JPH04203210A

JPH04203210A - 小型舟艇の排気管継手

Info

Publication number: JPH04203210A
Application number: JP2325595A
Authority: JP
Inventors: Masao Kobayashi; 正夫小林
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-23
Anticipated expiration: 2014-11-02
Also published as: JP2969931B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）この発明は、ウォータ・ジェット推進艇などの小型舟艇
における排気管継手に関するものである。

（従来の技術）一般に、水面上を滑走するウォータ・ジェット推進艇の
ような小型舟艇は、エンジンをラバー・マウント等の防
振装置を介して船体に設置し、エンジンの振動が船体に
直接伝わらないようにしている。また、排気マニホルド
、排気マフラ、排気管よりなる排気装置では、従来より
排気マニホルドと排気マフラを接続する排気管継手に、
ジャバラ状の金属管や耐熱ゴム製の管を用い、エンジン
の振動が排気マフラ以降の排気装置や船体に伝わるのを
防いでいる（実開平２−５３５９１号公報参照）。

このような防振対策は、排気装置各部分の懸架部および
接続部においてエンジン振動による疲労破壊が起こるの
を防ぐためと、船体が振動して搭乗者に不快感を与える
のを防ぐためである。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来の、ジャバラ状の金属管を用いた排
気管継手は、柔軟性か悪く、接続しようとする２本の管
に少しでも角度差がある場合には、据え付けが難しい。

また、金属であるために防振性も劣り、これらを解決す
るためには金属管の長さを長くする必要があってスペー
ス上不利となる。

一方、耐熱ゴム製の管を用いた排気管継手では、高温の
排気ガスが直接ゴム製の継手管に触れると、継手管が熱
劣化する恐れがある。このため、ゴム製の継手管の内側
に排気ガスを遮断する金属のスリーブを挿通し、このス
リーブを排気管継手の長手方向に摺動するようにばね付
勢したり、ゴム製継手管を２重にして間に冷却水を通す
といった複雑な構造となり、コスト高につく。

本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、簡単か
つ低コストな構造でエンジンの振動を有効に吸収できる
、小型舟艇における排気管継手を提供することを目的と
する。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）上記目的に沿い、本発明に係る小型舟艇の排気管継手は
、エンジンの排気マニホルドに排気マフラ等が接続され
る小型舟艇の排気装置において、排気マニホルドと排気
マフラとを接続する排気管継手に、球面対応ジヨイント
と平面対応ジヨイントを組み込み、上記各ジヨイントの
接触面同士の間にＯリングを挟んで、これらジヨイント
を排気管継手の長手方向にばね付勢してシールさせたも
のである。

（作用）排気管継手を分割して、そのジヨイント部に球面対応ジ
ヨイントと平面対応ジヨイントを組み込んだことにより
、排気管継手は球面対応ジヨイントの部分より揺動し、
平面対応ジヨイント部においてたわむ。

このため、接続しようとする排気マニホルドと排気マフ
ラの据え付は精度が悪く、角度が曲っている場合でも無
理なく接続できる。また、平面ジヨイント部において、
エンジン振動が吸収されるので、エンジン振動が継手以
降の排気装置や船体に伝わることがない。

（実施例）以下、この発明に係る小型舟艇の排気管継手の実施例を
示す図に就いて説明する。

第５図および第６図はウォータ・ジエツＩ・推進艇のエ
ンジンおよび各排気装置部材の一般的な配置例を示す平
面図および側面図である。

第５図および第６図において船体１のほぼ中央部、エン
ジンルーム内にエンジン２が、ラバーマウンｌ−３を介
して搭載される。エンジン２の一側方には排気マニホル
ド４が固定され、これに排気マフラ５、排気ホース６が
順次連結される。排気マニホルド４は第１図および第２
図に一部示されているように、例えば同心円状の２重管
構造で、管壁内に、エンジン冷却後の冷却水が流れ込む
スリーブ状のウォータ・ジャケット７を持つ。この冷却
水は、排気マニホルド４を冷却したあと、噴出孔８より
排気通路内に噴出し、排気ガスおよび排気マニホルド４
以降の排気装置を冷却している。

排気マフラ５はエンジン２と同様、ラバーマウント３を
介して船体１へ設置される。また排気ホ一ス６は、船体
１の後部に設けられた消音室９へ接続される。この消音
室９は、水中に開口する排気孔９ａを持ち、排気ガスは
、ここから水中へ放出される。

前記排気マニホルド４と排気マフラ５の間には、排気管
継手１０が設置され、この排気管継手１−０を含め、排
気マニホルド４、排気マフラ５、排気ホース６および消
音室９によって排気装置Ｊ−１が構成される。

排気管継手工０は第１図および第２図に示すような構造
を有する。排気管継手１０は３分割式で、アッパリング
１２、ミドルリング１３、およびロアリング１４よりな
る。アッパリング１２とミドルリング１３の接触面Ａは
球面となっており、球面対応ジヨイント１５を構成して
いる。またミドルリング１３とロアリング１４の接触面
Ｂ１、Ｂ２は平面で、この部分が平面対応ジヨイント１
６を構成している。

排気管継手工１のアッパリング１２の接触面Ａには外周
溝１２ａが設けられており、この外周溝１２ａ内にＯリ
ング１７が入れられている。また、ミドルリング１３の
段付外周面とロアリング１−４の段付内周面との間にで
きるリング状あるいはトーラス状のスペース１４ａにも
Ｏリング１８が入れられ、排気管継手１０の気密性を保
持している。

排気管継手１０のアッパリング１２とロアリングー−４
の外フランジ外径は、ミドルリング１３の外径よりかな
り大きく、アッパリング１２とロアリング１４の外フラ
ンジを貫くように３本のセツティングボルト１９か通っ
ている。このセツティングボルト１９は、アッパリング
１２の外フランジにねじ込まれ、ナツト２０により緩み
止めされる。

ロアリングＪ４のボルト穴１４ｂは、ねじ穴ではなく、
径はセツティングボルト１９の呼び径ｄより若干大きい
。上記セツティングボルト１９の長さ１１は、排気管継
手１０の全長りより長く、セツティングボルト１９がロ
アリング１．４より突出する部分ｌ　には、自由長の長
さが１２より長いコイルスプリング２１が２枚のワッシ
ャ４２に挟まれて弾装されている。

この排気管継手１０と前記排気マニホルド４は、ガスケ
ット２３を介して３本の取り付はボルト２４によって連
結される。また、排気管継手１０と排気マフラ５は２５
部において溶着されている。

上記構成をもつ排気管継手１０は、第３図に示すように
、アッパリング１−２が、点０（接触面Ａの球面中心）
を中心に、全方向へθ０揺動できる。

また、ミドルリング１３とロアリンク゛１−４は、この
両者に挟持されているＯリング１８の弾性範囲内で、排
気管継手１０の中心軸と直角の全方向へ移動量αだけた
わむことができる。これらの動きのあるとき、アッパリ
ング１２とミドルリング１３およびロアリング１４の各
接触面Ａ１Ｂ１、Ｂ２は、コイルスプリング２１のばね
付勢力により互いに押し付けられており、Ｏリング１７
および１８のシール効果によって、排気管継手１０内を
流れる排気ガスや冷却水が漏れることはない。

以上の構造を持つ排気管継手１０を備えたウォータ・ジ
ェット推進艇の排気装置１１においてニレジン作動時の
振動は、排気マニホルド４を通して排気管継手１０のア
ッパリング１２とミドルリング１３へ伝わるが、平面対
応ジヨイント１６のたわみαによって吸収され、ロアリ
ング１４以降へは伝わらない。よって、排気マフラ５や
船体１が振動することがない。このため、排気装置１１
の各懸架部（継ぎ目、又は固定部）における疲労破壊を
防止できる。また、搭乗者に振動による不快感を与える
ことがない。

さらに、排気マニホルド４と排気マフラ５の取付精度が
悪く、多少角度が曲っていても、排気管継手１０が球面
対応ジヨイント１５の部分より曲がるので、接続が無理
なく、楽に行える。

第４図はこの発明に係る小型舟艇の排気管継手の他の実
施例を示すものであり、この排気管継手３０は、一実施
例で示した排気管継手１０のロアリング１４を、板金プ
レス製のロアリング３１−に置き換えて、低コスト化を
図ったものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明に係る小型舟艇の排気管
継手は、球面対応ジヨイントを組み込んだので、排気マ
フラと排気マニホルドの取付精度が悪く、若干の傾きが
見られる場合でも、無理なく糾み込んで接続することが
できる。

また、上記球面対応ジヨイントに隣接させて平面対応ジ
ヨイントを設けたことにより、この平面対応ジヨイント
でエンジンの振動が、吸収され、排気マフラや船体に直
接価わることがなく、排気装置名懸架部の寿命が伸びる
とともに搭乗者が運転中に不快感を覚えることがない。

更にこの小型舟艇の排気管継手は単純な構造を持つ上、
組み立てが容易である。このため製造、組み立てのコス
トを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る小型舟艇の排気装置の一実施例
を示す縦断面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ矢視断面図、
第３図は、作動状態の縦断面図、第４図は、他の実施例
を示す縦断面図、第５図は一般的なウォータ・ジェット
推進艇のエンジンおよび排気装置のレイアウト平面図、
第６図は第５図に示すレイアウトの側面図である。１・・・船体、２・・・エンジン、４・・・排気マニホ
ルド、５・・・排気マフラ、７・・・ウォータ・ジャケ
ット、８・・・噴出孔、１０．３０・・・排気管継手、
１１・・・排気装置、１２・・・アッパリング、１３・
・・ミドルリング、１４．３１・・・ロアリング、１５
・・・球面対応ジヨイント、１６・・・平面対応ジヨイ
ント、↑７，１゜８・・・０リング、１９・・・コイル
スプリング、Ａ。Ｂ、、Ｂ、、　　・・接触面。出願人代理人　　波　多　野　　　　久−１，１−

Claims

【特許請求の範囲】

エンジンの排気マニホルドに排気マフラ等が接続される
小型舟艇の排気装置において、排気マニホルドと排気マ
フラとを接続する排気管継手に、球面対応ジョイントと
平面対応ジョイントを組み込み、上記各ジョイントの接
触面同士の間にＯリングを挟んで、これらジョイントを
排気管継手の長手方向にばね付勢してシールさせたこと
を特徴とする小型舟艇の排気管継手。