JP2605724Y2 - 管用スフェリカルジョイント - Google Patents

管用スフェリカルジョイント

Info

Publication number
JP2605724Y2
JP2605724Y2 JP1993005135U JP513593U JP2605724Y2 JP 2605724 Y2 JP2605724 Y2 JP 2605724Y2 JP 1993005135 U JP1993005135 U JP 1993005135U JP 513593 U JP513593 U JP 513593U JP 2605724 Y2 JP2605724 Y2 JP 2605724Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal seat
spherical
flange
exhaust pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993005135U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658294U (ja
Inventor
司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Calsonic Kansei Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP1993005135U priority Critical patent/JP2605724Y2/ja
Publication of JPH0658294U publication Critical patent/JPH0658294U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2605724Y2 publication Critical patent/JP2605724Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車の排気管
など管の連結に用いられる管用スフェリカルジョイント
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の管用スフェリカルジョイ
ントとしては、実開昭59−163121号公報に開示
された、図3に示すようなものがある。これは、自動車
の排気管同志の連結部に適用されたもので、上流側排気
管1の端部に設けられたフランジ7にシールベアリング
4が支持されるとともに、下流側排気管2の端部にはシ
ール座9が設けられている。そして、フランジ7とシー
ル座9の間にシールベアリング4を挟んでフランジとシ
ール座を対向させ、ボルト10および押圧ばね12で両
者を互いに押圧方向に付勢するようにしている。
【0003】シールベアリング4は切頭球体状とされ、
その凸球面部3を下流側排気管2側に向けて支持されて
おり、シール座9はシールベアリングの凸球面部3に対
応する凹球面部8を備えている。排気管連結用の場合、
シールベアリング4は、繊維に黒鉛を含浸させた燒結材
で形成される。そしてシール座9は上流側排気管1や下
流側排気管2の板厚よりも大きい肉厚とされている。こ
れにより、上流側、下流側の両排気管の連結の際の角度
のばらつきや、あるいは走行中のエンジンや車体振動に
よる角度変動があっても、シールベアリング4とシール
座の凹球面部8でこれを吸収するとともにシール性能を
確保しようとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管用スフェリカルジョイントにおいては、シ
ールベアリングの凸球面部3が単に切頭球体の外周面そ
のままで形成され、シール座の凹球面部8もこの凸球面
部の球面にそって連続した球面とされて、両者はその対
向する全面が互いに接触すべき面とされている。そのた
め、球面部の接触面積が大きく、この結果その接触面圧
が低くなり球面部からの排気のリークのおそれが解消さ
れないという問題がある。したがってこのリークの対策
として、やむなくフランジ7とシール座9の押圧付勢に
用いられる押圧ばね12を大型のものにしてセットフォ
ースを高くしている。
【0005】これにより、押圧ばねのコストが増大する
ほか、関連してボルトも大きくしなければならず、また
セットフォースが高くなるのに対応してシールベアリン
グを支持するフランジや相手側のシール座の強度を増す
ための重量増大やコスト増大をも招くことになる。ま
た、シール座9が大きな肉厚とされているのは、ジョイ
ント部からの異音対策も兼ねていることによる。すなわ
ち、接触部に振動による摩擦があるとき、その接触部、
すなわちシール座の凹球面部8の剛性が低いと異音が発
生するため、この対策のためにもシール座の剛性向上を
図る必要があるからである。
【0006】同じく異音対策として、さらにシールベア
リング4にテフロン加工を行なうなどにより摩擦低減を
図ることも行なわれ、これによっても上記と同じくコス
ト増大を招くことになる。したがって本考案は、上記従
来の問題点に鑑み、簡単な構造で重量を増すことなく、
シール性の向上と異音の解消が安価に実現される管用ス
フェリカルジョイントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、互い
に端部を対向させた第1の管体と第2の管体の一方にフ
ランジが設けられ、他方にはシール座が設けられて、該
シール座との間に球面接触面を有するシールベアリング
を挟んで第1および第2の管体が押圧手段により相対運
動可能に連結されたスフェリカルジョイントにおいて、
シールベアリングの球面接触面に空間部が形成され、シ
ール座には前記空間部に突出するビードが形成されてい
るものとした。
【0008】
【作用】第1の管体と第2の管体が球面接触面を有する
シールベアリングを挟んで相対運動可能に連結されるか
ら、ばらつきや角度変動があってもこれを吸収してシー
ル状態が保持される。そして、シールベアリングの球面
接触面に空間部が形成されているから、その球面接触面
における接触面圧が高くなりシール性が向上する。 ま
た、シール座に上記空間部に突出するビードが形成され
ているので、シール座の剛性が向上し異音の発生が防止
される。
【0009】
【実施例】図1は自動車の排気管に適用した本考案の実
施例を示す断面図である。上流側排気管1の端部外周上
に、プレス成形され円筒部21を有するフランジ20が
その円筒部21の端縁を溶接して固着されている。この
上流側排気管1の先端1aはフランジ20からシールベ
アリング30の幅と略同寸の長さだけ突出している。切
頭球体状の外周面を有するとともに中心貫通穴31を有
するリング状のシールベアリング30が、上流側排気管
1の上記突出端部に嵌挿されるとともに、軸方向にはフ
ランジ20に支持されている。
【0010】下流側排気管2の端部外周上には、プレス
成形され円筒部26を有するシール座25がその円筒部
26の端縁を溶接されて固着されている。このシール座
25と上流側排気管1のフランジ20との間にシールベ
アリング30を挟んで両者を対向させ、ボルト35およ
び押圧ばね36でシール座25とフランジ20を互いに
押圧方向に付勢するようにしている。この押圧付勢され
た状態で、上流側排気管の先端1aと下流側排気管の先
端2aとの間には所定の間隙が設定されている。
【0011】シールベアリング30はその凸球面部32
を下流側排気管2側に向けて支持されており、シール座
25はシールベアリングの凸球面部32に対応する凹球
面部27を備えている。排気管連結用の場合、シールベ
アリング30は、繊維に黒鉛を含浸させた燒結材で形成
される。
【0012】ボルト35は、フランジ20のシールベア
リング30の外径よりも外方に設けられた穴22を貫通
して、シール座25にナット37により固定されてい
る。押圧ばね36はボルト35のヘッド側に嵌挿された
ワッシャ38とフランジ20の間に圧縮状態で配置され
る。フランジ20の穴22は貫通するボルト35に対し
て所定の間隙を有する径とされている。これにより、上
流側排気管1と下流側排気管2とは、所定の範囲で互い
に角度変位があっても吸収され、シールベアリング30
を挟んで押圧状態で連結状態が保持される。
【0013】シールベアリング30の凸球面部32に
は、図2にその正面図が示されるように、リング状の空
間部33が形成されている。シール座25の凹球面部2
7には、シールベアリング30方向に向かって突出し、
上記空間部33に収容されるビード28がリング状に形
成されている。
【0014】この実施例は以上のように構成され、シー
ルベアリングの凸球面部32にリング状の空間部33が
形成されているから、凸球面部が空間部33により2部
分32a、32bに分断されてシール座25の凹球面部
27とシールベアリング30の凸球面部32との接触面
積が小さくなる。このために、シールベアリング30と
シール座25間の面圧が高くなり、シール性が向上す
る。したがって従来接触面圧を上げるために高く設定し
ていた押圧ばね36のセットフォースを低くすることが
でき、押圧ばね36の線径やボルト35などを小型のも
のとすることができ、重量とコストが低減される。
【0015】そして、同じくセットフォースを低くする
ことができることから、シールベアリング30の摩耗も
低減され、要求仕様が緩和されるから、シールベアリン
グへのテフロン加工なども不要となる利点がある。さら
に、シール座25は、その凹球面部27にリング状のビ
ード28が形成されることにより、その剛性が高くな
る。これにより、摩擦時の異音発生が防止されるととも
に、シール座が板材からのプレス成形で形成でき、加工
が簡単でしかも重量が軽減されるという効果がある。
【0016】なお、実施例では上流側排気管にフランジ
を設け、下流側排気管にシール座を設けたものを示した
が、これに限定されることなく、フランジを下流側排気
管に設け、上流側排気管にシール座を設けてもよい。ま
た、排気管同志でなく一方が例えばエンジンの排気マニ
ホールドであってもよい。さらにまた、車両の排気系統
に限らず、その他の管体の連結にも容易に適用でき、管
体の種類に制限はない。また、実施例の空間部およびビ
ードはそれぞれリング状とされ連続しているが、これの
みに限定されず、分断されたものでもよい。
【0017】
【考案の効果】以上のとおり、本考案は、スフェリカル
ジョイントのシールベアリングの球面接触面に空間部を
形成したから、球面接触面が空間部により分断されてそ
の接触面積が小さくなって、シールベアリングとシール
座間の面圧が高くなる。 これにより、押圧手段による
セットフォースを低くして押圧手段の構成部品を小型と
し重量とコストを低減しながら、シール性が向上すると
いう効果を有する。そして、シールベアリングと接触す
るシール座には前記の空間部に突出するビードを形成し
たから、その剛性が高くなり、薄板材からのプレス成形
で形成しても異音の発生が防止され、この点でも重量と
コストが軽減されるとともに、シールベアリングに高価
なテフロン加工などを施す必要もなくなるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】実施例におけるシールベアリングの正面図であ
る。
【図3】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 上流側排気管 2 下流側排気管 3 凸球面部 4 シールベアリング 7 フランジ 8 凹球面部 9 シール座 10 ボルト 12 押圧ばね 20 フランジ 21 円筒部 22 穴 25 シール座 26 円筒部 27 凹球面部 28 ビード 30 シールベアリング 31 中心貫通穴 32 凸球面部 33 空間部 35 ボルト 36 押圧ばね 37 ナット 38 ワッシャ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに端部を対向させた第1の管体と第
    2の管体の一方にフランジが設けられ、他方にはシール
    座が設けられて、該シール座と前記フランジとの間に球
    面接触面を有するシールベアリングを挟んで前記第1お
    よび第2の管体が押圧手段により相対運動可能に連結さ
    れたスフェリカルジョイントにおいて、シールベアリン
    グの前記球面接触面に空間部が形成され、前記シール座
    には前記空間部に突出するビードが形成されていること
    を特徴とする管用スフェリカルジョイント。
JP1993005135U 1993-01-25 1993-01-25 管用スフェリカルジョイント Expired - Fee Related JP2605724Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993005135U JP2605724Y2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 管用スフェリカルジョイント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993005135U JP2605724Y2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 管用スフェリカルジョイント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0658294U JPH0658294U (ja) 1994-08-12
JP2605724Y2 true JP2605724Y2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=11602873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993005135U Expired - Fee Related JP2605724Y2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 管用スフェリカルジョイント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2605724Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4789336B2 (ja) * 2001-03-02 2011-10-12 日本ピラー工業株式会社 管継手及びこれに用いる環状シールリング
JP4734788B2 (ja) * 2001-07-06 2011-07-27 オイレス工業株式会社 球面排気管継手

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0658294U (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5203593A (en) Flexible exhaust coupling with gasket crush reducing resilient members
US4802698A (en) Joint means having flanges
US5944363A (en) Flexible connector systems
JP2000291862A (ja) 管継手
JP2605724Y2 (ja) 管用スフェリカルジョイント
JPH0629549B2 (ja) エンジンの排気管連結装置
JPS6325297Y2 (ja)
JPH0821576A (ja) 管用スフェリカルジョイント
JP3417120B2 (ja) 自動車排気管用可撓性継手
JP2588706Y2 (ja) 球面排気管継手
JPH0240386Y2 (ja)
JP2520790Y2 (ja) 自動車の排気管構造
JP3204685B2 (ja) 配管用継手
JP2520227Y2 (ja) 球面管継手
JPS6329142Y2 (ja)
JPS6313381Y2 (ja)
JPH0722549Y2 (ja) 自動車用排気菅継手
JPH059581Y2 (ja)
JP2745220B2 (ja) 排気管の接続構造
JP2001027285A (ja) パワープラントのマウント装置
JP3505829B2 (ja) 自動車排気管用可撓性継手
JP2000027640A (ja) 排気管用球面継手
JPH0224940Y2 (ja)
JPH0210249Y2 (ja)
JPH0710684U (ja) 球面継手

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000509

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees