JP2969931B2 - 小型舟艇の排気管継手 - Google Patents

小型舟艇の排気管継手

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JP2969931B2
JP2969931B2 JP2325595A JP32559590A JP2969931B2 JP 2969931 B2 JP2969931 B2 JP 2969931B2 JP 2325595 A JP2325595 A JP 2325595A JP 32559590 A JP32559590 A JP 32559590A JP 2969931 B2 JP2969931 B2 JP 2969931B2
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pipe joint
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、ウォータ・ジェット推進艇などの小型舟
艇における排気管継手に関するものである。
(従来の技術) 一般に、水面上を滑走するウォータ・ジェット推進艇
のような小型舟艇は、エンジンをラバー・マウント等の
防振装置を介して船体に設置し、エンジンの振動が船体
に直接伝わらないようにしている。また、排気マニホル
ド、排気マフラ、排気管よりなる排気装置では、従来よ
り排気マニホルドと排気マフラを接続する排気管継手
に、ジャバラ状の金属管や耐熱ゴム製の管を用い、エン
ジンの振動が排気マフラ以降の排気装置や船体に伝わる
のを防いでいる(実開平2−53591号公報参照)。
このような防振対策は、排気装置各部分の懸架部およ
び接続部においてエンジン振動による疲労破壊が起こる
のを防ぐためと、船体が振動して搭乗者に不快感を与え
るのを防ぐためである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の、ジャバラ状の金属管を用いた
排気管継手は、柔軟性が悪く、接続しようとする2本の
管に少しでも角度差がある場合には、接続が難しい。ま
た、金属であるために防振性も劣り、これらを解決する
ためには金属管の長さを長くする必要があってスペース
上不利となる。
一方、耐熱ゴム製の管を用いた排気管継手では、高温
の排気ガスが直接ゴム製の継手管に触れると、継手管が
熱劣化する恐れがある。このため、ゴム製の継手管の内
側に排気ガスを遮断する金属のスリーブを挿通し、この
スリーブを排気管継手の長手方向に摺動するようにばね
付勢したり、ゴム製継手管を2重にして間に冷却水を通
すといった複雑な構造となり、コスト高につく。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、簡単
な構成により一対の排気管同士を角度調節自在に接続す
ることができるうえにエンジンの振動を有効に低減でき
る、低コストの小型舟艇の排気管継手を提供することを
目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的に沿い、本発明は、小型舟艇に搭載されるエ
ンジンに順次接続される一対の排気管の一方に接続固定
されるアッパリングと、このアッパリングに球面対応ジ
ョイントにより角度調節自在に接続されるミドルリング
と、このミドルリングと上記アッパリングとの球面接合
面部をシールするOリングと、上記ミドルリングに平面
対応ジョイントにより接続される一方、上記一対の排気
管の他方に接続固定され、上記ミドルリングとの接合面
部をシールする弾性変形自在のシールリングを備えたロ
アリングと、上記アッパリングに上記ロアリングを軸方
向に弾性的に連結する弾性連結手段と、を具備している
ことを特徴とする。
(作用) エンジンに接続される排気マニホールド等の一方の排
気管と、排気ホース等の他方の排気管とを、排気管継手
を介して接続する場合、仮に、これら排気管同士に角度
差がって偏心している場合には、排気管継手のアッパリ
ングと、ミドルリングとの角度が相対的に変位すると共
に、シールリングが弾性的に変形して偏心させるので、
これら排気同士を容易かつ確実に接続することができ
る。すなわち、これら排気管同士に角度差と芯ずれがあ
っても容易に接続できる。しかも、アッパリングとロア
リングの相対的な角度調節は、球面対応ジョイントと弾
性変形自在のシールリングの弾性変形とにより2重に行
なわれるので、この角度調節範囲の増大を図ることがで
きる。また、アッパリングとロアリングとをミドルリン
グを介して、弾性連結手段により弾性的に連結している
ので、これら各リングの前後左右の動きが可能であるか
ら角度調節も簡単かつ確実に行なうことができる。
さらに、排気管継手の各リングの接合面をOリングと
シールリングによりシールすると共に、これら各リング
間を弾性連結手段により弾性的に連結しているので、排
気ガスや排水のリークを防止できる。
そして、球面対応ジョイントに隣接させて平面対応ジ
ョイントを設けているので、この平面対応ジョイントの
シールリングの弾性変形によりエンジンの振動を吸収す
るうえに、この振動は弾性連結手段によっても吸収する
ことができるので、このエンジンの振動に起因する騒音
を低減できる。
さらにまた、この排気管継手は、そのアッパリングと
ロアリングを、ミドルリングを介して弾性連結手段によ
り連結して一体的に構成しているので、取り扱いが容易
である。これに加えて、アッパリングとロアリングを、
相互に接続しようとする排気管にそれぞれ接続固定する
ことにより、これら排気管同士に排気管継手を容易に装
着することができる。
(実施例) 以下、この発明に係る小型舟艇の排気管継手の実施例
を示す図に就いて説明する。
第5図および第6図はウォータ・ジェット推進艇のエ
ンジンおよび各排気装置部材の一般的な配置例を示す平
面図および側面図である。
第5図および第6図において船体1のほぼ中央部のエ
ンジンルーム内にエンジン2が、ラバーマウント3を介
して搭載される。エンジン2の一側方には排気マニホル
ド4が固定され、これに排気マフラ5、排気ホース6が
順次連結される。排気マニホルド4は第1図および第2
図に一部示されているように、例えば同心円状の2重管
構造であり、その管壁内に、エンジン冷却後の冷却水が
流れ込むスリーブ状のウォータ・ジェット7を有する。
この冷却水は、排気マニホルド4を冷却したあと、噴出
孔8より排気通路内に噴出し、排気ガスおよび排気マニ
ホルド4以降の排気装置を冷却している。
排気マフラ5はエンジン2と同様、ラバーマウント3
を介して船体1上へ設置される。また排気ホース6の後
端は、船体1の後部に設けられた消音室9に接続され
る。この消音室9は、水中に開口する排気孔9aを有し、
排気ガスは、ここから水中へ放出される。
前記排気マニホルド4と排気マフラ5の間には、排気
管継手10が介在され、この排気管継手10を含め、排気マ
ニホルド4、排気マフラ5、排気ホース6および消音室
9によって排気装置11が構成される。
排気管継手10は第1図および第2図に示すように軸方
向に3分割される3分割構造であり、第1図中上部から
下部に向けてアッパリング12、ミドルリング13、および
ロアリング14よりなる。アッパリング12とミドルリング
13の接触面Aは球面となっており、球面対応ジョイント
15を構成している。またミドルリング13とロアリング14
の接触面B1、B2は平面で、この部分が平面対応ジョイン
ト16を構成している。
ミドルリング13が接触するアッパリング12の球面状接
触面Aには外周溝12aが設けられており、この外周溝12a
内にOリング17が嵌入されている。また、ミドルリング
13の段付外周面とロアリング14の段付内周面との間にで
きるリング状あるいはトーラス状のスペース14aにもO
リング18が入れられ、排気管継手10の気密性を保持して
いる。
排気管継手10のアッパリング12とロアリング14の外向
フランジ外径は、ミドルリング13の外径より大きく、ア
ッパリング12とロアリング14の外フランジを貫くように
3本のセッティングボルト19が周方向に所要の間隔を置
いて配設されている。これらセッティングボルト19は、
アッパリング12の外フランジのねじ孔にねじ込まれて設
定され、さらにナット20により緩み止めされる。
ロアリング14のボルト穴14bは、ねじ穴ではなく、単
なる挿通孔であり、径はセッティングボルト19の呼び径
dより若干大きい。上記セッティングボルト19の長さl1
は、排気管継手10の全長Lより長く、セッティングボル
ト19がロアリング14より突出する部分l2には、自由長の
長さがl2より長いコイルスプリング21が2枚のワッシャ
42に挟まれて弾装されている。
この排気管継手10のアッパリング12と前記排気マニホ
ルド4は、ガスケット23を介して3本の取り付けボルト
24によって連結される。また、排気管継手10のロアリン
グ14と排気マフラ5との接続部25は溶接により固着され
ている。
上記構成をもつ排気管継手10は、第3図に示すよう
に、アッパリング12が、点O(接触面Aの球面中心)を
中心に、ミドルリング13に対し全方向へθ゜揺動でき
る。また、ミドルリング13とロアリング14は、この両者
に挟持されているOリング18の弾性変形範囲内で、排気
管継手10の中心軸と直角方向の全方向へ移動量αだけた
わむことができる。これらの動きのあるとき、アッパリ
ング12とミドルリング13およびロアリング14の各接触面
A,B1、B2は、コイルスプリング21のばね付勢力により互
いに押し付けられており、Oリング17および18のシール
効果によって、排気管継手10内を流れる排気ガスや冷却
水が漏れることはない。
以上の構造を持つ排気管継手10を備えたウォータ・ジ
ェット推進艇の排気装置11においてエンジン作動時の振
動は、排気マニホルド4を通して排気管継手10のアッパ
リング12とミドルリング13へ伝わるが、平面対応ジョイ
ント16のたわみαによって吸収され、ロアリング14以降
への伝達が低減される。よって、排気マフラ5や船体1
の振動が低減される。このため、排気装置11の各懸架部
(継ぎ目、又は固定部)における疲労破壊を防止でき
る。また、搭乗者に振動による不快感を与えることがな
い。
さらに、排気マニホルド4と排気マフラ5の取付精度
が悪く、これらの接続部に多少の曲りがあっても、排気
管継手10が球面対応ジョイント15の部分より曲がるの
で、接続が無理なく、楽に行える。
第4図はこの発明に係る小型舟艇の排気管継手の他の
実施例を示すものであり、この排気管継手30は、一実施
例で示した排気管継手10のロアリング14を、板金プレス
製のロアリング31に置き換えて、低コスト化を図ったも
のである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係る小型舟艇の排気
管継手は、エンジンに接続される排気マニホールド等の
一方の排気管と、排気ホース等の他方の排気管とを、排
気管継手を介して接続する場合、仮に、これらの排気管
同士に角度差があって偏心している場合には、排気管継
手のアッパリングと、ミドルリングとの角度が相対的に
変位すると共に、シールリングが弾性的に変形して偏心
させるので、これら排気管同士を容易かつ確実に接続す
ることができる。すなわち、これら排気管同士に角度差
と芯ずれがあっても容易に接続できる。しかも、アッパ
リングとロアリングの相対的な角度調節は、球面対応ジ
ョイントと弾性変形自在のシールリングの弾性変形とに
2重に行なわれるので、この角度調節範囲の増大を図る
ことができる。また、アッパリングとロアリングとをミ
ドルリングを介して、弾性連結手段により弾性的に連結
しているので、これら各リングの前後左右の動きが可能
であるから角度調節も簡単かつ確実に行なうことができ
る。
さらに、排気管継手の各リングの接合面をOリングと
シールリングによりシールすると共に、これら各リング
間を弾性連結手段により弾性的に連結しているので、排
気ガスや排水のリークを防止できる。
そして、球面対応ジョイントに隣接させて平面対応ジ
ョイントを設けているので、この平面対応ジョイントの
シールリングの弾性変形によりエンジンの振動を吸収す
るうえに、この振動は弾性連結手段によっても吸収する
ことができるので、このエンジンの振動に起因する騒音
を低減できる。
さらにまた、この排気管継手は、そのアッパリングと
ロアリングを、ミドルリングを介して弾性連結手段によ
り連結して一体的に構成しているので、取り扱いが容易
である。これに加えて、アッパリングとロアリングを、
相互に接続しようとする排気管にそれぞれ接続固定する
ことにより、これら排気管同士に排気管継手を容易に装
着することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明に係る小型舟艇の排気装置の一実施例
を示す縦断面図、第2図は第1図のX−X矢視断面図、
第3図は、作動状態の縦断面図、第4図は、他の実施例
を示す縦断面図、第5図は一般的なウォータ・ジェット
推進艇のエンジンおよび排気装置のレイアウト平面図、
第6図は第5図に示すレイアウトの側面図である。 1……船体、2……エンジン、4……排気マニホルド、
5……排気マフラ、7……ウォータ・ジェット、8……
噴出孔、10,30……排気管継手、11……排気装置、12…
…アッパリング、13……ミドルリング、14,31……ロア
リング、15……球面対応ジョイント、16……平面対応ジ
ョイント、17,18……Oリング、19……コイルスプリン
グ、A,B1,B2……接触面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小型舟艇に搭載されるエンジンに順次接続
    される一対の排気管の一方に接続固定されるアッパリン
    グと、 このアッパリングに球面対応ジョイントにより角度調節
    自在に接続されるミドルリングと、 このミドルリングと上記アッパリングとの球面接合面部
    をシールするOリングと、 上記ミドルリングに平面対応ジョイントにより接続され
    る一方、上記一対の排気管の他方に接続固定され、上記
    ミドルリングとの接合面部をシールする弾性変形自在の
    シールリングを備えたロアリングと、 上記アッパリングに上記ロアリングを軸方向に弾性的に
    連結する弾性連結手段と、 を具備していることを特徴とする小型舟艇の排気管継
    手。
JP2325595A 1990-11-29 1990-11-29 小型舟艇の排気管継手 Expired - Lifetime JP2969931B2 (ja)

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