JP2819868B2 - 排気管用フレキシブルパイプ装置 - Google Patents

排気管用フレキシブルパイプ装置

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JP2819868B2
JP2819868B2 JP3178912A JP17891291A JP2819868B2 JP 2819868 B2 JP2819868 B2 JP 2819868B2 JP 3178912 A JP3178912 A JP 3178912A JP 17891291 A JP17891291 A JP 17891291A JP 2819868 B2 JP2819868 B2 JP 2819868B2
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N13/00Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00
    • F01N13/18Construction facilitating manufacture, assembly, or disassembly
    • F01N13/1805Fixing exhaust manifolds, exhaust pipes or pipe sections to each other, to engine or to vehicle body
    • F01N13/1811Fixing exhaust manifolds, exhaust pipes or pipe sections to each other, to engine or to vehicle body with means permitting relative movement, e.g. compensation of thermal expansion or vibration

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両排気管に用いられ
るフレキシブルパイプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人により、先に、実願平2−21
841号として、排気管用フレキシブルパイプ装置が提
案された。その排気管用フレキシブルパイプ装置は、図
10に示すように、ベローズ1の一端に第1のサポート
カバー2を、ベローズの他端に第2のサポートカバー3
を、それぞれ固定し、第1のサポートカバー2にピン部
材4を取付け、第2のサポートカバー3にキャップ部材
5を取付け、ピン部材を取付けた第1のサポートカバー
とキャップ部材を取付けた第2のサポートカバーとの間
に形成される空間に、ワイヤメッシュから一体に形成さ
れたハット状(鍔付き帽子状)の緩衝材6を設けたもの
から構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のハット
状緩衝材6の構造では、プレス成形時にハット状の筒状
部のワイヤメッシュ密度を十分に確保することが困難で
あった。しかも、このハット状の筒状部は軸受として最
も厳しい条件で使用されるので、密度不足によって、筒
状部つぶれ、へたりによるピン連結部のガタが発生し、
エンジンのローリング振動やエンジン爆発振動が排気管
を介してかかったときに、ピン連結部に打音が発生する
という問題があった。
【0004】本発明は、フレキシブル装置のピン部材と
キャップ部材間に介装したワイヤメッシュ緩衝材がつぶ
れやへたりあるいは摩耗することにより、前記ピン部材
とキャップ部材間にガタが生じたとしても、このガタの
範囲内で生じる排気管共振に起因する振動を減衰させ、
打音の発生を抑制できる排気管用フレキシブルパイプ装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、つぎの本発
明によって達成される。すなわち、 (1) 第1の端部および第2の端部を有するベローズ
と、一端が前記ベローズの第1の端部に固定され他端が
前記ベローズの外側で前記ベローズの第2の端部に向か
って延びる第1のサポートカバーと、一端が前記ベロー
ズの第2の端部に固定され他端が前記第1のサポートカ
バーの外側で前記ベローズの第1の端部に向かって延び
る第2のサポートカバーと、前記第1のサポートカバー
に取付けられ前記第1のサポートカバーからベローズ軸
芯と直角方向にベローズ半径方向外方に延び前記第2の
サポートカバーに形成した切欠を挿通して前記第2のサ
ポートカバーより外側に延びる円筒状部を有するピン部
材、前記ピン部材を該ピン部材の外側から覆うようにし
て前記第2のサポートカバーに取付けられた円筒状部と
該円筒状部に接続する底部と該底部に固定されて前記ピ
ン部材の内側に侵入して延びるシャフトとを有するキャ
ップ部材、及び前記ピン部材と前記キャップ部材との間
の空間に設けられたワイヤメッシュからなる緩衝材、で
構成されるピンジョイント部と、からなる排気管用フレ
キシブルパイプ装置において、前記ピンジョイント部
の、前記ピン部材とキャップ部材間の空間に設けられる
緩衝材は、前記キャップ部材の前記円筒状部の内周面と
前記ピン部材の前記円筒状部の外周面との間に円筒状部
が配置された荷重受用緩衝材と、前記キャップ部材の前
記シャフトの外周面と前記ピン部材の前記円筒状部の内
周面との間に配置され前記荷重受用緩衝材より小さい弾
性係数を有する減衰用緩衝材と、を備えていることを特
徴とする排気管用フレキシブルパイプ装置。 (2) 第1の端部および第2の端部を有するベローズ
と、 一端が前記ベローズの第1の端部に固定され他端が
前記ベローズの外側で前記ベローズの第2の端部に向か
って延びる第1のサポートカバーと、 一端が前記ベロー
ズの第2の端部に固定され他端が前記第1のサポートカ
バーの外側で前記ベローズの第1の端部に向かって延び
る第2のサポートカバーと、 前記第1のサポートカバー
に取付けられ前記第1のサポートカバーからベローズ軸
芯と直角方向にベローズ半径方向外方に延び前記第2の
サポートカバーに形成した切欠を挿通して前記第2のサ
ポートカバーより外側に延びる円筒状部を有するピン部
材、前記ピン部材を該ピン部材の外側から覆うようにし
て前記第2のサポートカバーに取付けられた円筒状部を
有するキャップ部材、及び前記ピン部材と前記キャップ
部材との間の空間に設けられたワイヤメッシュからなる
緩衝材、で構成されるピンジョイント部と、からなる排
気管用フレキシブルパイプ装置において、 前記ピンジョ
イント部の、前記ピン部材とキャップ部材間の空間に設
けられる緩衝材は、前記キャップ部材の前記円筒状部の
内周面と前記ピン部材の前記円筒状部の外周面との間に
円筒状部が配置された荷重受用緩衝材と、前記キャップ
部材の前記円筒状部の内周面と前記ピン部材の前記円筒
状部の外周面との間に前記荷重受用緩衝材と並列に配置
され前記荷重受用緩衝材より小さい弾性係数を有する減
衰用緩衝材と、を備えていることを特徴とする排気管用
フレキシブルパイプ装置。
【0006】
【作用】上記(1)、(2)の排気管用フレキシブルパ
イプ装置では、ピン部材とキャップ部材との間に、弾性
係数が大きい荷重受用緩衝材と弾性係数が小さい減衰用
緩衝材とが、互いに並列に配設されたシステムとなって
いる。使用初期はガタがないから、打音は発生せず、荷
重は主に荷重受用緩衝材で受けられる。長期使用してい
るうちに、荷重受用緩衝材には高荷重を受けて高面圧と
なるためにつぶれやへたりや摩耗が生じて、軽微ではあ
るがピン部材とキャップ部材及び荷重受用緩衝材との間
にガタが生じるかもしれない。この時にも、弾性係数の
小さい減衰用緩衝材は受ける面圧も低く、つぶれ、へた
り、摩耗は更に軽微であるため、ピン部材とキャップ部
材及び減衰用緩衝材との間にはほとんどガタは生じな
い。したがって、大きな荷重がかかると、減衰用緩衝材
が荷重受用緩衝材側のガタ分だけ弾性変形する迄は減衰
用緩衝材で荷重が受けられ、それ以上の荷重に対しては
荷重受用緩衝材と減衰用緩衝材の両方が効くので、主に
荷重受用緩衝材で受けられる。そのため、荷重受用緩衝
材につぶれやへたりが生じても、それによるガタ域にお
いて、減衰用緩衝材のばね力と減衰力が働くので、打音
の発生が防止される。
【0007】
【実施例】図1−図3は本発明の第1実施例(シングル
タイプ)を示し、図4−図6は本発明の第2実施例(デ
ュアルタイプ)を示し、図7および図8は両実施例に共
通に適用し得るピンジョイント部の構成を、2例、拡大
して示し、図9は両実施例に共通に適用し得る荷重対た
わみ量特性を示す。図中、両実施例について共通する部
材には同一の符号を付してある。
【0008】まず、両実施例についての共通構成を説明
する。排気管用フレキシブルパイプ装置は、総じて、ベ
ローズ10、第1のサポートカバー20、第2のサポー
トカバー30、およびピンジョイント部80から構成さ
れる。そして、ピンジョイント部80は、ピン部材4
0、キャップ部材50、荷重受用緩衝材60、および減
衰用緩衝材90、90´から成る。ベローズ10は、第
1の端部11と、それと反対側の第2の端部12と、第
1、第2の端部11、12を連結する蛇腹部13とを有
する。第1、第2の端部11、12には、それぞれ排気
管(図示せず)が挿入され、ベローズと溶接により固定
される。
【0009】第1のサポートカバー20は、第1の端部
21と、該第1の端部21より大径の第2の端部22
と、第1の端部21と第2の端部22を連結する拡径部
23とを有する。第1のサポートカバー20の第1の端
部21は、ベローズ10の第1の端部11および排気管
(図示せず)に、全周溶接により固定される。第1のサ
ポートカバー20の第2の端部22は、ベローズ10の
外側でベローズの第2の端部12に向かって延び、ベロ
ーズ蛇腹部13を外周側から覆う。第1のサポートカバ
ー20の、ベローズ蛇腹部13の外側に対応する位置に
は、ベローズの直径の延長線上に、一対の穴が形成さ
れ、ここにピン部材40、40が挿入、固定される。
【0010】第2のサポートカバー30は、第1の端部
31と、該第1の端部31より大径の第2の端部32
と、第1の端部31と第2の端部32を連結する拡径部
33とを有する。第2のサポートカバー30の第1の端
部31はベローズ10の第2の端部12および排気管
(図示せず)に、全周溶接により固定される。第2のサ
ポートカバー30の第2の端部32は、ベローズ10の
外側でかつ第1のサポートカバー20の外側でベローズ
の第1の端部11に向かって延びる。第2のサポートカ
バー30の第2の端部32は、第1のサポートカバー2
0の第2の端部22よりも大径であり、内周側に第1の
サポートカバー20の第2の端部22を受入れる。
【0011】第2のサポートカバー30の、第1のサポ
ートカバー20に形成したピン穴の外側に対応する部位
には、一対の切欠34、34が形成されている。この切
欠34は、たとえば図2に示すように、第2のサポート
カバー30の第2の端部32側の端から第1の端部31
側に向かって延びる平行切欠部34aと、平行切欠部3
4aの巾より大径の部分円形部34bとを組合せた形状
を有する。この切欠34の部分円形部34bにピン部材
40が挿通される。平行切欠部34aより大径の部分円
形部34bを設けたことによって、部分円形部34bと
同径の外形を有するキャップ部材50を部分円形部34
bに嵌入したときにキャップ部材50が平行切欠部34
aの方向にずれるのを防止でき、キャップ部材50の位
置決めが容易になる。
【0012】ピン部材40は、図7に拡大して示すよう
に、鍔部41と円筒状部42とから成る。円筒状部42
の鍔部41と反対側は開放しており、底をもたない。こ
の底無し構造により、ピン部材成形時において円筒状部
42の長さを長くでき、軸受面積を大にして荷重受用緩
衝材60および減衰用緩衝材90にかかる単位面積当り
荷重を減少させる。ピン部材40は第1のサポートカバ
ー20のピン穴に内周側からさし込まれ、鍔部41を第
1のサポートカバー20の内周面に当接した状態で、第
1のサポートカバー20に溶接により固定される。ピン
部材40の円筒状部42は第1のサポートカバー20の
ピン穴を挿通して外側に延び、第2のサポートカバー3
0の切欠34の部分円形部34bを遊隙をもって挿通し
てさらに外側に延びる。ピン部材40の外径は切欠34
の平行部34aの巾より小であり、第2のサポートカバ
ー30と第1のサポートカバー20を組付けるときに、
ピン部材40を平行部34aを通して部分円形部34b
に軸方向に入れる。
【0013】キャップ部材50は、図7に拡大して示す
ように、円筒状部51と底部52とを有し、円筒状部5
1の底部52と反対側端にフランジを有さない。キャッ
プ部材50は、ピン部材40を間隔をもって外側から覆
う。キャップ部材の開放側端部の外周面を第2のサポー
トカバー30の切欠34の部分円筒部34bに嵌入さ
せ、円筒状部51の軸方向端面を荷重受用緩衝材60の
鍔部に当接させた状態で、キャップ部材50を第2のサ
ポートカバー30に溶接により固定する。キャップ部材
50はフランジをもたない構造としたために切欠34へ
の嵌入が可能になり、かつキャップ部材50成形時に円
筒状部51の長さを長くすることができ、荷重受用緩衝
材60にかかる面圧を減少させることができる。
【0014】図7に示す構造においては、シャフト53
が、キャップ部材50に固定されており、キャップ部材
50の一部を構成している。シャフト53は、ピン部材
40の円筒状部42内に延びている。シャフト53は、
ストレート部54とその先端に設けた傘状部55とを有
する。キャップ部材50は底部52の中央に穴を有して
おり、そこにシャフト53のストレート部54の、傘状
部55と反対側の端部が挿入され、溶接により固定され
る。ストレート部54の外径はピン部材40の円筒状部
42の内径より小であり、ストレート部54の外周とピ
ン部材40の円筒状部42の内周との間には環状空間が
形成される。
【0015】荷重受用緩衝材60は、図7に拡大して示
すように、ピン部材40を取付けた第1のサポートカバ
ー20と、キャップ部材50を取付けた第2のサポート
カバー30との間に形成される空間に設けられる。荷重
受用緩衝材60は、ワイヤメッシュの成形材から成り、
高い弾性係数をもつように高密度に成形される。また、
荷重受用緩衝材60は、互いに別体に形成された鍔部6
1と筒部62とから成る。筒部62は底をもたず、両端
が開放されている。鍔部61と筒部62とを別体に成形
したので、従来のような板状メッシュ2から筒部をプレ
ス成形するときに生じるような引張りによる筒部ワイヤ
メッシュの密度不足、密度不均一は生じず、十分な密度
をもちかつ密度の均一なワイヤメッシュ筒部62を作製
できる。また筒部62を鍔部61と別体に形成するの
で、筒部62の長さを長くでき、荷重受面積を大にで
き、筒部ワイヤメッシュにかかる面圧を減少できる。
【0016】鍔部61は、第1のサポートカバー20の
外面と第2のサポートカバー30の内面の間の環状空間
に配され、筒部62はピン部材40の外周面とキャップ
部材50の内周面との間に形成される円筒状空間に配さ
れる。この円筒状空間は、ピン部材40および緩衝材6
0が底無しで形成されることにより、十分な長さに形成
され、軸受として最も厳しい条件となる筒部62の面圧
を十分にさげることができる。
【0017】減衰用緩衝材90は、図7に示す構造にお
いては、ピン部材40の円筒状部42の内周面とシャフ
ト53のストレート部54の外周面との間で、かつ、キ
ャップ部材50の底部52とシャフト53の傘状部55
との間に形成される環状空間に、半径方向軸方向ともに
圧入によりある程度の予荷重を与えて配設される。減衰
用緩衝材90は、ワイヤメッシュの円筒状成形材から成
り、荷重受用緩衝材60の弾性係数より小さい弾性係数
を有するように、比較的低密度に成形される。たとえ
ば、荷重受用緩衝材60のばね定数を5000Kg/m
m、減衰用緩衝材90のばね定数を100Kg/mmと
いうように設定する。したがって、ピン部材40と、シ
ャフト53付きキャップ部材50との間には、荷重受用
緩衝材60と減衰用緩衝材90とが、力の伝達経路とし
てみた場合、互いに並列となるように、配設されてい
る。
【0018】図8は、図7とは別の、本発明に係るもう
一つのピンジョイント部80の構造を示している。図8
の構造で図7の構造と同一の部分は、図7と同一の符号
を付すことにより説明を省略し、以下、異なる部分のみ
を説明する。図8において、キャップ部材50はシャフ
トを有していない。減衰用緩衝材90´はキャップ部材
50の内周面とピン部材40の外周面との間の環状空間
内に配される。さらに詳しく説明すると、荷重受用緩衝
材60の筒部62の長さはキャップ部材50の円筒状部
51の長さより小としてあり、このため荷重受用緩衝材
60の筒部62に軸方向に隣接して空間が形成され、こ
の空間を埋めるようにして円筒状の減衰用緩衝材90´
が予圧縮した状態で配設される。したがって、ピン部材
40とキャップ部材50との間には、荷重受用緩衝材6
0と減衰用軸受材90´とが、力の伝達経路としてみた
場合、互いに並列となるように、配設されている。
【0019】なお、ベローズ10の内周面には、排気ガ
ス流が凹凸するベローズ蛇腹部13から流れ抵抗を受け
ないように、また、排気脈動がベローズ凹凸部に直接当
たることによる異音の発生を防止するために、ベローズ
10の上流側の端部、図示例では第2の端部12から、
下流側の端部、図示例では第1の端部11に向けて延び
るなめらかな整流管70が、設けられている。整流管7
0は、その一端をベローズ10の上流側端部内周に固定
されている。
【0020】次に各実施例について異なる構造について
説明する。ただし、図において第1実施例に特有な構造
については符号にサフィックスAを付してあり、第2実
施例に特有な構造については符号にサフィックスBを付
してある。第1実施例においては、図1−図3に示すよ
うに、ベローズ10の個数は1個であり、第1、第2の
サポートカバー20A、30Aは、断面が円形である。
これに対し、第2実施例においては、図4−図6に示す
ように、ベローズ10の個数は2個であり、第1、第2
のサポートカバー20B、30Bは、断面がほぼひょう
たん形をしている。
【0021】次に、作用を説明する。フレキシブルパイ
プ装置にかかる荷重は、第1、第2のサポートカバー2
0、30のピン部材40による連結構造によって受け持
たれ、ベローズ10に過大な荷重はかからない。ピン連
結構造はフレキシブルパイプ装置に屈曲を許しつつ2つ
の排気管を連結する。また、第1、第2のサポートカバ
ー20、30は、ベローズ10を飛石、路面干渉、融雪
塩による塩害腐食等から保護する。
【0022】2つの排気管間にかかる荷重は、ピン部材
40、キャップ部材50、ワイヤメッシュの荷重受用緩
衝材60、およびワイヤメッシュの減衰用緩衝材90ま
たは90´から成るピンジョイント部80にかかる。荷
重受用緩衝材60および減衰用緩衝材90、90´は弾
性を有しクッションとして作用する他、振動に対して減
衰材としても機能する。荷重受用緩衝材60および減衰
用緩衝材90、90´を介装することにより、ピン部材
40とキャップ部材50、第1のサポートカバー20と
第2のサポートカバー30の直接の当りがなくなり、メ
タル衝突音の発生はない。また、緩衝材60、90、9
0´がワイヤメッシュから成るので、比較的高温がかか
る排気管の連結構造に用いても熱的問題は生じない。
【0023】使用初期においては、荷重受用緩衝材60
につぶれやへたりが発生していないので、ピン部材40
の外周、荷重受用緩衝材60、およびキャップ部材50
間にガタはなく、ガタの存在下で部材同志が衝突するこ
とによる異音の発生はない。この場合、ピン部材40と
キャップ部材50間には、図9に示すように、主に荷重
受用緩衝材60によって力が伝達される。
【0024】しかし、排気管用フレキシブルパイプ装置
には、エンジンのローリングや爆発行程による振動がか
かり、これらは莫大な回数繰返されて軸受部に繰返し荷
重をかけるので、ついには弾性係数の大きい荷重受用緩
衝材60につぶれやへたりや摩耗等の永久変形が生じ、
ピン部材40、キャップ部材50、荷重受用緩衝材60
間に、軽微ではあるが、ガタが生じる。
【0025】このようなガタが生じた後では、ピン部材
40とキャップ部材50間の力の伝達は使用初期と異な
ってくる。すなわち、図9に示すように、ガタの範囲に
おいては、荷重は減衰用緩衝材90、90´のみによっ
てピン40部材とキャップ部材50との間に伝達され、
ガタ以上の変位になったときに荷重受用緩衝材60も働
いて、荷重受用緩衝材60と減衰用緩衝材90、90´
の両方によって荷重を伝達する。両方の緩衝材60、9
0、90´が効くときは、主に荷重受用緩衝材60が荷
重を伝達するので、減衰用緩衝材90、90´には大き
な荷重は作用せず、つぶれやへたりや摩耗は生じにく
い。更に、万一軽微なつぶれ、へたり、摩耗が生じたと
しても、組付け時に与えられた予荷重により、これを吸
収し、ピン部材40とキャップ部材50及び減衰用緩衝
材90、90´との間にガタが発生することはない。
【0026】荷重受用緩衝材60側のガタの範囲におい
て、減衰用緩衝材90、90´が働くときには、減衰用
緩衝材90、90´のばね力と変位の積であるエネルギ
(図9のハッチ部分)は、ワイヤメッシュの減衰用緩衝
材90、90´に吸収されるとともに、ワイヤメッシュ
のもつヒステリシスが減衰力となって振動を抑える。ま
た、減衰用緩衝材90、90´のばね力によって、ピン
部材40とキャップ部材50の相対変位時の速度も抑え
られ、ピン部材40、キャップ部材50、荷重受用緩衝
材60の衝突力も大巾に弱められ衝突音が抑えられる。
このようにして、荷重受用緩衝材60のつぶれ、へたり
等によって荷重受用緩衝材60側に軽微なガタが生じて
も、減衰用緩衝材90、90´のばね力と減衰力とによ
って、打音は抑えられる。
【0027】軸受部の打音を抑制するとともに軸受部の
信頼性、耐久性を向上させるには、荷重受用緩衝材60
自体の密度、信頼性、耐久性を上げること、および軸受
面積を大にして軸受の単位面積当り荷重を減少させるこ
とが有効である。
【0028】従来はハット状ワイヤメッシュを作製する
のにワイヤメッシュを板状にしたものをプレス成形して
図10のようなハット状にしていたが、製作時に筒状部
のワイヤメッシュ密度が疎となり、軸受として最も厳し
い条件で使用される筒状部の密度を十分に確保すること
ができなかった。しかし、本発明実施例では、荷重受用
緩衝材60の鍔部60aと筒部60bとを別体としたの
で、筒部60bを板状ワイヤメッシュを丸めて作製で
き、あるいはパイプ状ワイヤメッシュの切断により作製
でき、十分な密度で、しかも均一な密度に製作できる。
また、プレスによるハット状成形におけるような無理な
成形がないため、ワイヤメッシュのほつれ等もない。こ
れらによって、荷重受用緩衝材60自体の信頼性、耐久
性が高められる。
【0029】軸受の単位面積あたりの荷重の軽減には種
々の構成が寄与する。荷重受用緩衝材60を筒部62と
鍔部61とに分割形成するので、筒部62は鍔部61か
ら拘束されることなく自由に長く作製でき、軸受面積を
増加できる。たとえば、従来のようにプレスによるハッ
ト状成形の場合は、円筒状部自体の長さも制約を受ける
し、かつハット状の先端の底板への移り変わり部にRが
かかるので円筒状部はその分短くなっていたが、本発明
実施例の場合はそのような制約を受けない。
【0030】また、ピン部材40も、従来の深絞り加工
による有底ハット状からパイプ材の鍔出し加工による底
無しの円筒状部42としたので、円筒状部42の長さを
長くでき、軸受面積を増加できる。また、キャップ部材
50も従来のように鍔部をもたなくてよいので、円筒状
部51の長さを従来に比べて長くでき、軸受面積を増加
できる。さらに、従来のように鍔部をもつキャップ部材
の場合は、鍔の内周にRがかかり、ワイヤメッシュ保持
面が一部全周にわたって欠落し、かつサポートカバーの
切欠部も部分的にワイヤメッシュ保持面が欠落していた
が、本発明ではキャップ部材50は鍔をもたず端部を荷
重受用緩衝材60の鍔部61に当接させる構造としたの
で、ワイヤメッシュ保持面に欠落は生じず、軸受面が増
加する。これらの総合作用により、軸受の単位面積あた
りの荷重が軽減し、軸受の信頼性、耐久性が向上する。
【0031】
【発明の効果】請求項1、請求項2の排気管用フレキシ
ブルパイプ装置によれば、ピンジョイント部の、ピン部
材とキャップ部材間の空間に、荷重受用緩衝材と該荷重
受用緩衝材より小さい弾性系数を有する減衰用緩衝材を
並列に介装したので、荷重受用緩衝材につぶれやへたり
が生じても、減衰用緩衝材がばね力と減衰力でガタの影
響を吸収し、打音の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る排気管用フレキシブ
ルパイプ装置の断面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る排気管用フレキシブ
ル装置の一部を断面にして示した側面図である。
【図5】図4の装置の一部断面平面図である。
【図6】図4の装置の正面図である。
【図7】第1実施例、第2実施例に共通なピンジョイン
ト部の拡大断面図である。
【図8】第1実施例、第2実施例に共通な、ピンジョイ
ント部のもう一つの例の拡大断面図である。
【図9】本発明の排気管用フレキシブルパイプ装置の荷
重対たわみ特性図である。
【図10】実願平2−21841号で提案された排気管
用フレキシブルパイプ装置に準じた装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ベローズ 11 ベローズの第1の端部 12 ベローズの第2の端部 20 第1のサポートカバー 30 第2のサポートカバー 34 切欠 34a 切欠の平行部 34b 切欠の部分円形部 40 ピン部材 41 ピン部材の鍔部 42 ピン部材の円筒状部 50 キャップ部材 51 キャップ部材の円筒状部 52 キャップ部材の底部 53 シャフト 54 ストレート部 55 傘状部 60 荷重受用緩衝材 61 荷重受用緩衝材の鍔部 62 荷重受用緩衝材の筒部 90 減衰用緩衝材 90´ 減衰用緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−17129(JP,U) 実開 平3−65817(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/08 F16L 27/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の端部および第2の端部を有するベ
    ローズと、 一端が前記ベローズの第1の端部に固定され他端が前記
    ベローズの外側で前記ベローズの第2の端部に向かって
    延びる第1のサポートカバーと、 一端が前記ベローズの第2の端部に固定され他端が前記
    第1のサポートカバーの外側で前記ベローズの第1の端
    部に向かって延びる第2のサポートカバーと、 前記第1のサポートカバーに取付けられ前記第1のサポ
    ートカバーからベローズ軸芯と直角方向にベローズ半径
    方向外方に延び前記第2のサポートカバーに形成した切
    欠を挿通して前記第2のサポートカバーより外側に延び
    円筒状部を有するピン部材、前記ピン部材を該ピン部
    材の外側から覆うようにして前記第2のサポートカバー
    に取付けられた円筒状部と該円筒状部に接続する底部と
    該底部に固定されて前記ピン部材の内側に侵入して延び
    るシャフトとを有するキャップ部材、及び前記ピン部材
    と前記キャップ部材との間の空間に設けられたワイヤメ
    ッシュからなる緩衝材、で構成されるピンジョイント部
    と、 からなる排気管用フレキシブルパイプ装置において、 前記ピンジョイント部の、前記ピン部材とキャップ部材
    間の空間に設けられる緩衝材は、前記キャップ部材の前
    記円筒状部の内周面と前記ピン部材の前記円筒状部の外
    周面との間に円筒状部が配置された荷重受用緩衝材と、
    前記キャップ部材の前記シャフトの外周面と前記ピン部
    材の前記円筒状部の内周面との間に配置され前記荷重受
    用緩衝材より小さい弾性係数を有する減衰用緩衝材と、
    を備えていることを特徴とする排気管用フレキシブルパ
    イプ装置。
  2. 【請求項2】 第1の端部および第2の端部を有するベ
    ローズと、 一端が前記ベローズの第1の端部に固定され他端が前記
    ベローズの外側で前記ベローズの第2の端部に向かって
    延びる第1のサポートカバーと、 一端が前記ベローズの第2の端部に固定され他端が前記
    第1のサポートカバーの外側で前記ベローズの第1の端
    部に向かって延びる第2のサポートカバーと、 前記第1のサポートカバーに取付けられ前記第1のサポ
    ートカバーからベロー ズ軸芯と直角方向にベローズ半径
    方向外方に延び前記第2のサポートカバーに形成した切
    欠を挿通して前記第2のサポートカバーより外側に延び
    る円筒状部を有するピン部材、前記ピン部材を該ピン部
    材の外側から覆うようにして前記第2のサポートカバー
    に取付けられた円筒状部を有するキャップ部材、及び前
    記ピン部材と前記キャップ部材との間の空間に設けられ
    たワイヤメッシュからなる緩衝材、で構成されるピンジ
    ョイント部と、 からなる排気管用フレキシブルパイプ装置において、 前記ピンジョイント部の、前記ピン部材とキャップ部材
    間の空間に設けられる緩衝材は、前記キャップ部材の前
    記円筒状部の内周面と前記ピン部材の前記円筒状部の外
    周面との間に円筒状部が配置された荷重受用緩衝材と、
    前記キャップ部材の前記円筒状部の内周面と前記ピン部
    材の前記円筒状部の外周面との間に前記荷重受用緩衝材
    と並列に配置され前記荷重受用緩衝材より小さい弾性係
    数を有する減衰用緩衝材と、を備えていることを特徴と
    する排気管用フレキシブルパイプ装置。
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