JP2535630Y2 - 排気管用フレキシブルパイプ装置 - Google Patents

排気管用フレキシブルパイプ装置

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JP2535630Y2
JP2535630Y2 JP2184290U JP2184290U JP2535630Y2 JP 2535630 Y2 JP2535630 Y2 JP 2535630Y2 JP 2184290 U JP2184290 U JP 2184290U JP 2184290 U JP2184290 U JP 2184290U JP 2535630 Y2 JP2535630 Y2 JP 2535630Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両の排気系に介装される排気管用フレキ
シブルパイプ装置に関し、とくにフレキシブルパイプを
外力から保護するようにしたフレキシブルパイプ装置に
関する。
[従来の技術] 車両の排気系路を介装されるフレキシブルパイプを外
力から保護するようにした技術の一例として、たとえば
実開昭57-54614号公報、実開昭60-40885号公報、実開昭
62-38415号公報が知られている。
上述の実開昭57-54614号公報に開示された装置におい
ては、排気管と排気管との間に、フレキシブルパイプが
介装されている。フレキシブルパイプの近傍には、弾性
体を介装した2組の補助サポートがフレキシブルパイプ
の両端を橋渡しするように配置されている。
また、実開昭62-38415号公報に開示された装置では、
排気管のフレキシブルパイプを挟む上流部および下流部
に、一対の上流側ステーと下流側ステーの一端が固定さ
れている。上流側ステーの他端部は、下流側ステーの他
端部にボルトを介して連結されている。下流側ステーの
他端部には、硬質の円筒部材が固定されており、円筒部
材の内部には、その外周部を円筒部材の内周壁に固着さ
れた弾性部材が配置されている。この弾性部材の中央部
には、上述のボルトが挿入されており、ボルトは、上流
側ステーの他端部に固定されている。これによって、上
流側ステーと下流側ステーとが一体的に連結されてい
る。
また、実開昭60-40885号公報に開示されている装置
は、フレキシブルパイプを覆う保護部材を軸方向に2分
割し、その組合せ部分を遊嵌させたものを開示してい
る。
しかしながら、上述の実開昭57-54614号公報に示す装
置の場合は、フレキシブルパイプのほとんどが露出する
ため、飛石や路面との干渉によってフレキシブルパイプ
が損傷するという問題がある。また、排気管の大変位時
には弾性体に大きな剪断力が作用するので、弾性体の耐
久性の低下を招く。
また、実開昭62-38415号公報の装置では、振動によっ
て連結部分における上流側ステーと下流側ステーとが干
渉し、打音が発生するという問題があり、さらに、この
装置では、ボルトと各ステーとの間のガタによっても打
音が発生する。
実開昭60-40885号公報の装置は、フレキシブルパイプ
を保護する保護部材同士を遊嵌させたものであるが、こ
の場合は、排気管の軸方向の変位が大きい場合は、フレ
キシブルパイプが許容以上に引張られたり、圧縮された
りし、フレキシブルパイプの損傷を招くおそれがある。
さらに、この装置の場合も、保護部材同士の接触によっ
て打音が発生するという問題がある。
なお、上述した先行技術以外のもので、フレキシブル
チューブを保護するものの一つに、ステンレス等のワイ
ヤを編込んだカバーが知られているが、これは飛石等に
よる損傷の発生を防止するのには効果があるが、重量タ
イプの排気管の場合は、排気管の過大変位によるフレキ
シブルパイプへの変位入力を阻止することが難しく、フ
レキシブルパイプの保護の面で問題が残る。
そこで、飛石や路面との干渉からフレキシブルパイプ
を確実に保護し、かつ曲げ方向以外のフレキシブルパイ
プ変位入力を大幅に低減することができ、しかも、フレ
キシブルパイプを保護する保護部材による打音の発生を
防止することのできる排気管用フレキシブルパイプ装置
が、先に本出願人により提案されている(実願平1-7494
7号)。
この装置では、第12図ないし第14図に示すように、フ
レキシブルパイプ1の両端部に、少なくとも一方がフレ
キシブルパイプ1を覆うサポートカバー2、3がそれぞ
れ固定されている。そして、各サポートカバー2、3
は、フレキシブルパイプ1の可撓部1aの外周で弾性部材
(ワイヤメッシュ)4を介してピン連結部5より連結さ
れている。
このように、サポートカバー2、3は、ピン連結され
ているので、排気管6、7の変位方向にはフレキシブル
パイプ1は容易に曲げ変形し、エンジンのローリング等
による排気管6、7の変位が吸収される。また、ピン連
結部分には弾性部材としてワイヤメッシュ4が介装され
ているため、サポートカバー同士またはサポートカバー
とピンとの接触による打音の発生も防止される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第12図ないし第14図に示す装置では、
ピン連結部5に介装されるワイヤメッシュ4は、端面が
外側に露出した状態で保持されているので、車両の走行
時にピン連結部5に相対的な変位が繰返し作用すると、
ワイヤメッシュ4が徐々に外側にはみ出し、やがては各
サポートカバー2、3の間に位置する部分を除いて、な
くなってしまう。これは、相対変位によってワイヤメッ
シュ4が、ほつれたり、つぶれたりし、外側に押し出さ
れるためである。そのため、ピンとサポートカバーの筒
状部とが接触し、異音が発生するとともに、フレキシブ
ルパイプ1に加わる相対変位も増大し、フレキシブルパ
イプ1の折損が懸念される。
ところで、サポートカバーの間にワイヤメッシュを介
装させることは、特開昭59-46314号公報に開示されてい
る。このような装置では、排気管の変位時には、ワイヤ
メッシュに圧縮力がかかることになるが、ワイヤメッシ
ュに作用する圧縮力が大きく、面圧が高くなる場合は、
ワイヤメッシュが弾性限度をオーバーし、弾性が低下す
る。そのため、圧縮荷重が作用する部位の面積をできる
だけ大きく確保する必要があるが、ピン連結部の大きさ
を拡大することはスペースの関係から困難である。
さらに、特開昭59-46314号公報に装置では、ワイヤメ
ッシュを包囲する部位の形状が、長円等であれば各サポ
ートカバーの回動が円滑とならず、しかもサポートカバ
ーの回動時には、ワイヤメッシュに大きな圧縮力が作用
する。
本考案は、上記の問題に着目し、ピン連結部に相対的
な変位が繰返し作用してもワイヤメッシュの外側へのは
み出しを阻止でき、さらにピン連結部のスペースを拡大
することなくワイヤメッシュの圧縮荷重に対する面圧が
低くでき、しかも、サポートカバーの回動時に、ワイヤ
メッシュへ大きな圧縮荷重が作用するのを防止すること
のできる排気管用フレキシブルパイプ装置を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案に係る排気管用フレキシブルパ
イプ装置は、フレキシブルパイプの両端部に、少なくと
も一方が該フレキシブルパイプを覆うサポートカバーを
それぞれ固定し、前記各サポートカバーを、前記フレキ
シブルパイプの可撓部の外周で弾性部材を介して連結ピ
ンで連結した排気管用フレキシブルパイプ装置であっ
て、前記弾性部材を、前記フレキシブルパイプのピン連
結軸方向の荷重を受ける複数の第1の圧縮部と前記フレ
キシブルパイプ軸方向およびフレキシブルパイプの軸方
向とピン連結軸方向の両方と直交する方向の荷重を受け
る円筒状の第2の圧縮部とを有するハット状のワイヤメ
ッシュから構成し、前記第2の圧縮部と摺動可能な前記
連結ピンの外周部およびサポートカバーの内周部とを円
形に形成し、前記サポートカバーに、前記連結ピンの端
面と対向し前記ワイヤメッシュが外側にはみ出るのを阻
止する蓋部を設けたものから成る。
[作用] このように構成された排気管用フレキシブルパイプ装
置においては、ピン連結部分に介装される弾性部材は、
ハット(つばつきの帽子)状のワイヤメッシュから構成
される。ワイヤメッシュをハット状に形成することによ
り、このワイヤメッシュには、フレキシブルパイプのピ
ン連結軸方向の荷重を受ける複数の第1の圧縮部と、フ
レキシブルパイプ軸方向およびフレキシブルパイプの軸
方向とピン連結軸方向の両方と直交する方向の荷重を受
ける第2の圧縮部とを形成することができる。つまり、
第1の圧縮部は、ハット状の頂部と鍔部とに形成され、
第2の圧縮部は、ハット状の円筒部に形成される。
このように、第1の圧縮部は、複数形成されるため、
面積を大に確保できる分だけ圧縮荷重に対する面圧が小
さくなり、長期にわたって適度な弾性が得られる。ま
た、第2の圧縮部と摺接可能な連結ピンの外周部および
サポートカバーの内周部とが円形に形成されるので、サ
ポートカバーの回動が円滑となり、サポートカバーの回
動時にワイヤメッシュへ大きな荷重が作用することも防
止される。
さらに、サポートカバーには、連結ピンの端面と対向
する蓋部が設けられているので、ワイヤメッシュは、こ
の蓋部によって外側にはみ出すのが阻止される。したが
って、連結ピンとサポートカバーとの間は、常にワイヤ
メッシュが介装された状態となり、サポートカバーと連
結ピン接触による異音等の発生は防止される。
[実施例] 以下に、本考案に係る排気管用フレキシブルパイプ装
置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第4図は、本考案の第1実施例を示して
おり、とくにFF(フロントエンジンフロントドライブ)
の車両に適用した例を示している。第4図において、11
は車両20に搭載されたエンジンを示しており、このエン
ジン11はクランク軸の向きが車両の走行方向に対してほ
ぼ直角となる横置きに配置されている。エンジン11のシ
リンダヘッドの一方の側面には、下方に湾曲するエキゾ
ーストマニホールド12が取付けられている。エキゾース
トマニホールド12の下流端には、上下方向に延びる排気
管13が接続されている。排気管13の下流端には、後述す
るフレキシブルパイプ装置21が取付けられている。フレ
キシブルパイプ装置21の下流端には、排気管14が取付け
られており、この排気管14の上流側はL字状に屈曲さ
れ、後部は車両の床面に沿って水平に延びている。排気
管14の後端は、車両の後部に配置されるマフラ15に接続
されている。マフラ15の後部には、さらに排気管16が接
続されており、排気管16は車両後方に延びている。排気
管14、16およびマフラ15は、図示されないサポート部に
よって車体に支持されている。
本実施例では、フレキシブルパイプ装置21は、エキゾ
ーストマニホールド12の直下に軸心Aが上下方向になる
ように配置されているが、これは一例であり、たとえば
2点鎖線で示すように、排気管14の水平方向に延びる部
分に配置する構成としてもよい。
第1図ないし第3図は、フレキシブルパイプ装置21を
示している。図中、22はフレキシブルパイプとしてのベ
ローズ管を示している。ベローズ管には、材質がステン
レスから構成されており、中央部には蛇腹状の可撓部23
が形成されている。ベローズ管12の可撓部23は、たとえ
ばバルジ加工によって形成されている。ベローズ管22の
端部の内側には、上述の排気管13、14が挿通されてお
り、ベローズ管22は、後述するサポートカバー24、25と
ともに排気管13、14に全周溶接W1によって連結されてい
る。
ベローズ管22の両端には、ベローズ管22を覆うサポー
トカバー24、25が上述の溶接W1によって固定されてい
る。一方のサポートカバー24は、固定部24a、拡径部24
b、カバー部24cから構成されている。固定部24aは、ベ
ローズ管22の一端の外周面に嵌合される円筒部分であ
り、拡径部24bは固定部24aと連らなり可撓部23側にいく
につれて拡径するテーパ状となっている。カバー部24c
は、可撓部23の外周に位置し円筒状に形成されている。
このカバー部24cの後述するピン連結部30の近傍は、軸
心A方向に突出している。なお、本実施例では、サポー
トカバー24は組付上の関係から、第1図に示す軸心Aを
中心として2分割されている。
他方のサポートカバー25は、固定部25a、拡径部25b、
カバー部25cから構成されている。固定部25aは、ベロー
ズ管22の他端の外周面に嵌合される円筒部分であり、拡
径部25bは固定部25aと連らなり可撓部23側にいくにつれ
て拡径するテーパ状部となっている。カバー部25cは可
撓部23の外周に位置し、かつ一方のサポートカバー24の
カバー部24cの内側に位置している。カバー部25cの後述
するピン連結部30の近傍は、軸心A方向に突出してい
る。
一方のサポートカバー24と他方のサポートカバー25
は、連結ピン31と弾性部材であるワイヤメッシュ34とを
有する一対のピン連結部30を介して連結されている。連
結ピン31は中空状になっており、一方に半径方向に膨出
するフランジ部31a、他方に円筒部31bが形成されてい
る。円筒部31bの端部は、閉塞された端面31cとなってい
る。連結ピン31のフランジ部31aは、スポット溶接W2
どによってサポートカバー25の内面に固定されている。
連結ピン31の円筒部31bは、サポートカバー25の穴を貫
通し、一方のサポートカバー24側に延びている。
サポートカバー24の連結ピン31と対向する部位には、
半径方向外方に突出する円筒部24dが形成されている。
円筒部24dは、連結ピン31の円筒部31bと同心状に配置さ
れている。円筒部24dの端部には、蓋部24eが設けられて
いる。本実施例では、円筒部24dと蓋部24eは、プレス成
形によって一体に形成されている。なお、第5図に示す
ように、有底容器状の蓋部35を円筒部24dと別体で形成
し、蓋部35を溶接によって円筒部24dに取付けるような
構成としてもよい。
ワイヤメッシュ34は、線径の細い金網等をプレス加工
してものであり、ハット(つば付きの帽子)状に一体形
成されているが、2ピース、3ピースとして形成しても
よい。このワイヤメッシュ34は、クッションとして作用
するものであり、所定以内の荷重に対しては、弾性変形
するようになっている。ワイヤメッシュ34には、フレキ
シブルパイプ22のピン連結軸方向(軸線B方向)の荷重
を受ける第1の圧縮部34a、34bが形成されている。一方
の第1の圧縮部34aはハットの鍔部であり、他方の第1
の圧縮部34bは、ハットの頂部に対応する部分である。
また、ワイヤメッシュ34には、ベローズ管22の軸方向
(軸線A方向)およびベローズ管22の軸方向とピン連結
軸方向の両方と直交する方向(第1図の紙面垂直方向)
の荷重を受ける第2の圧縮部34cが形成されている。第
2の圧縮部34cは、ハットの円筒部に対応する部分であ
る。
第1の圧縮部34aは、一方のサポートカバー24のカバ
ー部24aの内周面と、他方のサポートカバー25のカバー
部25aの外周面との間に位置している。この第1の圧縮
部34aには、上述のように軸線B方向の荷重が作用する
ようになっている。第2の圧縮部34cは、連結ピン31の
円筒部31bの外周面と、サポートカバー24の円筒部24dの
内周面との間に位置している。この第2の圧縮部34cに
は、上述のように、ベローズ管22の軸方向およびベロー
ズ管22の軸方向とピン連結軸方向の両方と直交する方向
の荷重が作用するようになっている。
連結ピン31の軸心と円筒部24dの軸心は、ベローズ管1
2の軸心Aと直交する軸心B上に位置している。すなわ
ち、両ピン連結部30の連結ピン31と円筒部24dは同一軸
心上に位置している。
なお、本実施例では、サポートカバー25と連結ピン31
は別部材で構成されているが、サポートカバー25にプレ
ス成形によって連結ピンに準じたピンを形成する構成と
してもよい。なお、連結ピン31を中空にしたのは、軽量
化をはかるためである。
一方のサポートカバー24と他方のサポートカバー25を
連結するピン連結部30を通る軸心Bは、第4図に示すよ
うに、エンジン11のクランク軸とほぼ平行となってお
り、フレキシブルパイプ装置21は、エンジンのローリン
グ(車両の進行方向の回転揺れ)によって軸心Bを中心
に屈曲するようになっている。なお、ベローズ管22の可
撓部の形状は、ピッチを細かくして山数を増やしてもよ
い。
つぎに、第1実施例における作用について説明する。
車両の走行中は、タイヤによって跳ね飛ばされた小石
等が排気管に衝突し、強度的に弱いベローズ管22が損傷
するおそれがあるが、ベローズ管22がサポートカバー2
4、25によって完全に覆われているため、小石等が直接
ベローズ管22に衝突することはなくなり、ベローズ管22
は飛石から確実に保護される。また、フレキシブルパイ
プ装置21が路面の近傍に配置される場合も、各サポート
カバー24、25によって路面干渉によるベローズ管22の損
傷も防止される。さらに、サポートカバー24、25を設け
ることにより路面凍結を防止するための融雪塩のベロー
ズ管22への付着量も低減され、ベローズ管22の高温塩害
腐食の進行が抑制される。
車両の走行時には、路面の凹凸によってエンジン11が
第4図に示す矢印D方向にローリングするが、この場
合、フレキシブルパイプ装置21は軸心Bを中心として屈
曲するので、ローリングによる排気管の変位が吸収され
る。一方のサポートカバー24と他方のサポートカバー25
は、連結ピン31とワイヤメッシュ34を介してピン連結さ
れているので、軸心Bを中心とする曲げ方向以外のベロ
ーズ管22への変位入力は、大幅に低減される。つまり、
上下、左右、引圧方向の変位入力のほとんどは、剛性の
大きなサポートカバー24、25に作用することになり、ベ
ローズ管22の耐久性は飛躍的に向上される。
また、ピン連結部30にワイヤメッシュ34を介装させる
ことで、サポートカバー24、25同士の接触および連結ピ
ン31とサポートカバー24との接触が防止され、振動によ
る打音発生の防止がおよび摩擦減衰作用とともに、ワイ
ヤメッシュ24の弾性変形により、排気管14、15の曲げ振
動が減衰され、排気管の制振効果および耐久性の向上が
はかれる。
また、ワイヤメッシュ34には、2つの第1の圧縮部34
a、34bが形成されるので、軸線B方向の圧縮荷重に対す
る面圧を小さくすることが可能となり、長期間にわたり
ワイヤメッシュ34の弾性は適度な値に維持される。さら
に、第2の圧縮部34cと摺動可能な連結ピン31の円筒部3
1bおよびサポートカバー24の円筒部24dの内周部とが円
形に形成されるため、各サポートカバー24、25の回動が
円滑となり、サポートカバー24、25の回動時にワイヤメ
ッシュ34へ大きな荷重が作用することも防止される。
また、ワイヤメッシュ34の連結ピン31が当接する部分
と反対側は、蓋部24eによって覆われるので、従来のよ
うに、ワイヤメッシュが外側にはみ出すことも防止され
る。そのため、連結ピン31とサポートカバー25との間
は、常にワイヤメッシュ34が介装された状態に維持さ
れ、接触による異音の発生が防止される。
第2実施例 第6図ないし第8図は、本考案の第2実施例を示して
いる。第2実施例が第1実施例と異なるところは、各サ
ポートカバーの形状であり、その他の部分は、第1実施
例に準じるので、準じる部分に第1実施例と同一の付号
を付すことにより、準じる部分の説明を省略し、異なる
部分についてのみ説明する。後述する他の実施例も同様
とする。
第1実施例においては、サポートカバー24、25におけ
るピン連結部が位置する部位は、円弧状に形成されてい
たが、本実施例では、平面部24f、25fに形成されてい
る。平面部24fと平面部25fは、軸線Bと直交する面とな
っている。
このような構造にした理由を以下に述べる。エンジン
の排気量が異なれば、これに応じてベローズ管22の径も
異なってくる。ベローズ管22の径が異なれば、当然、サ
ポートカバー24、25の径も異なってくる。第1実施例で
は連結ピン31のフランジ部31aとワイヤメッシュ34の鍔
部、すなわち第2の圧縮部34cは、サポートカバー24、2
5の外周部に沿って円弧状に形成されていたため、サポ
ートカバー24、25の径が異なると、サポートカバーの曲
率に合わせて連結ピン31およびワイヤメッシュ34を製作
しなければならなくなる。これによって、装置のコスト
が大になるという問題が生じる。
したがって、ピン連結部30が位置するサポートカバー
24、25の部位を、平坦な平面部24f、25fとすることによ
り、サポートカバー24、25の径が変化しても連結ピン31
およびワイヤメッシュ34は共用でき、上記の問題は解決
される。
第3実施例 第9図ないし第11図は、本考案の第3実施例を示して
いる。第1実施例および第2実施例では、連結ピン31が
内側に位置するサポートカバー25に取付けられていた
が、本実施例では、逆に連結ピン31は、外側にサポート
カバー24に取付けられている。
第1実施例および第2実施例の構造の場合は、径の大
きなサポートカバー24を半割りにした状態で径の小さな
サポートカバー25を覆うようにしているが、組付性が悪
いという問題がある。つまり、半割りにしたサポートカ
バー24を用いないと、組付け時に連結ピン31が邪魔にな
り、組付け不能となる。したがって、本実施例では、径
の小さなサポートカバー25の平面部25fに、凹状の軸保
持部25gを形成し、この軸保持部25gにワイヤメッシュ34
を嵌合させ、ワイヤメッシュ34を保持させるようにして
いる。また、径の大きなサポートカバー24には平面部24
fに穴24hが形成されており、この穴24hに連結ピン31が
挿入されている。連結ピン31のフランジ部31aは、径の
大きなサポートカバー24の平面部24fに溶接W3によって
接合されている。なお、軸保持部25gの底面部は蓋部25i
として機能しており、ワイヤメッシュ34の第1の圧縮部
34bは、この蓋部25iと連結ピン31の端面31cの間に位置
している。
このように、構成された第3実施例においては、小径
側のサポートカバー25にワイヤメッシュを保持する軸保
持部25gを設けているため、連結ピン31を大径側のサポ
ートカバー24側から挿入することができる。そのため、
大径側のサポートカバー24を半割りにしなくとも組付け
可能となる。したがって、組付性および組付精度が向上
でき、しかも部品点数を削減することができる。
なお、各実施例におけるフレキシブルパイプ装置は、
排気管が2本平行に並んだデュアルタイプの排気系にも
適用することができ、また、2軸タイプのフレキシブル
パイプにも適用可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係る排気管用フレキシ
ブルパイプ装置によるときは、各サポートカバーを連結
する部分に介装される弾性部材を、第1の圧縮部と第2
の圧縮部とを有するハット状のワイヤメッシュから構成
し、第2の圧縮部と摺動可能な連結ピンの外周部および
サポートカバーの内周部とを円形に形成するようにした
ので、ワイヤメッシュの圧縮荷重に対する面圧を小さく
することができ、ワイヤメッシュは長期にわたって適度
な弾性を維持することができる。
また、第2の圧縮部と摺動可能な連結ピンの外周部お
よびサポートカバーの内周部とを円形に形成することに
より、サポートカバーの回動が円滑になるとともに、長
円等の形状に比べ回動時におけるワイヤメッシュへ作用
する荷重を低減することができる。
さらに、サポートカバーには、連結ピンの端面と対向
する蓋部が設けられているので、ワイヤメッシュの外側
へのはみ出しが阻止される。そのため、連結ピンとサポ
ートカバーとの間は、確実にワイヤメッシュが介装され
た状態に維持され、連結ピンとサポートカバーの接触に
よる異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る排気管用フレキシブ
ルパイプ装置の断面図、 第2図は第1図の装置の正面図、 第3図は第1図の装置におけるピン連結部近傍の破断面
図、 第4図は第1図の排気管用フレキシブルパイプ装置が取
付けられた車両の排気系の概略構成図、 第5図は第1図の変形例を示す排気管用フレキシブルパ
イプ装置の断面図、 第6図は本考案の第2実施例に係る排気管用フレキシブ
ルパイプ装置の半断面図、 第7図は第6図の装置の正面図、 第8図は第6図の装置におけるピン連結部近傍の破断面
図、 第9図は本考案の第3実施例に係る排気管用フレキシブ
ルパイプ装置の半断面図、 第10図は第9図の装置の正面図、 第11図は第9図の装置におけるピン連結部近傍の破断面
図、 第12図は従来の排気管用フレキシブルパイプ装置の正面
図、 第13図は第12図の装置の断面図、 第14図は第12図の装置のピン連結部近傍の破断面図、 である。 11……エンジン 12……エキゾーストマニホールド 13、14……排気管 21……フレキシブルパイプ装置 22……フレキシブルパイプ(ベローズ管) 23……可撓部 24、25……サポートカバー 24d……円筒部(内周部) 24e、35、25i……蓋部 24f、25f……平面部 30……ピン連結部 31……連結ピン 31b……円筒部(外周部) 34……ワイヤメッシュ 34a、34b……第1の圧縮部 34c……第2の圧縮部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレキシブルパイプの両端部に、少なくと
    も一方が該フレキシブルパイプを覆うサポートカバーを
    それぞれ固定し、前記各サポートカバーを、前記フレキ
    シブルパイプの可撓部の外周で弾性部材を介して連結ピ
    ンで連結した排気管用フレキシブルパイプ装置であっ
    て、前記弾性部材を、前記フレキシブルパイプのピン連
    結軸方向の荷重を受ける複数の第1の圧縮部と前記フレ
    キシブルパイプ軸方向およびフレキシブルパイプの軸方
    向とピン連結軸方向の両方と直交する方向の荷重を受け
    る円筒状の第2の圧縮部とを有するハット状のワイヤメ
    ッシュから構成し、前記第2の圧縮部と摺動可能な前記
    連結ピンの外周部およびサポートカバーの内周部とを円
    形に形成し、前記サポートカバーの少なくとも一方に、
    前記連結ピンの端面と対向し前記ワイヤメッシュが外側
    にはみ出るのを阻止する蓋部を設けたことを特徴とする
    排気管用フレキシブルパイプ装置。
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