JP6990474B1 - 防護柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】防護柵の施工性を改善しつつ、資材コストを削減できる、落石雪崩予防兼用の防護柵を提供すること。【解決手段】端末支柱20bと該端末支柱に隣り合う単数または複数の中間支柱20aの頭部間に剛構造の上弦杆25を横架して構成する剛枠構造体11と、複数の中間支柱20aの頭部間にスパン単位で柔構造の上弦索28を架設して構成する柔枠構造体12からなり、中間支柱20aの頭部に連結した剛構造の上弦杆25および柔構造の上弦索28を通じて剛枠構造体11と柔枠構造体12との間で荷重を伝達可能に構成した。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 ▲1▼カタログ「高エネルギー吸収型鉛直式落石防護柵 スロープガードフェンス タイプLR」第5頁、第9頁、第10頁(令和3年2月5日) ▲2▼ウェブサイトにて掲載(令和3年2月9日) (1)https://www.proteng.co.jp/news_detail.php?keyno=131 (2)https://www.proteng.co.jp/product_detail.php?Srch=y&keyno=37
本発明は落石、崖崩れ、土砂崩落、雪崩等に適用可能な防護柵や予防柵に関する。
複数の支柱間に帯状の防護ネットを張り巡らした防護柵は周知である。
この種の防護柵において、特許文献1,2には隣り合う全ての支柱aの頭部間に鋼管製の上弦材bを連結して掛け渡すことが開示されている(図8(A))。
特許文献3には隣り合う全ての支柱aの頭部間にロープ製の上弦材cを連結して掛け渡すことが開示されている(図8(B))。
特開2003-34912号公報 特開2011-47245号公報 特開2020-117930号公報
図8(A)に示した鋼管製の上弦材bを具備した防護柵はつぎのような問題点を内包している。
<1>高価な鋼管製の上弦材bを多数本使用するため、防護柵の全体コストが嵩む。
<2>鋼管製の上弦材bが重量物であるため、上弦材bの現場搬入性、取扱性および組立性が悪い。
<3>防護柵の全スパンにおいて、スパン単位で受撃荷重Wを受け止められるように設計している。具体的には、ロープ径を太くする等してスパン単位で設置する防護ネットdの強度を高めている。
防護ネットdの強度を高めることは、防護柵のコスト高の要因となるだけでなく、ロープ重量が重たくなって施工性が悪くなる。
図8(B)に示したロープ製の上弦材cを具備した防護柵はつぎのような問題点を内包している。
<1>複数のロープ製の上弦材cを経由して端末支柱aへ伝えられた受撃荷重Wは、端末支柱aの単体の強度および端末支柱aに連結した端末控えロープeで支持される。
そのため、端末支柱aを中間支柱aと比べて断面寸法を大きくして高強度に形成するだけでなく、端末控えロープeを連結するアンカーfもアンカー耐力の高いものを使用しなければならない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、防護柵の耐力向上、低コスト化、および施工性の改善が図れる、落石雪崩予防兼用の防護柵を提供することにある。
本発明は、所定の間隔を隔てて立設した複数の中間支柱および端末支柱と、前記中間支柱および端末支柱の間に掛け渡した防護ネットとを有する防護柵であって、防護柵の左右両側部に形成する構造体であって、端末支柱と該端末支柱に隣り合う単数または複数の中間支柱と、該端末支柱と中間支柱の頭部間に架設した剛構造の上弦杆とにより構成する剛枠構造体と、前記剛枠構造体の間に位置する構造体であって、複数の中間支柱と、該中間支柱の頭部間にスパン単位で架設した柔構造の上弦索とにより構成する柔枠構造体からなり、中間支柱の頭部に連結した剛構造の上弦杆および柔構造の上弦索を通じて前記剛枠構造体と柔枠構造体との間で荷重を伝達可能に構成した。
本発明の他の形態において、前記剛枠構造体を1スパンの区間に形成してもよいし、前記剛枠構造体を連続した複数スパンに亘って形成してもよい。
本発明の他の形態において、前記防護ネットが複数の横ロープからなり、前記横ロープの両端部近くが緩衝装置を介して端部支柱に摺動可能に取り付けてある。
本発明の他の形態において、前記上弦杆が独立した金属製の管体または棒体であり、前記上弦索が独立した金属製または繊維製のロープ材である。
本発明の他の形態において、前記防護柵が落石用防護柵と雪崩予防柵の兼用である。
本発明は少なくとつぎのひとつの効果を得ることができる。
<1>剛構造の上弦杆と柔構造の上弦索を使い分けすることで、防護柵に連続性を持たせて剛枠構造体と柔枠構造体を形成することができる。
<2>端末支柱と中間支柱の頭部間に必要最低数の上弦杆を架設することで、高耐力で、かつ運動エネルギー吸収性能の大きな剛枠構造体を構築することができる。
<3>防護柵の一部に作用した衝撃力や防護柵の全体に作用する荷重を、端末支柱の単体に支持させる構造ではなく、端末支柱より剛性の大きい剛枠構造体に分散して支持させることができるので、防護柵の防護性能を高めることができる。
<4>全スパンに上弦杆を架設した防護柵と比較して、重たい上弦杆の使用本数を大幅に削減できるので、防護柵の施工性がよくなるだけでなく、資材コストも大幅に削減できる。
<5>全スパンに上弦索を架設した防護柵と比較して、端末支柱と該端末支柱に隣接した中間支柱の荷重負担を軽減できるので、剛枠構造体を構成する支柱の断面寸法を小さくすることができる。
本発明に係る防護柵の説明図で、(A)は防護様の正面図、(B)は剛枠構造体をハッチングで示した防護柵の正面図 剛枠構造体を2スパンに形成した防護柵の説明図で、(A)は防護様の正面図、(B)は剛枠構造体をハッチングで示した防護柵の正面図 柔枠構造体における中間支柱付近の正面図 剛枠構造体の正面図 緩衝装置の説明図 落石用防護柵として機能する場合の防護柵の平面モデル図 雪崩防止用防護柵として機能する場合の防護柵の平面モデル図 本発明が前提とする防護柵のモデル図で、(A)は全スパンに亘って鋼管製の上弦材を具備した防護柵防護様のモデル図、(B)は全スパンに亘ってロープ製の上弦材を具備した防護柵防護様のモデル図
<1>落石雪崩予防兼用の防護柵の概要
図1を参照して落石用防護柵と雪崩予防用防護柵を兼用する防護柵10について説明する。
本発明が前提とする防護柵10は、間隔を隔てて斜面に立設した複数の支柱20(中間支柱20a、端末支柱20b)と、隣り合う支柱20の間に配置した防護ネット30を有する。
<2>支柱(中間支柱・端末支柱)
支柱20は中間支柱20aと端末支柱20bからなり、公知の形鋼や鋼管等の鋼材、コンクリート柱、鋼管とコンクリートを複合した充填鋼管を適用できる。
支柱20の立設形態は、支柱20の下部をコンクリート基礎等に傾倒不能に立設してもよいし、現地地盤に直接建て込んで立設してもよい。
また図示を省略するが、各支柱20の頭部を山側アンカーに連結した山側控えロープに支持させてもよい。この場合、山側控えロープの一部に緩衝装置を介装してもよい。
<3>上弦材
本発明では剛構造の上弦杆25と柔構造の上弦索28を使い分けして設置する。
<3.1>剛構造の上弦杆
上弦杆25は防護柵10の左右両側部に位置する支柱20a,20bの頭部間に架設する独立した金属製の管体または棒体である。
上弦杆25は隣り合う支柱20a,20b間に架設可能な全長を有する。
上弦杆25は隣り合う支柱20a,20bの頭部間の荷重伝達部材としての機能と支柱間隔保持機能を有するだけでなく、後述する剛枠構造体11を形成するために機能する。
<3.2>柔構造の上弦索
上弦索28は隣り合う中間支柱20aの頭部間に架設する独立した金属製または繊維製のロープ材である。
上弦索28は隣り合う中間支柱20a間の荷重伝達部材としての機能と支柱間隔保持機能を有していると共に、後述する柔枠構造体12を形成するために機能する。
各上弦索28の両端は中間支柱20aに直接連結してあり、緩衝装置は介装していない。
<4>剛枠構造体
防護柵10の左右両側部に門型を呈する剛枠構造体11を設ける。
本発明における「剛枠」とは剛性の高い構造体を意味する。
<4.1>剛枠構造体の構成
剛枠構造体11は端末支柱20bと、端末支柱20bの近くに位置する単数または複数の中間支柱20aと、これらの支柱20a,20bの頭部間に掛け渡した剛構造の上弦杆25とを具備する。
端末支柱20bと端末支柱20bに隣り合う中間支柱20aとの頭部間では、剛構造の上弦杆25を通じて荷重伝達が可能である。
防護柵10の両端部近くに剛枠構造体11を設けたのは、柔枠構造体12の一部に作用した荷重を、剛枠構造体11に伝えて剛枠構造体11で分散して吸収させるためである。
<4.2>剛枠構造体の耐力調整方法
支柱20a,20bと上弦索28の設置本数を選択することで、剛枠構造体11の耐力(剛性)を調整することができる。
剛枠構造体11を構成する支柱20a,20bと上弦杆25の数に比例して、剛枠構造体11全体としての荷重の分散性能と荷重の吸収性能が高くなる。
図1では、端末支柱20bと単数の中間支柱20aと1本の上弦杆25により、剛枠構造体11を1スパンに形成した形態を示し、図2では端末支柱20bと2本の中間支柱20aと2本の上弦杆25により、剛枠構造体11を2スパンの区間に亘って連続して形成した形態を示している。剛枠構造体11を構成するスパン数は適宜選択が可能である。
<4.3>剛枠構造体の支柱の断面寸法について
剛枠構造体11に位置する複数の支柱20a,20bは荷重に対して協働して抵抗するので、各支柱20a,20bの断面寸法を小さくして低強度にすることが可能である。
<5>柔枠構造体
防護柵10の剛枠構造体11の形成区間を除いた区間に亘って門型を呈する柔枠構造体12を設ける。
本発明における「柔枠」とは、「剛枠構造体11」と比較して剛性が低い構造体を意味する。
<5.1>柔枠構造体の構成
柔枠構造体12は、複数の中間支柱20aと、中間支柱20aの頭部間に掛け渡した柔構造の上弦索28とを具備する。
柔枠構造体12における柔構造の上弦索28が隣り合う中間支柱20a間で荷重を伝達する部材として機能することで、複数の中間支柱20aを柔構造とする。
隣り合う中間支柱20a,20aの頭部間では、上弦索28を通じてスパン単位で荷重伝達が可能である。
柔枠構造体12の区間において、上弦杆25を使用せずに柔構造の上弦索28を使用するようにしたのは、資材(上弦材)の重量を軽くして運搬性と取扱性を改善すると共に、資材(上弦材)コストを削減するためである。
<5.2>柔枠構造体のスパン数
防護柵10の両端部に位置する剛枠構造体11,40の形成スパンを除いた残り全てのスパンが柔枠構造体12となる。
柔枠構造体12の形成区間において、剛枠構造体11は介在しない。
<5.3>柔枠構造体と剛構造体の境界部
剛枠構造体11と柔枠構造体12の境界部に位置する中間支柱20aの頭部には、剛構造の上弦杆25と柔構造の上弦索28の一端がそれぞれ連結していて、剛枠構造体11と柔枠構造体12との間における荷重の伝達が可能である。
<6>防護ネット
防護ネット30は隣り合う複数の支柱20の上下間に取り付けたロープ製のネットである。防護ネット30の上下辺は支柱20の上下部に取り付けてある。
図1に例示した防護ネット30について説明すると、防護ネット30は隣り合う支柱20の間に横架した複数の横ロープ31と、各横ロープ31の端部と端末支柱20bの間に介装した緩衝装置35と、複数の横ロープ31を覆うように重合して配設されたネット材33とを具備する。
本例では防護ネット30が複数スパンに跨って配設する形態について説明する。
<6.1>横ロープ
複数の横ロープ31は複数の支柱20に跨って横架可能な全長を有するロープ材であり、中間支柱20aの山側に所定の間隔を隔てて多段的に取り付けてある。
図3を参照して説明すると、中間支柱20aの周面には複数のフック21が設けてあり、各横ロープ31が自重で脱落しないようにフック21に挿通して係留されている。
<6.2>緩衝装置
図4を参照して説明すると、各横ロープ31の端部近くには緩衝装置35が取り付けてあって、緩衝装置35を介して各横ロープ31の端部近くが端末支柱20bに連結してある。
横ロープ31のスリップを許容するため、各横ロープ31には緩衝装置35から外部へ延出した範囲に適宜の長さの余長部31aを形成している。
緩衝装置35は横ロープ31の一定以上の張力が作用すると、横ロープ31の摺動を許容し、横ロープ31の摺動抵抗により衝撃エネルギーを吸収する。
図5に例示した摩擦摺動式の緩衝装置35について説明すると、緩衝装置35は横ロープ31を把持可能なワイヤクリップ等の把持手段36と、把持手段36を支持する支圧板37と、支圧板37を端末支柱20bの側面に連結するU字形の連結ボルト38とを具備している。
支圧板37の板面には複数の孔が開設してあり、これらの孔を通じて支圧板37に横ロープ31と連結ボルト38が挿通可能である。
緩衝装置35は摩擦摺動式に限定されず、横ロープ31に一定以上の張力が作用したときに緩衝機能を発揮できる構造であれば公知の緩衝装置を適用できる。
<6.3>ネット材
図1等に示したネット材33は菱形金網等の金属製網材または繊維製網体であり、横ロープ31の配置間隔と比べて小さな網目を有する。
ネット材33は必須の構成資材ではなく、省略する場合もある。
[防護柵の作用]
落石用防護柵および雪崩予防用防護柵としての作用について説明する。
1.落石用防護柵としての作用(図6)
防護柵10を構成する柔枠構造体12の阻止面の一部に落石の荷重Wが作用した場合について説明する。
<1>剛枠構造体による衝撃の吸収作用
受撃時における剛枠構造体11による衝撃の吸収作用について説明する。
<1.1>横ロープを通じた荷重伝達
衝撃力は防護ネット30を構成する横ロープ31を通じて剛枠構造体11を構成する端部支柱20bに対して縦断方向Xへ向けた張力として伝えられる。
<1.2>剛枠構造体による衝撃力の支持
端部支柱20bへ伝えられた張力は、上弦杆25を通じて隣り合う中間支柱20aへ伝えられ、剛枠構造体11の両支柱20a,20bに対して伝えられる。
剛枠構造体11を構成する両支柱20a,20bへ伝えられた張力が、両支柱20a,20bを合算した剛性より小さいときは、両支柱20a,20bが一体となって抵抗し、両支柱20a,20bに撓み変形は生じない。
<1.3>剛枠構造体による衝撃吸収
両支柱20a,20bへ伝えられた張力が、支柱20a,20bの合算した剛性を超えると、支柱20a,20bが一体となって縦断方向Xへ向けて撓み変形または曲げ変形をする際の変形抵抗により衝撃エネルギーが吸収される。
このように、剛枠構造体11の構成する支柱20a,20bの本数と上弦杆25の設置本数を選択することで、支柱頭部の変形量を含めた防護柵全体の変形性能をコントロールすることが可能である。
<1.4>端末支柱の縦断方向へ向けた変形量
また受撃時に端末支柱20bが縦断方向Xに向けて変形するが、このときの変形量は、全スパンに柔構造の上弦材(上索索)を設けた防護柵と比べて小さくできる。
なお、受撃時における斜面傾斜方向Yへ向けた各支柱20a,20bの傾倒変形は従来の防護柵と同様であるので、詳しい説明を省略する。
<2>柔枠構造体による衝撃の吸収作用
受撃時における柔枠構造体12による衝撃の吸収作用について説明する。
<2.1>受撃スパンにおける中間支柱の変形力
柔枠構造体12の阻止面の一部に衝撃が作用すると、受撃スパンに位置する中間支柱20a,20aの頭部が外側(縦断方向Xへ向けて互いに離間する方向)へ向けて変形しようとする。
<2.2>上弦索による中間支柱の変形抑制
受撃スパンに位置する中間支柱20a,20aの頭部間に上弦索28が設けられているので、上弦索28が受撃スパンに位置する中間支柱20a,20aの外側へ向けた撓み変形を抑制する。
<2.3>受撃スパンに位置する中間支柱による衝撃吸収
そのため、受撃スパンに位置する2本の中間支柱20a,20aで荷重を分担して衝撃を吸収することができる。
<2.4>受撃スパンに位置する中間支柱が接近方向に変形した場合
スパン単位で防護ネット30を取り付けた場合には、受撃スパンに位置する中間支柱20a,20aの頭部が内側(縦断方向Xへ向けて互いに接近する方向)へ向けて変形力が発生する場合がある。
このような場合であっても、受撃スパンに隣り合う各上弦索28の張力が増し、上弦索28を通じて張力が他の中間支柱20aへ連鎖的に伝達される。
柔枠構造体12の上弦索28を通じて張力が伝達される際、柔枠構造体12に位置する中間支柱20aが撓み変形をすることで衝撃が吸収される。
柔枠構造体12の各上弦索28に発生した張力は最終的に剛枠構造体11に伝えられる。
剛枠構造体11に伝えられた張力は上弦杆25を通じて複数の支柱20a,20bによって支持して吸収される。
<3>防護ネットによる衝撃の吸収作用
支柱20a,20bの変形抵抗だけでなく、防護ネット30が斜面端側へ変形することで衝撃吸収材が吸収される。
特に、全スパンに剛構造の上弦材(上索杆)を設けた防護柵と比べて、剛枠構造体11に位置する端末支柱20bの縦断方向Xに向けた変形が大きくなるので、防護ネット30に作用する張力を低減できる。
2.雪崩予防用防護柵としての作用(図7)
防護柵10の阻止面の全面に土砂や積雪等の面的な荷重Wが作用した場合場合について説明する。
<1>均等荷重
防護柵10の阻止面に土砂や積雪等の面的な荷重Wが作用した場合、柔枠構造体12および剛枠構造体11にを構成する中間支柱20a、端末支柱20bおよび防護ネット30には均等に荷重が作用する。
<2>柔枠構造物による衝撃吸収
柔枠構造物を構成する中間支柱20aの撓み変形や、防護ネット30による撓み変形等によって防護柵10の阻止面に作用する面的な荷重Wが吸収される。
<3>剛枠構造体による衝撃吸収
阻止面に作用した面的な面的な荷重Wは最終的に防護ネット30を通じて端末支柱20bに伝えられる。
端末支柱20bに伝達された面的な荷重Wは、上弦杆25を通じて隣り合う剛枠構造体11の中間支柱20aに伝達され、剛枠構造体11に位置する複数の支柱20a,20bが一体となって抵抗する。
剛枠構造体11に位置する複数の支柱20a,20bの強度が荷重Wに抵抗するので、全スパンに柔構造の上弦材(上索索)を設けた防護柵と比べて、剛枠構造体11に位置する端末支柱20bと中間支柱20aの断面寸法を小さくして低強度に設計することができる。
さらに端末支柱20bの縦断方向Xに向けた変形を大きくできるので、全スパンに亘っ剛構造の上弦材(上索杆)を設けた防護柵と比べて、防護ネット30に作用する張力を低減することができる。
10・・・・・防護柵
11・・・・・防護柵の剛枠構造体
12・・・・・防護柵の柔枠構造体
20・・・・・支柱
20a・・・・中間支柱
20b・・・・端末支柱
21・・・・・支柱のフック
25・・・・・上弦杆
28・・・・・上弦索
30・・・・・防護ネット
31・・・・・横ロープ
31a・・・・横ロープの余長部
36・・・・・把持手段
37・・・・・支圧板
38・・・・・連結ボルト

Claims (6)

  1. 所定の間隔を隔てて立設した複数の中間支柱および端末支柱と、前記中間支柱および端末支柱の間に掛け渡した防護ネットとを有する防護柵であって、
    防護柵の左右両側部に形成する構造体であって、端末支柱と該端末支柱に隣り合う単数または複数の中間支柱と、該端末支柱と中間支柱の頭部間に架設した剛構造の上弦杆とにより構成する剛枠構造体と、
    前記剛枠構造体の間に位置する構造体であって、複数の中間支柱と、該中間支柱の頭部間にスパン単位で架設した柔構造の上弦索とにより構成する柔枠構造体からなり、
    中間支柱の頭部に連結した剛構造の上弦杆および柔構造の上弦索を通じて前記剛枠構造体と柔枠構造体との間で荷重を伝達可能に構成したことを特徴とする、
    防護柵。
  2. 前記剛枠構造体を1スパンの区間に形成したことを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  3. 前記剛枠構造体を連続した複数スパンに亘って形成したことを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  4. 前記防護ネットが複数の横ロープからなり、前記横ロープの両端部近くが緩衝装置を介して端部支柱に摺動可能に取り付けてあることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  5. 前記上弦杆が独立した金属製の管体または棒体であり、前記上弦索が独立した金属製または繊維製のロープ材であることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  6. 前記防護柵が落石用防護柵と雪崩予防柵の兼用であることを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載の防護柵。
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