JP3202835B2 - 排気管構造 - Google Patents

排気管構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気管構造に関し、特
に、エンジンの振動などによる排気管のパイプ連結部の
首振り運動時の変位を吸収するための排気管構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関の排気管構造に於ける排
気消音器には、例えば実開平3−63715号公報に開
示されているように、耐食性や遮音性に優れた合成樹脂
材にて外板部材としてのアウタシェルを形成し、耐熱性
を要するインナパイプを金属材で形成して両者を組み合
わせて構成したものや、両者共合成樹脂材にて形成して
組み合わせたものがある。
【0003】上記したような従来の排気消音器に於い
て、例えば図3に示されるものがある。図3に於いて、
図示されないエンジンに結合された排気マニホールドに
連結パイプ21が接続され、その連結パイプ21にフラ
ンジ結合されたインナパイプ22の中間部から後端部に
至る部分が、排気消音器の図示されない車体に固設され
た合成樹脂製アウタシェル23内に受容されている。
【0004】上記構造に於いてエンジンが振動すると、
連結パイプ21からインナパイプ22に振動が伝達され
るが、上記したように、連結パイプ21がエンジンに直
結状態であり、インナパイプ22がアウタシェル23を
介して車体に支持されており、連結パイプ21とインナ
パイプ22との両者間に変位のずれが生じるため、両者
の連結部であるジョイント24を、両パイプ21・22
間の相対的変位を吸収し得る構造にする必要がある。
【0005】従来のジョイント24の構造にあっては、
例えば図4に示されるものがある。図4に於いて、連結
パイプ21の後端部の外周面には、後端側に支持リング
25が嵌着されていると共に、支持リング25の前方側
に外向フランジ26が連設されている。支持リング25
の連結状態に於けるインナパイプ22側の周縁部は球面
の一部をなすように形成されている。
【0006】インナパイプ22の前端部には、前方に向
けて拡開するように形成された環状テーパ体27が同軸
的に固着されている。この環状テーパ体27の内周面が
上記支持リング25の部分球面部に対して補完的形状を
なすように湾曲形成されており、両パイプ21・22の
連結状態で、支持リング25の部分球面部と環状テーパ
体27の内周面とが相対的に摺接し得るように互いに当
接している。
【0007】また、外向フランジ26と環状テーパ体2
7とが、連結ボルト28及びスプリング29を介して部
分的に連結されて、両パイプ21・22が互いに接続さ
れているが、支持リング25と環状テーパ体27との両
部分球面接触により、インナパイプ21が、連結パイプ
22に対して図の矢印Cに示されるような相対的傾動運
動自在である。
【0008】また、図5に従来のジョイントの別の構造
を示す。図5のジョイント31にあっては、連結パイプ
21とインナパイプ22との間に介装されて良いもので
あり、概ね左右対称のため右側部分のみが示されてい
る。ジョイント31は、フレキシブルチューブ32と、
そのフレキシブルチューブ32の軸線方向端部に結合さ
れ軸線方向外方に延出する接続パイプ33と、その接続
パイプ33の延出遊端部に設けられた外向フランジ部3
4とにより構成されている。
【0009】上記外向フランジ部34に一体的にインナ
パイプ22がフランジ結合され、同様に図示されない他
端側の外向フランジ部に一体的に連結パイプ21がフラ
ンジ結合される。両パイプ21・22は、フレキシブル
チューブ32を介して互いに連結されることから、イン
ナパイプ22は、連結パイプ21に対して図の矢印Cに
示されるような相対的首振り運動自在である。
【0010】上記従来の各ジョイント24・31にあっ
ては、排気熱の影響を受ける各パイプ21・22に熱伸
縮が生じて、パイプの長手方向である軸線方向に大きな
変位が生じると、構造上、パイプの軸線方向変位を吸収
できず、車体に弾性部材を介してアウタシェルを吊り下
げて、パイプの熱伸縮による軸線方向変位を吸収するな
どしていた。従って、エンジン振動などによるパイプ同
士の連結部の首振り運動を吸収し得る排気管構造が複雑
化していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、振動などにより両
パイプの連結部に生じる相対的首振り運動を吸収し得る
改良された排気管構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、互いに連結される両パイプの一方の端部を
他方の端部内に同軸的に受容されるように形成し、前記
一方の端部の外周面と前記他方の端部の内周面とに軸線
方向に延在する転動体支持溝をそれぞれ周方向について
点対称位置に複数設けかつそれぞれ互いに対向させ、前
記各一対の転動体支持溝間に転動体を溝内を変位し得る
ように受容したことを特徴とする排気管構造を提供する
ことにより達成される。特に、前記両パイプの一方がエ
ンジンに結合され、前記両パイプの他方が、車体に直接
取り付けられた合成樹脂製の排気消音器に結合されてい
る場合に好適である。
【0013】
【作用】このようにすれば、エンジンなどの振動により
両パイプ間に相対的に首振り運動を生じた場合には、周
方向について点対称位置に配設された転動体支持溝にそ
れぞれ転動体が設けられていることから、自在継手と同
様に両パイプ同士が相対的に首振り運動自在であると共
に、排気熱の影響を受けてパイプが長手方向である軸線
方向に熱伸縮した場合には、転動体が転動体支持溝内を
転動しつつ移動できるため、両パイプ同士が相対的に軸
線方向に変位可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0015】図1は、本発明が適用された自動車用排気
管の要部分解組み立て斜視図であり、排気管全体の構成
は従来例の図3で示したものと同様であり、図3の矢印
IVで示した部分に用いられるものであって良いジョイン
ト1の要部破断図である。図1に於いて、従来の連結パ
イプ21に相当する連結パイプ2の後端部と、従来のイ
ンナパイプ22に相当するインナパイプ3の前端部と
が、互いに同軸的に連結されている。
【0016】連結パイプ2の後端部の外周面には、図1
及び分解組立斜視図を示す図2に示されるように、周方
向について点対称位置として90度ピッチの各位置に、
軸線方向に沿って凹設された転動体支持溝としての直径
方向に対をなす二対の内側ボール支持溝4a・4bが互
いに平行に延在するように設けられている。一方の一対
の内側ボール支持溝4aが、他方の一対の内側ボール支
持溝4bよりも軸線方向に長く形成されており、これら
内側ボール支持溝4a・4bには、それぞれ転動体とし
てのスチール製ボール5の一部が受容されるようになっ
ている。
【0017】また、インナパイプ3の軸線方向前端部
は、前記連結パイプ2の後端部に嵌合し得るように大径
に形成されており、図1に示される組立状態にて連結パ
イプ2の後端部をインナパイプ3の前端部が外囲するよ
うになっており、その前端部の内周面には、組立状態に
て上記各内側ボール支持溝4a・4bに対応し得るよう
に周方向に90度ピッチの各位置に、転動体支持溝とし
ての二対の外側ボール支持溝6a・6bが設けられてい
る。これら各外側ボール支持溝6a・6bも、ボール5
の一部を受容し得るように凹設され、上記長い方の一対
の内側ボール支持溝4aに対応する一対の外側ボール支
持溝6aは短く、短い方の一対の内側ボール支持溝4b
に対応する一対の外側ボール支持溝6bは長く形成され
ている。
【0018】図1に示されるように組立状態では、各ボ
ール支持溝4a・4b・6a・6bの相対するもの同士
間にボール5が挟まれるように介装されているが、ボー
ル5は、図1の矢印Aに示される連結パイプ2及びイン
ナパイプ3の各端部が軸線方向に変位する際に転動可能
に、各ボール支持溝4a・4b・6a・6b内に受容さ
れている。なお、両パイプ1・2間には、両者の連結部
の隙間から外に排気ガスが漏れ出ることを防止するべ
く、両パイプ1・2に渡って同軸的にフレキシブルチュ
ーブカバー7が嵌装されて、そのフレキシブルチューブ
カバー7の軸線方向両開口端が各パイプ1・2に嵌着さ
れている。
【0019】本実施例に於いては、従来例で示したよう
に、連結パイプ2の前端部はエンジンに結合され、イン
ナパイプ3の後端部は、合成樹脂製からなることから表
面温度の上昇を抑制し得るため車体に直接固設されたア
ウタシェル23に結合されている。従って、エンジンの
振動などにより、インナパイプ3に対して連結パイプ2
が相対的に振動すると、両パイプ同士間に、相対的に首
振り運動が生じる。本実施例では、各ボール支持溝4a
・4b・6a・6bが、点対称位置となる90ピッチで
配設されており、自在継手と同様に、一方の一対のボー
ル5同士を結ぶ軸線回りに、例えば図1の矢印Bに示さ
れるように両パイプ1・2同士が互いに首振り運動自在
である。従って、上記したように、消音器のアウタシェ
ルを車体に直接固設する構造にすることにより、エンジ
ン振動などにより排気管の連結部に首振り運動が生じて
も、その変位を吸収し得るため、合成樹脂製アウタシェ
ルを用いた場合の利点を好適に確保し得る。
【0020】また、連結パイプ2及びインナパイプ3
が、排気熱の影響により図1の矢印Aに示される向きに
熱伸縮すると、連結パイプ2の後端部とインナパイプ3
の前端部との両者間に相対的変位が生じる。本実施例に
よれば、両パイプ1・2が、前記したようにボール5を
介して相対的に支持されており、両者間に生じる変位
を、各ボール支持溝4a・4b・6a・6bの相対する
もの同士内を転動するボール5の移動により吸収し得
る。さらに、両パイプ1・2の相対的変位時の両者間の
抵抗を、ボール5の転動により好適に低減し得る。
【0021】本発明構造は、排気管の変位が生じる部分
の各所に適用可能であるが、例えば実施例で示した箇所
に1箇所に適用するのみで、排気系の様々な変位を1箇
所で吸収可能である。なお、本実施例では、各ボール支
持溝を周方向に90度ピッチで配設したが、点対称位置
であれば良い。また、両パイプにそれぞれボール支持溝
を設けたが、ボールの転動が可能であれば良く、内側・
外側のいずれか一方にボール支持溝を設けるのみでも良
い。また、互いに平行な2本の突条を設けて溝を形成し
て、ボールを両突条間に受容するようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】このように本発明によれば、エンジン振
動などにより排気間の連結部に首振り運動が生じても、
自在継手と同様にしてその首振り運動による変位を吸収
し得ると共に、排気熱の影響を受けてパイプが熱伸縮し
た場合に、転動体がパイプ端部の軸線方向に転動しつつ
移動し得るため、両パイプ間の相対変位も吸収でき、簡
単な構造にてパイプを変位自在に支持し得るため、耐久
性を向上し、かつ低廉化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車用排気管の連結部の
要部破断図。
【図2】図1の連結部の要部分解組み立て斜視図。
【図3】従来例を示す自動車用排気管構造の外観図。
【図4】従来例の排気管構造を示す要部拡大側断面図。
【図5】 従来例の排気管構造の別の実施例を示す要部拡
大側断面図。
【符号の説明】
1 ジョイント 2 連結パイプ 3 インナパイプ 4a・4b 内側ボール支持溝 5 ボール 6a・6b 外側ボール支持溝 7 フレキシブルチューブカバー 21 連結パイプ 22 インナパイプ 23 アウタシェル 24 ジョイント 25 支持リング 26 外向フランジ 27 環状テーパ体 28 連結ボルト 29 スプリング 31 ジョイント 32 フレキシブルチューブ 33 接続パイプ 34 外向フランジ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される両パイプの一方の端部
    を他方の端部内に同軸的に受容されるように形成し、 前記一方の端部の外周面と前記他方の端部の内周面とに
    軸線方向に延在する転動体支持溝をそれぞれ周方向につ
    いて点対称位置に複数設けかつそれぞれ互いに対向さ
    せ、前記各一対の転動体支持溝間に転動体を溝内を変位
    し得るように受容したことを特徴とする排気管構造。
  2. 【請求項2】 前記両パイプの一方がエンジンに結合さ
    れ、前記両パイプの他方が、車体に直接取り付けられた
    合成樹脂製の排気消音器に結合されていることを特徴と
    する請求項1に記載の排気管構造。
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