、上記第1膨出部1
1の内方部においてその側壁部12および上壁部13と
所定間隔をおいて対向する左右一対の側壁部19および
上壁部20とからなっている。この上壁部20は、第
1,第2パイプ材1,2の正面から見て水平に形成され
るとともに、その側面から見て、上記第1膨出部11の
上壁部13に対応する曲率半径をもって湾曲した円弧状
に形成されている。
【0023】また、上記第2膨出部18の先端部には、
上記側壁部19の先端部に突設された所定長さの突片を
側方に折り曲げてなる係止部21が形成され、この係止
部21によって上記摺動支持部材6が第1パイプ材1側
に移動するのを規制するように構成されている。
【0024】また、上記摺動支持部材6は、マイカまた
はカーボン等の耐火材をステンレスメッシュ等によって
補強することにより形成された所定の剛性を有する素材
からなり、第1膨出部11の側壁部12と第2膨出部1
8の側壁部19との間に嵌入される左右一対の側板部2
2と、第1膨出部11の上壁部13と第2膨出部18の
上壁部20との間に嵌入される天板部23とを有する断
面コ字状に形成されている。この摺動支持部材6の天板
部23は、正面から見て水平に形成されるとともに、表
裏両面が側面から見て円弧状に湾曲した形状に形成され
ている。
【0025】上記第1パイプ材1および第2パイプ材2
を連結するには、まずインナパイプ7の基端部およびベ
ローズ管3の一側端部を第1カバー4の取付部8に取り
付けるとともに、ベローズ管3の他側端部を第2カバー
5の取付部17に取り付ける。次に、上記第1カバー4
の第1膨出部11と、第2カバー5の第2膨出部18と
の間に摺動支持部材6を嵌入した後、上記第1膨出部1
1の先端フランジ部14aを下方に折り曲げることによ
り、摺動支持部材6の係止部14を形成する。
【0026】そして、上記第1カバ4ーの取付部8およ
び第2カバー5の取付部17に第1パイプ材1および第
2パイプ材2を嵌入してこれらを溶接することにより、
上記ベローズ管3および両カバー4,5によって第1パ
イプ材1と第2パイプ材2とを互いに連結する。
【0027】このように互いに連結される一対のパイプ
材1,2を接続するベローズ管3と、上記両パイプ材
1,2の端部に取り付けられた第1カバー4および第2
カバー5とを有するパイプ材のフレキシブル連結構造に
おいて、上記第1カバー4の外壁部10に、左右一対の
側壁部12と、両パイプ材1,2の側面から見て円弧状
に湾曲した上壁部13とを有する一対の第1膨出部11
を形成するとともに、上記第1カバー5の外壁部17に
上記第1膨出部11の側壁部12および上壁部13の内
面に対向する左右一対の側壁部19と、上壁部20とを
有する第2膨出部18を形成し、上記第1膨出部11
と、第2膨出部12との間に、摺動支持部材6を配設し
たため、簡単な構成で両パイプ材1,2の連結部を長期
間に亘り良好な連結状態に維持することができる。
【0028】すなわち、図9に示すように、自動車の前
部に横置き式に設置されたエンジンEの作動時に発生す
るエンジンEの回転振動に応じ、両パイプ材1,2の連
結部を支点にして第1パイプ材1を上下に揺動変位させ
る荷重が作用した場合には、上記第1カバー4に形成さ
れた第1膨出部11が摺動支持部材6の上面に沿って摺
動するとともに、この摺動部材6の下面が第2カバー5
に形成された第2膨出部18に沿って摺動することによ
り、第1パイプ材1の揺動変位が許容されるため、この
第1パイプ材1の振動が第2パイプ材2側に伝達される
のを防止することができる。
【0029】また、図10に示すように、縦置き式に設
置された自動車の走行時に発生するエンジンEの回転振
動に応じ、両パイプ材1,2の連結部を矢印C方向に捩
じり変形させる荷重が作用した場合には、上記第1,第
2膨出部11,18の側壁部12,19が上記摺動支持
部材6の側板部22に圧接されて上記荷重が支持される
ため、この荷重がベローズ管3に悪影響が及ぶのを防止
することができる。したがって、上記捩じり荷重に対す
る強度の低いベローズ管3を効果的に保護し、連結部の
全長を大きくすることなく、ベローズ管3の損傷を効果
的に防止してそのシール機能を維持することができる。
【0030】しかも、上記第1,第2カバー4,5の外
壁部10,17にプレス加工等の手段で形成された上記
第1,第2膨出部11,18の間に摺動支持部材6を嵌
入し保持させるように構成したため、上記ベローズ管3
の外周部を覆う両カバー(サポートカバー)に緩衝材を
支持するピン部材やキャップ部材等を取り付けることに
より、上記両パイプ材1,2を揺動変位可能に連結して
なる従来装置に比べ、部品点数を少なくして組立作業を
簡略化することができ、これによって製造コストを安価
に抑えることができる。
【0031】また、上記第1,第2カバー4,5の外壁
部10,17に部分的に設けられた第1,第2膨出部1
1,18の間に嵌入された上記摺動支持部材6によって
両カバー4,5を摺動自在に支持するように構成したた
め、球面状に形成された異音防止体をその表裏全面に亘
って両カバーの球状部によって規制するように構成され
従来装置に比べ、上記摺動支持部材6の設置作業を容易
に行うことができる。
【0032】上記実施例では、第1,第2カバー4,5
の外壁部10,17に上下一対の第1,第2膨出部1
1,18をそれぞれ設けた例について説明したが、単一
の第1,第2膨出部11,18を上記外壁部10,17
に形成し、あるいは3個所以上の第1,第2膨出部1
1,18を配設した構造としてもよい。なお、両パイプ
材1,2の連結部に作用する各種の荷重を効果的に支持
するためには、少なくとも一対の第1,第2膨出部1
1,18を設け、その間にそれぞれ上記摺動支持部材6
を配設した構造とすることが望ましい。
【0033】また、上記のように第1,第2膨出部1
1,18を構成する上壁部13,20に、摺動支持部材
6を係止する係止部14,21を設けた構成によると、
上記第1カバー4等に摺動支持部材6を固着することな
く、上記係止部14,21によって摺動支持部材6の軸
方向移動を規制することができるため、簡単な構成で摺
動支持部材6の脱落を防止し、この摺動支持部材6の取
付状態を安定させることができる。
【0034】さらに、第1パイプ材1の揺動変位時に、
図5に示すように、第1カバー4の第1膨出部11が緩
衝支持部材6の上面に沿って摺動し、上記係止部14が
摺動支持部材6の当面に当接した時点で、上記第1パイ
プ材1の揺動変位が規制されることになる。したがっ
て、上記係止部14,21を両パイプ材1,2の折れ曲
がり角度を規制するストッパとして機能させることがで
きる。
【0035】なお、上記実施例では、摺動支持部材6を
上記第1,第2膨出部11,18の間に設置した後に、
上記上壁部13の先端部に突設された所定幅のフランジ
部14aを下方に折り曲げることにより、上記係止部1
4を形成するように構成した例について説明したが、別
体に形成された係止片を溶接または接着等の手段で、上
記第1膨出部11の先端部に取り付けるように構成して
もよい。
【0036】さらに、上記実施例では、ベローズ管3の
内周面に沿って第2パイプ材2側に伸びるインナパイプ
7を第1パイプ材1に取り付け、この第1パイプ材1か
ら連結部に導入された排気ガスを上記インナパイプ7に
よって案内するように構成したため、上記排気ガスがベ
ローズ管3に接触して気流の乱れにより流速が低下する
という事態の発生を効果的に防止することができるとと
もに、上記ガスがベローズ管3に衝突することに起因し
た異音の発生を抑制することができる。
【0037】なお、上記実施例では、エンジンEの排気
マニホールドに接続された第1パイプ材1に、摺動支持
部材6の支持部16を有する第1カバー4を取り付ける
とともに、排気通路の下流側に配設された第2パイプ材
2に、摺動支持部材6の摺動面8に当接する外壁部19
を有する第2カバー5を取り付けた例について説明した
が、上記第1カバー4と第2カバー5との取り付け位置
を逆にしてもよい。
【0038】また、上記実施例では、第1,第2膨出部
11,18の上壁板13,20および摺動支持部材9の
天板部23を、それぞれ両パイプ材1,2の側面から見
て水平に形成した例について説明したが、図6に示すよ
うに、上記上壁板13,20および天板部23を両パイ
プ材1,2の正面および側面から見てそれぞれ円弧状に
湾曲させることにより、上記上壁板13,20および天
板部23を球面状に形成した構造としてもよい。
【0039】しかし、上記のように上壁板13,20お
よび天板部23を球面状に形成した場合には、各部材の
曲率変化に基づいて上記摺動支持部材6を上記第1,第
2膨出部11,18に嵌入する際に、大きな抵抗が作用
することとなるため、図3に示すように、第1,第2膨
出部11,18の上壁板13,20および摺動支持部材
9の天板部23を、それぞれ両パイプ材1,2の正面か
ら見て水平に形成することにより、上記摺動支持部材6
の嵌入作業を容易に行い得るように構成することが望ま
しい。
【0040】なお、必ずしも上記第1膨出部11の上壁
部13および第2膨出部18の上壁板20の両方を、両
パイプ材1,2の側面から見て円弧状に湾曲させる必要
はなく、図7に示すように、第2膨出部18の上壁板2
0を側面から見て水平に形成し、あるいは図8に示すよ
うに、第1膨出部11の上壁部13を側面から見て水平
に形成してもよい。
【0041】上記第1膨出部11の上壁部13を水平に
形成した場合には、第1パイプ材1の揺動変位時に、上
記第2膨出部18によって摺動支持部材6が支持された
状態で、この摺動支持部材6の上面に沿って上記第1カ
バー4の第1膨出部11が摺動することにより、上記第
1パイプ材1の揺動変位が許容される。また、第2膨出
部18の上壁部20を水平に形成した場合には、第1パ
イプ材1の揺動変位時に、上記第1膨出部11によって
摺動支持部材6が支持された状態で、第1カバー4とと
もに摺動支持部材6が上記第2カバー5の第1膨出部2
0の上面に沿って摺動することにより、上記第1パイプ
材1の揺動変位が許容されることになる。
【0042】また、上記実施例では、マイカまたはカー
ボン等の耐火材をワイヤメッシュ等によって補強するこ
とにより形成された剛体からなる摺動支持部材6を設け
た例について説明したが、この摺動支持部材6の材質は
上記実施例に限定されることなく種々の変形が可能であ
り、例えば硬質ゴム等からなる所定の弾性を有する素材
によって上記摺動支持部材6を形成し、上記第1カバー
4と第2カバー5との間に作用する荷重に応じて上記摺
動支持部材6を弾性変形させるように構成してもよい。
【0043】このように構成した場合には、摺動支持部
材6が上記荷重によって塑性変形するのを効果的に防止
することができるとともに、この摺動支持部材6を弾性
変形させることによって上記荷重を吸収することができ
るため、上記ベローズ管3の損傷を効果的に防止するこ
とができる。
【0044】また、上記第1膨出部11の側壁部12と
第2膨出部18の側壁部19との間に嵌入される上記摺
動支持材6の側板部22を省略し、第1膨出部11の側
壁部12と第2膨出部18の側壁部19とを直接当接さ
せるように構成することもできるが、このように構成し
た場合には、上記両側壁部12,19の間にわずかでも
隙間があると、両パイプ材1,2の連結部に作用する捩
じり荷重に応じてがたつきが生じるため、上記側板部2
2を設けてその緩衝作用により上記がたつきを防止する
ことが好ましい。
【0045】また、本発明に係るパイプ材の連結構造
は、エンジンEに接続される排気管の設置部に限られ
ず、冷却水管等からなる種々のパイプ材の連結部に適用
可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、互いに連結される一対のパイプ材の端部に取付ら
たれ第1カバーおよび第2カバーの外壁部に、一対の側
壁部と上壁部とを有する少なくとも一対の第1膨出部お
よび第2膨出部をそれぞれ形成するとともに、この第
1,第2膨出部の上壁部の少なくとも一方をパイプ材の
側面から見て円弧状に湾曲させて形成し、かつ上記第1
膨出部と、第2膨出部との間に、摺動支持部材を配設し
たため、例えば自動車の前部に横置き式に設置されたエ
ンジンの作動時に発生するエンジンの回転振動に応じ、
両パイプ材の連結部を支点にして一方のパイプ材を上下
に揺動変位させる荷重が作用した場合に、上記第1カバ
ーに形成された第1膨出部を摺動支持部材の上面に沿っ
て摺動させる等により、上記パイプ材の揺動変位を許容
して、このパイプ材の振動が他方のパイプ材側に伝達さ
れるのを防止できるという利点がある。
【0047】また、縦置き式に設置された自動車の走行
時に発生するエンジンの回転振動に応じ、両パイプ材の
連結部を捩じり変形させる荷重が作用した場合には、上
記第1,第2膨出部の側壁部によって上記荷重を支持し
てこの荷重がベローズ管に悪影響を及ぼすのを防止でき
るため、上記捩じり荷重に対する強度の低いベローズ管
を効果的に保護することができる。したがって、連結部
の全長を大きくする等の手段を講じることなく、ベロー
ズ管の損傷を効果的に防止してそのシール機能を維持す
ることができる。
【0048】しかも、上記第1,第2カバーの外壁部に
プレス加工等の手段で部分的に形成された上記第1,第
2膨出部の間に摺動支持部材を嵌入して保持させるよう
に構成したため、部品点数を少なくして組立作業を簡略
化することができ、これによって製造コストを安価に抑
えることができるとともに、上記摺動支持部材の設置作
業を容易に行うことができるという利点がある。
【0049】また、請求項2に係る発明は、第1カバー
の第1膨出部および第2カバーの第2膨出部を構成する
上壁部に、摺動支持部材の移動を規制する係止部を設け
たため、上記第1カバー等に摺動支持部材を固着するこ
となく、簡単な構成で上記両係止部によって摺動支持部
材の移動を規制することができるとともに、上記両係止
部材を摺動支持部材の端面にそれぞれ当接させることに
より、両パイプ材の折れ曲がり角度を規制することがで
きるという利点がある。
【0050】また、請求項3に係る発明は、第1カバー
の第1膨出部および第2カバーの第2膨出部を構成する
両上壁部を、それぞれパイプ材の正面から見て水平に形
成したため、上記第1,第2膨出部の間に摺動支持材を
嵌入する際の嵌入抵抗を小さくし、この摺動部材の嵌入
作業を容易に行うことができるという利点がある。
【0051】また、請求項4に係る発明は、摺動支持部
材に、第1膨出部の側壁部と第2膨出部の側壁部との間
に配設される左右一対の側板部と、第1膨出部の上壁部
と第2膨出部の上壁部との間に配設される天板部とを設
けたため、上記摺動支持部材の側板部の緩衝作用によ
り、両パイプ材の連結部に作用する捩じり荷重に対応し
たがたつきの発生を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプ材のフレキシブル連結構造
の実施例を示す側面断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1,第2膨出部の構造を示す部分拡大断面図
である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】第1カバーが摺動変位した状態を示す図4相当
図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す図3相当図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示す図4相当図で
ある。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す図4相当図で
ある。
【図9】パイプ材のフレキシブル連結構造の設置状態を
示す説明図である。
【図10】パイプ材のフレキシブル連結構造の設置状態
の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1パイプ材 2 第2パイプ材 3 ベローズ管 4 第1カバー 5 第2カバー 6 摺動支持部材 10,17 外壁部 11 第1膨出部 12,19 側壁部 13,20 上壁部 14,21 係止部 18 第2膨出部 22 側板部 23 天板部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される一対のパイプ材を接続
    するベローズ管と、このベローズ管の外周部を覆うよう
    に両パイプ材の端部に取り付けられた第1カバーおよび
    第2カバーとを有するパイプ材のフレキシブル連結構造
    において、上記第1カバーの外壁部に、一対の側壁部と
    上壁部とを有する第1膨出部を形成するとともに、上記
    第2カバーの外壁部に、上記第1カバーの側壁部および
    上壁部の内面に対向する一対の側壁部と上壁部とを有す
    る第2膨出部を形成し、上記第1,第2膨出部の上壁部
    の少なくとも一方をパイプ材の側面から見て円弧状に湾
    曲させて形成するとともに、上記第1膨出部と、第2膨
    出部との間に、摺動支持部材を配設したことを特徴とす
    るパイプ材のフレキシブル連結構造。
  2. 【請求項2】 第1カバーの第1膨出部および第2カバ
    ーの第2膨出部を構成する上壁部に、摺動支持部材の移
    動を規制する係止部を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のパイプ材のフレキシブル連結構造。
  3. 【請求項3】 第1カバーの第1膨出部および第2カバ
    ーの第2膨出部を構成する両上壁部を、それぞれパイプ
    材の正面から見て水平に形成したことを特徴とする請求
    項1または2記載のパイプ材のフレキシブル連結構造。
  4. 【請求項4】 摺動支持部材に、第1膨出部の側壁部と
    第2膨出部の側壁部との間に配設される左右一対の側板
    部と、第1膨出部の上壁部と第2膨出部の上壁部との間
    に配設される天板部とを設けたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のパイプ材のフレキシブル連結
    構造。
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