JP6166298B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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    • B62K19/48Fairings forming part of frame

Description

本発明は、二分割されたサイドカバーを備える鞍乗り型車両に関する。
従来、前サイドカバーと後サイドカバーとをボルトで一体化する際に、前サイドカバーの後端部と後サイドカバーの前端部とを係合させることで、組み付け作業を容易にする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−183954号公報
特許文献1では、前カバーと後カバーとを一体化する際に、上接続部と下接続部とのそれぞれをボルトで留めているため、作業手順、コスト、重量が増加してしまう。また、締結部が多いため、締結不良に伴う部品間の合せ段差が生じる可能性があり、ライダーの前後移動のしやすさや外観品質の低下を招く可能性があった。
本発明の目的は、簡易な構成にて組み付け性及び外観性を向上させることが可能なサイドカバーを有する鞍乗り型車両を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、一方のカバー部材(78)と、他方のカバー部材(88)とを有し、前記一方のカバー部材(78)の端部と前記他方のカバー部材(88)の端部とを重ねてなるサイドカバー(63)を備えた鞍乗り型車両であって、前記サイドカバー(63)は、前記一方のカバー部材(78)を前記他方のカバー部材(88)外側から重ねた接合部(63c)と、前記他方のカバー部材(88)を前記一方のカバー部材(78)外側から嵌合させた保持部(63a)と、前記一方のカバー部材(78)を前記他方のカバー部材(88)に外側から嵌合させた固定部(63b)とを有し、前記接合部(63c)及び前記固定部(63b)と、前記保持部(63a)とは、車体組付時に前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)とを上下に重ね合わせて相対回転させる際の回転中心部分に対して反対側に配置され、少なくとも前記固定部(63b)では、前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)の各外側面が面一となるように重ねられることを特徴とする。
上記構成において、前記接合部(63c)は、前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向一端部に設けられるとともに、前記保持部(63a)は、車体組付時に前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)とを上下に重ね合わせて相対回転させる際の回転中心部分と、前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向他端部との間に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記他方のカバー部材(88)は、車体に対する取付け部(89d)を有するとともに、前記他方のカバー部材(88)の前記取付け部(89d)は、前記保持部(63a)に対して前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向一端部側に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記一方のカバー部材(78)は、車体に対する取付け部(78v)を有し、前記他方のカバー部材(88)は、車体に対する取付け部(89d)を有するとともに、前記他方のカバー部材(88)の前記取付け部(89d)は、前記一方のカバー部材(78)の前記取付け部(78v)よりも車幅方向外側に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記接合部(63c)は、シート(17)とステップ(87)とを結ぶ仮想線(190)よりも車体後方に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記接合部(63c)の外表面は連続面で構成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記保持部(63a)は、車両後方に向かうに従い、上面視で幅広に構成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記一方のカバー部材(78)は、導風口(78m)を有するとともに、前記導風口(78m)と連通する車体内部には、エアクリーナエレメント(167)が設けられ、前記導風口(78m)は、前記エアクリーナエレメント(167)の後方に指向しても良い。
本発明のサイドカバーは、一方のカバー部材を他方のカバー部材の外側方に重ねて形成される接合部と、他方のカバー部材を一方のカバー部材の外側方に重ねて形成される保持部とを有するとともに、接合部と同じ重なり状態に重ねられる固定部を接合部近傍に有するので、接合部に生じる接合力を用いて接合部近傍の固定部を固定するとともに、保持部においては、接合部及び固定部による保持力を利用して、一方のカバー部材を保持することができるため、保持部については、両方のカバー部材を接合することなく固定できる。
従って、簡易な構造で組付け性を向上させながら、一方のカバー部材と他方のカバー部材とをより高い精度で組み付けることができる。これにより、一方のカバー部材と他方のカバー部材との隙間が出来にくくなり、外観性を向上させることができる。
また、接合部は、一方のカバー部材及び他方のカバー部材の長手方向一端部に設けられるとともに、保持部は、一方のカバー部材及び他方のカバー部材の長手方向他端部に設けられるので、接合される一方のカバー部材及び他方のカバー部材の両端部に接合部と保持部とが設けられ、一方のカバー部材及び他方のカバー部材の接合強度を向上できる。
また、他方のカバー部材は、車体に対する取付け部を有するとともに、他方のカバー部材の取付け部は、保持部の近傍に設けられるので、サイドカバーを車体に取付ける力を利用して、サイドカバーの保持部を車体側へ押し付けることができ、一方のカバー部材を保持する保持力を高めることができる。
また、一方のカバー部材は、車体に対する取付け部を有し、他方のカバー部材は、車体に対する取付け部を有するとともに、他方のカバー部材の取付け部は、一方のカバー部材の取付け部よりも車幅方向外側に設けられるので、他方のカバー部材をその取付け部にて車体に取付ける際、一方のカバー部材の取付け部の締め付け量に伴い生じる移動量を加味して他方のカバー部材の取付け部を締め付けることができるため、一方のカバー部材と他方のカバー部材との間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、接合部は、シートとステップとを結ぶ仮想線の近傍に設けられるので、サイドカバーにおける運転者の脚部が接触する部位の接合強度を向上させることができる。
また、接合部の外表面は連続面で構成されるので、運転者の脚部の動きの邪魔にならず、スムーズに乗車姿勢を変えることができる。
また、保持部は、車両後方に向かうに従い、上面視で幅広に構成されるので、車両後方に向かうに従い、保持部の断面係数が高まるため、固定部から離間するに従い低下する保持力を補うことができる。
また、一方のカバー部材は、導風口を有するとともに、導風口と連通する車体内部には、エアクリーナエレメントが設けられ、導風口は、エアクリーナエレメントの後方に指向しているので、導風口から取り込まれるエアに混在している泥水や土埃等がエアクリーナエレメントに掛かるのを抑制できるとともに、エアクリーナエレメントの後方へエアを供給することでエアクリーナの吸引効率を向上させることができる。
本発明に係る自動二輪車を示す右側面図である。 自動二輪車の後部を示す右側面図である。 左右のサイドカバー及びその周囲を示す平面図である。 左右の上サイドカバーを示す斜視図である。 上サイドカバーを示す右側面図である。 左右の下サイドカバーを示す斜視図である。 下サイドカバーを示す説明図であり、図7(A)は下サイドカバーの右側面図、図7(B)は下サイドカバーの平面図である。 下サイドカバーの裏面側を説明する説明図であり、図8(A)は下サイドカバーの裏面側を示す斜視図、図8(B)は下サイドカバーの裏面に設けられたラバー取付け部を示す斜視図、図8(C)はラバー部材が取付けられたラバー取付け部を示す斜視図、図8(D)は図8(C)のD―D断面図である。 サイドカバーの組み付けを説明する説明図であり、図9(A)は上サイドカバーと下サイドカバーとを合わせる要領を示す作用図、図9(B)はサイドカバーの仮組状態を示す右側面図、図9(C)は図9(B)のC−C線断面図、図9(D)は図9(B)のD−D線断面図である。 図2の状態からサイドカバーを外した状態を示す右側面図である。 エアクリーナ装置及びその周辺構成を示す右側面図である。 図3の状態からシート及びサイドカバーを外した状態を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る自動二輪車10を示す右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して支持された前輪13と、車体フレーム11の後部下部にスイングアーム14を介して支持された後輪16と、車体フレーム11の上部に支持されたシート17とを備える。このように、自動二輪車10は、運転者がシート17に跨って乗車する鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、左右一対のメインフレーム22、左右一対のセンターフレーム23、左右一対のシートフレーム24、ダウンフレーム26、左右一対のロアフレーム27、左右一対のサブフレーム28を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成し、フロントフォーク12を操舵可能に支持している。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21の上部から後方斜め下方に延び、シート17と、シート17の前方に配置された燃料タンク31とを支持している。センターフレーム23は、メインフレーム22の後端部から後方斜め下方及び略下方に延び、左右のセンターフレーム23には、スイングアーム14の前端部を揺動可能に支持するピボット軸33が渡されている。
シートフレーム24は、左右のセンターフレーム23の上端部からそれぞれ後方斜め上方に延びてシート17を支持している。ダウンフレーム26は、ヘッドパイプ21の下部から略下方に延びている。左右のロアフレーム27は、ダウンフレーム26の下端部から左右下方にそれぞれ延び、更に後方に延びて左右のセンターフレーム23の下端部にそれぞれ接続されている。サブフレーム28は、左右のセンターフレーム23の上部から左右のシートフレーム24の下方をそれぞれ後方斜め上方に延び、シートフレーム24の後部に接続されている。
上記の左右のセンターフレーム23、ダウンフレーム26及び左右のロアフレーム27にはエンジン35が支持されている。
フロントフォーク12は、その上端部でバーハンドル37を支持し、下端部で前車軸38を介して前輪13を支持している。スイングアーム14は、後端部で後車軸39を介して後輪16を支持している。
エンジン35は、クランクケース41と、クランクケース41の前部上部から上方に延びるシリンダ部42とを備える。
クランクケース41の後部には、変速機44が一体的に設けられている。
シリンダ部42は、シリンダヘッド53を備え、シリンダヘッド53の後部に吸気装置54(図2参照)が接続され、前部に排気装置55が接続されている。排気装置55は、シリンダヘッド53に接続された排気管57と、排気管57の後端部に接続されたマフラ58とを備える。
車体の前部下部には、エンジン35及び左右のロアフレーム27等を前方及び下方から覆うエンジンガード61が配置されている。
車体フレーム11は、車体カバー62で覆われている。車体カバー62は、メインフレーム22、ダウンフレーム26を側方から覆う左右一対のシュラウド66と、シートフレーム24、サブフレーム28を側方から覆う左右一対のサイドカバー63とを備える。
なお、図中の符号49は変速機44から後輪16に動力を伝達するチェーン、65は前輪13を上方から覆うフロントフェンダ、67は後輪16を上方から覆うリヤフェンダ、87は運転者用ステップ、101はブレーキペダルである。
図2は、自動二輪車10の後部を示す右側面図である。
サイドカバー63は、上部を構成する上サイドカバー78と、下部を構成する下サイドカバー88とからなり、上サイドカバー78と下サイドカバー88とは上下に隣り合う部品である。なお、符号141,142,143は、サイドカバー63をシートフレーム24、サブフレーム28等に固定するボルトである。
上サイドカバー78は、センターフレーム23、シートフレーム24及びサブフレーム28で囲まれる三角形状の空間145を、シートフレーム24及びサブフレーム28と共に側方から覆う略三角形状の樹脂部品である。
下サイドカバー88は、前端及び後端が尖った形状を成し、センターフレーム23よりも後方に配置されたマフラ58を側方から覆う樹脂部品である。
このように、サイドカバー63を上下に上サイドカバー78と下サイドカバー88とに分割することで、上サイドカバー78と下サイドカバー88とを異なる色の樹脂で成形したり、それぞれの形状の自由度を増したり、頻繁に着脱する場合の着脱や交換を容易に行うことができる。
なお、符号72はシリンダヘッド53の上部の開口を覆うヘッドカバーであり、シリンダ部42の一部を構成する。符号76はシリンダ部42を支持するエンジンハンガ、116はブレーキペダル101の操作により液圧を発生させるマスターシリンダである。
図3は、左右のサイドカバー63,63及びその周囲を示す平面図である。
サイドカバー63の上サイドカバー78は、シート17の側縁に沿って前後方向に延びている。下サイドカバー88は、車両後方に向かうにつれて次第に車幅方向外側に広がるように形成され、下サイドカバー88の後端部は、上サイドカバー78の後端部よりも後方まで延びるとともに上サイドカバー78から次第に離れ、シート17の後端部と前後方向で略同位置まで延びている。
左右の下サイドカバー88,88のそれぞれの前部における車幅方向の幅Wは、左右の下サイドカバー88,88のそれぞれの後部よりも狭くなっているので、シート17に座った運転者の足の邪魔になることはない。
図4は、左右の上サイドカバー78,78を示す斜視図である。
上サイドカバー78は、シュラウド側上縁部78a、シート側上縁部78b、中間部凹部78c、前側下縁部78d、下方突出部78e、後部下縁部78f、ボルト挿通穴78g,78hを備える。
シュラウド側上縁部78aは、シュラウド66(図2参照)の後端部に嵌合される部分である。シート側上縁部78bは、シート17(図2参照)の下縁部の内側に挿入される部分である。中間部凹部78cは、上サイドカバー78の前後方向の中間部に形成された略三角形状の部分であり、中間部凹部78cの後部には、車体内方へ空気を導く導風口78mが形成されている。
前側下縁部78dは、上サイドカバー78の前縁78nから導風口78mの後端の近傍(導風口78mの後端より後方)まで延びている。下方突出部78eは、前側下縁部78dの後端から下方に突出するように上サイドカバー78の後部下部に形成されている。後部下縁部78fは、下方突出部78eの下縁である。前側下縁部78d及び下方突出部78eは、下縁部嵌合部78xを構成し、下サイドカバー88(図6参照)の上縁部88a(図6参照)と嵌合する部分である。
ボルト挿通穴78g,78hは、上サイドカバー78をシートフレーム24(図2参照)及びサブフレーム28(図2参照)に固定するボルト141,143(図2参照)を通す部分である。ボルト挿通穴78g,78hの縁部には、ボルト141,143の頭部が配置される凹部78j,78kが形成されている。
ボルト挿通穴78g及び凹部78jは、上カバー接合部78uを構成する。また、ボルト挿通穴78h及び凹部78kは、上カバー取付け部78vを構成する。
図5は、上サイドカバー78を示す右側面図である。
上サイドカバー78の前側下縁部78dは、上サイドカバー78の前縁78nの下端から後方斜め上方に向けて緩やかに且つ上方に凸となるように湾曲しながら延びている。
前側下縁部78dには、前縁78nから離間した位置、即ちボルト挿通穴78gの近傍から下方突出部78eの前端まで延びる車体内方に突出する突条部78p(図9(D)も参照)が一体に形成されている。
下方突出部78eには、前側下縁部78dの延長線上に、車体内方に窪んだ後部溝部78qが後方斜め上方に略直線状に延びるように形成されている。
前側下縁部78dの後端部と、下方突出部78eの上端とは、上カバー隅部78tを形成する。
下方突出部78eと、上カバー取付け部78vを含む上サイドカバー78の後部とは、リヤフェンダ67(図10参照)のシートフレーム24(図10参照)への取付け部及びその周囲を側方から覆う部分である。
上サイドカバー78の中間部凹部78cの周縁から後端部に亘って、稜線78wが形成されている。稜線78wは、凹部78kによって前後に分離されている。
なお、符号78r,78sは上サイドカバー78をシートフレーム24(図2参照)、サブフレーム28(図2参照)にそれぞれ係止するために鉤状に形成された係止部である。
図6は、左右の下サイドカバー88,88を示す斜視図である。
下サイドカバー88は、上縁部88a、前端突出部88b、ボルト挿通穴88c、複数のラバー取付け部88w,88wを備える。
上縁部88aは、上サイドカバー78(図4参照)の下縁に嵌合される部分であり、前部を構成する上縁部前部88fと、後部を構成する上縁部後部88gとを備える。上縁部前部88fと上縁部後部88gとは前後に連続して設けられる。上縁部前部88fの後端は、後で詳述する下カバー取付け部89dよりも後方に位置している。
上縁部88aと、車幅方向外側方に膨らむように形成された外側面89fとの間に、下サイドカバー88の前端部から後端部に亘って延びる稜線89gが形成されている。稜線89gは、下カバー取付け部89dの上方で上に凸となるように屈曲している。
上縁部前部88fは、車幅方向外側に開口する上縁部溝部88hが形成されている。上縁部後部88gは、略平坦とされた部分であり、車幅方向内側に面するとともに直線状に前後に延びる後部端面88jを備える。
前端突出部88bは、上縁部88aの前端部に上方に突出するように設けられている。
前端突出部88bには、上サイドカバー78(図4参照)のボルト挿通穴78g(図4参照)と同じボルト141(図2参照)が通されるボルト挿通穴88kが形成され、上サイドカバー78の前端部下部と前端突出部88bとがボルト141で共締めされる。
上記した前端突出部88b及びボルト挿通穴88kは、下カバー接合部89cを構成する。
ボルト挿通穴88cは、下サイドカバー88の長手方向の中央部の上部に形成され、ボルト142(図2参照)が通される部分である。ボルト挿通穴88cの縁部には、凹部88eが形成されている。凹部88e及びボルト挿通穴88cは、下カバー取付け部89dを構成する。
ラバー取付け部88wは、下サイドカバー88の裏面88dに形成され、後述するラバー部材151(図8(C)参照)が嵌められる。
図7は、下サイドカバー88を示す説明図である。図7(A)は下サイドカバー88の右側面図、図7(B)は下サイドカバー88の平面図である。
図7(A)に示すように、上縁部前部88fは、前端突出部88bの付根部から後方斜め上方に向けて緩やかに且つ上方に凸となるように湾曲しながら下カバー取付け部89dの後方で且つ下カバー取付け部89dの近傍まで延びている。
上縁部溝部88hは、その途中が車幅方向内側の面に設けられた凹部88mを境にして前側の前溝88pと、後側の後溝88qとに分離されている。上縁部前部88fにおける上縁部溝部88hの下面と、上縁部後部88gの上面とは連続している。
下サイドカバー88の下縁部88rは、前端突出部88bの下方から略水平に後方に延びる下縁部前部88sと、下縁部前部88sの後端から後方斜め上方に直線状に延びる中間部下縁部88tと、中間部下縁部88tの後端から上方斜め後方に上に凸となるように湾曲して延びる下縁部後部88uとを備える。
下サイドカバー88の裏面には、前端突出部88bの後方と、ボルト挿通穴88cの下方とにそれぞれ側面視U字形状のラバー取付け部88wがU字の開放側を後方斜め上方に向けるように設けられている。ラバー取付け部88wは、ラバー部材151(図8(C)参照)が取付けられる部分であり、ラバー部材151は、下サイドカバー88の車幅方向内方に位置するマフラ58(図2参照)と対向する位置に設けられる。
図7(B)に示すように、上縁部前部88fは、凹部88mより前側が前後方向に延び、凹部88mより後ろ側が凹部88mから後方斜め車幅方向内方に延びた後に後方に延びている。上縁部後部88gは、上縁部前部88fの後端から後方に延びている。
上縁部後部88gの後端からは、後方斜め外側方に後上縁部88nが延びている。
上縁部後部88g及び後上縁部88nの外側縁を形成する稜線89gは、後方へ向かうにつれて車幅方向外側方に延びている。これにより、保持部63aを構成する上縁部後部88gは、後方に向かうにつれて次第に車幅方向の幅が広くなっている。
下縁部前部88sは、その前端部から後方に延びた後に後方斜め車幅方向外側方に延びている。中間部下縁部88tは、下縁部前部88sの後端から後方斜め車幅方向外側方に延びている。下縁部後部88uは、中間部下縁部88tの後端から後方に車幅方向外側方に凸に湾曲するように延びている。即ち下サイドカバー88の全体が車幅方向外側方に凸に湾曲している。
図8は、下サイドカバー88を説明する説明図である。図8(A)は下サイドカバー88の裏面88d側を示す斜視図、図8(B)は下サイドカバー88の裏面88dに設けられたラバー取付け部88wを示す斜視図、図8(C)はラバー部材151が取付けられたラバー取付け部88wを示す斜視図、図8(D)は図8(C)のD―D断面図である。
図8(A)に示すように、下サイドカバー88の裏面88dには、複数のラバー取付け部88wが一体に形成され、ラバー取付け部88wにラバー部材151が嵌められている。ラバー部材151の内側面151aは、車幅方向内側に面している。
図8(B)に示すように、ラバー取付け部88wは、裏面88dから立ち上げられたU字形状の起立壁88xと、起立壁88xの車幅方向内側の縁に一体に形成されたU字形状の側壁88yと、側壁88yのU字の両端部に車幅方向内側方に突出するように形成された一対のラバー抜け止め凸部88z,88zとを一体に備える。
図8(C)及び図8(D)に示すように、ラバー部材151は、ラバー取付け部88wの側壁88yの内縁部89aに嵌められる環状の嵌合溝151bと、側壁88yよりも裏面88d側に配置される円板状の外側部151cと、側壁88yに対して外側部151cとは反対側に配置される内側部151dとから一体に形成されたラバー製の部品である。なお、符号151eは内側部151dの内側面151aに形成された窪みである。
一対のラバー抜け止め凸部88z,88zの間隔は、ラバー部材151の内側部151dの外径よりも小さく、また、側壁88yから車幅方向内側に突出するため、同じように側壁88yから車幅方向内側に突出する内側部151dが、ラバー取付け部88wから脱落しないように抜け止めすることができる。また、ラバー抜け止め凸部88zは、側壁88yの裏面88d側の面ではなく側壁88yの車幅方向内側の面に形成されるため、下サイドカバー88(図8(A)参照)を型で樹脂成形する際に、型抜きの不都合もなく、ラバー取付け部88wを容易に成形することができる。
ラバー部材151は、運転者がサイドカバー63(図2参照)を左右の脚部で押さえた際に、サイドカバー63が撓んでマフラ58(図2参照)と干渉するのを防止する部品である。
以上に述べたサイドカバー63の組み付け要領を次に説明する。
図9は、サイドカバー63の組み付け要領を説明する説明図である。図9(A)は上サイドカバー78と下サイドカバー88とを合わせる要領を示す作用図、図9(B)はサイドカバー63の仮組状態を示す右側面図、図9(C)は図9(B)のC−C線断面図、図9(D)は図9(B)のD−D線断面図である。
図9(A)において、例えば、上サイドカバー78と下サイドカバー88とを、水平面内で所定の角度(例えば約30°)以上相対回転させた状態で上下に配置する。
そして、下サイドカバー88における上縁部前部88fと上縁部後部88gとで形成される下カバー隅部89bの上に、上サイドカバー78における前側下縁部78dと下方突出部78e(図9(B)参照)とで形成される上カバー隅部78tを重ね合わせる。
次に、上サイドカバー78と下サイドカバー88とをそれぞれの端部が近づくように互いに回転させる。この結果、図9(B)に示すように、上サイドカバー78の下縁部嵌合部78xと下サイドカバー88の上縁部88aとが嵌合し、上サイドカバー78と下サイドカバー88とが仮組される。
図9(A)では、下サイドカバー88を静止させ、上サイドカバー78を矢印でしめすように回転させるように示したが、これに限らず、上サイドカバー78を静止させ、下サイドカバー88を回転させるようにしても良いし、上サイドカバー78及び下サイドカバー88の両方を回転させるようにしても良い。
図9(C)に示すように、下サイドカバー88における上縁部後部88gが、車幅方向外側から上サイドカバー78の後部溝部78qに挿入されている。上縁部後部88g及び後部溝部78qは、保持部63aを構成する。
図9(D)に示すように、上サイドカバー78の突条部78pが、車幅方向外側から下サイドカバー88の上縁部溝部88hに挿入されている。突条部78p及び上縁部溝部88hは、固定部63bを構成する。
図9(B)〜(D)に示すように、サイドカバー63は、接合部63cと、保持部63aとを備える。
接合部63cは、上サイドカバー78の上カバー接合部78uを、下サイドカバー88の下カバー接合部89cの外側方に重ねて形成される。
保持部63aは、下サイドカバー88の上縁部後部88gを、上サイドカバー78の後部溝部78qの外側方に重ねて形成される。
固定部63bは、上サイドカバー78の突条部78pを、下サイドカバー88の上縁部溝部88hに重ねて形成され、接合部63cと同様に、上サイドカバー78側が下サイドカバー88側の外側方から重なり、且つ接合部63cの近傍に位置する。
接合部63cは、図2に示すように、シート17の前後方向の中央部で且つシート17の高さの中央部の点17Aと、運転者用ステップ87の足載せ面の前後方向中央部の点87Aとを結ぶ仮想線190の近傍に設けられる。
図3、図7(B)及び図9(B)において、保持部63aを構成する下サイドカバー88の上縁部後部88gは、上面視で、車両後方に向かうにつれて次第に幅(即ち、後部端面88jと稜線89gとの車幅方向の幅)が広くなるように形成されている。これにより、保持部63aの断面係数が、車両後方に向かうにつれて次第に高くなる、即ち、剛性が高くなる。
図10は、図2の状態からサイドカバー63を外した状態を示す右側面図である。
シートフレーム24は、センターフレーム23から延びるシートフレーム本体155と、シートフレーム本体155の後端部に、シートフレーム本体155を延長するように取付けられた延長フレーム156とから構成される。サブフレーム28の後端部は延長フレーム156の前端部に取付けられる。
延長フレーム156の後端部には、ねじ穴156aが設けられている。リヤフェンダ67の前端部と、上サイドカバー78の後端部とは、ねじ穴56aにねじ込まれたボルト143(図2参照)で延長フレーム156に固定される。
サブフレーム28は、センターフレーム23に取付けられたステー部157と、ステー部157の後端部から延長フレーム156まで延びるサブフレーム本体158とから構成される。
ステー部157には、上サイドカバー78の前端部下部と下サイドカバー88の前端突出部88b(図7(A)参照)とを固定するボルト141がねじ込まれるねじ穴157aと、排気管57の後端部に設けられた排気管ステー58aを固定するボルト159を通すボルト挿通穴(不図示)が形成されている。サブフレーム本体158は、その中間部にマフラ58の上部に取付けられたマフラステー161がボルト162を固定されている。
エンジン35のシリンダ部42の後方であってシートフレーム24及びサブフレーム28の車幅方向内方で、側面視でシートフレーム24、サブフレーム28に重なるように吸気装置54を構成するエアクリーナ装置165が配置されている。
エアクリーナ装置165は、エアクリーナケース166とエアクリーナエレメント167とを備える。エアクリーナケース166には、ボルト挿通穴147cが形成され、ボルト挿通穴147cにボルト142(図2参照)が通されるとともに図示せぬナットにボルト142の先端部がねじ結合されて、下サイドカバー88がエアクリーナケース166に固定される。
図11は、エアクリーナ装置165及びその周辺構成を示す右側面図である。
エアクリーナ装置165は、エアクリーナケース166と、エアクリーナケース166に着脱可能に取付けられたエアクリーナエレメント167とを備える。
エアクリーナケース166は、コネクティングチューブ171の後端部に接続された前ケース172と、前ケース172の後部に取付けられてエアクリーナエレメント167を保持する後ケース173と、エアクリーナケース166の下部を構成する下ケース174とを備える。
コネクティングチューブ171は、接続チューブ176を介してスロットルボディ(不図示)に接続され、スロットルボディは吸気管(不図示)を介してシリンダヘッド53(図2参照)に接続される。
後ケース173には、エアクリーナエレメント167を保持するための針金状の保持金具177が取付けられている。
下ケース174は、前ケース172の下端部に取付けられ、左右一対の側壁174a、左右一対の側部上縁部174bを備える。
側壁174aは、前ケース172の下端部から後方斜め上方に延びてエアクリーナエレメント167の下部を側方から覆っている。左右の側壁174aは、底壁(不図示)で接続され、底壁は、エアクリーナエレメント167を下方から覆っている。側部上縁部174bは、側壁174aの上縁部から更に上方に延びた部分であり、後部にボルト挿通穴174cが開けられている。
エアクリーナエレメント167は、外付けのフィルターであり、エアクリーナエレメント167でろ過された空気が、エアクリーナケース166を含む吸気装置54(図2参照)を通じてエンジン35(図1参照)に供給される。
図10に示したように、側面視で、エアクリーナエレメント167の後方に上サイドカバー78に設けられた導風口78mが指向するため、エアクリーナエレメント167に直接に空気に混じった泥水や土埃が被りにくくなり、エアクリーナエレメント167を汚れにくくすることができる。これにより、エアクリーナエレメント167の清掃等のメンテナンス間隔を延ばすことができる。
図12は、図3の状態からシート17及びサイドカバー63を外した状態を示す平面図である。
左右のシートフレーム24,24の延長フレーム156,156は、車幅方向に延びるクロスフレーム181で接続されている。
延長フレーム156,156の車幅方向外側には、エアクリーナケース166における下ケース174の側部上縁部174bがそれぞれ配置され、側部上縁部174bに外側方に突出するように形成された側方突出部174dにボルト挿通穴174cが開けられている。ボルト挿通穴174cにはボルト142(図2参照)が通され、ボルト142の先端部が、側方突出部174dの車幅方向内側に配置されたナット182にねじ結合される。
ボルト143(図2参照)は、延長フレーム156の車幅方向内側に設けられたナット184にねじ結合される。なお、符号186は左右のシートフレーム24,24間でクロスフレーム181の前方に配置されたバッテリである。
図2、図3及び図12において、ボルト143がねじ込まれるナット184よりもボルト142がねじ込まれるナット182の方が車幅方向外側方に設けられるように、下サイドカバー88の下カバー取付け部89dが、上サイドカバー78の上カバー取付け部78vよりも車幅方向外側方に設けられている。
上記した図1、図9(B)〜(D)に示したように、一方のカバー部材としての上サイドカバー78と、他方のカバー部材としての下サイドカバー88とを有し、上サイドカバー78の端部と下サイドカバー88の端部とを重ねてなるサイドカバー63を備えた鞍乗り型車両としての自動二輪車10であって、サイドカバー63は、上サイドカバー78を下サイドカバー88の外側方に重ねて形成される接合部63cと、下サイドカバー88を上サイドカバー78の外側方に重ねて形成される保持部63aと、を有するとともに、接合部63cと同じ重なり状態に重ねられる固定部63bを接合部63cの近傍に有する。
この構成によれば、接合部63cに生じる接合力を用いて接合部63c近傍の固定部63bを固定するとともに、保持部63aにおいては、接合部63c及び固定部63bによる保持力を利用して、上サイドカバー78を保持することができるため、保持部63aについては、上サイドカバー78及び下サイドカバー88を接合することなく固定できる。
従って、簡易な構造で組付け性を向上させながら、上サイドカバー78と下サイドカバー88とをより高い精度で組み付けることができる。これにより、上サイドカバー78と下サイドカバー88との隙間が出来にくくなり、サイドカバー63の外観性を向上させることができる。
また、接合部63cは、上サイドカバー78及び下サイドカバー88の長手方向一端部に設けられるとともに、保持部63aは、上サイドカバー78及び下サイドカバー88の長手方向他端部に設けられるので、接合される上サイドカバー78及び下サイドカバー88の両端部に接合部63cと保持部63aとが設けられ、上サイドカバー78と下サイドカバー88との接合強度を向上できる。
また、図7(A)及び図9(B)に示したように、下サイドカバー88は、車体に対する取付け部としての下カバー取付け部89dを有するとともに、下サイドカバー88の下カバー取付け部89dは、保持部63aの近傍に設けられるので、サイドカバー63を車体に取付ける力を利用して、サイドカバー63の保持部63aを車体側へ押し付けることができ、上サイドカバー78を保持する保持力を高めることができる。
また、図2、図5、図7(A)及び図12に示したように、上サイドカバー78は、車体に対する取付け部としての上カバー取付け部78vを有し、下サイドカバー88は、車体に対する下カバー取付け部89dを有するとともに、下サイドカバー88の下カバー取付け部89dは、上サイドカバー78の上カバー取付け部78vよりも車幅方向外側に設けられるので、下サイドカバー88を下カバー取付け部89dにて車体に取付ける際、上サイドカバー78の上カバー取付け部78vの締め付け量に伴い生じる移動量を加味して下サイドカバー88の下カバー取付け部89dを締め付けることができるため、上サイドカバー78と下サイドカバー88との間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、図2及び図9(B)に示したように、接合部63cは、シート17とステップとしての運転者用ステップ87とを結ぶ仮想線190の近傍に設けられるので、サイドカバー63における運転者の脚部が接触する部位の接合強度を向上させることができる。
また、図2に示したように、接合部63cの外表面は連続面で構成されるので、運転者の脚部の動きの邪魔にならず、スムーズに乗車姿勢を変えることができる。
また、図3及び図9(B)に示したように、保持部63aは、車両後方に向かうに従い、上面視で幅広に構成されるので、車両後方に向かうに従い、保持部63aの断面係数が高まるため、固定部63bから離間するに従い低下する保持力を補うことができる。
また、図5、図10及び図11に示したように、上サイドカバー78は、導風口78mを有するとともに、導風口78mと連通する車体内部には、エアクリーナエレメント167が設けられ、導風口78mは、エアクリーナエレメント167の後方に指向しているので、導風口78mから取り込まれる空気に混在している泥水や土埃等がエアクリーナエレメント167に掛かるのを抑制できるとともに、エアクリーナエレメント167の後方へ空気を供給することでエアクリーナ装置165の吸引効率を向上させることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
63 サイドカバー
63a 保持部
63b 固定部
63c 接合部
78 上サイドカバー(一方のカバー部材)
78m 導風口
78v 上カバー取付け部(一方のカバー部材の取付け部)
88 下サイドカバー(他方のカバー部材)
89d 下カバー取付け部(他方のカバー部材の取付け部)
167 エアクリーナエレメント

Claims (8)

  1. 一方のカバー部材(78)と、他方のカバー部材(88)とを有し、前記一方のカバー部材(78)の端部と前記他方のカバー部材(88)の端部とを重ねてなるサイドカバー(63)を備えた鞍乗り型車両であって、
    前記サイドカバー(63)は、前記一方のカバー部材(78)を前記他方のカバー部材(88)外側から重ねた接合部(63c)と、前記他方のカバー部材(88)を前記一方のカバー部材(78)外側から嵌合させた保持部(63a)と、前記一方のカバー部材(78)を前記他方のカバー部材(88)に外側から嵌合させた固定部(63b)とを有し、
    前記接合部(63c)及び前記固定部(63b)と、前記保持部(63a)とは、車体組付時に前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)とを上下に重ね合わせて相対回転させる際の回転中心部分に対して反対側に配置され、
    少なくとも前記固定部(63b)では、前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)の各外側面が面一となるように重ねられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記接合部(63c)は、前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向一端部に設けられるとともに、前記保持部(63a)は、車体組付時に前記一方のカバー部材(78)と前記他方のカバー部材(88)とを上下に重ね合わせて相対回転させる際の回転中心部分と、前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向他端部との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記他方のカバー部材(88)は、車体に対する取付け部(89d)を有するとともに、前記他方のカバー部材(88)の前記取付け部(89d)は、前記保持部(63a)に対して前記一方のカバー部材(78)及び前記他方のカバー部材(88)の長手方向一端部側に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記一方のカバー部材(78)は、車体に対する取付け部(78v)を有し、前記他方のカバー部材(88)は、車体に対する取付け部(89d)を有するとともに、前記他方のカバー部材(88)の前記取付け部(89d)は、前記一方のカバー部材(78)の前記取付け部(78v)よりも車幅方向外側に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記接合部(63c)は、シート(17)とステップ(87)とを結ぶ仮想線(190)よりも車体後方に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記接合部(63c)の外表面は連続面で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記保持部(63a)は、車両後方に向かうに従い、上面視で幅広に構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記一方のカバー部材(78)は、導風口(78m)を有するとともに、前記導風口(78m)と連通する車体内部には、エアクリーナエレメント(167)が設けられ、前記導風口(78m)は、前記エアクリーナエレメント(167)の後方に指向していることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両。
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