JP2003041932A - 排気管継手装置 - Google Patents
排気管継手装置Info
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- JP2003041932A JP2003041932A JP2001227189A JP2001227189A JP2003041932A JP 2003041932 A JP2003041932 A JP 2003041932A JP 2001227189 A JP2001227189 A JP 2001227189A JP 2001227189 A JP2001227189 A JP 2001227189A JP 2003041932 A JP2003041932 A JP 2003041932A
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- peripheral surface
- spherical
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力さ
れた場合に、異常音を発生させることがない排気管継手
装置。 【解決手段】 排気管30にその外周面に管端部31を
残してフランジ50が立設され、管端部31の外周面に
なだらかな稜線部32、32を有した少なくとも一つの
環状山部33が形成され、管端部31の外周面に内周面
と部分凸球面を有した外周面と部分凸球面の大径側に環
状端面74とを備え且つ潤滑すべり層を有し、潤滑すべ
り層が部分凸球面において露出している球帯状シール体
70が内周面を環状山部33に圧接させ、環状端面をフ
ランジ50の側面52に当接させて嵌合固定され、排気
管40の管端部には、球帯状シール体70の部分凸球面
に摺動自在に接触する部分凹球面44を有したシール座
部材43を設け、排気管30と排気管40とは押圧手段
100によって相対角変位自在に連結される。
れた場合に、異常音を発生させることがない排気管継手
装置。 【解決手段】 排気管30にその外周面に管端部31を
残してフランジ50が立設され、管端部31の外周面に
なだらかな稜線部32、32を有した少なくとも一つの
環状山部33が形成され、管端部31の外周面に内周面
と部分凸球面を有した外周面と部分凸球面の大径側に環
状端面74とを備え且つ潤滑すべり層を有し、潤滑すべ
り層が部分凸球面において露出している球帯状シール体
70が内周面を環状山部33に圧接させ、環状端面をフ
ランジ50の側面52に当接させて嵌合固定され、排気
管40の管端部には、球帯状シール体70の部分凸球面
に摺動自在に接触する部分凹球面44を有したシール座
部材43を設け、排気管30と排気管40とは押圧手段
100によって相対角変位自在に連結される。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の排気管継
手装置に関するものである。
手装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの排気ガスは、エンジン
から車体フレームなどに配置された排気管に導かれて大
気中に排出されるが、この排気管はエンジンのトルク反
力及び慣性力などにより繰り返し曲げ応力を受ける。と
くに前輪駆動横置きエンジン(FF車)の場合は、縦置
きエンジンの場合に比較して、この曲げ応力はかなり大
きいものとなる。したがって、エンジンの振動が排気管
つり架具を伝わって車室内にもたらされたり、あるいは
騒音の原因にもなるばかりでなく排気管の疲労折損など
の不具合を生じる危険もある。このような問題を解決す
るために、従来、排気管の所定箇所に排気管継手装置、
例えば球面管継手を配置して応力を吸収させるなどの手
段が講じられている。
から車体フレームなどに配置された排気管に導かれて大
気中に排出されるが、この排気管はエンジンのトルク反
力及び慣性力などにより繰り返し曲げ応力を受ける。と
くに前輪駆動横置きエンジン(FF車)の場合は、縦置
きエンジンの場合に比較して、この曲げ応力はかなり大
きいものとなる。したがって、エンジンの振動が排気管
つり架具を伝わって車室内にもたらされたり、あるいは
騒音の原因にもなるばかりでなく排気管の疲労折損など
の不具合を生じる危険もある。このような問題を解決す
るために、従来、排気管の所定箇所に排気管継手装置、
例えば球面管継手を配置して応力を吸収させるなどの手
段が講じられている。
【0003】ここで、この種球面管継手の一例を図8に
基づいて説明すると、つぎのとおりである。図8におい
て、上流側排気管(エンジン側)1と下流側排気管(大
気側)2とは、それぞれの端面で僅かな隙間Sを残して
相対峙するように同一軸線上に配置されている。上流側
排気管1の管端部3の外周面には、貫通孔を規定した内
面4と部分凸球面5からなる外面とを有した球帯状シー
ル体6が内面4で嵌合され、上流側排気管1の外周面に
設けられたフランジ8の側面16には、球帯状シール体
6の大径側の環状端面7が接触している。
基づいて説明すると、つぎのとおりである。図8におい
て、上流側排気管(エンジン側)1と下流側排気管(大
気側)2とは、それぞれの端面で僅かな隙間Sを残して
相対峙するように同一軸線上に配置されている。上流側
排気管1の管端部3の外周面には、貫通孔を規定した内
面4と部分凸球面5からなる外面とを有した球帯状シー
ル体6が内面4で嵌合され、上流側排気管1の外周面に
設けられたフランジ8の側面16には、球帯状シール体
6の大径側の環状端面7が接触している。
【0004】一方、下流側排気管2の管端部には、球帯
状シール体6の部分凸球面5に対応する部分凹球面9を
有したシール座部17とシール座部17から一体的に延
設されたフランジ部10とを備えたシール座部材11が
固着されており、球帯状シール体6の部分凸球面5にシ
ール座部材11の部分凹球面9が摺動自在に接触してい
る。
状シール体6の部分凸球面5に対応する部分凹球面9を
有したシール座部17とシール座部17から一体的に延
設されたフランジ部10とを備えたシール座部材11が
固着されており、球帯状シール体6の部分凸球面5にシ
ール座部材11の部分凹球面9が摺動自在に接触してい
る。
【0005】上流側排気管1と下流側排気管2とは、一
端がフランジ8に固定され、他端がフランジ部10を貫
通して配された一対のボルト12と、ボルト12の外周
面を囲繞してボルト12の頭部13とフランジ部10と
の間に配された一対のコイルばね14とからなる弾性連
結装置15により互いに連結されており、下流側排気管
2には常時、上流側排気管1の方向に一対のコイルばね
14のばね力が付勢されている。そして、上流側排気管
1と下流側排気管2との間に生じる相対角変位は、球帯
状シール体6の部分凸球面5とシール座部材11の部分
凹球面9との摺動で許容される。
端がフランジ8に固定され、他端がフランジ部10を貫
通して配された一対のボルト12と、ボルト12の外周
面を囲繞してボルト12の頭部13とフランジ部10と
の間に配された一対のコイルばね14とからなる弾性連
結装置15により互いに連結されており、下流側排気管
2には常時、上流側排気管1の方向に一対のコイルばね
14のばね力が付勢されている。そして、上流側排気管
1と下流側排気管2との間に生じる相対角変位は、球帯
状シール体6の部分凸球面5とシール座部材11の部分
凹球面9との摺動で許容される。
【0006】斯かる球面管継手により上記の問題を効果
的に解決できるのであるが、近年ではFF車については
エンジンの後方にマニホールドが配置され、さらにこマ
ニホールド近傍に上記の球面管継手が設けられる場合が
ある。この場合においては、マニホールドに接続される
排気管には特に捩り方向(排気管の管軸を中心とした回
転方向)の力と剪断方向(排気管の管軸と直交する方
向)の力が加わり、これらの力が球面管継手にも入力さ
れることになる。
的に解決できるのであるが、近年ではFF車については
エンジンの後方にマニホールドが配置され、さらにこマ
ニホールド近傍に上記の球面管継手が設けられる場合が
ある。この場合においては、マニホールドに接続される
排気管には特に捩り方向(排気管の管軸を中心とした回
転方向)の力と剪断方向(排気管の管軸と直交する方
向)の力が加わり、これらの力が球面管継手にも入力さ
れることになる。
【0007】球面管継手においては、上流側排気管1及
び下流側排気管2に相対的な捩り方向及び剪断方向の変
位を生じさせる力が入力されると、球帯状シール体6の
部分凸球面5とシール座部材11の部分凹球面9との摺
動に加えて、球帯状シール体6の大径側の環状端面7と
フランジ8の側面16との当接面に摺動が生じるように
なる。前者の摺動は、部分凸球面5に潤滑被覆処理がな
されるために、スティックスリップ等に起因する異常音
を発生させることなく円滑になされるが、後者の摺動
は、球帯状シール体6の製造上の制約により、球帯状シ
ール体6の大径側の環状端面7には特に潤滑被覆処理が
なされていない結果、フランジ8の側面16と環状端面
7で露出する球帯状シール体6の耐熱材との摺動とな
り、往々にしてスティックスリップ等に起因する異常音
を発生させる虞があり、この異常音が運転者等に不快感
を与えるという問題を生じる虞がある。
び下流側排気管2に相対的な捩り方向及び剪断方向の変
位を生じさせる力が入力されると、球帯状シール体6の
部分凸球面5とシール座部材11の部分凹球面9との摺
動に加えて、球帯状シール体6の大径側の環状端面7と
フランジ8の側面16との当接面に摺動が生じるように
なる。前者の摺動は、部分凸球面5に潤滑被覆処理がな
されるために、スティックスリップ等に起因する異常音
を発生させることなく円滑になされるが、後者の摺動
は、球帯状シール体6の製造上の制約により、球帯状シ
ール体6の大径側の環状端面7には特に潤滑被覆処理が
なされていない結果、フランジ8の側面16と環状端面
7で露出する球帯状シール体6の耐熱材との摺動とな
り、往々にしてスティックスリップ等に起因する異常音
を発生させる虞があり、この異常音が運転者等に不快感
を与えるという問題を生じる虞がある。
【0008】また、フランジ8の側面16と大径側の環
状端面7で露出する球帯状シール体6の耐熱材との摺動
においては、環状端面7で露出する球帯状シール体6の
耐熱材に摩耗を生じさせ、フランジ8の側面16と球帯
状シール体6の大径側の環状端面7との当接面の密封性
が損われ、当該当接面からの排気ガスの漏洩を惹起させ
る虞がある。
状端面7で露出する球帯状シール体6の耐熱材との摺動
においては、環状端面7で露出する球帯状シール体6の
耐熱材に摩耗を生じさせ、フランジ8の側面16と球帯
状シール体6の大径側の環状端面7との当接面の密封性
が損われ、当該当接面からの排気ガスの漏洩を惹起させ
る虞がある。
【0009】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、マニホールドに接続
された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された
場合においても、スティックスリップ等に起因する異常
音を発生させることがなく、運転者に不快感を与えるこ
とのない排気管継手装置を提供することにある。
あって、その目的とするところは、マニホールドに接続
された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された
場合においても、スティックスリップ等に起因する異常
音を発生させることがなく、運転者に不快感を与えるこ
とのない排気管継手装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の排
気管継手装置は、上流側排気管と下流側排気管とがそれ
ぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置されており、
上流側排気管にはその外周面に管端部を残してフランジ
が立設されていると共に管端部の外周面には、なだらか
な稜線部を有した少なくとも一つの環状山部が形成され
ており、管端部の外周面には、内周面と部分凸球面を有
した外周面と部分凸球面の大径側に環状端面とを備え且
つ潤滑すべり層を有していると共に当該潤滑すべり層が
部分凸球面において露出している球帯状シール体がその
内周面を環状山部に圧接させ、環状端面をフランジの側
面に当接させて嵌合固定されており、下流側排気管の管
端部には、球帯状シール体の部分凸球面に摺動自在に接
触する部分凹球面を有したシール座部材が設けられてお
り、上流側排気管と下流側排気管とは、押圧手段によっ
て相対角変位自在に互いに連結されていることを特徴と
する。
気管継手装置は、上流側排気管と下流側排気管とがそれ
ぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置されており、
上流側排気管にはその外周面に管端部を残してフランジ
が立設されていると共に管端部の外周面には、なだらか
な稜線部を有した少なくとも一つの環状山部が形成され
ており、管端部の外周面には、内周面と部分凸球面を有
した外周面と部分凸球面の大径側に環状端面とを備え且
つ潤滑すべり層を有していると共に当該潤滑すべり層が
部分凸球面において露出している球帯状シール体がその
内周面を環状山部に圧接させ、環状端面をフランジの側
面に当接させて嵌合固定されており、下流側排気管の管
端部には、球帯状シール体の部分凸球面に摺動自在に接
触する部分凹球面を有したシール座部材が設けられてお
り、上流側排気管と下流側排気管とは、押圧手段によっ
て相対角変位自在に互いに連結されていることを特徴と
する。
【0011】第一の態様の排気管継手装置によれば、上
流側排気管と下流側排気管との間に生じる相対角変位
は、球帯状シール体の部分凸球面で露出する潤滑すべり
層と下流側排気管の端部に設けられたシール座部材の部
分凹球面との摺動で許容される。また、球帯状シール体
はその内周面において管端部の外周面の環状山部に圧接
され、管端部の外周面への嵌合力が一層高められて管端
部の外周面に嵌合固定されることにより、捩り方向及び
剪断方向への変位が拘束されるので、上流側排気管と下
流側排気管との間に作用する相対的な捩り方向の力に対
しては球帯状シール体の部分凸球面の潤滑すべり層とシ
ール座部材の部分凹球面との摺動で許容され、フランジ
の側面と球帯状シール体の環状端面との当接面に摺動を
生じることはなく、スティックスリップ等に起因する異
常音の発生はない。また、上流側排気管と下流側排気管
との間に作用する剪断方向の力に対しても、球帯状シー
ル体が剪断方向への変位が拘束されているので、フラン
ジの側面と球帯状シール体の環状端面との当接面に摺動
を生じることはなく、スティックスリップ等に起因する
異常音の発生はない。
流側排気管と下流側排気管との間に生じる相対角変位
は、球帯状シール体の部分凸球面で露出する潤滑すべり
層と下流側排気管の端部に設けられたシール座部材の部
分凹球面との摺動で許容される。また、球帯状シール体
はその内周面において管端部の外周面の環状山部に圧接
され、管端部の外周面への嵌合力が一層高められて管端
部の外周面に嵌合固定されることにより、捩り方向及び
剪断方向への変位が拘束されるので、上流側排気管と下
流側排気管との間に作用する相対的な捩り方向の力に対
しては球帯状シール体の部分凸球面の潤滑すべり層とシ
ール座部材の部分凹球面との摺動で許容され、フランジ
の側面と球帯状シール体の環状端面との当接面に摺動を
生じることはなく、スティックスリップ等に起因する異
常音の発生はない。また、上流側排気管と下流側排気管
との間に作用する剪断方向の力に対しても、球帯状シー
ル体が剪断方向への変位が拘束されているので、フラン
ジの側面と球帯状シール体の環状端面との当接面に摺動
を生じることはなく、スティックスリップ等に起因する
異常音の発生はない。
【0012】上記第一の態様の排気管継手装置におい
て、なだらかな稜線部は、上流側排気管の外周面とのお
りなす角度θが1〜10°の範囲の傾斜面であることが
好ましい。また、球帯状シール体の内周面の直径Dと上
流側排気管の外径d1と環状山部の外径d2とは、d1
<D<d2の寸法関係をもっている。これらの関係によ
り、球帯状シール体はその内周面において管端部の外周
面への嵌合力が高められて当該管端部の外周面に嵌合固
定される。
て、なだらかな稜線部は、上流側排気管の外周面とのお
りなす角度θが1〜10°の範囲の傾斜面であることが
好ましい。また、球帯状シール体の内周面の直径Dと上
流側排気管の外径d1と環状山部の外径d2とは、d1
<D<d2の寸法関係をもっている。これらの関係によ
り、球帯状シール体はその内周面において管端部の外周
面への嵌合力が高められて当該管端部の外周面に嵌合固
定される。
【0013】更に、フランジの側面と球帯状シール体の
環状端面との当接面に摺動を生じることがないので、当
該当接面における排気ガスの漏洩に対するシール性は保
たれる。
環状端面との当接面に摺動を生じることがないので、当
該当接面における排気ガスの漏洩に対するシール性は保
たれる。
【0014】本発明の第二の態様の排気管継手装置は、
第一の態様の排気管継手装置において、管端部の外周面
には、なだらかな稜線部を備えた二つの環状山部が管軸
方向に沿って形成されている。
第一の態様の排気管継手装置において、管端部の外周面
には、なだらかな稜線部を備えた二つの環状山部が管軸
方向に沿って形成されている。
【0015】第二の態様の排気管継手装置によれば、球
帯状シール体は内周面を二つの環状山部に圧接させて管
端部の外周面に嵌合固定されることで、球帯状シール体
は二つの環状山部に安定的に支持されて、その嵌合力が
一層高められるので、前記第一の態様の排気管継手装置
における作用効果をより一層高めることができる。
帯状シール体は内周面を二つの環状山部に圧接させて管
端部の外周面に嵌合固定されることで、球帯状シール体
は二つの環状山部に安定的に支持されて、その嵌合力が
一層高められるので、前記第一の態様の排気管継手装置
における作用効果をより一層高めることができる。
【0016】本発明において球帯状状シール体は、好ま
しい例ではその第三の態様の排気管継手装置のように、
主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と金網からなる補強材との
圧縮成形物からなり、耐熱材が金網からなる補強材の隙
間に配されてなる。
しい例ではその第三の態様の排気管継手装置のように、
主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材と金網からなる補強材との
圧縮成形物からなり、耐熱材が金網からなる補強材の隙
間に配されてなる。
【0017】本発明において潤滑すべり層は、好ましい
例ではその第四の態様の排気管継手装置のように、露出
面としてポリテトラフルオロエチレン樹脂の被覆層と該
被覆層を覆って被覆層と一体化された金網からなる補強
材とが混在一体となった平滑な面を有している。
例ではその第四の態様の排気管継手装置のように、露出
面としてポリテトラフルオロエチレン樹脂の被覆層と該
被覆層を覆って被覆層と一体化された金網からなる補強
材とが混在一体となった平滑な面を有している。
【0018】ここで、潤滑すべり層を有していると共に
この潤滑すべり層が部分凸球面において露出している球
帯状シール体の好ましい例の一つをその製造方法と共に
説明すると、まず金属細線を編むことによって形成され
る筒状金網を用意し、この筒状金網を所定の長さに切断
し、これを一対のローラ間に通して帯状金網を作製し、
これを補強材として使用する。耐熱材として、所定の幅
及び長さに切断した膨張黒鉛シートを用意する。そし
て、帯状金網からなる補強材と膨張黒鉛シートとを重ね
合わせると共に膨張黒鉛シートを内側にし、かつ最外周
では膨張黒鉛シートが位置するように円筒状に捲回し、
円筒体を作製する。
この潤滑すべり層が部分凸球面において露出している球
帯状シール体の好ましい例の一つをその製造方法と共に
説明すると、まず金属細線を編むことによって形成され
る筒状金網を用意し、この筒状金網を所定の長さに切断
し、これを一対のローラ間に通して帯状金網を作製し、
これを補強材として使用する。耐熱材として、所定の幅
及び長さに切断した膨張黒鉛シートを用意する。そし
て、帯状金網からなる補強材と膨張黒鉛シートとを重ね
合わせると共に膨張黒鉛シートを内側にし、かつ最外周
では膨張黒鉛シートが位置するように円筒状に捲回し、
円筒体を作製する。
【0019】上記膨張黒鉛シートと同様の膨張黒鉛シー
トを別途用意し、この別途用意した膨張黒鉛シートの一
方の表面に平均粒径0.3μmのポリテトラフルオロエ
チレン樹脂粉末を固形分として20〜50重量%分散含
有した水性ディスパージョンを刷毛塗り、スプレー等の
手段で被覆し、乾燥して該ポリテトラフルオロエチレン
樹脂の被覆層を形成する。
トを別途用意し、この別途用意した膨張黒鉛シートの一
方の表面に平均粒径0.3μmのポリテトラフルオロエ
チレン樹脂粉末を固形分として20〜50重量%分散含
有した水性ディスパージョンを刷毛塗り、スプレー等の
手段で被覆し、乾燥して該ポリテトラフルオロエチレン
樹脂の被覆層を形成する。
【0020】前記した帯状金網を別途用意し、別途用意
した帯状金網内に前記被覆層を備えた膨張黒鉛シートを
挿入すると共にこれらを一対のローラ間を通して一体化
させた摺動面材を作製する。
した帯状金網内に前記被覆層を備えた膨張黒鉛シートを
挿入すると共にこれらを一対のローラ間を通して一体化
させた摺動面材を作製する。
【0021】このようにして得た摺動面材を被覆層を外
側にして前記円筒体の外周面に巻付け、予備円筒成形体
を作製する。内面に円筒壁面と円筒壁面に連なる部分凹
球壁面と部分凹球壁面に連なる貫通孔を備え、該貫通孔
に段付きコアを嵌挿することによって内部に中空円筒部
と該中空円筒部に連なる球帯状中空部とが形成された金
型を用意し、該金型の段付きコアに前記予備円筒成形体
を挿入する。
側にして前記円筒体の外周面に巻付け、予備円筒成形体
を作製する。内面に円筒壁面と円筒壁面に連なる部分凹
球壁面と部分凹球壁面に連なる貫通孔を備え、該貫通孔
に段付きコアを嵌挿することによって内部に中空円筒部
と該中空円筒部に連なる球帯状中空部とが形成された金
型を用意し、該金型の段付きコアに前記予備円筒成形体
を挿入する。
【0022】金型の中空部に位置せしめられた予備円筒
成形体を、パンチによりコア軸方向に1〜3トン/cm
2の圧力で圧縮成形し、円孔からなる貫通孔を規定する
内周面と、潤滑すべり層が露出した部分凸球面を有した
外周面と、部分凸球面の大径側端面とを有した球帯状シ
ール体を作製する。この圧縮成形により、円筒体の金網
からなる補強材と膨張黒鉛シートからなる耐熱材とは互
いに絡み合って一体化され、部分凸球面はポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂の被覆層と金網からなる補強材とが
混在一体となった潤滑すべり層の平滑な露出面をもって
が形成される。
成形体を、パンチによりコア軸方向に1〜3トン/cm
2の圧力で圧縮成形し、円孔からなる貫通孔を規定する
内周面と、潤滑すべり層が露出した部分凸球面を有した
外周面と、部分凸球面の大径側端面とを有した球帯状シ
ール体を作製する。この圧縮成形により、円筒体の金網
からなる補強材と膨張黒鉛シートからなる耐熱材とは互
いに絡み合って一体化され、部分凸球面はポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂の被覆層と金網からなる補強材とが
混在一体となった潤滑すべり層の平滑な露出面をもって
が形成される。
【0023】本発明において、好ましい例ではその第五
の態様の排気管継手装置のように、シール座部材は、部
分凹球面を有したシール座部と、シール座部から一体的
に延設されたフランジ部とを具備しており、押圧手段
は、フランジに一端が固定され、他端がフランジ部を貫
通して配された一対のボルトと、部分凸球面の部分凹球
面への摺動自在な接触を確保する弾力性を発生するよう
に、ボルトの外周面を囲繞してボルトの頭部とフランジ
部との間に配置された一対のコイルばねとを具備してい
る。
の態様の排気管継手装置のように、シール座部材は、部
分凹球面を有したシール座部と、シール座部から一体的
に延設されたフランジ部とを具備しており、押圧手段
は、フランジに一端が固定され、他端がフランジ部を貫
通して配された一対のボルトと、部分凸球面の部分凹球
面への摺動自在な接触を確保する弾力性を発生するよう
に、ボルトの外周面を囲繞してボルトの頭部とフランジ
部との間に配置された一対のコイルばねとを具備してい
る。
【0024】次に本発明の実施の形態を、図に示す好ま
しい実施例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本
発明はこれら実施例には何等限定されないのである。
しい実施例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本
発明はこれら実施例には何等限定されないのである。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に示す排気管継手装置20に
おいて、エンジン側に連結された上流側排気管30と大
気側に連結された下流側排気管40とがそれぞれの端面
で隙間Sを残して相対峙して配置されている。上流側排
気管30の外周面には管端部31を残して上流側排気管
30の管軸Lと直交する方向、すなわち径方向に伸びた
フランジ50が溶接等により固着されて設けられてい
る。
おいて、エンジン側に連結された上流側排気管30と大
気側に連結された下流側排気管40とがそれぞれの端面
で隙間Sを残して相対峙して配置されている。上流側排
気管30の外周面には管端部31を残して上流側排気管
30の管軸Lと直交する方向、すなわち径方向に伸びた
フランジ50が溶接等により固着されて設けられてい
る。
【0026】フランジ50は、中央部に円孔からなる貫
通孔を規定する内周面51と内周面を囲んで管軸L方向
に面する側面52を備えており、フランジ50は内周面
51で規定された中央部の円孔に挿通された上流側排気
管30の外周面に管端部31を残して溶接等により内周
面51において固定されている。
通孔を規定する内周面51と内周面を囲んで管軸L方向
に面する側面52を備えており、フランジ50は内周面
51で規定された中央部の円孔に挿通された上流側排気
管30の外周面に管端部31を残して溶接等により内周
面51において固定されている。
【0027】上流側排気管30の管端部31の外周面に
は、管端部31の両端部から管端部31の管軸L方向の
中央部に向って互いに径方向外方に傾斜するなだらかな
稜線部32、32と稜線部32、32が交差して形成さ
れる環状山部33とが形成されている。本例では、なだ
らかな稜線部32、32は上流側排気管30の外周面と
のおりなす角度θが5°の傾斜面からなる。
は、管端部31の両端部から管端部31の管軸L方向の
中央部に向って互いに径方向外方に傾斜するなだらかな
稜線部32、32と稜線部32、32が交差して形成さ
れる環状山部33とが形成されている。本例では、なだ
らかな稜線部32、32は上流側排気管30の外周面と
のおりなす角度θが5°の傾斜面からなる。
【0028】上流側排気管30の管端部31の外周面に
は、中央に円孔からなる貫通孔を規定する内周面71と
部分凸球面72を有した外周面73と部分凸球面72の
大径側に環状端面74とを備えると共に潤滑すべり層7
5が部分凸球面72において露出している球帯状シール
体70がその内周面71を上流側排気管30の管端部3
1の外周面に形成された環状山部33に圧接させ、環状
端面74をフランジ50の側面52に当接させて嵌合固
定されている。ここで、球帯状シール体70の内周面7
1の直径Dと上流側排気管30の外径d1と環状山部3
3の外径d2とは、d1<D<d2の寸法関係をもって
いる(図3参照)。これらの寸法関係により、球帯状シ
ール体70はその内周面71において管端部31の外周
面への嵌合力が高められて当該管端部31の外周面に嵌
合固定される。
は、中央に円孔からなる貫通孔を規定する内周面71と
部分凸球面72を有した外周面73と部分凸球面72の
大径側に環状端面74とを備えると共に潤滑すべり層7
5が部分凸球面72において露出している球帯状シール
体70がその内周面71を上流側排気管30の管端部3
1の外周面に形成された環状山部33に圧接させ、環状
端面74をフランジ50の側面52に当接させて嵌合固
定されている。ここで、球帯状シール体70の内周面7
1の直径Dと上流側排気管30の外径d1と環状山部3
3の外径d2とは、d1<D<d2の寸法関係をもって
いる(図3参照)。これらの寸法関係により、球帯状シ
ール体70はその内周面71において管端部31の外周
面への嵌合力が高められて当該管端部31の外周面に嵌
合固定される。
【0029】内周面71及び外周面73に加えて環状端
面74を備えた球帯状シール体70は、図4及び図5に
示すように、金属細線から形成された金網からなる補強
材bと膨張黒鉛シートからなる耐熱材aとを圧縮成形し
て、耐熱材aが金網からなる補強材bの隙間に配された
圧縮成形物からなり、潤滑すべり層75は、部分凸球面
72において露出している露出面としてポリテトラフル
オロエチレン樹脂の被覆層cと被覆層cを覆って被覆層
cと一体化された金網からなる補強材bとが混在一体と
なった平滑な面を有している。
面74を備えた球帯状シール体70は、図4及び図5に
示すように、金属細線から形成された金網からなる補強
材bと膨張黒鉛シートからなる耐熱材aとを圧縮成形し
て、耐熱材aが金網からなる補強材bの隙間に配された
圧縮成形物からなり、潤滑すべり層75は、部分凸球面
72において露出している露出面としてポリテトラフル
オロエチレン樹脂の被覆層cと被覆層cを覆って被覆層
cと一体化された金網からなる補強材bとが混在一体と
なった平滑な面を有している。
【0030】下流側排気管40の管端部には、球帯状シ
ール体70の部分凸球面72に摺動自在に接触する部分
凹球面44を有したシール座部材43が溶接等により固
着して設けられており、シール座部材43は、部分凹球
面44を有したシール座部41と、シール座部41から
一体的に径方向に延設されたフランジ部42とを備えて
いる。
ール体70の部分凸球面72に摺動自在に接触する部分
凹球面44を有したシール座部材43が溶接等により固
着して設けられており、シール座部材43は、部分凹球
面44を有したシール座部41と、シール座部41から
一体的に径方向に延設されたフランジ部42とを備えて
いる。
【0031】上流側排気管30及び下流側排気管40
は、一端がフランジ50に固定され、他端がシール座部
材43のフランジ部42を貫通して配された一対のボル
ト80と、ボルト80の外周面を囲繞してボルト80の
頭部81とフランジ部42との間に配された一対のコイ
ルばね90とからなる押圧手段100により互いに連結
されており、下流側排気管40には常時、上流側排気管
30方向に一対のコイルばね90のばね力が付勢されて
おり、一対のコイルばね90は、部分凸球面72の部分
凹球面44への摺動自在な接触を確保する弾性力を発生
している。
は、一端がフランジ50に固定され、他端がシール座部
材43のフランジ部42を貫通して配された一対のボル
ト80と、ボルト80の外周面を囲繞してボルト80の
頭部81とフランジ部42との間に配された一対のコイ
ルばね90とからなる押圧手段100により互いに連結
されており、下流側排気管40には常時、上流側排気管
30方向に一対のコイルばね90のばね力が付勢されて
おり、一対のコイルばね90は、部分凸球面72の部分
凹球面44への摺動自在な接触を確保する弾性力を発生
している。
【0032】上記構成からなる排気管継手装置20にお
いて、上流側排気管30と下流側排気管40との間に生
ずる相対角変位は、潤滑すべり層75の露出面である球
帯状シール体70の部分凸球面72とシール座部41の
部分凹球面44との相対的な摺動で許容される。
いて、上流側排気管30と下流側排気管40との間に生
ずる相対角変位は、潤滑すべり層75の露出面である球
帯状シール体70の部分凸球面72とシール座部41の
部分凹球面44との相対的な摺動で許容される。
【0033】排気管継手装置20に剪断方向の力が作用
した場合、球帯状シール体70はその内周面71が管端
部31の外周面の環状山部33に圧接されて管端部31
の外周面への嵌合力が一層高められることにより、剪断
方向の変位が拘束されているので、球帯状シール体70
の剪断方向の変位に基づく球帯状シール体70の環状端
面74とフランジ50の側面52との当接面での摺動を
生じることはなく、スティックスリップ等に起因する異
常音の発生はない。
した場合、球帯状シール体70はその内周面71が管端
部31の外周面の環状山部33に圧接されて管端部31
の外周面への嵌合力が一層高められることにより、剪断
方向の変位が拘束されているので、球帯状シール体70
の剪断方向の変位に基づく球帯状シール体70の環状端
面74とフランジ50の側面52との当接面での摺動を
生じることはなく、スティックスリップ等に起因する異
常音の発生はない。
【0034】また、排気管継手装置20に捩り方向の力
が作用した場合でも、斯かる捩り方向の力で球帯状シー
ル体70の部分凸球面72とシール座部41の部分凹球
面44との接触面では摺動が生じ、当該摺動によって捩
り方向の力が許容されるが、球帯状シール体70はその
内周面71が管端部31の外周面の環状山部33に圧接
されて管端部31の外周面への嵌合力が一層高められて
捩り方向の力に対してその変位が拘束されているので、
球帯状シール体70の環状端面74とフランジ50の側
面52との当接面での摺動を生じることはなく、スティ
ックスリップ等に起因する異常音の発生はない。
が作用した場合でも、斯かる捩り方向の力で球帯状シー
ル体70の部分凸球面72とシール座部41の部分凹球
面44との接触面では摺動が生じ、当該摺動によって捩
り方向の力が許容されるが、球帯状シール体70はその
内周面71が管端部31の外周面の環状山部33に圧接
されて管端部31の外周面への嵌合力が一層高められて
捩り方向の力に対してその変位が拘束されているので、
球帯状シール体70の環状端面74とフランジ50の側
面52との当接面での摺動を生じることはなく、スティ
ックスリップ等に起因する異常音の発生はない。
【0035】更に、球帯状シール体70の環状端面74
とフランジ50の側面52との当接面での摺動を生じる
ことはないので、当該当接面における排気ガスの漏洩に
対するシール性は保たれる。
とフランジ50の側面52との当接面での摺動を生じる
ことはないので、当該当接面における排気ガスの漏洩に
対するシール性は保たれる。
【0036】図6及び図7は、排気管継手装置20の他
の実施の形態を示すものであり、この態様では、上流側
排気管30の管端部31の外周面に、管軸L方向に沿っ
て二つの環状山部33、33を形成した例を示すもので
ある。すなわち、管端部31の外周面には、管端部31
の外周面の中央部を通る管軸Lと直交する垂直線Mを対
称軸として両側になだらかな稜線部32、32と稜線部
32、32が交差して形成される環状山部33、33が
形成されている。
の実施の形態を示すものであり、この態様では、上流側
排気管30の管端部31の外周面に、管軸L方向に沿っ
て二つの環状山部33、33を形成した例を示すもので
ある。すなわち、管端部31の外周面には、管端部31
の外周面の中央部を通る管軸Lと直交する垂直線Mを対
称軸として両側になだらかな稜線部32、32と稜線部
32、32が交差して形成される環状山部33、33が
形成されている。
【0037】図6及び図7に示す排気管継手装置20に
おいては、球帯状シール体70は円孔からなる貫通孔を
規定する内周面71を管端部31の外周面に形成された
二つの環状山部33、33に圧接させて管端部31の外
周面に嵌合固定されることで、球帯状シール体70は二
つの環状山部33、33に安定的に支持されて、その嵌
合力が一層高められるので、前記図1に示す態様の排気
管継手装置20と同様の作用、効果が達成される。
おいては、球帯状シール体70は円孔からなる貫通孔を
規定する内周面71を管端部31の外周面に形成された
二つの環状山部33、33に圧接させて管端部31の外
周面に嵌合固定されることで、球帯状シール体70は二
つの環状山部33、33に安定的に支持されて、その嵌
合力が一層高められるので、前記図1に示す態様の排気
管継手装置20と同様の作用、効果が達成される。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、捩り方向及び剪断方向
の力の生起においても、スティックスリップ等に起因す
る異常音を発生させることなく、運転者に不快感を与え
ることのない排気管継手装置を提供することができる。
の力の生起においても、スティックスリップ等に起因す
る異常音を発生させることなく、運転者に不快感を与え
ることのない排気管継手装置を提供することができる。
【図1】本発明の排気管継手装置の好ましい一例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1に示す排気管継手装置の部分拡大縦断面図
である。
である。
【図3】図1に示す管端部と球帯状シール体の部分拡大
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】図1に示す球帯状シール体の縦断面図である。
【図5】図4に示す球帯状シール体の部分凸球面部の部
分拡大断面図である。
分拡大断面図である。
【図6】本発明の排気管継手装置の好ましい他の一例を
示す管端部の部分拡大縦断面図である。
示す管端部の部分拡大縦断面図である。
【図7】図6に示す管端部に球帯状シール体を嵌合固定
した状態を示す部分拡大縦断面図である。
した状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図8】球面管継手の一例の縦断面図である。
20 排気管継手装置
30 上流側排気管
31 管端部
32 稜線部
33 環状山部
40 下流側排気管
43 シール座部材
50 フランジ
70 球帯状シール体
100 押圧手段
Claims (5)
- 【請求項1】 上流側排気管と下流側排気管とがそれぞ
れの端面で隙間を残して相対峙して配置されており、上
流側排気管にはその外周面に管端部を残してフランジが
立設されていると共に管端部の外周面には、なだらかな
稜線部を有した少なくとも一つの環状山部が形成されて
おり、管端部の外周面には、内周面と部分凸球面を有し
た外周面と部分凸球面の大径側に環状端面とを備え且つ
潤滑すべり層を有していると共に当該潤滑すべり層が部
分凸球面において露出している球帯状シール体がその内
周面を環状山部に圧接させ、環状端面をフランジの側面
に当接させて嵌合固定されており、下流側排気管の管端
部には、球帯状シール体の部分凸球面に摺動自在に接触
する部分凹球面を有したシール座部材が設けられてお
り、上流側排気管と下流側排気管とは、押圧手段によっ
て相対角変位自在に互いに連結されていることを特徴と
する排気管継手装置。 - 【請求項2】 管端部の外周面には、なだらかな稜線部
を有した二つの環状山部が管軸方向に沿って形成されて
いる請求項1に記載の排気管継手装置。 - 【請求項3】 球帯状シール体は、主に膨張黒鉛を含ん
だ耐熱材と金網からなる補強材との圧縮成形物からな
り、耐熱材が金網からなる補強材の隙間に配されてなる
請求項1又は2に記載の排気管継手装置。 - 【請求項4】 潤滑すべり層は、露出面としてポリテト
ラフルオロエチレン樹脂の被覆層と被覆層を覆って被覆
層と一体化された金網からなる補強材とが混在一体とな
った平滑な面を有している請求項1から3のいずれか一
項に記載の排気管継手装置。 - 【請求項5】 シール座部材は、部分凹球面を有したシ
ール座と、シール座から一体的に延設されたフランジ部
とを具備しており、押圧手段は、フランジに一端が固定
され、他端がフランジ部を貫通して配された一対のボル
トと、部分凸球面部の部分凹球面への摺動自在な接触を
確保する弾力性を発生するように、ボルトの外周面を囲
繞してボルトの頭部とフランジ部との間に配置された一
対のコイルばねとを具備している請求項1から4のいず
れか一項に記載の排気管継手装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001227189A JP2003041932A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 排気管継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001227189A JP2003041932A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 排気管継手装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003041932A true JP2003041932A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19059891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001227189A Pending JP2003041932A (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 排気管継手装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003041932A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228690A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Nippon Gasket Co Ltd | 膨張黒鉛複合ガスケット材料及びその製造方法 |
WO2014080611A1 (ja) * | 2012-11-21 | 2014-05-30 | オイレス工業株式会社 | 球帯状シール体 |
KR20160139959A (ko) * | 2015-05-29 | 2016-12-07 | 현대자동차주식회사 | 슬라이딩튜브의 장착구조 |
JP2017160935A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 富士通株式会社 | 嵌合ユニット及び電子機器 |
-
2001
- 2001-07-27 JP JP2001227189A patent/JP2003041932A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228690A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Nippon Gasket Co Ltd | 膨張黒鉛複合ガスケット材料及びその製造方法 |
WO2014080611A1 (ja) * | 2012-11-21 | 2014-05-30 | オイレス工業株式会社 | 球帯状シール体 |
US9206901B2 (en) | 2012-11-21 | 2015-12-08 | Oiles Corporation | Spherical annular seal member |
KR20160139959A (ko) * | 2015-05-29 | 2016-12-07 | 현대자동차주식회사 | 슬라이딩튜브의 장착구조 |
KR102283770B1 (ko) * | 2015-05-29 | 2021-07-29 | 현대자동차주식회사 | 슬라이딩튜브의 장착구조 |
JP2017160935A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 富士通株式会社 | 嵌合ユニット及び電子機器 |
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