JP6106015B2 - シャープペンシル - Google Patents

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本発明は、軸筒を構成する前軸部材と後軸部材とを相対的に回動することにより芯の繰り出しを行うシャープペンシルに関し、軸筒を振る動作でも芯の繰り出しを行うことができる構造のシャープペンシルに関する。
従来より、前軸筒に対して後軸筒を回動させることにより、前軸筒内に配設した芯繰出し機構を作動して芯を繰り出し、また、不使用時にはチャックが芯を開放して、芯の繰り出しを不能にする機能が付加されている構造の回転繰出式シャープペンシルが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。また、軸筒を振ることで重量体の慣性力により芯を繰り出す構造の振出式シャープペンシルも良く知られている(特許文献3参照)。
既知の回転繰出式シャープペンシルは、前軸筒と後軸筒との相対的な回動によりカム機構を作動させて芯を繰り出す構造のため、軸筒内に内蔵された芯繰出し機構を作動するノック部が外観に露出しておらず、外見上の美観に優れているが、前軸筒と後軸筒をそれぞれ持って回動させる必要があり、筆記時に芯を繰り出したい場合には筆記を中断して軸筒を持ち替える動作を必要とし、連続してのスムーズな筆記を行うことができなかった。これに対してノック式シャープペンシルに重量体を備えた振出式シャープペンシルは、軸筒を振ることで重量体がチャックを前進させて芯が繰り出すため、片手で容易に芯の繰り出しが行えるが、前後動するノック部が軸筒の後端から突出することから、デザイン的な制約が生じていた。また、振出式シャープペンシルでは、軸筒を振るだけで芯が繰り出されるという便利さがある反面、携帯時に軸筒が揺れることでも芯が繰り出されてしまうという問題があった。
特公平2−47358号公報 特開2000−335178号公報 実公平1−20150号公報
本発明は前記問題を鑑みて、デザインの幅を広げ、且つ、芯の繰り出しを片手で容易に行うことができ、更には携帯時に誤って芯が繰り出されることがないシャープペンシルを提供するものである。
本発明は、
「1.軸筒が前軸部材と後軸部材とを有し、前記前軸部材と前記後軸部材とを相対的に回動させることにより、前記軸筒内に設けたチャックと該チャックの後方に設けた芯タンクとを有した芯繰出機構を作動させ、前記芯タンク内の芯を前記軸筒の前方に設けた先口より繰り出す構造のシャープペンシルにおいて、前記軸筒内に内軸を設け、前記内軸にスプリングにより後方へ弾発された押圧体を前後動可能に設け、前記押圧体の前方に前記芯タンクを配設し、前記芯タンクの外側に前記チャックの後方に設けた当接部へ当接可能な重量体を前後動可能に配設し、前記軸筒内に前記押圧体を押動する摺動体と該摺動体に摺接する回動体とを設け、前記回動体と前記後軸部材とが連動して共に回動するように構成し、且つ前記回動体の回動に伴い前記摺動体が前記軸筒内を前後動可能に構成したカム機構を設け、前記前軸部材と前記後軸部材とを相対的に回動させることにより、前記カム機構が前記摺動体を前進させると共に該摺動体が前記押圧体を押動して前記芯タンクを前進させ、前記芯タンクと前記チャックとを共に前進させて前記先口より芯を繰り出し、且つ前記軸筒を振ることで、前記重量体が前記チャックの後方に設けた前記当接部に当接して、前記重量体の慣性力で前記チャックを前進させて前記先口より芯を繰り出す構造のシャープペンシル。
2.前記摺動体にカム突起を形成し、前記カム突起を前記回動体に形成したカム接触部に当接させることにより、前記摺動体をカム動作で前後動可能とし、前記カム接触部にカム斜面部と係止部とを設け、前記カム突起が前記係止部に係止した状態においては前記チャックが芯を開放するよう構成した1項に記載のシャープペンシル。
3.前記回動体の係止部を凹部または平坦部とした2項に記載のシャープペンシル。
4.前記回動体のカム斜面部に段部を設け、前記摺動体の前記カム突起が前記段部に当接した状態においては前記チャックが前記芯を開放するよう構成した2項または3項に記載のシャープペンシル。
5.前記回動体のカム斜面部が第一傾斜部と第二傾斜部とを有し、前記第一斜面部は前記回動体の回転軸に直交する面に対して傾斜した斜面で形成し、前記第二斜面部は前記第一
傾斜部より回転軸に直交する面に対して更に傾斜させて形成し、前記第一傾斜部と前記第二傾斜部との境目の斜度変化点を前記段部とした4項に記載のシャープペンシル。
6.前記回動体のカム斜面部に凸部または凹部を形成し、前記凸部または凹部を前記段部とした4項に記載のシャープペンシル。
7.前記押圧体と前記芯タンクとの間に押圧用弾性体を配設した2項〜6項のいずれか一項に記載のシャープペンシル。」である。
本発明によれば、前軸部材と後軸部材とを相対的に回動することにより芯繰出し機構を作動させて芯を繰り出すことができ、軸筒を振ることでも重量体の慣性力で芯を繰り出すことができる。
また、2項の発明では、摺動体のカム突起が回動体の係止部に係止した際に、チャックが芯を開放するよう構成するので、携帯時に軸筒が揺れることで重量体が振動して芯が誤って繰り出されることを防ぐことができ、且つ筆記終了時に先口より突出した芯を先口内に戻す動作を容易に行うことができるようになる。また、3項の発明では、回動体の係止部を凹形状の凹部とすることで、回動体の係止部と摺動体のカム突起との係止状態を安定させることができる。あるいは、回動体の係止部を回転軸に直交する面に平行な平坦部とすることで、回動体のカム突起が摺動体のカム斜面部と摺動して係止部に移動する際の移行がスムーズに行われるものとなる。
また、4項の発明では、前軸部材と後軸部材とを相対的に回動して芯を繰り出す際、摺動体のカム突起が回動体のカム斜面部を摺動して段部に当接したときには、チャックが芯を開放して保持していないように構成することで、摺動体のカム突起が回動体の段部に当接したときの回動抵抗の変化により、芯の繰り出し動作が終了したことを使用者が認識することができる。
また、5項の発明では、前軸部材と後軸部材とを相対的に回動して芯を繰り出す際、摺動体のカム突起が回動体のカム斜面部を摺動して斜度変化点に当接すると、第一傾斜部に対して第二傾斜部の傾斜角度が急になることで回動抵抗が大きくなり、芯の繰り出し動作の終了を認識できるため、回動動作による芯の繰り出しを正確に実行できる。
また、6項の発明では、前軸部材と後軸部材とを相対的に回動して芯を繰り出す際、摺動体のカム突起が回動体のカム斜面部を摺動して凸部または凹部に当接すると、回動抵抗に変化が生じ、芯の繰り出し動作の終了を認識できるため、回動動作による芯の繰り出しを正確に実行できる。
尚、前述した2項のように、携帯時にチャックが芯を開放した状態で維持させる場合には、チャックが芯を開放した位置にあるカム突起をさらにカム斜面部に摺動させて、係止部へ移動させる必要がある。7項の発明では、チャックが芯を開放して、当該チャックと芯タンクとの前進が停止した際、押圧体と芯タンクとの間に配設した押圧用弾性体が縮むことで、カム突起が係止部へ係止し易いものとなる。
本発明は、デザインの幅が広く、且つ、芯の繰り出しを片手で容易に行うことができ、更には携帯時に誤って芯が繰り出されることがないシャープペンシルを提供することができるものとなった。
本実施例のシャープペンシルの側面図である。 シャープペンシルの筆記状態における断面図である。 回動体の内周面展開図である。 回動体のカム接触部と摺動体のカム突起との摺動状態を表している。 シャープペンシルの携帯状態における断面図である。 芯の補充を行っている状態のシャープペンシルである。 回動体の変形例における内周面展開図である。 回動体の他の変形例における内周面展開図である。
次に図1から図6を参照しながら、本実施例のシャープペンシルの説明をするが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、シャープペンシルの先口がある側を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。
図1は本実施例のシャープペンシルの側面図である。シャープペンシル1は前軸部材2と後軸部材3とを連接して軸筒4を構成し、前軸部材2の前端部に先口部材5を装着し、後軸部材3の後端部に尾冠6を装着し、後軸部材3と尾冠6との間にクリップ7の基部7aを挟持してある。
図2は本実施例のシャープペンシルの断面図である。本実施例の芯繰出機構は、チャック8の前部を3分割して構成し、このチャック8の後部を筒状のコネクター9の前端部へ嵌着させてある。前記コネクター9の後部には芯タンク10を遊嵌させてあり、この芯タンク10には芯11を収納してある。
また、チャック8の頭部8aには締具12が外嵌され、締具12を受け止める連結部材13と前記コネクター9との間にチャックスプリング14が100g程度の取付時荷重で張架され、チャック8が後方に弾発されて頭部8aが締具12に押圧される。すると、チャック8が閉じられて芯11を保持する。連結部材13の前部には略円錐形の先口部材5が着脱可能に螺合してある。この先口部材5の内部には、芯11を軽く保持する芯ホルダー15が設けられている。
更に、連結部材13の後部には前軸部材2を螺合して接着剤により固着し、前軸部材2の後部螺子部2aには内軸16の前部螺子部16aを螺合して接着剤により固着してある。また、内軸16の後部内鍔16cに対して筒状の押圧体17を着脱不能且つ摺動可能に挿嵌し、更に内軸16と押圧体17との間にスプリング18を張架して、押圧体17を後方に弾発してある。尚、本実施例では、押圧体17の先端に外鍔17aとスリット17bとを形成してあり、内軸16の後部内鍔16cに対して先端を挿通した状態で外鍔17aが後部内鍔16cに当接して抜け止め状態となる。
また、押圧体17の前部17cには芯タンク10が摺動可能に挿入され、芯タンク10の後端10aと押圧体17の内径に形成した段部17dとの間に押圧用弾性体19を配設してある。この押圧用弾性体19の全長は芯タンク10の後端10aと押圧体17の段部17dとの間の距離よりも短く形成してある。更にコネクター9の後方に形成した当接部9aと押圧体17の前端当接部17eとの間に、金属製の重量体20を芯タンク10の外面に摺動して前後動するよう遊嵌してある。
また、後軸部材3の後端にはクリップ7を取り付けてあり、尾冠取付部材21と後軸部材3の後方に収容した継手22とで、後軸部材3とクリップ7の基部7aとを同時に挟持してある。これによりクリップ7は後軸部材3に回転不能に固定される。更に尾冠取付部材21の開口部21aには消しゴム23が着脱可能に装着されている。この消しゴム23を覆うために尾冠取付部材21には、尾冠6が着脱可能に螺合してある。
内軸16の後部雄螺子部16bには内筒24の前部雌螺子部24aを着脱可能に螺着し、継手22の前端開口部22aには内軸16の後端開口部14cに遊嵌する回動体25を嵌着して、後軸部材3と回動体25とクリップ7とが一体に回動できるようにした。
また、回動体25の前方には摺動体26を配設し、回動体25に形成したカム接触部25aを摺動体26に形成したカム突起26aに当接させることにより、摺動体26をカム動作で前後動できるようにした。尚、前記摺動体26のカム突起26aは内筒24に穿孔したスリット部24bに挿通して摺動体26の回転運動を抑制し、前後動を行えるようにしてある。すると、押圧体17の後端部17fと摺動体26の前端部26dとが当接し、押圧体17と摺動体26とが共にスプリング18で後方へ弾発される。また、前軸部材2の後端部2bに後軸部材3の前端部3aが被さることで、後軸部材3の揺動が規制される。
更に、図2及び図3に示すように、回動体25に形成したカム接触部25aは回転軸CAに直交する面に対して傾斜したカム斜面部25bと回転軸CAに直交する面に対して凹んだ凹部25cとを有している。また、カム斜面部25bに回動体25の回転軸CAに直交する面に対して傾斜した第一傾斜部25dと該第一傾斜部15dより回転軸CAに直交する面に対して更に傾斜した第二傾斜部25eとを設けることで、第一傾斜部25dと第二傾斜部25eとの境目に段部を構成し、段部を斜度変化点25fとした。
また、図2に示すように、摺動体26には周状の溝部26bが形成されており、溝部26b内に環状のリング部材27が設けられている。リング部材27は内筒24の内面24cに接触する部材であって、前軸部材2と後軸部材3とを相対的に回動させる際に適度な抵抗を付与する。このようなリング部材27は、例えば、抵抗を大きくする合成ゴム材料から形成されたOリング等を用いることができる。
ここで、図2及び図4で示したカム突起26aのIの位置は本実施例のシャープペンシルの筆記状態を示しており、摺動体26のカム壁26cと回動体25の壁部25gとが当接している状態である。
次に、図2及び図4を用いて筆記状態から芯を繰り出す場合の第1の手段について説明を行う。本実施例のシャープペンシル1は、後軸部材3を一方向に回動させると(図1の矢印A方向)、後軸部材3と共に回動体25の回動が行われ、前軸部材3と一体になった内筒24のスリット部24bでカム突起26aが規制されることから摺動体26は回転せず、カム斜面部25bによってカム突起26aが前進され、図4に示すIIの位置まで移動する。つまり、摺動体26のカム突起26aと回動体25のカム斜面部25bに設けた第一傾斜部25dとが当接しながら斜度変化点25fに到達し、摺動体26を前方側へ移動させる。このとき、前進した摺動体26が当接状態にある押圧体17を前進させる。すると、押圧体17と押圧用弾性体19と芯タンク10とが当接状態となり、押圧用弾性体19とチャックスプリング14とが縮み始めるが、チャックスプリング14は取付荷重約100gで張架されているため、押圧用弾性体19が先に縮み始め、チャックスプリング14のバネ荷重と押圧用弾性体19のバネ荷重とが均衡した後は、チャックスプリング14と押圧用弾性体19とでは、押圧用弾性体19の方がバネ常数が高いために、チャックスプリング14の方が大きく縮み、芯タンク10とチャック8とが前進して、芯が繰り出される。そして、図4に示すように、カム突起26aがIIの位置になり第二傾斜部25eと当接する。その際、前軸部材2に対して後軸部材3を回動するための回動抵抗が大きくなることで芯の繰り出し動作の終了を認識することができる。
次に、図2及び図4を用いて筆記状態から芯を繰り出す場合の第2の手段について説明を行う。本実施例のシャープペンシルは軸筒4を前後に振ると、芯タンク10の外側に遊嵌された重量体20が前方へ移動して、コネクター9に形成された当接部9aに当接する。すると重量体20が当接したときの衝撃力によってコネクター9はチャック8とともに前進して、一定量の芯11が繰り出される。尚、コネクター9は、コネクターの段部9bが連結部材13の段部13aに当接することにより前進が停止される。
次に、図2及び図4を用いて筆記を終了して携帯状態にする場合について説明する。図4で示したIIの位置にある摺動体26は、後軸部材3を更に一方向へ回動することで回動体25の第二傾斜部25eを摺動しながら前進し、カム突起26aを回動体25のカム接触部25aに設けた凹部25cに係止して(図4のIIIの位置)、図示しないが軸筒4の前方にあるチャック8が芯11を開放した状態で維持することができた。このとき、摺動体26とともに押圧体17が前進し、芯タンク10とコネクター9とチャック8とを前進させるが、コネクター9の段部9bが連結部材13の段部13aに当接することによりチャック8の前進は停止されるため、押圧用弾性体19が縮むことで押圧体17の前進が継続され、摺動体26のカム突起26aは図4のIIからIIIへの位置に移行して、図5の携帯状態とすることができる。前記携帯状態ではチャック8は前進できず、更にチャック8が開いた状態となるため芯11を保持していない。このため、携帯時の振動などで重量体20が前後動しても芯が繰り出されることはなく、また、チャック8が芯11を保持していないため、先部材12の先口5aから芯11が突出している場合には、先口部材5内部の芯ホルダー15でのみ芯を保持している状態となり、先口5aから突出した芯11を後方に押せば先口5a内に戻すことが可能である。
尚、前述したように、前軸部材2に対して後軸部材3を回動して芯を繰り出す場合、摺動体26のカム突起26aが回動体25の第二傾斜部25eに当接し、 前軸部材2に対して後軸部材3を回動するための回動抵抗が大きくなることで芯の繰り出し動作の終了を認識することができる。したがって、前軸部材2に対する後軸部材3の回しすぎを抑制し、意図せずに摺動体26のカム突起26aが回動体25の凹部25cへ係止してしまうことを防ぐことができる。
また、携帯状態から筆記状態に戻す場合には、図5の状態から前軸部材2に対して後軸部材3を他方向へ回転させることで(図1の矢印B方向)、摺動体26のカム突起26aと回動体25の凹部25cとの係合状態を外し、摺動体26のカム突起26aを図4のIIIからIの位置に移行させる。この際、摺動体26のカム突起26aが回動体25の第二傾斜部25eに当接すると、チャックスプリング14とスプリング18と押圧用弾性体19との弾発力でカム突起26aが図4のIの位置まで移動し、図2の筆記が可能な状態となる。
更に、芯タンク10内に芯を補充する場合には、図2の状態から前軸部材2に対して後軸部材3を他方向へ回転させることにより(図1の矢印B方向)、摺動体26のカム壁26cと回動体25の壁部25gとが当接して、図4における矢印C方向への摺動体26の回動が規制されていることから、内軸16の後部雄螺子部16bと内筒24の前部雌螺子部24aとの螺合状態を解除して、図6に示すように前軸部材2と後軸部材3とに分割することができる。図6の状態では前軸部材2の後方より押圧体17が露出し、押圧体17の後端部17fの開口部(図示せず)から芯タンク10へ芯を補充することができる。
図7は、回動体の変形例である。回動体250に形成したカム接触部250aには、回転軸CAに直交する面に対して傾斜したカム斜面部250bと回転軸CAに直交する面に対して平行に延びる平坦部250cとを形成してある。
図7に示した回動体の変形例では、回動体250に回転軸CAに直交する面に平行な平坦部250cを形成することで、前述した筆記を終了して携帯状態にする場合において、摺動体26のカム突起26aが回動体250のカム接触部250aを摺動してカム斜面部250bから平坦部250cに移動する際の移行がスムーズに行うことができる。
図8は、回動体の他の変形例である。回動体251に形成したカム接触部251aはカム斜面部251bと係止部251cとを形成してあり、前記カム斜面部251bに凸部251d(図8Aに示した形態)または凹部251e(図8Bに示した形態)を形成してある。
図8に示した回動体の他の変形例では、前軸部材2と後軸部材3とを回動して芯11を繰り出す際、カム突起26aの後端が回動体251のカム斜面部251bにある凸部251dまたは凹部251eと当接して回動抵抗が変化することにより芯の繰り出し動作の終了を認識でき、回動動作による芯の繰り出しを正確に実行することができる。
1…シャープペンシル、
2…前軸部材、2a…後部螺子部、2b…後端部、
3…後軸部材、3a…前端部、
4…軸筒、
5…先口部材、5a…先口、
6…尾冠、
7…クリップ、7a…基部、
8…チャック、8a…頭部、
9…コネクター、9a…当接部、9b…段部、
10…芯タンク、10a…後端、
11…芯、
12…締具、
13…連結部材、13a…段部、
14…チャックスプリング、
15…芯ホルダー、
16…内軸、16a…前部螺子部、16b…後部雄螺子部、
16c…後部内鍔、
17…押圧体、17a…外鍔、17b…スリット、17c…前部、
17d…段部、17e…前端当接部、17f…後端部、
18…スプリング、
19…押圧用弾性体、
20…重量体、
21…尾冠取付部材、21a…開口部、
22…継手、
23…消しゴム、
24…内筒、24a…前部雌螺子部、24b…スリット部、24c…内面、
25…回動体、25a…カム接触部、25b…カム斜面部、25c…凹部、
25d…第一傾斜部、25e…第二傾斜部、25f…斜度変化点、25g…壁部、
26…摺動体、26a…カム突起、26b…溝部、26c…カム壁、
26d…前端部、
27…リング部材、
250…回動体、250a…カム接触部、250b…カム斜面部、250c…平坦部、
251…回動体、251a…カム接触部、251b…カム斜面部、251c…係止部、
251d…凸部、251e…凹部、
CA…回転軸。

Claims (7)

  1. 軸筒が前軸部材と後軸部材とを有し、前記前軸部材と前記後軸部材とを相対的に回動させることにより、前記軸筒内に設けたチャックと該チャックの後方に設けた芯タンクとを有した芯繰出機構を作動させ、前記芯タンク内の芯を前記軸筒の前方に設けた先口より繰り出す構造のシャープペンシルにおいて、前記軸筒内に内軸を設け、前記内軸にスプリングにより後方へ弾発された押圧体を前後動可能に設け、前記押圧体の前方に前記芯タンクを配設し、前記芯タンクの外側に前記チャックの後方に設けた当接部へ当接可能な重量体を前後動可能に配設し、前記軸筒内に前記押圧体を押動する摺動体と該摺動体に摺接する回動体とを設け、前記回動体と前記後軸部材とが連動して共に回動するように構成し、且つ前記回動体の回動に伴い前記摺動体が前記軸筒内を前後動可能に構成したカム機構を設け、前記前軸部材と前記後軸部材とを相対的に回動させることにより、前記カム機構が前記摺動体を前進させると共に該摺動体が前記押圧体を押動して前記芯タンクを前進させ、前記芯タンクと前記チャックとを共に前進させて前記先口より芯を繰り出し、且つ前記軸筒を振ることで、前記重量体が前記チャックの後方に設けた前記当接部に当接して、前記重量体の慣性力で前記チャックを前進させて前記先口より芯を繰り出す構造のシャープペンシル。
  2. 前記摺動体にカム突起を形成し、前記カム突起を前記回動体に形成したカム接触部に当接させることにより、前記摺動体をカム動作で前後動可能とし、前記カム接触部にカム斜面部と係止部とを設け、前記カム突起が前記係止部に係止した状態においては前記チャックが芯を開放するよう構成した請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 前記回動体の係止部を凹部または平坦部とした請求項2に記載のシャープペンシル。
  4. 前記回動体のカム斜面部に段部を設け、前記摺動体の前記カム突起が前記段部に当接した状態においては前記チャックが前記芯を開放するよう構成した請求項2または請求項3のに記載のシャープペンシル。
  5. 前記回動体のカム斜面部が第一傾斜部と第二傾斜部とを有し、前記第一斜面部は前記回動体の回転軸に直交する面に対して傾斜した斜面で形成し、前記第二斜面部は前記第一傾斜部より回転軸に直交する面に対して更に傾斜させて形成し、前記第一傾斜部と前記第二傾斜部との境目の斜度変化点を前記段部とした請求項4に記載のシャープペンシル。
  6. 前記回動体のカム斜面部に凸部または凹部を形成し、前記凸部または凹部を前記段部とした請求項4に記載のシャープペンシル。
  7. 前記押圧体と前記芯タンクとの間に押圧用弾性体を配設した請求項2〜6のいずれか一項に記載のシャープペンシル。
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