JP2019136947A - 先端部で字消しが可能な筆記具 - Google Patents

先端部で字消しが可能な筆記具 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の筆記用具は、一般に、筆跡を修正するための、消しゴムや摩擦熱を発生させインクを変色させる摩擦体が後端部に具備されており、筆跡の修正の際は、当該筆記用具を反転させるように持ち替える必要があり、手間や時間がかかり、筆記作業の際のストレスとなる。【解決手段】当該筆記具先端の筆記部の周囲に消しゴムや摩擦体を具備させ、筆記時には当該筆記部を当該筆記具の先端部に突出させ筆記を可能とし、字消し時には当該消しゴムや当該摩擦体を当該筆記部より相対的に先端側に位置させ字消しを可能とし、軸筒を把持したままの簡単な操作により、これらの状態を切り替えることができる構造とすることにより、快適で能率良い筆記作業を可能にする。【選択図】図1A

Description

本開示は、筆記部が出没する筆記具に関する。
筆記した筆跡を修正しようとする場合、当該筆跡が、鉛筆やシャープペンシルなどの黒鉛の芯によるものであれば消しゴムにより、油性ボールペンによるものならば砂付消しゴムにより、さらに近年では熱により無色透明に変色するインクを使用したペンが普及しているが、この種類のペンによるものであれば、当該ペンの後端部に具備されるなどした、筆跡を擦って摩擦熱を発生させることで当該筆跡を変色させる摩擦体により、当該筆跡を擦って消去または変色させること(以下、「字消し」という。また、筆跡を擦ることで字消しすることができる物体を総称し、「字消し体」という)ができる。別途専用の字消し体を用いて字消しを行う場合もあるが、これらの筆記具(以下、筆記具のうち、筆記の際に筆記対象の用紙等に接触して筆跡を残す部位を「筆記部」という。また、当該筆記具の、長さ方向に延びる中心線を、「軸芯」という)の多くは、その後端部(以下、筆記具の、筆記部のある側を「前」または「先」、その反対の側を「後」とする。これら双方の方向への動作を「進退」という)に字消し体を具備し、筆跡を消去する際は、当該筆記具を反転させ前後を入れ替えるよう持ち替え、当該字消し体により字消しができるようにしている。
特開2011−37087
従来の筆記具本体に付属する字消し体は、通常、後端部に具備されているため、使用の際は当該筆記具を反転させて持ち替える必要があり、字消しの度に当該持ち替え作業の時間と手間がかかり使いづらく、筆記のための思考や集中力も中断されやすい。
本開示は、筆記具の先端の筆記部の周囲に字消し体を具備させ、筆記時には当該筆記部を当該筆記具の最先端部として突出させ筆記を可能とし、字消し時には、当該字消し体の先端を、当該筆記部に対し、相対的に、より前方に位置させ、当該筆記具の最先端部とすることにより、字消しを可能とすることを、最も主要な特徴とし、軸筒を把持したまま、簡単な操作により、これらの状態を切り替えることができる構造についても、本開示により示されている。
本開示の筆記具は、前記特徴により、軸筒を把持したまま、簡単な操作により、筆記可能な状態と字消し可能な状態とを即座に切り替えることができるため、字消しのための時間や手間を縮小することができ、さらには、筆記のための思考や集中力を、字消し作業により中断させず維持することを容易にし、字消しを含めた筆記作業全体をストレス無く快適なものとできる。
実施例1 筆記時 縦断面図 実施例1 字消し時 縦断面図 実施例1 サイドノックボタンを3箇所具備させた構造 横断面図 実施例2 筆記時 先端部縦断面図 実施例2 字消し時 先端部縦断面図 実施例3 筆記時 縦断面図 実施例3 筆記時からの後方へのスイング時 縦断面図 実施例3 筆記時からのノック時 縦断面図 実施例3 字消し時 縦断面図 実施例3 字消し時 後端部係合機構縦断面図
当該「発明を実施するための形態」では、請求項記載の開示に関して説明し、実施例により代表的な構造を示して説明する。
尚、当該「発明を実施するための形態」記載の事項は、請求項記載の事項を限定するものではない。
請求項1記載の開示は、
先端の筆記部の周囲に字消し体を具備させた筆記具で、
当該筆記具により筆記した筆跡を、当該字消し体で擦ることにより、字消しすることができ、
筆記の際は、当該筆記具の先端に当該筆記部を突出させた状態を維持し、
字消しの際は、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端となるよう、変形させることができる構造を持つ、筆記具。
請求項2記載の開示は、
請求項1に記載の筆記具は、
シャープペンシルであり、当該字消し体は消しゴムである、筆記具。
請求項3記載の開示は、
請求項1に記載の筆記具は、
熱により変色するインクを使用したペンであり、当該字消し体は、当該インクにより筆記された筆跡を擦ることで摩擦熱を発生させ、当該筆跡を変色させることができる摩擦体である、筆記具。
請求項4記載の開示は、
請求項1から3のいずれかに記載の筆記具は、
当該筆記部を含んだ筆記ユニットが、軸筒の内部で前後方向に移動できる構造とし、
当該筆記ユニットを、直接的または他の部品を介し間接的に、当該軸筒に係止させることができる係止機構を有し、
筆記時には、当該係止機構により当該筆記ユニットと当該軸筒とを係止させることにより、当該筆記ユニットが筆記により当該筆記部から受ける後ろ向きの荷重を当該軸筒に伝達させ、当該筆記部が当該軸筒に対し相対的に後退することを阻止し、当該筆記具の先端に当該筆記部を突出させた状態を維持し、
字消し時には、当該係止機構による、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、当該筆記ユニットを当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項5記載の開示は、
請求項4に記載の筆記具は、
当該筆記ユニットを前方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する付勢部材を具備し、
当該軸筒の側面に、直接的または他の部品を介し間接的に当該係止機構の一部に接触可能な、サイドノックボタンを具備し、
当該サイドノックボタンの裏側と、当該筆記ユニット外周部の、いずれか一方に、後方への増分に対し軸芯から放射する方向の増分が対応する向きの傾斜を成す案内面を、もう一方に対偶を具有させ、
字消し時には、当該サイドノックボタンを押すことにより、当該係止機構の一部を押圧し、これを変形または移動させ、当該係止機構の係合を係脱させ、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、
さらに当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該案内面と当該対偶を摺動させ、当該筆記ユニットを、当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項6記載の開示は、
請求項4に記載の筆記具は、
当該軸筒の側面に、前後方向のスリット状の開口部を有し、当該開口部を貫通して当該筆記ユニットに接続される、スライド操作部を具備し、
当該スライド操作部と当該軸筒との間に当該係止機構を備え、これにより、当該筆記ユニットと当該軸筒とを係止させ、
字消し時には、当該スライド操作部を押し込むことにより、当該係止機構の係合を係脱させ、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、そのまま当該スライド操作部を後方にスライドさせることにより、当該筆記ユニットを、当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項7記載の開示は、
請求項4に記載の筆記具は、
ノックされる度に、当該筆記ユニットを前進させて当該軸筒に係止させることと、係止を解除して後退させることとを、交互に行わせることにより、当該筆記ユニットを進退させ、当該筆記ユニットの先端の当該筆記部を、当該軸筒の先端部から出没させ、筆記可能な状態と、字消し可能な状態とを切り替えることができる、当該係止機構を兼ねたノック進退機構を備える、筆記具。
請求項8記載の開示は、
請求項7に記載の筆記具は、
当該軸筒内にて、当該軸筒に対し相対的に前後方向に移動可能な錘を備え、
当該筆記具を、把持して前後方向に振ることにより、当該錘により当該ノック進退機構がノックされ、当該筆記ユニットを進退させ、当該筆記部を、当該筆記具の先端部から出没させ、筆記可能な状態と、字消し可能な状態とを切り替えることができる、筆記具。
請求項9記載の開示は、
請求項8に記載の筆記具は、
当該筆記ユニットを後方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する、付勢部材を具備し、
当該ノック進退機構が、
当該軸筒内面の突出部の前方の側面により形成された、一方向の斜面と前後方向の面とを交互に連続配置させた、円筒状かつ鋸歯状のカムであり、その谷部は一つおきに前後方向の溝部を有する、軸筒内面カムと、
外周に突条を具有する回転子であり、当該突条は、後端部が、当該軸筒内面カムの当該鋸歯状のカムの当該斜面と摺接可能な同一方向の傾斜面を成し、また、当該溝部に嵌合可能である、回転子と、
先端部に円環状に山部と谷部とを交互に連続配置させて成る王冠状のカムを具有し、当該軸筒との間に前後方向の案内と対偶とから成る摺接部を有し当該摺接部により当該軸筒に対し相対的に回転を拘束された、ノック体であり、当該ノック体に当接または衝突した錘または当該錘に連接する部材により作用される、当該錘の慣性力及び運動により、前方に押し込まれることで、当該王冠状のカムを当該回転子の当該突条後端部の当該傾斜面に当接させ、当該回転子を、軸芯を回転軸として当該軸筒に対し相対的に回転させる、ノック体とから成る、筆記具。
請求項10記載の開示は、
請求項1から3のいずれかに記載の筆記具は、当該軸筒先端部の、当該筆記部の周囲となる部分に、少なくとも当該字消し体を含む字消し体ユニットを備え、
字消し時には、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し、先端側に移動させることにより、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項11記載の開示は、
請求項10に記載の筆記具は、
当該字消し体ユニットを後方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する付勢部材を具備し、
当該軸筒の側面にサイドノックボタンを備え、
当該サイドノックボタンの裏側と、当該字消し体ユニットの、いずれか一方に、前方への増分に対し軸芯から放射する方向の増分が対応する向きの傾斜を成す案内面を、もう一方に対偶を具有させ、
字消し時には、当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該案内面と当該対偶を摺動させ、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項12記載の開示は、
請求項10に記載の筆記具は、
当該軸筒の側面に、前後方向のスリット状の開口部を有し、当該開口部を貫通して当該字消し体ユニットに接続される、スライド操作部を具備し、
字消し時には、当該スライド操作部を前方にスライドさせることにより、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項13記載の開示は、
請求項5に記載の筆記具は、請求項11に記載の筆記具であり、
字消し時には、当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該軸筒と当該筆記ユニットとの係止を解除して、当該筆記ユニットを当該軸筒に対し相対的に後退させ、同時に、当該字消し体ユニットを当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
請求項14記載の開示は、
請求項2、または、4から13までのいずれかに記載の筆記具は、シャープペンシルであり、当該字消し体が、回転を与えることで繰り出される、ねじによる繰り出し機構を介して取り付けられた消しゴムである、シャープペンシル。
以下、実施例を示し、解説する。
サイドノックボタンを押し込むことにより、消しゴムユニットを前方にスライドさせ、同時に、筆記ユニットを後方にスライドさせ、相対的に消しゴム部分を筆記部より突出させることにより、消しゴムを使用できるようにするシャープペンシルの例を示す。
尚、従来のサイドノック式シャープペンシルは、サイドノックボタンを押し込むことにより芯の繰り出しや押し戻しの操作を行うことができるが、当該実施例によるシャープペンシルは、サイドノックボタンの押し込みにより消しゴムを使用可能な状態にし、芯の繰り出しや押し戻しの操作は一般的なシャープペンシルと同様に後部のボタンをノックすることにより行う。
軸筒106の内部に、一般的なシャープペンシルの基本的な機構を持つ筆記ユニット102と、軸筒106の先端付近に筆記ユニット102を貫通させる、円筒状の消しゴムユニット103を持ち、サイドノックボタン109の操作により、筆記ユニット102や消しゴムユニット103を進退させる構造としている。
筆記時について、筆記ユニット102に接続された後部ガイド110は、弾性素材により当該ガイドに接続されたガイド係止爪111を具有し、これを軸筒106内部方向に押し込み付勢された状態で軸筒106内にセットされているため、筆記時には、図1Aに示すように、ガイド係止爪111は当該弾性素材の復元力により軸筒106とサイドノックボタン109裏側後端部が成す谷部112に嵌合し、筆記ユニット102が軸筒106に係止された状態で、筆記部101に加わる荷重が、筆記ユニット102やガイド係止爪111を経由して軸筒106に伝達され、筆記部101が軸筒106先端部に没入することなく筆記することができる。
消しゴムを使用する際は、サイドノックボタン109を押し込むことにより、サイドノックボタン109裏面が摺接するガイド係止爪111が軸筒106内部方向に押し込まれ、谷部112との嵌合を解かれ、上記の係止状態が解除された状態となり、また、ガイド係止爪111が背部のバックアップ部113に接触すると、それ以上押し込まれない状態となって後部ガイド110の傾斜面の一部として機能するようになるため、サイドノックボタン109をさらに押し込むことで、後部ガイド110を後方にスライドさせることができる。同時に、サイドノックボタン109裏面は、前部ガイド108にも摺接するため、サイドノックボタン109を押し込むことで、前部ガイド108を前方にスライドさせる。このとき、前部ガイド108は、当接する消しゴムユニット103を前方にスライドさせ、後部ガイド110は筆記ユニット102に接続されているため、筆記ユニット102を後方にスライドさせ、これらにより、図1Bに示すように、消しゴム104先端を、相対的に、筆記部101より前方に位置させ、字消しが可能な状態とする。字消しは、サイドノックボタン109を押止した状態で行う。
通常使用時、筆記ユニット102は後部ばね114により常に前方へ付勢され、消しゴムユニット103は前部ばね107により常に後方に付勢されているため、字消し作業後は、指のサイドノックボタン109を押止する力を緩めると、自ずと図1Aの筆記可能な状態に復元する。尚、筆記時の状態において、サイドノックボタン109裏側部分の空隙は、その後方の軸筒106内の空隙より小さく絞られており、ガイド係止爪111は、谷部112より前方に移動できない構造となっているため、ガイド係止爪111に接続する筆記ユニット102は、後部ばね114に押されても、これ以上前進することはない。
このように、筆記時の状態から、サイドノックボタン109を押し込み緩めるだけで、字消し作業が可能な状態に遷移させ、再び筆記可能な状態に復元させることができる。
尚、サイドノックボタン109は、軸筒106の半径方向内向きに姿勢を崩さず並行に押し込めるよう、その側面や、当該側面と向かい合う、軸筒106の当該ボタンを貫通させる開口部の側面に、嵌合し摺接し合う姿勢制御用ガイドを設けるとより良い。
図1Aや図1Bの例では、軸芯に対し対称に配置された2個のサイドノックボタン109を具備しているが、二本の指で挟むようにするとこれらを同時に押し込むことができ、それぞれのサイドノックボタン109の裏面で同時にガイドを摺動させることができるため、サイドノックボタン109を1個のみ設置した場合と比較して、ガイドのスライド動作をより大きく付勢することができるようになるが、その分、ガイドの傾斜面は軸芯に対する勾配を小さなものとでき、サイドノックボタン109のわずかな押し込み量により字消しができる状態に遷移可能な、より使いやすい構造とすることができる。
さらに、図1Cに示すように、ガイドを円錐形などとし、サイドノックボタン109を3個設置すると、筆記時は、親指、人差し指、中指の3本の指を、これらのボタンの間となる位置にそれぞれ添えて当該シャープペンシルを把持して筆記でき、字消し時には、指の腹などで捻るように当該シャープペンシルを僅かに回転させるだけで、親指、人差し指、中指の3本の指で3方向からボタンを押し込める状態に移行できる。また、サイドノックボタン109を3箇所設置することにより、2個設置した場合よりもさらにガイドのスライド動作を大きく付勢できるようになるため、結果的にそれぞれのサイドノックボタン109の必要な押し込み量をさらに小さなものとすることができ、当該シャープペンシルを、さらに使いやすいものとすることができる。
消しゴムユニット103は、周囲にねじ山を持つ円筒部分と台座部分とからなる消しゴムホルダー105の、当該円筒部分が、円筒形の硬質な消しゴム104にねじ込まれ、当該ねじ山により消しゴム104を保持してなる。当該台座部分は外周部に突起を、軸筒106内面に前後方向の線状の溝を設け、これらを嵌合させることにより、当該消しゴムホルダー105を軸筒106に対し回転させず直線運動のみ可能とさせることができる。このため、サイドノックボタン109を押し込み消しゴムユニット103先端部を突出させた状態で消しゴム104を指で摘み捻ると、消しゴム104は消しゴムホルダー105に対し相対的に回転し消しゴムユニット103先端部から繰り出すことができ、消しゴム104は消耗に合わせ、時折突出長さを調整することができるものとなる。
尚、消しゴムにも台座を設け、消しゴムと台座とを一体的に接続して消しゴムリフィルとし、消しゴムホルダーは消しゴムリフィルホルダーとし、消しゴムユニットは、消しゴムリフィルの外周に、リップスティックやスティックのりの容器のように、当該消しゴムリフィルホルダーと回転自在に係合させた外殻を具有させ、当該外殻の内面には前後方向の線状の突起を設け、当該消しゴムリフィルの台座部分や当該消しゴムにはこれに嵌合し摺接し合う溝を設け、相対的に回転を拘束する構造とすることで、当該外殻を捻ることにより当該消しゴムが繰り出される構造とすることができるが、こうすることにより、当該外殻が当該消しゴムの周囲を支えるため、字消し時に当該消しゴムに作用する荷重により当該消しゴムを破損しにくくすることができる。また、この場合、当該外殻の外周面の一定の範囲と軸筒先端の内周面に、互いにスプライン軸を形成する歯を、それぞれ具有させると、字消し時には当該スプライン軸や前記外殻内部の突起と当該消しゴムリフィルの溝との嵌合により、当該消しゴムが軸筒に対し回転することはなく、字消しの作業性を向上させることができる。この場合、サイドノックボタンを押し込み軸筒先端から突出させた当該消しゴムユニットを、さらに指で掴み一定量引き出した際に、当該スプライン軸の歯同士の嵌合が外れるよう、当該外殻の外周面に設ける歯の範囲を設定することで、この状態にして当該外殻を回転させることができるようになり、当該消しゴムの消耗に伴い当該消しゴムリフィルを繰り出し、字消し時の当該消しゴムの突出長さを調整することができるものとなる。
筆記ユニット102は一般的なシャープペンシルの基本的な構造を含んでおり、軸筒106はサイドノックボタン109の操作時以外は、筆記ユニット102に対するホルダーのように機能するため、当該シャープペンシルの芯の繰り出しや押し戻しの操作については、一般的なシャープペンシル同様、軸筒106を把持し、筆記ユニット102の後端から突出した芯タンク115に取り付けられたノックボタン116を押すことにより行う。また、替芯は、ノックボタン116を取り外して芯タンク115内に補充する。
スライド操作部を直接指でスライドさせて消しゴムユニットを繰り出す構造としたシャープペンシルの例を示す。
消しゴムユニット203は、およそ実施例1で示した消しゴムユニット103と同様の構造とするが、消しゴムユニット203は、側面に消しゴムホルダー205と接続された、弾性素材によるスライド操作部209を具有し、軸筒206の先端付近の側面のスリット状の開口部211を貫通し、軸筒206の外部に露出させている。スライド操作部209を指で前方にスライドさせると、消しゴムユニット203を前進させることができ、消しゴムユニット203が保持する消しゴム204を、筆記部201に対し、相対的に、より先端側に位置させることにより、字消し可能な状態にさせることができる。その状態から、スライド操作部209を指で後方にスライドさせると、再び筆記可能な状態に戻すことができる。
スライド操作部209は、係止爪210を有し、一定以上の荷重で押し込まれた場合に、軸筒206の開口部211側面付近に設けられた係止用連続凹凸208に嵌合させる構造としているため、字消し時は、指によりスライド操作部209を前方にスライドさせ、そのまま軸筒206の内部方向に押し込むことで、消しゴムユニット203は係止され、消しゴム204が後方に押し戻されずに字消しを行うことができる。
尚、係止爪210の先端は、開口部211を貫通しており、字消しの際、上記のようにスライド操作部209を押し込んだ状態の時に消しゴム204側面を押止する構造とすることで、当該消しゴム204を回転させずに字消しができるものとなる。
実施例1での消しゴムユニット103は、前部ばね107により後方に付勢されるが、実施例2での消しゴムユニット203は、前進のスライド操作を行った指でそのまま後退の操作も行えるため、ばねによる付勢を必要とはしない。
実施例1では、サイドノックボタン109を操作することにより、筆記ユニット102も軸筒106に対し相対的に進退する構造としていたが、実施例2は消しゴムユニット203のみ進退させる構造としているため、筆記ユニット202は軸筒206と接合され、一般的なシャープペンシル同様、芯タンク207のみが軸筒206内で後端部まで延長され、ノックボタンに接続され、芯の繰り出し及び押し戻し操作は、当該ノックボタンの押し込みにより行う。
尚、筆記ユニットをスライド操作部により進退させる構造とすることもでき、この場合、実施例1のように、当該筆記ユニットを軸筒に対し相対的に進退可能な構造とし、上述の、消しゴムユニットを進退させる構造とする場合の、スライド操作部による機構を、消しゴムユニットではなく、当該筆記ユニットに接続させることにより構成できる。この場合、当該スライド操作部の係止爪は、当該スライド操作部を指で押し込まない状態で係止用連続凹凸に係合させ、指で押し込むと係合が解除される構造とすることにより、当該スライド操作部から指を離した状態でも、当該筆記ユニットを当該軸筒に係止させておき、後退させずに筆記可能なものとすることができる。
熱により透明に変色するインクを使用し、摩擦体で擦り摩擦熱を発生させることにより、筆記された当該インクによる筆跡を透明に変色させて字消しを行うことができるペンであり、軸筒先端に当該摩擦体を具有させ、軸筒内に筒状の錘を前後方向に移動自在に備え当該筆記具を前後方向に振ることにより当該錘にノックさせ芯を繰り出す振子式シャープペンシルの、当該錘にノックさせる機構と、後端部のノックボタンを押す度に軸筒先端から筆記部を出没させるペンの、ノックカムボタンおよびノックカム機構とを組み合わせた構造とすることにより、当該ペンを前後に振る度、または、当該ノックボタンを押す度に、筆記部を出没させ、筆記可能な状態と、字消し可能な状態とを切り替えることができるペンの例を示す。
従来の、ノック操作により筆記部を出没させる構造のペン同様、当該筆記具の先端付近にはばね303を具備させ、これにより常時リフィル304を後方へ付勢させ、ノックカム機構により、後端部のノックボタン314をノックする度に筆記部301の出没を切り替えることができる構造であるが、当該ノックカム機構は軸筒313の前方寄りに位置されており、その後方に、当該ノックカム機構のノック体310と軸筒313後端部のノックボタン314に挟まれつつこれらに当接したノック筒312がリフィル304の外側にセットされ、ノックボタン314の押し込み運動をノック体310に伝達し、これを押し込む。さらにその外側に、上述の、錘の衝突によりノックをさせ芯を繰り出す振子式シャープペンシルに用いられる錘と同様の、筒状の錘311が、軸筒313内を進退自在にセットされており、当該ペンを前後に振ることで、錘311が軸筒313に対し相対的に前方に付勢され、ノック体310に衝突し、これを押し込む。当該ノッチカム機構は、ノック体310が押し込まれることにより、リフィル304を進退させ、筆記部301を軸筒313先端から出没させ、筆記可能状態と字消し可能状態とを切り替えることができる。
従来の、ノックにより筆記部を出没させる構造のペンは、一般にノックカム機構が軸筒後端部に配され、当該ノックカム機構は、ノックボタンとカムを一体化するなどしたノック体を直接指で押し込むことにより、当該ノック体が当接する回転子を移動させ、当該回転子が直接当接するリフィルを進退させる構造を採るが、これに対し、本実施例によるペンは、ノック体310や回転子307が円筒状に中空でありリフィル304を貫通させる構造となっており、後端部のノックボタン314を押し込むことで、ノックボタン314がノック筒312を介してノック体310を前方に押し込み、または、当該ペンを前後に振ることで、軸筒313内で可動範囲の後端付近に移動した錘311が、勢いをつけて先端側に移動し、接触したノック体310を前方に押し込み、これにより、回転子307を移動させ、回転子307が係合突起305を介してリフィル304を進退させる構造を採っている。
軸筒313内面の凹凸により形成される軸筒内面カム308は、一方向の傾斜面と前後方向の面により円筒状かつ鋸歯状のカムを形成し、当該カムの谷部は一つおきに軸筒内面カム縦溝309に連続している。回転子307の突条306後端部は、軸筒内面カム308と同一方向の傾斜面を成している。ノック体310は先端に王冠状のノック体先端カム316を具有する。ノック体310は、側面のノック体回転止め突起315を軸筒内面カム縦溝309に嵌合させて摺接するため、軸筒313に対し相対的に回転せずに進退可能だが、ノック筒312や錘311により押し込まれた際、ノック体先端カム316の傾斜面が、リフィル304の係合突起305を介してばね303により付勢された回転子307の周囲に設けられた突条306の後端部の傾斜面を押圧しながら、前方に押し込まれるため、突条306の最後端となる部位は、当接するノック体先端カム316の傾斜面の谷側に誘導され、突条306の側面にて摺接する、軸筒内面カム308の前後方向の面を越えると、突条306は当該面による拘束を解かれ、また、当接するノック体先端カム316の傾斜面と突条306の後端部の傾斜面は前後方向に押圧し合いかつ摺接し合い、ノック体310は上述のように回転を拘束されているため、突条306の後端をノック体先端カム316の谷部に移動させるように、回転子307は回転する。尚、ノック体310を一定の位置まで押し込んだ際に、回転子307を同一の方向に回転させて上記の動作をさせるため、ノック体先端カム316は、前進して回転子307を回転させるまでの間、突条306後端部の傾斜面に対し、同じ方向の傾斜面で当接する形状とする。
上記により回転子307を回転させた後、ノックボタン314を押し込む力を緩めたり、錘311の衝突によるノック体310の押し込みが終了し、ノック体310がばね303により押し戻されて後退すると、後端をノック体先端カム316の谷部に係合させていた突条306は、後端部の傾斜面が軸筒内面カム308の傾斜面に接触し、ノック体先端カム316の谷部との係合を解かれ、当該後端部の傾斜面を軸筒内面カム308の傾斜面と摺接させながらさらに回転し、軸筒内面カム308の谷部に係合する。
上述のように、軸筒内面カム308の谷には、一つおきに軸筒内面カム縦溝309が刻まれているため、突条306が係合する谷部に軸筒内面カム縦溝309が接続しているときは、突条306が当該軸筒内面カム縦溝309に嵌合し、回転子307は軸筒内面カム縦溝309に接続しない谷部に位置する時よりも後方に位置することとなり、リフィル304が後退して筆記部301が軸筒313先端より没入しており、軸筒先端の摩擦体302により字消し作業が可能な状態となっている(図3D)。
これに対し、突条306が、軸筒内面カム308の、軸筒内面カム縦溝309に接続しない谷部に係合する時は、筆記部301を軸筒313先端より突出させた状態でリフィル304を間接的に軸筒313に係止させており、筆記可能の状態となっている(図3A)。
ばね303のばね定数を小さくし、錘311の質量を大きくすると、錘311をノック体310に連接または一体化させた構造としても、当該ペンを振ることにより相対的に発生する慣性力のみでノック体310を押し込みノックできるようになるため、錘311を軸筒313内に進退自在にセットしノック体310に衝突させてノックさせる場合に対し、静かにノックさせることができる。
本実施例によるペンは、上記のように、後端部のノックボタン314を押し込む度に、または、当該ペンを前後に振る度に、筆記部301が出没し、筆記可能状態と字消し可能状態とを切り替えることができる。当該切り替え操作は、持ち運び時と使用時が入れ替わる際など、筆記のための把持をしていない状態で切り替える場合は、ノックボタン314を使用し、筆記中に誤記した部分を消去する場合など、迅速に字消し作業を行い再び筆記に取り掛かりたい場合は、当該ペンを振ることにより行うと便利である。
当該ペンは振ることによりノックされる構造とするため、ばね303のばね定数は十分に小さくする必要があり、筆記部301が当該ペン先端に格納された状態での持ち運び時に、振動や、ノックボタン314への物体や身体の接触により、誤ってノックされ、筆記部301が当該ペン先端から突出しないよう、図3Eに示すように、ノックボタン314の外周部にノックボタン係止突起317を、軸筒313後端部内面に凹凸によりノックボタン係止溝318を設け、これらを係合させ、ノックボタン314を係止できる係止機構を具備させると、よりよい。
図3Eは、図3Dに示す、筆記部301を格納させ、字消し作業可能な状態としているの時の、当該係止機構の状態を示している。ノックボタン314は、ノック筒312等を介してばね303により後方に付勢されているため、筆記時の状態から字消し時の状態に切り替える際、ノックボタン係止突起317は、ノックボタン係止溝ガイド319やノックボタン係止溝山部320の傾斜面に沿い、ノックボタン係止溝318の、当該ペン後端側の谷部に誘導され係合し、図3Eのような状態となる。
この状態からノックボタン314を摘んで回転させることにより、ノックボタン係止突起317を、ノックボタン係止溝山部320を乗り越えさせ、ノックボタン係止溝318の奥側の、当該ペン後端側の谷部に係合させ、ノックボタン314を係止させることができ、持ち運びに適した状態にすることができる。この状態でノックボタン314に対し、押し込む荷重が作用しても、ノックボタン係止溝ガイド319の、ノックボタン係止溝318内に面した傾斜面に遮られ、ノックボタン係止突起317は、当該傾斜面の谷部(当該ペンの先端側でありノックボタン係止溝318の奥側)に誘導され係合し、当該荷重の作用が無くなると、再び上記の、ノックボタン係止溝318の奥側の、当該ペン後端側の谷部に移動し、係合する。このように、ノックボタン314は、上記の係止状態とすることで、一定以上押し込まれることを防止し、当該ペンは筆記部301を先端部に格納した状態を維持することができる。
尚、ノックボタン係止溝318は、複数設け、軸筒313後端部内面に繰り返し連続させて配置すると、前後方向の深さを小さくすることができ、ノックボタン314の係止時の、ノックボタン314への物体等の接触による押し込みのストロークを小さなものとできる。
また、ノックボタン314とノック筒312を、ノック筒312とノック体310を、それぞれねじ接合などにより接合することで、上記の係止状態の間、当該ペンに加えられた振動により錘311がノック体310を押し込むことも防止できる。
これまでは一般的に、筆記具本体に付属する字消し体は、都度、持ち替えて使うものであり、長時間の本格的な筆記を行う場合などは、別途専用の字消し体を準備すべきものと認識されてきたと考えられる。本開示による筆記具を用いることにより、専用の字消し体を使用せずとも字消しを簡単に行え、字消しを含めた筆記作業全体を能率良くストレス無く快適なものとできるため、筆記具として新たな需要を見込むことができる。
101 筆記部
102 筆記ユニット
103 消しゴムユニット
104 消しゴム
105 消しゴムホルダー
106 軸筒
107 前部ばね
108 前部ガイド
109 サイドノックボタン
110 後部ガイド
111 ガイド係止爪
112 谷部
113 バックアップ部
114 後部ばね
115 芯タンク
116 ノックボタン
201 筆記部
202 筆記ユニット
203 消しゴムユニット
204 消しゴム
205 消しゴムホルダー
206 軸筒
207 芯タンク
208 係止用連続凹凸
209 スライド操作部
210 係止爪
211 開口部
301 筆記部
302 摩擦体
303 ばね
304 リフィル
305 係合突起
306 突条
307 回転子
308 軸筒内面カム
309 軸筒内面カム縦溝
310 ノック体
311 錘
312 ノック筒
313 軸筒
314 ノックボタン
315 ノック体回転止め突起
316 ノック体先端カム
317 ノックボタン係止突起
318 ノックボタン係止溝
319 ノックボタン係止溝ガイド
320 ノックボタン係止溝山部

Claims (14)

  1. 先端の筆記部の周囲に字消し体を具備させた筆記具で、
    当該筆記具により筆記した筆跡を、当該字消し体で擦ることにより、字消しすることができ、
    筆記の際は、当該筆記具の先端に当該筆記部を突出させた状態を維持し、
    字消しの際は、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端となるよう、変形させることができる構造を持つ、筆記具。
  2. 請求項1に記載の筆記具は、
    シャープペンシルであり、当該字消し体は消しゴムである、筆記具。
  3. 請求項1に記載の筆記具は、
    熱により変色するインクを使用したペンであり、当該字消し体は、当該インクにより筆記された筆跡を擦ることで摩擦熱を発生させ、当該筆跡を変色させることができる摩擦体である、筆記具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の筆記具は、
    当該筆記部を含んだ筆記ユニットが、軸筒の内部で前後方向に移動できる構造とし、
    当該筆記ユニットを、直接的または他の部品を介し間接的に、当該軸筒に係止させることができる係止機構を有し、
    筆記時には、当該係止機構により当該筆記ユニットと当該軸筒とを係止させることにより、当該筆記ユニットが筆記により当該筆記部から受ける後ろ向きの荷重を当該軸筒に伝達させ、当該筆記部が当該軸筒に対し相対的に後退することを阻止し、当該筆記具の先端に当該筆記部を突出させた状態を維持し、
    字消し時には、当該係止機構による、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、当該筆記ユニットを当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  5. 請求項4に記載の筆記具は、
    当該筆記ユニットを前方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する付勢部材を具備し、
    当該軸筒の側面に、直接的または他の部品を介し間接的に当該係止機構の一部に接触可能な、サイドノックボタンを具備し、
    当該サイドノックボタンの裏側と、当該筆記ユニット外周部の、いずれか一方に、後方への増分に対し軸芯から放射する方向の増分が対応する向きの傾斜を成す案内面を、もう一方に対偶を具有させ、
    字消し時には、当該サイドノックボタンを押すことにより、当該係止機構の一部を押圧し、これを変形または移動させ、当該係止機構の係合を係脱させ、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、
    さらに当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該案内面と当該対偶を摺動させ、当該筆記ユニットを、当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  6. 請求項4に記載の筆記具は、
    当該軸筒の側面に、前後方向のスリット状の開口部を有し、当該開口部を貫通して当該筆記ユニットに接続される、スライド操作部を具備し、
    当該スライド操作部と当該軸筒との間に当該係止機構を備え、これにより、当該筆記ユニットと当該軸筒とを係止させ、
    字消し時には、当該スライド操作部を押し込むことにより、当該係止機構の係合を係脱させ、当該筆記ユニットと当該軸筒との係止を解除させ、そのまま当該スライド操作部を後方にスライドさせることにより、当該筆記ユニットを、当該軸筒に対し相対的に後退させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  7. 請求項4に記載の筆記具は、
    ノックされる度に、当該筆記ユニットを前進させて当該軸筒に係止させることと、係止を解除して後退させることとを、交互に行わせることにより、当該筆記ユニットを進退させ、当該筆記ユニットの先端の当該筆記部を、当該軸筒の先端部から出没させ、筆記可能な状態と、字消し可能な状態とを切り替えることができる、当該係止機構を兼ねたノック進退機構を備える、筆記具。
  8. 請求項7に記載の筆記具は、
    当該軸筒内にて、当該軸筒に対し相対的に前後方向に移動可能な錘を備え、
    当該筆記具を、把持して前後方向に振ることにより、当該錘により当該ノック進退機構がノックされ、当該筆記ユニットを進退させ、当該筆記部を、当該筆記具の先端部から出没させ、筆記可能な状態と、字消し可能な状態とを切り替えることができる、筆記具。
  9. 請求項8に記載の筆記具は、
    当該筆記ユニットを後方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する、付勢部材を具備し、
    当該ノック進退機構が、
    当該軸筒内面の突出部の前方の側面により形成された、一方向の斜面と前後方向の面とを交互に連続配置させた、円筒状かつ鋸歯状のカムであり、その谷部は一つおきに前後方向の溝部を有する、軸筒内面カムと、
    外周に突条を具有する回転子であり、当該突条は、後端部が、当該軸筒内面カムの当該鋸歯状のカムの当該斜面と摺接可能な同一方向の傾斜面を成し、また、当該溝部に嵌合可能である、回転子と、
    先端部に円環状に山部と谷部とを交互に連続配置させて成る王冠状のカムを具有し、当該軸筒との間に前後方向の案内と対偶とから成る摺接部を有し当該摺接部により当該軸筒に対し相対的に回転を拘束された、ノック体であり、当該ノック体に当接または衝突した錘または当該錘に連接する部材により作用される、当該錘の慣性力及び運動により、前方に押し込まれることで、当該王冠状のカムを当該回転子の当該突条後端部の当該傾斜面に当接させ、当該回転子を、軸芯を回転軸として当該軸筒に対し相対的に回転させる、ノック体とから成る、筆記具。
  10. 請求項1から3のいずれかに記載の筆記具は、当該軸筒先端部の、当該筆記部の周囲となる部分に、少なくとも当該字消し体を含む字消し体ユニットを備え、
    字消し時には、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し、先端側に移動させることにより、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  11. 請求項10に記載の筆記具は、
    当該字消し体ユニットを後方へ付勢させ、当該軸筒に反力を伝達する付勢部材を具備し、
    当該軸筒の側面にサイドノックボタンを備え、
    当該サイドノックボタンの裏側と、当該字消し体ユニットの、いずれか一方に、前方への増分に対し軸芯から放射する方向の増分が対応する向きの傾斜を成す案内面を、もう一方に対偶を具有させ、
    字消し時には、当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該案内面と当該対偶を摺動させ、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  12. 請求項10に記載の筆記具は、
    当該軸筒の側面に、前後方向のスリット状の開口部を有し、当該開口部を貫通して当該字消し体ユニットに接続される、スライド操作部を具備し、
    字消し時には、当該スライド操作部を前方にスライドさせることにより、当該字消し体ユニットを、当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  13. 請求項5に記載の筆記具は、請求項11に記載の筆記具であり、
    字消し時には、当該サイドノックボタンを押し込むことにより、当該軸筒と当該筆記ユニットとの係止を解除して、当該筆記ユニットを当該軸筒に対し相対的に後退させ、同時に、当該字消し体ユニットを当該軸筒に対し相対的に前進させ、当該字消し体の先端部を、相対的に、当該筆記部より前方に位置させ、当該筆記具の最先端とすることができる、筆記具。
  14. 請求項2、または、4から13までのいずれかに記載の筆記具は、シャープペンシルであり、当該字消し体が、回転を与えることで繰り出される、ねじによる繰り出し機構を介して取り付けられた消しゴムである、シャープペンシル。
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