JP2000335178A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2000335178A
JP2000335178A JP11145444A JP14544499A JP2000335178A JP 2000335178 A JP2000335178 A JP 2000335178A JP 11145444 A JP11145444 A JP 11145444A JP 14544499 A JP14544499 A JP 14544499A JP 2000335178 A JP2000335178 A JP 2000335178A
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JP
Japan
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cam
sleeve
barrel
cam body
writing
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Withdrawn
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JP11145444A
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English (en)
Inventor
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
Tsukasa Yamamoto
典 山本
Tadayoshi Ebinuma
忠義 海老沼
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Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成・組立が簡単となり、安価に製造するこ
とができる筆記具を提供する。 【解決手段】 先軸筒10の内周面にカム本体32を固
定し、該カム本体32の内周面にカム面32aを形成
し、該カム面32aに摺接するカム突起34aが形成さ
れると共に筆記媒体保持体18を受ける受け台34をカ
ム本体32の内側に設ける。受け台34とカム本体32
との間にスリーブ38の先端部分を挿入してスリーブ3
8をカム本体32に対して軸方向に移動不能に連結す
る。スリーブ38の先端部分にカム突起34aが軸方向
に摺動可能に嵌合するスリット38aを形成し、該スリ
ーブ38の後端を後軸筒14に対して相対回転不能に結
合する。カム突起34aをカム面32aに圧接させるバ
ネ40を設け、カム突起34aを受け台34の内径方向
に変位自在とする。組立時、スリーブ38の後端部より
該カム突起34が形成された受け台34を挿入してスリ
ット38aに嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先軸筒に対して相
対回転可能となった後軸筒の回動により、先軸筒内に配
設された筆記媒体保持体により保持された筆記媒体を先
軸筒前方よりも繰り出す、シャープペンシルまたはボー
ルペン等の筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の筆記具の原理構成として
は、先軸筒にカム面が形成されたカム本体を連結し、該
カム面に摺接するカム突起を後軸筒に対して相対回転不
能とし、後軸筒を先軸筒に対して回動することにより、
カム突起がカム面に沿って摺接し、これにより該カム突
起に連結された筆記媒体保持体が前進、後退することに
よって、筆記媒体保持体に保持された筆記媒体が繰り出
されるようになったものが一般的である(例えば実公平
6−36952号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のこの種の筆記具では、実際の製品とする場合に
は、カム本体及びカム突起を先軸筒及び後軸筒に対して
それぞれ連結するために多くの部品を必要とし、構成・
組立が複雑になるという問題がある。
【0004】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、構成・組立が簡単となり、安価に製造することがで
きる筆記具を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、先軸筒に対して相対回転可能
となった後軸筒の回動により、先軸筒内に配設された筆
記媒体保持体により保持された筆記媒体を先軸筒前方よ
りも繰り出す筆記具において、先軸筒の内周面にカム本
体を固定し、該カム本体の内周面にカム面を形成し、該
カム面に摺接するカム突起が形成されると共に前記筆記
媒体保持体を受ける受け台をカム本体の内側に設け、受
け台とカム本体との径方向の間にスリーブの先端部分を
挿入してスリーブをカム本体に対して軸方向に移動不能
に連結し、該スリーブの先端部分に前記カム突起が軸方
向に摺動可能に嵌合するスリットを形成し、該スリーブ
の後端を後軸筒に対して相対回転不能に結合し、前記カ
ム突起をカム面に圧接させるバネを設け、前記カム突起
を受け台の内径方向に変位自在とし、組立時、該スリー
ブの後端部より該カム突起が形成された受け台を挿入し
て前記スリットに嵌合可能としたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の前記カム突起を、受け台の先端部分に形成された切
り起こし片に設けることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の前記スリーブのスリットを、その先端及び
後端が外方に連通しておらず閉じたものとすることを特
徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれか1項に記載の前記受け台の後部をカム
本体よりも後方に伸ばして、その後部に、筆記媒体保持
体を受ける拡外径部を形成することを特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれか1項に記載の前記受け台をカム本体よ
りも前方へ突出させて、カム本体よりも前方で筆記媒体
保持体を受けさせることを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれか1項に記載の前記カム本体を先軸筒の
後端内周面に固定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を
表す縦断面図であり、筆記具としてシャープペンシルに
適用した場合を示している。図において、10は先軸筒
であり、先軸筒10の先端には先具12が螺着されてい
る。但し、先具12は圧入、接着等の他の固着手段によ
り先軸筒10に固着することができ、または先軸筒10
と一体品とすることも可能である。14は、先軸筒10
に対して相対回転可能且つ着脱可能となった後軸筒であ
る。後軸筒14の先端には先軸筒10に対して円滑に回
動するための摺動リング16が固定されている。但し、
摺動リング16は省略することも可能である。また、後
軸筒14の内部には、後内筒15が後軸筒14に対して
固定されている。
【0012】先軸筒10及び後軸筒14内には、筆記媒
体保持体である芯送り出し機構18が配設される。芯送
り出し機構18は、筆記媒体である芯Lを保持すると共
に、芯Lを所定量ずつ繰り出す公知の構成のものであ
り、芯タンク20と、芯タンク20に後端が圧入される
チャック22と、チャック22の頭部に外嵌されチャッ
ク22の頭部を締め付けるチャックリング24と、チャ
ックリング24の後端に当接するチャックスリーブ26
と、チャックスリーブ26の前端部と芯タンク20の前
端との間に介挿され芯タンク20を介してチャック22
を後方へ付勢するチャックスプリング28とを有してい
る。また、チャックスリーブ26と先軸筒10の内方に
突出した内方突部10aとの間にはクッションスプリン
グ30が介挿されている。
【0013】先軸筒10の後端の内周面には、カム本体
32が螺着固定されている。カム本体32の内周面には
段差面が形成されており、この段差面がカム面32aと
なっている。カム面32aは、図2及び図3に示したよ
うに、詳細には、主カム面32b、副カム面32c、副
カム面32cの先端にある係止部32dと、からなって
いる。
【0014】このカム本体32内側には、前記芯送り出
し機構18の芯タンク22の後端を受け入れる受け台3
4が設けられる。受け台34の先端部分には、カム面3
2aに摺接するカム突起34aが形成されている。図5
及び図6に示すように、このカム突起34aは、受け台
34の先端部分に形成された切り起こし片34bの表面
に設けられており、この切り起こし片34bは、径方向
に可撓性を有しており、カム突起34aは受け台34の
内径方向に変位自在となっている。受け台34の後部は
カム本体32よりも後方に伸びており、その後部に、受
け台34の前部の内径よりもまたカム本体32のカム面
32aが形成されている部分の内径よりも外径が大きく
なった拡外径部34cが一体に形成されている。この拡
外径部34cには、ジャケット付き消ゴム36が着脱可
能に嵌め入れられている。
【0015】受け台34とカム本体32との径方向の間
には、例えば金属製からなる肉薄のスリーブ38の先端
部分が挿入されている。スリーブ38の先端部分には、
軸方向に伸びるスリット38aが形成されており(図4
参照)、スリット38aに前記受け台34のカム突起3
4aが軸方向に摺動可能に嵌合されている。また、スリ
ーブ38の後端部分には、外径方向に張り出された張出
部38bが周方向に離間されて複数(図の例では周方向
に120度ずつ離間されて3個)形成されており(図4
参照)、この張出部38bが後内筒15の内周面に対し
て摩擦接触することで、スリーブ38は、後内筒15を
介して後軸筒14に対して着脱可能に且つ相対回転不能
に結合される。また、スリーブ38の中間部には、段差
部38cが形成されており、スリーブ38の後部は前部
よりも外径が大きくなっている。スリーブ38の先端は
外径方向に突出するようにしてかしめられた突出部38
dとなっており、突出部38dを受ける受リング39が
該突出部38dとカム本体32との間に介挿されてお
り、この突出部38dと段差部38cとの間でカム本体
32を挟み付けることで、スリーブ38はカム本体32
に対して軸方向に移動不能に連結されている。
【0016】さらに、スリーブ38の段差部38cと受
け台34の拡外径部34cとの間には、バネ40が介挿
されて、該バネ40によって、受け台34が後方に付勢
され、結果として受け台34のカム突起34aがカム本
体32のカム面32aに対して圧接される。
【0017】先具12の内部には、芯パイプ44と、芯
パイプ44の後端に連結され芯Lを一定の摩擦抵抗で支
承する弾性体46とが摺動自在に配置される。
【0018】以上のように構成される筆記具において
は、組立の際に、カム本体32、受け台34、スリーブ
38、受リング39及びバネ40を、図7に示すユニッ
ト50として予め組み立てておくことができる。このユ
ニット50を組み立てるには、まず、スリーブ38の先
端部をかしめて突出部38dを形成する前に、カム本体
32をスリーブ38の前方からスリーブ38に通して、
カム本体32の後端を段差部38cに当接させる。そし
て、受リング39をスリーブ38の前方から通して、ス
リーブ38の先端部をかしめて突出部38dを形成す
る。またスリーブ38の後端部よりバネ40を挿入し、
バネ40の先端をスリーブ38の段差部38cに当接さ
せた後、また、スリーブ38の後端部より受け台34の
先端部分を挿入して、受け台34のカム突起34aを、
その切り起こし片34bの可撓性を利用して内径方向に
変位させながら、スリーブ38のスリット38aに到達
するまでスリーブ38内部を移動させて、スリット38
aに嵌合する。スリット38aに嵌合したカム突起34
aは、カム本体32のカム面32aにバネ40により圧
接される。こうして、ユニット50が組み立てられる。
受け台34の後部に形成された拡外径部34cに適時、
ジャケット付き消ゴム36を挿入し、ユニット50とな
った状態でカム本体32を先軸筒10の後端の内周面
に、カム本体32を螺着固定する。
【0019】また、芯送り出し機構18は、公知の手法
によりその芯タンク20、チャック22、チャックリン
グ24、チャックスリーブ26及びチャックスプリング
28がユニットに組み立てられる。そして、先具12を
取り外した状態で、先軸筒10の先端からクッションス
プリング30を挿入してクッションスプリング30の後
端を内方突部10aに当接させて、芯送り出し機構18
のユニットを先軸筒10の先端から挿入する。その後、
芯パイプ44と弾性体46とを予め内部に配設した先具
12を先軸筒10の先端に螺着することで、芯送り出し
機構18が先軸筒10内に配設される。
【0020】以上のように組み立てられた筆記具の作用
を次に説明する。
【0021】芯パイプ44及び芯Lが退没している図1
の実線の状態では、カム突起34aは、カム面32aの
最も後方位置(図3のIの位置)にある。この状態か
ら、後軸筒14を先軸筒10に対して所定の方向に回転
すると、後軸筒14と相対回転不能となったスリーブ3
8が一緒に回転し、スリーブ38のスリット38aに嵌
合されたカム突起34aが、先軸筒10に固定されたカ
ム本体32の主カム面32bを摺動し、主カム面32b
の前方位置(図3のIIの位置)へと移動する。後軸筒1
4に対する力を緩めると、バネ40の付勢力によって、
カム突起34aは再びカム面32aの後方位置(図3の
Iの位置)に自動的に復帰する。これらの動作を繰り返
すことで、受け台34は前進、後退する。受け台34が
前進したときに芯送り出し機構18の芯タンク20を前
方へ押出すため、チャック22により芯パイプ44が先
具12の先端から押し出されると共に、公知の機構によ
り芯Lが芯パイプ44の先端から繰り出される(図1の
仮想線)。芯パイプ44が先具12の先端より押し出さ
れた後、芯Lの突出量を調整する場合は、カム突起34
aは、図3のIIの位置まで前進する必要はなく、主カム
面32bの途中位置まで前進する程度に、後軸筒14を
相対回転すればよい。こうして、適宜、芯Lが所定量ず
つ繰り出され、適当な芯Lの繰り出し量で筆記を行うこ
とができる。
【0022】筆記が終了し、芯L及び芯パイプ44を先
具12内に退没させるときには、再び、後軸筒14を先
軸筒10に対して所定の方向に回転し、カム突起34a
を前進させて、芯タンク20を前方へ押出して、この状
態を維持するべく後軸筒14がバネ40の付勢力で回転
復帰しないように押さえておく。この状態では、チャッ
ク22が開いて芯Lを締め付けていないため、芯L及び
芯パイプ44を先具12方向へ押出すことで、これらを
退没させることができる。また、他の方法としては、後
軸筒14を先軸筒12に対して先と反対の方向へ回転す
る。これにより、後軸筒14と相対回転不能となったス
リーブ38が一緒に回転し、スリーブ38のスリット3
8aに嵌合されたカム突起34aが、先軸筒10に固定
されたカム本体32の副カム面32cを摺動し、副カム
面32cの前端位置にある係止部32d(図3のIIIの
位置)に係止される。これにより、後軸筒14を自動復
帰しないように回転を阻止しなくても、芯タンク20が
前方へ押出され、チャック22の開いた状態が維持され
る。この状態で、芯L及び芯パイプ44を先具12方向
へ押し戻すことで、退没させることができる。後軸筒1
4を所定の方向に強く回転させると、カム突起34aは
係止部32dから脱出し、図3のIの位置に戻る。
【0023】芯Lを芯タンク20に補充する必要がある
ときには、後軸筒14を後内筒15と共に取り外し、ス
リーブ38、換言すればユニット50の後端部を露出さ
せて、ジャケット付き消ゴム36を取り外して、受け台
34の後端より新たな芯を挿入する。
【0024】この実施の形態では、特に従来と異なり、
受け台34のカム突起34aが内径方向に変位自在の構
造であるため、受け台34をスリーブ38及びカム本体
32の後端部から挿入する組立てが容易であると共に、
受け台34の後部に一体に拡外径部34cを設けても、
このスリーブ38及びカム本体32の後端部から挿入す
る組立てに支障をきたさない。従って、カム突起34a
と、ジャケット付き消ゴム36を受ける拡外径部34c
とを、それぞれ受け台34と一体に形成することができ
るので、部品点数が低減でき、安価に製造することがで
きる。また、組立終了後は、カム突起34aがスリット
38aに確実に摺動可能に嵌合されるので、スリーブ3
8からの回転が確実に且つスムーズに受け台34へと伝
達され、先軸筒10と後軸筒14との間の相対回転によ
りスムーズに芯が繰り出される。カム本体32が先軸筒
10の後端内周面に固定されるので、カム本体32の長
さが短くて済み、安価に製造することができる。
【0025】次に、図8は本発明の第2の実施形態を表
す縦断面図であり、筆記具としてボールペンに適用した
場合を示している。この図8は、図1のシャープペンシ
ルに適用した場合と比較して、多くの部品を共通化して
おり、シャープペンシルとボールペンの両方を製造する
場合の全体の製造コストを低減している。図1と同じ部
品については同じ符号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0026】この例では、ボールペンにおける筆記媒体
であるインキを保持する筆記媒体保持体であるレフィー
ル58が、先軸筒10’及び後軸筒14内に配設されて
いる。また、先軸筒10’の後端の内周面には、カム本
体32と類似するカム本体62が螺着固定されている。
カム本体62の内周面には段差面が形成されており、こ
の段差面がカム面62aとなっている。カム面62a
は、図10及び図11に示したように、詳細には、主カ
ム面62bと、主カム面62bの先端にある係止部62
cと、からなっている。
【0027】このカム本体62内側には、レフィール5
8の後端を受け入れる受け台64が設けられる。受け台
64の先端部分には、カム面62aに摺接するカム突起
64aが形成されている。このカム突起64aは、カム
突起34aと同様に、受け台64の先端部分に形成され
た切り起こし片64bの表面に設けられており、この切
り起こし片64bは、径方向に可撓性を有しており、カ
ム突起64aは受け台64の内径方向に変位自在となっ
ている。受け台64の後部はカム本体62よりも後方に
伸びており、その後部に、受け台64の前部よりも且つ
カム本体62のカム面62aが形成されている部分の内
径よりも外径が大きくなった拡外径部64cが一体に形
成されている。この拡外径部64cには、レフィール5
8の後端に設けられたネジ部58aが螺着されている。
【0028】また、受け台64とカム本体62との径方
向の間には、第1の実施形態と同じスリーブ38が挿入
されている。また、スリーブ38の段差部38cと受け
台64の拡外径部64cとの間には、バネ40が介挿さ
れているのも、第1の実施形態と同じである。スリーブ
38の先端で外径方向に突出するようにしてかしめられ
た突出部38dと、カム本体62との間には、2つの受
リング69、69と2つの受リング69,69の間に挟
まれた波型ワッシャー70が設けられる。波型ワッシャ
ー70は、スリーブ38と受け台64との間の回転に摩
擦を与えて、結果として、後軸筒14を先軸筒10’に
対して回転したときに、その回転操作に重量感、安定感
を与えるためのものである。
【0029】以上のカム本体64、受け台64、スリー
ブ38及びバネ40は、第1の実施形態と同じく、図9
に示すユニット72として予め組み立てておくことがで
きる。このユニット72の組立てについては、第1の実
施形態と同じである。受け台64の後部に形成された拡
外径部64cに適時、レフィール58のネジ部58aを
螺着し、ユニット72となった状態で、カム本体64を
先軸筒10’の後端の内周面に、カム本体64を螺着固
定することで、組立てを行うことができる。
【0030】以上のように組み立てられた筆記具の作用
は、以下のように行われる。
【0031】レフィール58が退没している図8の実線
の状態では、カム突起64aは、カム面62aの最も後
方位置(図11のIの位置)にある。この状態から、後
軸筒14を先軸筒10’に対して所定の方向に回転する
と、後軸筒14と相対回転不能となったスリーブ38が
一緒に回転し、スリーブ38のスリット38aに嵌合さ
れたカム突起64aが、先軸筒10’に固定されたカム
本体62の主カム面62bを摺動し、係止部62cに係
止される(図11のIIの位置)。これにより、受け台6
4に連結されたレフィール38が前進した位置で保持さ
れるため、レフィール38の先端が先軸筒10’の先端
から繰り出され(図8の仮想線)、筆記を行うことがで
きる。
【0032】筆記が終了し、レフィール58を先軸筒1
0’内に退没させるときには、後軸筒14を先と反対の
方向へ強く回転して、カム突起64aを係止部62cか
ら脱出させると、バネ40の付勢力によって、カム突起
64aは再びカム面62aの後方位置(図11のIの位
置)に自動的に復帰する。
【0033】また、レフィール58を交換するときに
は、後軸筒14を後内筒15と共に取り外し、スリーブ
38、換言すればユニット72の後端部を露出させて、
古いレフィール58を取り外して、受け台64の後端よ
り新たなレフィール58を挿入して、拡外径部64cに
螺着する。
【0034】本実施の形態においても、受け台64のカ
ム突起64aが内径方向に変位自在の構造であるため、
受け台64をスリーブ38及びカム本体62の後端部か
ら挿入する組立てが容易であると共に、受け台64の後
部に一体に拡外径部64cを設けても、このスリーブ3
8及びカム本体62の後端部から挿入する組立てに支障
をきたさない。従って、カム突起64aと、レフィール
58を受ける拡外径部64cとを、それぞれ受け台64
と一体に形成することができるので、部品点数が低減で
き、安価に製造することができる。但し、レフィール
は、図示したように受け台64内を通り拡外径部64c
に螺着されるものに限らず、図12に示すように、レフ
ィール58’はレフィール58よりも短くまたは外径が
大きく受け台64内を挿通しないものであってもよい。
その場合には受け台64の先端でレフィールの後端5
8’を受けるようにすることができる。これにより、後
端部にネジ部が形成されていない汎用のレフィールに対
して、本発明の構成を適用することができる。
【0035】また、以上の実施の形態では、スリーブ3
8のスリット38aは、その先端及び後端が外方に連通
しておらず閉じたものとなっていることにより、スリー
ブ38の先端をかしめて突出部38dを形成してもその
強度及び形状を安定させることができるが、これに限る
ものではなく、スリット38aの先端または後端が開放
されたものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
記載の発明によれば、受け台のカム突起が内径方向に変
位自在の構造であるため、受け台をスリーブ及びカム本
体の後端部から挿入する組立てが容易にできる。また、
カム突起と受け台とを一体に形成することができるの
で、部品点数が低減でき、安価に製造することができ
る。また、カム突起がスリーブのスリットに摺動可能に
嵌合しているため、スリーブの回転が確実に且つスムー
ズにカム突起へと伝達され、先軸筒と後軸筒との間の相
対回転によりスムーズに筆記媒体が繰り出される。
【0037】また、請求項2記載の発明によれば、切り
起こし片によって、カム突起を内径方向に変位自在の構
造とすることができる。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、スリ
ットの先端及び後端を閉じたものとすることにより、ス
リートの強度及び形状を安定させることができる。ま
た、請求項4記載の発明によれば、受け台の後部に一体
に拡外径部を設けても、このスリーブ及びカム本体の後
端部から挿入する組立てに支障をきたさない。カム突起
と、レフィールを受ける拡外径部とを、それぞれ受け台
と一体に形成することができるので、部品点数が低減で
き、安価に製造することができる。
【0039】また、請求項5記載の発明によれば、レフ
ィールの外径が受け台の内径よりも大きい場合、または
レフィールの長さが短く、受け台を挿通することができ
ない場合であっても、受け台がカム本体よりも前方に突
出していることから、カム本体よりも前方で筆記媒体保
持体を受けることができる。また、請求項6記載の発明
によれば、カム本体を先軸筒の後端内周面に固定するの
で、カム本体の長さが短くて済み、安価に製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を表す縦断面図であ
る。
【図2】図1のカム本体の縦断面図である。
【図3】図1のカム本体のカム面を表す内周面展開図で
ある。
【図4】図1のスリーブの組立前の縦断面図である。
【図5】図1の受け台の平面図である。
【図6】図1の受け台の縦断面図である。
【図7】図1のカム本体、受け台及びスリーブからなる
ユニットを表す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を表す縦断面図であ
る。
【図9】図8のカム本体、受け台及びスリーブからなる
ユニットを表す平面図である。
【図10】図8のカム本体の縦断面図である。
【図11】図8のカム本体のカム面を表す内周面展開図
である。
【図12】他のレフィールに適用した例を表す部分図で
ある。
【符号の説明】
10、10’ 先軸筒 14 後軸筒 18 芯送り出し機構(筆記媒体保持体) 32 カム本体 32a カム面 34 受け台 34a カム突起 34b 切り起こし片 34c 拡外径部 38 スリーブ 38a スリット 62 カム本体 62a カム面 64 受け台 64a カム突起 64b 切り起こし片 64c 拡外径部
フロントページの続き (72)発明者 海老沼 忠義 埼玉県川越市大字鯨井138番地 株式会社 壽川越工場内 Fターム(参考) 2C353 FA02 FC02 FE01 FE02 FE13 HC02 HG01 HJ03 MC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先軸筒に対して相対回転可能となった後
    軸筒の回動により、先軸筒内に配設された筆記媒体保持
    体により保持された筆記媒体を先軸筒前方よりも繰り出
    す筆記具において、 先軸筒の内周面にカム本体を固定し、該カム本体の内周
    面にカム面を形成し、該カム面に摺接するカム突起が形
    成されると共に前記筆記媒体保持体を受ける受け台をカ
    ム本体の内側に設け、受け台とカム本体との径方向の間
    にスリーブの先端部分を挿入してスリーブをカム本体に
    対して軸方向に移動不能に連結し、該スリーブの先端部
    分に前記カム突起が軸方向に摺動可能に嵌合するスリッ
    トを形成し、該スリーブの後端を後軸筒に対して相対回
    転不能に結合し、前記カム突起をカム面に圧接させるバ
    ネを設け、前記カム突起を受け台の内径方向に変位自在
    とし、組立時、該スリーブの後端部より該カム突起が形
    成された受け台を挿入して前記スリットに嵌合可能とし
    たことを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 前記カム突起を、受け台の先端部分に形
    成された切り起こし片に設けることを特徴とする請求項
    1記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 前記スリーブのスリットを、その先端及
    び後端が外方に連通しておらず閉じたものとすることを
    特徴とする請求項1または2記載の筆記具。
  4. 【請求項4】 前記受け台の後部をカム本体よりも後方
    に伸ばして、その後部に、筆記媒体保持体を受ける拡外
    径部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載の筆記具。
  5. 【請求項5】 前記受け台をカム本体よりも前方へ突出
    させて、カム本体よりも前方で筆記媒体保持体を受けさ
    せることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    記載の筆記具。
  6. 【請求項6】 前記カム本体を先軸筒の後端内周面に固
    定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項記載の筆記具。
JP11145444A 1999-05-25 1999-05-25 筆記具 Withdrawn JP2000335178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290220A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Pilot Corporation 回転繰出式筆記具
JP2014210378A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社パイロットコーポレーション シャープペンシル

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