JPWO2021090483A1 - 衝撃吸収柵 - Google Patents
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Abstract
Description
図6(A)を参照して従来の衝撃吸収柵の一例について説明する。
特許文献1,2には、隣り合う支柱50の上部間および下部間に横架した複数の横ロープ51と、各横ロープ51の両端部近くに設けた複数の緩衝装置52と、複数の横ロープ51に張り巡らせた防護ネット53とを具備した衝撃吸収柵が開示されている。
<1>スパン単位で衝撃エネルギーを吸収する従来の衝撃吸収柵は、受撃スパンに位置する支柱50、横ロープ51、緩衝装置52、防護ネット53に対して短時間のうちに巨大な負荷が集中する。
そのため、衝撃吸収柵の設計にあたっては落下物Wの最大衝撃力を大きく見込んで設計しなければならない。
<2>想定される最大衝撃力に対抗し得るように、衝撃吸収柵を構成する支柱50や防護ネット53等の構成資材を高強度に設計しなければならず、衝撃吸収柵の資材コストが嵩む。
<3>受撃スパンに位置する防護ネット53が谷側へ向けて変形する際に、受撃スパンに位置する支柱50,50が引き摺られて谷側および互いに接近し合う方向へ向けて無制限に傾倒する。支柱50,50が大きく傾倒すると、受撃スパンに隣り合う非受撃スパンの柵高が減少して、非受撃スパンにおける後続の落下物Wに対する捕捉性能が低下する。
本発明の他の形態において、受撃スパンに位置する支柱の傾倒力を、隣り合う非受撃スパンの荷重伝達ロープと側方控えロープを経由して側方アンカーで支持する受撃時において、非受撃スパンの荷重伝達ロープの弛みを消失するまでの荷重伝達時間を経て受撃スパンに位置する支柱の傾倒を支持し上辺ロープのみに荷重を伝達し得るように構成する。
本発明の他の形態において、前記側方控えロープの一部に緩衝装置を介装してもよい。
この場合、前記側方控えロープの緩衝装置の作動開始力が上辺ロープの緩衝装置の作動開始力と比べて大きい関係にする。
本発明の他の形態において、衝撃吸収柵は防護ネットの下辺を支柱の下部に支持した待受式、防護ネットの下辺を斜面山側に固定して支持した待受式、または防護ネットの下辺を斜面谷側に配置したポケット式の何れか一種に適用可能である。
<1>隣り合う支柱の上部間に横架した荷重伝達ロープに予め弛みを持たせておくことで、荷重伝達ロープを通じた荷重伝達時間を長くできる。
したがって、受撃スパンにおける衝撃吸収時間が長くなり、受撃時における最大衝撃力を低減できて衝撃吸収柵の安全性能を高めることができる。
<2>最大衝撃力が低減することで、衝撃吸収柵を構成する各資材の荷重負担を軽減できて、衝撃吸収柵の資材コストを大幅に削減できる。
<3>荷重伝達ロープが非受撃スパンに位置する支柱の自由傾倒を一定範囲に制限するので、非受撃スパンにおける防護ネットの柵高変化を最小に抑制できる。
したがって、非受撃スパンに位置する防護ネットによる後続の落下物の捕捉を保証することができる。
<4>側方控えロープの緩衝装置の作動開始力が上辺ロープの緩衝装置の作動開始力と比べて大きい関係にすることで、受撃時において上下辺ロープに設けた緩衝装置を先行して作動させつつ、受撃時の衝撃力を側方アンカーへ確実に伝えて支持することができる。
<5>防護ネットの下辺の設置位置が異なる各種形式の衝撃吸収柵に適用できて汎用性に富む。
図1を参照して説明すると、本発明の衝撃吸収柵は、所定の間隔を隔てて立設した複数の支柱10と、複数の支柱10間に張り巡らした防護ネット20と、支柱10のスパン単位で独立し、隣り合う支柱10の上部間および下部間に張設した緩衝装置30付きの上下辺ロープ21,22と、支柱10のスパン単位で独立し、隣り合う支柱10の上部間に横架した複数の荷重伝達ロープ23と、端末支柱10bの上部と側方アンカー40との間に連結した側方控えロープ24とを具備する。
以降に本発明に係る衝撃吸収柵の各構成資材について詳述する。
支柱10は中間支柱10aと端末支柱10bからなり、公知の形鋼や鋼管等の鋼材、コンクリート柱、鋼管とコンクリートを複合した充填鋼管等の何れか一種を適用できる。
支柱10の立設形態は傾倒可能に立設してもよいし、支柱10の下部をコンクリート基礎や現地地盤等に埋設して傾倒不能に立設してもよい。
傾倒式の支柱10は全方向に向けた傾倒を許容する立設構造(例えば特開2009−185514号等)の他に、斜面の傾斜方向に沿った傾倒を許容するヒンジ構造でもよい。
この場合、山側控えロープの一部に公知の緩衝装置を介装してもよい。
防護ネット20は、隣り合う支柱10の上下部間に支柱10のスパン単位または複数スパンに亘って横架可能な公知のネット材である。
防護ネット20には金属製または繊維製ロープネットや金網またはこれらの重合体を適用できる。
防護ネット20の上下辺は連結コイル等を介して各上下辺ロープ21,22に取り付けてある。
上辺ロープ21と下辺ロープ22は防護ネット20の上下辺を支持するためロープ材であり、隣り合う支柱10の上部間および下部間に弛みの少ない状態で張設する。
図1,2を参照して説明すると、各上下辺ロープ21,22は支柱10のスパン長より長い全長を有している。
各上下辺ロープ21,22の両端部は支柱10の上下部の貫通孔11にそれぞれ貫通し、支柱10の外周面に当接して配置した緩衝装置30が各上下辺ロープ21,22の端部近くを摺動可能に把持している。
上下辺ロープ21,22の端部は緩衝装置30から外方に余長部として延出している。
緩衝装置30は各上下辺ロープ21,22に一定以上の張力が作用したときにロープの張力を減衰するための装置である。
図2(B)に例示した摩擦摺動式の緩衝装置30について説明すると、緩衝装置30は各上下辺ロープ21,22を把持可能な半溝を有する一対の挟持板31と、一対の挟持板31を貫挿可能なU字形の締結ボルト32と、ナット33とを具備していて、一対の挟持板31の間に挟持した上下辺ロープ21,22の張力が把持力を超えると上下辺ロープ21,22が摺動する。
緩衝装置30は摩擦摺動式に限定されず、上下辺ロープ21,22に一定以上の張力が作用したときに張力を減衰できる構造であれば公知の緩衝装置を適用できる。
荷重伝達ロープ23は隣り合う支柱10の相互間で荷重を伝達するためのロープ材であり、その両端部を隣り合う支柱10の上部に摺動不能に固定する。
上辺ロープ21は隣り合う支柱10の上部間に張設するのに対し、荷重伝達ロープ23は隣り合う支柱10の上部間に所定の弛みを持たせて横架する。
上辺ロープ21をまったく弛みのない状態で張設することは困難であり、上辺ロープ21には多少の弛みが生じる。
荷重伝達ロープ23の弛みとは上辺ロープ21と比べた弛み量であり、荷重伝達ロープ23は上辺ロープ21と比べて大きな弛みを持たせる。
荷重伝達ロープ23に所定の弛みを持たせたのは、受撃スパンに位置する緩衝装置30を優先して作動させるためと、衝撃吸収柵の最大衝撃力を低減するためである。
換言すれば、受撃時に非受撃スパンの支柱10へ連鎖的に荷重を伝達する際の荷重伝達時間を長く延ばすことで、受撃スパンに設けた緩衝装置30の作動時間を長くするためである。
その一方で、荷重伝達ロープ23の弛み量に比例して受撃スパンに位置する支柱10の傾倒が大きくなるので、支柱10のスパン長等を考慮して荷重伝達ロープ23の弛み量を適宜選択する。
衝撃吸収柵の延長線上の端末支柱10bの側方に側方アンカー40を設け、側方アンカー40と端末支柱10bの上部間に側方控えロープ24を連結する。
端末支柱10bを側方控えロープ24で支持することで、複数の荷重伝達ロープ23と側方控えロープ24との間での荷重伝達が可能となり、受撃スパンに作用した衝撃力を最終的に側方アンカー40へ伝達できる構造になっている。
側方控えロープ24の一部には緩衝装置35が介装してあって、張力が一定値を超えると緩衝装置35が作動して側方控えロープ24の張力を減衰し得るようになっている。
緩衝装置35は既述した摩擦摺動式の緩衝装置30でもよいし、塑性変形式の緩衝装置でもよい。
また側方控えロープ24の緩衝装置35は必須ではなく、衝撃吸収柵が小規模用の場合は緩衝装置35を省略する場合もある。
側方控えロープ24に緩衝装置35を設ける場合、上下辺ロープ21,22に設ける緩衝装置30と側方控えロープ24に設ける緩衝装置35の作動開始力は同一ではない。
側方控えロープ24に設ける緩衝装置35の作動開始力は上下辺ロープ21,22に設ける緩衝装置30の作動開始力と比べて大きくなるように設定しておく。
例えば両緩衝装置30,35が摩擦摺動式であれば、上下辺ロープ21,22の把持力に対して側方控えロープ24の把持力を大きくする。
両緩衝装置30,35の作動開始力に差を設けたのは、受撃時において上下辺ロープ21,22に設けた緩衝装置30を先行して作動させるためと、受撃時の衝撃力を側方アンカー40へ伝えるためである。
受撃前の衝撃吸収柵を示した図3と、受撃時の衝撃吸収柵を示した図4を参照しながら衝撃吸収柵の捕捉作用について説明する。
以降の説明にあたり、理解をし易くするため、複数の支柱10を同図の左方から右方へ向けて支柱101〜104と表記し、上辺ロープ21を同図の左方から右方へ向けて上辺ロープ211〜214と表記し、荷重伝達ロープ23も同図の左方から右方へ向けて荷重伝達ロープ231〜234と表記して説明する。
受撃前においては、各支柱101〜104の上部間に張設した各上辺ロープ211〜214が、隣り合う各支柱101〜104の上部間隔を保持する。弛みを有する各荷重伝達ロープ231〜234は各支柱101〜104の上部間隔を保持することに機能していない。
<1>防護ネットの撓み変形
防護ネット20の一部(例えば支柱103,104の間)に落石等の落下物Wが衝突すると、防護ネット20が谷側へ撓み変形し、防護ネット20の緩衝作用により落下物Wの衝撃エネルギーの一部を吸収する。
本発明の衝撃吸収柵は、非受撃スパンの荷重伝達ロープ232,231の弛みを利用して衝撃荷重を受撃スパンS3の緩衝装置30へ伝達するものである。
以下に受撃スパンS3に作用した衝撃力の伝達ルートについて説明する。
本例では理解をし易くするため、支柱103,104の接近方向へ向けた傾倒力が及ぼす衝撃吸収柵の左半の挙動について説明し、衝撃吸収柵の右半の挙動については左半と同様であるのでその説明を省略する。
受撃スパンS3に位置する支柱103,104の傾倒力は、弛緩状態から緊張状態に切り替わった非受撃スパンS2,S1に位置する荷重伝達ロープ232,231を経由して端末支柱である支柱101へ伝わり、さらに側方控えロープ24を経由して最終的に側方アンカー40に支持される。
受撃スパンS3に位置する支柱103,104の傾倒力を側方アンカー40へ伝達する際、非受撃スパンS2,S1に設けた緩衝装置30が作動することに伴い非受撃スパンS2,S1の上辺ロープ212、211が限定的に摺動して張力の一部を吸収する。
非受撃スパンS2,S1の緩衝装置30が作動することで、非受撃スパンS2,S1の各支柱102、101が受撃スパンS3へ向けて限定的に傾倒する。
各荷重伝達ロープ232、231の弛みが完全に消失して緊張状態になると、非受撃スパンS2,S1に設けた緩衝装置30の作動と、非受撃スパンS2,S1の各支柱102、101の傾倒が中断する。
緊張状態に切り替わった各荷重伝達ロープ232、231は、非受撃スパンS2,S1に位置する各支柱102、101の頭部間隔を一定に保持する。
このように受撃時において、非受撃スパンS2,S1の荷重伝達ロープ232、231は側方アンカー40から反力を得て、非受撃スパンS2,S1に位置する上辺ロープ212、211の摺動と非受撃スパンS2,S1に位置する支柱102、101の傾倒を一定範囲に制限する。
非受撃スパンS2,S1に位置する荷重伝達ロープ232,231の弛みがなくなる一方で、受撃スパンS3に位置する荷重伝達ロープ233は弛んだままである。
そのため、受撃スパンS3に位置する上下辺ロープ213、22が谷側へ変形してその張力が増大する。
受撃スパンS3に位置する上下辺ロープ213、22の張力が所定値を超えると受撃スパンS3に設けた緩衝装置30が作動する。
<1>緩衝装置の作動時期
受撃時において、受撃スパンS3および非受撃スパンS2,S1に設けた複数の緩衝装置30および側方控えロープ24に設けた緩衝装置35は一斉に作動しない。
受撃時における各緩衝装置30,35の作動時期をまとめるとつぎのようになる。
側方控えロープ24に設けた緩衝装置35は、側方控えロープ24の張力が緩衝装置35の作動開始力を越えたときに作動する。
荷重伝達ロープ232,231に弛みがあるので、受撃スパンS3の支柱103,104の傾倒力が、非受撃スパンS2,S1の荷重伝達ロープ232,231および側方控えロープ24を経て側方アンカー40で支持されるまでには一定の荷重伝達時間がかかる。
非受撃スパンS2,S1の荷重伝達ロープ232,231が弛みを有することで荷重伝達ロープ232,231を通じた荷重の伝達速度が低下する。
このように、受撃スパンS3の上辺ロープ213へ荷重が伝わるまでに所定の時間(荷重伝達時間)がかかることと、荷重の伝達速度が低下することにより、受撃スパンS3の上辺ロープ213に設けた緩衝装置30による作動時間(衝撃吸収時間)が長くなる。
そのため、受撃スパンS3における上辺ロープ213と防護ネット20の変形時間を長くできる。
以上説明したように、受撃スパンS3における衝撃吸収時間(変形時間)が長くなることで、受撃スパンS3が負荷する衝撃力のピークである最大衝撃力が小さくなる。
最大衝撃力を低減できることで、衝撃吸収柵を構成する支柱10、上下辺ロープ21,22等の各資材の荷重負担が軽減されて、衝撃吸収柵の資材コストを大幅に削減できる。
さらに、最大衝撃力を低減できることに伴い、設計条件(想定)を多少越えた落石エネルギーに対しても対処できるので、従来の衝撃吸収柵と比べて安全性が高くなって減災効果が著しく向上する。
<1>受撃スパンの柵高変化
受撃スパンS3においては、支柱103,104が内側に傾倒するので、支柱103,104の傾倒に応じて受撃スパンS3における防護ネット20の柵高が低く変化するが、側方アンカー40に反力を得て支柱103,104の自由傾倒が一定範囲に制限されるので、受撃スパンS3に位置する防護ネット20の柵高が極端に低く変化することはない。
衝撃吸収柵が各支柱101〜104の自由傾倒を許容する構造であると、受撃スパンの防護ネットの柵高が大幅に減少するだけでなく、支柱の自由傾倒に引き摺られて非受撃スパンの防護ネットの柵高が大幅に減少する。
そのため、受撃スパンS3に位置する支柱103,104の傾倒が最も大きく、端末支柱である支柱101へ向けてその傾倒角度は徐々に小さくなる。
このように、非受撃スパンS2,S1に位置する支柱102,101の自由傾倒を小さく抑えられるので、非受撃スパンS2,S1における防護ネット20の設計条件で必要な柵高を確保できる。
したがって、非受撃スパンS2,S1に位置する防護ネット20による、後続の落下物W´に対する捕捉性能を保証できる。
本発明の衝撃吸収柵は、受撃時における複数の緩衝装置30,35の作動を制御できるだけでなく、最終的に受撃スパンS3に位置する防護ネット20、受撃スパンS3に位置する上下辺ロープ材21,22および受撃スパンS3に位置する緩衝装置30が協働して衝撃エネルギーを吸収する構造である。
したがって、落石後に衝撃吸収柵を修繕する場合には、受撃スパンS3に位置する防護ネット20を張り替え、受撃スパンS3の上下辺ロープ材21,22と緩衝装置30を元の状態に復元するだけの簡単な作業で以て短時間のうちに衝撃吸収柵を修繕できる。
本発明は、防護ネット20の上下辺を支柱10の上下部に支持させた待受式の衝撃吸収柵に限定されるものではなく、公知の各種の衝撃吸収柵に適用が可能である。
図5(A)は防護ネット20の上辺を支柱10の上部で支持し、防護ネット20の下辺を斜面山側の山側アンカー41に固定して支持した待受式の衝撃吸収柵を示している。
図5(B)は防護ネット20の上辺を支柱10の上部で支持し、防護ネット20の下辺を斜面谷側に配置したポケット式の衝撃吸収柵を示している。
本例の衝撃吸収柵は防護ネット30の下辺の配置位置が異なるだけで、その他の構成や緩衝作用については先の実施例と同じであるのでその説明を省略する。
本例にあっては、各種の衝撃吸収柵に適用できて汎用性に富む。
10a・・・中間支柱
10b・・・端末支柱
20・・・・防護ネット
21・・・・上辺ロープ
22・・・・下辺ロープ
23・・・・荷重伝達ロープ
24・・・・側方控えロープ
30・・・・上下辺ロープ用の緩衝装置
35・・・・側方控えロープ用の緩衝装置
W,W´・・落下物
本発明の他の形態において、前記側方控えロープの一部に緩衝装置を介装してもよい。
この場合、前記側方控えロープの緩衝装置の作動開始力が上辺ロープの緩衝装置の作動開始力と比べて大きい関係にする。
本発明の他の形態において、衝撃吸収柵は防護ネットの下辺を支柱の下部に支持した待受式、防護ネットの下辺を斜面山側に固定して支持した待受式、または防護ネットの下辺を斜面谷側に配置したポケット式の何れか一種に適用可能である。
Claims (7)
- 中間支柱と端末支柱からなる複数の支柱と、支柱のスパン単位で独立し、隣り合う支柱の上部間に張設した上辺ロープと、上辺ロープの一部に設けられ、上辺ロープに一定以上の張力が作用すると張力を減衰する緩衝装置と、前記上辺ロープに上辺が支持された防護ネットとを有する衝撃吸収柵であって、
支柱のスパン単位で独立し、隣り合う支柱の上部間に横架した複数の荷重伝達ロープと、
端末支柱の上部と側方アンカーとの間に連結した側方控えロープとを具備し、
前記荷重伝達ロープを上辺ロープより大きい弛みを持たせて隣り合う支柱の上部間に横架したことを特徴とする、
衝撃吸収柵。 - 受撃スパンに位置する支柱の傾倒力を、隣り合う非受撃スパンの荷重伝達ロープと側方控えロープを経由して側方アンカーで支持する受撃時において、非受撃スパンの荷重伝達ロープの弛みを消失するまでの荷重伝達時間を経て受撃スパンに位置する支柱の傾倒を支持し得るように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収柵。
- 前記側方控えロープの一部に緩衝装置を介装したことを特徴とする、請求項1または2に記載の衝撃吸収柵。
- 前記側方控えロープの緩衝装置の作動開始力が上辺ロープの緩衝装置の作動開始力と比べて大きい関係にあることを特徴とする、請求項3に記載の衝撃吸収柵。
- 衝撃吸収柵が防護ネットの下辺を支柱の下部に支持した待受式であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の衝撃吸収柵。
- 衝撃吸収柵が防護ネットの下辺を斜面山側に固定して支持した構造であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の衝撃吸収柵。
- 衝撃吸収柵が防護ネットの下辺を斜面谷側に配置したポケット式であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の衝撃吸収柵。
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