JP2847223B2 - 排気管用継手 - Google Patents

排気管用継手

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JP2847223B2 JP33969490A JP33969490A JP2847223B2 JP 2847223 B2 JP2847223 B2 JP 2847223B2 JP 33969490 A JP33969490 A JP 33969490A JP 33969490 A JP33969490 A JP 33969490A JP 2847223 B2 JP2847223 B2 JP 2847223B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等に使用される排気管の継手に関す
る。
[従来の技術] 例えば、従来よりエンジンの振動等を車体やマフラー
に伝わらないようにするために、排気管の途中に蛇腹状
パイプ或いは球面継手からなる排気管継手が使用されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、蛇腹状パイプからなる継手においては、排
気管に繰り返し生じる相対角変位及び相対軸方向変位に
より曲げ応力及び伸縮応力が作用し、この応力により蛇
腹状パイプに疲労を生じ、ひいては亀裂が発生しこの亀
裂から排気ガスが漏洩するという耐久性の点で問題があ
る。
また、排気管に生じる上記変位を許容するためには、
蛇腹状パイプはある程度の長さを必要とするため、高価
になるという問題がある。
一方、排気管外周面にシールリングを装着してなる球
面継手においては、一般に排気管に生じる相対角変位は
許容するが相対軸方向変位は許容できない構造となって
おり、軸方向変位をも許容するには、排気管外周面とシ
ールリングの内孔との間に適度なクリアランスを設け、
シールリングが排気管の外周面を軸方向に摺動可能とす
る構造を必要とし、このクリアランスから排気ガスが漏
洩するという問題がある。
本発明は前記諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、振動の伝達を阻止し得且つ耐久性
の向上を図り得る排気管用継手を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、筒状カバー
の長さを短くし得る排気管用継手を提供することにあ
る。
更に、本発明の他の目的とするところは、排気ガスの
漏洩を所望に防止し得る排気管用継手を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば前記目的は、同軸上に配列される複数
の排気管のための継手であって、一方の排気管に対する
他方の排気管の相対的な軸方向の接近及び離反変位を弾
性的に規制すべく、両排気管の隣接する管端部間に設け
られる弾性装置と、両排気管の隣接する管端部間からの
排気ガスの漏出を阻止すべく、軸方向の一端が一方の排
気管の管端部側に、軸方向の他端が他方の排気管の管端
部側に夫々連結される、軸方向に伸縮自在であって耐熱
性を有した筒状カバーとを具備した排気管用継手によっ
て達成される。
本発明の継手は、自動車のエンジンからの排気ガスを
排出する排気管を連結するものに好適であるが、工場排
気ガス等の他のガス(気体)を排出する排気管にも適用
し得る。
本発明による同軸上に配列されるとは、軸心が連続す
るということであって、従って、本発明の継手が適用さ
れる排気管は、真直ぐに伸びていても良く、また、いわ
ゆるU字管等で代表されるようにまがっていても良く、
或いはこれらが組合さったものでも良い。更には、連結
される両排気管の径は異なっていても良く、また、その
断面形状は円形、楕円形或いは四角形で代表される多角
形であってもよいのである。
本発明の弾性装置は、一方の排気管に対する他方の排
気管の相対的な軸方向の接近帯び離反変位を弾性的に規
制するものであれば、いずれの構造であっても良いく、
この様な弾性装置は、例えば、スプリングワッシャ、空
気ばね、好ましい態様では、ゴム部材又はコイルばね等
の弾性部材を具備して構成され、最も好ましくは、コイ
ルばねを具備して構成される。
本発明の弾性装置は、少なくとも相対的な軸方向の接
近及び離反変位を規制するが、これに加えて好ましくは
角変位をも規制するように構成されると良い。
ゴム部材又はコイルばね等の弾性部材を具備して構成
される弾性装置の場合、一つの例では、一方の排気管に
対する他方の排気管の相対的な軸方向の変位において、
接近変位を弾性的に規制する弾性部材と離反変位を弾性
的に規制する他方の弾性部材からなる一対の弾性部材を
排気管の周りに均等に複数対配置する。他の例では、排
気管の周りをぐるりと取囲むような環状のゴム部材又は
コイルばねからなる弾性部材を一対準備してこれを排気
管の周りに対向して配置して弾性装置を構成する。この
ようにすると、一対のみの弾性部材で弾性装置を構成し
得る。また、弾性部材は、ゴム部材又はコイルばねのい
ずれか一方のみで形成する必要はなく、これらを組合わ
せて用いても良い。
本発明の弾性装置は、連結すべき両排気管の管端部間
に設けられる。本発明の継手において、一方の排気管の
管端部に固定された凹球面座と、この凹球面座に着座す
るように、他方の排気管の管端部に設けられる凸球面部
材とを具備し、一方の排気管に対する他方の排気管の相
対的角変位を案内する球面案内装置が管端部間に設けら
れる場合には、本発明の弾性装置の一つの例は、一方の
排気管の管端部に固定されるフラジ部と、他方の排気管
の管端部に固定される第一のばね受と、軸方向において
フランジ部の一方の排気管の管端部に対する固定部と第
一のばね受の他方の排気管の管端部に対する固定部との
間に配置される第二のばね受と、軸方向において第一の
ばね受及びフランジ部のいずれか一方の側に配置される
一端にばね受部を有しており、他端がの第一のばね受及
びフランジ部のうち他方に固定される連結部材と、軸方
向において両ばね受間に配置され、一方の排気管の他方
の排気管への軸方向の相対的な接近変位においてこれを
弾性的に規制する第一の弾性部材と、一方の排気管の他
方の排気管からの軸方向の相対的な離反変位においてこ
れを弾性的に規制するように、第一のばね受及びフラン
ジ部のうち前記一方と連結部材のばね受部との間に配置
される第二の弾性部材とを具備して、連結すべき両排気
管の管端部間に設けられる。この様な例においては、球
面案内装置の凸球面部材は、好ましくは、第一の弾性部
材により凹球面座に押しつけられるように、軸方向にお
いて凹球面座と第二のばね受との間に配置される。更に
本例においては、フランジ部を直接一方の排気管の管端
部に固着して固定しても良いが、好ましくは、凹球面座
から延設させてフランジ部を形成して、凹球面座を介し
てフランジ部を一方の排気管の管端部に固定する。
一方、上述のような球面案内装置が管端部間に設けら
れない場合には、本発明の弾性装置の一つの例は、一方
の排気管の管端部に固定されているばね受と、他方の排
気管の管端部に固定されている第二のばね受と、軸方向
において第一及び第二のばね受のうちいずれか一方の側
に配置される一端にばね受部を有しており、他端が第一
及び第二のばね受のうち他方に固定される連結部材と、
一方排気管の他方の排気管への軸方向の相対的な接近変
位においてこれを弾性的に規制すべく、軸方向において
両ばね受間に配置される第一の弾性部材と、一方の排気
管の他方の排気管からの軸方向の相対的な離反変位にお
いてこれを弾性的に規制すべく、第一及び第二のばね受
のうち前記一方と連結部材のばね受部との間に配置され
る第二の弾性部材とを具備して、連結すべき両排気管の
管端部間に設けられる。
本発明の伸縮自在な筒状カバーは、管端部間から排気
ガスを漏出を阻止するものであれば、ゴム製、蛇腹状等
いずれの形態であっても良いが、適用される流体が比較
的高温であるために、耐熱性を有しており、耐熱織布製
又は金属パイプ製を好ましい例として提示し得る。本発
明の筒状カバーは、それを形成する材料自体の伸縮性に
より伸縮性が与えられたものであっても良いが、一方、
上記のように蛇腹状に形成して伸縮性を有しせしめるよ
うにしても良く、更には長さにおいて余裕を持った可撓
性の非伸縮性の筒状カバーを準備して本発明の伸縮自在
な筒状カバーを形成しても良い。
本発明の筒状カバーは、軸方向の一端が一方の排気管
の管端部側に、軸方向の他端が他方の排気管の管端部側
に夫々連結される。球面案内装置が設けられる本発明の
一つの例では、筒状カバーの一端は、この球面案内装置
を介して一方の排気管の管端部側に連結され、球面案内
装置を具備しない本発明の一つの例では、筒状カバーの
一端は、一方の排気管の管端部に直接固定されて一方の
排気管の管端部側に連結される。もっとも、球面案内装
置が設けられる本発明の一つの例でも、両排気管の管端
部間からの排気ガスがこの球面案内装置を介して漏洩す
虞れがある場合には筒状カバーの軸方向の一端を一方の
排気管の管端部に直接固定させて一方の排気管の管端部
側に連結しても良く、この場合、筒状カバーは一体物で
あっても良いが、それに限らず、例えば球面案内装置を
介する排気ガスの漏出を阻止する筒状部と、他の部分で
の両排気管の管端部間からの排気ガスの漏出を阻止する
筒状部との二部材を具備する筒状カバーであっても良
く、この場合、両筒状部間に他の部材が介在していても
良い。このように本発明の筒状カバーにおいては、軸方
向の一端が他の部材を介して一方の排気管の管端部側に
連結されても良く、或いは直接連結されていても良いの
であって、要は、両排気管の管端部間からの排気ガスの
漏出を阻止するように、軸方向の両端が夫々排気管の管
端部側に連結されていれば良い。
更に、本発明の筒状カバーは、弾性装置の内側に配置
されていても良いが、これに対して放熱等の問題がない
場合には弾性装置等全てを覆ってこれらの外側に配置さ
れていても良いのである。
本発明の継手は、軸方向案内装置を具備していても良
い場合がある。軸方向案内装置は、一つの例では、スベ
リ材を具備して構成され、スベリ材としては、円筒状又
はリング状であっても良く、或いはこのように環状に連
続している必要はなく、排気管の周方向に沿って不連続
に均等に配置される複数本の棒状スベリ材からなっても
良い。
更に本発明によれば前記目的は、一方の排気管の管端
部には該端部に向って朝顔状に拡径する凹球面シール座
と該凹球面シール座と連続するフランジ部とが一体的に
設けられており、他方の排気管には前記一方の排気管と
相対向する管端部外周面に前記凹球面シール座に対応す
る凸球面部を持つシールリングとフランジ部を有し該シ
ールリングを前記凹球面シール座側に押圧する押圧ブロ
ックとが該他方の排気管の軸方向に摺動可能に配されて
おり、前記他方の排気管と該他方の排気管の管端部外周
面の押圧ブロックとの摺動部には該摺動部を覆って軸方
向に伸縮自在の耐熱織布からなる筒状カバーが配されて
おり、一方の排気管と他方の排気管とは該一方の排気管
のフランジ部と押圧ブロックのフランジ部と該他方の排
気管に固設された連結部材とに係合して配された一対の
ボルトとコイルばねとからなる押圧手段により互いに連
結されていることを特徴とする排気管継手によっても達
成される。
[作用] 本発明によれば、弾性装置が一方の排気管に対する他
方の排気管の相対的な軸方向の接近及び離反変位を弾性
的に規制する結果、例えば一方の排気管の軸方向の振動
は、減衰されて他方の排気管に伝達される。そして、伸
縮自在であって耐熱性を有した筒状カバーが設けられて
いるため、軸方向の振動下でも両排気管の管端部間から
の排気ガスの漏出を防止することができる。
以下、本発明を、図面に示す自動車の排気管に適用さ
れた場合の具体例に基づいて更に詳細に説明する。これ
により前記発明及び更に他の発明が明瞭となるであろ
う。
尚、本発明はこれら具体的に何等限定されないのであ
る。
[具体的] 第1図において、一方の排気管である下流側(大気
側)排気管1の管端部には、この管端部に向かって拡径
する凹球面座としての凹球面シール座2と、凹球面シー
ル座2の開口部周縁にフランジ部3とが一体的に設けら
れている。
他方の排気管である上流側(エンジン側)排気管4の
排気管1と相対向する管端部外面には軸方向案内装置を
構成するスベリ材5が固着されており、スベリ材5を介
して排気管4の管端部外周面には、筒体6が排気管4の
軸方向に関して摺動自在に配されている。尚、スベリ材
5を筒体6の内周面に固着して筒体6を排気管4の軸方
向に関して摺動自体に配しても良い。
凹球面シール座2に対応する凸球面部7を有するシー
ルリング8は、筒体6の外周面に嵌装されている。シー
ルリング8及びスベリ材5としては、固体潤滑剤を分散
した焼結金属及びセラミック等の耐熱性を有する材料か
らなる摺動材料、さらにはステンレスの線材を織ったり
編んだりして得られるワイヤーメッシュと膨脹黒鉛シー
トを重ね合わせて成形した摺動材料などが使用されて好
適である。
シールリング8と隣接して筒体6外周面に嵌装固定さ
れたばね受でもある押圧ブロック9は、円筒部10と円筒
部10と一体に円筒部10の一端から外方に拡径するフラン
ジ部11とを備えている。
伸縮自在の筒状カバー12は、排気管4の管端部とスベ
リ材5との摺動部を覆って、軸方向の一端が筒体6に軸
方向の他端が排気管4の管端部に夫々締結バンド13及び
14により固定されて排気管4と筒体6との間に配されて
いる。本例では高温の排気ガスを対象としているため、
筒状カバー12は、耐熱織布製であり、この耐熱織布とし
ては、ガラス等にセラミック繊維を織り、シリコンゴム
或いは耐熱性樹脂を塗布若しくは含浸したものが使用さ
れて好適である。また、凹球面シール座2とシールリン
グ8とからなる球面案内装置を具備する本例では、筒状
カバー12は、一端が筒体6及びシールリング8を介して
排気管1の管端部に間接的に連結されて設けられてい
る。
放熱用の窓15が周方向に複数個設けられた円筒部16と
円筒部16の一端開口側から外方に拡径するばね受17と円
筒部16の他端から内方に縮径し排気管4の外周面に国定
される固定部18からなるばね受支持部材19は、円筒部6
を排気管1側に向け、ばね受17を筒体6に嵌合固定され
た押圧ブロック9のフランジ部11に隣接させ、固定部18
において排気管4の管端部外周面に固定されている。
ばね受部として頭部20を有し、連結部材としての頭付
きボルト21の一端は、ナット22等により排気管1のフラ
ンジ部3に固定され、他端は、押圧ブロック9のフラン
ジ部11及びばね受支持部材19のばね受17を貫通して配さ
れている。
排気管1に対する排気管4の相対的な軸方向の離反を
弾性的に規制する弾性部材としてコイルばね23は、ボル
ト21の周りを取り囲んでばね受17と頭部20との間に配さ
れており、排気管1に対する排気管4の相対的な軸方向
の接近を弾性的に規制する弾性部材としてのコイルばね
24は、ボルト21の周りを取り囲んでばね受17とフランジ
部11との間に配されている。
このように本例では、一方の排気管に対する他方の排
気管の相対的な軸方向の接近及び離反変位を弾性的に規
制すべく、両排気管の管端部間に設けられる弾性装置
は、フランジ部3、押圧ブロック9、ばね受支持部材1
9、ボルト21、コイルばね23及び24から形成されてお
り、凸球面部材としてのシールリング8はコイルばね24
により凹球面シール座2に押しつけられるように、軸方
向において球面シール座2と押圧ブロック9との間に配
置されている。
このように構成される本発明の排気管用の継手30では
両排気管1、4に生じる相対角変位は、コイルばね24に
より付勢されたシールリング8と凹球面シール座2とか
らなる球面案内装置により許容される。そして両排気管
1、4に生じる相対軸方向変位は、スベリ材5により案
内され、筒状カバー12の伸縮により許容される。これら
により一方の排気管、例えば排気管4に生じる振動は、
排気管1には伝達されなくなる。また排気管4外周面の
摺動部のクリアランスから漏出す排気ガスは、筒状カバ
ー12により密閉される。
更に、両排気管1,4に生じる相対角変位および相対軸
方向変位に起因する応力はコイルばね23、24及びボルト
21などからなる弾性装置によって吸収される。即ち排気
管1に対して排気管4が中立位置から相対的に接近する
と、コイルばね24がより縮む結果、コイルばね24は、排
気管1に対して排気管4を総相対的に離反させようと
し、逆に、排気管1に対して排気管4が中立位置から相
対的に離反すると、コイルばね23がより縮む結果、コイ
ルばね23は、排気管1に対して排気管4相対的に接近さ
せようとし、こうしてコイルばね23、24は、夫々排気管
1、4の相対的な軸方向の離反および接近変位を弾性的
な規制する。両排気管1,2に生じる相対角変位のときも
概略同様であるが、ある方向の角変位の場合、軸対象に
設けられた一つの例ではコイルばね2324の互いに逆の作
用をする。
そして、このような弾性装置によれば、軸方向及び角
変位に対し復元力が作用する結果、常に中立位置に戻す
ことができ、使用中排気管1に排気管4が必要以上に挿
入されたままの状態となることを避けることができる。
また、軸方向及び角方向の両方向における大変位は、コ
イルばね23又は24における隣接するばね部分相互の密着
に至る結果、大変位において弾性的規制から剛性的規制
を生起せしめることができ、管端部同志の衝突等を避け
ることができる。
更に継手30においては、軸方向の剛性は、大略コイル
ばね23、24のばね定数と筒状カバー12のばね定数とによ
り決定されるので、コイルばね23、24のばね定数を種々
の値に設定することにより任意の剛性を有した継手30を
提供し得、設計の自由度が大きいのである。加えて、筒
状カバー12のばね定数に比較してコイルばね23、24のば
ね定数が大きいと、継手30の軸方向の剛性をコイルばね
23、24のばね定数のみで一義或いは支配的に決定し得
る。このことは、所望の軸方向の剛性を得るに際してコ
イルばね23、24のばね定数のみでのそれを決定し得る結
果、本例のようにばね定数の小さい筒状カバー12を使用
することができることを意味し、結果として、軸方向サ
イズがコンパクトな継手30とし得る。
また、本例の弾性装置によれば、軸方向変位の規制に
加えて角変位の規制をも行うため、筒状カバーとして本
例のように極めて低剛性の筒状カバー12を用いることが
でき、耐久性に優れた継手とし得る。
尚、コイルばね23と24とのばね定数は、同じであって
も良いが、これに代えて互いに異なっていても良いこと
はもちろんであり、また、コイルばね23、24としては、
両方或いは片方のみ不等ピッチのばね又は後述する円錐
ばねを使用しても良く、隣接するコイル部分が縮みにお
いて互いに当接しないように設計された円錐ばねを使用
すると、大変位を十分滑らかに、換言すれば弾性的に最
後まで規制することができるので、好ましい場合があ
る。
ところで第1図に示す例では筒体6を用いて構成した
が、第2図に示すように、筒体6を用いることなく、排
気管4の管端部外周面上のシールリング8及び押圧ブロ
ック9が摺動する構成にしても良い。ここで、押圧ブロ
ック9は、円筒部10と一体に円筒部10の一端から外方に
拡径するフランジ部11と円筒部10のフランジ部11側に円
筒部10と一体的に連なる円筒突出部41とを備えており、
円筒突出部41の内周面にスベリ部材5が嵌装保持されて
おり、円筒突出部41に筒状カバー12の一端が固定されて
いる。
このように構成された継手50でも前記と同様に作用す
る。
前記例では筒状カバーとして中間部か膨らんだ筒状カ
バー12を用いたが、これに代えて第3図に示すように筒
状カバーとして蛇腹状に曲折された筒状カバー60を用い
て本発明の継手61を構成しても良い。また、図示されて
いないが、筒状カバー60内部の角凹所に骨部材として金
属リングを適用して蛇腹形状を維持するようにしても良
い。継手61においては、また、押圧ブロック9に代え
て、筒体6に固定された筒体62と筒体62に固定されたば
ね受63とが適用されており、筒体62の拡径部64でシール
リング8を受け止めるようにしても良い。
更に前記例では、比較的可撓性の筒状カバー12、60を
用いたが、本発明はこれに限定されず、例えば、第4図
に示すように比較的剛性の蛇腹状の金属パイプ70でもっ
て本発明の継手71を形成しても良い。尚、伸縮自在な金
属パイプ70の両端は、締付けバンド又は溶接などにより
排気管4及び筒体6に夫々固定する。
弾性装置の弾性部材として前記例では全長に亘って径
の等しいコイルばね23、24を使用したが、第5図に示す
ように円錐コイルばね80、81を使用して本発明の継手82
を構成してもよい。
また、第6図に示すように頭付きボルト21の一端をば
ね受17にナット22等で固定し、頭部20とフランジ部3と
の間にコイルばね23を設けて継手90を構成してしてもよ
く、継手90でも前記と同様に作用する。
第7図に示す本発明の継手95は、球面案内装置を省略
したものであり、ばね受63を排気管1に直接嵌合固定す
ると共にばね受63を対向して排気管1に同じくばね受96
を嵌合固定し、排気管1と4との重合部にスベリ材5を
配して形成したものである。継手95においては、スベリ
材5が排気管1に固定される場合には、スベリ材5と排
気管4との間に、スベリ材5が排気管4に固定される場
合には、スベリ材5と排気管1との間に若干の隙間を設
け、相対角変位を許容するようにしても良い。この隙間
からの排気ガスの漏出は、一端が直接排気管1の管端部
に連結固定された筒状カバー60により阻止される。尚。
スベリ材5を弾性部材等或いは断面半球状のリングスベ
リ材により形成すると、この相対的角変位を許容する隙
間は特に設けてなくても相対角変位を許容することがで
きる。本例では排気管1に固定されるばね受をばね受63
と96とので二部材で構成したが、これに代えてばね受63
と96とを一体物で形成しても良い。
以上の例では連結部材を頭付ボルト21で構成したが、
第8図に示すように、環状の一端にばね受部100を有す
るカップ状部材101で連結部材を形成し、カップ状部材1
01の環状の他端102をボルト103及びナット104によりフ
ランジ部3に固定して本発明の継手110を形成しても良
い。継手110ではまた、筒体62が省かれてシールリング
8に密接するばね受63が筒体6に溶接などにより直接固
定されており、加えて排気管1、4の周りに複数個配置
されるコイルばね23及び24の代わりに、夫々が排気管
1、4の周方向に沿って巻かれた一対のコイルばね111
及び112がばね受100と17との間及びばね受17と63との間
に夫々配置されており、このような簡単な構成の継手11
0でも前述と同様に動作するのである。
更に第9図に示すように、ばね受支持部材120にばね
受121を溶接などにより取り付け、ばね受121と63との間
には、排気管1、4の周方向に沿って巻かれたコイルば
ね112を、フランジ部3とボルト21の頭部20との間に
は、ボルト21を取り囲んで巻かれたコイルばね23を夫々
配置してなる弾性装置を具備して本発明の継手13を構成
しても良く、本例及び第8図に示す例からも明らかであ
るように、本発明の継手においては、連結部材は、頭付
きボルト21に限定されず、また押圧ブロック9、63を貫
通して配置される必要もなく、加えて弾性装置の一例と
してのコイルばねは種々の形態のものを適用し得るので
ある。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、弾性装置により一方の
排気管に対する他方の排気管の相対的な軸方向の接近及
び離反変位を弾性的に規制する結果、振動の伝達を所定
に低減し得て、且つ所定の剛性をもって両排気管を連結
し得、それ故、比較的可撓性に優れた筒状カバーを使用
することができるため耐久性の向上を図り得る。
また、本発明によれば、ばね定数の低い筒状カバーを
適用し得るため、筒状カバーの軸方向長を短くし得、し
たがってコンパクトな継手を提供し得る。
更に、筒状カバーの損傷などの発生を低減し得るた
め、長期に亘って排気ガスの漏洩を確実に防止し得る。
加えて、軸方向の一端が一方の排気管の管端部側に、
軸方向の他端が他方の排気管の管端部側に夫々連結され
る、軸方向に伸縮自在であって耐熱性を有した筒状カバ
ーを用いるため、両排気管の相対的な軸方向の変位を当
該筒状カバーによってそれ程妨げることがなく、当該変
位を容易に行わせることができて、振動の伝達を所定に
低減し得ると共に、変形による筒状カバーの劣化もな
く、耐久性を向上させることができ、しかも、高温の排
気ガスに晒されても劣化が少なく、更に耐久性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好ましい一具体例の断面図、第2図
は、本発明の好ましい他の一具体例の断面図、第3図
は、本発明の好ましい更に他の一具体例の断面図、第4
図は、本発明の好ましい第4の具体例の断面図、第5図
は、本発明の好ましい第5の具体例の断面図、第6図
は、本発明の好ましい第6の具体例の断面図、第7図
は、本発明の好ましい第7の具体例の断面図、第8図
は、本発明の好ましい第8の具体例の断面図、第9図
は、本発明の好ましい第9の具体例の断面図である。 1,4……排気管、3……フランジ部、9……押圧ブロッ
ク、12……筒状カバー、16……連結部材、21……ボル
ト、23,24……コイルばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 隆 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (72)発明者 久保田 修一 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (72)発明者 古城戸 剛 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (72)発明者 西尾 俊幸 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−50016(JP,U) 実開 昭64−27423(JP,U) 実開 昭64−13221(JP,U) 実開 昭61−66613(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸上に配列される複数の排気管のために
    の継手であって、一方の排気管に対する他方の排気管の
    相対的な軸方向の接近及び離反変位を弾性的に規制すべ
    く、両排気管の隣接する管端部間に設けられる弾性装置
    と、両排気管の隣接する管端部間からの排気ガスの漏出
    を阻止すべく、軸方向の一端が一方の排気管の管端部側
    に、軸方向の他端が他方の排気管の管端部側に夫々連結
    される、軸方向に伸縮自在であって耐熱性を有した筒状
    カバーとを具備した排気管用継手。
  2. 【請求項2】管端部間において、一方の排気管に対する
    他方の排気管の相対的な軸方向の接近及び離反変位を案
    内する軸方向案内装置を具備した請求項1に記載の排気
    管用継手。
  3. 【請求項3】管端部間において、一方の排気管に対する
    他方の排気管の相対的角変位を案内する球面案内装置を
    具備する請求項1又は2に記載の排気管用継手。
  4. 【請求項4】球面案内装置は、一方の排気管の管端部に
    固定される凹球面座と、この凹球面座に着座するよう
    に、他方の排気管の管端部に設けられる凸球面部材とを
    具備している請求項3に記載の排気管用継手。
  5. 【請求項5】弾性装置は、一方の排気管の管端部に固定
    されるフランジ部と、他方の排気管の管端部に固定され
    る第一のばね受と、軸方向においてフランジ部の一方排
    気管の管端部に対する固定部と第一のばね受の他方の排
    気管の管端部に対する固定部との間に配置される第二の
    ばね受と、軸方向において第一のばね受及びフランジ部
    のいずれか一方側に配置される一端にばね受部を有して
    おり、他端が第一のばね受及びフランジ部のうちいずれ
    か他方に固定される連結部材と、軸方向において両ばね
    受間に配置され、一方の排気管の他方の排気管への軸方
    向の相対的な接近変位においてこれを弾性的に規制する
    第一の弾性部材と、一方の排気管の他方の排気管からの
    軸方向の相対的な離反変位においてこれを弾性的に規制
    するように、第一のばね受及びフランジ部のうち前記一
    方と連結部材のばね受部との間に配置される第二の弾性
    部材とを具備しており、凸球面部材は、第一の弾性部材
    により凹球面座に押しつけられるように、軸方向におい
    て凹球面座と第二のばね受との間に配置されている請求
    項4に記載の排気管用継手。
  6. 【請求項6】筒状カバーは、一端が第二のばね受に直接
    固着されて、一方の排気管の管端部側に連結される請求
    項5に記載の排気管用継手。
  7. 【請求項7】弾性装置は、一方の排気管の管端部に固定
    される第一のばね受と、他方の排気管の管端部に固定さ
    れる第二のばね受と、軸方向において第一及び第二のば
    ね受のうちいずれか一方の側に配置される一端にばね受
    部を有しており、他端が第一及び第二のばね受のうち他
    方に固定される連結部材と、一方の排気管の他方の排気
    管への軸方向の相対的な接近変位においてこれを弾性的
    に規制すべく、軸方向において両ばね受間に配置される
    第一の弾性部材と、一方の排気管の他方の排気管からの
    軸方向の相対的な離反変位においてこれを弾性的に規制
    すべく、第一及び第二のばね受のうち前記一方と連結部
    材のばね受部との間に配置される第二の弾性部材とを具
    備している請求項1又は2に記載の排気管用継手。
  8. 【請求項8】筒状カバーは、両端が両排気管の管端部に
    夫々直接固着されて、両排気管の管端部側に夫々連結さ
    れる請求項7に記載の排気管用継手。
  9. 【請求項9】筒状カバーは耐熱織布製又は金属パイプ製
    である請求項1から8のいずれか一項に記載の排気管用
    継手。
  10. 【請求項10】一方の排気管の管端部には該端部に向か
    って朝顔状に拡径する凹球面シール座と該凹球面シール
    座と連続するフランジ部とが一体的に設けられており、
    他方の排気管には前記一方の排気管と相対向する管端部
    外周面に前記凹球面シール座に対応する凸球面部を持つ
    シールリングとフランジ部を有し該シールリングを前記
    凹球面シール座側に押圧する押圧ブロックとが該他方の
    排気管の軸方向に摺動可能に配されており、前記他方の
    排気管と該他方の排気管の管端部外周面の押圧ブロック
    との摺動部には該摺動部を覆って軸方向に伸縮自在の耐
    熱織布からなる筒状カバーが配されており、一方の排気
    管と他方の排気管とは該一方の排気管のフランジ部と押
    圧ブロックのフランジ部と該他方の排気管に固設された
    連結部材とに係合して配された一対のボルトとコイルば
    ねとからなる押圧手段により互いに連結されたことを特
    徴とする排気管継手。
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