JP7118192B2 - 熱変色性筆記具 - Google Patents

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本発明は、熱変色性筆記具に関する。
従来、特許文献1には、熱変色性筆記具において、非使用時、ユーザーの指先が摩擦体に接触したり、あるいは熱変色性筆記具を収納体(例えば、ペンケース、ペン立て、または衣服のポケット等)に収納して保管したりした際に該収納体の内面(例えば、ペンケースの内面、ペン立ての底面、または衣服のポケット内面等)と摩擦体とが接触することにより、摩擦体表面に手垢や埃等が付着し、摩擦体表面が汚れることを防止する目的で、軸筒の内部に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の側壁に前後方向に移動可能な操作部を突出させ、前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成し、軸筒の後端より後方に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を突出させた熱変色性筆記具であって、前記操作部の後端に、前記操作部と一体に前後方向に移動する保護片部を備え、ペン先没入時、前記保護片部の後端が前記摩擦体の突出部頂部より後方に位置し且つ前記保護片部が少なくとも前記摩擦体の突出部の片側外周に位置し、ペン先突出時、前記摩擦体の突出部頂部が前記保護片部の後端より後方に位置し且つ前記保護片部が少なくとも前記軸筒の後端部の片側外周に位置することを特徴とする熱変色性筆記具が開示されている。
特開2014-128929号公報
前記特許文献1の熱変色性筆記具は、ペン先突出状態において摩擦体を用いた摩擦操作が可能であるが、ペン先没入状態では、保護片部の後端が摩擦体の突出部頂部より後方に位置して摩擦体を用いた摩擦操作が容易になしえない。
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、非使用時に摩擦体が汚れることを防止できるとともに、ペン先突出状態及びペン先没入状態の何れの状態でも摩擦体を用いた摩擦操作が可能な熱変色性筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対の摩擦体側を指す。
本願の第1の発明は、軸筒の内部に筆記体が前後方向に移動可能に収容され、前記筆記体の内部に熱変色性インキが収容され、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を備え、前記軸筒の内部に前後方向に移動可能な操作体を収容し、前記軸筒の側壁に前後方向に移動可能な操作部が突出され、前記操作体に前記操作部を備え、前記筆記体が弾発体により後方に付勢され、前記弾発体の後方付勢に抗して前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成し、前記軸筒の後端に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた熱変色性筆記具であって、前記摩擦体の頂部に、後方に開口する出没孔が形成され、前記出没孔より保護部が出没自在に設けられ、前記保護部が前記操作体に連設され、ペン先没入状態において、前記保護部の後端部が前記摩擦体の頂部より後方に突出され、ペン先突出状態において、前記保護部の後端部が前記摩擦体の出没孔内部に没入されることを要件とする。
前記第1の発明の熱変色性筆記具は、非使用状態(ペン先没入状態)において、保護部により摩擦体が汚れることを防止できる。また、前記第1の発明の熱変色性筆記具によれば、ペン先没入状態において、保護部の後端部を被筆記面に接触させることにより保護部を前方に移動させ、摩擦体を用いた摩擦操作が可能となり、さらに、ペン先突出状態において、保護部の頂部が摩擦体の出没孔内部に没入されるため、摩擦体を用いた摩擦操作が可能となる。
また、前記第1の発明によれば保護部が操作体に連設されているため、保護部の径方向のぐらつきを抑えることができ、保護部の安定した前後方向の移動が可能となる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の熱変色性筆記具において、ペン先没入状態において、前記保護部の後端部と前記摩擦体の後端部とに接する接線と、軸線とのなす角度が45度~70度の範囲に設定されることが好ましい。
前記第2の発明の熱変色性筆記具は、被筆記面による保護部の後退が適正に行われ、円滑な摩擦操作が可能となり、しかも、保護部による摩擦体の適正な汚れ防止がなされる。
前記軸線とのなす角度が45度未満であると、摩擦体からの保護部の突出量が大きくなり、摩擦操作時、被筆記面による保護部の後退が適正に行われず、円滑な摩擦操作ができないおそれがある。また、前記軸線とのなす角度が70度を超えると、摩擦体からの保護部の突出量が小さくなり、保護部による摩擦体の汚れ防止効果が低下するおそれがある。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明の熱変色性筆記具において、前記弾発体自体の軸方向の弾発力が、前記熱変色性筆記具全体の重量より高く設定されることを要件とする。
前記第3の発明の熱変色性筆記具は、前記弾発体自体の軸方向の弾発力が、前記熱変色性筆記具全体の重量より高く設定されることより、非使用時、ペンケース、ペン立て、または衣服のポケット等に収納して保管しても、保護部により摩擦体が、他の物品(例えば、他の筆記具外面、ペンケースの内面、ペン立ての底面、または衣服のポケット内面等)に接触することが回避され、非使用時(ペン先没入且つ保護部突出状態)に摩擦体が汚れることを防止できる。
前記弾発体自体の軸方向の弾発力以上の力で被筆記面に対する摩擦操作を行なえば、摩擦操作の力で保護部の後端部が出没孔に没入し、非使用状態(ペン先没入且つ保護部突出状態)においても、摩擦体を用いた摩擦操作が可能となる。
本願の第4の発明は、前記第1乃至第3の発明の熱変色性筆記具において、前記操作体は、前後方向に伸びるクリップ本体と、該クリップ本体の後部に一体に連設され且つ径方向に延びる基部と、該基部と一体に連設され且つ該基部より前方に延び、前記軸筒内に収容される軸部と、該基部と一体に連設され且つ該基部より後方に延びる前記保護部とからなり、前記軸部と前記保護部は同一軸線上に形成され、前記クリップ本体を前記操作部とし、前記基部及び前記軸部が前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容され、前記出没機構が、前記軸筒内に形成されるカム部と、該カム部に係合し且つ前記筆記体の後端に当接する回転部材と、該回転部材と前後に係合するカム歯を前端に有する前記軸部と、を備えることを要件とする。
前記第4の発明の熱変色性筆記具は、前記操作体は、前後方向に伸びるクリップ本体と、該クリップ本体の後部に一体に連設され且つ径方向に延びる基部と、該基部と一体に連設され且つ該基部より前方に延び、前記軸筒内に収容される軸部と、該基部と一体に連設され且つ該基部より後方に延びる前記保護部とからなり、前記軸部と前記保護部は同一軸線上に形成され、前記クリップ本体を前記操作部とし、前記基部及び前記軸部が前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容され、前記出没機構が、前記軸筒内に形成されるカム部と、該カム部に係合し且つ前記筆記体の後端に当接する回転部材と、該回転部材と前後に係合するカム歯を前端に有する前記軸部と、を備えることより、保護部が前後動する際の径方向のぐらつきを抑えることができ安定した摩擦操作が可能となる。
本発明の熱変色性筆記具は、非使用時(ペン先没入且つ保護部突出状態)に摩擦体が汚れることを防止できるとともに、ペン先突出状態及びペン先没入状態の何れの状態でも摩擦体を用いた摩擦操作が可能となる。
本発明の実施の形態の非使用時(ペン先没入且つ保護部突出状態)を示す縦断面図である。 図1の使用時(ペン先突出且つ保護部没入状態)を示す縦断面図である。 図1の側面図である。 図1の正面図である。 図2の側面図である。 図3の要部拡大図である。 図1及び図2の操作体、保護部、円筒体、回転部材、摩擦体、後軸、及び中間軸を示す分解図である。
図1乃至図7に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、軸筒2の外面より径方向外方に突出する操作部54を備え且つ該軸筒2内に一部が収容される操作体5と、該操作部54を前方にスライド操作することにより該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔24より出没自在にさせる出没機構とを備える。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ34と、該熱変色性インキ34の後端に充填され且つ該熱変色性インキ34の消費に伴い前進する追従体35(例えば高粘度流体)とからなる。
前記ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンチップのみからなる構成、または前記ボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成が挙げられる。また、前記インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓33が取り付けられる。前記ペン先31の内部には、前端のボールを前方に押圧するスプリングが収容される。前記スプリングは、圧縮コイルスプリングの前端部にロッド部を備えた構成であり、前記ロッド部の前端がボール後面に接触している。非筆記時、前記スプリングの前方付勢によりボールがボールペンチップ前端の内向きの前端縁部内面に密接され、ペン先31の前端からのインキの漏出及びインキの蒸発を防止できる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端部に連結される円筒状の中間軸22と、該中間軸22の後端部に連結される円筒状の後軸23とからなる。前記軸筒2の後部側壁(後軸23と中間軸22の側壁)には、前後方向に延びるスライド孔25が形成される。軸筒2(中間軸22)の内面には、カム部27が一体に形成される。
前記軸筒2の後端(後軸23の後端)には、取付孔26が前後方向に貫設される。前記取付孔26に弾性材料からなる摩擦体4が圧入嵌合または乗り越え嵌合される。それにより、前記後軸23の後端外面に摩擦体4が固定される。
前記摩擦体4は、軸筒2の後端より後方に突出され、軸筒2の後端に摩擦体4の突出部41が形成される。前記摩擦体4の突出部41の頂部は凸曲面状に形成され、前記摩擦体4の突出部41の頂部に、後方に開口する出没孔42が形成される。前記出没孔42は軸方向に貫設される。
前記操作体5は、クリップを兼ねる。前記操作体5は、前後方向に延びるクリップ本体51と、該クリップ本体51の後部に一体に連設され且つ径方向に延びる基部52と、該基部52と一体に連設され且つ基部52より前方に延びる軸部53と、該基部52と一体に連設され且つ基部52より後方に延びる保護部6とからなる。前記軸部53と保護部6は同一軸線上に形成される。前記操作体5は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。前記クリップ本体51は、裏面に玉部51aが突設される。前記軸部53の前端には、回転部材7と係合するカム歯が一体または別部材による取り付けにより形成される。
本実施の形態は、保護部6が摩擦体4の内面(又は出没孔42の内面)のみにガイドされる場合に比べ、操作体5が軸筒2に前後動可能に設けられ、保護部6が操作体5に連接されているため保護部6の径方向のぐらつきを抑えることができる。
前記保護部6は、前記摩擦体4の頂部に貫設された出没孔42の中を前後方向に移動するよう配置される。前記保護部6は、棒状又は板状に形成される。前記保護部6は、操作体5の基部52と一体に形成されるか、または別部材の取り付けにより連設される。前記保護部6の後端は、凸曲面状となり、紙面に対して円滑に摺動させることができる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸22内面に形成されたカム部27と、該カム部27に係合し且つ筆記体3の後端に当接する回転部材7と、該回転部材7に係合し且つスライド孔25より径方向外方に突出する操作体5と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体8(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部5を前方にスライド操作するダブルノック式である。
前記カム部27は、前方に突出する鋸歯状の複数のカム歯27aと、該カム歯27a間に形成される、前後方向に延びる複数のカム溝27bとを備える。前記回転部材7は、その外面に長手方向に延びる複数本(例えば4本)の突条7aを備え、該突条7aが、カム部27のカム歯27a及びカム部27のカム溝27bと係合される。前記操作体5の軸部53に取り付けられた円筒体55の前端には、回転部材7の突条7aの後端と係合するカム歯55aが一体に形成される。
ペン先没入状態から操作部54を前方に、弾発体8による後方付勢に抗してスライド操作すると、前記操作体5の軸部53に取り付けられた円筒体55によって回転部材7が前方に押圧され、前記回転部材7が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔24より外部に突出される。このとき、前記軸部53に取り付けられた円筒体55のカム歯55aと前記回転部材7の突条7aとの当接によって回転部材7がカム部27に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材7の突条7aがカム部27のカム歯27aに係合され、ペン先突出状態が維持される。また、これと同時に、前記操作体5の前方移動に伴って保護部6が前方に移動し、前記保護部6の後端が出没孔42より摩擦体4の内部に没入される。これにより、使用可能状態(筆記可能状態及び摩擦体使用可能状態)となる。
次に、ペン先突出状態から操作部54(クリップ体)を前方にスライド操作すると、操作体5の軸部53に取り付けられた円筒体55が回転部材7を前方に押圧し、前記円筒体55のカム歯55aと前記回転部材7の突条7aとの当接によって回転部材7がカム部27に対して一定角度だけ回転する。それによって、前記突条7aとカム部27のカム歯27aとの係合状態が解除され、弾発体8による後方付勢により、前記突条7aがカム部27のカム溝27bに沿って後方に移動する。前記回転部材7が後方に移動することに伴って、筆記体3及び操作体5が後方に移動し、ペン先没入状態となる。
また、これと同時に、前記操作体5の後方移動に伴って保護部6が後方に移動し、前記保護部6の後端が出没孔42より摩擦体4の外部に突出される。これにより、非使用状態(筆記非使用状態及び摩擦体非使用状態)となる。
ペン先没入状態において、前記保護部6の後端部と前記摩擦体4の後端部とに接する接線と、軸線とのなす角度θが45度~70度の範囲に設定されることが好ましい。前記接線と前記軸線とのなす角度θが45度未満であると、摩擦体4からの保護部6の突出量が大きくなり、摩擦操作時、被筆記面による保護部6の後退が適正に行われず、円滑な摩擦操作ができないおそれがある。また、前記接線と前記軸線とのなす角度θが70度を超えると、摩擦体4からの保護部6の突出量が小さくなり、保護部6による摩擦体4の汚れ防止効果が低下するおそれがある。
本実施の形態において、前記摩擦体4を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦体4を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)ではなく、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料である。また、前記摩擦体4は、軸筒2の後端部外面に少なくとも設ければよく、例えば、軸筒2の後端部外面もしくは後軸23の後端部外面に弾性材料よりなる摩擦体4を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒2の全体もしくは後軸23の全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、ペン先没入時、前記保護部6の後端が前記摩擦体4の突出部41頂部より後方に位置することにより、非使用時(ペン先非使用時及び摩擦体非使用時)、ユーザーの指先との接触や、摩擦体4の頂部と収容体内面(例えば、ペンケースの内面、ペン立ての底面、または衣服のポケット内面)との接触を回避でき、摩擦体4に手垢や埃等が付着すること(即ち摩擦体4が汚れること)を防止できる。
1 熱変色性筆記具
2 軸筒
21 前軸
22 中間軸
23 後軸
24 前端孔
25 スライド孔
26 取付孔
27 カム部
27a カム歯
27b カム溝
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
33 尾栓
34 熱変色性インキ
35 追従体
4 摩擦体
41 突出部
42 出没孔
5 操作体
51 クリップ本体
51a 玉部
52 基部
53 軸部
54 操作部
55 円筒体
55a カム歯
6 保護部
7 回転部材
7a 突条
8 弾発体
θ 角度

Claims (3)

  1. 軸筒の内部に筆記体が前後方向に移動可能に収容され、前記筆記体の内部に熱変色性インキが収容され、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を備え、前記軸筒の内部に前後方向に移動可能な操作体を収容し、前記軸筒の側壁に前後方向に移動可能な操作部が突出され、前記操作体に前記操作部を備え、前記筆記体が弾発体により後方に付勢され、前記弾発体の後方付勢に抗して前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成する出没機構を備え、前記軸筒の後端に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた熱変色性筆記具であって、
    前記操作体は、前記操作部に一体に連設され且つ径方向に延びる基部と、該基部と一体に連設され且つ該基部より後方に延びる保護部とを備え、
    前記摩擦体に後方に開口する出没孔が形成され、前記出没孔より前記保護部が出没自在に設けられ、
    ン先没入状態において、前記保護部の後端部が前記摩擦体の頂部より後方に突出され
    前記保護部の後端部を被筆記面に接触させることにより前記保護部を前方に移動させ、前記摩擦体を用いた摩擦操作が可能であることを特徴とする熱変色性筆記具。
  2. ペン先突出状態において、前記保護部の後端部が前記摩擦体の出没孔内部に没入されることを特徴とする請求項1記載の熱変色性筆記具。
  3. 前記操作体は、前後方向に伸びるクリップ本体と、前記基部と一体に連設され且つ該基部より前方に延び、前記軸筒内に収容される軸部とを備え前記軸部と前記保護部は同一軸線上に形成され、前記基部は前記クリップ本体の後部と一体に連設され、前記クリップ本体を前記操作部とし、前記基部及び前記軸部が前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容され、前記出没機構が、前記軸筒内に形成されるカム部と、該カム部に係合し且つ前記筆記体の後端に当接する回転部材と、該回転部材と前後に係合するカム歯を前端に有する前記軸部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱変色性筆記具。
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