JP2013223931A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸筒の先端開口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口において、筆記体を軸方向に摺動可能に支持する筆記具において、どのような持ち方をしても筆記体のがたつき感を均等に抑制することができる筆記具を提供すること。
【解決手段】軸筒1に取り付けられた口先部材2の先端開口2aにおいて、スライダー8を軸方向に摺動可能に支持する筆記具であって、口先部材2の先端開口2aに対峙するスライダー8の外周面に、樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形された可撓性の円筒状部材33が取り付けられる。これにより、前記先端開口2aと前記スライダー8の外周面との間の隙間に、前記円筒状部材33が埋設された状態で配置される。
前記円筒状部材33の柔軟性が作用して、前記スライダー8と口先部材2の先端開口2aとの間の隙間によるがたつき感の発生を効果的に抑制することができる。
【選択図】図13

Description

この発明は、軸筒もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口と筆記体との間の隙間によって生ずるがたつきを抑制することで、筆記の感触を向上させることができる筆記具に関する。
例えばノック操作により筆記体の先端部が出没する筆記具、複数の筆記体が軸筒内に収容され、いずれか1つの筆記体が選択的に繰り出される多機能ペンや多色ボールペンなどのように、軸筒に対して筆記体が軸方向に相対移動する筆記具においては、軸筒もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口の内径は、筆記体先端部の外径よりも僅かに大径となるように形成される。これにより、筆記体先端部の出没動作を円滑にすることができる。
ところで、前記した構成の筆記具においては、筆記体先端部の外径寸法に対して前記先端開口の内径寸法が大きすぎると、両者のクリアランス(隙間)によって筆記中にがたつきを感じて筆記の感触を悪くする。この筆記のがたつき感をなくすには筆記体先端部の外径寸法と、軸筒もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口の内径寸法との寸法差が少なくなるように加工精度を上げることで解消することができる。
しかしながら、現実においては量産における加工精度(成形ばらつきなど)を確保する事が非常に困難であり、これにより筆記体の繰り出しを不能にするなどの問題を抱えている。したがって、筆記体側の外径寸法と、前記先端開口の内径寸法との間には、ある程度のクリアランスを設ける必要もある。
一方、本件出願人は筆記圧による筆記芯のわずかな後退動作および筆記圧の解除による筆記芯の復帰(前進)動作を利用して、筆記芯を一方向に回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルについて先に提案している。
この回転駆動機構を備えたシャープペンシルによると、一画文字を書くたびに筆記芯が回転駆動されるので、筆記芯の先端部は常に円錐形状にとがった状態に保たれ、常にほぼ同一の線幅をもって筆記をすることが可能となる。
この構成によるシャープペンシルにおいても、筆記芯をガイドするスライダーが、軸筒に取り付けられた口先部材との間で軸方向に相対移動すると共に、相対的な回転運動も伴うことになる。したがって、この種のシャープペンシルにおいても口先部材とスライダーとの間のクリアランスの存在により、筆記中においてがたつきが感ずるという問題が発生するものの、前記した量産における加工精度(成形ばらつきなど)の現実的な問題に配慮して、ある程度のクリアランスを設ける必要がある。
さらに、複数の筆記体を軸筒内に収容した多機能ペンや多色ボールペンにおいては、選択された筆記体の先端部が湾曲しつつ、軸筒の先端口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の開口部より繰り出されるように作用する。したがって、この種の筆記具においても筆記中においてがたつきを感ずる他に、筆記体の出没の際に口先部材の開口部との摩擦による不快な感触や摩擦音が発生するなどの問題を招くことがある。
前記したような筆記中のがたつき感の発生を解消しようとする提案がなされており、特許文献1には軸筒の先端開口に軸方向に複数の切り込み溝を備えた樹脂製の筒体を嵌め込んだ筆記具の構成が開示されている。この構成によると、前記切り込み溝により分離された筒体の各片が弾性体となり、軸筒の先端口と筆記体との間において生ずるがたつき感を抑制することが可能であると記載されている。
実開平5−13790号公報
ところで、特許文献1に開示された筆記具によると、軸筒の先端開口に取り付けられる樹脂製の筒体は、軸方向に形成された切り込み溝により分離された筒体の各片が弾性体として機能するものである。このために、前記筒体の成形時や、軸筒の先端開口への筒体の装着時における寸法公差などにより、前記各弾性片のばね力にばらつきが生じ易く、筆記体のがたつき感の抑制に方向性が生ずるなどの問題が残される。
また、前記した樹脂製の筒体を、例えば多機能ペンや多色ボールペンなどの複式筆記具に利用した場合においても、同様に各弾性片のばね力のばらつきの影響を受けて、筆記体のがたつき感の抑制に方向性が生ずると共に、各筆記体の繰り出し感が不均一になるなど、商品価値を損ねる問題も発生し得る。
この発明は、従来の筆記具における前記した問題点を解消するためになされたものであり、どのような筆記具の持ち方をしても、筆記体のがたつきを均等に抑制することができ、多機能ペンや多色ボールペンなどに採用した場合においても、各筆記体の出没の際の異音の低減、および各筆記体の繰り出し感を均一にすることが可能な筆記具を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係る筆記具は、軸筒の先端開口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口において、筆記体を軸方向に摺動可能に支持する筆記具であって、前記先端開口に対峙する筆記体の外周面または前記先端開口の内周面に、樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形された可撓性の円筒状部材を取り付けることにより、前記先端開口と当該先端開口に対峙する前記筆記体の外周面との間の隙間に、前記円筒状部材が埋設されていることを特徴とする。
この場合、一つの好ましい形態においては、前記筆記体として、筆記圧を利用して筆記芯を回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルユニットが用いられ、前記筆記圧を受けて前記シャープペンシルユニット側のスライダーが軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口内を軸方向に摺動可能にかつ回転可能となるように支持されると共に、前記スライダーの外周面または前記口先部材の先端開口の内周面に、前記可撓性の円筒状部材を取り付けた構成が採用される。
また、この発明に係る筆記具の好ましい他の形態においては、前記軸筒内に複数の筆記体が収容され、いずれか1つの筆記体の先端筆記部が前記軸筒の先端開口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口より繰り出される複式筆記具であって、前記先端開口に選択的に対峙する各筆記体の外周面または前記先端開口の内周面に、前記可撓性の円筒状部材を取り付けた構成を採用することができる。
前記した可撓性の円筒状部材として、樹脂押出成形品を採用する場合、当該円筒状部材には、筆記体の前記外周面に摺接する部分もしくは前記先端開口に摺接する部分に、軸方向に長い多数のリブが突出成形されていることが望ましい。
特に筆記芯の回転駆動機構を備えたシャープペンシルユニットを用いる筆記具において、可撓性の円筒状部材として前記した樹脂押出成形品を採用する場合には、前記円筒状部材が前記口先部材の先端開口の内周面に取り付けられる第1の構成、および前記円筒状部材が前記筆記体の外周面に取り付けられる第2の構成が採用し得る。
この場合、前記第1の構成を採用する場合には、前記円筒状部材には前記筆記体の外周面に摺接する軸方向に長い多数のリブが突出成形されると共に、前記各リブの先端部は前記筆記体の回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されていることが望ましい。
また、前記第2の構成を採用する場合には、前記円筒状部材には前記口先部材の先端開口の内周面に摺接する軸方向に長い多数のリブが突出成形されると共に、前記各リブの先端部は前記筆記体の反回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されていることが望ましい。
前記したこの発明に係る筆記具によると、筆記体の外周面または前記筆記体を支持する先端開口の内周面に、樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形された可撓性の円筒状部材を取り付けた構成になされているので、可撓性の円筒状部材により前記筆記体と先端開口との間の隙間を埋めることができる。
これにより、円筒状部材の撓みが作用して、前記筆記体と先端開口との間の隙間によるがたつき感の発生を効果的に抑制することができ、しかもどのような筆記具の持ち方をしても、がたつきを均等に抑制することが可能となる。
また、筆記体として筆記圧を利用して筆記芯を回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルユニットを用いた場合においても同様に、筆記体側のスライダーと口先部材の先端開口との間の隙間によるがたつき感を効果的に抑制することができると共に、可撓性を有する前記円筒状部材の作用によりシャープペンシルユニット側のスライダーの回転動作に障害を与えることなく、筆記芯の適正な回転駆動を保証することができる。
さらに、いずれか1つの筆記体の先端筆記部が前記軸筒もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口より繰り出される複式筆記具に採用した場合においても、可撓性を有する円筒状部材の作用により、各筆記体の繰り出し感をほぼ均等に揃えることができると共に、各筆記体の出没の際に発生し得る異音を効果的に低減することにも寄与できる。
この発明に係る筆記具を筆記芯の回転駆動機構を備えたシャープペンシルに採用した実施の形態について、その全体構成を示した外観図および断面図である。 図1に示す実施の形態において、一部を破断して主に筆記芯の回転駆動機構を示した斜視図である。 同じく筆記芯の回転駆動機構を示した一部断面図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第1の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第1の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第1の実施の形態に係る口先部材の斜視図である。 同じく第1の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第2の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第2の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第2の実施の形態に係る口先部材の斜視図である。 同じく第2の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第3の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第3の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第3の実施の形態に係るスライダー部分の斜視図である。 同じく第3の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第4の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第4の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第4の実施の形態に係るスライダー部分の斜視図である。 同じく第4の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第5の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第5の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第5の実施の形態に係る口先部材の斜視図である。 同じく第5の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第6の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第6の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第6の実施の形態に係るスライダー部分の斜視図である。 同じく第6の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第7の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第7の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第7の実施の形態に係る口先部材の斜視図である。 同じく第7の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 図1〜図3に示すシャープペンシルに、この発明を実施した第8の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した拡大断面図である。 同じく第8の実施の形態に係る口先部材およびスライダー部分を示した斜視図である。 同じく第8の実施の形態に係るスライダー部分の斜視図である。 同じく第8の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。 この発明に係る筆記具を複式筆記具に採用した実施の形態について、その全体構成を示した外観図および断面図である。 図36に示す複式筆記具に用いられるボールペンリフィール、シャープペンシルユニットに、この発明を実施した第9の実施の形態を示す外観図である。 同じく第9の実施の形態に用いられる円筒状部材の外観図である。
以下、この発明に係る筆記具について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下に示す各図においては、同一部分もしくは同一の機能を果たす部分を同一符号で示しており、したがって各図ごとにおいて重複する説明は適宜省略する。
先ず図1〜図3は、筆記圧を利用して筆記芯を回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルの例を示している。
図1〜図3において、符号1はその外郭を構成する軸筒を示しており、符号2は前記軸筒1の先端部に取り付けられた口先部材を示している。この口先部材2は、商品に応じて金属素材により形成された口金、または合成樹脂素材により形成されその表面にメッキが施されてなるいわゆる口プラが用いられる。
前記軸筒1内の中心部には筒状の芯ケース3が軸筒1と同軸状に収容されており、この芯ケース3の先端部にはチャック4が連結されている。
このチャック4には、その軸芯に沿って通孔4aが形成され、また先端部が三方に分割されて、分割された先端部の周囲がリング状に形成された締め具5内に遊嵌されるようにして装着されている。そして、リング状の前記締め具5は前記チャック4の周囲を覆うようにして配置された円筒状に形成された回転子6の先端部内面に装着されている。
前記口先部材2より突出するようにして先端パイプ7が具備されており、この先端パイプ7の基端部は前記口先部材2内に位置するスライダー8の先端部内面に嵌合されて取り付けられている。前記スライダー8は、その基端部(後端部)側が大径となるように円筒部が連続した階段状に形成されており、その基端部内面は前記した回転子6の先端部における周側面に嵌合されている。そして、前記スライダー8における内周面には、軸芯部分に通孔9aを形成したゴム製の保持チャック9が収容されている。
前記した構成により、芯ケース3よりチャック4内に形成された通孔4a、前記保持チャック9の軸芯に形成された通孔9aを介して、前記先端パイプ7に至る直線状の芯挿通孔が形成されており、この直線状の芯挿通孔内に図示せぬ筆記芯(替え芯)が挿通される。そして、前記した回転子6とチャック4との間の空間部には、コイル状のチャックバネ10が配置されている。
なお、前記チャックバネ10の一端部(後端部)は前記芯ケース3の端面に、また前記チャックバネ10の他端部(前端部)は回転子6内に形成された環状の端面に当接した状態で収容されている。したがって前記チャックバネ10の作用により、回転子6内のチャック4は後退する方向に付勢されている。
図に示すシャープペンシルにおいては、軸筒1の後端部に配置された後述するノック部(ノックカバー)をノック操作することで、前記芯ケース3が軸筒1内において前進し、チャック4の先端部が締め具5から突出することで、筆記芯の把持状態が解除される。そして、前記ノック操作の解除により、チャックバネ10の作用により芯ケース3およびチャック4は軸筒1内において後退する。
この時、筆記芯は保持チャック9に形成された通孔9aにおいて摩擦により保持される。この状態でチャック4は後退してその先端部が前記締め具5内に収容されることで、筆記芯を再び把持状態にする。すなわち、前記したノック部(ノックカバー)のノック操作の繰り返しによるチャック4の前後動により筆記芯の解除と把持が行われ、これにより筆記芯はチャック4から順次前方に繰り出されるように作用する。
前記した回転子6は、その軸方向の中央部が径を太くした太径部になされ、その太径部の一端面(後端面)には第1のカム面6aが形成されており、太径部の他端面(前端面)には第2のカム面6bが形成されている。
一方、前記回転子6の後端部には、円筒状の上カム形成部材13が回転子6の後端部を覆うようにして軸筒1内に取り付けられており、前記上カム形成部材13の前端部には、前記回転子6における第1のカム面6aに対峙するようにして固定カム面(第1の固定カム面ともいう。)13aが形成されている。
さらに図1および図3に示されているとおり、前記回転子6の外側に下カム形成部材14が配置され、この下カム形成部材14は軸筒1側に取り付けられている。そして、下カム形成部材14には前記回転子6における第2のカム面6bに対峙するようにして、固定カム面(第2の固定カム面ともいう。)14aが形成されている。
シャープペンシルの全体構成を示した図1において、円筒状に形成された前記上カム形成部材13の後端部内面には、円筒状のストッパー16が嵌合されており、このストッパー16の前端部と、円筒状に形成され軸方向に移動可能なトルクキャンセラー17との間にはコイル状のバネ部材18が装着されている。
前記バネ部材18は、前記トルクキャンセラー17を前方に付勢するように作用し、この付勢力を受けた前記トルクキャンセラー17に押されて前記回転子6は前方に向かうように構成されている。
なお、前記トルクキャンセラー17は、前記回転子6との間ですべりを発生させて、前記回転子6の後述する回転運動が前記バネ部材18に伝達されるのを阻止するように作用する。
前記軸筒1の後端部側内面には、円筒状に形成されたノック棒21が軸方向にスライド可能に収容されており、このノック棒21は、前記ストッパー16との間に配置されたバネ部材22によって、軸筒の後方に付勢されるようになされている。
そして、軸筒1の後端部においてクリップ23を一体に形成した筒体部23aが軸筒1内に嵌め込まれており、この筒体部23a内に形成された円環状の段部23bによって、前記ノック棒21が軸筒1の後端部側に抜け出ないように保持している。
前記ノック棒21の後端部は環状に形成され、前記筒体部23aの後端部よりも若干後方に突出した状態に構成にされており、前記ノック棒21の後端部内面空間には消しゴム24が着脱可能に装着されている。そして、前記消しゴム24を覆うようにしてノック部を構成する透明もしくは半透明な樹脂素材により形成されたノックカバー25が、ノック棒21の後端部外周面を覆うようにして着脱可能に取り付けられている。
なお、前記ノック棒21における消しゴム24の装着位置には、筆記芯の補給口21aが形成されている。
前記した構成において、前記ノックカバー25を例えば親指等により押し込むノック操作を行うと、ノック棒21を介して芯ケース3を前方に押し出すように作用する。これにより、前記したとおりチャック4が前進して筆記芯を先端パイプ7より繰り出させるように作用する。そして前記ノック操作の解除によりノック棒21は、バネ部材22の作用により後退し、ノック棒21はクリップ23を支持する筒体部23aの内面に形成された段部23bによって係止される。
ところで、前記したシャープペンシルの構成によると、チャック4が筆記芯を把持した状態で、前記回転子6はチャック4と共に軸芯を中心にして回転可能となるように前記軸筒1内に収容されている。そして、筆記がなされていない状態(筆記芯に筆記圧が加わらない場合)においては、前記バネ部材18の作用により前記トルクキャンセラー17を介して回転子6は前方に付勢されていて、図1〜図3に示す状態になされている。
一方、筆記がなされた場合、すなわち先端パイプ7から突出している図示せぬ筆記芯に筆記圧が加わった場合には、前記チャック4はバネ部材18の付勢力に抗して後退し、これに伴って回転子6も軸方向に後退する。したがって、図1および図2に示す回転子6に形成されている円環状の第1のカム面6aは同じく円環状に形成された第1の固定カム面13aに接合して噛み合い状態になされる。
前記第1のカム面6aは周方向に沿って連続的に鋸歯状になされており、また前記第1の固定カム面13aも周方向に沿って連続的に鋸歯状になされており、そのピッチは互いに同一となるように形成されている。
そして、対峙した状態の第1カム面6aと固定カム面13aは、軸方向においてカムの一歯に対して半位相(半ピッチ)ずれた関係となるように設定されており、前記したように第1のカム面6aが第1の固定カム面13aに接合して噛み合い状態になされることによって、回転子6は第1カム面6aの一歯の半位相(半ピッチ)に相当する回転駆動を受ける。
このようにして第1のカム面6aが第1の固定カム面13aに接合して噛み合い状態になされた状態においては、前記第1のカム面6aと第1の固定カム面13a同様に周方向に沿って連続的に鋸歯状にカム面が形成された回転子6側の第2カム面6bと前記第2の固定カム面14aが、軸方向においてカムの一歯に対して半位相(半ピッチ)ずれた関係となるように設定されている。
したがって一画の筆記が終わり、筆記芯に対する筆記圧が解かれた場合には、前記したバネ部材18の作用により回転子6は軸方向に前進し、回転子6に形成された第2カム面6bが、下カム形成部材14側の第2の固定カム面14aに噛み合う。これにより回転子6は第2カム面6bの一歯の半位相(半ピッチ)に相当する回転駆動を再び受ける。
以上のとおり、図1〜図3示したシャープペンシルによると、筆記圧を受けることによる回転子6の軸方向への往復運動に伴って、回転子6は第1カム面6aおよび第2カム面6bの一歯(1ピッチ)に相当する回転駆動を受け、チャック4を介してこれに把持された筆記芯も同様に回転駆動される。
したがって、筆記芯は自身が受ける回転運動と筆記による摩耗とにより、先端部が常に円錐形状になされる。それ故、書き進むにしたがって筆記芯が偏摩耗するのを防止させることができ、安定した線幅による筆記が可能となる。
以上のとおり、図1〜図3示したシャープペンシルにおいては、前記した第1カム面6aおよび第2カム面6bを備えた回転子6、第1の固定カム面13aを備えた上カム形成部材13、第2の固定カム面14aを備えた下カム形成部材14等により、筆記芯の回転駆動機構を構成している。
ところで、前記した構成のシャープペンシルによると、筆記芯に加わる筆記圧により、筆記芯と共に前記チャック5、回転子6、スライダー8等を含む構成要素がわずかに後退し、筆記圧の解除により前記バネ部材18の作用により前記構成要素は前進動作する。これにより、回転駆動機構を構成する前記回転子6が回転運動を受け、前記構成要素と共に筆記芯は回転運動を受けることになる。
すなわち、このシャープペンシルによれば、前記スライダー8は前記口先部材2との間で軸方向に相対移動すると共に、相対的な回転運動も伴うことになる。
したがって、前記口先部材2の先端開口と前記スライダー8との間に、設計上においては多少の隙間を設ける必要が生じ、この隙間の存在により筆記中においてがたつきを感ずるという問題が発生する。
そこで、次に示す実施の形態においては、口先部材2の先端開口2aの内周面に可撓性の円筒状部材を取り付けた構成が採用されている。図4〜図7は、その第1の実施の形態を示したものであり、この例においては、可撓性円筒状部材31として樹脂押出成形品が用いられている。
前記円筒状部材31の単体構成が図7に示されており、その外側の円筒部31aが図6に示されているように口先部材2の先端開口2aにおける内周面に対して、例えば接着剤を用いてもしくは嵌合により取り付けられる。
前記円筒部31aの内周面には、軸方向に長い多数のリブ31bが軸芯に向かって略等間隔で突出成形されており、これらのリブ31bの先端部は、図4および図5に示すように、筆記体としてのスライダー8の外周面に摺接するように構成されている。
この構成によると、多数のリブ31bがスライダー8の外周面に撓みながら摺接し、円筒状部材31は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設された状態で配置されている。したがって、前記隙間により生ずるがたつき感を効果的に抑制することができ、しかもこの構成によると筆記具をどのような持ち方をしても、偏りなく前記がたつき感を抑制することが可能となる。
前記円筒状部材31を構成する押出成形用の樹脂素材としては、POM(ポリアセタール)、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)、エラストマー樹脂などを好適に利用することができる。特に前記エラストマー樹脂を用いる場合には、エラストマー樹脂特有の柔軟性を生かすことができ、その素材の撓り効果により前記した作用効果を十分に発揮することができる。
また、スライダー8が筆記芯と共に回転する前記した実施の形態においては、樹脂素材としてPOMを用いることによって、その低摩擦特性の性質を生かし、回転摺動に対する影響を少なくさせることもできる。また、PAを用いる場合においては、この素材を硫酸やブタノールなどの溶剤により溶融することが可能であり、前記リブ31bの先端部を先鋭化させるなどの後加工を施すこともでき、円筒状部材31の柔軟性をより向上させることにも寄与できる。
図8〜図11は、可撓性円筒状部材の第2の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を樹脂押出成形により構成した他の例を示している。この円筒状部材32の単体構成が図11に示されており、前記した第1の実施の形態と同様に、その外側の円筒部32aが図10に示すように前記口先部材2の先端開口2aにおける内周面に対して、例えば接着剤を用いてもしくは嵌合により取り付けられる。
前記円筒部32aの内周面には、軸方向に長い多数のリブ32bが軸芯に向かって突出成形されており、かつこれらのリブ32bの先端部は筆記体の外周面、すなわち図8および図9に示すようにスライダー8の外周面に摺接している。しかも前記各リブ32bの先端部は、前記した回転駆動機構により回転駆動されるスライダー8の回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されている。
この構成によると、円筒状部材32に形成された各リブ32bの先端部は、スライダー8の回転方向に向かって傾斜した状態になされているので、リブ32bを構成する樹脂素材の柔軟性に加えて、各リブ32bの構造上においても柔軟性を加えることができる。そして、各リブ32bの先端部における前記傾斜部は、前記した回転駆動機構により回転駆動されるスライダー8の回転動作に障害を与えることなく、筆記芯の適正な回転駆動を保証することができる。
なお、図8〜図11に示した円筒状部材32の第2の実施の形態においても、前記した第1の実施の形態と同様の樹脂素材を好適に利用することができる。
図12〜図15は、可撓性円筒状部材の第3の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を樹脂押出成形により構成した他の例を示している。この円筒状部材33の単体構成が図15に示されており、この実施の形態においては、円筒部33aの内周面が図14に示されているようにスライダー8の外周面に対して、例えば接着剤を用いてもしくは嵌合により取り付けられる。
前記円筒部33aの外周面には、軸方向に長い多数のリブ33bが軸芯から放射方向に略等間隔で突出成形されており、これらのリブ33bの先端部は、図12および図13に示すように、口先部材2の内周面2aに摺接するように構成されている。
この構成によると、円筒部33aの外周面に形成された多数のリブ33bが、口先部材2の内周面2aに撓みながら摺接し、可撓性の円筒状部材33は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設された状態で配置される。したがって、この第3の実施の形態においてもすでに説明した第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、図12〜図15に示した円筒状部材33の第3の実施の形態においても、前記した第1の実施の形態と同様の樹脂素材を好適に利用することができる。
図16〜図19は、可撓性円筒状部材の第4の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を樹脂押出成形により構成したその他の例を示している。この円筒状部材34の単体構成が図19に示されており、その内側の円筒部34aが図18に示すように前記スライダー8の外周面に、例えば接着剤を用いてもしくは嵌合により取り付けられる。前記円筒部34aの外周には軸方向に長い多数のリブ34bが周方向に略等間隔で突出成形されており、かつこれらのリブ34bは、図16および図17に示すように口先部材2の内周面2aに摺接しており、しかも、前記各リブ34bの先端部は、前記前記スライダー8の反回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されている。
したがって、この構成による円筒状部材34を採用することで、すでに説明した図8〜図11に示す第2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図16〜図19に示した円筒状部材34の第4の実施の形態においても、前記した第1の実施の形態と同様の樹脂素材を好適に利用することができる。
図20〜図23は、可撓性円筒状部材の第5の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を焼結多孔体により構成した例を示している。
前記円筒状部材35の単体構成が図23に示されており、その外周面35aが、図22に示されているように口先部材2の先端開口2aにおける内周面に対して、例えば接着剤を用いて取り付けられる。
前記円筒状部材35の内周面35bは、図20および図21に示したようにスライダー8の外周面に摺接するように構成されている。これにより、円筒状部材35は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設されている。したがって、前記隙間により生ずるがたつき感を効果的に抑制することができ、しかも筆記具をどのような持ち方をしても、偏りなく前記がたつき感を抑制することが可能となる。
前記円筒状部材35を構成する焼結多孔体は、熱可塑性樹脂粉体を金型内で焼結することで成形される。この場合、焼結密度の調整により前記円筒状部材35の適切な硬度を得ることができる。前記熱可塑性樹脂粉体としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、PC(ポリカーボネート)、PES(ポリエーテルスルホン)、TPU(ポリウレタン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PS(ポリスチレン)、MA(ポリメチルメタアクリレート)、フッソ樹脂などを用いることができる。
この焼結多孔体により構成された円筒状部材35において、スライダー8の外周面に摺接する前記内周面35bを研磨することにより、その内周面35bの表面を荒らすことができ、これにより内周面35bに柔軟性を加えることができる。したがって、口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間により生ずるがたつき感の抑制効果を、より増大させることができる。
図24〜図27は、可撓性円筒状部材の第6の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を焼結多孔体により構成した他の例を示している。この焼結多孔体の素材となる熱可塑性樹脂粉体は、前記した第5の実施の形態において例示したものと同様のものを利用することができる。
この第6の実施の形態に係る円筒状部材36の単体構成が図27に示されており、その内周面36aが、図26に示されているようにスライダー8の外周面に対して、例えば接着剤を用いて取り付けられる。
したがって、前記円筒状部材36の外周面36bは、図24および図25に示したように口先部材2の内周面2aに対して摺接するようになされる。この構成により、円筒状部材35は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設され、前記した第5の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第6の実施の形態においても、口先部材2の内周面2aに摺接する円筒状部材36の外周面36bを研磨することにより、その外周面36bの表面を荒らすことができ、これにより内周面36bに柔軟性を加えることができる。
図28〜図31は、可撓性円筒状部材の第7の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を繊維束体により構成した例を示している。
前記円筒状部材37の単体構成が図31に示されており、その外周面37aが、図30に示されているように口先部材2の先端開口2aにおける内周面に対して、例えば接着剤を用いて取り付けられる。
前記円筒状部材37の内周面37bは、図28および図29に示したようにスライダー8の外周面に摺接するように構成されている。これにより、円筒状部材37は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設されている。したがって、前記隙間により生ずるがたつき感を効果的に抑制することができ、しかも筆記具をどのような持ち方をしても、偏りなく前記がたつき感を抑制することが可能となる。
前記円筒状部材37を構成する繊維束体は、繊維を収束してバインダー樹脂で接着硬化させることで得ることができる。この繊維束体を構成する前記繊維としては、PA(ポリアミド)、ポリエステルおよびアクリル樹脂などを利用することができる。
この繊維束体により構成された円筒状部材37において、スライダー8の外周面に摺接する前記内周面37bを研磨することにより、繊維束体の各繊維が分離し、毛羽立たせることができる。これにより、前記内周面37bに柔軟性を与えることができ、口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間により生ずるがたつき感の抑制効果を、より増大させることができる。
図32〜図35は、可撓性円筒状部材の第8の実施の形態を示したものであり、これは前記円筒状部材を繊維束体により構成した他の例を示している。この繊維束体の素材となる樹脂素材は、前記した第7の実施の形態において例示したものと同様のものを利用することができる。
この第8の実施の形態に係る円筒状部材38の単体構成が図35に示されており、その内周面38aが、図34に示されているようにスライダー8の外周面に対して、例えば接着剤を用いて取り付けられる。
したがって、前記円筒状部材38の外周面38bは、図32および図33に示したように口先部材2の内周面2aに対して摺接するようになされる。この構成により、円筒状部材38は口先部材2の先端開口2aとスライダー8との間の隙間に埋設され、前記した第7の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第8の実施の形態においても、口先部材2の内周面2aに摺接する円筒状部材38の外周面38bを研磨することにより、繊維束体の各繊維が分離し、毛羽立たせることができる。これにより、前記外周面38bに柔軟性を与えることができ、第7の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に図36は、この発明を複式筆記具に採用した実施の形態について、その全体構成を示したものであり、この図36に示した筆記具は筆記体としてインク色の異なる3本のボールペンユニットが軸筒内に収容された例を示している。
この筆記具(多色ボールペン)の外郭を構成する軸筒は、先軸1Aおよび後軸1Bにより構成されており、後軸1Bの後端部に軸方向に沿って形成された3本のスリット孔1Cには、それぞれスライドノブ41が軸方向にスライド可能に配置されている。
また、各ボールペンユニット42は、後軸1B内に配置されたユニット支持部材44に穿設された貫通孔内にそれぞれ軸方向に移動可能となるように装着されており、前記各ボールペンユニット42の後端部は、前記した各スライドノブ41の前端部にそれぞれ嵌合されて取り付けられている。
そして、前記ユニット支持部材44と各スライドノブ41との間にはリターンバネ45がそれぞれ装着されている。これにより、前記スライドノブ41の操作により、いずれか1つのボールペンユニット42の筆記チップが先軸1Aの先端開口1aから繰り出される場合に、すでに繰り出されていたボールペンユニット42は、前記リターンバネ45の作用により軸筒内に後退するように動作する。
前記した複式筆記具においては、いずれか1つのボールペンユニット42を選択した場合に、すでに説明したとおり、選択されたボールペンユニット42の先端部が湾曲しつつ、軸筒(先軸1A)の先端開口1a内を擦りながらから繰り出される。この時、前記した擦れによる不快な感触や摩擦音が発生するなどの問題を招くことがある。
図37は、図36に示した複式筆記具における前記問題点を解消するためになされた第9の実施の形態を示したものである。
すなわち、図37(A)に示すように、軸筒から選択的に繰り出されるボールペンユニット42における先軸1Aの先端開口1aに対峙する周面には、可撓性の円筒状部材39が取り付けられている。
この円筒状部材39としては、すでに説明したとおり、樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形したものを利用することができる。この構成によると、可撓性の円筒状部材39の作用により先に説明した擦れによる不快な感触や摩擦音が発生するなどの問題を解消することができると共に、筆記中のがたつき感も解消することができる。
ところで、図36に示した筆記具は、いずれもボールペンユニット42を備えた多色ボールペンを構成しているが、いずれか1つのボールペンユニット42に代えて、図37(B)に示すようなシャープペンシルユニット43を採用し、多機能ペンを構成することもできる。この場合においても、図37(B)に示すように、シャープペンシルユニット43において、前記先軸1Aの先端開口1aに対峙する周面に、円筒状部材39が取り付けられることで、同様の作用効果を得ることができる。
なお図38は、図37に示したボールペンユニット42およびシャープペンシルユニット43に取り付けられる円筒状部材39の単体構成を示しているが、この円筒状部材39と同様に樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形した円筒状部材を、図36に示す先軸1Aの先端開口1aの内周面に取り付けることによっても、同様の作用効果を期待することができる。
1 軸筒
1A 先軸
1B 後軸
1C スリット孔
1a 先端開口
2 口先部材
2a 先端開口
6 回転子
6a 第1カム面
6b 第2カム面
7 先端パイプ
8 スライダー
13 上カム形成部材
14 下カム形成部材
19 シリンダ部材
21 ノック棒
23 クリップ
24 消しゴム
25 ノックカバー
31〜39 円筒状部材
41 スライドノブ
42 ボールペンユニット
43 シャープペンシルユニット
44 ユニット支持部材
45 リターンバネ

Claims (6)

  1. 軸筒の先端開口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口において、筆記体を軸方向に摺動可能に支持する筆記具であって、
    前記先端開口に対峙する筆記体の外周面または前記先端開口の内周面に、樹脂押出成形品、繊維束体もしくは焼結多孔体により成形された可撓性の円筒状部材を取り付けることにより、前記先端開口と当該先端開口に対峙する前記筆記体の外周面との間の隙間に、前記円筒状部材が埋設されていることを特徴とする筆記具。
  2. 前記筆記体として、筆記圧を利用して筆記芯を回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルユニットが用いられ、前記筆記圧を受けて前記シャープペンシルユニット側のスライダーが軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口内を軸方向に摺動可能にかつ回転可能となるように支持されると共に、前記スライダーの外周面または前記口先部材の先端開口の内周面に、前記可撓性の円筒状部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載された筆記具。
  3. 前記軸筒内に複数の筆記体が収容され、いずれか1つの筆記体の先端筆記部が前記軸筒の先端開口もしくは軸筒に取り付けられた口先部材の先端開口より繰り出される複式筆記具であって、前記先端開口に選択的に対峙する各筆記体の外周面または前記先端開口の内周面に、前記可撓性の円筒状部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載された筆記具。
  4. 前記可撓性の円筒状部材として樹脂押出成形品が用いられ、前記円筒状部材には、筆記体の前記外周面に摺接する部分もしくは前記先端開口に摺接する部分に、軸方向に長い多数のリブが突出成形されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された筆記具。
  5. 前記可撓性の円筒状部材として樹脂押出成形品が用いられ、前記円筒状部材が前記口先部材の先端開口の内周面に取り付けられた構成において、前記円筒状部材には前記筆記体の外周面に摺接する軸方向に長い多数のリブが突出成形されると共に、前記各リブの先端部は、前記筆記体の回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されていることを特徴とする請求項2に記載された筆記具。
  6. 前記可撓性の円筒状部材として樹脂押出成形品が用いられ、前記円筒状部材が前記筆記体の外周面に取り付けられた構成において、前記円筒状部材には前記口先部材の先端開口の内周面に摺接する軸方向に長い多数のリブが突出成形されると共に、前記各リブの先端部は、前記筆記体の反回転方向に向かってそれぞれ傾斜した状態で成形されていることを特徴とする請求項2に記載された筆記具。
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