JP4996198B2 - 衝撃吸収フェンス - Google Patents
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Description
また、錘体としては、金属製や、コンクリート製のものや、砂袋のようなものも採用できるが、間伐材などの木材を使用することもある。
また、錘体は、複数個を連結して、連結部分で屈曲可能にしてもよい。
また、錘体には、溝状のスリットを形成し、衝撃力が作用したとき、スリット部分にて折れ曲がったり破断するようにしてもよい。
また防護ネットは、上下に渡したワイヤロープと、そのワイヤロープ間に張設した網材より構成することもある。
(b)前記のように重量を増すために、単にネットに錘をぶら下げるだけでは、ネットの上部がたるんで、落石などがネットの上から反対側へこぼれ落ちてしまうことがある。このようなことを防ぐには、フェンス全面が石を包みながら移動する必要が有る。このためには、ネット全体を重くする必要があり、柱状(棒状)体をネット全体に配置することで、ネットの全体の重量を重くできる。この柱状とすることで取付けやすく、間隔保持も容易である。
(c)上下のロープと柱状の錘材を接続する接続部を可動とすることで、この部分でもエネルギー吸収が可能である。
(d)防護ネットの自重調整が、錘体の設置数を増減することによって簡単に行える。これにより、予想される必要エネルギー吸収量に応じて取付け本数を決定して必要重量付与が可能となり、受撃時の変形量を制限可能となる。
(e)木材などの錘体によって、落石等の衝撃を直接受けることができるため、防護ネットに直接作用する衝撃力が減じられ、防護ネットの破損を避けることができる。
(f)木材を錘体として使用することにより、大量の間伐材を資源として有効利用も図れ、また破損した場合の取り替えも容易である。
(g)錘体は、複数個を連結して、その連結部分で屈曲可能にすることにより、落石等の衝撃を錘体が屈曲して受け止め、錘体そのものの破損も少なく、衝撃をより有効に吸収できる。
(h)錘体に溝状のスリットを形成することによって、落石等の一定以上の衝撃力によって錘体が破断するようにして、錘体の破壊強度が制御可能である。これにより、エネルギー吸収性能を定量的に把握できる。その折れ曲ったり、破断するときに衝撃エネルギーを吸収し、より吸収力を高めることができる。
(i)錘体が屈曲或いは折曲することによって、防護ネットの本来の変形性能を阻害しない。つまりは防護ネット本来の衝撃吸収性能に悪影響を与えないこととなる。
この発明にかかる衝撃吸収フェンスは、適宜間隔離して立設した支柱1と、この支柱に沿って配設する防護ネット、及びその防護ネットに沿って並設する錘体9から成る。支柱1や防護ネットは、これまで様々な形式や材質のものが採用されており、支柱1としては、衝撃が作用したとき傾いて衝撃力を吸収する傾倒式のもの、或いは基礎に埋め込み衝撃力が作用しても傾くことのない非傾倒式のもの、いずれも採用できる。防護ネットとしては、ロープ製のものも、ロープ3・5と金網などの網材8を組み合わせたものの、等様々な形式のものが採用できる。
図1及び図2に示すのは、この発明の第1実施例であって、支柱1として傾例式のものが採用されており、複数本のパイプ状の支柱1が、適宜間隔離れて立設されている。各支柱1内には、ワイヤロープ2が配してあり、それらワイヤロープ2は、地表近くの支柱1の上端で、それらを把持する緩衝金具4によって保持してある。支柱1に横方向の荷重が作用して、緩衝金具4の把持力を越えると、緩衝金具4の内側をワイヤロープ2が摺動して、その摩擦力が荷重に対するブレーキ力となって吸収しながら、支柱1が傾くようになっている。
左右両端の支柱1よりも更に外側に伸びたワイヤロープ3が、地山に埋設したアンカーの地上部分に固定した緩衝金具4により、所定の力で把持されている。(図3)ワイヤロープ3の端部は、緩衝金具4を超えて伸びており、ワイヤロープ3が伸びたとき、緩衝金具4の把持力を越えて、その先端が支柱1側へ摺動する。また、各支柱1の上端に連結したワイヤロープ5は、山側に張り出されて、地山に埋設したアンカー6の地上に固定した緩衝金具7に固定されている。ワイヤロープ5は、緩衝金具7よりもその端部が伸びており、支柱1に谷側へ傾く方向の荷重が作用すると、ワイヤロープ5が緩衝金具7の把持力に抗してその中を摺動し、支柱1側へ移動する。そのときの摩擦力によって衝撃荷重を減衰する。
支柱1の上下端には、それぞれワイヤロープ3が渡してある。ワイヤロープ3の両端のうち、少なくともいずれか一端は、支柱1に取付けた緩衝金具4によって把持している。(図4)緩衝金具4は、間に挟んで締め付ける力によって、ワイヤロープ3を掴むが、その把持力以上の力が引張力として作用すると、ワイヤロープ3がその挟み込む力に抗して緩衝金具4の中を摺動する。その時の摩擦力によって引張力を減衰させ、荷重を吸収する。図において、上下のワイヤロープ3の一端或いは両端は緩衝金具4によって把持されており、荷重を受けて引張力が作用すると、緩衝金具4の把持力を越えてワイヤロープ3が荷重を受けた方向へ摺動して、その摩擦力によって衝撃荷重を減衰する。実施例では、防護ネットとして、ワイヤロープ3・5と網材8によって構成されるものを採用しており、上下のワイヤロープ3の間に、網材8が張設されている。網材8は、金網でもよく、或いは合成樹脂製の網材でもよい。
防護ネットに沿わして、錘体9が複数本配設されている。錘体9は、防護ネットに錘体9の重量分付加させるためのもので、その本数は、予想される衝撃力に応じてその数が決定される。錘体9の作用は、例えば二重に平行に配したワイヤロープを連結して一体化させるために使用されるのではなく、一重に張られた防護ネットに、その重量を付加して、その重みによって押し返そうとするブレーキ作用となって、衝撃そのものを減衰するものである。この実施例では、錘体9は、網材8の山側に配してある。錘体9としては、様々な材質なものが考えられるが、間伐材のような木製、金属製、コンクリート製のものなど様々な材質のものが使用でき、実施例では間伐材を使用している。錘体9の取付け手段としては様々なものが考えられるが、上下に針金などを通し、これを防護ネットのワイヤロープ3や網材8に直接結びつけることも出来る。
落石などがあって、フェンスに落石等が衝突したとき、防護ネットと一体となった錘体9の重量によって落石等を押し返そうとするブレーキ力が作用する。
そのブレーキ力によって衝撃エネルギーを減衰、つまりは吸収して、防護ネットそのものや支柱へ作用する衝撃力を弱めることとなる。
また、防護ネットではなく、錘体9に直接落石等が衝突することにより、その衝撃の多くを錘体9が受け止めるため、防護ネットが衝撃によって破損する危険性が少なくなる。(図6)
錘体9が間伐材などの木材であれば、衝撃によって破損しても、フェンスそのものの性能には影響を及ぼさず、錘体9を取り替えるのも容易で、安価である。
錘体9によって吸収された落石等の衝撃が、防護ネットのワイヤロープ3・5や網材8にも引張力として作用して各緩衝金具4・7の把持力を越えると、ワイヤロープ3・5が緩衝金具4・7内を摺動して、移動する。その時の摩擦力がブレーキ力となって作用し、落石等の衝撃エネルギーを減衰する。
このように、本願発明にかかる衝撃吸収フェンスは、重量を付与することによる衝撃エネルギー減衰効果の向上と、フェンス本来の衝撃エネルギー減衰効果の相乗効果によって、従来のフェンスにはない衝撃吸収効果を達成するものである。
錘体9の数は、予想される衝撃エネルギーに応じてフェンス全体の重量を決定し、その重量に応じて設置方数を決定する。
錘体9は、防護ネットの山側、或いは谷側のいずれかの面に沿って配することが出来、その両側に配することも可能である。
また、錘体9が割れたり、折れたりするときの破壊時においても、その衝撃をより吸収でき、間伐材やコンクリートの柱状錘体などの幅方向に、予め溝状のスリットを入れておき、衝撃によってスリット部分で破断することによって錘体の破壊強度を制御可能である。これによって、エネルギー吸収性能を定量的に把握できる。
また、これら錘体の屈曲や、折曲や破断することにより、防護ネットそのものの変形を阻害せず、ネット本来の衝撃吸収性能に悪影響を与えない。
2:ワイヤロープ
3:ワイヤロープ
4:緩衝金具
5:ワイヤロープ
6:アンカー
7:緩衝金具
8:網材
9:錘体
Claims (5)
- 間隔を隔てて立設した支柱に沿わせて、防護ネットを張設してなる衝撃吸収フェンスにおいて、
該防護ネットに沿わせて並設した柱状を呈する複数の錘体を防護ネットにぶら下げて前記複数の錘体の重量を防護ネットに付加し、
受撃時に防護ネットと一体となった前記複数の錘体の重量によってブレーキ力が作用する衝撃吸収フェンス。 - 錘体として木材を使用したことを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収フェンス。
- 錘体は、複数個を連結して、連結部分で屈曲可能にしたことを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収フェンス。
- 錘体には、溝状のスリットを形成し、衝撃力が作用したとき、スリット部分にて折れ曲がったり、或いは破断するようにしたことを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収フェンス。
- 防護ネットは、上下に渡したワイヤロープと、そのワイヤロープ間に張設した網材より構成されていることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収フェンス。
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