JPS6023182Y2 - シヤ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシャープペンシルの本体を軸方向に振ること
によって、重量体の慣性力で漸次芯が繰り出されるシャ
ープペンシルにおいて、携帯時に口金の先端が先金内に
ノブが軸内にそれぞれ格納され、かつチャックが拡開し
て芯を解放している。

ことを特徴とするシャープペンシルに関スる。

従来の軸方向に振ることにより重量体の慣性力で芯を繰
り出すシャープペンシルは、１本の芯の繰出においては
振る操作のみでよかったが、１本の芯が終了して次の芯
を繰り出す場合とか口金の先端より突出した芯を戻そう
とした場合には、やはりチャックを拡開するためにノブ
が必要であった。

又、先の尖った口金は胴の先端に一体的にねじ止めされ
ていた。

したがってノブが突出しかつチャックが閉じていると、
ポケット等に携帯した場合に、ノブが押されたり階段の
登り降りなど振動の激しい時に芯が繰り出されて、芯が
折れたり衣服を汚したり破いたり怪我をしたりといった
ことや、欠落したりして口金の先端を破損して使用不可
能にしたりといった欠点があった。

しかもノブおよび口金が外部に露出しているため外観を
大変損ねるといった種々の欠点を有していた。

そこでこの考案は、携帯時に口金が先金内にノブが軸内
にそれぞれ格納されるとともにチャックを拡開して芯を
解放させることにより、上記した従来の欠点をすべく解
消したものである。

この考案の構成を図面にもとづいて説明すると、第１図
において、胴１の六角部ＩＡと内部側２の六角部２Ａを
互いに係合させ、かつ胴１より突出した内部側２のねじ
部２Ｂに先金３を螺着することにより内部側２は胴１に
固着されている。

内部側２の後部には中パイプ４に固着された螺旋カム５
が回転自在に取り付けられ、中パイプ４の後部４Ａは胴
１より突出してそこに適度の嵌合力を持たせた鞘６を嵌
合して、シャープペンシルの外装を形成している。

鞘６の後部６Ａは閉鎖されており、該表面に必要に応じ
て華飾が施されている。

前記螺旋カム５には第２図に示すような左向きピッチ４
．５の螺旋溝５Ａがほぼ一周にわたり形成されており、
ここに第３図に示すように連結具７の突起７Ａが内部側
２の貫通溝２Ｃを通して係合している。

連結具７の前部には芯ホルダ−８を内蔵した口金９が先
金３より３．５７１ｒ！ｎ突出して螺着され、その内部
にはチャック１０の頭部外周に嵌合された締具１１が遊
嵌されている。

さらにチャック１０の後部には芯タンク１２が固着され
、該芯タンク１２と内部側２との間には非常に弱い弾発
力のスプリング１３が設けられている。

そして、スプリング１３の弾発力によってチャック１０
の頭部が連結具７に受は止められた締具１１の内面に当
接して芯１４を保持している。

芯タンク１２の凹部１２Ａには摺動可能に重量体１５が
外嵌されているとともに、該芯タンク１２の外鍔１２Ｂ
と中パイプ４のストッパー４Ｂとの間にはチャック１０
が芯１４を保持した状態で約２ｒｒｒｍの距離を離して
構成されている。

芯タンク１２の後部内側１２Ｃには消しゴムケース１６
を被嵌した消しゴム１７が嵌合されていた、その後部外
側１２Ｄには消しゴム１７を覆うようにノブ１８が嵌合
され、消しゴム１７およびノブ１８は適宜の距離だけ中
パイプ４の後端４Ｃより突出している。

つぎにこの考案の作用を説明すると、第１図の状態から
携帯しようとして口金９を没入させるには、鞘６を左回
転させると中パイプ４が連動して左回転する。

したがって連結具７の突起７Ａが螺旋カム５の螺旋溝５
Ａにそって後退をはじめる。

２ｒｎ１ｎ後退したとき芯タンク１２の外鍔１２Ｂが中
パイプ４のストッパー４Ｂに当接し、チャック１０の後
退は停止するが、連結具７はなおも後退を続けほぼ１回
転で第４図に示したような状態となり、口金９は４．５
７７ＥＩ７１後退し先金３の中へ１７７＋７７１没入す
る。

したがってチャック１０は連結具７に対して４．５−２
．０＝２．５ｍｍだけ前進したことになり締具１１から
はずれて拡開し芯１４を解放して携帯状態になる。

もしこのとき芯１４が口金９より長く突出されていて先
金３内に収容しきれないときは芯１４を軽く押せば芯１
４は没入する。

つぎに筆記しようとして口金９を届出させるには鞘６を
右回転させると、中パイプ４が連動して右回転し、連結
具７の突起７Ａが螺旋カム５の螺旋溝５Ａにそって１回
転で４．５７７１１７１前進して、先金３より口金９は
３．５ｍｍ突出する。

このとき連結具７が２．５ｍｍ前進するまでは芯タンク
１２の外鍔１２ Ｂが中パイプ４のストッパー４Ｂに当
接しているが、その後は離れてスプリング１３の弾発力
でチャック１０の頭部が締具１１に当接して内方へ閉じ
られ芯１４を保持して筆記状態となる。

この状態で筆記を行ない芯１４が摩耗して芯１４を繰り
出す必要が生じた場合には、シャープペンシル本体を軸
方向に振ることによって重量体１５が摺動賦型量体１５
が芯タンク１２の外鍔１２Ｂに当接して芯タンク１２を
前進させ芯１４を繰り出す。

このような操作を繰り返し行なうことによって１本の芯
１４が終了し、予備芯１９を繰り出す場合には、鞘６を
中心を中パイプ４より外してノブ１８を露出させて該ノ
ブ１８を押圧することにより従来のノック式シャープペ
ンシルと同様に予備芯１９が繰り出される。

第５図はこの考案の他の実施態様を示したもので、胴１
０１の六角部１０１Ａと内部側１０２の六角部１０２Ａ
を互いに係合させ、かつ胴１０１より突出した内部側１
０２のねじ部１０２Ｂに先金１０３を螺着することによ
り内部側１０２は胴１０１は固着されている。

内部側１０２の後部には中パイプ１０４が回転自在に取
り付けられ、その後部１０４Ａは胴１０１より突出しそ
こに適度の嵌合力を持たせた鞘１０６が嵌合されてシャ
ープペンシルの外装を形成している。

鞘１０６の後部１０６Ａは閉鎖されており、該表面に必
要に応じて華飾が施されている。

前記内部側１０２のスリ割溝１０２Ｄには連結具１０７
の突部１０７Ｂが係合されて第６図に示したような状態
となり、内部側１０２に対して２．５７７１７７１だけ
摺動可能で回転不可能に構成されている。

該連結具１０７には左向きピッチ４．５の螺旋ｉ１０７
Ｃがほぼ一周にわたって形成されており、ここに中パイ
プ１０４の突起１０４Ｄが係合されている。

連結具１０７の前部には芯ホルタ゛−１０８を内蔵した
口金１０９が先金１０３より３．５ｍｍ突出して螺着さ
れ、口金１０９の内部にはチャック１１０の頭部外周に
嵌合された締具１１１が遊嵌されている。

さらにチャック１１０の後部には芯タンク１１２が固着
され、該芯タンク１１２と連結具１０７との間には非常
に弱い弾発力のスプリング１１３が設けられている。

そしてスプリング１１３の弾発力によってチャック１１
１の頭部が連結具１０７に受は止められた締具１１１の
内面に当接して芯１１４を保持している。

芯タンク１１２の凹部１１２Ａには重量体１１５が摺動
可能に外嵌されているとともに、該芯タンク１１２の外
鍔１１２Ｂと中パイプ１０４のストッパー１０４Ｂとの
間にはチャック１１０が芯１１４を保持した状態で約２
ｒｒａｎの距離を離して構成されている。

芯タンク１１２の後部内側１１２Ｃには消しゴムケース
１１６を被嵌した消しゴム１１７が嵌合されていて、そ
の後部外側１１２Ｄには消しゴム１１７を覆うようにノ
ブ１１８が嵌合されて、消しゴム１１７およびノブ１１
８は適宜の距離だけ中パイプ１０４の後端１０４Ｃより
突出して形成されている。

第７図はこの考案の他の実施態様を示したもので、第８
図に示ように内部側２０２の貫通穴２０２Ｅの断面形状
を六角形とするとともに、連結具２０７の外面に六角部
２０７Ｄを設け、貫通穴２０２Ｅに六角部２０７Ｄを挿
通させて構成したものである。

以上のような構成と作用を有するこの考案は、鞘を左右
に回転させるだけで口金の先端を胴より突出させたり没
入させることができるので、携帯時に口金の先端を先金
内に没入した場合には、不注意によってシャープペンシ
ルを落としても口金の先端が先金内に没入しているので
口金が破損することがなく、またシャープペンシルをポ
ケット内に携帯しても口金の先端が先金により覆われて
いるので口金の鋭角的な先端で衣服を破いたり怪我をす
るといった事が全くないものである。

しかもシャープペンシルを軸方向に振るだけで芯が繰り
出せるので、従来のノック式シャープペンシルのように
軸を持ち変えてノブを押圧して芯を繰り出したり、鞘を
回転して芯を繰り出す必要がなく大変便利であるにもか
かわらず、口金を没入させた状態では中パイプのストッ
パーに芯タンクの外鍔が当接されるためにチャックが締
具より外れて拡開し芯を解放しているので、携帯時に生
じる振動や衝撃により重量体が摺動しても不必要な芯繰
出が全くないとともに、鞘の後部を閉鎖させて構成でき
るために、口金を胴内に没入しておけばノブとともに口
金も見えなくなるので外観の多様な商品が展開でき、か
つ万年筆と外観を共にしたセット品も容易に実施できる
といった従来のノック式シャープペンシルに比べて実用
上多大な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のシャープペンシルの筆記状態を示す
縦断面図、第２図は第１図の螺旋カムの螺旋溝を示す展
開図、第３図は第１図のＡ−Ａ線を示す横断面図、第４
図はこの考案のシャープペンシルの携帯状態を示す縦断
面図、第５図はこの考案の他の実施態様を示す縦断面図
、第６図は第５図のＢ−Ｂ線を示す横断面図、第７図は
この考案の他の実施態様を示す主要部縦断面図、第８図
は第７図のＣ−Ｃ線を示す横断面図である。 １・１０１・・・・・・胴、１Ａ・１０１Ａ・・・・・
・胴１・１０１の六角部、２・１０２・２０２・・・・
・・内部側、２Ａ・１０２Ａ・・・・・・内部側２・１
０２の六角部、２Ｂ・１０２Ｂ・・・・・・内部側２・
１０２・のねじ部、２Ｃ・・・・・・内部側２の貫通溝
、１０２Ｄ・・・・・・内部側１０２のスリ割溝、２０
２Ｅ・・・・・・内部側２０２の貫通穴、３・１０３・
・・・・・先金、４・１０４・・・・・・中パイプ、４
Ａ・１０４Ａ・・・・・・中パイプ４・１０４の後部、
４Ｂ・１０４Ｂ・・・・・・中パイプ４・１０４のスト
ッパー ４Ｃ・１０４Ｃ・・・・・・中パイプ４・１０
４の後端、１０４Ｄ・・・・・・中パイプ１０４の突起
、５・・・・・・螺旋カム、５Ａ・・・・・・螺旋カム
５の螺旋溝、６・１０６・・・・・・鞘、６Ａ・１０６
Ａ・・・・・・鞘６・１０６の後部、７・１０７・２０
７・・・・・・連結具、７Ａ・・・・・・連結具７の突
起、１０７Ｂ・・・・・・連結具１０７の突起、１０７
Ｃ・・・・・・連結具１０７の螺旋溝、２０７Ｄ・・・
・・・連結具２０７の六角部、８・１０８・・・・・・
芯ホルダ−，９・１０９・・・・・・口金、１０・１１
０・・・・・・チャック、１１・１１１・・・・・・締
具、１２・１１２・・油芯タンク、１２Ａ・１１２Ａ・
・・・・・芯タンク１２・１１２の凹部、１２Ｂ・１１
２Ｂ・・・・・・芯タンク１２・１１２の外鍔、１２Ｃ
・１１２ｃ・・・・・・芯タンク１２・１１２の後部内
側、１２Ｄ・１１２Ｄ・・・・・・芯タンク１２・１１
２の後部外側、１３・１１３・・・・・・スプリング、
１４・１１４・・・・・・芯、１５・１１５・・開型量
体、１６・１１６・・・・・・消しゴムケース、１７・
１１７・・・・・・消しゴム、１８・１１８・・曲ノブ
、１９・・曲予備芯。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 胴１に係止された内部側２に摺動可能でかつ回転不
   可能に連結具７を構成し、該連結具７の先端に口金９を
   螺着し、口金９の内部にチャック１０の頭部外周に嵌合
   された締具１１を遊嵌し、チャック１０の後部に固着さ
   れた芯タンク１２に重量体１５を摺動可能に取り付け、
   内部側２と芯タンク１２との間にスプリング１３を設け
   ることにより、連結具７に受は止められた締具１１にチ
   ャック１０の頭部を当接し、連結具７と、内部側２に回
   転自在に取り付けられた螺旋カム５の、どちらか一方に
   螺旋溝を他方に突起を設けて螺旋溝に突起を係合腰螺旋
   カム５に固着された中パイプ４に、芯タンク１２の外鍔
   １２ Ｂが当接可能なストッパー４Ｂを設け、さらに中
   パイプ４に後部６Ａが閉鎖された鞘６を嵌合したことを
   特徴とするシャープペンシル。 ２ 内部側２に軸方向に細長い貫通Ｒ２Ｃを設け、該貫
   通Ｒ２Ｃに連結具７に設けた突起７Ａを貫通させて内部
   側２と連結具７を摺動可能で回転不可能に構成したこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のシャ
   ープペンシル。 ３ 内部側１０２の後部にスリ割１１１１０２Ｄを設け
   、該スリ割高１０２Ｄに連結具１０７に形成された突部
   １０７Ｂを係合させることにより、内部側１０２と連結
   具１０７とが摺動可能で回転不可能に構成されたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のシャー
   プペンシル。 ４ 内部側２０２の貫通穴２０２Ｅの断面形状を六角形
   とするとともに、連結具２０７の外面に六角部２０７Ｄ
   を設け、該貫通穴２０２Ｅに六角部２０７Ｄを挿通させ
   て、内部側２０２と連結具２０７を摺動可能で回転不可
   能に構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のシャープペンシル。