JPH08189532A - 弾性軸継手 - Google Patents

弾性軸継手

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JPH08189532A
JPH08189532A JP7003171A JP317195A JPH08189532A JP H08189532 A JPH08189532 A JP H08189532A JP 7003171 A JP7003171 A JP 7003171A JP 317195 A JP317195 A JP 317195A JP H08189532 A JPH08189532 A JP H08189532A
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JP
Japan
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shaft
elastic
torque
elastic body
elastic member
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JP7003171A
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English (en)
Inventor
Takahiro Koshiro
隆博 小城
Osamu Ogawa
修 小川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH08189532A publication Critical patent/JPH08189532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性軸継手において振動吸収性と操縦安定性
とを両立する。 【構成】 アウタシャフト12に設けた円筒部22に金
属プレート26及びコイルスプリング28を入れてねじ
付きキャップ24を締め、コイルスプリング28で金属
プレート26を所定の力で底板20に押しつける。金属
プレート26に固着した弾性体30はインナシャフト1
4の突起16に当接させる。コイルスプリング28のば
ね定数は弾性体30のばね定数よりも低く設定する。シ
ャフトに作用するトルクが小さい時には、弾性体30の
みが圧縮されてトルクの伝達を行い、操縦安定性を確保
する。一方、据え切り時等の大トルク時には、金属プレ
ート26が底板20から離間し、弾性体30と共にコイ
ルスプリング28も圧縮さればね定数が低下する。この
ため、ステアリングギアボックスに発生した振動がハン
ドル側へ伝わり難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのシャフトを連結
する弾性軸継手に係り、特に自動車のステアリングのシ
ャフトの接続に好適な弾性軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングホイールに伝達す
る振動を防止するために、ステアリングのシャフトを2
分割し、その2分割したシャフト間にゴム等の弾性体を
介在させ、弾性体のばね作用により振動を吸収し、振動
のステアリングホイールへの伝達を防止するようにした
弾性軸継手が用いられている。
【0003】従来では、弾性体のばね定数は、低トルク
時(微小舵角領域)には高速直進安定性のために低いば
ね定数に、中・高トルク時には操縦性を良くするために
高いばね定数に設定されていた。
【0004】この種の弾性軸継手として、実開昭62−
62025号公報、実開昭62−79666号公報等に
示されるような弾性軸継手がある。
【0005】しかし、この種の弾性軸継手では、高トル
クになるほど高いばね定数になるため、高トルクになる
ほど振動吸収能力が低下してステアリングホイール側へ
振動を伝達し易くなるという問題を有していた。例え
ば、据え切り時等の大トルク時において、パワーステア
リングのギアボックスに生じた振動がシャフトを介して
ステアリングホイールへ伝達したり、シャフトを支持し
ている運転席の前面パネルへ伝達し、車室内に異音を発
生させていた。
【0006】パワーステアリングの異音には、グー音や
シュー音と呼ばれるものがある。グー音は、パワーステ
アリングのギアボックスが油圧の脈動にて振動し、その
振動が車室側へ伝達することによって聞こえるものであ
る。また、シュー音は、操舵時にステアリングホイール
中央部分から聞こえる「シューシュー」というオイルの
流れる音である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような異
音の原因となる振動の吸収性能を向上させようとして弾
性軸継手のばね定数を低くすると、ステアリングの応答
性が低下するなど操縦安定性に影響を及ぼす。
【0008】すなわち、従来の弾性軸継手では、振動吸
収性と操縦安定性とを両立することが困難であった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、振動吸収性と
操縦安定性とを両立することのできる弾性軸継手を提供
することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1シャフトと第2シャフトとを弾性部材を介して
連結する弾性軸継手であって、前記第1シャフトと前記
第2シャフトとの間に直列に配置される複数の弾性部材
と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間に生じ
る捩じりトルクに応じて前記複数の弾性部材を直列に連
結する弾性部材連結手段と、を有することを特徴として
いる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、第1シャ
フトと第2シャフトとを弾性部材を介して連結する弾性
軸継手であって、前記弾性部材は、異なる弾性定数とさ
れた複数の弾性部材を有し、前記第1シャフトと前記第
2シャフトとの間には、前記第1シャフトと前記第2シ
ャフトとの間に生じる捩じりトルクが所定値未満のとき
には高弾性定数側の弾性部材を介して前記第1シャフト
と前記第2シャフトと連結させ、前記捩じりトルクが所
定値以上のときには低弾性側の弾性部材を介して前記第
1シャフトと前記第2シャフトとを連結させる弾性定数
変更手段を有することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の弾性軸継手によれば、弾性部
材連結手段は、第1シャフトと第2シャフトとの間に生
じる捩じりトルクに応じて複数の弾性部材を直列に連結
する。
【0013】例えば、第1シャフトと第2シャフトとの
間に生じる捩じりトルクが所定値以上のときには複数の
弾性部材を直列に連結し、捩じりトルクが所定値未満の
ときには、複数の弾性部材のうちの予め決めた幾つか
(一つでもよい)の弾性部材のみを介して第1シャフト
と第2シャフトと連結させることができる。このため、
捩じりトルクとばね定数との関係を、例えば図10に示
すような関係とすることができ、トルクが所定値(図1
0ではオフセット値)を越えるとばね定数がKからK’
に低下する特性が得られる。
【0014】この弾性軸継手をパワーステアリングのス
テアリングシャフトの中間部に用いれば、高速直進時等
のステアリングシャフトに作用するトルクが小さいとき
には、第1シャフトと第2シャフトとを予め決めた幾つ
か(一つでもよい)の弾性部材のみで連結して操縦安定
性を確保し、据え切り時等の大トルク発生時にはばね定
数を低下させてオイルの脈動等によって生じる振動(グ
ー音)のステアリングホイールへの伝達を阻止すること
ができる。
【0015】また、請求項2に記載の弾性軸継手によれ
ば、弾性定数変更手段は、第1シャフトと第2シャフト
との間に生じる捩じりトルクが所定値未満のときには高
弾性定数側の弾性部材を介して第1シャフトと第2シャ
フトと連結し、捩じりトルクが所定値以上のときには低
弾性側の弾性部材を介して第1シャフトと第2シャフト
とを連結させる。トルクとばね定数との関係は、例えば
図10に示すような関係になり、トルクが所定値(図1
0ではオフセット値)を越えるとばね定数がKからK’
に低下する特性となる。
【0016】例えば、この弾性軸継手をパワーステアリ
ングのステアリングシャフトの中間部に用いる場合に
は、高弾性定数側の弾性部材は低トルク時(微小舵角領
域)に高速直進安定性が得られるようにある程度軟らか
いもの(従来用いられていた弾性部材と同じようなばね
定数)とし、低弾性定数側の弾性部材は高弾性定数側の
弾性部材よりも低いばね定数(従来用いられていた弾性
部材よりも低いばね定数)に設定する。
【0017】これにより、高速直進時等のステアリング
シャフトに作用するトルクが小さいときには、第1シャ
フトと第2シャフトとが高ばね定数側の弾性部材の弾性
で連結して操縦安定性を高めることができ、据え切り時
等の大トルク発生時にはオイルの脈動等によって生じる
振動(グー音)のステアリングホイールへの伝達を低弾
性側の弾性部材によって阻止することができる。
【0018】なお、高ばね定数側の弾性部材とは、低弾
性側の弾性部材に比較して相対的にばね定数が高いもの
を意味しており、一般の弾性部材に対して必ずしも高い
ばね定数であるわけではない。
【0019】
【実施例】
[第1実施例]本発明の第1実施例を図1乃至図6にし
たがって説明する。
【0020】図6に示すように、ステアリングホイール
60とステアリングギアボックス62との間には、ステ
アリングコラム64、自在継手66、弾性軸継手として
のインタミディエイトシャフト10が順に配置されてい
る。
【0021】図1に示すように、インタミディエイトシ
ャフト10は、ステアリングギアボックス62側の第1
シャフトとしてのアウタシャフト12及びステアリング
コラム側の第2シャフトとしてのインナシャフト14を
備えている。
【0022】図2に示すように、アウタシャフト12は
中空パイプ状とされており、互いに対向する一対の平面
部12Aと、これら平面部12Aと連続して互いに対向
する一対の円弧部12Bと、を有している。
【0023】インナシャフト14は、アウタシャフト1
2の中央に同軸的に配置されている。図1及び図2に示
すように、インナシャフト14には、円弧部12Bに対
向した位置に軸方向に延びる断面矩形状の突起16が配
置されている。
【0024】図3に示すように、アウタシャフト12の
平面部12Aには、インナシャフト14の突起16と対
向する位置にねじ孔18が形成されている。平面部12
Aの内側には、底板20を備えた円筒部22が一体的に
形成されている。
【0025】ねじ孔18には、ねじ付きキャップ24が
ねじ込まれている。底板20とねじ付きキャップ24の
先端部との間には、円形の金属プレート26及び弾性部
材としてのコイルスプリング(ばね定数はk1)28が
配置されている。なお、金属プレート26と底板20と
で本発明の弾性部材連結手段が実現されている。
【0026】金属プレート26には、突起16側に弾性
部材としての円柱状の弾性体(ばね定数はk2)30が
固着されており、弾性体30の端部は突起16の側面に
当接している。なお、底板20の中央には、弾性体30
よりも大径の孔21が形成されている。
【0027】また、金属プレート26の外周には、環状
の弾性体32が固着されている。弾性体32の外周は円
筒部22の内周面に軽く接触している程度であり、弾性
体32と円筒部22との間の摩擦は無視できる程度の値
である。
【0028】これらの弾性体30,32は、ゴム、ウレ
タン、合成樹脂等から形成することができるが、弾性を
有するものであればこれら以外の材料であっても良い。
【0029】また、このコイルスプリング28は圧縮さ
れた状態で配置されており、金属プレート26は所定の
力で底板20に押しつけられている。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。通常走
行時等で、ステアリングホイール60の操舵力が軽い場
合、即ち、インタミディエイトシャフト10に作用する
トルクTが小さい時には、ばね定数がk2とされた弾性
体30のみが圧縮されてトルクTの伝達を行う。弾性体
30は、高速直進安定性を得ることのできるばね定数
(例えば、従来用いられていた弾性部材と同じようなば
ね定数)とすることによって、高速直進時の安定性を確
保することができる。
【0031】一方、据え切り時等の大トルク時にコイル
スプリング28の予備圧縮力を超える力で弾性体30が
押圧されると、金属プレート26が底板20から離間
し、弾性体30と共にコイルスプリング28も圧縮され
る。金属プレート26が底板20から離れた状態では、
弾性体30とコイルスプリング28とが直列に接続され
るので、弾性体30のみが圧縮されていたときよりもば
ね定数は低下することになる。なお、弾性体30とコイ
ルスプリング28とが直列に接続された際のばね定数K
は、以下の(1)式のようになる。
【0032】
【0033】ここで、従来のインタミディエイトシャフ
トにおいては、アウタシャフトとインナシャフトとのね
じれ角度θ(振動の振幅に対応する)とこのインタミデ
ィエイトシャフトに作用するトルクTとの関係が図4の
グラフに示すようになり、ねじれ角θの増加に伴ってト
ルクTも増大し、大トルク時ではねじれ角θの変化に対
してトルクTの変化が大きくなっていた。しかし、本実
施例では、ねじれ角度θとトルクTとの関係が図5のグ
ラフに示すようになり、大トルク時では、ねじれ角度θ
の変化に対してトルク変化は少なく、振動の伝達が抑制
されていることがわかる。
【0034】即ち、ステアリングギアボックス62に発
生した振動が従来よりもインナシャフト14側に伝達さ
れ難く、ステアリングホイール60の振動による操舵フ
ィーリングの悪化や、ダッシュパネル等の振動による車
室内への異音(グー音、シュー音等)発生を防止するこ
とができる。
【0035】また、インタミディエイトシャフト10の
軸方向のばね定数を考えると、弾性体30と金属プレー
ト26の外周を囲んでいる弾性体32とを直列に接続し
たものと見なせるため、従来のものより軸方向のばね定
数を低くすることができ、軸方向の振動も従来よりも伝
達し難くなっている。
【0036】このように、本実施例のインタミディエイ
トシャフト10では、大トルク時におけるばね定数の低
減のみならず軸方向のばね定数をも低減することができ
るので、ステアリングギアボックス62からステアリン
グホイール60側へ伝わる各種の振動を確実に吸収する
ことができ、車室内で聞こえる異音を効果的に低減する
ことができる。
【0037】なお、コイルスプリング28の予備圧縮力
は、ねじ付きキャップ24を回すことによって調整が可
能である。
【0038】また、コイルスプリング28及び弾性体3
0の各々のばね定数を適宜変更することによって特性を
チューニングすることができる。
【0039】また、ばね定数は、コイルスプリング28
の方が弾性体30よりも高くても良く、弾性体30の方
がコイルスプリング28よりも高くても良く、両方とも
同じであっても良い。何れの場合においても、直列に接
続された際に全体のばね定数は低下する。 [第2実施例]本発明の第2実施例を図7及び図8にし
たがって説明する。なお、第1実施例と同一構成に関し
ては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0040】本実施例では、アウタシャフト12の平面
部12Aの内側に、軸方向に延びるボックス40が形成
されている。
【0041】ボックス40の内部には、ゴム等からなる
細長の袋状とされた弾性部材としての空気ばね(ばね定
数はk3)42が入れられており、空気ばね42とボッ
クス40の底板44との間に、矩形の金属プレート46
が配置されている。金属プレート46には、突起16側
に弾性部材としての矩形の弾性体(ばね定数はk4)4
8が固着されており、弾性体48は突起16に当接して
いる。この弾性体48は、ゴム、ウレタン、合成樹脂等
から形成することができるが、弾性を有するものであれ
ばこれら以外の材料であっても良い。なお、ボックス4
0の底板44には、弾性体48よりも大きい矩形の孔5
0が形成されている。
【0042】本実施例では、空気ばね42が圧縮された
状態で配置されており、金属プレート46は空気ばね4
2によって予め所定の力で底板44に押し付けられてい
る。
【0043】本実施例では、ステアリングホイール60
の操舵力が軽い場合には、ばね定数がk4とされた弾性
体48のみが圧縮されてトルクTの伝達を行う。
【0044】一方、据え切り時等の大トルク時には、金
属プレート46が底板44から離間し、空気ばね42と
弾性体48とが直列に接続されるので、弾性体48のみ
が圧縮されていたときよりもばね定数は低下することに
なる。なお、空気ばね42と弾性体48とが直列に接続
された際のばね定数Kは、以下の(2)式のようにな
る。
【0045】
【0046】これによって、本実施例も第1実施例と同
様にして振動を吸収することができる。
【0047】なお、第1実施例では、弾性体30の単位
面積当たりの荷重を低く抑えようとすると、円筒22を
軸方向に複数設ける必要があったが、本実施例では、ボ
ックス40、金属プレート46、弾性体48等の寸法を
軸方向に長くするだけで済むので、部品点数を増加させ
ることなく単位面積当たりの荷重を低く抑えることがで
きる。
【0048】また、本実施例では、空気ばね42に電磁
弁、レギュレーター、コンプレッサー等を接続し、空気
ばね42の内圧を可変することでばね特性を適宜変化さ
せることも可能である。また、空気ばね42に代えてエ
アシリンダーを用いることもできる。
【0049】また、ばね定数は、空気ばね42の方が弾
性体48よりも高くても良く、弾性体48の方が空気ば
ね42よりも高くても良く、両方とも同じであっても良
い。何れの場合においても、直列に接続された際に全体
のばね定数は低下する。 [第3実施例]本発明の第3実施例を図9にしたがって
説明する。
【0050】図9に示すように、本実施例のインナシャ
フト14は、アウタシャフト12の平面部12Aに対向
する部分が断面矩形状とされている。
【0051】平面部12Aの内面には低硬度弾性部材5
1が固着されており、低硬度弾性部材51の互いに対向
する内面は、それぞれインナシャフト14に接してい
る。
【0052】一方、インナシャフト14には、アウタシ
ャフト12の円弧部12Bと対向する部分に高硬度弾性
部材52が固着されている。高硬度弾性部材52には、
アウタシャフト12の円弧部12Bに対向する部位に弾
性定数変更手段としての摺動部材54が固着されてい
る。
【0053】この摺動部材54は、ほぼ全体が円弧部1
2Bに沿った円弧状をしており、中央部には、内側へ窪
む円弧状の凹部が形成されている。ステアリングホイー
ル60の中立状態では凹部中央が円弧部12Bの内周面
に形成された半円状の突起56に対応している。
【0054】なお高硬度弾性部材52は軸直角方向に所
定量圧縮されており、所定の力で摺動部材54をアウタ
シャフト12の円弧部12Bに圧接している。なお、ア
ウタシャフト12とインナシャフト14とが相対回転を
すると、摺動部材54が円弧部12B内外周面に摺動す
る。
【0055】次に、本実施例の作用を説明する。通常走
行時等で、ステアリングホイール60の操舵力が軽い場
合には、摺動部材54とアウタシャフト12との摺動抵
抗で、ステアリングホイール60のトルクTが確実にス
テアリングギアボックス62に伝達されるが、ある一定
のトルク以上(例えば据え切り時等)では、摺動部材5
4が突起56上を滑るため、インナシャフト14から低
硬度弾性部材51を介してアウタシャフト12に力が伝
達される。即ち、ステアリングギアボックス62に発生
した振動がステアリングホイール60に伝達され難くな
り、ステアリングギアボックス62のグー音及びシュー
音(圧油の流れる音)等の、高負荷時に発生するステア
リングギアボックス62の振動(音)がステアリングホ
イール60等を介して車室内に伝達することを防止する
ことができる。なお、ステアリングホイール60を中立
状態へと戻す際に、摺動部材54の湾曲した凹部が突起
56に案内されて自動的にセンタリングが行われる。
【0056】なお、前述した実施例において、ゴム部分
を金属等のスプリングに、スプリング部分をゴムに代え
ることも出来るのは勿論である。
【0057】また、前述した実施例中におけるばね定数
は、車両の特性等に合わせて製造時に任意に定めること
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弾性軸継
手は操縦安定性と振動吸収性とを両立できるという優れ
た効果を有する。
【0059】また、縁石等の路面からの過大な入力がス
テアリング系に入った場合には、ばね定数の低い領域に
おいて衝撃を吸収することができる。したがって、2分
割したシャフトのうちのステアリングホイール側のシャ
フトの支持強度を従来よりも低くすることが可能とな
る。これにより、ステアリングホイール側のシャフトの
取り付け構造を簡略化して生産性を上げたり、シャフト
支持部の軽量化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るインタミディエイトシャフト
の側面図である。
【図2】図1に示すインタミディエイトシャフトの2−
2線断面図である。
【図3】図2の矢印A部分の拡大図である。
【図4】従来のインタミディエイトシャフトにおけるト
ルクとねじれ角度との関係を示すグラフである。
【図5】第1実施例のインタミディエイトシャフトにお
けるトルクとねじれ角度との関係を示すグラフである。
【図6】ステアリング系の斜視図である。
【図7】第2実施例に係るインタミディエイトシャフト
の軸直角断面図である。
【図8】第2実施例に係るインタミディエイトシャフト
の側面図である。
【図9】第3実施例に係るインタミディエイトシャフト
の軸直角断面図である。
【図10】トルクとばね定数との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 インタミディエイトシャフト(弾性軸継手) 12 アウタシャフト(第1シャフト) 14 インナシャフト(第2シャフト) 20 底板(弾性部材連結手段) 26 金属プレート(弾性部材連結手段) 28 コイルスプリング(弾性部材) 30 弾性体(弾性部材) 42 空気ばね(弾性部材) 48 弾性体(弾性部材) 51 低硬度弾性部材 52 高硬度弾性部材 54 摺動部材(弾性定数変更手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シャフトと第2シャフトとを弾性部
    材を介して連結する弾性軸継手であって、 前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間に直列に配
    置される複数の弾性部材と、 前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間に生じる捩
    じりトルクに応じて前記複数の弾性部材を直列に連結す
    る弾性部材連結手段と、 を有することを特徴とする弾性軸継手。
  2. 【請求項2】 第1シャフトと第2シャフトとを弾性部
    材を介して連結する弾性軸継手であって、 前記弾性部材は、異なる弾性定数とされた複数の弾性部
    材を有し、 前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間には、前記
    第1シャフトと前記第2シャフトとの間に生じる捩じり
    トルクが所定値未満のときには高弾性定数側の弾性部材
    を介して前記第1シャフトと前記第2シャフトと連結さ
    せ、前記捩じりトルクが所定値以上のときには低弾性側
    の弾性部材を介して前記第1シャフトと前記第2シャフ
    トとを連結させる弾性定数変更手段を有することを特徴
    とする弾性軸継手。
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