JP5302805B2 - 傾斜センサ配置構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体の傾斜を検出する傾斜センサの配置構造に関する。
従来、上記傾斜センサ配置構造において、車体フレームにおけるヘッドパイプから車両後方に延出するフレーム部材上に燃料タンクを配置し、該燃料タンク支持用に車体フレームに設けた左右一対の支持ブラケット間に傾斜センサを配置することで、該傾斜センサを車体中心線上に配置して車両の傾斜を高精度に検出できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−93537号公報
ところで、上記従来の構成においては、燃料タンク等の部品を支持する左右の支持ブラケット間に傾斜センサを配置することで、該ブラケット間にこれらに支持される燃料タンク等の部品を配置しようとしても、その配置や形状に傾斜センサを避けるための制約を受けることがあった。
そこでこの発明は、車体の傾斜を検出する傾斜センサの配置構造において、車体中心線上に傾斜センサを配置した上で他の機能部品の配置や形状への影響を抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(例えば実施例のヘッドパイプ6)から斜め下後方に延出するメインフレーム(例えば実施例のメインフレーム8)と、前端が前記メインフレームの途中に接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第一リヤフレーム(例えば実施例の第一リヤフレーム21)と、前端が前記第一リヤフレームとメインフレームとが接続される位置よりも後方で前記メインフレームに接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第二リヤフレーム(例えば実施例の第二リヤフレーム22)とを有する車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム5)を備え、かつ車体の傾斜を検出する傾斜センサ(例えば実施例の傾斜センサ52)を備える鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造において、前記傾斜センサは、上面視において前記メインフレームと重なるように配置されるとともに、左右一対の前記第一リヤフレーム及び前記第二リヤフレームの間に配置され、かつ側面視において前記メインフレームの上方に配置され、前記傾斜センサを、車体中心線(例えば実施例の車体中心線CL)上でかつ、前記メインフレーム、前記第一リヤフレーム及び前記第二リヤフレームで囲まれる空間(例えば実施例の空間51)に配置したことを特徴とする。
なお、上記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず三輪(前一輪、後二輪の他に前二輪、後一輪の車両も含む)又は四輪の車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記空間の周囲において前記第一リヤフレームは前記第二リヤフレームの上方に位置し、前記第一リヤフレームの下方に前記傾斜センサが配置されると共に、前記第一リヤフレームの上方に燃料タンク(例えば実施例の燃料タンク42)が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記空間の周囲において前記第一リヤフレームは前記第二リヤフレームの上方に位置し、前記第一リヤフレームの下方に前記傾斜センサが配置されると共に、前記第一リヤフレームの上方に物品収納ボックス(例えば実施例の物品収納ボックス142)が配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記燃料タンクの上方にシート(例えば実施例のシート9)が配設され、該シート及び燃料タンクの前方には乗員の脚部を通過させる跨ぎ空間(例えば実施例の跨ぎ空間M)が設けられ、前記燃料タンクは前記第一リヤフレームから上方に突出する左右のブラケット(例えば実施例の前タンクブラケット25)に支持され、これら左右ブラケットよりも後方に前記傾斜センサが配置されると共に、該傾斜センサの前方で前記左右ブラケットの間にバッテリ(例えば実施例のバッテリ41)が配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記傾斜センサの前方及び側方に前記燃料タンクの周囲を覆うカバー(例えば実施例の後部車体カバー37)が配置されると共に、前記傾斜センサの後方にはリヤフェンダ(例えば実施例の前部リヤフェンダ39)が配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車体フレームのフレーム部材で囲まれてできるデッドスペースを有効利用して、傾斜センサを車体中心線上に配置することができ、他の機能部品の配置や形状への影響を抑えることができる。また、傾斜センサを車体略中央に配置することで、車体の傾斜を良好にセンシングできる。さらに、傾斜センサをフレーム部材で囲まれた空間に配置することで、該傾斜センサを車体フレームにより保護することができる。
請求項2に記載した発明によれば、メインフレーム、第一リヤフレーム及び第二リヤフレームで囲まれた空間に傾斜センサを配置することで、第二リヤフレームよりも上方に位置する第一リヤフレームの上方に広い空間を確保でき、容量の大きい燃料タンクを設けることができる。また、燃料タンクによって傾斜センサへ上方から水等がかかり難くすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、メインフレーム、第一リヤフレーム及び第二リヤフレームで囲まれた空間に傾斜センサを配置することで、第二リヤフレームよりも上方に位置する第一リヤフレームの上方に広い空間を確保でき、容量の大きい物品収納ボックスを設けることができる。また、物品収納ボックスによって傾斜センサへ上方から水等がかかり難くすることができる。
請求項4に記載した発明によれば、跨ぎ空間の後方において第一リヤフレームに燃料タンクを支持すると共に、燃料タンク支持用のブラケットの後方に傾斜センサを配置し、燃料タンク支持用の左右ブラケット間にバッテリを配置することで、跨ぎ空間を狭めることなく重量物であるバッテリを車体中心付近に配置することができる。また、傾斜センサがバッテリの後方に位置することで、バッテリによって傾斜センサを前方から保護することができる。
請求項5に記載した発明によれば、傾斜センサが車体フレームだけではなくカバー類にも囲まれることとなり、傾斜センサに泥等が付着することを防止することができる。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の外装部品を取り外した状態の左側面図である。 上記自動二輪車の車体後部の左側面図である。 上記自動二輪車の要部の左側面図である。 上記自動二輪車の要部の上面図である。 上記自動二輪車の要部の後面図である。 上記自動二輪車の要部の斜め右後方から見た斜視図である。 上記自動二輪車の変形例を示す図2に相当する左側面図である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1,2に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ボトムブリッジ4aを介してステアリングステム4に連結され、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4の上部には、前輪転舵用のバーハンドル7が取り付けられる。
車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合してなり、ヘッドパイプ6から斜め下後方に向けて一本のメインフレーム8を延ばすと共に、ヘッドパイプ6と乗員着座用のシート9との間を低部として跨り易さを向上させた所謂アンダーボーン型とされる。以下、ヘッドパイプ6とシート9との間に形成された凹状の空間を跨ぎ空間Mという。乗員(運転者)は、その脚部が前記跨ぎ空間Mを通過することで容易に自動二輪車1を乗降可能である。なお、メインフレーム8は、その前後中間部が下方に凸となるように緩やかに湾曲し、前記跨ぎ空間Mを広げている。
図3,4,6,7を併せて参照し、メインフレーム8の後部両側には、左右ピボットプレート11の上縁部が接合される。左右ピボットプレート11の後縁部間は、リヤプレート12を介して一体に連結される。左右ピボットプレート11の上下中間部には、これらを左右に貫通するピボットパイプ13の両側部が接合される。ピボットパイプ13の両側方には、スイングアーム14の前端部に設けられた左右の円筒部材14bが配置される。ピボットパイプ13及び左右円筒部材14bは左右方向(車幅方向)に沿うもので、これらを左右に貫通するピボット軸15を介して、スイングアーム14の前端部が左右ピボットプレート11に上下揺動可能に枢支される。
スイングアーム14は、その左右アーム14aの後端部に後輪17を回動可能に軸支する。左右アーム14aの後端部上側には、左右リヤクッション18の下端部がそれぞれ連結される。左右リヤクッション18の上端部は、メインフレーム8の後方に連なるリヤフレーム19の後部両側にそれぞれ連結される。
リヤフレーム19は、メインフレーム8の後端部両側から斜め上後方に延びた後に略水平に屈曲して後方に延びる左右第二リヤフレーム22と、メインフレーム8の後端部の上方を通り該メインフレーム8の後部(途中、中間部)と左右第二リヤフレーム22の前部とに渡る筋交い状の左右第一リヤフレーム21とを有してなる。左右第一リヤフレーム21の前端部は、左右第二リヤフレーム22の前端部よりも前方においてメインフレーム8の側面に接合される。
図5を併せて参照し、左右第二リヤフレーム22は、その上面視において、メインフレーム8の後端部両側から左右外側に広がるように延びると共に後方に湾曲し、互いに略平行となって後方へ延びた後、その後端部が左右内側に湾曲して互いに接合される。左右第二リヤフレーム22の側面視での湾曲形状の内周側(下側)には、それぞれガセット22dが接合される。左右第二リヤフレーム22の側面視での湾曲部22aの直ぐ後方には、これらの間に渡るリヤクロスメンバ23が渡設される。以下、第二リヤフレーム22における湾曲部22aよりも前方の部位を前傾斜部22b、湾曲部22aよりも後方の部位を後水平部22cということがある。
リヤクロスメンバ23は左右方向に沿うもので、その左右両側はそれぞれ左右第二リヤフレーム22を貫通して左右外側に突出し、該突出端部には左右リヤクッション18の上端部を連結するクッション支持軸24がそれぞれ突設される。
左右第一リヤフレーム21は、その上面視において、メインフレーム8の後部両側から左右外側に広がるように延びると共に後方に湾曲し、互いに略平行となって後方へ延びた後、その後端部が左右第二リヤフレーム22の前部上面に接合される。左右第一リヤフレーム21の後端部には、第二リヤフレーム22の外面に沿うように断面半円状に扁平加工された圧潰部21aが設けられる。
左右第一リヤフレーム21は、左右第二リヤフレーム22の前傾斜部22bよりも側面視での傾斜を緩やかにして設けられる。また、左右第一リヤフレーム21の側面視において、その前後中間部は下方に凸となるように緩やかに湾曲する。以下、この湾曲部を左右第一リヤフレーム21の中間湾曲部21bということがある。
図2を参照し、メインフレーム8の下方には、自動二輪車1の原動機であるエンジン31が搭載される。エンジン31は、クランク回転軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせた空冷四ストローク単気筒エンジンであり、そのクランクケース32の前端部から車両前方に向けてシリンダ33を略水平に突出させた基本構成を有する。エンジン31は、クランクケース32の後端部の上下がピボットプレート11に締結固定されると共に、クランクケース32の上端部がエンジンハンガ29を介してメインフレーム8に締結固定されることで、車体フレーム5に固定的に支持される。
シリンダ33(シリンダヘッド)の上方にはスロットルボディ34が接続され、該スロットルボディ34の上方にはエアクリーナボックス34aが接続される。一方、シリンダ33(シリンダヘッド)の下方には排気管35が延出し、該排気管35が後方に湾曲して延びて、車体後部の下部右側に配設されたサイレンサ35aに接続される。自動二輪車1は、エンジン31の吸気系(燃料供給系)に電子制御式の燃料噴射装置を採用しており、各種車両情報に基づき不図示のインジェクタからの燃料噴射を制御する。
図1を参照し、車体フレーム5の前部、エンジン31のシリンダ33及び吸気系部品等は、合成樹脂を主になる前部車体カバー36により覆われる。前部車体カバー36は、ヘッドパイプ6周りを前方から覆うフロントトップカバー36aと、ヘッドパイプ6周りを後方から覆うと共にメインフレーム8の前部周りを上方から跨ぐように覆うメインフレームカバー36bと、該メインフレームカバー36bの前縁部から左右外側に張り出すように設けられて運転者の脚部を前方から覆う左右レッグシールド36cとを有する。
一方、メインフレーム8の後部及びリヤフレーム19の前部、並びにバッテリ41等の各種電装部品及び燃料タンク42等は、同じく合成樹脂を主になる後部車体カバー37により覆われる。後部車体カバー37の前端部は、メインフレームカバー36bの後端部に連なるように設けられる。後部車体カバー37の後端部はリヤクッション18近傍で終端し、該後部車体カバー37の後方には後部リヤフェンダ38が連なるように設けられる。
図3を併せて参照し、後部車体カバー37の後部内側には前部リヤフェンダ39が配設され、該前部リヤフェンダ39の後端部が後部リヤフェンダ38の前端部に接続される。
各リヤフェンダ38,39は合成樹脂を主になり、これら各リヤフェンダ38,39が互いに連続的に接続されることで、自動二輪車1の後輪17の上部をその周方向に沿うように覆うリヤフェンダ38Aが構成される。
後部車体カバー37の上縁部37aは、燃料タンク42の上面部42を上方に露出させる開口37bを形成し、該後部車体カバー37の上縁部37aが燃料タンク42の上面部42と共にシート9の底板9aを支持する。後部車体カバー37の前部は、前記跨ぎ空間Mを広げるべく側面視で斜め下後方に凸の湾曲状に形成される。後部車体カバー37の内側には、バッテリ41を含む各種電装部品が配設される。左右第二リヤフレーム22の後部は後部車体カバー37の後方に延出し、該左右第二リヤフレーム22の後部上に荷台43が支持される。
図4を参照し、左右第一リヤフレーム21の中間湾曲部21bの上方には、シート9下に配設された燃料タンク42の前部を支持する前タンクブラケット25が突設される。また、左右第一リヤフレーム21よりも上方であって左右第二リヤフレーム22の湾曲部22aの直ぐ前方の部位の上方には、燃料タンク42の後端部を支持する後タンクブラケット26が突設される。
燃料タンク42は、例えば鋼板を上方に凸の膨出形状に形成してなる上半体42bと、同じく鋼板を下方に凸の膨出形状に成形してなる下半体42cとを、略水平な接合フランジ42dにて互いに一体に接合することで、中空モナカ構造のタンク本体42eを形成する。タンク本体42eの前部上側には給油口42f及びタンクキャップ42gが配設され、タンク本体42eの下部内側には燃料ポンプ42hが配設される。なお、タンク本体42eが合成樹脂等の他の材料からなるものであってもよい。
燃料タンク42の下部両側には、下方に突出する左右タンクステー44がそれぞれ設けられる。左右タンクステー44は左右方向に略直交する平板状をなし、この左右タンクステー44の下端部が前記前タンクブラケット25の上端部に左右外側から当接して締結固定される。一方、前記後タンクブラケット26には、燃料タンク42の接合フランジ42dの後端部両側が上方から当接して締結固定される。これにより、燃料タンク42が第一リヤフレーム21の上方かつ左右前タンクブラケット25間に支持される。
燃料タンク42の上面部42は略水平をなし、この上面部42に前記シート9の底板9aが支持される。上面部42の前端部は下方に向けて段差状に変化し、この前端部上にヒンジベース45が固定される。一方、シート9の底板9aの前端部にはヒンジアーム46が下方に向けて突設され、該ヒンジアーム46の下端部とヒンジベース45の上端部とが左右方向に沿うヒンジ軸47を介して回動可能に連結される。
底板9aの後部の下面には、ゴム等の弾性部材からなるクッション部材48が設けられると共に、底板9aの前後中間部の下面には、同じくゴム等の弾性部材からなるクッション部材49が設けられ、これら各クッション部材48,49が燃料タンク42の上面部42に当接することで、シート9が後部車体カバー37の開口37bを閉じた閉状態(着座可能状態)に保持されると共に、シート9に着座した乗員の体重を燃料タンク42の上面部42で支持可能となる。
燃料タンク42の後下面部42jは、リヤフレーム19に沿うように後上がりに傾斜すると共に、燃料タンク42の前下面部42iは、その下方に傾斜姿勢で配置されたバッテリ41の側面に沿うように前上がりに傾斜して設けられる。


バッテリ41は略直方体状をなし、正極及び負極のターミナルを有する上壁部41aを車両前方に向けてかつやや上向きに傾斜させるように配置されると共に、該バッテリ41が左右第一リヤフレーム21間であってメインフレーム8の後部と燃料タンク42との間に配設される。
バッテリ41の上下方向は、メインフレーム8の後部の延在方向と略平行に配置され、もって燃料タンク42の前下面部42iがメインフレーム8の後部の延在方向と略平行に設けられる。バッテリ41は、その外形と同様の直方体状をなす合成樹脂製のバッテリケース41b内に収容された状態で、車体フレーム5に支持されている。なお、図中符号41cはバッテリケース41bの前部両側を支持するべく第一リヤフレーム21上に突設された支持ブラケットを示す。
ここで、図4〜7を参照し、車体フレーム5の略中央部であって後部車体カバー37及び前部リヤフェンダ39で囲まれる部位には、メインフレーム8の後部、左右第一リヤフレーム21、及び左右第二リヤフレーム22の前傾斜部22bにより、側面視三角形状の空間51が形成される。そして、この空間51には、自動二輪車1の車体の傾きを検出する傾斜センサ52が配設される。
傾斜センサ52は、例えばケーシング内にフロートを収納して車両の傾斜角度を検出可能に構成される。ここで、前記左右第一リヤフレーム21の中間湾曲部21bの直ぐ後方には、これらの間に渡るセンタクロスメンバ27が渡設され、該センタクロスメンバ27の左右中央部からは、傾斜センサ52用の支持ブラケット28が下方に向けて延びる。
傾斜センサ52は、その一部が側面視で第二リヤフレーム22と重なるように配置され(図4参照)、かつ上面視で燃料タンク42の外形内に収まるように配置される(図5参照)。
支持ブラケット28は前面視(後面視)略H字状をなし、この支持ブラケット28の両側部に傾斜センサ52両側のボスが後方から当接した状態で締結固定され、もって傾斜センサ52が車体フレーム5に固定的に支持される。なお、支持ブラケット28の右側部には、バッテリケース41bの底部右側を支持するバッテリ支持片28aが設けられる。
傾斜センサ52の前記フロートが所定角度まで揺動した状態が所定時間継続した場合には、車体の傾斜が所定角度にあることを制御装置が検知し、例えば所定のエンジン制御(点火カットや燃料噴射カット等)が行われる。傾斜センサ52は、車体左右中心線(以下、単に車体中心線という)CLを左右に跨いで配置されており、かつ側面視では第一リヤフレーム21の下方に配置されている。
以上説明したように、上記実施例における鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造は、ヘッドパイプ6から斜め下後方に延出するメインフレーム8と、前端が前記メインフレーム8の途中に接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第一リヤフレーム21と、前端が前記第一リヤフレーム21とメインフレーム8とが接続される位置(第一リヤフレーム21の前端位置)よりも後方で前記メインフレーム8に接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第二リヤフレーム22とを有する車体フレーム5を備え、かつ車体の傾斜を検出する傾斜センサ52を備えるものにおいて、前記傾斜センサ52を、車体中心線CL上でかつ、前記メインフレーム8、第一リヤフレーム21及び第二リヤフレーム22で囲まれる空間51に配置したものである。
この構成によれば、車体フレーム5のフレーム部材で囲まれてできるデッドスペースを有効利用して、傾斜センサ52を車体中心線CL上に配置することができ、他の機能部品の配置や形状への影響を抑えることができる。また、傾斜センサ52を車体略中央に配置することで、車体の傾斜を良好にセンシングできる。さらに、傾斜センサ52をフレーム部材で囲まれた空間51に配置することで、該傾斜センサ52を車体フレーム5により保護することができる。
また、上記傾斜センサ配置構造は、前記空間51の周囲において前記第一リヤフレーム21は前記第二リヤフレーム22の上方に位置し、前記第一リヤフレーム21の下方に前記傾斜センサ52が配置されると共に、前記第一リヤフレーム21の上方に燃料タンク42が配置されるものである。
この構成によれば、メインフレーム8、第一リヤフレーム21及び第二リヤフレーム22で囲まれた空間51に傾斜センサ52を配置することで、第二リヤフレーム22よりも上方に位置する第一リヤフレーム21の上方に広い空間を確保でき、容量の大きい燃料タンク42を設けることができる。また、燃料タンク42によって傾斜センサ52へ上方から水等がかかり難くすることができる。
また、上記傾斜センサ配置構造は、前記燃料タンク42の上方にシート9が配設され、該シート9及び燃料タンク42の前方には乗員の脚部を通過させる跨ぎ空間Mが設けられ、前記燃料タンク42は前記第一リヤフレーム21から上方に突出する左右一対の前タンクブラケット25に支持され、これら左右前タンクブラケット25よりも後方に前記傾斜センサ52が配置されると共に、該傾斜センサ52の前方で前記左右前タンクブラケット25の間にバッテリ41が配置されるものである。
この構成によれば、跨ぎ空間Mの後方において第一リヤフレーム21に燃料タンク42を支持すると共に、燃料タンク42支持用のブラケットの後方に傾斜センサ52を配置し、燃料タンク42支持用の左右前タンクブラケット25間にバッテリ41を配置することで、跨ぎ空間Mを狭めることなく重量物であるバッテリ41を車体中心付近に配置することができる。また、傾斜センサ52がバッテリ41の後方に位置することで、バッテリ41によって傾斜センサ52を前方から保護することができる。
また、上記傾斜センサ配置構造は、前記傾斜センサ52の前方及び側方に前記燃料タンク42の周囲を覆う後部車体カバー37が配置されると共に、前記傾斜センサ52の後方には前部リヤフェンダ39が配置されるものである。
この構成によれば、傾斜センサ52が車体フレーム5だけではなくカバー類にも囲まれることとなり、傾斜センサ52に泥等が付着することを防止することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば図8に示すように、前記燃料タンク42に代わる物品収納ボックス142を有する構成であってもよい。この構成においても、空間51に傾斜センサ52を配置して第一リヤフレーム21の上方に広い空間を確保することで、容量の大きい物品収納ボックス142を設けることができ、かつ物品収納ボックス142によって傾斜センサ52へ上方から水等がかかり難くすることができる。なお、図8において、シート9の後部は後方に延出して後部同乗者用の座面を形成し、このシート9の後部の下方であって物品収納ボックス142の後方には燃料タンク42’が配設される。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車に限らず三輪又は四輪の鞍乗り型車両に適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
8 メインフレーム
9 シート
21 第一リヤフレーム
22 第二リヤフレーム
25 前タンクブラケット
37 後部車体カバー
39 前部リヤフェンダ
41 バッテリ
42 燃料タンク
51 空間
52 傾斜センサ
142 物品収納ボックス
M 跨ぎ空間
CL 車体中心線

Claims (5)

  1. ヘッドパイプ(6)から斜め下後方に延出するメインフレーム(8)と、
    前端が前記メインフレーム(8)の途中に接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第一リヤフレーム(21)と、
    前端が前記第一リヤフレーム(21)とメインフレーム(8)とが接続される位置よりも後方で前記メインフレーム(8)に接続されると共に該前端から斜め上後方に向けて車幅方向に広がるように延出する左右一対の第二リヤフレーム(22)とを有する車体フレーム(5)を備え、
    かつ車体の傾斜を検出する傾斜センサ(52)を備える鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造において、
    前記傾斜センサ(52)は、上面視において前記メインフレーム(8)と重なるように配置されるとともに、左右一対の前記第一リヤフレーム(21)及び前記第二リヤフレーム(22)の間に配置され、かつ側面視において前記メインフレーム(8)の上方に配置され、
    前記傾斜センサ(52)を、車体中心線(CL)上でかつ、前記メインフレーム(8)、前記第一リヤフレーム(21)及び前記第二リヤフレーム(22)で囲まれる空間(51)に配置したことを特徴とする鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造。
  2. 前記空間(51)の周囲において前記第一リヤフレーム(21)は前記第二リヤフレーム(22)の上方に位置し、前記第一リヤフレーム(21)の下方に前記傾斜センサ(52)が配置されると共に、前記第一リヤフレーム(21)の上方に燃料タンク(42)が配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造。
  3. 前記空間(51)の周囲において前記第一リヤフレーム(21)は前記第二リヤフレーム(22)の上方に位置し、前記第一リヤフレーム(21)の下方に前記傾斜センサ(52)が配置されると共に、前記第一リヤフレーム(21)の上方に物品収納ボックス(142)が配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造。
  4. 前記燃料タンク(42)の上方にシート(9)が配設され、該シート(9)及び燃料タンク(42)の前方には乗員の脚部を通過させる跨ぎ空間(M)が設けられ、前記燃料タンク(42)は前記第一リヤフレーム(21)から上方に突出する左右のブラケット(25)に支持され、これら左右ブラケット(25)よりも後方に前記傾斜センサ(52)が配置されると共に、該傾斜センサ(52)の前方で前記左右ブラケット(25)の間にバッテリ(41)が配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造。
  5. 前記傾斜センサ(52)の前方及び側方に前記燃料タンク(42)の周囲を覆うカバー(37)が配置されると共に、前記傾斜センサ(52)の後方にはリヤフェンダ(39)が配置されることを特徴とする請求項2又は4に記載の鞍乗り型車両の傾斜センサ配置構造。
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