JP2017065272A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】上方に起立するシリンダを有するパワーユニットと、パワーユニットを支持する車体フレームとを備える鞍乗り型車両において、シリンダヘッドカバーを着脱可能としつつ車体フレームの左右幅を小さくし、乗員の乗降性を向上する。
【解決手段】シリンダ14は、シリンダヘッド14bと、シリンダヘッド14bの上部を覆うシリンダヘッドカバー14cとを備え、車体フレーム2は、シリンダヘッドカバー14cに隣接するヘッドカバー隣接部32を備え、シリンダ14の中心軸線であるシリンダ軸線C1に沿う方向から見て、シリンダヘッドカバー14cの少なくとも一部は、ヘッドカバー隣接部32と重なり、ヘッドカバー隣接部32は、シリンダヘッドカバー14cが側面視で外部へ露出するように後方へ延びる。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、前後に分割されたフレーム(具体的には、箱型部及びサドル支持体)を、エンジンのシリンダに連結したものである。これは、乗員が着座可能なシートを支持するシートレールを備えていない。
特開2009−292467号公報
ところで、このような鞍乗り型車両において、前後に分割されたフレームにシートレールを連結させた場合、シリンダのシリンダヘッドとの間でシリンダヘッドカバーを着脱する際に、シリンダヘッドカバーとシートレールとが干渉しないようする必要があるため、シートレールの左右幅がシリンダヘッドカバーの左右幅よりも大きくなってしまい、乗員の乗降性を向上する上で課題があった。
そこで本発明は、上方に起立するシリンダを有するパワーユニットと、パワーユニットを支持する車体フレームとを備える鞍乗り型車両において、シリンダヘッドカバーを着脱可能としつつ車体フレームの左右幅を小さくし、乗員の乗降性を向上することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、上方に起立するシリンダ(14)を有するパワーユニット(10)と、前記パワーユニット(10)を支持する車体フレーム(2)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、前記シリンダ(14)は、シリンダヘッド(14b)と、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー(14c)とを備え、前記車体フレーム(2)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接するヘッドカバー隣接部(32)を備え、前記シリンダ(14)の中心軸線であるシリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー(14c)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なり、前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)が側面視で外部へ露出するように後方へ延びることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、乗員が着座可能なシート(9)を更に備え、前記ヘッドカバー隣接部(32)は、左右一対設けられると共に、前記シート(9)の下方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ヘッドカバー隣接部(32)の車幅方向外側の外壁部(32a)は、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部(32c)を備えることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム(2)は、前記シート(9)を支持するシートレール(30)を備え、前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シートレール(30)のうち前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接する部分であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記シリンダヘッドカバー(14c)は、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー本体(14e)と、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー本体(14e)の外周に沿って外側に突出するフランジ部(14f)とを備え、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記フランジ部(14f)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記パワーユニット(10)は、前記シリンダ(14)として後上方に傾斜する後シリンダ(14)を有するV型エンジンを含むことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、シリンダ軸線に沿う方向から見てシリンダヘッドカバーの少なくとも一部が車体フレームにおけるヘッドカバー隣接部と重なることで、シリンダ軸線に沿う方向から見てシリンダヘッドカバーがヘッドカバー隣接部と重ならない場合(例えば、シリンダヘッドカバーが左右一対のヘッドカバー隣接部よりも車幅方向内側に配置されている場合)と比較して、車体フレームの左右幅を小さくすることができる。又、ヘッドカバー隣接部は、シリンダヘッドカバーが側面視で外部へ露出するように後方へ延びていることで、シリンダヘッドとの間でシリンダヘッドカバーを着脱する際には、シリンダヘッドカバーを左右側方から着脱することができる。従って、シリンダヘッドカバーを着脱可能としつつ車体フレームの左右幅を小さくし、乗員の乗降性を向上することができる。
請求項2に記載した発明によれば、乗員が着座可能なシート9を更に備え、ヘッドカバー隣接部が左右一対設けられていると共にシートの下方に配置されていることで、ヘッドカバー隣接部の左右幅を小さくすることによって、乗降性を向上することができる。又、ヘッドカバー隣接部の左右幅を小さくすることによって、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性を向上することができる。
請求項3に記載した発明によれば、ヘッドカバー隣接部の車幅方向外側の外壁部が下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部を備えることで、前記外壁部が乗員の脚に沿った形状となるため、乗降性を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ヘッドカバー隣接部がシートレールのうちシリンダヘッドカバーに隣接する部分であることで、シートレールの左右幅を小さくすることによって、乗降性及び操作性を向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、シリンダヘッドカバーがシリンダヘッドの上部を覆うシリンダヘッドカバー本体と、シリンダ軸線に沿う方向から見てシリンダヘッドカバー本体の外周に沿って外側に突出するフランジ部とを備え、シリンダ軸線に沿う方向から見てフランジ部の少なくとも一部がヘッドカバー隣接部と重なることで、ヘッドカバー隣接部とフランジ部との間に隙間が生じるため、フランジ部を備えていない場合と比較して、シリンダヘッドとの間でシリンダヘッドカバーを着脱する際に、シリンダヘッドカバーをシリンダ軸線に沿う方向に大きく移動させることができる。従って、シリンダヘッドカバーを着脱しやすくなり、メンテナンス性を向上することができる。
又、ヘッドカバー隣接部とシリンダヘッドカバーとを車幅方向に可及的に近接させることができるため、ヘッドカバー隣接部の左右幅をより一層小さくすることができる。従って、ヘッドカバー隣接部が左右一対設けられていると共にシートの下方に配置されている場合において、乗降性をより一層向上することができ、更に、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性をより一層向上することができる。
請求項6に記載した発明によれば、パワーユニットがシリンダとして後上方に傾斜する後シリンダを有するV型エンジンを含むことで、V型エンジンを備えた構成において、シリンダヘッドカバーを着脱可能としつつ車体フレームの左右幅を小さくすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のパワーユニット周辺部の左側面図である。 図2のIII−III断面図である。 上記自動二輪車の後シリンダヘッドカバー周辺部を後シリンダ軸線に沿う方向から見た図である。 上記後シリンダヘッドカバーの着脱方法を説明するための図である。 上記自動二輪車のシートレールの左側面図である。 図6のVII−VII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、及び車両左右中心線CLが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル(不図示)によって操向される前輪3と、V型4気筒のエンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム2前端部(具体的には、車体フレーム2前端部に設けられているヘッドボックス20の内部)に形成されているヘッドパイプ21に操向可能に枢支されている。ヘッドパイプ21には、ハンドルに接続されている不図示のハンドル操向軸が挿通されている。車体フレーム2の前後中央部にはパワーユニット10が配置されている。パワーユニット10の後部には、左右一対のスイングアーム5がピボット軸5aを中心に上下に揺動可能に枢支されている。左右スイングアーム5の前部と車体フレーム2の後部との間には、不図示のリヤサスペンションが介装されている。
例えば、車体フレーム2は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。車体フレーム2は、ヘッドパイプ21を有するヘッドボックス20から後下方に延びた後、後方及び下方に分岐するように延びている左右一対のフロントサイドフレーム22L,22Rを有するメインフレーム18と、メインフレーム18の後端部に前端部が接続されていると共に、前端部から後下方に延びた後、後上方に延びて後端が繋げられている左右一対のリヤサイドフレーム31を有するシートレール30と、左右リヤサイドフレーム31の前下端部に接続され且つ下方に延びる左右一対のピボットプレート6とを備える。
車体フレーム2は、ヘッドボックス20を含む車体前部フレームとしてのメインフレーム18と、車体後部フレームとしてのシートレール30と、車体下部フレームとしての左右ピボットプレート6とに分割されている。図2を併せて参照し、車体フレーム2は、メインフレーム18とシートレール30とがボルト等の締結部材30aで締結固定されていると共に、シートレール30と左右ピボットプレート6とがボルト等の締結部材30aで締結固定されていることによって一体化されている。
パワーユニット10は、左右一対のピボットプレート6並びにメインフレーム18の後端部及び下端部に取り付けられている。パワーユニット10は、クランクケース11と、クランクケース11の上部に配置され且つ側面視V字状をなすシリンダ部12と、を備える。尚、図2中符号15は、クランクケース11の左側面に取り付けられている発電機カバーを示す。
シリンダ部12は、前後に間隔を空けて配置されている前シリンダ13と後シリンダ14とを備える。前シリンダ13はクランクケース11上部から前上方に突出し、後シリンダ14はクランクケース11上部から後上方に突出する。尚、後シリンダ14は、請求項に記載の「シリンダ」に相当する。
図2を併せて参照し、前シリンダ13は、クランクケース11の前上部に一体に形成されている前シリンダブロック13aと、前シリンダブロック13aの上端部に取り付けられている前シリンダヘッド13bと、前シリンダヘッド13bの上端部に取り付けられている前シリンダヘッドカバー13cとを備える。
後シリンダ14は、クランクケース11の後上部に一体に形成されている後シリンダブロック14aと、後シリンダブロック14aの上端部に取り付けられている後シリンダヘッド14bと、後シリンダヘッド14bの上端部に取り付けられている後シリンダヘッドカバー14cとを備える。尚、後シリンダヘッド14bは請求項に記載の「シリンダヘッド」に相当し、後シリンダヘッドカバー14cは請求項に記載の「シリンダヘッドカバー」に相当する。
前シリンダヘッド13bの後面には前吸気ポート13dが形成され、後シリンダヘッド14bの前面には後吸気ポート14dが形成されている。図中符号C1は、後シリンダ14の中心軸線である後シリンダ軸線を示す。後シリンダ軸線C1は、車両上下方向に対して後傾する。尚、後シリンダ軸線C1は、請求項に記載の「シリンダ軸線」に相当する。
図1及び図2を併せて参照し、パワーユニット10の上方(具体的には、前側シリンダヘッド13bの後面と後側シリンダヘッド14bの前面との間)には、前後吸気ポート13d,14dに接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ(不図示)が設けられている。ヘッドボックス20には、パワーユニット10へ吸気を行うエアクリーナボックス40が接続されている。エアクリーナボックス40は、前記スロットルボディへの吸気を清浄化する。
前シリンダ13には、不図示の排気管が接続されている。排気管は、パワーユニット10の下方を通って、後輪4の右側方に配置されて斜め後上方に延びる不図示のマフラに接続されている。シリンダ部12の上方且つメインフレーム18の車幅方向間(具体的には、図5に示す左右フロントサイドフレーム22L,22Rの車幅方向間)には、燃料タンク8が配置されている。燃料タンク8の後方且つシートレール30上には、シート9が配置されている。シート9は、運転者が着座する着座部9aと、腰パッド9bとを備える。尚、本実施形態において、シート9は一人乗り用のシートであるが、タンデムシートを設けられていてもよい。
車体フレーム2は、車体カバー7で覆われている。車体カバー7は、車体フレーム2の前部を覆うフロントカウル7aと、車体フレーム2の前部側方を覆うフロントサイドカウル7bと、車体フレーム2の下部を覆うアンダーカウル7cと、車体フレーム2の後部を覆うリヤカウル7dとを備える。
尚、図1において、符号16はフロントフェンダ、符号17はリヤフェンダ、符号19はメインステップをそれぞれ示す。
<ヘッドボックス>
図1及び図2を併せて参照し、ヘッドボックス20は、内部に車両前方からの走行風を吸気する吸気通路20sを形成する。側面視で、ヘッドボックス20は、車両上下方向に対して後傾するヘッドパイプ21を形成し、ヘッドパイプ21の側方に吸気通路20sを形成する。ヘッドボックス20の後端は、ヘッドパイプ21から後下方に延びた後、後方及び下方に分岐するように延びる左右一対のフロントサイドフレーム22に接続されている。図示はしないが、上面視で、フロントサイドフレーム22は、ヘッドパイプ21から左右に分岐するように形成されている。図5中符号22Lは左フロントサイドフレーム、図中符号22Rは右フロントサイドフレームをそれぞれ示す。
図2の側面視で、左右フロントサイドフレーム22L,22Rは、後側ほど上下幅が小さくなるように後方に延びる後方延出部22dを有する。後方延出部22dの先端部(後端部)には、後シリンダ14の前上部を支持する第一支持部22aが形成されている。後方延出部22dの後上部には、シートレール30の前上端部を支持するシートレール支持部22iが形成されている。図2の側面視で、シートレール支持部22iは、第一支持部22aよりも車幅方向内側に位置すると共に、シートレール30の前上端部と重なるように後上方に向けて突出する凸状をなす。
図2の側面視で、左右フロントサイドフレーム22L,22Rは、下側ほど前後幅が小さくなるように下方に延びる下方延出部22eを有する。下方延出部22eの先端部(下端部)には、前シリンダ13の前下部及びクランクケース11の前上部を支持する第二支持部22bが形成されている。
左右フロントサイドフレーム22の後部には、車幅方向に開口する開口部22hが形成されている。開口部22hは、左右フロントサイドフレーム22L,22Rの後部を車幅方向に貫通する貫通孔である。図2の側面視で、開口部22hは、後方に凸をなして第一支持部22aを指向すると共に、角丸を有する三角形状をなす。これにより、左右フロントサイドフレーム22L,22Rの剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
図示はしないが、左右フロントサイドフレーム22L,22Rの車幅方向外側の外壁部は、上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する。図2を参照し、左右フロントサイドフレーム22L,22Rの前記外壁部には、フロントサイドカウル7b(図1参照)等の車両前部側方の車両部品を取り付けるための取付ボス22jが形成されている。取付ボス22jは、左右フロントサイドフレーム22L,22Rの前記外壁部から車幅方向外側に突出すると共に、前後上下に間隔を空けて複数配置されている。左右フロントサイドフレーム22L,22Rの上端部には、燃料タンク8(図1参照)等の車両前部上方の車両部品を取り付けるための取付凸部28が上方に突出して形成されている。
<ピボットプレート>
図3を参照し、ピボットプレート6は、車両左右中心線CLを挟んで左右に1つずつ設けられている。図中符号6Lは左ピボットプレート、図中符号6Rは右ピボットプレートをそれぞれ示す。図2を併せて参照し、左右ピボットプレート6L,6Rは、左右リヤサイドフレーム31の前下端部から下方に延びるように形成されている。図2の側面視で、左右ピボットプレート6L,6Rの前部の上下中間部には、前方に緩やかな凸をなして突出すると共に、ピボット軸5aを支持するピボット軸支持部6cが形成されている。ピボット軸5aには、クランクケース11の後部の上下中間部が支持されている。
左右ピボットプレート6L,6Rの前上部には、前方に緩やかな凸をなして突出すると共に、クランクケース11の後上部を支持する第一支持凸部6aが形成されている。左右ピボットプレート6L,6Rの前下部には、前方に緩やかな凸をなして突出すると共に、クランクケース11の後下部を支持する第二支持凸部6bが形成されている。図2の側面視で、第一支持凸部6aはピボット軸支持部6cよりも上方に配置され、第二支持凸部6bはピボット軸支持部6cよりも下方に配置されている。図2の側面視で、第一支持凸部6a及び第二支持凸部6bの前端と、ピボット軸支持部6cの前端とは、前後方向の位置が揃うように配置されている。
本実施形態において、パワーユニット10は、車体フレーム2等に5点で支持されている。具体的には、パワーユニット10のうち、後シリンダヘッド14bの前上部は左右フロントサイドフレーム22L,22Rの第一支持部22aに支持され、前シリンダヘッド13bの前下部及びクランクケース11の前上部は左右フロントサイドフレーム22L,22Rの第二支持部22bに支持され、クランクケース11の後部の上下中間部はピボット軸5aに支持され、クランクケース11の後上部は左右ピボットプレート6L,6Rの第一支持凸部6aに支持され、クランクケース11の後下部は左右ピボットプレート6L,6Rの第二支持凸部6bに支持されている。
左右ピボットプレート6L,6Rの後上端部には、車幅方向内側に窪むと共に、左右リヤサイドフレーム31の前下端部が入り込むような凹部を形成する凹部形成部6dが設けられている。図2の側面視で、凹部形成部6dにおいて左右リヤサイドフレーム31の前下端部に対向する部分は、左右リヤサイドフレーム31の前下端部の前下端面(前傾斜面)に沿うように、後側ほど下方に位置するように傾斜する。
左右ピボットプレート6L,6Rの後上部には、車幅方向に開口する開口部6hが形成されている。開口部6hは、左右ピボットプレート6L,6Rの後上部を車幅方向に貫通する貫通孔である。開口部6hは、第一支持凸部6aの後方かつ凹部形成部6dの下方に配置されている。図2の側面視で、開口部6hは、下方に凸をなすと共に、角丸を有する三角形状をなす。これにより、左右ピボットプレート6L,6Rの剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
尚、図2において、符号6jは、メインステップ19(図1参照)が取り付けられるメインステップ取付部を示す。
<シートレール>
図2及び図6を併せて参照し、シートレール30は、メインフレーム18の後端部(具体的には、シートレール支持部22i)に前端部が接続されていると共に、前端部から後下方に延びた後、後上方に延びて後端が繋げられている左右一対のリヤサイドフレーム31を備える。図中符号32は、シートレール30における左右リヤサイドフレーム31のうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接するヘッドカバー隣接部を示す。
図3を併せて参照し、ヘッドカバー隣接部32は、車両左右中心線CLを対称軸として左右一対設けられている。図中符号31Lは左リヤサイドフレーム、図中符号31Rは右リヤサイドフレーム、図中符号32Lは左ヘッドカバー隣接部、図中符号32Rは右ヘッドカバー隣接部をそれぞれ示す。図1を併せて参照し、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rは、前シート9aの前下方に配置されている。例えば、運転者が前シート9aに着座した場合、運転者の脚50(大腿部)は、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rに近接するようになる。
図6の側面視で、左右リヤサイドフレーム31L,31Rは、前側ほど上下幅が小さくなるように前上方に延びる前上方延出部31cと、前端が前上方延出部31cの後端に繋がると共に、後側ほど上下幅が小さくなるように後上方に延びる後上方延出部31dとを備える。左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rは、左右リヤサイドフレーム31における前上方延出部31cのうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接する部分である。
図2及び図6を併せて参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける前上方延出部31cの先端部(前端部)には、左右フロントサイドフレーム22L,22Rにおけるシートレール支持部22iに接続されている第一接続部31aが形成されている。例えば、左右リヤサイドフレーム31における第一接続部31aと、左右フロントサイドフレーム22L,22Rにおけるシートレール支持部22iとは、ボルト等の締結部材30aによって複数箇所(例えば本実施形態では2箇所)で締結固定されている。
図2及び図6を併せて参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rの前下端部(具体的には、前上方延出部31cと後上方延出部31dとの境界部の下端部)には、左右ピボットプレート6L,6Rの後上端部に接続されている第二接続部31bが形成されている。図7の断面視で、左右リヤサイドフレーム31における第二接続部31bは、下側ほど車幅方向外側に位置するように湾曲しつつ延びた後に、下方に緩やかに湾曲して延びる湾曲形状をなす。例えば、左右リヤサイドフレーム31における第二接続部31bと、左右ピボットプレート6L,6Rの後上端部とは、ボルト等の締結部材30aによって複数箇所(例えば本実施形態では2箇所)で締結固定されている。
図6の側面視で、左右リヤサイドフレーム31L,31Rの前上端縁(具体的には、前上方延出部31cの上端縁)は、第一接続部31aから後側ほど上方に位置するように緩やかに延びた後に、後側ほど下方に位置するように緩やかに湾曲して延びて後上方延出部31dの前端(具体的には、前上方延出部31cと後上方延出部31dとの境界部)に至る山形状をなす。
図6の側面視で、左右リヤサイドフレーム31L,31Rの後上端縁(具体的には、後上方延出部31dの上端縁)は、前上方延出部31cの後端(具体的には、前上方延出部31cと後上方延出部31dとの境界部)から後側ほど上方に位置するように緩やかに湾曲して延びた後に、後側ほど上方に位置するように直線状に延び、その後、後上方に緩やかに屈曲して延びて後端に至る。
図6の側面視で、左右リヤサイドフレーム31L,31Rの後下端縁(具体的には、後上方延出部31dの下端縁)は、前上方延出部31cの後端(具体的には、前上方延出部31cと後上方延出部31dとの境界部)から後側ほど上方に位置するように直線状に延びた後に、後上方に緩やかに屈曲して延びて後端に至る。
図2及び図6を併せて参照し、側面視で、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rには、後シリンダヘッドカバー14cに沿うように後上方に窪む凹部32hが形成されている。図2の側面視で、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rにおける前記凹部32hの形成部(具体的には、後述する面取り部32c)の輪郭は、後シリンダヘッドカバー14cの輪郭よりも一回り大きくなっている。図2の側面視で、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rにおける前記凹部32hの形成部と、後シリンダヘッドカバー14cとの間には、車幅方向に貫通する隙間32sが形成されている。便宜上、図2においては、隙間32sをドットハッチで示している。
図1及び図6を併せて参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける前上方延出部31cの前上端部には、燃料タンク8等の車両前後中間部上方の車両部品を取り付けるための取付凸部33が上方に突出して形成されている。左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dの後端部には、左右リヤサイドフレーム31L,31Rを結合するためのリヤサイドフレーム結合部34が下方に突出して形成されている。
図1及び図6を併せて参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dの前部の上端部には、前シート9a等の車両後側の車両部品を取り付けるための取付部35aを有するガセット35が形成されている。図6の側面視で、ガセット35は、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dの前部の上端部から上方に突出すると共に、後側ほど上下幅が小さくなるように左右リヤサイドフレーム31の後上端縁(具体的には、後上方延出部31dの上端縁)に沿うように後上方に延びる。
図1及び図6を併せて参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dの後部の上端部には、後シート9b等の車両後側の車両部品を取り付けるための取付部36が上方に突出して形成されている。
図6を参照し、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dには、車幅方向に開口する開口部31hが複数(例えば本実施形態では6つ)形成されている。開口部31hは、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dを車幅方向に貫通する貫通孔である。図6の側面視で、開口部31hは、角丸を有する三角形状又は台形状をなす。複数の開口部31hは、三角形状の斜辺又は台形状の上底若しくは下底を、左右リヤサイドフレーム31の後側の上下端縁(具体的には、後上方延出部31dの上下端縁)に沿わせるように配置されている。即ち、複数の開口部31hは、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおける後上方延出部31dがトラス構造(具体的にはワーレントラス)をなすように配置されている。これにより、左右リヤサイドフレーム31L,31Rの剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
図7の断面視で、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rの車幅方向外側の外壁部32aは、上側ほど車幅方向内側に位置するように緩やかに傾斜する。前記外壁部32aの上端は、車幅方向内側に突出すると共に、左右リヤサイドフレーム31の前上端縁(具体的には、前上方延出部31cの上端縁)に沿うように延びる第一リブ37aに滑らかに繋がる。前記外壁部32aは、後述する面取り部32cを備える。面取り部32cの下端縁は、(具体的には、前上方延出部31cの下端縁)に沿うように延びる第二リブ37bに滑らかに繋がる。
図7の断面視で、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおけるガセット35の前部には、車幅方向内側に突出すると共に、車幅方向内側ほど上下幅が小さくなるようにガセット35の前斜面(図6参照)に沿うリブ35rが形成されている。リブ35rは、前下端が第一リブ37aに繋がるように延びている。
図7の断面視で、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rには、車幅方向内側に突出すると共に、車幅方向内側端が下側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜し且つ第一リブ37a、リブ35r及び第二リブ37bに繋がるように延びる第三リブ37cが形成されている。これにより、ガセット35の剛性を確保しつつ左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rの剛性を高めることができる。
尚、図中符号31iは、左右リヤサイドフレーム31L,31Rにおけるガセット35から車幅方向内側に突出すると共に、前シート9a等の車両後側の車両部品を取り付けるための取付部を示す。図7中符号31jは、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rから車幅方向内側に突出すると共に、前シート9aの下方に位置する車両部品を取り付けるための取付ボスを示す。
図6及び図7を併せて参照し、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rにおける前記凹部32hの形成部には、面取り部32cが形成されている。図7の断面視で、面取り部32cは、下側ほど(具体的には、図2に示す後シリンダヘッドカバー14cの側ほど)車幅方向内側に位置すると共に、車両前後方向で車幅方向内側に湾曲するように傾斜する。これにより、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rの意匠面を形成することができるため、左右リヤサイドフレーム31L,31R(特に後シリンダヘッドカバー14cの近傍)の外観性を向上することができる。
<後シリンダヘッドカバーの配置構造>
図2及び図4を併せて参照し、後シリンダヘッドカバー14cは、後シリンダヘッド14bの上部を覆うシリンダヘッドカバー本体14eと、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、シリンダヘッドカバー本体14eの外周に沿って突出するフランジ部14fとを備える。後シリンダ軸線C1に沿う方向で、フランジ部14fは、後シリンダヘッドカバー14cのうち後シリンダヘッド14bの上部寄りの部分に形成されている。
図4を参照し、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、後シリンダヘッドカバー14cは、車幅方向に延びる矩形状をなす。後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、後シリンダヘッドカバー14cの右端部には、前後に僅かに膨出する膨出部14mが形成されている。後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、シリンダヘッドカバー本体14eは、後シリンダヘッドカバー14cよりも一回り小さく且つ車幅方向に延びる矩形状をなす。後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、フランジ部14fは、後シリンダヘッドカバー14cと同じ輪郭を有し且つ車幅方向に延びる矩形枠状をなす。後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rの前後中間部には、車幅方向内側に緩やかな凸をなすように湾曲する湾曲部32uが形成されている。
図4を参照し、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、後シリンダヘッドカバー14cの車幅方向外端部は、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rと重なっている。具体的に、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、フランジ部14fの車幅方向外側部のうち前後中間部は、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rの湾曲部32uと重なっている。
図2を参照し、側面視で、後シリンダヘッドカバー14cは、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rと重ならず、外部へ露出している。具体的に、左右ヘッドカバー隣接部32L,32Rにおける面取り部32cと、後シリンダヘッドカバー14cとの間には、隙間32sが形成されている。側面視で、隙間32sの間隔(具体的に、側面視で面取り部32cの輪郭の法線方向における、面取り部32cの輪郭と後シリンダヘッドカバー14cの輪郭との間の距離)は、左右リヤサイドフレーム31における第一接続部31aの下方において最も大きくなっている。
<後シリンダヘッドカバーの着脱方法>
図5を参照し、後シリンダヘッド14bから後シリンダヘッドカバー14cを取り外す際には、先ず、後シリンダヘッドカバー14cと後シリンダヘッド14bとを締結している不図示の締結具を取り外す。図2及び図5を併せて参照し、次に、後シリンダヘッドカバー14cを、後シリンダ軸線C1に沿う方向で後上方(図5中矢印V1方向)に持ち上げる。次に、後シリンダヘッドカバー14cを、隙間32sを通るように車幅方向右方(図5中矢印V2方向)にスライドさせる。次に、後シリンダヘッドカバー14cを、右下方(図5中矢印V3方向)に傾けて移動させる。これにより、後シリンダヘッド14bから後シリンダヘッドカバー14cを取り外すことができる。尚、後シリンダヘッド14bに後シリンダヘッドカバー14cを取り付ける際には、上記取り外し工程と逆の工程を経ることにより、後シリンダヘッド14bに後シリンダヘッドカバー14cを取り付けることができる。上記のように後シリンダヘッドカバー14cを車幅方向右方へ着脱する方法を説明したが、同様の方法で後シリンダヘッドカバー14cを車幅方向左方へ着脱することも可能である。
以上説明したように、上記実施形態は、後上方に起立する後シリンダ14を有するパワーユニット10と、パワーユニット10を支持する車体フレーム2と、を備える自動二輪車1において、後シリンダ14は、後シリンダヘッド14bと、後シリンダヘッド14bの上部を覆う後シリンダヘッドカバー14cとを備え、車体フレーム2は、後シリンダヘッドカバー14cに隣接するヘッドカバー隣接部32を備え、後シリンダ14の中心軸線である後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、後シリンダヘッドカバー14cの少なくとも一部は、ヘッドカバー隣接部32と重なり、側面視で、後シリンダヘッドカバー14cは、ヘッドカバー隣接部32と重ならない。
この構成によれば、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て後シリンダヘッドカバー14cの少なくとも一部が車体フレーム2におけるヘッドカバー隣接部32と重なることで、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て後シリンダヘッドカバー14cがヘッドカバー隣接部32と重ならない場合(例えば、後シリンダヘッドカバー14cが左右一対のヘッドカバー隣接部32よりも車幅方向内側に配置されている場合)と比較して、車体フレーム2の左右幅を小さくすることができる。又、ヘッドカバー隣接部32は、後シリンダヘッドカバー14cが側面視で外部へ露出するように後方へ延びていることで、後シリンダヘッド14bとの間で後シリンダヘッドカバー14cを着脱する際には、後シリンダヘッドカバー14cを左右側方から着脱することができる。従って、後シリンダヘッドカバー14cを着脱可能としつつ車体フレーム2の左右幅を小さくすることができる。
又、上記実施形態では、乗員が着座可能なシート9を更に備え、ヘッドカバー隣接部32が左右一対設けられていると共にシート9の下方に配置されていることで、ヘッドカバー隣接部32の左右幅を小さくすることによって、乗降性を向上することができる。又、ヘッドカバー隣接部32の左右幅を小さくすることによって、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性を向上することができる。
又、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32の車幅方向外側の外壁部32aが下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部32cを備えることで、前記外壁部32aが乗員の脚50(図1、図3参照)に沿った形状となるため、乗降性を向上することができる。
又、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32がシートレール30のうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接する部分であることで、シートレール30の左右幅を小さくすることによって、乗降性及び操作性を向上することができる。
又、上記実施形態では、後シリンダヘッドカバー14cが後シリンダヘッド14bの上部を覆うシリンダヘッドカバー本体14eと、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見てシリンダヘッドカバー本体14eの外周に沿って外側に突出するフランジ部14fとを備え、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見てフランジ部14fの少なくとも一部がヘッドカバー隣接部32と重なることで、ヘッドカバー隣接部32とフランジ部14fとの間に隙間が生じるため、フランジ部14fを備えていない場合と比較して、後シリンダヘッド14bとの間で後シリンダヘッドカバー14cを着脱する際に、後シリンダヘッドカバー14cを後シリンダ軸線C1に沿う方向に大きく移動させることができる。従って、後シリンダヘッドカバー14cを着脱しやすくなり、メンテナンス性を向上することができる。
又、ヘッドカバー隣接部32と後シリンダヘッドカバー14cとを車幅方向に可及的に近接させることができるため、ヘッドカバー隣接部32の左右幅をより一層小さくすることができる。従って、ヘッドカバー隣接部32が左右一対設けられていると共にシート9の下方に配置されている場合において、乗降性をより一層向上することができ、更に、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性をより一層向上することができる。
又、上記実施形態では、パワーユニット10がシリンダとして後上方に傾斜する後シリンダ14を有するV型エンジンを含むことで、V型エンジンを備えた構成において、後シリンダヘッドカバー14cを着脱可能としつつ車体フレーム2の左右幅を小さくすることができる。
尚、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32が左右一対設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ヘッドカバー隣接部32が左側又は右側の何れか一方にのみ設けられていてもよい。
又、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32がシート9の下方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ヘッドカバー隣接部32がシート9の下方に配置されていなくてもよい。
又、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32の車幅方向外側の外壁部32aが上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ヘッドカバー隣接部32の車幅方向外側の外壁部32aは、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜してもよいし、車両上下方向に沿うような直線状であってもよい。
又、上記実施形態では、ヘッドカバー隣接部32がシートレール30のうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接する部分である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ヘッドカバー隣接部32がシートレール30以外のフレーム(具体的には、車体フレーム2のうちシートレール30以外の部分)のうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接する部分であってもよい。
又、上記実施形態では、車体フレーム2が車体前部フレームとしてのメインフレーム18と車体後部フレームとしてのシートレール30とに分割されている例(前後に分割されている)を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、車体フレーム2が前後に分割されていなくてもよい。即ち、車体フレーム2が前後一体であってもよい。又、メインフレーム18がヘッドボックス20を含んでいることに限らず、メインフレーム18がヘッドボックス20を含んでいなくてもよい。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。又、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
実施形態のエンジンは、例えばV型4気筒のエンジンであるが、2気筒でもよい。また、後傾シリンダを備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 車体フレーム
9 シート
10 パワーユニット
14 後シリンダ(シリンダ)
14b 後シリンダヘッド(シリンダヘッド)
14c 後シリンダヘッドカバー(シリンダヘッドカバー)
14e シリンダヘッドカバー本体
14f フランジ部
30 シートレール
32 ヘッドカバー隣接部
32a 外壁部
32c 面取り部
32h 凹部
C1 後シリンダ軸線(シリンダ軸線)

Claims (6)

  1. 上方に起立するシリンダ(14)を有するパワーユニット(10)と、
    前記パワーユニット(10)を支持する車体フレーム(2)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記シリンダ(14)は、シリンダヘッド(14b)と、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー(14c)とを備え、
    前記車体フレーム(2)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接するヘッドカバー隣接部(32)を備え、
    前記シリンダ(14)の中心軸線であるシリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー(14c)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なり、
    前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)が側面視で外部へ露出するように後方へ延びることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 乗員が着座可能なシート(9)を更に備え、
    前記ヘッドカバー隣接部(32)は、左右一対設けられると共に、前記シート(9)の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記ヘッドカバー隣接部(32)の車幅方向外側の外壁部(32a)は、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部(32c)を備えることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体フレーム(2)は、前記シート(9)を支持するシートレール(30)を備え、
    前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シートレール(30)のうち前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接する部分であることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記シリンダヘッドカバー(14c)は、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー本体(14e)と、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー本体(14e)の外周に沿って外側に突出するフランジ部(14f)とを備え、
    前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記フランジ部(14f)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記パワーユニット(10)は、前記シリンダ(14)として後上方に傾斜する後シリンダ(14)を有するV型エンジンを含むことを特徴とする請求項1から5までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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