JPH1159534A - 自動二輪車の車体構造 - Google Patents

自動二輪車の車体構造

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JPH1159534A
JPH1159534A JP9226553A JP22655397A JPH1159534A JP H1159534 A JPH1159534 A JP H1159534A JP 9226553 A JP9226553 A JP 9226553A JP 22655397 A JP22655397 A JP 22655397A JP H1159534 A JPH1159534 A JP H1159534A
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JP
Japan
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cover
upper cover
storage box
seat
motorcycle
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JP9226553A
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English (en)
Inventor
Takashi Taniguchi
貴司 谷口
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体カバーの合わせ精度を向上して見栄えの
悪化を防止できる自動二輪車の車体構造を提供する。 【解決手段】 乗員が着座するシート20下方の左, 右
側方をサイドカバー19で覆うようにした自動二輪車の
車体構造において、上記サイドカバー19をアッパカバ
ー60とアンダカバー61との上下2分割とし、該アン
ダカバー61の後端部61cを上記アッパカバー60の
後端に沿って後側に周り込むように延長形成し、上記ア
ッパカバー60をアンダカバー61より車体外側に膨出
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の車体
構造に関し、特にサイドカバーの合わせ精度の向上に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スクータ型自動二輪車の車体構
造として、図29に車体後方から見た状態を示すよう
に、シート155の下方の左, 右側部をサイドカバー1
50で覆うとともに後部を後面カバー154で覆うよう
にしたものがある。この場合、上記サイドカバー150
を上側カバー151と下側カバー152とに2分割し、
また上記後面カバー154にテールライトユニット15
3を装着したものが一般的である。
【0003】そしてこのような車体構造では、上側カバ
ー151に下側カバー152を接合した後、両カバー1
51,152に後面カバー154を接合する構造、ある
いは上側カバー151に後面カバー154を接合した
後、下側カバー152を両カバー151,154に接合
する構造が採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車体構造では、3つのカバーを接合する構造であ
り、しかも後面カバーは円弧状となっている場合が多い
ことから、さらに各カバー単体の剛性が低いことから各
カバーの合わせ作業が困難であり、カバー間にずれが生
じ易く、見栄えが悪化するという問題がある。
【0005】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、合わせ精度を向上して見栄えの悪化を回避でき
る自動二輪車の車体構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、乗員
が着座するシートの下方周囲をシート下縁から下方に延
びるサイドカバーで覆うようにした自動二輪車の車体構
造において、上記サイドカバーを上記シートの後部に位
置する後面カバーと、左,右側部に位置する左,右サイ
ドカバーとを有するものとし、上記サイドカバーをアッ
パカバーとアンダカバーとに上下2分割し、該アンダカ
バーの後端部を上記アッパカバーの後側に周り込むよう
に該アッパカバーの後上端まで延長形成し、該延長部に
上記後面カバーを連結し、上記アッパカバーをアンダカ
バーより車体外側に膨出させたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、上
記アッパカバーとアンダカバーとが車体外側から取り外
し不能に嵌合結合していることを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記アッパカバーの表面には塗装が施されており、
上記アンダカバーの表面にはシボ加工が施されているこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】本発明に係る車体構造によれば、ア
ンダカバーの後端部をアッパカバーの後端に沿って後側
に周り込むように延長形成したので、後面カバーとの合
わせはアンダカバーだけで済み、それだけ合わせ精度を
向上でき、ずれによる見栄えの悪化を回避できる効果が
ある。また上記アンダカバーの後端部をアッパカバーの
後端上縁まで延長したので、従来にない新規なデザイン
となり、この点から外観の向上を図ることができる。
【0010】上記アッパカバーをアンダカバーより車体
外側に膨出させたので、該アッパカバー単体の剛性を高
めることができ、アンダカバーとの接合剛性を向上する
ことができ、それだけ両カバーの合わせ精度を向上でき
る効果がある。また上記アッパカバーは外側に張り出し
ていることから、アンダーカバーとの合わせに車幅方向
のずれが生じても目立ちにくく、この点からも見栄えの
悪化を回避できる。
【0011】請求項2の発明では、アッパカバーとアン
ダカバーとを車体外側から取り外し不能に嵌合させて結
合し、両カバーを一体化したので、アンダカバーをアッ
パカバー後側に延長した場合の剛性を確保でき、合わせ
精度をさらに向上できるとともに、組付け性を向上でき
る効果がある。
【0012】請求項3の発明では、シボ加工が施された
アンダカバーをアッパカバーの後側に延長したので、該
延長部の分だけ高価な塗装を要するアッパーカバーの面
積を少なくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図28は、本発明
の一実施形態による自動二輪車の車体構造を説明するた
めの図であり、図1はスクータ型自動二輪車の側面図、
図2,図3はフロントカバーの側面図、図4〜図7はそ
れぞれヘッドライト装置を示す断面側面図,正面図,平
面図,斜視図,図8,図9はヘッドライトの防水構造を
示す断面側面図、図10はレッグシールドの斜視図、図
11はフートボードの平面図、図12〜図16はそれぞ
れフートボード組付け構造を示す分解図,平面図,断面
側面図,断面正面図、図17〜図20はそれぞれサイド
カバー構造を示す側面図,背面図,断面正面図、図21
〜図24はそれぞれ収納ボックスの断面正面図,側面
図,平面図,正面図、図25〜図27はそれぞれ潤滑油
タンクの配置構造を示す側面図,平面図,要部側面図、
図28はシートロック機構の概略図である。なお、本実
施形態における左右,前後とはシートに着座した状態で
見た場合の左右,前後の意味である。
【0014】図1において、1はスクータ型自動二輪車
であり、これの車体フレーム2はヘッドパイプ3に後方
に斜め下方に延びる鋼管製メインフレーム4を接続固定
し、該メインフレーム4の後端に後方に斜め上向きに延
びる左, 右一対の鋼管製サイドフレーム5,5を接続固
定した概略構造のものである。このサイドフレーム5,
5間にはスイング式動力ユニット6が上下揺動可能に枢
支されており、該動力ユニット6はエンジン6aの左側
部にVベルトドライブ式無段変速装置を内蔵する伝動ケ
ース6bを一体に接続したもので、該伝動ケース6bの
後端部に後輪7が軸支されている。また伝動ケース6b
と左側のサイドフレーム5との間にはリヤクッションユ
ニット8が介設されている。
【0015】上記ヘッドパイプ3にはステアリングシャ
フト9が回動可能に挿入支持されており、該ステアリン
グシャフト9の上端には操向ハンドル10が固定されて
いる。またステアリングシャフト9の下端にはフロント
フォーク11が固定されており、該フロントフォーク1
1の下端部に前輪12が軸支されている。
【0016】上記車体フレーム2は樹脂製の車体カバー
14により囲まれており、該車体カバー14は以下の構
造となっている。上記ヘッドパイプ3の前側,後側はフ
ロントカバー15,レッグシールド16でそれぞれ覆わ
れており、該レッグシールド16の下端に連続するよう
に低床のフートボード18が配設されている。またフー
トボード18の後部にはサイドカバー19がシート20
の下方周囲を囲むように配設されている。また上記操舵
ハンドル10はハンドルカバー17で囲まれている。
【0017】上記フロントカバー15にはヘッドライト
装置が配設されており、該ヘッドライト装置は、以下の
構造となっている。図2〜図9に示すように、上記フロ
ントカバー15は上側カバー25と下側カバー26との
上,下2分割構造のもので、該両カバー25,26の合
わせラインAは後方上向きに傾斜している。上記上側カ
バー25はヘッドパイプ3に固定された上下一対のブラ
ケット24,24にボルト38,38で取り付けられて
いる。また上側カバー25の下端部にはヘッドライト開
口25aが形成されており、該開口25a内にヘッドラ
イト27が配設されている。
【0018】上記ヘッドライト27は大略碗状に形成さ
れ前端が開口したリフレクタ28の前端開口にレンズ2
9を装着し、該リフレクタ28の後壁部にバルブ30を
着脱可能に装着した構造のものであり、上記レンズ29
は上側カバー25の外表面と略連続面をなしている。ま
た上記リフレクタ28の左, 右側部及び上部にはそれぞ
れ取付け片28cが形成されており、該各取付け片28
cは上側カバー25内に形成されたボス部(不図示)に
ボルト締め固定されている。さらに上記リフレクタ28
の背面には左, 右に略水平に延びる防水板34が形成さ
れており、該防水板34は前輪12から巻き上げられた
泥水等がヘッドライト27の上方に入り込むのを遮蔽す
るためのものである。
【0019】上記リフレクタ28の前端開口の外周縁に
は前方に鉤状に突出する突起28aが一体形成されてお
り、該突起28a内に上記レンズ29の後端外周縁29
aが挿入固定されている。また該外周縁29aには上記
突起28aの前端に当接してレンズの前後方向移動を規
制するストッパ部29bが一体形成されている。
【0020】上記下側カバー26は前端から左, 右側方
に拡がった後、後方斜め下方に湾曲して延びており、該
下側カバー26の内部は大きく開口している。この下側
カバー26の開口26a内には泥水等の上方進入を阻止
するためのフェンダ部26bが階段状に一体形成されて
いる。また下側カバー26の開口26aの後部には前輪
12の後方を覆うインナフェンダ31が配置されてお
り、該インナフェンダ31の上端部は上記ヘッドライト
27のリフレクタ28の底部まで延びている。なお、イ
ンナフェンダ31の上部にはフロントフォーク11との
干渉を回避する逃げ凹部31aが切り欠いて形成されて
いる。
【0021】上記フロントフォーク11の上部には前輪
12の上方を覆うフェンダ板32が配設されており、該
フェンダ板32は上記逃げ凹部31aを覆っている。該
フェンダ板32は大略円板状のもので、左, 右側部にフ
ロントフォーク11の左,右フォーク本体11aが挿通
する凹部32aを切り欠き形成するとともに、後端縁に
下方に屈曲する庇部32bを形成した構造のもので、該
フェンダ板32の前端縁にはラビリンス構造をなす上下
一対のシール部32c,32dが突出形成されている。
このシール部32c,32d間からドライバ等の治具3
3を挿入することによりヘッドライト27のエーミング
調整,バルブ交換が行えるようになっている。
【0022】そして上記下側カバー26の開口26aの
前部内に上記ヘッドライト27のリフレクタ28の下半
部が位置しており、該リフレクタ28の底壁は下方に露
出している。これにより下側カバー26の開口26a
は、該カバー26に一体形成されたフェンダ部26b,
リフレクタ28の底壁,フェンダ板32,及びインナフ
ェンダ31により閉塞されている。
【0023】次に上記ヘッドライト27の防水構造につ
いて説明する。上記下側カバー26の開口26aの前端
縁には前方に開口するコ字状の係合部35と、該係合部
35の左,右両側縁から外方に延びる土手部36と、該
係合部35及び土手部36の後面から後方に略水平に延
びるシール片37とが一体形成されている。
【0024】上記リフレクタ28の底壁には、図8,図
9に示すように、防水壁45が形成されている。この防
水壁45は、上記突起28aの前端から下方に延びる縦
壁41と、該縦壁41の下端部に前方に略水平に延び上
記シール片37の後端部の上面に当接する横壁42と、
該横壁42の下面後端から下方に突出するよう形成され
た遮壁43とからなる構造のもので、該遮壁43とリフ
レクタ28の底壁28dとは補強リブ44により結合さ
れている。また上記横壁42には水抜き孔42aが形成
されており、該水抜き孔42aの上方は上記縦壁41か
ら前方に延びる遮蔽板46により覆われている。
【0025】これにより前輪12から巻き上げられた泥
水等(図8,図9の→印参照)は、1段目の遮壁43に
より遮断され、さらに2段目の横壁42及びシール片3
7により遮断されることとなる。また上記シール片37
と横壁42との隙間から進入した水は水抜き孔42aか
ら排出され、さらにまたシール片37の上面を伝って前
方に進入した水は3段目の係合部35の背面,及び土手
部36により堰き止められることとなる。これによりヘ
ッドライト27内への水の進入を防止でき、また合わせ
ラインAからフロントカバー15の表面に漏れ出るのを
防止でき、水垂れによる外観の悪化を回避できる。また
水抜き孔42aから入り込んだ水は遮蔽板46により遮
断され、ヘッドライト27内に侵入することはない。
【0026】上記上側カバー25の下端縁には三角形状
の位置決め突起40が一体形成されており、該突起40
の上面は上記係合部35の上縁35aに当接している。
また上側カバー25の下縁部は上記土手部36に当接し
ており、これにより上側カバー25と下側カバー26と
の合わせ精度を確保している。
【0027】ここで、上側カバー25の組付け作業にお
いては、図8に示すように、上側カバー25にヘッドラ
イト27を予め組付けておき、該上側カバー25を下側
カバー26に対して斜め上方から組み込み、この際に突
起40を係合部35内に差し込むこととなる。この場
合、遮壁43の突出量を小さく設定したので、上記組み
込みの際に遮壁43がシール片37に干渉して組み込み
不能になることはなく、組付け作業を容易に行うことが
できる。ちなみに、遮壁43を下方に長く延長した場合
には防水効果をより高めることができるものの、組み付
け時にシール片37に引っ掛かり易く、組み付けに手間
がかかることとなる。
【0028】次に本実施形態のフートボード組付け構造
を図10〜図16について説明する。上記レッグシール
ド16は乗員の脚部前方を覆う側面視で大略く字形状の
もので、これの四隅,及び上部中央にはそれぞれ取付け
凹部16d,16eが凹設されており、この四隅の取付
け凹部16dは上記フロントカバー15に、上部中央の
凹部16eはヘッドパイプ3に固定されたブラケット2
3にボルト38により固定されている(図2参照)。
【0029】上記レッグシールド16の車幅方向中央部
には上下方向に延びるトンネル部16aが後方に膨出形
成されており、該トンネル部16a内にヘッドパイプ
3,メインフレーム4が位置している。上記トンネル部
16aの上部にはメインスイッチ取付け用挿入孔16b
が形成されている。またレッグシールド16の下部の
左, 右両端部には足載部の一部を構成するフート部16
c,16cが形成されている。
【0030】上記フートボード18は乗員が脚部を載置
するためのもので略平板状をなし、これの前縁中央部に
は上記トンネル部16aの下縁が接合される凹部18a
が凹設されている。またフートボード18の後縁には後
述するサイドカバー19の前部下縁が接合されるよう大
きく湾曲した円弧部18bが凹設されており、該円弧部
18bにはこれに沿って上方に突出する後壁部49が一
体形成されている。この円弧部18bの左, 右後端部に
は上記サイドカバー19に固定される取付け片18cが
後方に突出形成されており、また左, 右側部には後述す
る収納ボックス70を位置決め支持する支持片18dが
上方に突出形成されている。さらにまた上記フートボー
ド18の四隅にはそれぞれ有底円筒状の車体フレーム取
付け用ボス部50が下方に突出するよう形成されてい
る。
【0031】上記フートボード18の左, 右前端部18
e,18eは斜め上方に湾曲形成されており、該前端部
18eは上記フート部16cの下端に接続されている。
このフート部16cから前端部18eにかけての合わせ
面は連続する曲面となっており、これにより外観の向上
を図っている。また上記各前端部18eの前端には一対
の差込み片51,51が形成されており、該各差込み片
51は前端部18eの前縁から段落ちした後、前方に突
出している。また上記凹部18aの後端縁にも同様の差
込み片51が突出形成されている。
【0032】上記レッグシールド16の下縁にはこれに
続いて下方に段落ちした後車体後方に延びる取付け部5
3が形成されている。この取付け部53の左, 右後端部
には取付け凹部54がさらに段落ち形成されており、該
取付け凹部54は上記フートボード18の前側の左, 右
ボス部50の下面に位置している。このボス部50と取
付け凹部54とはボルト55により車体フレーム2の前
側ブラケット56に共締め固定されている。また上記フ
ートボード18の後側の左, 右ボス部50はボルト55
より車体フレーム2の後側ブラケット59に固定されて
いる。
【0033】上記取付け部53の前端に位置する段落ち
壁52の左, 右両端部及び中央部にはそれぞれ差込み孔
57が形成されており、各差込み孔57に上記フートボ
ード18の差込み片51が挿入されている。そして上記
取付け部53の左,右両側部には前後方向に延びる複数
の補強用のリブ58が車幅方向に間隔をあけて形成され
ており、各リブ58は差込み孔57に連なるように設け
られている。この各リブ58の前端は上記段落ち壁52
と取付け部53との段落ちコーナー部に接続されてお
り、上面は上記フートボード18の下面に当接してい
る。これにより上記リブ58はフートボード18の差込
み片51を上記差込み孔57に差し込む際のガイドとし
て機能しており、かつ乗員の体重等の荷重を支持してい
る。
【0034】次に本実施形態のサイドカバー構造ついて
説明する。図17〜図20に示すように、上記サイドカ
バー19はアッパカバー60とアンダカバー61とから
なる上,下2分割構造のもので、該アッパカバー60の
表面には着色塗装が施されており、アンダカバー61の
表面にはシボ加工が施されている。上記左, 右アッパカ
バー60の前端同士の間にはシート20の下方の前側部
分を覆う前面カバー62が接合されている。この前面カ
バー62の下端は上記フートボード18の後壁部49に
接合されており、上端部62aは車両側方から見て上記
シート20の下縁内に隠れている。
【0035】上記アッパーカバー60はシート20の下
方の左, 右側方部分を覆っており、これの上縁部60a
は側面視でシート20の下縁内に隠れてている。またア
ッパカバー60は車幅方向外側に膨出形成されており、
上記アンダカバー61は上記アッパカバー60の外面よ
り内側に位置するよう配設されている。
【0036】上記アンダカバー61は車体前後方向に延
びる長尺板状に形成されており、これの前半部61aは
フートボード18の下面に沿って前方に延び、上記フロ
ントカバー15の下側カバー26の下端にボルト65に
より接続固定されている。後半部61bはアッパカバー
60の下端に沿って後方に延びている。そして該後半部
61bの後端部61cは上記アッパカバー60の下端縁
から後端縁に沿って後側に周り込むように上方に延びて
おり、該後端部61cの上縁部61dは側面視で上記シ
ート20の下縁内に隠れている。
【0037】上記左, 右のアンダカバー61の後端間に
はテールライトユニット64が装着された後面カバー6
3が配設されている。この後面カバー63の左, 右端縁
は上記後端部61cに接合されており、下端部はボルト
66によりリヤフレーム5のブラケット(不図示)に締
結されている。この後面カバー63とアンダカバー61
の左, 右後端部61cとで上記シート20の下方の後側
部分が覆われている。
【0038】上記アッパカバー60とアンダカバー61
との周縁60c,61dはそれぞれ車幅方向内側に屈曲
形成されており、この内側に折り曲げられた両周縁60
c,61dを重ね合わせることにより車幅方向における
ずれを吸収するようになっている。上記アッパカバー6
0の周縁60cには間隔をあけて下向き突起60bと上
向き突起60dとが形成されており、またアンダカバー
61の周縁61dには係合孔61bを有する係合片61
cが上向きに屈曲形成されている。この係合孔61eに
は上記突起60b,60dが係合しており、これにより
両カバー60,61は外側からの取り外しが不能の嵌め
殺しとなっている。なお上記両周縁部60c,61dの
側部分は車体内側にてボルト67により締結されてい
る。
【0039】上記シート20は底板20a上にクッショ
ン20bを配設し、該クッション20bを表皮20cで
覆った構造のものであり、後述するヒンジ機構により上
下揺動可能に支持されている。上記アッパカバー60内
の上記シート20の下方に位置する部分には樹脂の射出
成形により形成された収納ボックス70が配設されてお
り、該収納ボックス70の上端開口70aは上記シート
20により開閉可能に覆われている。
【0040】上記収納ボックス70は、図21〜図28
に示すように、ヘルメット等が収納可能な容積形状を有
する底の深い壷状のもので、該収納ボックス70の前壁
70c,及び後壁70dによりヘルメットを支持するよ
うになっており、これによりヘルメットがばたつくのを
防止している。上記収納ボックス70の開口縁70bの
下面には上記アッパカバー60の上縁部60aが当接し
ている。また開口縁70bの上面とシート20の底板2
0aとの間は該底板20aに装着されたシール部材72
によりシールされている。
【0041】上記収納ボックス70の前壁70cの下端
部には左, 右一対の固定片73,73が突出形成されて
おり、該各固定片73は左, 右サイドフレーム5に固定
されたブラケット74にボルト75により締結されてい
る。また上記収納ボックス70の後壁70dの上縁部に
は車幅方向に延びるフランジ部76が後方に突出形成さ
れており、該フランジ部76の左,右両端部は上記サイ
ドフレーム5の後端部間に架設された門型ブラケット7
7にボルト78により固定されている。このフランジ部
76はブラケット77の下方から装着されたボルト78
に上方からナットを螺着して締結されている。また上記
フランジ部76の中央部にはシートロック開口76aが
形成されている。
【0042】上記収納ボックス70の左, 右側壁70
e,70eの下端部には下方に開口する矩形箱状の受け
部79が一体形成されており、該受け部79内に上記フ
ートボード18の支持片18dが挿入されている。これ
により収納ボックス70はフートボード18に対して前
後,左右方向に位置決めされている。
【0043】また収納ボックス70の左, 右側壁70e
の上端部には前後一対のボス部80,81が突出形成さ
れている。この前側の各ボス部80には上記前面カバー
62がボルト86により締結されており、後側の各ボス
部81には上記アッパカバー60がボルト87により締
結されている。上記収納ボックス70の下部後方にはバ
ッテリ収納部82が一体形成されている。
【0044】上記収納ボックス70の前壁70cには
左,右一対のヒンジブラケット83,83が前方に突出
形成されている。このヒンジブラケット83の前端部間
にはヒンジ軸84を介してヒンジアーム85の一端が軸
支されており、該ヒンジアーム85の他端は上記シート
20の底板20aの前端部にボルト締め固定されてい
る。これによりシート20は収納ボックス70に上下揺
動可能に支持されている。
【0045】また上記シート20には、図28に示すよ
うに、シートロック機構が配設されている。これはシー
ト底板20aの後端部に大略U字状のロック部材100
をボルト締め固定し、門型ブラケット77の下面にロッ
クシリンダ101を一対のボルト102,102により
締結固定した構造となっている。そして上記門型ブラケ
ット77には上記収納ボックス70のフランジ部76の
ロック開口76aに連通する孔77aが形成されてい
る。
【0046】そして上記収納ボックス70の左, 右側壁
70e,70eには膨出部88が形成されている。この
膨出部88は開口縁70bの下部近傍から上記アッパカ
バー60内に入り込むように車幅方向外側に拡がってお
り、該アッパカバー60の内面に沿って下方及び前後方
向に延びている。上記膨出部88は開口縁70bより外
側に出っ張っており、これによりボックス容量の増大を
図っている。また上記収納ボックス70は後輪7上方の
アッパカバー60内空間を略閉塞している。
【0047】次に本実施形態の燃料タンク及び潤滑油タ
ンクの配置構造を主として図25〜図27に基づいて説
明する。上記シート20下方の収納ボックス70の後側
には燃料タンク90が配置されており、該燃料タンク9
0の給油口90aはシート20により覆われている。こ
の燃料タンク90は前半部と後半部とをフランジ部91
で結合したものであり、該フランジ部91は上記門型ブ
ラケット77,及びリヤフレーム5の後端ブラケット9
2に取付け固定されている。
【0048】そして上記シート20下方の収納ボックス
70の前側、即ち、収納ボックス70の前壁70cと前
面カバー62との間には潤滑油タンク95が配置されて
おり、該潤滑油タンク95の注油口95aは上記シート
20により覆われている。この潤滑油タンク95のタン
ク本体95bは収納ボックス70の前壁70cに沿って
下方に延び、さらに底壁70fの下面に沿って後方に延
びる側面視で大略L字状に形成されている。
【0049】上記タンク本体95bの前面の上部には円
弧状の係合凹部96が凹設されており、該係合凹部96
は上記ヒンジ軸84に係合している。また上記タンク本
体95bの下面にはグロメット97が装着されており、
該グロメット97はサイドフレーム5に固着された支持
板98に嵌入している。これにより上記潤滑油タンク9
5の上部はヒンジ軸84により、下部はサイドフレーム
5により支持されている。
【0050】上記注油口95aはヒンジブラケット8
3,83間に上方を臨むように配置されており、上記ヒ
ンジ軸84より上方に位置している。また該注油口95
aは上記収納ボックス70の開口縁70bの前端部より
若干下方に位置し、かつ斜め前方に傾いている。
【0051】また上記前面カバー62の上縁部62bに
は切り欠きが形成されており、該切り欠きから上記注油
口95aは上縁部62bより上方に突出している。また
上記上縁部62bにはヒンジアーム85が回動したとき
干渉するのを回避するための縦溝62cが形成されてお
り、ヒンジアーム85はこの縦溝62cを挿通してい
る。これによりシート20は上方回動時に前面カバー6
2の前側に位置することとなり、注油口95a周辺は大
きく開放される。
【0052】次に本実施形態の車体カバー組付け構造に
ついて説明する。図11,図15,図16に示すよう
に、上記フートボード18の各ボス部50の底壁にはボ
ルト孔50a〜50dが形成されており、該各ボルト孔
50a〜50dに挿入されたボルト55により車体フレ
ーム2に固定されている。
【0053】ここで上記各ボルト孔50a〜50dのう
ち後左側のボルト孔50aはボルト径より僅かに大きく
設定されており、該ボルト孔50aが車体フレーム2へ
の位置決め孔となっている。また後右側のボルト孔50
bは車幅方向に延びる横長孔に形成されており、これに
より前後方向位置のみ規制され左右方向位置は調整可能
となっている。さらに前側の両ボルト孔50c,50d
はボルト55より大径になっており、これにより前後,
左右方向の位置が調整可能となっている。
【0054】そして上記フートボード18は車体フレー
ム2に位置決め固定されており、該フートボード18を
基準として、上述のフロントカバー15,レッグシール
ド16,サイドカバー19,及び収納ボックス70等の
各パーツが順次取付けられている。ここで、各パーツの
取付け用ボルト孔は何れも前後,左右に調整可能の大
径,あるいは長孔に形成されている。以下、各パーツの
組付け手順について説明する。
【0055】上記車体フレーム2に位置決め固定された
フートボード18の各支持片18dに収納ボックス70
の受け部79を嵌装し、これにより収納ボックス70は
前後,左右方向に位置決めされる。この状態で収納ボッ
クス70の固定部73をサイドフレーム5にボルト75
により固定する。この固定部73のボルト孔73aは前
後方向位置を調整可能の長孔に形成されている(図2
2,図24参照)。上記収納ボックス70のフランジ部
76を門型ブラケット77にボルト78により固定す
る。このフランジ部76の左, 右ボルト孔76b,76
cはそれぞれ前後,左右方向位置が調整可能の長孔に形
成されている(図23,図26,図28参照)。
【0056】次に上記フートボード18の後壁部49に
前面カバー62を接合するとともに、該前面カバー62
を収納ボックス70の前側左, 右のボス部80にボルト
86により固定する。次いで、アッパカバー60とアン
ダカバー61とを予め接合し、このセットした両カバー
60,61を前面カバー62及びフートボード18に接
合し、アッパカバー60を収納ボックス70のボス部8
1にボルト87により固定し、アンダカバー61をフー
トボード18の取付け片18cにボルト締め固定する
(図17参照)。上記各ボルト孔は何れも調整可能とな
っている。
【0057】シートロック機構を組付けるには、上述の
ように収納ボックス70にシート20を装着するととも
にロック部材100を取付ける。そしてロックシリンダ
101を門型ブラケット77の下面に配置し、ボルト1
02を緩く締め付けることにより該ロックシリンダ10
を移動可能にしておく。そしてシート20を閉位置回動
させることにより該ロックシリンダ101にロック部材
100を係合させる。この状態でロックシリンダ101
を門型ブラケット77にボルト102で固定する。この
門型ブラケット77のボルト孔77bは前後,左右に調
整可能の大径に形成されており、ロック機構の位置合わ
せを精度良くかつ容易に行うことができる(図28参
照)。
【0058】上記レッグシールド16はこれの差込み孔
57にフートボード18の差込み片51を嵌挿し、この
状態でフートボード18をレッグシールド16とともに
車体フレーム2に共締め固定する(図12〜図14参
照)。
【0059】次いでレッグシールド16にフロントカバ
ー15の下側カバー26を接合し、両者16,26をボ
ルト39により固定するとともに、ヘッドパイプ3のブ
ラケット23にボルト38で締め付け固定する。最後に
上側カバー25を下側カバー26に対して斜め上方から
挿入して接合し、該上側カバー25をボルト38により
ブラケット24に固定する(図2,図8参照)。上記フ
ロントカバー15,レッグシールド16の各ボルト孔は
調整可能となっている。
【0060】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態のヘッドライト装置によれば、フロント
カバー15を上,下に2分割し、上側カバー25の下端
部にヘッドライト27を配置し、該ヘッドライト27の
リフレクタ28の下半部を下側カバー26内に位置さ
せ、該リフレクタ26の底壁により下側カバー26の開
口26aの前部を閉塞したので、該ヘッドライト27が
インナフェンダの一部として機能し、前輪12から巻き
上げられた水がフロントカバー内に侵入するのを防止で
きる。そしてこのようにヘッドライトの底部をインナフ
ェンダの一部に兼用したので、ヘッドライトとインナフ
ェンダとの干渉の問題がなくなり、ヘッドライトをフロ
ントカバー15の下端近傍に配置する等、ヘッドライト
27のレイアウト上の自由度を向上でき、新規なデザイ
ンによる意匠効果を高めることができる。
【0061】また上記リフレクタ28の底壁をインナフ
ェンダの一部として兼用した分だけ、該インナフェンダ
31を小型化でき、それだけコストを低減できる。
【0062】上記リフレクタ28の底壁を下側カバー2
6の下方に露出させたので、下側カバー26の下方から
ヘッドライト27のエーミング調整,バルブ交換を行う
ことができ、メンテナンス作業性を向上できる。
【0063】本実施形態のフートボード組付け構造によ
れば、レッグシールド16の取付け部53の差込み穴5
7に対応する部分に前後方向に延びる補強用のリブ58
を形成し、該リブ58の上面をフートボード18の下面
に当接させたので、上記リブ58がフートボード18の
組付けにおいてガイドとして機能することとなり、該リ
ブ58の上面にフートボード18の下面を当接させた状
態で押し込むだけで差込み片51を上記差込み穴57に
挿入でき、従来の上下,左右方向の位置合わせをしなが
ら挿入する作業に比べて組付けを簡単にでき、作業性を
向上できる。
【0064】上記補強用リブ58を段落ち壁52と取付
け部53とのコーナー部から後方に延設したので、フー
トボード18の前端部18eを斜め上方に延長形成する
場合に生じ易い組付け性の悪化や取付け剛性の低下を防
止でき、レッグシールド16とフートボード18との合
わせ面を連続する曲面とすることができ、外観の向上を
図ることができる。ちなみに、前端部16cを曲面状に
延長形成した場合には、それだけレッグシールド16の
段落ち壁52が下方に深くなり、また取付け部53が後
方に長くなることから、組付け性,取付け剛性が悪化す
るという問題が生じる。
【0065】また上記リブ58の上面をフートボード1
8の下面に当接させたので、乗員の体重等の荷重に対す
る強度を向上でき、フートボード18のたるみや変形を
防止できる。
【0066】本実施形態のサイドカバー構造によれば、
アンダカバー61の後端部61cをアッパカバー60の
後端縁に沿って後側に周り込むように延長形成したの
で、後面カバー63に対する合わせ部材がアンダーカバ
ー61だけで済み、従来の3つのカバーを合わせるよう
にした場合に比べて合わせ精度,及び組付け性を向上で
きる。またアンダカバー61の後端部61cを車体下部
から上部に立ち上がるように形成したので、新規なデザ
インによる外観の向上を図ることができる。さらにシボ
加工を施したアンダカバー61をアッパカバー60の後
側まで延長したので、アッパカバー60の塗装面積を少
なくすることができ、塗装に比べてシボ加工が低コスト
であることから部品コストを低減できる。
【0067】本実施形態では、アッパカバー60をアン
ダカバー61より車体外側に膨出させ、両カバー60,
61の合わせ部を構成する周縁60c,61dを車幅方
向内側に折り曲げ、該折り曲げ部を上下に重ねるように
したので、該合わせ部が車幅方向に多少ずれてもほとん
ど目立つことはなく、合わせ誤差による外観の悪化を回
避できる。
【0068】また上記アッパカバー60を車幅方向外側
に膨出させたので、該アッパカバー全体の剛性を高める
ことができ、よってアンダカバー61との接合剛性を向
上できる。これによりアンダカバー61を車体前端部か
ら後端部に渡る長尺に構成することが可能となり、部品
点数を削減できるとともに、組み付け工数を低減でき
る。また上記アッパカバー60とアンダカバー61とを
嵌め殺しで予め一体化し、車体に組み付けるようにした
ので、長尺のアンダカバー61の合わせ精度を確保でき
るとともに、着脱作業を2部品別々に車体に組み付ける
よりも容易に行うことができる。
【0069】本実施形態の収納ボックスによれば、該収
納ボックス70の側壁70eに膨出部88を形成し、該
膨出部88をアッパカバー60の膨出部内に入り込むよ
うに配置したので、アッパカバー60内のデッドスペー
スを有効利用してボックス容量を増大できる。
【0070】また膨出部88を形成したので、これの空
間を利用してヘルメット等の大型物品を車体側方に傾け
ることにより容易に出し入れすることができ、従来のよ
うにヘルメット等を真上に持ち上げる場合に比べて出し
入れが簡単になる。
【0071】上記膨出部88を開口縁70bより外側に
膨出させたので、開口70aの面積はそのままであり、
従ってシート20を幅広にする必要がなく、乗車感を悪
化させることはない。また上記膨出部88を形成したこ
とにより、収納ボックス70の側壁70e内は凹状に湾
曲していることから、収納物のばたつきによる異音を側
壁が平坦面である場合に比べて抑制できる。さらに左,
右側壁70eにのみ膨出部88を形成したので、前,後
壁70c,70dでヘルメットを支持でき、ヘルメット
のばたつきも抑制できる。そして前後壁70c,70d
は膨出させていないので、収納ボックス70の前側,後
側空間が狭くなることはなく、該前,後側空間にそれぞ
れ配置した潤滑油タンク95,燃料タンク90の容量を
確保できる。
【0072】本実施形態では、上記膨出部88がアッパ
カバー60内に入り込んでいるので、アッパカバー60
内面と収納ボックス70外面との間の空間が狭くなるこ
ととなる。これにより後輪7から巻き上げられた泥水等
が収納ボックス70の開口縁70bに至るのを阻止で
き、結果的に収納ボックスのシール性を向上できる。ま
た上記膨出部88が補強ビードとして機能することか
ら、ボックス全体の剛性を高めることができ、シート2
0の支持剛性を向上できる。
【0073】本実施形態の潤滑油タンク配置構造では、
潤滑油タンク95を前面カバー62と収納ボックス70
の前壁70cとの間に配置し、注油口95aをヒンジブ
ラケット83間に位置させたので、該ボックス70と前
面カバー62との間に形成されたデッドスペースを有効
利用して潤滑油タンク95を配置できる。これにより潤
滑油タンク95及び燃料タンク90をシート下方に配置
でき、従来の車体カバーの側面下部にリッドを配置する
場合に比べて注油作業を容易に行うことができるととも
に、コストを低減できる。またデッドスペースに潤滑油
タンク95を配置したので、シート20の前後長さが大
きくなったり、燃料タンク90の容量が小さくなったり
することもない。
【0074】上記注油口95aを収納ボックス70の開
口縁70bより下方に位置させ、かつ斜め前方に傾けた
ので、注油口95aは開口縁70bより下方前側に離れ
て位置することとなり、給油中にオイルが溢れても収納
ボックス70内に入り込むことはない。
【0075】また前面カバー62の上縁部62bを注油
口95aより下方に位置するように切り欠き形成すると
ともに、ヒンジ軸84を注油口95aの下方に位置さ
せ、さらにシート20をヒンジアーム85により前面カ
バー62の前側に位置するように回動させたので、注油
口95a周辺には大きく開放した空間が形成されること
となり、給油作業をさらに容易に行うことができる。
【0076】上記潤滑油タンク95のタンク本体95b
を収納ボックス70の前壁70cから底壁70fにかけ
て大略L字状に形成したので、シート20の大型化,サ
イドカバー19の大型化を招くことなくタンク容量を増
大できる。
【0077】またタンク本体95bの上部にヒンジ軸8
4に係合する係合凹部96を凹設したので、該ヒンジ軸
84を潤滑油タンク95の取付けに利用でき、別部品を
用いて取付けを行う場合のコスト上昇を回避できるとと
もに、取付けスペースの拡大を回避できる。
【0078】本実施形態の車体カバー組付け構造によれ
ば、フートボード18の位置決め用ボルト孔50aをボ
ルト55により車体フレーム2に固定し、該フートボー
ド18を基準として車体カバー14の各パーツを組付け
たので、従来の複数箇所の基準を設けた場合には基準間
のずれを吸収するために各パーツ間に必要とされていた
隙間を不要に又は小さくでき、合わせ精度を向上でき、
ずれによる外観の悪化を防止できる。
【0079】また上記フートボード18に収納ボックス
70を固定し、該収納ボックス70にサイドカバー19
を調整可能に組付けたので、サイドカバー19を車体フ
レーム2から独立して収納ボックス70に取付けること
が可能となり、この点からも合わせ精度を向上できると
ともに、組付け性を向上できる。
【0080】上記収納ボックス70にシート20を取り
付け、該シート20に取り付けたロック部材100を基
準としてロックシリンダ101を門型ブラケット77に
固定したので、上記フートボード18を基準として収納
ボックス70を固定する場合の、シート20とロックシ
リンダ101との位置合わせを精度よく確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスクータ型自動二輪
車の側面図である。
【図2】上記自動二輪車のフロントカバーの側面図であ
る。
【図3】上記フロントカバーの下側カバーの側面図であ
る。
【図4】上記自動二輪車のヘッドライト装置を示す断面
側面図である。
【図5】上記ヘッドライト装置の正面図である。
【図6】上記ヘッドライト装置の平面図である。
【図7】上記ヘッドライト装置の下方から見た斜視図で
ある。
【図8】上記ヘッドライトの防水構造を示す断面側面図
である。
【図9】上記防水構造の断面側面図である。
【図10】上記自動二輪車のレッグシールドの斜視図で
ある。
【図11】上記自動二輪車のフートボードの平面図であ
る。
【図12】上記自動二輪車の足載せ構造を示す分解図で
ある。
【図13】上記足載せ構造の平面図である。
【図14】上記足載せ構造の断面側面図である(図13
のXVI- XVI線断面図)。
【図15】上記フートボードの断面正面図である(図1
1のXIV- XIV線断面図)。
【図16】上記フートボードの断面正面図である(図1
1のXV- XV線断面図)。
【図17】上記自動二輪車のサイドカバー構造を示す側
面図である。
【図18】上記サイドカバーの背面図である。
【図19】上記サイドカバーの断面図である(図17の
XIX-XIX 線断面図) 。
【図20】上記サイドカバーの断面図である(図17の
XX-XX 線断面図) 。
【図21】上記自動二輪車の収納ボックスの断面正面図
である。
【図22】上記収納ボックスの側面図である。
【図23】上記収納ボックスの平面図である。
【図24】上記収納ボックスの正面図である。
【図25】上記自動二輪車の潤滑油タンク配置構造を示
す側面図である。
【図26】上記潤滑油タンク配置構造の平面図である。
【図27】上記潤滑油タンク配置構造の要部側面図であ
る。
【図28】上記自動二輪車のシートロック機構の概略断
面図である。
【図29】従来の一般的な車体構造を示す図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車 19 サイドカバー 20 シート 60 アッパカバー 61 アンダカバー 61c 後端部 63 後面カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員が着座するシートの下方周囲をシー
    ト下縁から下方に延びるサイドカバーで覆うようにした
    自動二輪車の車体構造において、上記サイドカバーを上
    記シートの後部に位置する後面カバーと、左,右側部に
    位置する左,右サイドカバーとを有するものとし、上記
    サイドカバーをアッパカバーとアンダカバーとに上下2
    分割し、該アンダカバーの後端部を上記アッパカバーの
    後側に周り込むように該アッパカバーの後上端まで延長
    形成し、該延長部に上記後面カバーを連結し、上記アッ
    パカバーをアンダカバーより車体外側に膨出させたこと
    を特徴とする自動二輪車の車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記アッパカバーと
    アンダカバーとが車体外側から取り外し不能に嵌合結合
    していることを特徴とする自動二輪車の車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記アッパカ
    バーの表面には塗装が施されており、上記アンダカバー
    の表面にはシボ加工が施されていることを特徴とする自
    動二輪車の車体構造。
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