JP6106010B2 - ジャイロセンサを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

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本発明は、ジャイロセンサを備えた鞍乗型車両の改良に関する。
自動二輪車等の鞍乗型車両では、バンク角に代表される車両の姿勢を自由に変えることができる。姿勢を定量的に知ることができれば、各種機器の情報として有効に利用できる。車両の姿勢を角速度センサで計測することが知られている(例えば、特許文献1(図9、10)参照。)。
特許文献1の図9及び図10に示すように、自動二輪車(1)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)に、一軸の角速度センサ(48)が備えられる。
この角速度センサ(48)は、シート(43)の下方で且つ車幅方向中心に配置されてはいるものの、角速度センサ(48)の前方、後方及び下方の周辺部材との配置関係については明確ではない。
不整地を走行する鞍乗型車両の場合には、精密機器で慎重な取扱いが必要なセンサが泥はね等から保護されるような、取付位置や構造の工夫が必要となる。そこで、センサを外部からの泥はね等から保護することができる技術が望まれる。
特許第4489567号公報
本発明は、精密機器で慎重な取扱いが必要なセンサを外部からの泥はね等から保護することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームに、前輪を操舵可能に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後方に延びてパワーユニットを懸架するメインフレームと、このメインフレームの後端から更に後方に延びて運転者が跨るシートを支持する左右一対のシートレールと、メインフレームの後端から後下方に延びるピボットフレームとを備え、このピボットフレームに、車両後方に延び後輪を上下揺動可能に支えるスイングアームを備え、車両の重心付近にて車体フレームに、車両の挙動を検出するジャイロセンサを備え、シートの下方に、空気を濾過するエレメントを収めた箱状のエアクリーナケースを備え、車体フレームに、パワーユニットへ供給する燃料を貯留する燃料タンクを備えた鞍乗型車両において、ジャイロセンサは、シートの下方、エアクリーナケースの車両前方、燃料タンクの車両後方において、左右一対のシートレールの間で、且つ、高さ方向でシートレールと重なるように配置されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、燃料タンクに、メインフレームよりも上方に突出する突出部を備え、この突出部に車両後方に面する後壁を備え、スイングアームと車体フレームとの間に、後輪からの衝撃を吸収するリヤクッションユニットが渡され、車幅方向中央付近で、且つ、メインフレームの後端近傍にて、車体フレームに、リヤクッションユニットの上端が取付けられ、ジャイロセンサの前方に、後壁が配置され、ジャイロセンサの下方に、リヤクッションユニットの上端が配置されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、ヘッドパイプとメインフレームとピボットフレームとからフロントフレームを構成し、このフロントフレームにステーが取付けられ、このステーに略水平となる水平面が設けられ、この水平面にジャイロセンサが着脱可能に取付けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、左右一対のシートレールと、これらの左右一対のシートレールの後端とピボットフレームの間を繋ぐサポートフレームとからシートフレームが構成され、フロントフレームに、シートフレームの前端が着脱可能に取付けられ、ジャイロセンサが取付けられるステーに、リヤクッションユニットの上端が取付けられ、ステーとシートレールの前端は、ねじ部品でフロントフレームに共締めされていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ステーは、水平面を含む水平部と、この水平部から下方に延びる左右の垂直部とを有し、下方に開放される断面コ字状の部材を含み、車幅方向に延びるねじ部品(クッション用ねじ部品)を介して左右の垂直部がフレーム集合体に締結されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ジャイロセンサは、左右一対のシートレールの間で、且つ、高さ方向でシートレールと重なるように配置される。すなわち、ジャイロセンサの上は、シートで覆われ、ジャイロセンサは、その左右外方がシートレールで覆われるので、精密機器で慎重な取扱いが必要なジャイロセンサを外部からの泥はね等から保護することができる。また、エアクリーナケースの車両前方に、ジャイロセンサが配置されている。すなわち、ジャイロセンサの後方に、箱状のエアクリーナケースが配置されるので、ジャイロセンサを上方及び左右側方から保護することに加え、車両後方からも保護することができる。また、ジャイロセンサの前方に、燃料タンクの後壁が配置される。すなわち、ジャイロセンサの前方は、燃料タンクが配置されるので、ジャイロセンサを車両前方からも保護することができる。
請求項に係る発明では、ジャイロセンサの下方に、リヤクッションユニットの上端が配置される。すなわち、ジャイロセンサの下方は、リヤクッションユニットが配置されるので、ジャイロセンサを車両下方からも保護することができる。
請求項に係る発明では、ジャイロセンサは、ステーを介して剛性の高いフロントフレームに着脱可能に取付けられる。このとき、ジャイロセンサは、略水平の姿勢で配置される。剛性の高いフロントフレームにジャイロセンサを略水平に取付けることにより、より正確に車両の挙動を検出することができる。
請求項に係る発明では、ステーとリヤクッションユニットの上端及びステーとシートレールの前端は、各々、ねじ部品でフロントフレームに共締めされている。すなわち、ステーの固定は、リヤクッションユニットの上端の固定及びシートレールの前端の固定と兼ねるようにしたので、ジャイロセンサを専用に固定する固定点が不要になる。結果、ジャイロセンサ有無の車両の仕様変更にも容易に対応することができる。加えて、ステーとシートレールの前端とは、フロントフレームへ共締めされるので、ステー取付専用のねじ部品が不要となり、ねじ部品の増加を抑えることができる。
請求項に係る発明では、ステーは、水平部と左右の垂直部とを有する断面コ字状の部材を含んでいる。車両の正確な挙動を検出するためには、ステーに所定の剛性をもたせることも重要であり、硬度の高いあるいは板厚の厚い材料を使用するため、複雑な形状に成形することは難しい。この点、本発明では、ステーを断面コ字状の単純な形状を含む部材とし、簡単な曲げ加工で成形できるものとしたので、剛性の高いステーを低コストで生産することができる。

本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 ジャイロセンサを支持するステーの側面図である。 ジャイロセンサを支持するステーの断面図である。 図2の5矢視図である。 操向ハンドルが取付けられるハンドルホルダを覆いGPSアンテナが埋設されるパッドの斜視図である。 図6の要部拡大図である。 姿勢計測装置のブロック構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、パワーユニット21を懸架する車体フレーム11と、この車体フレーム11の前端に設けられ前輪13を支えるフロントフォーク15と、このフロントフォーク15の上端に取付けられる操向ハンドル16と、車体フレーム11から車両後方へ延び後輪14を上下揺動可能に支えるスイングアーム17と、このスイングアーム17と車体フレーム11の間に介在されスイングアーム17を揺動自在に支持するリンク機構18及びリヤクッション19と、前輪13と後輪14の間に設けられるシート22とを備え、このシート22に運転者が跨って乗車することができ、オフロード(不整地)での走行に適合させた鞍乗型車両である。
フロントフォーク15は、車体フレーム11の前端を構成するヘッドパイプ31に操向可能に支持され、フロントフォーク15の下端に、前輪13が回転自在に取付けられる。スイングアーム17の車両後端に、後輪14が回転自在に取付けられている。
フロントフォーク15に前輪13がはね上げる泥の飛散を防止するフロントフェンダ27が設けられている。パワーユニット21の上方にて車体フレーム11の側方にラジエータシュラウド27L、27R(図手前側の符号27Lのみ示す。)が配置され、これらのラジエータシュラウド27L、27Rの後端に連続すると共に、シート22の下方に連続して車両後方へ左右のサイドカバー28L、28R(図手前側の符号28Lのみ示す。)が延ばされ、これらの左右のサイドカバー28L、28Rの後端に連続して車両後方に、後輪14がはね上げた泥の飛散を防止するリヤフェンダ29が延設されている。
図2に示すように、車体フレーム11は、前輪13(図1参照)を操舵可能に支持するヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31から車体後方で且つ下方へ延びてパワーユニット(エンジン21)を懸架する左右一対のメインフレーム32L、32R(図手前側の符号32Lのみ示す。)と、これらのメインフレーム32L、32Rの後端から後下方に延びてピボット軸24を介してスイングアーム17を支持するピボットフレーム33L、33R(図手前側の符号33Lのみ示す。)と、ヘッドパイプ31から下方へ延び、その後に車両後方へ延びてピボットフレーム33L、33Rの下端に各々連結されるダウンチューブ34L、34R(図手前側の符号34Lのみ示す。)と、これらのダウンチューブ34L、34Rとメインフレーム32L、32Rの間を各々結ぶサブフレーム35L、35R(図手前側の符号35Lのみ示す。)と、メインフレーム32L、32Rの後端から更に後方に延びて運転者が跨るシート22(図1参照)を支持する左右一対のシートレール36L、36R(図手前側の符号36Lのみ示す。)と、ピボットフレーム33L、33Rから後斜め上方へ延び左右一対のシートレール36L、36Rへ各々連結される左右のサポートフレーム37L、37R(図手前側の符号37Lのみ示す。)とからなる。
左右のプレート部41L、41Rの下端近傍に、車幅方向外方に突出し運転者が足を置くことができるステップ51L、51R(図手前側の符号51Lのみ示す。)が設けられている。左側のステップ51Lの車両前方にて、エンジン21のクランクケース53に、チェンジペダル52が設けられている。
図3に示すように、左右一対のピボットフレーム33L、33Rは、左右のプレート部41L、41R(図手前側の符号41Lのみ示す。)と、これらの左右のプレート部41L、41R間に車幅方向に延びるように渡されるクロスメンバ42(図5参照)と、このクロスメンバ42から後方へ延びる上部クッションブラケット43L、43R(図手前側の符号43Lのみ示す。)及びクロスメンバ42から上方へ延びるシートレールブラケット44L、44R(図手前側の符号44Lのみ示す。)とからなる。
上部クッションブラケット43L、43Rに、後輪14(図1参照)からの衝撃を吸収するリヤクッションユニット(「リヤクッション19」とも言う。)の上端19aが取付けられ、シートレールブラケット44L、44Rに、左右一対のシートレール36L、36Rの前端46L、46R(図手前側の符号46Lのみ示す。)が、各々、取付けられている。
リヤクッションユニット19は、スイングアーム17と、車体フレーム11の構成要素である上部クッションブラケット43L、43Rとの間に渡される。リヤクッションユニット19の上端19aは、車幅方向中央付近で、且つ、メインフレーム32L、32Rの後端近傍にて、車体フレーム11、具体的には、上部クッションブラケット43L、43Rにクッション用ねじ部品54を介して取付けられている。
本発明では、ヘッドパイプ31と左右一対のメインフレーム32L、32Rと左右一対のピボットフレーム33L、33Rとから構成される要素をフロントフレーム30と言う。また、左右一対のシートレール36L、36Rと、これらの左右一対のシートレール36L、36Rの後端47L、47R(図2参照、図手前側の符号47Lのみ示す。)とピボットフレーム33L、33Rを繋ぐ左右一対のサポートフレーム37L、37Rとから構成される要素をシートフレーム40と言う。シートフレーム40の前端は、フロントフレーム30、具体的には、シートレールブラケット44L、44Rにねじ部品55で着脱可能に取付けられている。
図2に戻り、駆動源としてのパワーユニットには、エンジン21が利用される。このエンジン21は、クランクケース53と、このクランクケース53から上方に延びているシリンダ部56と、このシリンダ部56の車両後方に配置されると共にシリンダ部56の車両後方側に面する後面56bへ接続される吸気系57と、このシリンダ部56の車両前方側に面する前面56aから延びている排気系58と、シリンダ部56の車両前方に配置されるラジエータユニット59とからなる水冷式エンジンである。
シリンダ部56は、シリンダボデイ61と、シリンダヘッド62と、ヘッドカバー63とからなる。クランクケース53の上面に、シリンダボデイ61とシリンダヘッド62とヘッドカバー63とがこの順に載置されると共に、クランクケース53に締結される。
なお、本実施例では、動力源となるパワーユニットはエンジンとしたが、エンジンとモータを組合せたハイブリッドユニットやモータユニットに変更することは差し支えない。
次に、エンジンの懸架構造について説明する。
車体フレーム11に、第1ハンガ部71L、71R(図手前側の符号71Lのみ示す。)〜第3ハンガ部73L、73R(図手前側の符号73Lのみ示す。)が設けられ、これらの第1ハンガ部71L、71R〜第3ハンガ部73L、73Rに、エンジン21が懸架されることにより、車体フレーム11にエンジン21が支持される。
ヘッドパイプ31の車両後方にて車体フレーム11に、パワーユニットとしてのエンジン21へ供給する燃料を貯留する燃料タンク65が取付けられ、この燃料タンク65の上から車両後方へ運転者が跨るシート22(図1参照)が延びている。
燃料タンク65に、メインフレーム32L、32Rよりも上方に突出する突出部80を備えている、この突出部80は、前壁81と左右側壁82L、82R(図手前側の符号82Lのみ示す。)と車両後方に面する後壁83と、前壁81、左右側壁82L、82R及び後壁83の各上端の間に渡される天井壁84とを備えている。
車両の挙動を検出するジャイロセンサ90は、車両の重心付近にて車体フレーム11に備えられる。車両の挙動とは、車両前後、車両左右及び車両上下の運動、車輪の接地線回りの車両の回転運動(ロール)、車両水平面内での回転運動(ヨー)等の動きを言う。
次に、上部クッションブラケット43及びシートレールブラケット44に、ステー93を介してジャイロセンサ90が取付けられる点について説明する。
図3に戻り、ジャイロセンサ90が取付けられるステー93は、フロントフレーム30の構成要素としてのクロスメンバ42に付設される上部クッションブラケット43L、43Rに、クッション用ねじ部品54で共締めされると共にシートレールブラケット44L、44Rに、各々、ねじ部品55で共締めされている。
次に、ジャイロセンサ90が装着されるステー93の構造等について説明する。
図4に示すように、ステー93は、クロスメンバ42にクッション用ねじ部品54及びねじ部品55で締結される下部材95と、この下部材95の上に接合される上部材96とからなる。下部材95は、上部材96が接合される水平部(支持水平部101)と、この支持水平部101の左右両端から折曲り下方へ延びる左右の垂直部102L、102Rと、左右の垂直部102L、102Rの前端から車幅方向外方へ延びる左右の幅拡張部103L、103Rと、これらの左右の幅拡張部103L、103Rから車両前方に延びる左右の前部垂直部104L、104Rとを有し、断面コ字状を基調とする部材である。
上部材96は、ジャイロセンサ90が複数のボルト105を介して取付けられる左右の取付水平部100L、100Rと、左右の取付水平部100L、100Rの車幅方向内端部から垂下する左右の縦部111L、111Rと、これらの左右の縦部111L、111Rから車幅方向内方に延びて、下部材95の支持水平部101に接合される被支持水平部112L、112Rとからなる。左右の取付水平部100L、100Rは、各々、水平面100Ls、100Rsを有する。下部材95と上部材96とからなるステー93に、略水平となる水平面100Ls、100Rsが設けられ、これらの左右の水平面100Ls、100Rsに、ジャイロセンサ90が着脱可能に取付けられている。
すなわち、ステー93は、水平面100Ls、100Rsを含む左右の取付水平部100L、100Rと、これらの左右の取付水平部100L、100Rの車幅方向両内端から下方に延びる左右の垂直部102L、102Rとを有し、下方に開放される断面コ字状の部材であり、車幅方向に延びるねじ部品55を介して左右の垂直部102L、102Rがフロントフレーム30(図3参照)に締結されている。ステー93は、断面コ字状を基調とする単純な形状とした。
車両の正確な挙動を検出するためには、ステー93に所定の剛性をもたせることも重要であり、硬度の高いあるいは板厚の厚い材料を使用するため、複雑な形状に成形することは難しい。この点、本発明では、ステー93を断面コ字状の単純な形状を含む部材とし、簡単な曲げ加工で成形できるものとしたので、剛性の高いステー93を低コストで生産することができる。
次に、ステー93の締結構造について説明する。リヤクッション19の上端19aが取付けられる上部クッションブラケット43L、43Rの外面に、左右の垂直部102L、102Rの内面102La、102Raが当接され、リヤクッション19の上端19a、上部クッションブラケット43L、43R及び左右の垂直部102L、102Rを貫通するようにしてクッション用ねじ部品54が締結される。ステー93の前部垂直部104L、104Rは、ねじ部品55、55で、各々、上部クッションブラケット43L、43Rに共締めされる。
すなわち、ジャイロセンサ90が取付けられるステー93に、リヤクッションユニット19の上端19aが取付けられ、ステー93とシートレール36L、36Rの前端46L、46Rは、クッション用ねじ部品54及びねじ部品55でフロントフレーム30に共締めされている。
次に、ジャイロセンサ90の配置について説明する。
ジャイロセンサ90は、直方体状を呈する箱形の部材であり、前述した通り、水平面に取付けられている。
ジャイロセンサ90は、シート22の下方で、左右一対のシートレール36L、36Rの間で、且つ、高さ方向でシートレール36L、36Rと重なるように配置されている。左右のシートレール36L、36Rの前端間に、サブステー92が渡される。
図2にて、ジャイロセンサ90の前方に、燃料タンク65の後壁83が配置される。図4にて、シート22の下方に、空気を濾過するエレメント115(図3参照)を収めた箱状のエアクリーナケース116が配置されている
また、図5に示すように、このエアクリーナケース116の前方にジャイロセンサ90が配置されている。図4にて、ジャイロセンサ90の上方には、シート22の底板23(図3参照)が配置され、ジャイロセンサ90の下方に、リヤクッションユニット19の上端19aが配置されている。すなわち、ジャイロセンサ90の周囲は、複数の部材により囲われる。
次に、車両前部に設けられる操向ハンドル16の近傍にGPSアンテナを配置する点について説明する。
図6に示すように、フロントフォーク15の上端の間にトップブリッジ121が渡され、このトップブリッジ121に、弾性部材となるパッド122が配置される。このパッド122で、操向ハンドル16をトップブリッジ121に固定するハンドルホルダ119(図2参照)を覆うようにした。なお、図1及び図2において、パッド122は省略されている。このパッド122に、第1GPSアンテナ123及び第2GPSアンテナ124が埋め込まれている。
図7に示すように、箱状を呈するパッド122に埋め込まれている第1GPSアンテナ123及び第2GPSアンテナ124から、各々、ケーブル125、126が延設されている。これらのケーブル125、126は、制御部127(図8参照)に接続される。
第1GPSアンテナ123及び第2GPSアンテナ124が埋め込まれているパッド122は、カバー部材131で周囲が覆われるように構成される。このカバー部材131によって、水や泥等の異物から、第1及び第2GPSアンテナ123、124を保護することができる。カバー部材131の一部に、ハンドルホルダ119との干渉を避けるための切欠132が形成されている。カバー部材131は、例えば、ビニール製であり、その内側に、複数の面ファスナー133が取付けられ、カバー部材131をパッド122から容易に着脱可能にした。これにより、第1及び第2GPSアンテナ123、124のメンテナンスが容易に行えるようになる。
次に、ジャイロセンサ90及びGPSアンテナ123、124の系統に係る姿勢計測装置150のシステム概要について説明する。
図8に示すように、車体フレーム11(図2参照)に取付けられる姿勢計測装置150は、制御部127を備え、この制御部127に第1ケーブル125、126を介して第1GPSアンテナ123及び第2のGPSアンテナ124が接続され、第3ケーブル128を介してジャイロセンサ90が接続される。制御部127に、第4ケーブル129を介して記録部141が接続され、制御部127で演算された情報が記録される。GPSアンテナ123、124とジャイロセンサ90によって、例えば、テストコースの場所と車両の姿勢とをリンクさせた情報を得ることができる。GPSアンテナ123、124による情報を基に、正確な時間も記録することができる。制御部127で演算した情報は、必要に応じて、パワーユニット21の制御にも利用することができる。
以上に述べたジャイロセンサを備えた鞍乗型車両の作用を次に述べる。
図4にて、直方体の箱状を呈するジャイロセンサ90は、シート22の下方で、左右一対のシートレール36L、36Rの間で、且つ、高さ方向でシートレール36L、36Rと重なるように配置される。すなわち、ジャイロセンサ90の上は、シート22で覆われ、ジャイロセンサ90の左右は、左右のシートレール36L、36Rで覆われるので、精密機器であるジャイロセンサ90を外部からの泥はね等から保護することができる。
また、ジャイロセンサ90は、直方体状を呈する箱形の部材であり、シート22の近傍でシート22の直下に配置される。鞍乗型車両(自動二輪車)では、シート22下の空間は、エアクリーナケース116(図3参照)等の他の部品がすでに配置されていることが多いが、本発明では、シート22下ではあるが、エアクリーナケース116の前側に配置することにより、他部品のスペースを侵さないで済んだ。すなわち、シート22の下方に配置される他の部品に与える影響を小さくでき、スペース効率を高められる。
図3にて、ジャイロセンサ90の前方に、燃料タンク65の後壁83が配置され、ジャイロセンサ90の下方に、リヤクッションユニット19の上端19aが配置される。すなわち、ジャイロセンサ90の前方及び下方は、燃料タンク65及びリヤクッションユニット19が配置されるので、ジャイロセンサ90を車両前方及び下方からも保護することができる。
また、エアクリーナケース116の車両前方に、ジャイロセンサ90が配置されている。すなわち、ジャイロセンサ90の後方に、箱状のエアクリーナケース116が配置されるので、ジャイロセンサ90を上方及び左右側方から保護することに加え、車両後方からも保護することができる。
ジャイロセンサ90は、ステー93を介して剛性の高いフロントフレーム30に着脱可能に取付けられる。このとき、ジャイロセンサ90は、略水平の姿勢で配置される。剛性の高いフロントフレーム30にジャイロセンサ90を略水平に取付けることにより、より正確に車両の挙動を検出することができる。
ステー93とリヤクッションユニット19の上端19a及びステー93とシートレール36L、36Rの前端46L、46R(図手前側の符号46Lのみ示す。)は、クッション用ねじ部品54及びねじ部品55でフロントフレーム30に共締めされている。すなわち、ステー93の固定は、リヤクッションユニット19の上端19aの固定及びシートレール36L、36Rの前端46L、46Rの固定と兼ねさせるようにしたので、ジャイロセンサ90を専用に固定する固定点が不要になる。
ジャイロセンサ90を搭載しない場合には、ステー93を省き、クッション用ねじ部品54及びねじ部品55をフロントフレーム30に締結するだけで良い。結果、ジャイロセンサ90有無の車両の仕様変更にも容易に対応することができる。加えて、ステー93とシートレール36L、36Rの前端46L、46Rとは、フロントフレーム30へ共締めされるので、ジャイロセンサ90を取付けるときに、ステー93取付専用のねじ部品が不要となり、ねじ部品の増加を抑えることができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗型三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、ジャイロセンサを備えた自動二輪車に好適である。
10…鞍乗型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、13…前輪、14…後輪、17…スイングアーム、19…リヤクッションユニット(リヤクッション)、21…パワーユニット(エンジン)、22…シート、30…フロントフレーム、31…ヘッドパイプ、32L、32R…左右一対のメインフレーム、33L、33R…左右一対のピボットフレーム、36L、36R…左右一対のシートレール、37L、37R…左右一対のサポートフレーム、40…シートフレーム、54…ねじ部品(クッション用ねじ部品)、55…ねじ部品、65…燃料タンク、80…突出部、83…後壁、90…ジャイロセンサ、93…ステー、100L、100R…水平部(取付水平部)、100Ls、100Rs…水平面、102L、102R…左右の垂直部、115…エレメント、116…エアクリーナケース、150…姿勢計測装置。

Claims (5)

  1. 車体フレーム(11)に、前輪(13)を操舵可能に支持するヘッドパイプ(31)と、このヘッドパイプ(31)から後方に延びてパワーユニット(21)を懸架するメインフレーム(32L、32R)と、このメインフレーム(32L、32R)の後端から更に後方に延びて運転者が跨るシート(22)を支持する左右一対のシートレール(36L、36R)と、前記メインフレーム(32L、32R)の後端から後下方に延びるピボットフレーム(33L、33R)とを備え、
    このピボットフレーム(33L、33R)に、車両後方に延び後輪(14)を上下揺動可能に支えるスイングアーム(17)を備え、
    車両の重心付近にて前記車体フレーム(11)に、車両の挙動を検出するジャイロセンサ(90)を備え
    前記シート(22)の下方に、空気を濾過するエレメント(115)を収めた箱状のエアクリーナケース(116)を備え、
    前記車体フレーム(11)に、前記パワーユニット(21)へ供給する燃料を貯留する燃料タンク(65)を備えた鞍乗型車両において、
    前記ジャイロセンサ(90)は、前記シート(22)の下方、前記エアクリーナケース(116)の車両前方、前記燃料タンク(65)の車両後方において、前記左右一対のシートレール(36L、36R)の間で、且つ、高さ方向で前記シートレール(36L、36R)と重なるように配置されている
    ことを特徴とするジャイロセンサを備えた鞍乗型車両。
  2. 前記燃料タンク(65)に、前記メインフレーム(32L、32R)よりも上方に突出する突出部(80)を備え、この突出部(80)に車両後方に面する後壁(83)を備え、
    前記スイングアーム(17)と前記車体フレーム(11)との間に、前記後輪(14)からの衝撃を吸収するリヤクッションユニット(19)が渡され、
    車幅方向中央付近で、且つ、前記メインフレーム(32L、32R)の後端近傍にて、前記車体フレーム(11)に、前記リヤクッションユニット(19)の上端が取付けられ、
    前記ジャイロセンサ(90)の前方に、前記後壁(83)が配置され、
    前記ジャイロセンサ(90)の下方に、前記リヤクッションユニット(19)の上端が配置されていることを特徴とする請求項1記載のジャイロセンサを備えた鞍乗型車両。
  3. 前記ヘッドパイプ(31)と前記メインフレーム(32L、32R)と前記ピボットフレーム(33L、33R)とからフロントフレーム(30)を構成し、
    このフロントフレーム(30)にステー(93)が取付けられ、このステー(93)に略水平となる水平面(100Ls、100Rs)が設けられ、これらの水平面(100Ls、100Rs)に前記ジャイロセンサ(90)が着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のジャイロセンサを備えた鞍乗型車両。
  4. 前記左右一対のシートレール(36L、36R)と、これらの左右一対のシートレール(36L、36R)の後端と前記左右一対のピボットフレーム(33L、33R)の間を繋ぐ左右一対のサポートフレーム(37L、37R)とからシートフレーム(40)が構成され、
    前記フロントフレーム(30)に、前記シートフレーム(40)の前端が着脱可能に取付けられ、
    前記ステー(93)と前記リヤクッションユニット(19)の上端及び前記ステー(93)と前記シートレール36L、36Rの前端は、各々、ねじ部品(54、55)で前記フロントフレーム(30)に共締めされていることを特徴とする請求項記載のジャイロセンサを備えた鞍乗型車両。
  5. 前記ステー(93)は、前記水平面(100Ls、100Rs)を含む水平部(100L、100R)と、これらの水平部(100L、100R)から下方に延びる左右の垂直部(102L、102R)とを有し、下方に開放される断面コ字状の部材を含み、車幅方向に延びる前記ねじ部品(54)を介して前記左右の垂直部(102L、102R)が前記フロントフレーム(30)に締結されていることを特徴とする請求項記載のジャイロセンサを備えた鞍乗型車両。
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