JP6905546B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
この構成によれば、ガード部材およびリアフェンダが支持部材に一体となっているため、支持部材の取り付け・取り外しと同時に、ガード部材およびリアフェンダの取り付け・取り外しを行うことができ、作業性が向上する。加えて、リアフェンダは後輪の後部を覆っていれば足りるため、リアフェンダの配置領域を最小限に抑えることができる。したがって、リアフェンダの重量増を抑制しつつ作業性を向上することができる。加えて、ガード部材およびリアフェンダを共通の支持部材で支持することができるため、部品点数が削減する。加えて、側面視で支持部材が車両後側ほど上方に位置するように傾斜して延びていることで、リアフェンダの中央部を支持部材で支持することができるため、リアフェンダの揺れを可及的に抑えることができる。加えて、上側ガード部材および下側ガード部材により、必要な部位を適切に覆うことができる。
この構成によれば、リアフェンダおよび前側リアフェンダの配置領域を最小限に抑えることができるため、リアフェンダ全体の重量増を抑制することができる。加えて、リアフェンダおよび前側リアフェンダを、リアサスペンションのバネ下であるスイングアームに支持した場合には、バネ下の重量を軽量化することにつながるため、操安性が向上する。
この構成によれば、上側ガード部材がスイングアームとともに揺動する場合、マフラなどの部材とのクリアランスを確保しやすい。
この構成によれば、側面視で、スイングアームへの支持部材の取付部が排気部材と重なっている場合と比較して、支持部材の取り付け・取り外しが容易となる。したがって、支持部材の取り付け・取り外しと同時に、ガード部材およびリアフェンダの取り付け・取り外しを容易に行うことができる。
この構成によれば、支持部材と排気部材とに一体感を持たせることができ、外観性が向上する。
この構成によれば、排気部材が存在する部位は、排気部材をガード部材として機能させることで、連結部材の配置数を少なくすることができるため、ガード部材の重量を軽量化することができる。ひいては、バネ下の重量を軽量化することができるため、操安性が向上する。
この構成によれば、ガード部材の重量を可及的に軽量化することができるため、バネ下の重量を軽量化することができ、操安性が向上する。
この構成によれば、支持部材へのガード部材の取付部を視認しにくくすることができるため、外観性が向上する。
この構成によれば、ガード部材が目立つことを抑えることができるため、外観性が向上する。
この構成によれば、ガード部材の直線部分が支持部材に沿うように配置されるため、車両としての統一感を持たせることができ、外観性が向上する。
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、前輪3と、後輪4と、を備える。前輪3は、ハンドル2によって操向される。後輪4は、エンジン(動力源)を含むパワーユニット10によって駆動される。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
左右メインフレーム13は、ヘッドパイプ12から斜め下後方へ延びている。
左右ピボットフレーム14は、それぞれ左右メインフレーム13の後端部から下方へ延びている。
シートフレーム15は、左右メインフレーム13の後部から斜め上後方へ延びている。
クランクケース17は、不図示のクランクシャフトおよび変速機を収容している。
シリンダ18は、クランクケース17の前部から前上方に突出している。
吸気装置20は、不図示のスロットルボディと、エアクリーナと、を備える。
スロットルボディは、シリンダ18の後壁に接続されている。スロットルボディは、吸気ポートに連通して吸気量を調整する。
エアクリーナは、スロットルボディへの吸気を清浄化してパワーユニット10へ吸気を行う。
排気管22は、シリンダ18の前壁に接続されている。排気管22は、排気ポートに連通している。排気管22は、パワーユニット10の前方を斜め後下方へ延びている。その後、排気管22は、車両後方へ屈曲してパワーユニット10の下方を前後に延びている。
図2に示すように、車両後部には、後輪4の後部を覆うリアフェンダ30(以下「後側リアフェンダ30」ともいう。)が設けられている。側面視で、後側リアフェンダ30は、後輪4の後上部の外周に沿う円弧状の外形を有している。
以下、車両において、車幅方向左側にある構成要素には「L」を付し、車幅方向右側にある構成要素には「R」を付すことがある。
後側リアフェンダ30の前方には、後輪4の前部を覆う前側リアフェンダ35が設けられている。前側リアフェンダ35と後側リアフェンダ30とは、前後に離間している。側面視で、前側リアフェンダ35は、後側ほど上下幅が小さくなるように後輪4の前上部の外周に沿う円弧状の外形を有している。前側リアフェンダ35の前下部は、スイングアーム6に取り付けられている。
スイングアーム6の後端部には、後側リアフェンダ30を支持する支持部材40が設けられている。支持部材40は、スイングアーム6から車両後方に延びて後側リアフェンダ30を支持している。側面視で、支持部材40は、車両後側ほど上方に位置するように傾斜して延びている。図2において符号39は、後側リアフェンダ30を支持部材40に取り付けるためのボルトを示す。
側面視で、支持パイプ41は、車両後側ほど上方に位置するように傾斜して直線状に延びている。側面視で、支持パイプ41は、マフラ23の傾斜方向に沿って傾斜している(図3参照)。図3に示すように、マフラ23の下端縁は、後側ほど上方に位置するように傾斜する直線状をなしている。マフラ23の傾斜方向は、側面視で、マフラ23の下端縁に沿う方向を意味する。図5に示すように、支持パイプ41は、後輪4を後上方から挟み込むU字状をなしている。
左右パイプ部44L,44Rの前下端部は、左右ブラケット42L,42Rにそれぞれ着脱自在に取り付けられている。左右ブラケット42L,42Rは、スイングアーム6の左右アーム部16L,16Rの後端部上面にそれぞれ溶接で結合されている(図2、図3参照)。
図2に示すように、後輪4の左側方には、後輪4の左側面を覆う複数の左側ガード部材45,46が設けられている。複数の左側ガード部材45,46は、左側第一ガード部材45と、左側第二ガード部材46(ガード部材)と、である。
図3に示すように、後輪4の右側方には、後輪4の右側面を覆う複数の右側ガード部材50,60(ガード部材)が設けられている。複数の右側ガード部材50,60は、右側第一ガード部材50(上側ガード部材)と、右側第二ガード部材60(下側ガード部材)と、である。
右側第一ガード部材50は、後輪4の上部において前側リアフェンダ35と後側リアフェンダ30との間の部分を右側方から覆っている。右側第一ガード部材50は、右パイプ部44Rに取り付けられている。右側第一ガード部材50は、右パイプ部44Rの上方に位置している。後面視で、右側第一ガード部材50は、上側ほど車幅方向内方に位置するように傾斜している(図4参照)。
図3に示すように、右側第二ガード部材60は、後輪4の上部において右パイプ部44Rと後側リアフェンダ30(第二延出部33)との間の部分を右側方から覆っている。右側第二ガード部材60は、右パイプ部44Rに取り付けられている。右側第二ガード部材60は、右パイプ部44Rの下方に位置している。後面視で、右側第二ガード部材60は、右パイプ部44Rから下方に延出している(図4参照)。
図8において、符号S1は右側ガード部材50,60が後輪4のタイヤ4tと重なる領域(以下「第一領域」ともいう。)、符号S2は右側ガード部材50,60が後輪4のホイール4wと重なる領域(以下「第二領域」ともいう。)をそれぞれ示す。図8においては、第一領域S1をドットハッチで示す。
図9において、符号Rkは支持部材40と水平線とのなす角度(以下「支持部材角度」ともいう。)、符号Rs1〜Rs6は右側ガード部材50,60の直線部分と水平線とのなす角度(以下「直線部分角度」ともいう。)をそれぞれ示す。
第一角度Rs1は、第一連結部材52の中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
第二角度Rs2は、第二連結部材53の中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
第三角度Rs3は、第三連結部材54の中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
第四角度Rs4は、第四辺部51dの直線部分の中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
第五角度Rs5は、直線部材62の中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
第六角度Rs6は、下辺部61bの中心軸線と水平線とのなす角度を意味する。
本実施形態によれば、ガード部材46,50,60および後側リアフェンダ30が支持部材40に一体となっているため、支持部材40の取り付け・取り外しと同時に、ガード部材46,50,60および後側リアフェンダ30の取り付け・取り外しを行うことができ、作業性が向上する。加えて、後側リアフェンダ30は後輪4の後部を覆っていれば足りるため、後側リアフェンダ30の配置領域を最小限に抑えることができる。したがって、後側リアフェンダ30の重量増を抑制しつつ作業性を向上することができる。加えて、ガード部材46,50,60および後側リアフェンダ30を共通の支持部材40で支持することができるため、部品点数が削減する。
上記実施形態では、排気系部品29が車両右側方のみに配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、排気系部品29は、車両左側方(左右両側方)に配置されていてもよい。すなわち、排気系部品29は、車両側方に配置されていればよい。
4 後輪
4t タイヤ
4w ホイール
6 スイングアーム
23 マフラ(排気部材)
30 後側リアフェンダ(リアフェンダ)
35 前側リアフェンダ
40 支持部材
46 左側第二ガード部材(ガード部材)
50 右側第一ガード部材(上側ガード部材)
51 外枠部材
52 第一連結部材(連結部材)
53 第二連結部材(連結部材)
54 第三連結部材(連結部材)
60 右側第二ガード部材(下側ガード部材)
J1 スイングアームへの支持部材の取付部
L1 第一間隔(排気部材と重なる部分における連結部材の配置間隔)
L2 第二間隔(排気部材を避ける部分における連結部材の配置間隔)
P1 溶接結合部(支持部材へのガード部材への取付部)
Rk 支持部材角度(支持部材と水平線とのなす角度)
Rs1〜Rs6 直線部分角度(ガード部材の直線部分と水平線とのなす角度)
S1 第一領域(ガード部材が後輪のタイヤと重なる領域)
S2 第二領域(ガード部材が後輪のホイールと重なる領域)
W1 支持部材の上下最大幅部
Claims (10)
- 後輪(4)の後部を覆うリアフェンダ(30)と、
スイングアーム(6)から車両後方に延びて前記リアフェンダ(30)を支持する支持部材(40)と、
前記支持部材(40)に取り付けられ、前記後輪(4)の側面を覆うガード部材(46,50,60)と、を備え、
側面視で、前記支持部材(40)は、車両後側ほど上方に位置するように傾斜して延び、
前記ガード部材(50,60)は、複数設けられ、
複数の前記ガード部材(50,60)は、
前記支持部材(40)の上方に位置する上側ガード部材(50)と、
前記支持部材(40)の下方に位置する下側ガード部材(60)と、であることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記後輪(4)の前部を覆う前側リアフェンダ(35)を更に備え、
前記リアフェンダ(30)と前記前側リアフェンダ(35)とは、離間していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。 - 後面視で、前記上側ガード部材(50)は、上側ほど車幅方向内方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
- 側面視で、前記スイングアーム(6)への前記支持部材(40)の取付部(J1)は、排気部材(23)を避けていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 前記後輪(4)の側方に配置され、側面視で車両後側ほど上方に位置するように傾斜する排気部材(23)を更に備え、
側面視で、前記支持部材(40)は、前記排気部材(23)の傾斜方向に沿って傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記ガード部材(50)は、
外枠を形成する外枠部材(51)と、
前記外枠部材(51)における第一位置と第二位置とを連結し、間隔をあけて配置された複数の連結部材(52〜54)と、を備え、
側面視で、排気部材(23)と重なる部分における前記連結部材(52〜54)の配置間隔(L1)は、前記排気部材(23)を避ける部分における前記連結部材(52〜54)の配置間隔(L2)よりも広いことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記ガード部材(50,60)は、前記支持部材(40)よりも細い線材で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 前記支持部材(40)への前記ガード部材(50)の取付部(P1)は、前記支持部材(40)の上下最大幅部(W1)よりも車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 側面視で、前記ガード部材(50,60)が前記後輪(4)のタイヤ(4t)と重なる領域(S1)は、前記ガード部材(50,60)が前記後輪(4)のホイール(4w)と重なる領域(S2)よりも大きいことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 側面視で、前記支持部材(40)と水平線とのなす角度(Rk)をA°としたとき、
側面視で、前記ガード部材(50,60)の直線部分と水平線とのなす角度(Rs1〜Rs6)は、(A°−30°)以上(A°+30°)以下に設定されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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