JP2520227Y2 - 球面管継手 - Google Patents

球面管継手

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JP2520227Y2
JP2520227Y2 JP1990054176U JP5417690U JP2520227Y2 JP 2520227 Y2 JP2520227 Y2 JP 2520227Y2 JP 1990054176 U JP1990054176 U JP 1990054176U JP 5417690 U JP5417690 U JP 5417690U JP 2520227 Y2 JP2520227 Y2 JP 2520227Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車の排気管に使用される球面管継手に関
するものである。
〔従来の技術〕
自動車エンジンの排気ガスは、本体などに配置された
排気管に導かれて大気中に放出されるが、この排気管は
エンジンのトルク反力および慣性力などにより繰返し曲
げ応力を受ける。とくに、前輪駆動横置きエンジンの場
合は、縦置きエンジンの場合に比較してこの曲げ応力は
かなり大きいものとなる。
したがって、エンジンの振動が排気管吊り架具を伝わ
って車室内にもたらされたり、あるいは騒音の原因とな
るばかりでなく、排気管の疲労折損などの不具合を生ず
る危険がある。
このような問題点を解決するために、排気管の所要箇
所に球面管継手を配置して当該応力を吸収させるなどの
手段が、一般に講じられている。
ここで、このような球面管継手の一例を図面に基づい
て説明すると、つぎのとおりである。
添付図面の第4図に示すように、上流側排気管(エン
ジン側)1と下流側排気管(消音器側)2とは、管端部
にわずかな隙間Sを残して相対向するように同一軸線上
に配置されている。上流側排気管1の管端部外周面に
は、外面に凸球面部31を有する球帯状シール体3が該シ
ール体3の軸方向に設けられた中央円孔32において嵌合
着座せしめられているとともに該シール体3の大径側端
面33は上流側排気管1の外周面にはその軸線に対し直角
方向に固着されたフランジ11と当接している。
下流側排気管2の管端部には前記シール体3の外面凸
球面部31に対応する凹球面部21と該凹球面部21の大径側
周縁に該排気管2の軸線に対して直角方向外方に延設さ
れたフランジ部22が一体的に形成されており、該下流側
排気管2は凹球面部21を該シール体3の外面凸球面部31
に摺接させて配されている。
該排気管2のフランジ部22には、略円筒部41と該円筒
部41の一方の開口部周縁に該排気管2の軸線に対して直
角方向外方に延設されたフランジ部42と該円筒部41の他
方の開口部周縁に該排気管2の軸線に対して直角方向内
方に延設された狭窄部43を備えたバネ受け部材4が略円
筒部41を該排気管外周面に囲繞させ、フランジ部42にお
いてボルトなどにより一体的に締結固定されている。
該上流側排気管1の外周面に固着されたフランジ11
バネ受け部材4の狭窄部43との間には常時シール体3を
押圧するようバネ力が付勢されたコイルバネ5が配置さ
れている。
このようにして、このコイルバネ5の作用により、該
シール体3の外面凸球面部31と下流側排気管2の管端部
に形成された凹球面部21とが加圧の下に密封機能を保持
しつつ相互に角変位可能に摺接するよう構成されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した構成からなる従来の球面管継
手においては、上、下流側排気管1、2の間に生ずるあ
らゆる方向(360度)の相対角変位を許容できるという
利点を有する反面、両排気管1、2の間に相対軸方向変
位が生じた場合には、当該変位を吸収することができ
ず、当該振動が他方の排気管、車体あるいは消音器等に
伝達されて車室内にもたらされたり、騒音の原因となる
などの問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するべく本考案は、つぎの構成
(技術的手段)を採る。
すなわち、第一の構成は、自動車のエンジン側に接続
される上流側排気管10と消音器側に接続される下流側排
気管20とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位お
よび相対軸方向変位を許容する球面管継手であって、
上流側排気管10にはその管端部外周面に、内面に挿通孔
31と該挿通孔と肩部32をもって拡径し端面33に開口する
円筒凹部34を備え、外面に凸球面部35を備えた球帯状シ
ール体30が該端面をエンジン側に向けかつ該挿通孔と該
排気管外周面との間に摺動隙間S1を保持して嵌挿されて
いること。該球帯状シール体30の円筒凹部34と該排気
管外周面との間にはパッキン40が密に装填されているこ
と。下流側排気管20にはその管端部に凹球面部21と該
凹球面部の大径側周縁に該排気管の軸線に対し直角方向
外方に延設された環状フランジ部22が一体に形成されて
いると共に、該環状フランジ部22には略円筒部51と該円
筒部の一方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直
角方向外方に延設されたフランジ部52と該円筒部51の他
方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直角方向内
方に延設された狭窄部53を備えたバネ受け部材50が該略
円筒部51を該上流側排気管10の外周面に囲繞させ、フラ
ンジ部52においてボルト・ナット60により一体的に締結
固定されており、該下流側排気管20は該凹球面部21を前
記球帯状シール体30の外面凸球面部35に摺接させ、該バ
ネ受け部材50の狭窄部53を該球帯状シール体の端面と相
対向させて配されていること。該バネ受け部材50の狭
窄部53と球帯状シール体30の端面との間には常時球帯状
シール体30を押圧するようバネ力が付勢されたコイルバ
ネ70が、該バネ受け部材50の狭窄部53とパッキン40との
間には常時パッキンを押圧するようにバネ力が付勢され
たコイルバネ80がそれぞれ配されていること。以上乃
至の構成から成る球面管継手である。
また、第二の構成は、自動車のエンジン側に接続され
る上流側排気管10と消音器側に接続される下流側排気管
20とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位および
相対軸方向変位を許容する球面管継手であって、上流
側排気管10にはその管端部外周面に、内面に挿通孔91と
該挿通孔と肩部92をもって拡径し端面93に開口する円筒
凹部94を備え、外面に凸球面部95を備えた球帯状コア90
が該端面93をエンジン側に向けかつ該挿通孔91と該排気
管外周面との間に摺動隙間S1を保持して嵌挿されている
こと。該球帯状コア90の円筒凹部94と該排気管外周面
との間にはパッキン40が密に装填されていること。下
流側排気管20にはその管端部に凹球面部21と該凹球面部
の大径側周縁に該排気管の軸線に対し直角方向外方に延
設された環状フランジ部22が一体に形成されていると共
に、該環状フランジ部22には略円筒部51と該円筒部の一
方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直角方向外
方に延設されたフランジ部52と該円筒部51の他方の開口
部周縁に該排気管20の軸線に対して直角方向内方に延設
された狭窄部53を備えたバネ受け部材50が該略円筒部51
を該上流側排気管10の外周面に囲繞させ、フランジ部52
においてボルト・ナット60により一体的に締結固定され
ていること。該下流側排気管20は凹球面部21内面に
は、内面に前記球帯状コア90の外面凸球面部95に対応す
る凹球面部30a1を備え、外面に該凹球面部30a1と同心の
凸球面部30a2を備えたシール体30aが固定されており、
該シール体30aの凹球面部30a1は前記球帯状コア90の外
面凸球面部95に摺接させて配されていること。該バネ
受け部材50の狭窄部53と球帯状コア90の端面93との間に
は常時球帯状コア90を押圧するようバネ力が付勢された
コイルバネ70が、該バネ受け部材50の狭窄部53とパッキ
ン40との間には常時パッキンを押圧するようにバネ力が
付勢されたコイルバネ80がそれぞれ配されていること。
以上乃至の構成から成る球面管継手である。
また、第三の構成は、自動車のエンジン側に接続され
る上流側排気管10と消音器側に接続される下流側排気管
20とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位および
相対軸方向変位を許容する球面管継手であって、上流
側排気管10にはその管端部外周面に、内面に挿通孔91と
該挿通孔と肩部92をもって拡径し端面93に開口する円筒
凹部94を備え、外面に凸球面部95を備えた球帯状コア90
が該端面93をエンジン側に向けかつ該挿通孔91と該排気
管外周面との間に摺動隙間S1を保持して嵌挿されている
こと。該球帯状コア90の円筒凹部94と該排気管外周面
との間にはパッキン40が密に装填されていること。下
流側排気管20にはその管端部に、該排気管20と肩部23を
もって拡径する円筒部24と該円筒部24の開口部周縁に外
方に延設された環状フランジ部22が一体に形成されてい
ると共に、該環状フランジ部22には略円筒部51と該円筒
部の一方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直角
方向外方に延設されたフランジ部52と該円筒部51の他方
の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直角方向内方
に延設された狭窄部53を備えたバネ受け部材50が該略円
筒部51を該上流側排気管10の外周面に囲繞させ、フラン
ジ部52においてボルト・ナット60により一体的に締結固
定されていること。該下流側排気管20の円筒部24内面
には、内面に前記球帯状コア90の外面凸球面部95に対応
する凹球面部30b1を備え、外面に円筒面部30b2を備えた
シール体30bが該円筒面部30b2を嵌合させて固定されて
おり、該シール体30bの凹球面部30b1は前記球帯状コア9
0の外面凸球面部95に摺接させて配されていること。
該バネ受け部材50の狭窄部53と球帯状コア90の端面93と
の間には常時球帯状コア90を押圧するようバネ力が付勢
されたコイルバネ70が、該バネ受け部材50の狭窄部53と
パッキン40との間には常時パッキンを押圧するようにバ
ネ力が付勢されたコイルバネ80がそれぞれ配されている
こと。以上乃至の構成から成る球面管継手である。
〔作用〕
上述した構成からなる本考案の球面管継手の作用はつ
ぎのとおりである。
上、下流側排気管の間に生ずる相対角変位は、球帯
状シール体の外面凸球面部と下流側排気管の管端部に形
成された凹球面部との摺接により、あるいは上流側排気
管の管端部に嵌装された球帯状コア外面の凸球面部と下
流側排気管の管端部に固定されたシール体の凹球面部と
の摺接により、それぞれ両者間に密封機能を保持しつつ
許容される。
上、下流側排気管の間に生ずる相対軸方向変位は、
上流側排気管の管端部外周面に摺動隙間を保持して嵌装
された球帯状シール体、あるいは上流側排気管の管端部
外周面に摺動隙間を保持して嵌装された球帯状コアが、
それぞれ排気管軸線方向に相対移動することにより許容
される。
球帯状シール体あるいは球帯状コアの挿通孔と上流
側排気管外周面との間の摺動隙間からの排気ガスの漏洩
は、該球帯状シール体あるいは球帯状コアの円筒凹部と
上流側排気管外周面との間に形成された環状凹部に装填
されたパッキンにより密封される。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例を示す添付図面によって詳
細に説明する。
第1図は本考案の第一の構成からなる球面管継手の実
施例を示す縦断面図である。
図において、上流側排気管(エンジン側)10の管端部
外周面には、内面に挿通孔31と該挿通孔31と肩部32をも
って拡径し端面33に開口する円筒凹部34を備え、外面に
凸球面部35を備えた球帯状シール体30が該端面33をエン
ジン側に向け、該挿通孔31と該排気管10外周面との間に
摺動隙間S1を保持して嵌装されている。
該球帯状シール体30としては、例えば特開昭54-76759
号公報に開示された膨張黒鉛およびあるいは雲母からな
る耐火材をワイヤーメッシュで補強して構成したものが
使用されて好適である。
該シール体30の円筒凹部34と該排気管10の外周面とで
形成される環状凹部には、パッキン40が密に装填されて
おり、該パッキン40により前記摺動隙間S1からの排気ガ
スの漏洩が防止される。
ここで、パッキン40としては、耐熱性を有するもの
で、前述した特開昭54-76759号公報に開示された膨張黒
鉛およびあるいは雲母からなる耐火材をワイヤーメッシ
ュで補強してリング状に形成したパッキン材を軸方向に
多段に配置したもの、あるいは金属細線入石綿糸にグラ
ファイトを塗布し、これを芯として外側を金属細線入石
綿糸で袋編みとし、表面をグラファイト加工した長尺の
パッキン材を螺旋状に捲回したもの、などが使用されて
好適である。なお、本実施例においては、後者の長尺の
パッキン材を上流側排気管の外周面に螺旋状に捲回し、
これをシール体30の円筒凹部34に密に装填した例を示
す。
下流側排気管20(消音器側)にはその管端部に、前記
シール体30の外面凸球面部35に対応する凹球面部21と該
凹球面部21の大径側周縁に排気管の軸線に対し直角方向
外方に延設された環状フランジ部22が一体的に形成され
ている。
該下流側排気管20はその凹球面部21を前記上流側排気
管10の管端部外周面に嵌装された球帯状シール体30の外
面凸球面部35に摺接させて配されている。
該排気管20の環状フランジ部22には、略円筒部51と該
円筒部51の一方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対し
て直角方向外方に延設されたフランジ部52と該円筒部51
の他方の開口部周縁に該排気管20の軸線に対して直角方
向内方に延設された狭窄部53を備えたバネ受け部材50が
該略円筒部51を該排気管外周面に囲繞させ、フランジ部
52においてボルト・ナット60により一体的に締結固定さ
れている。
該バネ受け部材50の狭窄部53と該シール体30の端面33
との間には、該シール体30を常時下流側排気管20側に押
圧するようバネ力が付勢されたコイルバネ70が、また該
バネ受け部材50の狭窄部53と該シール体30の円筒凹部34
と該排気管10の外周面とで形成される環状凹部に密に装
填されたパッキン40との間には、該パッキン40を常時該
シール体30の肩部32側に押圧するようバネ力が付勢され
たコイルバネ80が配されている。
このように構成された球面管継手において、上、下流
側排気管10、20との間に相対角変位が生じた場合は、上
流側排気管10の管端部外周面に嵌装された球帯状シール
体30の外面凸球面部35と下流側排気管20の管端部に形成
された凹球面部21との摺接により当該角変位は許容され
る。
また、上、下流側排気管10、20との間に相対軸方向変
位が生じた場合は、該上流側排気管10と該上流側排気管
10の管端部外周面に摺動隙間S1を保持して嵌装された球
帯状シール体30とが相対摺動することにより当該軸方向
変位は許容される。
相対角変位あるいは軸方向変位が生じた場合でも、球
帯状シール体30の外面凸球面部35と下流側排気管20の凹
球面部21とは密に摺接しており、また該上流側排気管10
の外周面と該シール体30の挿通孔31との間の摺動隙間S1
はパッキン40により密封されているので、当該部位から
の排気ガスの漏洩はない。
第2図および第3図はそれぞれ第二および第三の構成
からなる球面管継手の実施例を示す縦断面図である。
この第二および第三の構成からなる球面管継手と前述
した第一の構成からなる球面管継手との構造上の相違点
は、第一の構成においては上流側排気管10の管端部外周
面に嵌装された球帯状シール体30の外面凸球面部35と下
流側排気管20の凹球面部21とを直接摺接させる構成であ
るのに対し、第二の構成においては内面に凹球面部を備
えたシール体をその外面において下流側排気管の管端面
に固定し、該シール体の内面凹球面部と別途上流側排気
管の管端部外周面に嵌装した球帯状コアの外面凸球面部
との間で摺接させるように構成した点である。
すなわち、第2図において、上流側排気管10の管端部
外周面には、内面に挿通孔91と該挿通91と肩部92をもっ
て拡径し端面93に開口する円筒凹部94を備え、外面に凸
球面部95を備えた球帯状コア90が該端面93をエンジン側
に向け、該挿通孔91と該排気管10外周面との間に摺動隙
間S1を保持して嵌装されている。
一方、シール体30aは内面に該コア90の外面凸球面部9
5に対応する凹球面部30a1を備え、外面に該凹球面部30a
1と同心の凸球面部30a2を備えており、該シール体30aは
外面凸球面部30a2において下流側排気管20の管端部に形
成された凹球面部21内面に固定されている。該シール体
30aの外面凸球面部30a2と該排気管管端部の凹球面部21
内面との固定方法としては、例えば該凹球面部21内面に
機械的手段によりローレット目を施して粗面化し、該粗
面化された凹球面部21にシール体30aの外面凸球面部30a
2を押圧することにより固定する、などの方法が採られ
る。
このように、下流側排気管20の凹球面部21内面に固定
されたシール体30aはその内面凹球面部を該コア90の外
面凸球面部95に摺接させて配されている。
また、第3図に示す構成においては、シール体30bは
内面に該コア90の外面凸球面部95に対応する凹球面部30
b1を備え、外面に円筒面部30b2を備えている。
一方、下流側排気管20の管端部には、該排気管20と肩
部23をもって拡径する円筒部24と該円筒部24の開口部周
縁に外方に延設された環状フランジ部22が一体的に形成
されている。
該シール体30bはその外面円筒面部30b2を該排気管20
の管端部に形成された円筒部24内面に嵌合させて固定さ
れている。
上述した第2図および第3図の構成において、球帯状
コア90としては、ステンレス鋼、セラミックス、焼結金
属などから形成されたものが使用されて好適である。
このように、シール体の凹球面部との摺接を球帯状コ
アの外面凸球面部と行わせることにより、該コアの寸法
精度、とくに外面凸球面部の寸法精度が高められること
により、該凸球面部とシール体の凹球面部との摺接が高
められ、当該部位からの排気ガスの漏洩に対する密封効
果が高められる。
上述した第2図および第3図に示す構成からなる球面
管継手において、上、下流側排気管10、20との間に相対
角変位が生じた場合に、上流側排気管10の管端部外周面
に嵌装された球帯状コア90の外面凸球面部95と下流側排
気管20の管端部に形成された凹球面部21の内面に固定さ
れたシール体30aの内面凹球面部30a1との摺接により、
あるいは該排気管20の管端部に形成された円筒部24内面
に嵌合固定されたシール体30bの内面凹球面部30b1との
摺接により、当該角変位は許容される。
また、上、下流側排気管10、20との間に相対軸方向変
位が生じた場合は、該上流側排気管10と該上流側排気管
10の管端部外周面に摺動隙間S1を保持して嵌装された球
帯状コア90とが相対摺動することにより当該軸方向変位
は許容される。
相対角変位あるいは軸方向変位が生じた場合でも、球
帯状コア90の外面凸球面部95と下流側排気管20の凹球面
部21内面に固定されたシール体30aの内面凹球面部30
a1、あるいは球帯状コア90の外面凸球面部95と下流側排
気管20の管端部に形成された円筒部24の内面に嵌合固定
されたシール体30bの内面凹球面部30b1とは密に摺接し
ており、また該上流側排気管10の外周面と該コア90の挿
通孔91との間の摺動隙間S1はパッキン40により密封され
ているので、当該部位からの排気ガスの漏洩はない。
〔効果〕
上述した構成からなる本考案の球面管継手は、以下の
特有の効果を有する。
上、下流側排気管の間に生ずる相対角変位は、球帯
状シール体の外面凸球面部と下流側排気管の管端部に形
成された凹球面部との摺接により、あるいは上流側排気
管の管端部に嵌装された球帯状コア外面の凸球面部と下
流側排気管の管端部に固定されたシール体の凹球面部と
の摺接により、それぞれ両者間に密封機能を保持しつつ
許容することができるとともに当該部位からの排気ガス
の漏洩は防止される。
上、下流側排気管の間に生ずる相対軸方向変位は、
上流側排気管の管端部外周面に摺動隙間を保持して嵌装
された球帯状シール状、あるいは上流側排気管の管端部
外周面に摺動隙間を保持して嵌装された球帯状コアが、
それぞれ排気管軸線方向に相対移動することにより許容
される。
上記およびの効果により、エンジンの振動が車
体や消音器に伝達されるのを防止することができる。
球帯状シール体あるいは球帯状コアの挿通孔と上流
側排気管外周面との間の摺動隙間からの排気ガスの漏洩
は、該球帯状シール体あるいは球帯状コアの円筒凹部と
上流側排気管外周面との間に形成された環状凹部に装填
されたパッキンにより密封されるので、当該部位からの
排気ガスの漏洩は防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の球面管継手の実施例を示す縦断面図、
第2図及び第3図は本考案の球面管継手の他の実施例を
示す縦断面図、第4図は従来の球面管継手を示す縦断面
図である。 10:上流側排気管、20:下流側排気管 30:シール体、40:パッキン 50:バネ受け部材、70:コイルバネ 80:コイルバネ、90:コア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−187915(JP,U) 実開 昭60−183221(JP,U) 実開 昭64−27423(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のエンジン側に接続される上流側排
    気管(10)と消音器側に接続される下流側排気管(20)
    とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位および相
    対軸方向変位を許容する球面管継手であって、 上流側排気管(10)にはその管端部外周面に、内面
    に挿通孔(31)と該挿通孔と肩部(32)をもって拡径し
    端面(33)に開口する円筒凹部(34)を備え、外面に凸
    球面部(35)を備えた球帯状シール体(30)が該端面を
    エンジン側に向けかつ該挿通孔と該排気管外周面との間
    に摺動隙間(S1)を保持して嵌挿されていること。 該球帯状シール体(30)の円筒凹部(34)と該排気
    管外周面との間にはパッキン(40)が密に装填されてい
    ること。 下流側排気管(20)にはその管端部に凹球面部(2
    1)と該凹球面部の大径側周縁に該排気管の軸線に対し
    直角方向外方に延設された環状フランジ部(22)が一体
    に形成されていると共に、該環状フランジ部(22)には
    略円筒部(51)と該円筒部の一方の開口部周縁に該排気
    管(20)の軸線に対して直角方向外方に延設されたフラ
    ンジ部(52)と該円筒部(51)の他方の開口部周縁に該
    排気管(20)の軸線に対して直角方向内方に延設された
    狭窄部(53)を備えたバネ受け部材(50)が該略円筒部
    (51)を該上流側排気管(10)の外周面に囲繞させ、フ
    ランジ部(52)においてボルト・ナット(60)により一
    体的に締結固定されており、該下流側排気管(20)は該
    凹球面部(21)を前記球帯状シール体(30)の外面凸球
    面部(35)に摺接させ、該バネ受け部材(50)の狭窄部
    (53)を該球帯状シール体の端面と相対向させて配され
    ていること。 該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)と球帯状シー
    ル体(30)の端面との間には常時球帯状シール体(30)
    を押圧するようバネ力が付勢されたコイルバネ(70)
    が、該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)とパッキン
    (40)との間には常時パッキンを押圧するようにバネ力
    が付勢されたコイルバネ(80)がそれぞれ配されている
    こと。 以上乃至の構成から成ることを特徴とする球面管継
    手。
  2. 【請求項2】自動車のエンジン側に接続される上流側排
    気管(10)と消音器側に接続される下流側排気管(20)
    とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位および相
    対軸方向変位を許容する球面管継手であって、 上流側排気管(10)にはその管端部外周面に、内面
    に挿通孔(91)と該挿通孔と肩部(92)をもって拡径し
    端面(93)に開口する円筒凹部(94)を備え、外面に凸
    球面部(95)を備えた球帯状コア(90)が該端面(93)
    をエンジン側に向けかつ該挿通孔(91)と該排気管外周
    面との間に摺動隙間(S1)を保持して嵌挿されているこ
    と。 該球帯状コア(90)の円筒凹部(94)と該排気管外
    周面との間にはパッキン(40)が密に装填されているこ
    と。 下流側排気管(20)にはその管端部に凹球面部(2
    1)と該凹球面部の大径側周縁に該排気管の軸線に対し
    直角方向外方に延設された環状フランジ部(22)が一体
    に形成されていると共に、該環状フランジ部(22)には
    略円筒部(51)と該円筒部の一方の開口部周縁に該排気
    管(20)の軸線に対して直角方向外方に延設されたフラ
    ンジ部(52)と該円筒部(51)の他方の開口部周縁に該
    排気管(20)の軸線に対して直角方向内方に延設された
    狭窄部(53)を備えたバネ受け部材(50)が該略円筒部
    (51)を該上流側排気管(10)の外周面に囲繞させ、フ
    ランジ部(52)においてボルト・ナット(60)により一
    体的に締結固定されていること。 該下流側排気管(20)は凹球面部(21)内面には、
    内面に前記球帯状コア(90)の外面凸球面部(95)に対
    応する凹球面部(30a1)を備え、外面に該凹球面部(30
    a1)と同心の凸球面部(30a2)を備えたシール体(30
    a)が固定されており、該シール体(30a)の凹球面部
    (30a1)は前記球帯状コア(90)の外面凸球面部(95)
    に摺接させて配されていること。 該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)と球帯状コア
    (90)の端面(93)との間には常時球帯状コア(90)を
    押圧するようバネ力が付勢されたコイルバネ(70)が、
    該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)とパッキン(40)
    との間には常時パッキンを押圧するようにバネ力が付勢
    されたコイルバネ(80)がそれぞれ配されていること。 以上乃至の構成から成ることを特徴とする球面管継
    手。
  3. 【請求項3】自動車のエンジン側に接続される上流側排
    気管(10)と消音器側に接続される下流側排気管(20)
    とを連結し、両排気管の間に生ずる相対角変位および相
    対軸方向変位を許容する球面管継手であって、 上流側排気管(10)にはその管端部外周面に、内面
    に挿通孔(91)と該挿通孔と肩部(92)をもって拡径し
    端面(93)に開口する円筒凹部(94)を備え、外面に凸
    球面部(95)を備えた球帯状コア(90)が該端面(93)
    をエンジン側に向けかつ該挿通孔(91)と該排気管外周
    面との間に摺動隙間(S1)を保持して嵌挿されているこ
    と。 該球帯状コア(90)の円筒凹部(94)と該排気管外
    周面との間にはパッキン(40)が密に装填されているこ
    と。 下流側排気管(20)にはその管端部に、該排気管
    (20)と肩部(23)をもって拡径する円筒部(24)と該
    円筒部(24)の開口部周縁に外方に延設された環状フラ
    ンジ部(22)が一体に形成されていると共に、該環状フ
    ランジ部(22)には略円筒部(51)と該円筒部の一方の
    開口部周縁に該排気管(20)の軸線に対して直角方向外
    方に延設されたフランジ部(52)と該円筒部(51)の他
    方の開口部周縁に該排気管(20)の軸線に対して直角方
    向内方に延設された狭窄部(53)を備えたバネ受け部材
    (50)が該略円筒部(51)を該上流側排気管(10)の外
    周面に囲繞させ、フランジ部(52)においてボルト・ナ
    ット(60)により一体的に締結固定されていること。 該下流側排気管(20)の円筒部(24)内面には、内
    面に前記球帯状コア(90)の外面凸球面部(95)に対応
    する凹球面部(30b1)を備え、外面に円筒面部(30b2
    を備えたシール体(30b)が該円筒面部(30b2)を嵌合
    させて固定されており、該シール体(30b)の凹球面部
    (30b1)は前記球帯状コア(90)の外面凸球面部(95)
    に摺接させて配されていること。 該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)と球帯状コア
    (90)の端面(93)との間には常時球帯状コア(90)を
    押圧するようバネ力が付勢されたコイルバネ(70)が、
    該バネ受け部材(50)の狭窄部(53)とパッキン(40)
    との間には常時パッキンを押圧するようにバネ力が付勢
    されたコイルバネ(80)がそれぞれ配されていること。 以上乃至の構成から成ることを特徴とする球面管継
    手。
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