JP3755212B2 - 自動車排気管用可撓性継手 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車エンジンからの排気ガスを外部に導く排気管を、当該排気管間の連結角が変位自在であって排気管が相対的に互いに近接離反自在となるように、連結するための可撓性継手に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の継手としては、例えば、特開平7−259552号公報に記載されたものが知られている。本公報に記載の継手は、排気ガス漏れを防止すると共にエンジン側及びテールパイプ側排気系のそれぞれの排気管を、その連結角が変化自在となりかつそれが互いに相対的に近接離反自在となるように、互いに連結するベローズチューブを具備し、さらにベローズチューブの所定以上の伸縮を弾性的に規制して両排気管を弾性的に連結するためのコイルばねも具備している。
【0003】
ところで上記の継手では、コイルばねが円周方向に等間隔に離散的に互いに独立に配されているために、両排気管は、コイルばね方向においては当該コイルばねにより比較的強く拘束されて、それら間の互いの相対的な曲げは抑制される一方、その他の方向における両排気管の相対的な曲げは比較的容易となる。
【0004】
このように曲げの容易性に関して方向性があると、車体への取り付け状態に応じて継手の特性が異なることとなり、設計通りの所望の特性を得るためには、取り付け状態を予め特定しなければならず、車体への組み付け作業が面倒になる。
【0005】
また上記の継手では、コイルばねの設置、取り付けのために、比較的多くの空間を要し、小型にすることが困難である上に、コイルばね及びこれに並置されたワイヤメッシュシートなどからなる弾性円筒体が露出して配されるために、泥水等を被り易く、これによる腐食の虞もある。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、特性についての方向性をなくすことができ、取り付け作業を簡単にすることができ、容易に設計通りの所望の特性を発揮させることができる自動車排気排気管用可撓性継手を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、小型に形成することができ、しかも泥水による腐食等の虞を少なくし得る自動車排気管用可撓性継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの一方に一端側が固定され、他端側が自由端とされてなる第一のフランジ手段と、エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの他方に一端が固定されており、他端が第一のフランジ手段によって囲まれる空間に自由端とされて配されてなる第二のフランジ手段と、エンジン側排気系とテールパイプ側排気系との両排気管の連結角が変化自在であってかつ両排気管が軸方向に互いに相対的に近接離反自在となるように、両排気管を互いに連結するべく、エンジン側排気系の排気管に固定される一端及びテールパイプ側排気系の排気管に固定される他端をそれぞれ有する可撓性のベローズチューブと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第一のコイルばねと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第二のコイルばねとを具備した自動車排気管用可撓性継手によって達成される。
【0009】
本発明の自動車排気管用可撓性継手は、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第一の弾性円筒体と、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第二の弾性円筒体とを更に具備していても、また、ベローズチューブ内であってベローズチューブと同心に配されており、エンジン側排気系の排気管に固定される一端とテールパイプ側排気系の排気管に固定されるベローズチューブの他端の近傍に配されている他端とを有するインナーパイプを更に具備していてもよい。
【0010】
上記の自動車排気管用可撓性継手において、第二のフランジ手段の他端側の第一及び第二のコイルばねが着座する部位は、ベローズチューブの軸方向中間位置に対応した位置に配されていることが、ベローズチューブの端部に早期の亀裂等を生じさせることなしに、耐久性を向上させる観点において、極めて好ましい。
【0011】
本発明においては、第一のフランジ手段は、その一端側に、小径円筒部と、小径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、第一のコイルばねの一端が着座した環状の一方のばね座部とを具備し、その中間部に、第一及び第二のコイルばねを囲繞した大径円筒部を具備し、その他端側に、大径円筒部から径方向内側に一体的に延設されて、第二のコイルばねの一端が着座した環状の他方のばね座部を具備していてもよく、また、第一のフランジ手段は、分割可能な一対のフランジ構成体と、この一対のフランジ構成体を互いに連結する連結手段とを具備し、一方のフランジ構成体が、前記小径円筒部と、前記一方のばね座部と、この一方のばね座部から軸方向に一体的に延設された前記大径円筒部の半分と、この大径円筒部の半分から一体的に径方向外側に延設された一方の環状部とを具備し、他方のフランジ構成体が、大径円筒部の残りの半分と、前記他方のばね座部と、大径円筒部の残りの半分から一体的に径方向外側に延設された他方の環状部とを具備して構成され、連結手段は、互いに対面する両環状部において一対のフランジ構成体を互いに連結していてもよい。
【0012】
第二のフランジ手段は、小径の円筒部と、この小径の円筒部から径方向外側に一体的に延設された環状部と、この環状部から軸方向に一体的に延設された大径円筒部と、この大径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、両コイルばねの他端が着座する環状のばね座部とを具備していてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【0014】
【実施例】
図1及び図2において、本例の自動車排気管用可撓性継手1は、エンジン側排気系の排気管2及びテールパイプ側排気系の排気管3のうちの一方、本例では排気管2に一端側4が溶接等により固定され、他端側5が自由端とされてなるフランジ手段6と、排気管2及び3のうちの他方、本例では排気管3に一端側7が溶接等により固定されており、他端側8がフランジ手段6によって囲まれる空間9に自由端とされて配されてなるフランジ手段10と、両排気管2及び3の連結角が変化自在であってかつ両排気管2及び3が軸方向に互いに相対的に近接離反自在となるように、両排気管2及び3を互いに連結するべく、排気管2に溶接等により固定される一端11及び排気管3に同じく溶接等により固定される他端12をそれぞれ有する可撓性のベローズチューブ13と、空間9において、フランジ手段6の一端側4及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されたコイルばね14と、空間9において、フランジ手段6及び10のそれぞれの他端側5及び8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されたコイルばね15と、空間9において、フランジ手段6の一端側4及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した弾性円筒体16と、空間9において、フランジ手段6の他端側5及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した弾性円筒体17と、ベローズチューブ13内であってベローズチューブ13と同心に配されており、排気管2に溶接等により固定される一端18と排気管3に固定されるベローズチューブ13の他端12の近傍に配されている他端19とを有するインナーパイプ20とを具備している。
【0015】
フランジ手段6は、その一端側4に、小径円筒部31と、小径円筒部31から径方向外側に一体的に延設されて、コイルばね14の一端32が着座した環状の一方のばね座部33とを具備し、その中間部に、コイルばね14及び15を囲繞した大径円筒部34を具備しており、その他端側5に、大径円筒部34から径方向内側に一体的に延設されて、コイルばね15の一端35が着座した環状の他方のばね座部36を具備している。フランジ手段6は、小径円筒部31において排気管2に溶接等により固定されており、ばね座部36において自由端とされている。
【0016】
また、本例のフランジ手段6は、分割可能な一対のフランジ構成体41及び42と、一対のフランジ構成体41及び42を互いに連結する連結手段43とを具備しており、一方のフランジ構成体41は、小径円筒部31と、ばね座部33と、ばね座部33から軸方向に一体的に延設された大径円筒部34の半分44と、大径円筒部の半分44から一体的に径方向外側に延設された一方の環状部45とを一体的に具備しており、他方のフランジ構成体42は、大径円筒部34の残りの半分46と、他方のばね座部36と、大径円筒部の残りの半分46から一体的に径方向外側に延設された他方の環状部47とを一体的に具備している。
【0017】
連結手段43は、互いに対面する両環状部45及び47において一対のフランジ構成体41及び42を互いに連結しており、一対のボルト51とこれらのそれぞれに螺合した一対のナット52とを具備している。
【0018】
フランジ手段10は、小径の円筒部61と、小径の円筒部61から径方向外側に一体的に延設された環状部62と、環状部62から軸方向に一体的に延設された大径円筒部63と、大径円筒部63から径方向外側に一体的に延設されて、両コイルばね14及び15のそれぞれの他端64及び65が着座する環状のばね座部66とを具備している。フランジ手段10は、円筒部61において排気管3に溶接等により固定されており、ばね座部66において自由端とされている。
【0019】
フランジ手段10の他端側8のコイルばね14及び15が着座する部位は、すなわちコイルばね14及び15の他端64及び65が着座するばね座部66は、ベローズチューブ13の軸方向中間位置に対応した位置に配されている。
【0020】
ベローズチューブ13は、金属製であって、単一金属層からなり、その肉厚は本例では0.2mmであるが、これに限定されず、例えば0.1mmから0.5mm程度であってもよく、より好ましくは0.15mmから0.25mmの範囲である。この例では上記のように可撓性ベローズチューブ13は単一金属層(一枚)からなるが、2層又は3層から形成されていてもよい。
【0021】
コイルばね14及び15のそれぞれは軸方向に圧縮されて配されている。振動減衰体として機能する弾性円筒体16及び17は、金網細線、例えばスチールワイヤを織ったり編んだりして形成されたワイヤメッシュシートを捲回して円筒体にし、この円筒体を所望の弾性力が残る程度まで軸方向に圧縮して形成したものであって、用いる金属細線の径としては、0.1mmから0.5mmを、より好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲である。所望の弾性力が残る金属細線の円筒体の圧縮の程度は、細線の弾性特性にもよるが、当該圧縮は、得られた弾性円筒体16及び17の密度(かさ密度)が0.5g/cm3 から5g/cm3 で、好ましくは、1g/cm3 から2.5g/cm3 になる程度まででなされる。なお、種々の弾性力をもった弾性円筒体16及び17を予め準備しておき、これらを適宜選択して継手1に適用して機械的共振特性を調節し、これにより継手1を介する振動が最も又は好ましい程度まで減衰されるようにしてもよい。なお、図1及び図2の例では、コイルばね14及び15の外側に弾性円筒体16及び17が配されているが、これとは逆に弾性円筒体16及び17の外側にコイルばね14及び15を配してもよい。
【0022】
排気管2は、例えばエンジンの排気マニホールド等に接続され、排気管3は排気ガスコンバータやマフラー等を介してテールパイプに接続される。
【0023】
以上の継手1では、エンジンの作動によるロール方向の振動の相対的な角度変位、換言すれば揺動が排気管2及び3間に生じると、この相対的角度変位は、フランジ手段6及び10間にも生じてコイルばね14及び15を伸縮させる。コイルばね14及び15の伸縮によりロール方向の相対的な角度変位は吸収されて、排気管2から排気管3への角度変位の伝達は抑制される。ベローズチューブ13もまたこの角度変位では容易に伸縮し、排気管2から排気管3への角度変位を伝達しない。したがって継手1は排気管2及び3間の連結部の気密性を保持してロール方向の相対的な振動を十分に減衰させることができる。またロール方向に直交する方向の相対的な角度変位も、コイルばね14及び15を伸縮させ、この伸縮によりロール方向に直交する方向の相対的な角度変位は吸収されて、排気管2から排気管3への角度変位の伝達は抑制される。
【0024】
一方、エンジンの作動による軸方向の相対的振動、すなわち軸方向の互いの接近離反が排気管2及び3間に生じると、この相対的振動は、フランジ手段6及び10間にも生じてコイルばね14及び15を伸縮させ、このコイルばね14及び15の伸縮により吸収され、したがって排気管2から排気管3への軸方向の振動の伝達は抑制される。ベローズチューブ13もまたこの振動では容易に伸縮し、排気管2から排気管3への振動を伝達しない。したがって継手1は排気管2及び3間の連結部の気密性を保持して軸方向の相対的振動もまた十分に減衰させることができる。
【0025】
継手1では、コイルばね14及び15のそれぞれがベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されているため、上記の角度変位の抑制効果は、方向性がなく、いずれの角度方向の変位に対しても同等に生じ、したがって継手1の車体への取り付けに際して、方向性を考慮することなしに行なうことができ、作業が極めて簡単となり、また、コイルばね14及び15のそれぞれが空間9に配されているため、小型のものとなり、コンパクトに車体に装着することができる。
【0026】
加えて、継手1では、機械的減衰体(ダンパー)として機能する弾性円筒体16及び17が設けられているため、継手1の機械的共振特性をなだらかにすることができ、機械的共振現象に基づくフランジ6及び10間に生じる振動をいち早く減衰させることができ、しかも、弾性円筒体16及び17が、コイルばね14及び15と同様に、ベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されているため、その効果の方向性をもなくし得る。更に継手1内では、排気管2から排気管3への排気ガスはインナーパイプ20に案内されつつ流れ、ベローズチューブ13へは高温の排気ガスが直接接触しなく、したがって高温の排気ガスによるベローズチューブ13の早期の劣化を防ぐことができ、加えて高速排気ガス流によるベローズチューブ13自体の振動も防ぐことができる。
【0027】
そして継手1に跳ねかけられる水、汚泥等は、フランジ手段6により阻止される結果、弾性円筒体16及び17並びにベローズチューブ13に水汚泥等が直接かかることを防ぐことができ、弾性円筒体16及び17の劣化、サーマルショック等によるベローズチューブ13における亀裂、孔等の発生を防ぎ得る。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、特性についての方向性をなくすことができ、取り付け作業を簡単にすることができ、容易に設計通りの所望の特性を発揮させることができ、また、小型に形成することができ、しかも泥水による腐食の虞を少なくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の一部破断側面図である。
【図2】図1に示すII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 自動車排気管用可撓性継手
2、3 排気管
6、10 フランジ手段
13 ベローズチューブ
14、15 コイルばね
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車エンジンからの排気ガスを外部に導く排気管を、当該排気管間の連結角が変位自在であって排気管が相対的に互いに近接離反自在となるように、連結するための可撓性継手に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の継手としては、例えば、特開平7−259552号公報に記載されたものが知られている。本公報に記載の継手は、排気ガス漏れを防止すると共にエンジン側及びテールパイプ側排気系のそれぞれの排気管を、その連結角が変化自在となりかつそれが互いに相対的に近接離反自在となるように、互いに連結するベローズチューブを具備し、さらにベローズチューブの所定以上の伸縮を弾性的に規制して両排気管を弾性的に連結するためのコイルばねも具備している。
【0003】
ところで上記の継手では、コイルばねが円周方向に等間隔に離散的に互いに独立に配されているために、両排気管は、コイルばね方向においては当該コイルばねにより比較的強く拘束されて、それら間の互いの相対的な曲げは抑制される一方、その他の方向における両排気管の相対的な曲げは比較的容易となる。
【0004】
このように曲げの容易性に関して方向性があると、車体への取り付け状態に応じて継手の特性が異なることとなり、設計通りの所望の特性を得るためには、取り付け状態を予め特定しなければならず、車体への組み付け作業が面倒になる。
【0005】
また上記の継手では、コイルばねの設置、取り付けのために、比較的多くの空間を要し、小型にすることが困難である上に、コイルばね及びこれに並置されたワイヤメッシュシートなどからなる弾性円筒体が露出して配されるために、泥水等を被り易く、これによる腐食の虞もある。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、特性についての方向性をなくすことができ、取り付け作業を簡単にすることができ、容易に設計通りの所望の特性を発揮させることができる自動車排気排気管用可撓性継手を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、小型に形成することができ、しかも泥水による腐食等の虞を少なくし得る自動車排気管用可撓性継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの一方に一端側が固定され、他端側が自由端とされてなる第一のフランジ手段と、エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの他方に一端が固定されており、他端が第一のフランジ手段によって囲まれる空間に自由端とされて配されてなる第二のフランジ手段と、エンジン側排気系とテールパイプ側排気系との両排気管の連結角が変化自在であってかつ両排気管が軸方向に互いに相対的に近接離反自在となるように、両排気管を互いに連結するべく、エンジン側排気系の排気管に固定される一端及びテールパイプ側排気系の排気管に固定される他端をそれぞれ有する可撓性のベローズチューブと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第一のコイルばねと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第二のコイルばねとを具備した自動車排気管用可撓性継手によって達成される。
【0009】
本発明の自動車排気管用可撓性継手は、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第一の弾性円筒体と、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第二の弾性円筒体とを更に具備していても、また、ベローズチューブ内であってベローズチューブと同心に配されており、エンジン側排気系の排気管に固定される一端とテールパイプ側排気系の排気管に固定されるベローズチューブの他端の近傍に配されている他端とを有するインナーパイプを更に具備していてもよい。
【0010】
上記の自動車排気管用可撓性継手において、第二のフランジ手段の他端側の第一及び第二のコイルばねが着座する部位は、ベローズチューブの軸方向中間位置に対応した位置に配されていることが、ベローズチューブの端部に早期の亀裂等を生じさせることなしに、耐久性を向上させる観点において、極めて好ましい。
【0011】
本発明においては、第一のフランジ手段は、その一端側に、小径円筒部と、小径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、第一のコイルばねの一端が着座した環状の一方のばね座部とを具備し、その中間部に、第一及び第二のコイルばねを囲繞した大径円筒部を具備し、その他端側に、大径円筒部から径方向内側に一体的に延設されて、第二のコイルばねの一端が着座した環状の他方のばね座部を具備していてもよく、また、第一のフランジ手段は、分割可能な一対のフランジ構成体と、この一対のフランジ構成体を互いに連結する連結手段とを具備し、一方のフランジ構成体が、前記小径円筒部と、前記一方のばね座部と、この一方のばね座部から軸方向に一体的に延設された前記大径円筒部の半分と、この大径円筒部の半分から一体的に径方向外側に延設された一方の環状部とを具備し、他方のフランジ構成体が、大径円筒部の残りの半分と、前記他方のばね座部と、大径円筒部の残りの半分から一体的に径方向外側に延設された他方の環状部とを具備して構成され、連結手段は、互いに対面する両環状部において一対のフランジ構成体を互いに連結していてもよい。
【0012】
第二のフランジ手段は、小径の円筒部と、この小径の円筒部から径方向外側に一体的に延設された環状部と、この環状部から軸方向に一体的に延設された大径円筒部と、この大径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、両コイルばねの他端が着座する環状のばね座部とを具備していてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【0014】
【実施例】
図1及び図2において、本例の自動車排気管用可撓性継手1は、エンジン側排気系の排気管2及びテールパイプ側排気系の排気管3のうちの一方、本例では排気管2に一端側4が溶接等により固定され、他端側5が自由端とされてなるフランジ手段6と、排気管2及び3のうちの他方、本例では排気管3に一端側7が溶接等により固定されており、他端側8がフランジ手段6によって囲まれる空間9に自由端とされて配されてなるフランジ手段10と、両排気管2及び3の連結角が変化自在であってかつ両排気管2及び3が軸方向に互いに相対的に近接離反自在となるように、両排気管2及び3を互いに連結するべく、排気管2に溶接等により固定される一端11及び排気管3に同じく溶接等により固定される他端12をそれぞれ有する可撓性のベローズチューブ13と、空間9において、フランジ手段6の一端側4及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されたコイルばね14と、空間9において、フランジ手段6及び10のそれぞれの他端側5及び8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されたコイルばね15と、空間9において、フランジ手段6の一端側4及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した弾性円筒体16と、空間9において、フランジ手段6の他端側5及びフランジ手段10の他端側8間であってベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した弾性円筒体17と、ベローズチューブ13内であってベローズチューブ13と同心に配されており、排気管2に溶接等により固定される一端18と排気管3に固定されるベローズチューブ13の他端12の近傍に配されている他端19とを有するインナーパイプ20とを具備している。
【0015】
フランジ手段6は、その一端側4に、小径円筒部31と、小径円筒部31から径方向外側に一体的に延設されて、コイルばね14の一端32が着座した環状の一方のばね座部33とを具備し、その中間部に、コイルばね14及び15を囲繞した大径円筒部34を具備しており、その他端側5に、大径円筒部34から径方向内側に一体的に延設されて、コイルばね15の一端35が着座した環状の他方のばね座部36を具備している。フランジ手段6は、小径円筒部31において排気管2に溶接等により固定されており、ばね座部36において自由端とされている。
【0016】
また、本例のフランジ手段6は、分割可能な一対のフランジ構成体41及び42と、一対のフランジ構成体41及び42を互いに連結する連結手段43とを具備しており、一方のフランジ構成体41は、小径円筒部31と、ばね座部33と、ばね座部33から軸方向に一体的に延設された大径円筒部34の半分44と、大径円筒部の半分44から一体的に径方向外側に延設された一方の環状部45とを一体的に具備しており、他方のフランジ構成体42は、大径円筒部34の残りの半分46と、他方のばね座部36と、大径円筒部の残りの半分46から一体的に径方向外側に延設された他方の環状部47とを一体的に具備している。
【0017】
連結手段43は、互いに対面する両環状部45及び47において一対のフランジ構成体41及び42を互いに連結しており、一対のボルト51とこれらのそれぞれに螺合した一対のナット52とを具備している。
【0018】
フランジ手段10は、小径の円筒部61と、小径の円筒部61から径方向外側に一体的に延設された環状部62と、環状部62から軸方向に一体的に延設された大径円筒部63と、大径円筒部63から径方向外側に一体的に延設されて、両コイルばね14及び15のそれぞれの他端64及び65が着座する環状のばね座部66とを具備している。フランジ手段10は、円筒部61において排気管3に溶接等により固定されており、ばね座部66において自由端とされている。
【0019】
フランジ手段10の他端側8のコイルばね14及び15が着座する部位は、すなわちコイルばね14及び15の他端64及び65が着座するばね座部66は、ベローズチューブ13の軸方向中間位置に対応した位置に配されている。
【0020】
ベローズチューブ13は、金属製であって、単一金属層からなり、その肉厚は本例では0.2mmであるが、これに限定されず、例えば0.1mmから0.5mm程度であってもよく、より好ましくは0.15mmから0.25mmの範囲である。この例では上記のように可撓性ベローズチューブ13は単一金属層(一枚)からなるが、2層又は3層から形成されていてもよい。
【0021】
コイルばね14及び15のそれぞれは軸方向に圧縮されて配されている。振動減衰体として機能する弾性円筒体16及び17は、金網細線、例えばスチールワイヤを織ったり編んだりして形成されたワイヤメッシュシートを捲回して円筒体にし、この円筒体を所望の弾性力が残る程度まで軸方向に圧縮して形成したものであって、用いる金属細線の径としては、0.1mmから0.5mmを、より好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲である。所望の弾性力が残る金属細線の円筒体の圧縮の程度は、細線の弾性特性にもよるが、当該圧縮は、得られた弾性円筒体16及び17の密度(かさ密度)が0.5g/cm3 から5g/cm3 で、好ましくは、1g/cm3 から2.5g/cm3 になる程度まででなされる。なお、種々の弾性力をもった弾性円筒体16及び17を予め準備しておき、これらを適宜選択して継手1に適用して機械的共振特性を調節し、これにより継手1を介する振動が最も又は好ましい程度まで減衰されるようにしてもよい。なお、図1及び図2の例では、コイルばね14及び15の外側に弾性円筒体16及び17が配されているが、これとは逆に弾性円筒体16及び17の外側にコイルばね14及び15を配してもよい。
【0022】
排気管2は、例えばエンジンの排気マニホールド等に接続され、排気管3は排気ガスコンバータやマフラー等を介してテールパイプに接続される。
【0023】
以上の継手1では、エンジンの作動によるロール方向の振動の相対的な角度変位、換言すれば揺動が排気管2及び3間に生じると、この相対的角度変位は、フランジ手段6及び10間にも生じてコイルばね14及び15を伸縮させる。コイルばね14及び15の伸縮によりロール方向の相対的な角度変位は吸収されて、排気管2から排気管3への角度変位の伝達は抑制される。ベローズチューブ13もまたこの角度変位では容易に伸縮し、排気管2から排気管3への角度変位を伝達しない。したがって継手1は排気管2及び3間の連結部の気密性を保持してロール方向の相対的な振動を十分に減衰させることができる。またロール方向に直交する方向の相対的な角度変位も、コイルばね14及び15を伸縮させ、この伸縮によりロール方向に直交する方向の相対的な角度変位は吸収されて、排気管2から排気管3への角度変位の伝達は抑制される。
【0024】
一方、エンジンの作動による軸方向の相対的振動、すなわち軸方向の互いの接近離反が排気管2及び3間に生じると、この相対的振動は、フランジ手段6及び10間にも生じてコイルばね14及び15を伸縮させ、このコイルばね14及び15の伸縮により吸収され、したがって排気管2から排気管3への軸方向の振動の伝達は抑制される。ベローズチューブ13もまたこの振動では容易に伸縮し、排気管2から排気管3への振動を伝達しない。したがって継手1は排気管2及び3間の連結部の気密性を保持して軸方向の相対的振動もまた十分に減衰させることができる。
【0025】
継手1では、コイルばね14及び15のそれぞれがベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されているため、上記の角度変位の抑制効果は、方向性がなく、いずれの角度方向の変位に対しても同等に生じ、したがって継手1の車体への取り付けに際して、方向性を考慮することなしに行なうことができ、作業が極めて簡単となり、また、コイルばね14及び15のそれぞれが空間9に配されているため、小型のものとなり、コンパクトに車体に装着することができる。
【0026】
加えて、継手1では、機械的減衰体(ダンパー)として機能する弾性円筒体16及び17が設けられているため、継手1の機械的共振特性をなだらかにすることができ、機械的共振現象に基づくフランジ6及び10間に生じる振動をいち早く減衰させることができ、しかも、弾性円筒体16及び17が、コイルばね14及び15と同様に、ベローズチューブ13と同心にかつベローズチューブ13を取り囲んで配されているため、その効果の方向性をもなくし得る。更に継手1内では、排気管2から排気管3への排気ガスはインナーパイプ20に案内されつつ流れ、ベローズチューブ13へは高温の排気ガスが直接接触しなく、したがって高温の排気ガスによるベローズチューブ13の早期の劣化を防ぐことができ、加えて高速排気ガス流によるベローズチューブ13自体の振動も防ぐことができる。
【0027】
そして継手1に跳ねかけられる水、汚泥等は、フランジ手段6により阻止される結果、弾性円筒体16及び17並びにベローズチューブ13に水汚泥等が直接かかることを防ぐことができ、弾性円筒体16及び17の劣化、サーマルショック等によるベローズチューブ13における亀裂、孔等の発生を防ぎ得る。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、特性についての方向性をなくすことができ、取り付け作業を簡単にすることができ、容易に設計通りの所望の特性を発揮させることができ、また、小型に形成することができ、しかも泥水による腐食の虞を少なくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の一部破断側面図である。
【図2】図1に示すII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 自動車排気管用可撓性継手
2、3 排気管
6、10 フランジ手段
13 ベローズチューブ
14、15 コイルばね
Claims (7)
- エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの一方に一端側が固定され、他端側が自由端とされてなる第一のフランジ手段と、エンジン側排気系の排気管及びテールパイプ側排気系の排気管のうちの他方に一端が固定されており、他端が第一のフランジ手段によって囲まれる空間に自由端とされて配されてなる第二のフランジ手段と、エンジン側排気系とテールパイプ側排気系との両排気管の連結角が変化自在であってかつ両排気管が軸方向に互いに相対的に近接離反自在となるように、両排気管を互いに連結するべく、エンジン側排気系の排気管に固定される一端及びテールパイプ側排気系の排気管に固定される他端をそれぞれ有する可撓性のベローズチューブと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第一のコイルばねと、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配された第二のコイルばねとを具備した自動車排気管用可撓性継手。
- 第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の一端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第一の弾性円筒体と、第一のフランジ手段によって囲まれる空間において、第一のフランジ手段の他端側及び第二のフランジ手段の他端側間であってベローズチューブと同心にかつベローズチューブを取り囲んで配されており、ワイヤメッシュシートを圧縮して形成した第二の弾性円筒体とを更に具備した請求項1に記載の自動車排気管用可撓性継手。
- 第二のフランジ手段の他端側の第一及び第二のコイルばねが着座する部位は、ベローズチューブの軸方向中間位置に対応した位置に配されている請求項1又は2に記載の自動車排気管用可撓性継手。
- ベローズチューブ内であってベローズチューブと同心に配されており、エンジン側排気系の排気管に固定される一端とテールパイプ側排気系の排気管に固定されるベローズチューブの他端の近傍に配されている他端とを有するインナーパイプを更に具備する請求項1から3のいずれか一項に記載の自動車排気管用可撓性継手。
- 第一のフランジ手段は、その一端側に、小径円筒部と、小径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、第一のコイルばねの一端が着座した環状の一方のばね座部とを具備しており、その中間部に、第一及び第二のコイルばねを囲繞した大径円筒部を具備しており、その他端側に、大径円筒部から径方向内側に一体的に延設されて、第二のコイルばねの一端が着座した環状の他方のばね座部を具備している請求項1から4のいずれか一項に記載の自動車排気管用可撓性継手。
- 第一のフランジ手段は、分割可能な一対のフランジ構成体と、この一対のフランジ構成体を互いに連結する連結手段とを具備しており、一方のフランジ構成体は、前記小径円筒部と、前記一方のばね座部と、この一方のばね座部から軸方向に一体的に延設された前記大径円筒部の半分と、この大径円筒部の半分から一体的に径方向外側に延設された一方の環状部とを具備しており、他方のフランジ構成体は、大径円筒部の残りの半分と、前記他方のばね座部と、大径円筒部の残りの半分から一体的に径方向外側に延設された他方の環状部とを具備しており、連結手段は、互いに対面する両環状部において一対のフランジ構成体を連結している請求項5に記載の自動車排気管用可撓性継手。
- 第二のフランジ手段は、小径の円筒部と、この小径の円筒部から径方向外側に一体的に延設された環状部と、この環状部から軸方向に一体的に延設された大径円筒部と、この大径円筒部から径方向外側に一体的に延設されて、両コイルばねの他端が着座する環状のばね座部とを具備している請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車排気管用の可撓性継手。
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- 1996-10-11 JP JP28919096A patent/JP3755212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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