JP6109487B2 - 落下物防護装置及びその補強方法 - Google Patents
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Description
この落石防護網は、斜面の中腹に複数の支柱を立設すると共に、これら支柱の頭部を経由して斜面幅方向に横ロープを複数段張り渡し、さらに、斜面上方からの落石を収容すべく、最上段の横ロープから金網と縦ロープを吊り下ろして斜面正面側にポケット状の落石収容部を形成して構成されている。
この構造では、図12に示すように各箇所に使用するロープ100の端部に衝撃吸収用の緩衝金具101を組み入れ、この緩衝金具101を介してロープ100を斜面上のアンカー体102に固定し、落石に伴いロープや金網に過度の荷重が掛かったときには、この緩衝金具101によって落石の衝撃を和らげ、ロープ及び金網の破損を防止している。
このロープは、たとえば、成分比(C:0.001%〜0.15%、Si:0.01%〜1.5%、Mn:0.3%〜3.0%、P:0.05%以下、S:0.02%以下、Cr:14.0%〜26.0%、Ni:86.0%〜22.0%、N:0.02%以下、残部実質上Fe)等の軟質ステンレス線からなる鋼素線を伸線して撚り加工した後、このロープをオーステナイト生成熱処理して得たロープであり、十分な強度を保有するとともに、非常に大きなエネルギー吸収能を有する。
また、防護網から離れた箇所に緩衝材を設置すると、落下物の衝突エネルギーが緩衝材まで伝達される間もなく防護網が破損してしまう場合もある。
斜面からの落下物を収容すべくこの斜面に立設された支柱と、両端部が前記斜面の側方に固定されると共に前記支柱を経由して斜面幅方向に懸架される主横ロープと、前記主横ロープに取り付けられる防護網と、を備えた落下物防護装置であって、
前記防護網の外側または/及び内側に、前記落下物との衝突によって生じる衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収部材を設けたことを特徴とする。
前記衝撃吸収部材としてのロープ材は、前記主横ロープと横ロープの段間に又は横ロープと横ロープの段間に配置してもよい。
この構成では、衝撃吸収部材としてのロープ材を斜めに配置している。このため、ロープ材の実長を防護網の全幅に比べて長く確保でき、よって、このロープ材におけるエネルギーの吸収量を増やすことができる。
なお、ここで区画とは、主横ロープ、横ロープ及び縦主ロープで四方が囲まれた1区画または横ロープ及び縦主ロープで四方が囲まれた1区画のみならず、隣接した幾つかの区画を組み合わせた複数区画からなる区画でもよいことをいう。
また、落下物が衝突する可能性が最も高い部分にのみ、衝撃吸収部材を設置するので効率的である。
この構成では、衝撃吸収部材としてのロープ材が交差して設けられているため、その交点における衝撃エネルギーの吸収量を他の部分に比べて増やすことができる。
この構成では、斜面幅方向に設けられる主横ロープまたは横ロープに対して衝撃吸収部材としてのロープ材を平行に配置する。すなわち、斜面幅方向、言い換えれば防護網の幅方向において衝撃エネルギーの吸収率を均等に割り当てることができる。
前記防護網の外側または/及び内側に、前記落下物との衝突によって生じる衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収部材を設けたことを特徴とする補強方法である。
また、本課題を解決するための手段に記載した各種事項は本発明の課題を逸脱しない範囲において組み合わせることができる。
以上、本発明によれば、防護網において衝撃エネルギーの吸収をして、この作用によって主横ロープ、横ロープや防護網等の各構成部材に対する衝撃エネルギーの伝播を抑制することが可能である。また、被災時にも各部の損傷が少なく、必要最小限の部材交換のみで落下物防護装置を復旧できる利点がある。
また、斜面Sの幅方向には、例えば最上段の横ロープ40の下方であって、それと平行に一定の間隔をあけながら、横ロープ4が配されており、その端部はアンカー体11に固定されている。
そして、本発明の落下物防護装置1では、落石収容部9は、防護網8またはこれら各種主横ロープ40、横ロープ4,縦主ロープ5、補助縦ロープ、押さえ横ロープ及び防護網8等の各部材によって構成されている。
支柱2の頭部には、吊りロープ3および縦主ロープ5を支柱2に連結するためのブラケット、並びに横ロープ4を斜面幅方向に案内するためのガイドが形成されている。そして、吊りロープ3を用いて支柱2を斜面に対してほぼ直角に支持し、また、各支柱2の頭部から斜面下方に掛けて縦主ロープ5が吊り下ろされている。
そして、防護網8を支えるための主横ロープ40または横ロープ4がこの縦主ロープ5に交差して上下に複数段張り渡されている。
また、横ロープ4のうち、主横ロープ、例えば最上段の横ロープ40は各支柱2の頭部に設けられたガイドを経由して斜面上方を横切るように懸架されている。
なお、上記した各ロープの交点並びに防護網8とロープとの接点にはクロスクリップや結合コイル等の各種結束金具が組み付けられており、各ロープと防護網8とは一体の構造物としてその剛性が得られるようになっている。
エネルギー吸収ロープ10の特性は、ロープの特殊な組成比率によって得られ、本出願人が過去に出願した例では、成分比率C:0.001%〜0.15%、Si:0.01%〜1.5%、Mn:0.3%〜3.0%、P:0.05%以下、S:0.02%以下、Cr:14.0%〜26.0%、Ni:86.0%〜22.0%、N:0.02%以下、残部実質上Fe等の軟質ステンレス線からなる鋼素線を伸線して撚り加工した後、このロープをオーステナイト生成熱処理して得ることができる。
なお、試験体のロープ仕様は、φ18(3×7 SS/O)、断面積A:134m2、破断荷重RBS:80kN、弾性伸びEL1:5%、塑性伸びEL2:15%(衝撃エネルギーを受けた後の伸び EL1<EL2)、ロープ長L:1〜20mである。
図1は、実施の形態1に係る落下物防護装置の全体斜視図である。ここでは、周囲の状況から判断して、落下物防護装置1における落石等の落下物の衝突位置は、最上段の横ロープ40とこれに隣接する横ロープ4、これらの間の縦ロープ10により形成される区画50のみに限定されている。
なお、ここで区画とは、主横ロープ、横ロープ及び縦主ロープで四方が囲まれた1区画または横ロープ及び縦主ロープで四方が囲まれた1区画のみならず、隣接した幾つかの区画を組み合わせた複数区画からなる区画でもよいことをいう。
したがって、2本のエネルギー吸収ロープ10を、この矩形状の区画50の範囲内で、落下物が衝突する側ではなく防護網8の外側に、対角線に沿って交差させるように設置している。図に示す2本のエネルギー吸収ロープ10は、互いに接触していてもよく、または間隙を設けるように設置してもよい。
次に、図6に示す実施の形態2では、防護網8において、その上部最寄りにエネルギー吸収ロープ10を設けている。このエネルギー吸収ロープ10は、落下物が衝突する側ではなく、防護網8の外側に設けられている。
エネルギー吸収ロープ10の特性は、例えば、縦主ロープ5や横ロープ4、並びに縦補助ロープ6等に適用される鋼製ワイヤロープ(例えば、JIS G 3525に規定される硬鋼線の撚りロープ)と異なり、弾性係数が小さく、破断荷重付近での伸びが大きい特性を有する。
図7に示す実施の形態3では、実施の形態2と同様の方法で、主横ロープ40と横ロープ4の段間中央または横ロープ4と横ロープ4の段間中央に、エネルギー吸収ロープ10を配置している。実施の形態2と異なる点は、主横ロープ40と横ロープ4の段間または横ロープ4と横ロープ4の段間に、それぞれエネルギー吸収ロープ10を配置していることである。したがって、防護網8の全域において落石の衝撃エネルギーを均等に吸収することができる。
図8に示す実施の形態4では、エネルギー吸収ロープ10を、主横ロープ40、横ロープ4及び縦ロープ5からなる区画または横ロープ4及び縦主ロープ5において、その2つの対角線上に交差するように、防護網の外側に配置している。
具体的には、防護網8の両側縁に沿って設けられる縦主ロープ5,5と主横ロープとその下段の横ロープとの間で囲まれた区画に対して、また、防護網8の両側縁に沿って設けられる縦主ロープ5,5と上下方向で隣り合う横ロープ4,4とで囲まれた区画に対して、さらに、防護網8の両側縁に沿って設けられる縦主ロープ5,5と押さえ横ロープ7とその上段の横ロープ4との間で囲まれた区画に対して、その対角線上にクロスしてエネルギー吸収ロープ10を設けている。
図9に示す実施の形態5では、防護網8の幅方向で隣合う縦ロープ5,5と、防護網8の主横ロープ40とその下段の横ロープ4で囲まれた複数の区画に対して、また、防護網8の幅方向で隣合う縦ロープ5,5と、防護網8の上下方向で隣り合う横ロープ4と横ロープ4で囲まれた複数の区画に対して、さらに、防護網8の幅方向で隣合う縦ロープ5,5と、防護網8の横ロープ4とその下段の押さえ横ロープ7で囲まれた複数の区画に対して、それぞれにエネルギー吸収ロープをクロスした状態で設けている。すなわち、対角線上にエネルギー吸収ロープ10を設けた実施の形態4の変形例である。この配置によれば、防護網8の全域においてエネルギー吸収ロープ10を密に配置できるため、さらなるエネルギー吸収効率の向上が図られる。
図10に示す実施の形態6では、エネルギー吸収ロープ10を、防護網の外側において、主横ロープ40、縦ロープ5、横ロープ4、縦補助ロープ6等の既存のロープに添わせて設けている。この取り付け方法では、既設のロープに落石が衝突した際、エネルギー吸収ロープ10が各部ロープに先立って伸び、結果として既存のロープにかかる負荷が減少する。
図11には、実施の形態7が示されている。この実施の形態では、実施の形態2と同様に、最上段の横ロープ40と次段の横ロープ4との段間中央部分に、これら主横ロープ40または横ロープ4と平行に、エネルギー吸収ロープ10を配置した。実施の形態2と異なるのは、このエネルギー吸収ロープ10は、防護網8の外側ではなく、落下物が衝突する側、すなわち内側に設けられている点である。防護網8に対して、エネルギー吸収ロープ10はその内側又は外側に設けることができ、例えば、既設の落下物防護装置を補強する場合は、通常、外側にこれを設置することが作業上やコスト上から有利であると考えられる。しかし、状況に応じて、これを内側に設置することも選択可能である。
以下、本願発明に係る落下物防護装置の補強効果の試験例を示す。
1.試験の概要および目的
従来のポケット式の落石防護網の面材に、2本のエネルギー吸収ロープ(SS)を追加した補強構造について、その補強効果を確認する。
2.実験内容
A 防護網全体
実際の防護網と同様に、横ロープとこれに隣接する横ロープ、これらの間の縦ロープにより囲まれる矩形状の防護網を作製し、これにエネルギー吸収ロープを、落下物が衝突する側の反対側において、対角線上に交差させるように設置した。
B 金網
3.2Gと4.0Gのものを用いた。
なお、3.2Gとは素線径が3.2mmであって、表面にメッキが施されているものをいう。4.0Gとは素線径が4.0mmであって、表面にメッキが施されているものをいう。
C 補強用ロープ材
エネルギー吸収ロープ(SS)は、18φのものを用いた。比較例として、通常の12φの鋼製ロープ(G)を用いた。
D 落下物
架台に設置した面材に動的荷重を与える球状コンクリート塊(11kN)をクレーンで吊り上げ、所定の高さから落下させた。
3.試験結果
結果を表2に示す。
補強用ロープとして、通常の12φの鋼製ロープを使用した。鋼製ロープは伸びが少ないため2本とも切断された。そのため、球状コンクリート塊を受けとめたものの、落下エネルギーがこれ以上大きければ、防護網が大きく破損する可能性が高い。
B 試験No.2
18φのエネルギー吸収ロープの2本を補強用に使用し、落下E(kJ)を50kJとした。ロープは2本ともに切断せず、金網も撓みが大幅に改善され損傷が少ない状態で、球状コンクリート塊を受けとめることができた。エネルギー吸収ロープの伸びが大きく、吸収されるエネルギーが大きいので、防護網の損傷の可能性を大幅に改善できる。
C 試験No.3
金網を4.0G、落下E(kJ)を75kJとした。エネルギー吸収ロープと金網に対し破損や切断を生じることなく、球状コンクリート塊を受けとめることができた。
以上の試験例から、エネルギー吸収ロープによる補強が有効であることが確認された。
2 支柱
3 吊りロープ
4 横ロープ
5 縦主ロープ
6 補助縦ロープ
7 押さえ横ロープ
8 防護網
9 落石収容部
10 エネルギー吸収ロープ
11 アンカー体
40 主横ロープ
50 区画
D 落下物
P 空間
S 斜面
100 ロープ
101 緩衝金具
102 アンカー体
Claims (22)
- 斜面からの落下物を収容すべく、斜面に立設された支柱と、両端部が前記斜面の側方に固定されると共に前記支柱を経由して斜面幅方向に懸架される主横ロープと、前記支柱の頭部から斜面下方に吊り下ろされる縦主ロープと、前記主横ロープに取り付けられる防護網と、を備えた落下物防護装置であって、
前記防護網の外側または/及び内側に、前記落下物との衝突によって生じる衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収部材であって、両端部分のみが前記主横ロープ又は縦主ロープに固定され、前記主横ロープの破断荷重に比べて小さい破断荷重を有する衝撃吸収部材を設けたことを特徴とする落下物防護装置。 - 前記衝撃吸収部材が、その中間部において、前記防護網に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材として弾性係数の小さいロープ材が用いられ、且つその弾性係数は、前記主横ロープまたは横ロープの弾性係数に比べて小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材が、ロープ材と、このロープ材に接続された緩衝装置とで構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材が、前記防護網の上部最寄りに配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の落下物防護装置。
- 前記縦主ロープに交差させつつ前記横ロープを上下多段に設け、
前記衝撃吸収部材としてのロープ材は、前記主横ロープと横ロープの段間に又は横ロープと横ロープの段間に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の落下物防護装置。 - 前記衝撃吸収部材としてのロープ材が、前記主横ロープまたは横ロープに対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材が、前記防護網の外側にて設けられ、
前記主横ロープ、横ロープ及び縦主ロープで囲まれた区画または横ロープ及び縦主ロープで囲まれた区画のうち、少なくとも一つの区画において、その対角線上に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の落下物防護装置。 - 前記衝撃吸収部材としてのロープ材が複数本設けられると共に、これらのロープ材が交差して配置されていることを特徴とする請求項8に記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材が、前記主横ロープまたは横ロープに対して平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の落下物防護装置。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材が、落下物防護装置における主横ロープ、横ロープ、縦主ロープ、補助縦ロープに添って設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の落下物防護装置。
- 斜面からの落下物を収容すべくこの斜面に立設された支柱と、両端部が前記斜面の側方に固定されると共に前記支柱を経由して斜面幅方向に懸架される主横ロープと、前記支柱の頭部から斜面下方に吊り下ろされる縦主ロープと、前記主横ロープに取り付けられる防護網と、を備えた落下物防護装置の補強方法であって、
前記防護網の外側または/及び内側に、前記落下物との衝突によって生じる衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収部材であって、両端部分のみが前記主横ロープ又は縦主ロープに固定され、前記主横ロープの破断荷重に比べて小さい破断荷重を有する衝撃吸収部材を設けることを特徴とする落下物防護装置の補強方法。 - 前記衝撃吸収部材を、その中間部において、前記防護網に対して取り付けることを特徴とする請求項12に記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材として弾性係数の小さいロープ材を用い、且つその弾性係数を前記主横ロープまたは横ロープの弾性係数に比べて小さい値に設定したことを特徴とする請求項12又は13に記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材を、ロープ材と、このロープ材に接続した緩衝装置とで構成したことを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材を前記防護網の上部最寄りに配置したことを特徴とする請求項12〜15の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記縦主ロープに交差させつつ前記横ロープを上下多段に設け、
前記衝撃吸収部材としてのロープ材は、前記主横ロープと横ロープの段間に又は横ロープと横ロープの段間に配置したことを特徴とする請求項12〜16の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。 - 前記衝撃吸収部材としてのロープ材を前記主横ロープまたは横ロープに対して斜めに配置することを特徴とする請求項12〜17の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材を前記防護網の斜面側でない前記防護網の外側面に沿わせて設け、前記主横ロープ、横ロープ及び縦主ロープで囲まれた区画または前記横ロープ及び縦主ロープで囲まれた区画のうち、少なくとも一つの区画において、その対角線上に配置することを特徴とする請求項18に記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材を複数本設けると共に、それらロープ材を交差させて配置することを特徴とする請求項19に記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材を前記主横ロープまたは横ロープに対して平行に配置することを特徴とする請求項12〜17の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。
- 前記衝撃吸収部材としてのロープ材を落下物防護装置における主横ロープ、横ロープ、縦主ロープ、補助縦ロープに添わせて設けることを特徴とする請求項12〜16の何れかに記載の落下物防護装置の補強方法。
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