JP4325149B2 - 排気管継手装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気管継手装置、特に自動車の排気管継手装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車エンジンの排気ガスは、エンジンから車体フレームなどに配置された排気管に導かれて大気中に排出されるが、この排気管はエンジンのトルク反力及び慣性力などにより操り返し曲げ応力を受けるので、エンジンの振動が排気管つり架具を伝わって車室内にもたらされたり、あるいは騒音の原因にもなるばかりでなく排気管の疲労折損などの不具合を生じる危険もある。このような問題を解決するために、球面管継手(環状シール体)を有した排気管継手装置を配置して応力を吸収させるなどの手段が講じられている。
【0003】
球面管継手は、多くの場合、その凸球面状外面で、下流側排気管の端部に固着されたフランジ部材の凹球面状内面に摺動自在に接触するようにして、その内周面で上流側排気管の管端部の外周面に嵌装されて用いられ、フランジ部材の凹球面状内面に対する凸球面状外面の相対的な摺動で応力を吸収するようにしている。
【0004】
ところで、前輪駆動横置きエンジン(FF車)では、一般に、エンジンのマニホールド近傍に排気管継手装置が配置されるのであるが、斯かるFF車の場合には、マニホールドでの曲げ応力が縦置きエンジンの場合に比較してかなり大きいものとなり、マニホールドに接続される排気管には剪断方向(排気管の管軸と直交する方向)の力に加えて、特に捩り方向(排気管の管軸を中心とした回転方向)の力が大きく加わり、この力が排気管継手装置にも入力されることになる。
【0005】
排気管継手装置に捩り方向の力が大きく加わると、互いに嵌合された球面管継手の内周面と上流側排気管の管端部の外周面との間でスティックスリップが生じ、スティックスリップに起因する異音が発生して自動車の運転者、乗客に不快感を与えることになる。
【0006】
この問題を解決すべく種々の技術が提案されているが、提案の一つの技術には、球面管継手をその内周面で上流側排気管の管端部の外周面に装着しないで、代わりに、その外周面でフランジ部材に装着して、これによりスティックスリップに起因する異音の発生を防止するようにしたものがあるが、斯かる技術によれば、構成部材の位置ずれ及び摺動面間での隙間が生じ易く、必ずしも満足し得るものではない。
【0007】
本発明は前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、マニホールドに接続された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、構成部材の位置ずれ及び摺動面間での隙間の生じない排気管継手装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の排気管継手装置は、上流側排気管と下流側排気管とをそれぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置し、上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管端部に凹球面を有する環状シール体を設け、上流側排気管と下流側排気管とのうちの他方の排気管の管端部に、凹球面に摺動自在に接触すると共に、凹球面の曲率中心から一方の排気管方向側に所与の距離だけ離れた軸心上の位置を中心とする円であって軸方向に直交する面内に位置する円の上を曲率中心とし且つ凹球面の曲率半径Rに対して小さい曲率半径rのトロイダル凸曲面を設け、両排気管の管端部間に、トロイダル凸曲面を凹球面に弾性的に押圧する弾性押圧手段を設けてなる。
【0009】
第一の態様の排気管継手装置によれば、環状シール体の凹球面にトロイダル凸曲面を摺動自在に接触させるために、摺動面が限られた領域となる結果、マニホールドに接続された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等の発生確率が減少して、スティックスリップ等に起因する異常音を実質的に発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、トロイダル凸曲面を環状シール体の凹球面で包むようになるために、構成部材の位置ずれ及び摺動面での隙間を生じさせないようにし得る。
【0010】
また第一の態様の排気管継手装置によれば、環状シール体と排気管の管端部の外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのスティックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに接続された排気管に捩り方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を上記と相俟って発生させることがない。
【0011】
本発明の第一の態様における環状シール体は、好ましい例ではその第二の態様の排気管継手装置のように、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層を有しており、ここで、凹球面は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層の平滑な露出面からなる。
【0012】
上記の態様の排気管継手装置では、トロイダル凸曲面を下流側排気管の管端部に、環状シール体を上流側排気管の管端部に夫々設けてもよいのであるが、好ましくは本発明の第三の態様の排気管継手装置のように、トロイダル凸曲面は上流側排気管の管端部に、環状シール体は下流側排気管の管端部に設けられている。
【0013】
本発明の第四の態様の排気管継手装置は、上流側排気管と下流側排気管とをそれぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置し、上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管端部に凸球面を設け、上流側排気管と下流側排気管とのうちの他方の排気管の管端部に、凸球面に摺動自在に接触すると共に、凸球面の曲率中心から一方の排気管方向側に所与の距離だけ離れた軸心上の位置を中心とする円であって軸方向に直交する面内に位置する円の上を曲率中心とし且つ凸球面の曲率半径rに対して大きい曲率半径Rのトロイダル凹曲面を有する環状シール体を設け、両排気管の管端部間に、凸球面をトロイダル凹曲面に弾性的に押圧する弾性押圧手段を設けてなる。
【0014】
第四の態様の排気管継手装置によれば、第一の態様の排気管継手装置と同様に、環状シール体のトロイダル凹曲面を凸球面に摺動自在に接触させるために、摺動面が限られた領域となる結果、マニホールドに接続された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等の発生確率が減少して、スティックスリップ等に起因する異常音を実質的に発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、凸球面を環状シール体のトロイダル凹曲面で包むようになるために、構成部材の位置ずれ及び摺動面での隙間を生じさせないようにできる。
【0015】
また第四の態様の排気管継手装置でも、環状シール体と排気管の管端部の外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのスティックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに接続された排気管に捩り方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を上記と相俟って発生させることがない。
【0016】
本発明の第四の態様における環状シール体も、好ましい例ではその第五の態様の排気管継手装置のように、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層を有しており、ここで、トロイダル凹曲面は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層の平滑な露出面からなる。
【0017】
上記の第四又は第五の態様の排気管継手装置でも、凸球面を下流側排気管の管端部に、環状シール体を上流側排気管の管端部に夫々設けてもよいのであるが、好ましくは本発明の第六の態様の排気管継手装置のように、凸球面は上流側排気管の管端部に、環状シール体は下流側排気管の管端部に設けられている。
【0018】
本発明において環状シール体は、好ましい例ではその第七の態様の排気管継手装置のように、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混在一体となった金網からなる補強材との圧縮成形物からなる。
【0019】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれら例には何等限定されないのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示す排気管継手装置1は、上流側排気管2と下流側排気管3とをそれぞれの端面4及び5で隙間を残して相対峙して配置し、上流側排気管2と下流側排気管3とのうち、自動車エンジンのマニホールドに接続された上流側排気管2の管端部6には、トロイダル凸曲面7を有するフランジ部材8が取り付けられており、上流側排気管2と下流側排気管3とのうち、大気側に配された下流側排気管3の管端部9には、円錐凹面10を有するフランジ部材11が取り付けられており、円錐凹面10には、凹球面15を有した環状シール体16が装着されており、フランジ部材8及び11は、トロイダル凸曲面7を凹球面15に弾性的に押圧するべく、一対の弾性手段17により互いに接近するように軸方向に弾性的に付勢されている。
【0021】
フランジ部材8は、トロイダル凸曲面7に加えて、管端部6内と管端部9内とを連通する貫通孔31を規定する内周面32を有すると共に、トロイダル凸曲面7が設けられたフランジ基部33と、フランジ基部33と一体に形成されていると共に、一対の貫通孔34を有したフランジ部35とを具備しており、フランジ基部33において管端部6に溶接等により固着されて取り付けられている。
【0022】
上流側排気管2の管端部6にフランジ部材8を介して設けられていると共に、凹球面15に摺動自在に接触したトロイダル凸曲面7は、凹球面15の曲率中心O1から下流側排気管3方向側に所与の距離δL1だけ離れた軸心X上の位置36を中心とすると共に、軸方向に直交する面(図1の紙面に直交する面)内に位置する曲率半径Δr1の円の上を曲率中心O2とし且つ凹球面15の曲率半径Rに対して小さい曲率半径rを有している。
【0023】
トロイダル凸曲面7は、上流側排気管2及び下流側排気管3間に剪断方向の相対角変位(揺動)が生じていない際に、曲率中心O1と曲率中心O2とを結ぶ線の延長線上の位置37を略中央として凹球面15に面接触している。
【0024】
フランジ部材11は、円錐凹面10に加えて、円錐凹面10に連接すると共に、軸方向に対して実質的に直交する面からなる環状平坦内面41を更に有しているフランジ基部42と、フランジ基部42と一体に形成されていると共に、一対の貫通孔43を有したフランジ部44とを具備しており、フランジ基部42において管端部9に溶接等により固着されて取り付けられている。
【0025】
下流側排気管3の管端部9にフランジ部材11を介して設けられていると共に、凹球面15を有する環状シール体16は、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混在一体となった金網からなる補強材との圧縮成形物からなって、凹球面15を有した内面側に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層51を有しており、凹球面15は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層51の平滑な露出面からなっている。
【0026】
また、環状シール体16は、円錐凹面10に対応して円錐外面52を有している上に、軸方向に対して実質的に直交する面からなると共に、環状平坦内面41に当接する環状平坦端面53を有しており、円錐外面52及び環状平坦端面53でフランジ部材11の円錐凹面10及び環状平坦内面41に接触して装着されている。
【0027】
両排気管2及び3の管端部6及び9間に設けられた弾性手段17は、一端部がフランジ部35の各貫通孔34を貫通した一対のボルト61と、各ボルト61の一端部に螺着されたナット62と、各ボルト61を囲繞していると共に各ボルト61の頭部63とフランジ部44との間に配された一対のコイルばね64とを具備しており、トロイダル凸曲面7の凹球面15への摺動自在な接触を確保する弾性力を発生している。
【0028】
以上の排気管継手装置1において、上流側排気管2及び下流側排気管3間に生ずる剪断方向の相対角変位(揺動)及び捩り方向の相対的回転(捩り)は、潤滑すべり層51の露出面である環状シール体16の凹球面15とフランジ部材8のトロイダル凸曲面7との相対的な摺動で許容される。
【0029】
そして、排気管継手装置1においては、環状シール体16の凹球面15にトロイダル凸曲面7を摺動自在に接触させるために、相互の摺動面が限られた領域となる結果、マニホールドに接続された上流側排気管2に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等の発生確率が減少して、スティックスリップ等に起因する異常音を実質的に発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、トロイダル凸曲面7を環状シール体16の凹球面15で包むようになるために、フランジ部材8を軸方向の位置及び大きな揺動に関して拘束できて、フランジ部材8の先端部が過度に環状シール体16に嵌入されることを防止できる上に、フランジ部材8が環状シール体16から離反することを防止でき、而して、フランジ部材8の位置ずれを生じさせないようにし得ると共に、トロイダル凸曲面7と凹球面15との間の摺動面に隙間を生じさせないようにし得る。
【0030】
更に、排気管継手装置1においては、環状シール体16がフランジ部材11の円錐凹面10に装着されているために、環状シール体16と上流側排気管2の管端部6の外周面との間又は下流側排気管3の管端部9の外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのスティックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに接続された上流側排気管2に捩り方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生させることがない。
【0031】
また、排気管継手装置1においては、フランジ部材11の環状平坦内面41に環状シール体16の環状平坦端面53が当接しているために、弾性手段17による環状シール体16の軸方向の移動を確実に阻止でき、環状シール体16の位置がフランジ部材11に対して弾性手段17による弾性力により軸方向にずれることがなくなる。
【0032】
ところで、上記の排気管継手装置1においては、トロイダル凸曲面7を有してフランジ部材8を構成する一方、凹球面15を有して環状シール体16を構成したが、これに代えて、図2に示すように、凸球面71を有してフランジ部材8を構成する一方、トロイダル凹曲面72を有して環状シール体16を構成してもよい。
【0033】
即ち、図2に示す排気管継手装置1においては、上流側排気管2の管端部6には、凸球面71を有するフランジ部材8が取り付けられており、下流側排気管3の管端部9に取り付けられたフランジ部材11の円錐凹面10には、トロイダル凹曲面72を有した環状シール体16が装着されている。
【0034】
上流側排気管2の管端部6にフランジ部材8を介して設けられた凸球面71は、一対の弾性手段17によりトロイダル凹曲面72に弾性的に押圧されて当該トロイダル凹曲面72に摺動自在に接触しており、下流側排気管3の管端部9にフランジ部材11を介して設けられた環状シール体16のトロイダル凹曲面72は、凸球面71の曲率中心O3から上流側排気管2方向側に所与の距離δL2だけ離れた軸心X上の位置75を中心とすると共に、軸方向に直交する面(図2の紙面に直交する面)内に位置する曲率半径Δr2の円の上を曲率中心O4とし且つ凸球面71の曲率半径rに対して大きい曲率半径Rを有しており、本例においても、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混在一体となった金網からなる補強材との圧縮成形物からなる環状シール体16は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層76をトロイダル凹曲面72側に有しており、潤滑すべり層76の平滑な露出面からなるトロイダル凹曲面72は、上流側排気管2及び下流側排気管3間に剪断方向の相対角変位(揺動)が生じていない際に、曲率中心O4と曲率中心O3とを結ぶ線の延長線上の位置77を略中央として凸球面71に面接触している。
【0035】
図2に示す排気管継手装置1でも、図1に示す排気管継手装置1と同様に、上流側排気管2及び下流側排気管3間に生ずる剪断方向の相対角変位(揺動)及び捩り方向の相対的回転(捩り)は、フランジ部材8の凸球面71と潤滑すべり層76の露出面である環状シール体16のトロイダル凹曲面72との相対的な摺動で許容される。
【0036】
そして、図2に示す排気管継手装置1においては、環状シール体16のトロイダル凹曲面72に凸球面71を摺動自在に接触させるために、相互の摺動面が限られた領域となる結果、マニホールドに接続された上流側排気管2に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等の発生確率が減少して、スティックスリップ等に起因する異常音を実質的に発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、フランジ部材8の凸球面71を環状シール体16のトロイダル凹曲面72で包むようになるために、フランジ部材8を軸方向の位置及び大きな揺動に関して拘束できて、フランジ部材8の先端部が過度に環状シール体16に嵌入されることを防止できる上に、フランジ部材8が環状シール体16から離反することを防止でき、而して、フランジ部材8の位置ずれを生じさせないようにし得ると共に、凸球面71とトロイダル凹曲面72との間の摺動面に隙間を生じさせないようにし得る。
【0037】
更に、図2に示す排気管継手装置1においても、環状シール体16がフランジ部材11の円錐凹面10に装着されているために、環状シール体16と上流側排気管2の管端部6の外周面との間又は下流側排気管3の管端部9の外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのスティックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに接続された上流側排気管2に捩り方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生させることがない上に、フランジ部材11の環状平坦内面41に環状シール体16の環状平坦端面53が当接しているために、弾性手段17による環状シール体16の軸方向の移動を確実に阻止でき、環状シール体16の位置がフランジ部材11に対して弾性手段17による弾性力により軸方向にずれることがなくなる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、マニホールドに接続された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生させることがなく、運転者に不快感を与えることがない上に、構成部材の位置ずれ及び摺動面間での隙間の生じない排気管継手装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の好ましい他の例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 排気管継手装置
2 上流側排気管
3 下流側排気管
4、5 端面
6、9 管端部
8、11 フランジ部材
10 円錐凹面
15 凹球面
16 環状シール体
17 弾性手段

Claims (6)

  1. 上流側排気管と下流側排気管とをそれぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置し、上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管端部に凹球面を有する環状シール体を設け、上流側排気管と下流側排気管とのうちの他方の排気管の管端部に、凹球面に摺動自在に接触すると共に、凹球面の曲率中心から一方の排気管方向側に所与の距離だけ離れた軸心上の位置を中心とする円であって軸方向に直交する面内に位置する円の上を曲率中心とし且つ凹球面の曲率半径Rに対して小さい曲率半径rのトロイダル凸曲面を設け、両排気管の管端部間に、トロイダル凸曲面を凹球面に弾性的に押圧する弾性押圧手段を設けてなり、一方の排気管の管端部には、円錐凹面と円錐凹面に連接すると共に軸方向に対して直交する面からなる環状平坦内面とが設けられており、環状シール体は、円錐外面と、軸方向に対して直交する面からなる環状平坦端面とを有しており、円錐外面及び環状平坦端面で円錐凹面及び環状平坦内面に接触して上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管端部に設けられており、環状シール体は、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混在一体となった金網からなる補強材との圧縮成形物からなる排気管継手装置。
  2. 環状シール体は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層を有しており、凹球面は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層の平滑な露出面からなる請求項1に記載の排気管継手装置。
  3. トロイダル凸曲面は上流側排気管に、環状シール体は下流側排気管に夫々設けられている請求項1又は2に記載の排気管継手装置。
  4. 上流側排気管と下流側排気管とをそれぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置し、上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管端部に凸球面を設け、上流側排気管と下流側排気管とのうちの他方の排気管の管端部に、凸球面に摺動自在に接触すると共に、凸球面の曲率中心から一方の排気管方向側に所与の距離だけ離れた軸心上の位置を中心とする円であって軸方向に直交する面内に位置する円の上を曲率中心とし且つ凸球面の曲率半径rに対して大きい曲率半径Rのトロイダル凹曲面を有する環状シール体を設け、両排気管の管端部間に、凸球面をトロイダル凹曲面に弾性的に押圧する弾性押圧手段を設けてなり、他方の排気管の管端部には、円錐凹面と円錐凹面に連接すると共に軸方向に対して直交する面からなる環状平坦内面とが設けられており、環状シール体は、円錐外面と、軸方向に対して直交する面からなる環状平坦端面とを有しており、円錐外面及び環状平坦端面で円錐凹面及び環状平坦内面に接触して上流側排気管と下流側排気管とのうちの他方の排気管の管端部に設けられており、環状シール体は、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混在一体となった金網からなる補強材との圧縮成形物からなる排気管継手装置。
  5. 環状シール体は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からなる潤滑すべり層を有しており、トロイダル凹曲面は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層の平滑な露出面からなる請求項4に記載の排気管継手装置。
  6. 凸球面は上流側排気管に、環状シール体は下流側排気管に夫々設けられている請求項4又は5に記載の排気管継手装置。
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