JPH0240386Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0240386Y2 JPH0240386Y2 JP1988133471U JP13347188U JPH0240386Y2 JP H0240386 Y2 JPH0240386 Y2 JP H0240386Y2 JP 1988133471 U JP1988133471 U JP 1988133471U JP 13347188 U JP13347188 U JP 13347188U JP H0240386 Y2 JPH0240386 Y2 JP H0240386Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust pipe
- flange
- concave spherical
- spherical seat
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 claims description 22
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 20
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010445 mica Substances 0.000 description 1
- 229910052618 mica group Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 description 1
- 238000003971 tillage Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Joints Allowing Movement (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、自動車、特に、貨物自動車の機関側
の排気管と、車体側の排気管との間における継手
装置に関するものである。
の排気管と、車体側の排気管との間における継手
装置に関するものである。
従来の技術
自動車の機関側の排気管と、車体側の排気管と
は、一般に、継手を介して相互に連結され、両者
の間に相対運動を可能としながら排気ガスの漏れ
のない案内を図るようにしている。このような継
手装置としては、乗用車の場合には、機関側と車
体側との排気管の間には、もつばら、相対旋回運
動(360゜の首振り運動)が生ずるだけであるの
で、球面管継手で十分であるが、貨物自動車の場
合には、この相対旋回運動に加えて、排気管の長
手軸方向の相対しゆう動変位(いわゆる、管継手
部の伸び縮み)及び長手軸に対して直角方向の相
対直線運動(軸線直角方向の平行移動)が生ず
る。
は、一般に、継手を介して相互に連結され、両者
の間に相対運動を可能としながら排気ガスの漏れ
のない案内を図るようにしている。このような継
手装置としては、乗用車の場合には、機関側と車
体側との排気管の間には、もつばら、相対旋回運
動(360゜の首振り運動)が生ずるだけであるの
で、球面管継手で十分であるが、貨物自動車の場
合には、この相対旋回運動に加えて、排気管の長
手軸方向の相対しゆう動変位(いわゆる、管継手
部の伸び縮み)及び長手軸に対して直角方向の相
対直線運動(軸線直角方向の平行移動)が生ず
る。
このような旋回及び直線の両相対動を可能とす
る排気管継手装置としては、例えば、実開昭55−
64424号公報に開示された技術がある。
る排気管継手装置としては、例えば、実開昭55−
64424号公報に開示された技術がある。
この従来技術は、内燃機関の排気管を接続する
自在継手に関するものであり、一方の排気管の端
部に固定式に接続され、しゆう動面に排気ガスの
漏れを防止すると共に金属接触を断つガスケツト
が介在されていて、軸を中心として360゜回転可能
であると共に360゜全周どのような方向へも所定の
角度傾斜可能なボール継手部と、他方の排気管の
端部が固定接続され、しゆう動面に耕気ガスの漏
れを防止すると共に金属接触を断つガスケツトが
介在されていて、軸方向に所定の長さのスライド
可能であり且つ軸を中心として360゜回動可能であ
ると共に360゜全周のどの方向への所定の角度傾斜
可能であるスライド兼ボール継手部より成る自在
継手である。
自在継手に関するものであり、一方の排気管の端
部に固定式に接続され、しゆう動面に排気ガスの
漏れを防止すると共に金属接触を断つガスケツト
が介在されていて、軸を中心として360゜回転可能
であると共に360゜全周どのような方向へも所定の
角度傾斜可能なボール継手部と、他方の排気管の
端部が固定接続され、しゆう動面に耕気ガスの漏
れを防止すると共に金属接触を断つガスケツトが
介在されていて、軸方向に所定の長さのスライド
可能であり且つ軸を中心として360゜回動可能であ
ると共に360゜全周のどの方向への所定の角度傾斜
可能であるスライド兼ボール継手部より成る自在
継手である。
考案が解決しようとする課題
上述した従来技術から成る自在継手は、排気管
に生ずる相対回転変位及び軸方向変位を自由に許
容することができる構成ではあるが、排気ガスの
漏れを防止するために設けられている球面しゆう
動面に構成された密封部に問題がある。
に生ずる相対回転変位及び軸方向変位を自由に許
容することができる構成ではあるが、排気ガスの
漏れを防止するために設けられている球面しゆう
動面に構成された密封部に問題がある。
すなわち、上記の技術における密封部は、ボー
ル部の外周面にソケツトの球面部の内周面を係合
させ、しゆう動面にガスケツトを介在してガスケ
ツトをリテーナと、ソケツトの端部とにより包
み、その周囲にカツプリングをはめ、ナツトとボ
ルトとにより締め付ける構成を採つている。その
ために、排気管内を流れる排気ガスの熱の影響な
どにより、締め付け部分に応力緩和を来し、ガス
ケツトの締め付け力が減少することにより、しゆ
う動面に介在するガスケツトに摩耗を生じた場
合、その摩耗量に相当するすきまを修復すること
ができず、すきまから排気ガスの漏れを生ずると
いう問題点である。
ル部の外周面にソケツトの球面部の内周面を係合
させ、しゆう動面にガスケツトを介在してガスケ
ツトをリテーナと、ソケツトの端部とにより包
み、その周囲にカツプリングをはめ、ナツトとボ
ルトとにより締め付ける構成を採つている。その
ために、排気管内を流れる排気ガスの熱の影響な
どにより、締め付け部分に応力緩和を来し、ガス
ケツトの締め付け力が減少することにより、しゆ
う動面に介在するガスケツトに摩耗を生じた場
合、その摩耗量に相当するすきまを修復すること
ができず、すきまから排気ガスの漏れを生ずると
いう問題点である。
本考案は、上述した問題に鑑がみ、シール材の
摩耗に起因するしゆう動部からの排気ガスの漏れ
を防止し、排気管に生ずる相対旋回運動及び軸方
向運動を許容することができる自動車用排気管継
手を得ることを、その課題とするものである。
摩耗に起因するしゆう動部からの排気ガスの漏れ
を防止し、排気管に生ずる相対旋回運動及び軸方
向運動を許容することができる自動車用排気管継
手を得ることを、その課題とするものである。
課題を解決するための手段
この課題を解決するために、本考案において
は、次ぎのような構成を採るものである。
は、次ぎのような構成を採るものである。
すなわち、本考案は、自動車の機関側に接続さ
れた排気管1と、車体側に接続された排気管2と
の間に配置され、排気管1,2に生ずる相対旋回
運動及び軸方向運動を許容するように構成された
自動車用排気管継手において、 一方の端部が自動車の機関側に接続された排
気管1には、その他端に、凹球面座11を備え
たフレアー部12が形成されていると共にこの
排気管1の外面にはフレアー部12に近接して
フランジ14が設けられていることと 一方の端部が自動車の車体側に接続された排
気管2には、その他端に、排気管1の凹球面座
11に相対向する凹球面座34を備えたフレア
ー部35が形成されていると共に排気管2の外
面にはフレアー部35に近接してフランジ36
が設けられていることと 機関側に接続された排気管1と、車体側に接
続された排気管2との間には、一方の端部に管
端部を残して外方に突出するフランジ19と、
外面にフランジ19に近接して固設されたフラ
ンジ20とを備えた短い長さの中間排気管6
が、管端部を車体側に設置された排気管1の凹
球面座11内に位置させ、他端をこの排気管2
の凹球面座34を通過して配置されていること
と 中間排気管6の管端部には、凹球面座11に
対応する凸球面15と、端面18とを有する環
帯体のシール材16が、凸球面15を凹球面座
11にしゆう動可能に接触させ、端面18をフ
ランジ19に接触させて嵌合固定されていると
共に中間排気管6と排気管1とは、一端が中間
排気管6に固設されたフランジ20にねじ込み
固定され、他端が、排気管1の外面に固設され
たフランジ14を貫通された1対の段付きボル
ト22と、フランジ14とを段付きボルト22
との間にフランジ14側に圧縮力が付与された
状態において配置された1対の押圧ばね24と
によつて連結されていることと 中間排気管6と、車体側に接続された排気管
2とは、この排気管2の凹球面座34に対応す
る凸球面31を有し、凸球面31を凹球面座3
4にしゆう動可能に接触して中間排気管6の外
面にしゆう動可能に嵌合されたシール材33
と、中間排気管6の外面に緩くはめられ、シー
ル材33の端面に接触するように配置されたフ
ランジ37と、一端がフランジ37にねじ込み
固定され、他端が車体側に接続された排気管2
の外面に固設されたフランジ36を貫通された
1対の段付きボルト39と、フランジ36と段
付きボルト39との間にフランジ36側に圧縮
力が付与された状態において配置された1対の
押圧ばね41とによつて連結されていること
と」 から成ることを特徴とする自動車用排気管継手に
あるものである。
れた排気管1と、車体側に接続された排気管2と
の間に配置され、排気管1,2に生ずる相対旋回
運動及び軸方向運動を許容するように構成された
自動車用排気管継手において、 一方の端部が自動車の機関側に接続された排
気管1には、その他端に、凹球面座11を備え
たフレアー部12が形成されていると共にこの
排気管1の外面にはフレアー部12に近接して
フランジ14が設けられていることと 一方の端部が自動車の車体側に接続された排
気管2には、その他端に、排気管1の凹球面座
11に相対向する凹球面座34を備えたフレア
ー部35が形成されていると共に排気管2の外
面にはフレアー部35に近接してフランジ36
が設けられていることと 機関側に接続された排気管1と、車体側に接
続された排気管2との間には、一方の端部に管
端部を残して外方に突出するフランジ19と、
外面にフランジ19に近接して固設されたフラ
ンジ20とを備えた短い長さの中間排気管6
が、管端部を車体側に設置された排気管1の凹
球面座11内に位置させ、他端をこの排気管2
の凹球面座34を通過して配置されていること
と 中間排気管6の管端部には、凹球面座11に
対応する凸球面15と、端面18とを有する環
帯体のシール材16が、凸球面15を凹球面座
11にしゆう動可能に接触させ、端面18をフ
ランジ19に接触させて嵌合固定されていると
共に中間排気管6と排気管1とは、一端が中間
排気管6に固設されたフランジ20にねじ込み
固定され、他端が、排気管1の外面に固設され
たフランジ14を貫通された1対の段付きボル
ト22と、フランジ14とを段付きボルト22
との間にフランジ14側に圧縮力が付与された
状態において配置された1対の押圧ばね24と
によつて連結されていることと 中間排気管6と、車体側に接続された排気管
2とは、この排気管2の凹球面座34に対応す
る凸球面31を有し、凸球面31を凹球面座3
4にしゆう動可能に接触して中間排気管6の外
面にしゆう動可能に嵌合されたシール材33
と、中間排気管6の外面に緩くはめられ、シー
ル材33の端面に接触するように配置されたフ
ランジ37と、一端がフランジ37にねじ込み
固定され、他端が車体側に接続された排気管2
の外面に固設されたフランジ36を貫通された
1対の段付きボルト39と、フランジ36と段
付きボルト39との間にフランジ36側に圧縮
力が付与された状態において配置された1対の
押圧ばね41とによつて連結されていること
と」 から成ることを特徴とする自動車用排気管継手に
あるものである。
作 用
上述したような構成を有する本考案による自動
車用排気管継手は、次ぎのように作用をするもの
である。
車用排気管継手は、次ぎのように作用をするもの
である。
自動車の機関側に接続された排気管と、車体側
に接続された排気管との間に相対旋回運動が生じ
た場合には、旋回運動は、機関側に接続された排
気管の管端部と、中間排気管との間に構成された
球面継手部及び車体側に接続された排気管と中間
排気管との間に構成された球面継手部における排
気管の凹球面座と、この凹球面座にしゆう動して
接触するシール材の凸球面とのしゆう動接触によ
り許容される。
に接続された排気管との間に相対旋回運動が生じ
た場合には、旋回運動は、機関側に接続された排
気管の管端部と、中間排気管との間に構成された
球面継手部及び車体側に接続された排気管と中間
排気管との間に構成された球面継手部における排
気管の凹球面座と、この凹球面座にしゆう動して
接触するシール材の凸球面とのしゆう動接触によ
り許容される。
また、自動車の機関側に接続された排気管と、
車体側に接続された排気句との間に相対軸方向運
動が生じた場合には、この相対軸方向運動は、中
間排気管が軸方向に移動することにより許容され
る。
車体側に接続された排気句との間に相対軸方向運
動が生じた場合には、この相対軸方向運動は、中
間排気管が軸方向に移動することにより許容され
る。
そして、それらの相対旋回運動及び相対軸方向
運動が生じた場合においても、シール材の凸球面
は、常に押圧ばねによつて排気管のフレアー部凹
球面側に押圧されているので、両者間の密封係合
は維持され、しゆう動部からの排気ガスの漏れは
防止される。
運動が生じた場合においても、シール材の凸球面
は、常に押圧ばねによつて排気管のフレアー部凹
球面側に押圧されているので、両者間の密封係合
は維持され、しゆう動部からの排気ガスの漏れは
防止される。
実施例
以下、本考案を、その1実施例を示す添附図面
の第1及び2図に基づいて説明する。なお、以下
の説明においては、機関側及び車体側を、それぞ
れ、上流側及び下流側と呼ぶこととする。
の第1及び2図に基づいて説明する。なお、以下
の説明においては、機関側及び車体側を、それぞ
れ、上流側及び下流側と呼ぶこととする。
まず、第1図に示すように、上流側排気管1
と、下流側排気管2とが、本考案による排気管継
手3によつて相互に連結されているが、この継手
3は、上流側及び下流側の2個の球面管継手4及
び5と、両者の間に配置された短い長さの中間排
気管6とから構成されている。
と、下流側排気管2とが、本考案による排気管継
手3によつて相互に連結されているが、この継手
3は、上流側及び下流側の2個の球面管継手4及
び5と、両者の間に配置された短い長さの中間排
気管6とから構成されている。
上流側球面継手4は、上流側排気管1の端部部
分をフレアー加工によつて凹球面座11を有する
ように形成されたフレアー部12と、その基部の
直管部分との接続部分において、中央部にあけら
れた開口13を介して上流側排気管1の外面に接
して配置されると共にその長手軸に対して直角方
向に延びるようにされた断面がコ字状のフランジ
14と、凹球面座11に対応する形状・寸法を有
する凸球面15を有している環帯状のシール材1
6と、シール材16の長手方向の開口17に緊密
に嵌合する外径寸法を有する中間排気管6の一端
部近くにおいてシール材16の上流側排気管1の
長手軸に対して直角方向の端面18に緊密に接触
するようにバルジ加工によつて形成されたフラン
ジ部19と、中間排気管6の外部にそのフランジ
部19にシール材16との接触面と反対側の面に
おいて接触するように溶接等によつて固着された
外部フランジ20と、上流側排気管1に設けられ
たフランジ14の平面部にあけられた穴21を緩
く貫通し、中間排気管6の外部フランジ20に端
部をねじ込まれた数本の段付きボルト22と、各
段付きボルト22の頭部下面23と上流側排気管
1のフランジ14の表面との間に圧縮状態におい
て配置されている各押圧ばね24とから構成され
ている。
分をフレアー加工によつて凹球面座11を有する
ように形成されたフレアー部12と、その基部の
直管部分との接続部分において、中央部にあけら
れた開口13を介して上流側排気管1の外面に接
して配置されると共にその長手軸に対して直角方
向に延びるようにされた断面がコ字状のフランジ
14と、凹球面座11に対応する形状・寸法を有
する凸球面15を有している環帯状のシール材1
6と、シール材16の長手方向の開口17に緊密
に嵌合する外径寸法を有する中間排気管6の一端
部近くにおいてシール材16の上流側排気管1の
長手軸に対して直角方向の端面18に緊密に接触
するようにバルジ加工によつて形成されたフラン
ジ部19と、中間排気管6の外部にそのフランジ
部19にシール材16との接触面と反対側の面に
おいて接触するように溶接等によつて固着された
外部フランジ20と、上流側排気管1に設けられ
たフランジ14の平面部にあけられた穴21を緩
く貫通し、中間排気管6の外部フランジ20に端
部をねじ込まれた数本の段付きボルト22と、各
段付きボルト22の頭部下面23と上流側排気管
1のフランジ14の表面との間に圧縮状態におい
て配置されている各押圧ばね24とから構成され
ている。
このように、上流側の球面管継手4は、上流側
排気管1と中間排気管6との間に相対旋回運動が
あつた場合には、シール材16の凸球面15と上
流側排気管1の端部のフレアー部12の凹球面座
11との間において凹球面座11ないしは凸球面
15の曲率中心Oを中心とする旋回運動が生じ、
この場合、中間排気管6の外面に固着された外部
フランジ20に下端部をねじ止めされた段付きボ
ルト22と、上流側排気管1の外面に配置された
フランジ14との間にも相対運動が生じ、これに
対応して押圧ばね24の対応する伸縮が生じ、こ
れによつて、上流側排気管1のフレアー部12の
凹球面11とシール材16の凸球面15との間に
おける漏れ止め作用は有効に維持される。また、
上流側排気管1にその軸方向の変位が生じた場合
には、後述する下流側排気管と中間排気管との間
に構成された球面継手によつて、その変位が許容
される。
排気管1と中間排気管6との間に相対旋回運動が
あつた場合には、シール材16の凸球面15と上
流側排気管1の端部のフレアー部12の凹球面座
11との間において凹球面座11ないしは凸球面
15の曲率中心Oを中心とする旋回運動が生じ、
この場合、中間排気管6の外面に固着された外部
フランジ20に下端部をねじ止めされた段付きボ
ルト22と、上流側排気管1の外面に配置された
フランジ14との間にも相対運動が生じ、これに
対応して押圧ばね24の対応する伸縮が生じ、こ
れによつて、上流側排気管1のフレアー部12の
凹球面11とシール材16の凸球面15との間に
おける漏れ止め作用は有効に維持される。また、
上流側排気管1にその軸方向の変位が生じた場合
には、後述する下流側排気管と中間排気管との間
に構成された球面継手によつて、その変位が許容
される。
一方、下流側球面継手5は、凸球面31を有す
ると共に軸方向の開口32が中間排気管6の他端
部分の上にしゆう動可能にかん合している環帯状
のシール材33と、その凸球面31に対応する凹
球面座34を形成するようにフレアー加工された
下流側排気管2のフレアー部35と、凹球面座3
4の基部において下流側排気管2の外面に溶接等
によつて固着されたコ字状断面を有しているフラ
ンジ36と、シール材33の大径部分における軸
方向に直角な面に接触すると共に中間排気管6の
外部に緩くはめられた押圧板37と、下流側排気
管2の外部に固着されたフランジ36にあけられ
た穴38を緩く貫通し、一端部において押圧板3
7にねじ込まれた数個の段付きボルト39と、各
段付きボルト39の頭部下面40と下流側排気管
2に固着されフランジ36の表面との間に圧縮状
態において配置された各押圧ばね41とから成立
つている。なお、下流側球面継手5においては、
そのシール材33の内孔32を貫通する中間排気
管6の他端部分は、シール材33を越えて下流側
排気管2の内部にある程度の長さを突出するよう
になつており、これに対応して、下流側排気管2
の内径も、そのフレアー部35に接続する端部部
分2′を大径に形成してある。
ると共に軸方向の開口32が中間排気管6の他端
部分の上にしゆう動可能にかん合している環帯状
のシール材33と、その凸球面31に対応する凹
球面座34を形成するようにフレアー加工された
下流側排気管2のフレアー部35と、凹球面座3
4の基部において下流側排気管2の外面に溶接等
によつて固着されたコ字状断面を有しているフラ
ンジ36と、シール材33の大径部分における軸
方向に直角な面に接触すると共に中間排気管6の
外部に緩くはめられた押圧板37と、下流側排気
管2の外部に固着されたフランジ36にあけられ
た穴38を緩く貫通し、一端部において押圧板3
7にねじ込まれた数個の段付きボルト39と、各
段付きボルト39の頭部下面40と下流側排気管
2に固着されフランジ36の表面との間に圧縮状
態において配置された各押圧ばね41とから成立
つている。なお、下流側球面継手5においては、
そのシール材33の内孔32を貫通する中間排気
管6の他端部分は、シール材33を越えて下流側
排気管2の内部にある程度の長さを突出するよう
になつており、これに対応して、下流側排気管2
の内径も、そのフレアー部35に接続する端部部
分2′を大径に形成してある。
このようにして、下流側球面継手5において
は、下流側排気管2と中間排気管6との間に相対
旋回運動があつた場合には、シール材33の凸球
面31と下流側排気管2のフレアー部35の凹球
面座34との間に、凸球面31ないし凹球面座3
4の曲率中心O′を中心とする旋回運動が生じ、
この場合に生ずる下流側排気管2の外面に固着さ
れたフランジ36と、中間排気管6に緩くはめら
れた押圧板37との間にも相対変位が生じ、これ
に対応して、それらを連結する段付きボルト39
による押圧ばね41の伸縮が生じ、これによつ
て、シール材33の凸球面31と下流側排気管2
のフレアー部35の凹球面座34との間における
漏れ止めは、有効に維持される。更に、下流側排
気管2と中間排気管6との間にその長手軸方向に
相対しゆう動変位及びあるいは長手軸方向に対し
て直角方向の相対変位がある場合には、中間排気
管6の他端部と、下流側の球面管継手5のシール
材33の内孔32との間において相対しゆう動及
び(あるいは)相対傾動が生じ、従つて、この下
流側排気管2と中間排気管6との間における相対
変位を妨害することはない。このような下流側排
気管2と中間排気管6との間における軸方向に対
して直角方向の相対変位が、第2図に略図によつ
て示されている。
は、下流側排気管2と中間排気管6との間に相対
旋回運動があつた場合には、シール材33の凸球
面31と下流側排気管2のフレアー部35の凹球
面座34との間に、凸球面31ないし凹球面座3
4の曲率中心O′を中心とする旋回運動が生じ、
この場合に生ずる下流側排気管2の外面に固着さ
れたフランジ36と、中間排気管6に緩くはめら
れた押圧板37との間にも相対変位が生じ、これ
に対応して、それらを連結する段付きボルト39
による押圧ばね41の伸縮が生じ、これによつ
て、シール材33の凸球面31と下流側排気管2
のフレアー部35の凹球面座34との間における
漏れ止めは、有効に維持される。更に、下流側排
気管2と中間排気管6との間にその長手軸方向に
相対しゆう動変位及びあるいは長手軸方向に対し
て直角方向の相対変位がある場合には、中間排気
管6の他端部と、下流側の球面管継手5のシール
材33の内孔32との間において相対しゆう動及
び(あるいは)相対傾動が生じ、従つて、この下
流側排気管2と中間排気管6との間における相対
変位を妨害することはない。このような下流側排
気管2と中間排気管6との間における軸方向に対
して直角方向の相対変位が、第2図に略図によつ
て示されている。
この下流側球面管継手5の中間排気管6に対す
る挙動は、上流側排気管1と下流側排気管2との
間に軸方向に対して直角方向に相対変位が生じた
場合も、全く同様に当てはまるものである。
る挙動は、上流側排気管1と下流側排気管2との
間に軸方向に対して直角方向に相対変位が生じた
場合も、全く同様に当てはまるものである。
なお、以上には、本実施例においては、下流側
排気管2にフランジ36が固着されるものとして
説明したが、この固着は必ずしも必要では無く、
上流側排気管1のフランジ14におけるように、
固着しないままでも良く、あるいは、逆に、上流
側排気管1のフランジ14は排気管1に固着され
ても良い。
排気管2にフランジ36が固着されるものとして
説明したが、この固着は必ずしも必要では無く、
上流側排気管1のフランジ14におけるように、
固着しないままでも良く、あるいは、逆に、上流
側排気管1のフランジ14は排気管1に固着され
ても良い。
また、中間排気管6の一端部には、バルジ加工
によつてフランジ19を形成するものとしてある
が、この加工によつて、フランジ19を溶接など
によつて取付けた場合に比べて、その軸線方向に
対する直角度及び平面度を良好にすることがで
き、従つて、そのシール材16の大径部端面との
接触状態を良好にし、この部分を径る排気ガスの
漏れを有効に阻止することができる。
によつてフランジ19を形成するものとしてある
が、この加工によつて、フランジ19を溶接など
によつて取付けた場合に比べて、その軸線方向に
対する直角度及び平面度を良好にすることがで
き、従つて、そのシール材16の大径部端面との
接触状態を良好にし、この部分を径る排気ガスの
漏れを有効に阻止することができる。
なお、シール材16,33としては、特願昭53
−133336号(特開昭54−76759号公報)による
「排気シール」によつて提案されているような、
膨張黒鉛、雲母などの耐火材をワイヤーメツシユ
で補強した構成のものを使用すると、耐熱性、耐
摩耗性において有利となる。
−133336号(特開昭54−76759号公報)による
「排気シール」によつて提案されているような、
膨張黒鉛、雲母などの耐火材をワイヤーメツシユ
で補強した構成のものを使用すると、耐熱性、耐
摩耗性において有利となる。
考案の効果
本考案は、上記のような構成及び作用を有して
いるので、次ぎのような効果を発揮することが、
できるものである。
いるので、次ぎのような効果を発揮することが、
できるものである。
自動車の機関側に接続された排気管1と、車
体側に接続された排気管2との間に相対旋回運
動が生じた場合、この旋回運動は、機関側に接
続された排気管1の管端部と、中間排気管6と
の間に構成された球面継手部及び車体側に接続
された排気管2の管端部と、中間排気管6との
間に構成された球面継手部における排気管2の
凹面座34と、この凹面座34にしゆう動して
接触するシール材33と凸球面31とのしゆう
動接触により許容されるので、排気管1,2に
過大な応力が発生することが無く、従つて、排
気管1,2に破損や、折損などの不具合の生ず
ることが無いこと 上記のと同様に、自動車の機関側に接続さ
れた排気管1と、車体側に接続された排気管2
との間に相対軸方向運動が生じた場合、相対軸
方向運動は、中間排気管6が軸方向に移動する
ことにより許容されるので、排気管1,2に過
大な応力が発生することが無く、従つて、排気
管1,2に破損や、折損などの不具合の生ずる
ことが無いこと 上記のような相対旋回運動及び相対軸方向運
動が生じた場合であつても、シール材16,3
3の凸球面15,31は、常に、押圧ばね2
4,41によつて排気管1,2のフレアー部1
2,35の凹球面座11,34の側に押圧され
ているので、両者間の密封係合が維持され、従
つて、しゆう動部から排気ガスの漏れを防止す
ることが出来ること などがある。
体側に接続された排気管2との間に相対旋回運
動が生じた場合、この旋回運動は、機関側に接
続された排気管1の管端部と、中間排気管6と
の間に構成された球面継手部及び車体側に接続
された排気管2の管端部と、中間排気管6との
間に構成された球面継手部における排気管2の
凹面座34と、この凹面座34にしゆう動して
接触するシール材33と凸球面31とのしゆう
動接触により許容されるので、排気管1,2に
過大な応力が発生することが無く、従つて、排
気管1,2に破損や、折損などの不具合の生ず
ることが無いこと 上記のと同様に、自動車の機関側に接続さ
れた排気管1と、車体側に接続された排気管2
との間に相対軸方向運動が生じた場合、相対軸
方向運動は、中間排気管6が軸方向に移動する
ことにより許容されるので、排気管1,2に過
大な応力が発生することが無く、従つて、排気
管1,2に破損や、折損などの不具合の生ずる
ことが無いこと 上記のような相対旋回運動及び相対軸方向運
動が生じた場合であつても、シール材16,3
3の凸球面15,31は、常に、押圧ばね2
4,41によつて排気管1,2のフレアー部1
2,35の凹球面座11,34の側に押圧され
ているので、両者間の密封係合が維持され、従
つて、しゆう動部から排気ガスの漏れを防止す
ることが出来ること などがある。
第1図は、本考案の1実施例を示す縦断面図、
第2図はその作用を示す説明図である。 1……上流側排気管、2……下流側排気管、3
……排気管継手、4,5……球面管継手、6……
中間排気管、16,33……シール材、19……
フランジ。
第2図はその作用を示す説明図である。 1……上流側排気管、2……下流側排気管、3
……排気管継手、4,5……球面管継手、6……
中間排気管、16,33……シール材、19……
フランジ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 自動車の機関側に接続された排気管1と、車体
側に接続された排気管2との間に配置され、排気
管1,2に生ずる相対旋回運動及び軸方向運動を
許容するように構成された自動車用排気管継手に
おいて、 一方の端部が自動車の機関側に接続された排
気管1には、その他端に、凹球面座11を備え
たフレアー部12が形成されていると共に排気
管1の外面にはフレアー部12に近接してフラ
ンジ14が設けられていることと 一方の端部が自動車の車体側に接続された排
気管2には、その他端に、機関側に接続された
排気管1の凹球面座11に相対向する凹球面座
34を備えたフレアー部35が形成されている
と共に排気管2の外面にはフレアー部35に近
接してフランジ36が設けられていることと 機関側に接続された排気管1と、車体側に接
続された排気管2との間には、一方の端部に管
端部を残して外方に突出するフランジ19と、
外面にフランジ19に近接して協同されたフラ
ンジ20とを備えた短い長さの中間排気管6
が、管端部を機関側に接続された排気管1の凹
球面座11内に位置させ、他端を車体側に接続
された排気管2の凹球面座34を通過して配置
されていることと 中間排気管6の管端部には、凹球面座11に
対応する凸球面15と、端面18とを有する環
帯体のシール材16が、凸球面15を凹球面座
11にしゆう動可能に接触させ、端面18をフ
ランジ19に接触させて嵌合固定されていると
共に中間排気管6と機関側に接続された排気管
1とは、一端が中間排気管6に固設されたフラ
ンジ20にねじ込み固定され、他端が、機関側
に接続された排気管1の外面に固設されたフラ
ンジ14を貫通して配置された1対の段付きボ
ルト22と、フランジ14とを段付きボルト2
2との間にフランジ14側に圧縮力が付与され
た状態において配置された1対の押圧ばね24
とによつて連結されていることと 中間排気管6と、車体側に接続された排気管
2とは、この排気管2の凹球面座34に対応す
る凸球面31を有し、凸球面31を凹球面座3
4にしゆう動可能に接触して中間排気管6の外
面にしゆう動可能に嵌合されたシール材33
と、中間排気管6の外面に緩くはめられ、シー
ル材33の端面に接触するように配置されたフ
ランジ37と、一端がフランジ37にねじ込み
固定され、他端が車体側に接続された排気管2
の外面に固設されたフランジ36を貫通して配
置された1対の段付きボルト39と、フランジ
36と段付きボルト39との間にフランジ36
側に圧縮力が付与された状態において配置され
た1対の押圧ばね41とによつて連結されてい
ることと」 から成ることを特徴とする自動車用排気管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988133471U JPH0240386Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988133471U JPH0240386Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0165482U JPH0165482U (ja) | 1989-04-26 |
JPH0240386Y2 true JPH0240386Y2 (ja) | 1990-10-29 |
Family
ID=31391359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988133471U Expired JPH0240386Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0240386Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017116020A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | オイレス工業株式会社 | 継手構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543919A (en) * | 1977-06-10 | 1979-01-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Piping universal joint for coupling rotors |
-
1988
- 1988-10-14 JP JP1988133471U patent/JPH0240386Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543919A (en) * | 1977-06-10 | 1979-01-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Piping universal joint for coupling rotors |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0165482U (ja) | 1989-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3077693B1 (ja) | 管継手 | |
US5683119A (en) | Pipe joint and seal therefor | |
US6312022B1 (en) | Pipe joint and seal | |
EP2385228B1 (en) | Pipe joint and seal band clamp | |
JP3426549B2 (ja) | 排気管の接続構造 | |
US5944363A (en) | Flexible connector systems | |
JP5998680B2 (ja) | 球面排気管継手 | |
US6164067A (en) | Knuckle joint for an exhaust system | |
JPH0240386Y2 (ja) | ||
JP3417120B2 (ja) | 自動車排気管用可撓性継手 | |
JP4789336B2 (ja) | 管継手及びこれに用いる環状シールリング | |
JP6111881B2 (ja) | 排気管継手 | |
JP2605724Y2 (ja) | 管用スフェリカルジョイント | |
JP2598461Y2 (ja) | 自動車用排気管継手 | |
JP3952829B2 (ja) | 排気管用球面継手 | |
JP6158568B2 (ja) | 排気管継手 | |
JP2520227Y2 (ja) | 球面管継手 | |
JPH0138255Y2 (ja) | ||
JPS633371Y2 (ja) | ||
JP2000027640A (ja) | 排気管用球面継手 | |
JPH0641035Y2 (ja) | 自動車用排気菅継手 | |
JP2520790Y2 (ja) | 自動車の排気管構造 | |
JPH0620949Y2 (ja) | 自動車用排気菅継手 | |
JP2004011607A (ja) | 排気管継手装置 | |
JPS5830090Y2 (ja) | 内燃機関の排気管のための自在継手 |