JP3084786B2 - 管継手装置 - Google Patents

管継手装置

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JP3084786B2
JP3084786B2 JP03124928A JP12492891A JP3084786B2 JP 3084786 B2 JP3084786 B2 JP 3084786B2 JP 03124928 A JP03124928 A JP 03124928A JP 12492891 A JP12492891 A JP 12492891A JP 3084786 B2 JP3084786 B2 JP 3084786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の排気管に好
適な管継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来よりエンジンの振動等を車
体やマフラーに伝わらないようにするために、排気管の
途中に球面継手からなる管継手装置が使用されている。
【0003】この管継手装置では、上流側(エンジン
側)の排気管端部と下流側(大気側)の排気管端部との
間に、凹球面シール座と凸球面部材とからなる球面継手
を介在せしめる一方、この凹球面シール座に凸球面部材
を弾性的に着座させ、上流側の排気管端部と下流側の排
気管端部とを連結すべく、両排気管端部の夫々に鍔体を
取付け、一方の鍔体に一端が固定されたボルト等の他端
膨大部と他方の鍔体との間にコイルばねを配しているの
が一般である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでボルト及びコ
イルばねによりこのように球面継手を介在せしめて上流
側の排気管端部と下流側の排気管端部とを連結する場
合、エンジン側の排気管の振動の大気側の排気管への伝
達は一応低減され得るが、しかしながら連結部材に剛性
のボルト等を用いているため、両排気管の相対変位が直
接コイルばねの両端に生じ、この相対変位が一定量以上
生じる場合には、他方の鍔体とこの他方の鍔体に当接し
て受容されるコイルばねの一端との間に位置ずれが生じ
て特に乗用車等では問題となる不快な異音が生じる場合
がある。またこのような管継手装置では、上流側の排気
管端部と下流側の排気管端部との間に振動減衰部材とし
てのコイルばね等を介在せしめてこれによりエンジン側
の排気管の振動を減衰せしめて大気側の排気管に振動を
伝達しないようにするものでもあるが、振動減衰部材と
しては機能し難い剛性のボルト等も上流側の排気管端部
と下流側の排気管端部との間に直列に介在しているた
め、その振動減衰機能がこれにより若干低下している。
【0005】以上のような問題は、自動車等の排気管継
手装置に限って生じるものではなく、振動の伝達を阻止
せんとする流体送通管用の管継手装置において一般的に
生じるのである。
【0006】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、一方の流体送通管端部
とこれに対峙する他方の流体送通管端部との間に大きな
相対的振動変位が生じたとしても不快な異音の発生がな
く、その上、流体送通管相互間における振動の伝達を効
果的に低減し得る管継手装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、同軸上に配列される複数の流体送通管のための管継
手装置であって、一方の流体送通管の管端部とこの管端
部に対峙する他方の流体送通管の管端部との間に配さ
れ、凹球面シール座及びこの凹球面シール座に着座する
凸球面部を具備した球面継手と、この球面継手における
凸球面部の凹球面シール座への着座を弾性的に確保して
両流体送通管の管端部を相互に連結する弾性連結装置と
を具備しており、弾性連結装置は、一方の流体送通管側
に設けられる第一の鍔体と、他方の流体送通管側に設け
られる第二の鍔体と、第一及び第二の鍔体のうちいずれ
か一方に一端が当接しており、凸球面部の凹球面シール
座への着座を弾性的に確保する弾性力を発生するコイル
ばねと、このコイルばねの他端に一端が連結され、他端
が第一及び第二の鍔体のうち他方に連結された可撓性部
材とを具備しており、可撓性部材は、撚線ワイヤロープ
からなっている管継手装置によって達成される。また、
本発明によれば前記目的は、同軸上に配列される複数の
流体送通管のための管継手装置であって、一方の流体送
通管の管端部とこの管端部に対峙する他方の流体送通管
の管端部との間に配され、凹球面シール座及びこの凹球
面シール座に着座する凸球面部を具備した球面継手と、
この球面継手における凸球面部の凹球面シール座への着
座を弾性的に確保して両流体送通管の管端部を相互に連
結する弾性連結装置とを具備しており、弾性連結装置
は、一方の流体送通管側に設けられる第一の鍔体と、他
方の流体送通管側に設けられる第二の鍔体と、第一及び
第二の鍔体のうちいずれか一方に一端が当接しており、
凸球面部の凹球面シール座への着座を弾性的に確保する
弾性力を発生するコイルばねと、このコイルばねの他端
に一端が連結され、他端が第一及び第二の鍔体のうち他
方に連結された可撓性部材とを具備しており、可撓性部
材は、板ばね部材と、この板ばね部材に生じる振動を減
衰させるべく、板ばね部材に取り付けられたダンパ部材
とからなっている管継手装置によっても達成される。
【0008】本発明の一つでは、第一の鍔体は一方の流
体送通管に直接固定されて一方の流体送通管側に設けら
れ、第二の鍔体は他方の流体送通管に球面継手の凹球面
シール座を介して固定されて他方の流体送通管側に設け
られる。
【0009】本発明の他の一つでは、第一の鍔体は一方
の流体送通管に直接固定されて一方の流体送通管側に設
けられ、第二の鍔体は他方の流体送通管の他端に他の球
面継手を介して連結された第三の流体送通管に固定され
て他方の流体送通管側に設けられる。更に本発明の他の
一つでは、第一の鍔体は一方の流体送通管の他の管端部
に他の球面継手を介して連結された第三の流体送通管に
固定されて一方の流体送通管側に設けられ、第二の鍔体
は他方の流体送通管に球面継手の凹球面シール座を介し
て固定されて他方の流体送通管側に設けられる。
【0010】本発明における可撓性部材として撚線ワイ
ヤロープを用いる場合には、撚線本数、各素線の径、各
素線の材質、撚線ピッチ、撚線全体径等の性状を適宜選
択することにより最も好ましい振動減衰特性を得ること
ができる。特に撚線ワイヤロープでは、振動に伴って生
じる張力によって撚線ワイヤロープの各素線間に摩擦接
触が生じこれにより振動エネルギが吸収されるので、コ
イルばねとの協同で振動伝達を極めて効果的に低減し得
ることとなる。可撓性部材として板ばね部材を用いる場
合には、板ばね自体が振動するのを防止すべく、板ばね
部材に振動を減衰する機能を有した部材、所謂ダンパ部
材を取付けて制振構造体として構成して用いるのが好ま
しい。本発明における可撓性部材として、撚線ワイヤロ
ープ、チェーン、ばね線材、板ばね部材等を、単独で又
はこれらを組合せて用いることができる。
【0011】可撓性部材として撚線ワイヤロープが用い
られる一つの例では、これを流体送通管の周りに均等に
複数配置し、可撓性部材として板ばね部材が用いられる
他の例では、これを流体送通管の周りで対向して、換言
すれば流体送通管の軸対称に配置して一対用いる。尚、
可撓性部材としては、このようなワイヤーロープと板ば
ね部材とを組合わせて用いても良い。
【0012】本発明の管継手装置は、流体を所望に送通
する流体送通管のためのものであり、流体としては、液
体及び気体(ガス)を含み、特に本発明の管継手装置
は、自動車等のエンジンからの排気ガスを排出する排気
管を連結するのに好適であるが、清浄空気、工場排気ガ
ス等の他のガス或いは洗浄用水、工場排水若しくは油等
の液体を送通する管にも適用し得る。
【0013】本発明にいう同軸上に配列されるとは、軸
心が連続するということであって、従って、本発明の管
継手装置が適用される流体送通管は、真直ぐに伸びてい
ても良く、また、いわゆるU字管等で代表されるように
まがっていても良く、或いはこれらが組合さったもので
も良い。更には、連結される両流体送通管の径は異なっ
ていても良く、また、その断面形状は円形、楕円形或い
は四角形で代表される多角形であってもよいのである。
【0014】本発明におけるコイルばねは、一つだけ用
いて具体化する場合には、流体送通管の周りをぐるりと
取囲むように配置すると良く、複数個用いる場合には、
流体送通管の周りに均等に配置すると良い。コイルばね
としては、不等ピッチのばね又は円錐ばねを使用しても
良く、隣接するコイル部分が縮みにおいて互いに当接し
ないように設計された円錐ばねを使用すると、大変位振
動を十分滑らかに減衰し得るので好ましい場合がある。
【0015】
【作用】本発明の管継手装置では、球面継手が一方の流
体送通管の管端部とこの管端部に対峙する他方の流体送
通管の管端部との間に配されている結果、一方の流体送
通管と他方の流体送通管とが球面継手を中心として相対
的に変位し得、したがって一方の流体送通管から他方の
流体送通管への振動の伝達が阻止される。そして本発明
の管継手装置では、球面継手における凸球面部の凹球面
シール座への着座を弾性的に確保して両流体送通管の管
端部を相互に連結する弾性連結装置がコイルばねの他端
に一端が連結され、他端が第一及び第二の鍔体のうち他
方に連結された可撓性部材を具備している結果、この弾
性連結装置を介する振動の他方の流体送通管への伝達も
この可撓性部材により確実且つ十分に阻止されると同時
に、可撓性部材の撓み、曲りによりコイルばね両端の大
きな相対振動角変位も吸収される。
【0016】以下本発明を、図面に示す好ましい具体例
に基づいて説明する。これにより前記発明及び更に他の
発明が明瞭となるであろう。
【0017】尚、本発明はこれら具体例に何等限定され
ないのである。
【0018】
【具体例】図1において、流体送通管である下流側(大
気側)排気管1の管端部2側には、鍔体3が配されてお
り、鍔体3は、管端部2に向かって拡径する凹球面シー
ル座4を介して溶接等の手段により管端部2に固定され
ている。このように本例では鍔体3は、排気管1に凹球
面シール座4を介して固定されて排気管1側に設けられ
ている。
【0019】排気管1と同軸上に配列される流体送通管
である上流側(エンジン側)排気管5の、管端部2に対
峙する管端部6の外周面には、凹球面シール座4に対応
する凸球面部7を有するシールリング8が嵌装されてい
る。シールリング8としては、固体潤滑剤を分散した焼
結金属及びセラミック等の耐熱性を有する材料からなる
摺動材料、さらにはステンレスの線材を織ったり編んだ
りして得られるワイヤーメッシュと膨脹黒鉛シートを重
ね合わせて成形した摺動材料などが使用されて好適であ
る。凹球面シール座4及び凹球面シール座4に着座する
凸球面部7を具備した球面継手9は、このようにして排
気管1の管端部2と排気管5の管端部6との間に配され
ている。
【0020】排気管5の外周面に直接嵌装固定された鍔
体10は、シールリング8と当接してシールリング8の
更なる嵌入移動を阻止する円筒部11と円筒部11に一
体的に形成された環状円板部12とを備えており、環状
円板部12には、鍔部13を有するねじ部14が挿通さ
れた貫通孔15が設けられている。貫通孔15から突出
するねじ部14の一端にはナット16が螺合されてお
り、ナット16及び鍔部13によりねじ部14はしっか
りと鍔体10に固定されている。一端でねじ部14にか
しめ等の手段により連結された撚線ワイヤロープ17
は、鍔体3に形成された貫通孔18を通って伸長してお
り、可撓性部材としての撚線ワイヤロープ17には、膨
大部19が同じくかしめ等の手段により取付けられてお
り、膨大部19に形成されたばね受20と鍔体3との間
には、コイルばね21が圧縮されてそして撚線ワイヤロ
ープ17を中に通して配されている。
【0021】球面継手9における凸球面部7の凹球面シ
ール座4への着座を弾性的に確保して両排気管1及び5
の管端部2及び6を相互に連結する弾性連結装置22
は、本例ではこのように排気管1側に設けられる鍔体3
と、排気管5側に設けられる鍔体10と、鍔体3に一端
が当接し、凸球面部7の凹球面シール座4への着座を弾
性的に確保する弾性力を発生するコイルばね21と、コ
イルばね21の他端に一端が連結され、他端が鍔体10
に連結された撚線ワイヤロープ17とを具備しており、
鍔体10が排気管5に直接固定されて排気管5側に設け
られている。そして本例では、撚線ワイヤロープ17と
コイルばね21等とは排気管1及び5の軸心23に関し
て対称に2個配置されている。
【0022】このように構成される本発明の管継手装置
30では、両排気管1及び5に生じる相対角変位は、コ
イルばね21により付勢された凹球面シール座4と凸球
面部7との間の摺動とコイルばね21の伸縮とによって
許容される。これにより一方の排気管、例えば排気管5
に生じる振動は、排気管1には殆ど伝達されなくなる。
加えてこれら摺動と伸縮とによって振動エネルギは減衰
される結果、更に排気管1への振動の伝達は少なくな
る。
【0023】そして管継手装置30の弾性連結装置22
によれば、コイルばね21の一端を受けるばね受20が
可撓性の撚線ワイヤロープ17に連結されているため、
両排気管1及び5に相対角変位が生じる場合でも、その
相対的角変位は撚線ワイヤロープ17の曲り撓みで吸収
される結果、ばね受20に対して鍔体3が大きく相対的
に角変位することを防ぎ得、従ってコイルばね21の両
端の鍔体3及びばね受20に対する当接位置のずれに起
因する不快な異音の発生をなくし得る。また可撓性部材
が撚線ワイヤロープ17からなる本例の場合には、相対
的角変位の生起で撚線ワイヤロープ17が引張られる
と、撚線ワイヤロープ17を構成する各素線間の位置ず
れでの摩擦により振動エネルギが吸収され、更に振動の
伝達を低減し得る。
【0024】ところで上記では、両排気管1及び5を直
接連結するようにしたものに適用した例であるが、図2
に示すように両排気管1及び5の間に流体送通管として
の接続管41が介在したものにも本発明を適用し得る。
【0025】図2に示す例では、接続管41の一方の管
端部42には、凸球面部7を有するシールリング8が嵌
入されており、シールリング8の更なる嵌入移動を阻止
すべく、管端部42にはシール受43が溶接などの手段
により固定されて設けられている。また接続管41の他
方の管端部44側には、鍔体3と同様の鍔体45が配さ
れており、鍔体45は、凹球面シール座4と同様の凹球
面シール座46を介して溶接等の手段により管端部44
に固定されており、凹球面シール座46には、シールリ
ング8と同様のシールリング47の凸球面部48が着座
しており、シールリング47は鍔体10に当接して排気
管5の管端部6に嵌装されている。このように本例では
接続管41の管端部44と管端部44に対峙する排気管
5の管端部6との間にも凹球面シール座46及び凹球面
シール座46に着座する凸球面部48を具備した球面継
手49が配されている。そして鍔部50を有する比較的
長い連結棒51の一端のねじ部が貫通孔15に挿通され
ており、貫通孔15から突出する連結棒51の一端のね
じ部には、ナット16が螺合されており、これにより連
結棒51は鍔体10に支持されている。鍔体45に形成
された貫通孔52を通って伸長する連結棒51の他端に
は、比較的な長い可撓性部材としての撚線ワイヤロープ
53の一端がかしめ等の手段により連結されており、撚
線ワイヤロープ53の他端には、一端に膨大部54及び
ばね受55を有した連結棒56の他端がかしめ等の手段
により連結されており、連結棒56は貫通孔18を通っ
て伸長している。
【0026】図2に示す例の排気管1と接続管41との
管継手装置60において球面継手9での凸球面部7の凹
球面シール座4への着座を弾性的に確保して排気管1と
接続管41との管端部2及び42を相互に連結する弾性
連結装置61は、排気管1に凹球面シール座4を介して
固定されて設けられる鍔体3と、接続管41の他方の管
端部44に球面継手49を介して連結された排気管5に
固定されて接続管41側に設けられる鍔体10と、鍔体
3に一端が当接しており、凸球面部7の凹球面シール座
4への着座を弾性的に確保する弾性力を発生するコイル
ばね21と、コイルばね21の他端に一端が連結され、
他端が鍔体10に連結された撚線ワイヤロープ53とを
具備して構成されている。
【0027】また図2に示す例で排気管5と接続管41
との管継手装置70において、球面継手49での凸球面
部48の凹球面シール座46への着座を弾性的に確保し
て排気管5と接続管41との管端部6及び44を相互に
連結する弾性連結装置71は、排気管5に直接固定され
て設けられる鍔体10と、接続管41の他方の管端部4
2に球面継手9を介して連結された排気管1に固定され
て接続管41側に設けられる鍔体3と、鍔体3に一端が
当接しており、凸球面部48の凹球面シール座46への
着座を弾性的に確保する弾性力を発生するコイルばね2
1と、コイルばね21の他端に一端が連結され、他端が
鍔体10に連結された撚線ワイヤロープ53とを具備し
て構成されている。
【0028】このように構成された管継手装置60及び
70では、いずれも図1に示す管継手装置30と同様の
作用効果を生じる。
【0029】管継手装置30において、ばね受20の外
径を貫通孔18の径よりも大きくしてばね受20が貫通
孔18から抜出さないようにしておくと、仮にコイルば
ね21が折損しても、排気管5に対して排気管1が脱落
することがなく、フェールセーフなものとし得るので好
ましい。
【0030】なお、前記例では鍔体3をばね受として機
能させたが、本発明はこれに限定されず、鍔体10側に
コイルばね21を配置し、鍔体10をばね受として用い
ても良く、更に、コイルばね21の中を撚線ワイヤロー
プ17或いは連結棒56を伸長せしめたが、これに代え
てコイルばね21の外を撚線ワイヤロープ17或いは連
結棒56を伸長せしめても良いのである。また本発明の
観点から図2に示す例において、凹球面シール座46か
ら外に鍔体45を設ける必要は必ずしもなく、従って貫
通孔52を通って連結棒51を配する必要もない。
【0031】
【発明の効果】発明の管継手装置によれば、凸球面部
の凹球面シール座への着座を弾性的に確保する弾性力を
発生するコイルばねが、可撓性部材を介して鍔体に連結
されているため、一方の流体送通管端部とこれに対峙す
る他方の流体送通管端部との間に大きな相対的振動変位
が生じたとしても、可撓性部材の曲り、撓みによりこれ
を吸収し得る結果、不快な異音の発生がなく、その上、
一方の流体送通管の振動の他方の流体送通管への伝達を
効果的に低減し得る。そして、本発明の管継手装置によ
れば、上述のように、可撓性部材が撚線ワイヤロープか
らなっているために、両流体送通管に相対角変位が生じ
る場合でも、その相対的角変位は撚線ワイヤロープの曲
り撓みで吸収される結果、コイルばねと第一及び第二の
鍔体のうちいずれか一方との当接位置のずれに起因する
不快な異音の発生をなくし得、更に、両流体送通管の相
対角変位に起因する曲り撓みで撚線ワイヤロープが偏倚
して引張られると、撚線ワイヤロープを構成する各素線
間の位置ずれでの摩擦により振動エネルギが吸収され、
更に振動の伝達を低減し得る。また、本発明の管継手装
置によれば、可撓性部材が、板ばね部材と、この板ばね
部材に生じる振動を減衰させるべく、板ばね部材に取り
付けられたダンパ部材とからなっているために、両流体
送通管に相対角変位が生じる場合でも、その相対的角変
位は板ばね部材の曲り撓みで吸収される結果、コイルば
ねと第一及び第二の鍔体のうちいずれか一方との当接位
置のずれに起因する不快な異音の発生をなくし得、更
に、両流体送通管の相対角変位に起因して板ばね部材が
振動されると、板ばね部材に取り付けられたダンパ部材
により振動エネルギが吸収され、更に振動の伝達を低減
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一具体例の側面断面図であ
る。
【図2】本発明の好ましい他の一具体例の側面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 排気管 3 鍔体 4 凹球面シール座 5 排気管 7 凸球面部 9 球面継手 10 鍔体 17 撚線ワイヤロープ 21 コイルばね 22 弾性連結装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 俊幸 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−27385(JP,A) 実開 昭58−84314(JP,U) 実開 昭60−123491(JP,U) 特公 平1−17033(JP,B2) 実公 昭63−25297(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/00 - 23/24 F16L 27/04 - 27/073 F16L 55/02 - 55/035

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に配列される複数の流体送通管の
    ための管継手装置であって、一方の流体送通管の管端部
    とこの管端部に対峙する他方の流体送通管の管端部との
    間に配され、凹球面シール座及びこの凹球面シール座に
    着座する凸球面部を具備した球面継手と、この球面継手
    における凸球面部の凹球面シール座への着座を弾性的に
    確保して両流体送通管の管端部を相互に連結する弾性連
    結装置とを具備しており、弾性連結装置は、一方の流体
    送通管側に設けられる第一の鍔体と、他方の流体送通管
    側に設けられる第二の鍔体と、第一及び第二の鍔体のう
    ちいずれか一方に一端が当接しており、凸球面部の凹球
    面シール座への着座を弾性的に確保する弾性力を発生す
    るコイルばねと、このコイルばねの他端に一端が連結さ
    れ、他端が第一及び第二の鍔体のうち他方に連結された
    可撓性部材とを具備しており、可撓性部材は、撚線ワイ
    ヤロープからなっている管継手装置。
  2. 【請求項2】 同軸上に配列される複数の流体送通管の
    ための管継手装置であって、一方の流体送通管の管端部
    とこの管端部に対峙する他方の流体送通管の管端部との
    間に配され、凹球面シール座及びこの凹球面シール座に
    着座する凸球面部を具備した球面継手と、この球面継手
    における凸球面部の凹球面シール座への着座を弾性的に
    確保して両流体送通管の管端部を相互に連結する弾性連
    結装置とを具備しており、弾性連結装置は、一方の流体
    送通管側に設けられる第一の鍔体と、他方の流体送通管
    側に設けられる第二の鍔体と、第一及び第二の鍔体のう
    ちいずれか一方に一端が当接しており、凸球面部の凹球
    面シール座への着座を弾性的に確保する弾性力を発生す
    るコイルばねと、このコイルばねの他端に一端が連結さ
    れ、他端が第一及び第二の鍔体のうち他方に連結された
    可撓性部材とを具備しており、可撓性部材は、板ばね部
    材と、この板ばね部材に生じる振動を減衰させるべく、
    板ばね部材に取り付けられたダンパ部材とからなってい
    る管継手装置。
  3. 【請求項3】 第一の鍔体は、一方の流体送通管に直接
    固定されて一方の流体送通管側に設けられており、第二
    の鍔体は、他方の流体送通管に球面継手の凹球面シール
    座を介して固定されて他方の流体送通管側に設けられて
    いる請求項1又は2に記載の管継手装置。
  4. 【請求項4】 第一の鍔体は、一方の流体送通管に直接
    固定されて一方の流体送通管側に設けられており、第二
    の鍔体は、他方の流体送通管の他の管端部に他の球面継
    手を介して連結された第三の流体送通管に固定されて他
    方の流体送通管側に設けられている請求項1又は2に記
    載の管継手装置。
  5. 【請求項5】 第一の鍔体は、一方の流体送通管の他の
    管端部に他の球面継手を介して連結された第三の流体送
    通管に固定されて一方の流体送通管側に設けられてお
    り、第二の鍔体は、他方の流体送通管に球面継手の凹球
    面シール座を介して固定されて他方の流体送通管側に設
    けられている請求項1又は2に記載の管継手装置。
  6. 【請求項6】 流体送通管が自動車の排気管である請求
    項1からのいずれか一項に記載の管継手装置。
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