JP2017065272A - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダ14は、シリンダヘッド14bと、シリンダヘッド14bの上部を覆うシリンダヘッドカバー14cとを備え、車体フレーム2は、シリンダヘッドカバー14cに隣接するヘッドカバー隣接部32を備え、シリンダ14の中心軸線であるシリンダ軸線C1に沿う方向から見て、シリンダヘッドカバー14cの少なくとも一部は、ヘッドカバー隣接部32と重なり、ヘッドカバー隣接部32は、シリンダヘッドカバー14cが側面視で外部へ露出するように後方へ延びる。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載した発明は、乗員が着座可能なシート(9)を更に備え、前記ヘッドカバー隣接部(32)は、左右一対設けられると共に、前記シート(9)の下方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ヘッドカバー隣接部(32)の車幅方向外側の外壁部(32a)は、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部(32c)を備えることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム(2)は、前記シート(9)を支持するシートレール(30)を備え、前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シートレール(30)のうち前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接する部分であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記シリンダヘッドカバー(14c)は、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー本体(14e)と、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー本体(14e)の外周に沿って外側に突出するフランジ部(14f)とを備え、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記フランジ部(14f)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記パワーユニット(10)は、前記シリンダ(14)として後上方に傾斜する後シリンダ(14)を有するV型エンジンを含むことを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、乗員が着座可能なシート9を更に備え、ヘッドカバー隣接部が左右一対設けられていると共にシートの下方に配置されていることで、ヘッドカバー隣接部の左右幅を小さくすることによって、乗降性を向上することができる。又、ヘッドカバー隣接部の左右幅を小さくすることによって、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性を向上することができる。
請求項3に記載した発明によれば、ヘッドカバー隣接部の車幅方向外側の外壁部が下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部を備えることで、前記外壁部が乗員の脚に沿った形状となるため、乗降性を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ヘッドカバー隣接部がシートレールのうちシリンダヘッドカバーに隣接する部分であることで、シートレールの左右幅を小さくすることによって、乗降性及び操作性を向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、シリンダヘッドカバーがシリンダヘッドの上部を覆うシリンダヘッドカバー本体と、シリンダ軸線に沿う方向から見てシリンダヘッドカバー本体の外周に沿って外側に突出するフランジ部とを備え、シリンダ軸線に沿う方向から見てフランジ部の少なくとも一部がヘッドカバー隣接部と重なることで、ヘッドカバー隣接部とフランジ部との間に隙間が生じるため、フランジ部を備えていない場合と比較して、シリンダヘッドとの間でシリンダヘッドカバーを着脱する際に、シリンダヘッドカバーをシリンダ軸線に沿う方向に大きく移動させることができる。従って、シリンダヘッドカバーを着脱しやすくなり、メンテナンス性を向上することができる。
又、ヘッドカバー隣接部とシリンダヘッドカバーとを車幅方向に可及的に近接させることができるため、ヘッドカバー隣接部の左右幅をより一層小さくすることができる。従って、ヘッドカバー隣接部が左右一対設けられていると共にシートの下方に配置されている場合において、乗降性をより一層向上することができ、更に、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性をより一層向上することができる。
請求項6に記載した発明によれば、パワーユニットがシリンダとして後上方に傾斜する後シリンダを有するV型エンジンを含むことで、V型エンジンを備えた構成において、シリンダヘッドカバーを着脱可能としつつ車体フレームの左右幅を小さくすることができる。
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル(不図示)によって操向される前輪3と、V型4気筒のエンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
尚、図1において、符号16はフロントフェンダ、符号17はリヤフェンダ、符号19はメインステップをそれぞれ示す。
図1及び図2を併せて参照し、ヘッドボックス20は、内部に車両前方からの走行風を吸気する吸気通路20sを形成する。側面視で、ヘッドボックス20は、車両上下方向に対して後傾するヘッドパイプ21を形成し、ヘッドパイプ21の側方に吸気通路20sを形成する。ヘッドボックス20の後端は、ヘッドパイプ21から後下方に延びた後、後方及び下方に分岐するように延びる左右一対のフロントサイドフレーム22に接続されている。図示はしないが、上面視で、フロントサイドフレーム22は、ヘッドパイプ21から左右に分岐するように形成されている。図5中符号22Lは左フロントサイドフレーム、図中符号22Rは右フロントサイドフレームをそれぞれ示す。
図3を参照し、ピボットプレート6は、車両左右中心線CLを挟んで左右に1つずつ設けられている。図中符号6Lは左ピボットプレート、図中符号6Rは右ピボットプレートをそれぞれ示す。図2を併せて参照し、左右ピボットプレート6L,6Rは、左右リヤサイドフレーム31の前下端部から下方に延びるように形成されている。図2の側面視で、左右ピボットプレート6L,6Rの前部の上下中間部には、前方に緩やかな凸をなして突出すると共に、ピボット軸5aを支持するピボット軸支持部6cが形成されている。ピボット軸5aには、クランクケース11の後部の上下中間部が支持されている。
尚、図2において、符号6jは、メインステップ19(図1参照)が取り付けられるメインステップ取付部を示す。
図2及び図6を併せて参照し、シートレール30は、メインフレーム18の後端部(具体的には、シートレール支持部22i)に前端部が接続されていると共に、前端部から後下方に延びた後、後上方に延びて後端が繋げられている左右一対のリヤサイドフレーム31を備える。図中符号32は、シートレール30における左右リヤサイドフレーム31のうち後シリンダヘッドカバー14cに隣接するヘッドカバー隣接部を示す。
図2及び図4を併せて参照し、後シリンダヘッドカバー14cは、後シリンダヘッド14bの上部を覆うシリンダヘッドカバー本体14eと、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て、シリンダヘッドカバー本体14eの外周に沿って突出するフランジ部14fとを備える。後シリンダ軸線C1に沿う方向で、フランジ部14fは、後シリンダヘッドカバー14cのうち後シリンダヘッド14bの上部寄りの部分に形成されている。
図5を参照し、後シリンダヘッド14bから後シリンダヘッドカバー14cを取り外す際には、先ず、後シリンダヘッドカバー14cと後シリンダヘッド14bとを締結している不図示の締結具を取り外す。図2及び図5を併せて参照し、次に、後シリンダヘッドカバー14cを、後シリンダ軸線C1に沿う方向で後上方(図5中矢印V1方向)に持ち上げる。次に、後シリンダヘッドカバー14cを、隙間32sを通るように車幅方向右方(図5中矢印V2方向)にスライドさせる。次に、後シリンダヘッドカバー14cを、右下方(図5中矢印V3方向)に傾けて移動させる。これにより、後シリンダヘッド14bから後シリンダヘッドカバー14cを取り外すことができる。尚、後シリンダヘッド14bに後シリンダヘッドカバー14cを取り付ける際には、上記取り外し工程と逆の工程を経ることにより、後シリンダヘッド14bに後シリンダヘッドカバー14cを取り付けることができる。上記のように後シリンダヘッドカバー14cを車幅方向右方へ着脱する方法を説明したが、同様の方法で後シリンダヘッドカバー14cを車幅方向左方へ着脱することも可能である。
この構成によれば、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て後シリンダヘッドカバー14cの少なくとも一部が車体フレーム2におけるヘッドカバー隣接部32と重なることで、後シリンダ軸線C1に沿う方向から見て後シリンダヘッドカバー14cがヘッドカバー隣接部32と重ならない場合(例えば、後シリンダヘッドカバー14cが左右一対のヘッドカバー隣接部32よりも車幅方向内側に配置されている場合)と比較して、車体フレーム2の左右幅を小さくすることができる。又、ヘッドカバー隣接部32は、後シリンダヘッドカバー14cが側面視で外部へ露出するように後方へ延びていることで、後シリンダヘッド14bとの間で後シリンダヘッドカバー14cを着脱する際には、後シリンダヘッドカバー14cを左右側方から着脱することができる。従って、後シリンダヘッドカバー14cを着脱可能としつつ車体フレーム2の左右幅を小さくすることができる。
又、ヘッドカバー隣接部32と後シリンダヘッドカバー14cとを車幅方向に可及的に近接させることができるため、ヘッドカバー隣接部32の左右幅をより一層小さくすることができる。従って、ヘッドカバー隣接部32が左右一対設けられていると共にシート9の下方に配置されている場合において、乗降性をより一層向上することができ、更に、乗員が車両をニーグリップしやすくなるため、走行中に乗車姿勢を維持しやすくなり、操作性をより一層向上することができる。
実施形態のエンジンは、例えばV型4気筒のエンジンであるが、2気筒でもよい。また、後傾シリンダを備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 車体フレーム
9 シート
10 パワーユニット
14 後シリンダ(シリンダ)
14b 後シリンダヘッド(シリンダヘッド)
14c 後シリンダヘッドカバー(シリンダヘッドカバー)
14e シリンダヘッドカバー本体
14f フランジ部
30 シートレール
32 ヘッドカバー隣接部
32a 外壁部
32c 面取り部
32h 凹部
C1 後シリンダ軸線(シリンダ軸線)
Claims (6)
- 上方に起立するシリンダ(14)を有するパワーユニット(10)と、
前記パワーユニット(10)を支持する車体フレーム(2)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
前記シリンダ(14)は、シリンダヘッド(14b)と、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー(14c)とを備え、
前記車体フレーム(2)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接するヘッドカバー隣接部(32)を備え、
前記シリンダ(14)の中心軸線であるシリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー(14c)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なり、
前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シリンダヘッドカバー(14c)が側面視で外部へ露出するように後方へ延びることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 乗員が着座可能なシート(9)を更に備え、
前記ヘッドカバー隣接部(32)は、左右一対設けられると共に、前記シート(9)の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。 - 前記ヘッドカバー隣接部(32)の車幅方向外側の外壁部(32a)は、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する面取り部(32c)を備えることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
- 前記車体フレーム(2)は、前記シート(9)を支持するシートレール(30)を備え、
前記ヘッドカバー隣接部(32)は、前記シートレール(30)のうち前記シリンダヘッドカバー(14c)に隣接する部分であることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両。 - 前記シリンダヘッドカバー(14c)は、前記シリンダヘッド(14b)の上部を覆うシリンダヘッドカバー本体(14e)と、前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記シリンダヘッドカバー本体(14e)の外周に沿って外側に突出するフランジ部(14f)とを備え、
前記シリンダ軸線(C1)に沿う方向から見て、前記フランジ部(14f)の少なくとも一部は、前記ヘッドカバー隣接部(32)と重なることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記パワーユニット(10)は、前記シリンダ(14)として後上方に傾斜する後シリンダ(14)を有するV型エンジンを含むことを特徴とする請求項1から5までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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