JP2018095183A - 表示装置取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の表示装置取付構造において、表示装置の放熱を損ねることなく表示装置を保護する。【解決手段】車両の表示装置取付構造40において、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、表示装置取付構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の表示装置取付構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、バーハンドルに取り付けられた左右一対のクランパ部材に表示装置を固定したものである。
ところで、外部からの飛散物などから表示装置を保護するためには、表示部を収容するケースを強固にすることが考えられる。しかしながら、表示部はバックライトによって発熱するため、ケースを強固にすべく肉厚にすると、表示装置の放熱を損ねる可能性がある。
そこで本発明は、車両の表示装置取付構造において、表示装置の放熱を損ねることなく表示装置を保護することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両(1)の表示装置取付構造(40)において、表示装置(41)を支持する支持部(51)を有するとともに、前記表示装置(41)の周囲に空間(S)をあけて前記表示装置(41)を保護する保護部材(50)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記保護部材(50)は、前記表示装置(41)の周囲に空間(S)をあけて前記表示装置(41)の全周を囲繞する枠状部(60)を備えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記支持部(51)は、前記表示装置(41)の上下側面(43a,43b)または左右側面(43c,43d)の何れか一方を支持することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記保護部材(50)は、第二表示装置(141)が取り付けられるとともに、前記表示装置(41)と離反して前記支持部(51)を避けた位置に配置された第二表示装置取付部(150)を更に有することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記第二表示装置(141)は、前記表示装置(41)に対し回動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記第二表示装置(141)の少なくとも一部は、前記表示装置(41)の表示部(42)の上方に重ねて配置可能に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記表示装置(41)の背面に配置されるとともに前記保護部材(50)よりも突出する放熱部材(70)を更に備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記保護部材(50)は、前記表示装置(41)の周囲に空間(S)をあけて前記表示装置(41)の全周を囲繞する枠状部(60)を備えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記支持部(51)は、前記表示装置(41)の上下側面(43a,43b)または左右側面(43c,43d)の何れか一方を支持することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記保護部材(50)は、第二表示装置(141)が取り付けられるとともに、前記表示装置(41)と離反して前記支持部(51)を避けた位置に配置された第二表示装置取付部(150)を更に有することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記第二表示装置(141)は、前記表示装置(41)に対し回動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記第二表示装置(141)の少なくとも一部は、前記表示装置(41)の表示部(42)の上方に重ねて配置可能に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記表示装置(41)の背面に配置されるとともに前記保護部材(50)よりも突出する放熱部材(70)を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、表示装置を支持する支持部を有するとともに表示装置の周囲に空間をあけて表示装置を保護する保護部材を備えることで、表示装置の周囲の空間を表示装置の放熱空間とすることができるため、表示装置の放熱を損ねることがない。したがって、表示装置の放熱を損ねることなく表示装置を保護することができる。加えて、保護部材が表示装置を支持する支持部を有することで、表示装置を支持する支持部材を別途設けた場合と比較して、保護部材による表示装置の支持剛性を高め、かつ、表示装置取付構造の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、保護部材が表示装置の周囲に空間をあけて表示装置の全周を囲繞する枠状部を備えることで、枠状部によって、表示装置の全周にわたって、外部からの飛散物などから表示装置を保護することができる。したがって、表示装置をより確実に保護することができる。
請求項3に記載した発明によれば、支持部が表示装置の上下側面または左右側面の何れか一方を支持することで、支持部が表示装置の上下側面および左右側面のそれぞれを支持する場合と比較して、表示装置の周囲に空間を広く形成しやすくなる。したがって、表示装置の放熱を損ねることをより確実に抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、保護部材が、第二表示装置が取り付けられるとともに、表示装置と離反して支持部を避けた位置に配置された第二表示装置取付部を更に有することで、第二表示装置を取り付けるための取付部を保護部材が兼ねるため、部品点数を削減することができる。加えて、第二表示装置と表示装置とが互いに離反するため、表示装置の熱が第二表示装置に伝わることを抑制することができる。
請求項5に記載した発明によれば、第二表示装置が表示装置に対し回動可能に設けられていることで、第二表示装置を表示装置に近接させることができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置と第二表示装置とを収め易くなる。
請求項6に記載した発明によれば、第二表示装置の少なくとも一部が表示装置の表示部の上方に重ねて配置可能に設けられていることで、第二表示装置の少なくとも一部を表示装置の表示部の上方に重ねて配置することができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置と第二表示装置とをより一層収め易くなる。
請求項7に記載した発明によれば、表示装置の背面に配置されるとともに保護部材よりも突出する放熱部材を更に備えることで、放熱部材に対する走行風の流れが保護部材によって遮られることなく、走行風の流れを放熱部材に導くことができる。したがって、表示装置の放熱効率を向上することができる。
請求項2に記載した発明によれば、保護部材が表示装置の周囲に空間をあけて表示装置の全周を囲繞する枠状部を備えることで、枠状部によって、表示装置の全周にわたって、外部からの飛散物などから表示装置を保護することができる。したがって、表示装置をより確実に保護することができる。
請求項3に記載した発明によれば、支持部が表示装置の上下側面または左右側面の何れか一方を支持することで、支持部が表示装置の上下側面および左右側面のそれぞれを支持する場合と比較して、表示装置の周囲に空間を広く形成しやすくなる。したがって、表示装置の放熱を損ねることをより確実に抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、保護部材が、第二表示装置が取り付けられるとともに、表示装置と離反して支持部を避けた位置に配置された第二表示装置取付部を更に有することで、第二表示装置を取り付けるための取付部を保護部材が兼ねるため、部品点数を削減することができる。加えて、第二表示装置と表示装置とが互いに離反するため、表示装置の熱が第二表示装置に伝わることを抑制することができる。
請求項5に記載した発明によれば、第二表示装置が表示装置に対し回動可能に設けられていることで、第二表示装置を表示装置に近接させることができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置と第二表示装置とを収め易くなる。
請求項6に記載した発明によれば、第二表示装置の少なくとも一部が表示装置の表示部の上方に重ねて配置可能に設けられていることで、第二表示装置の少なくとも一部を表示装置の表示部の上方に重ねて配置することができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置と第二表示装置とをより一層収め易くなる。
請求項7に記載した発明によれば、表示装置の背面に配置されるとともに保護部材よりも突出する放熱部材を更に備えることで、放熱部材に対する走行風の流れが保護部材によって遮られることなく、走行風の流れを放熱部材に導くことができる。したがって、表示装置の放熱効率を向上することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備えている。
以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備えている。
以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル5及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム2前端部に形成されたヘッドパイプ20に操向可能に枢支されている。例えば、ハンドル5は、円筒状の一本の金属製ハンドルパイプを曲げて製作したバーハンドルである。ヘッドパイプ20には、ハンドル5に接続されたハンドル操向軸が挿通されている。車体フレーム2の前後中央部にはパワーユニット10が配置されている。パワーユニット10の後部には、スイングアーム6がピボット軸6aを中心に上下に揺動可能に枢支されている。
例えば、車体フレーム2は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。側面視で、車体フレーム2は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びる円筒状のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の上部後方から左右に分岐し後下方に延びた後に後湾曲部21aで向きを変えて前下方に延びる左右一対のメインフレーム21と、ヘッドパイプ20の下部後方から左右に分岐しメインフレーム21よりも急傾斜をなして後下方に延びる左右一対のダウンフレーム22と、左右メインフレーム21の後湾曲部21aの上方から後上方に延びた後に後部同士が連結されるシートフレーム23と、シートフレーム23における左右側部の前後中間部から前上方に延びて前端部が左右メインフレームに連結される左右一対のシートサブフレーム24と、を備えている。
左右ダウンフレーム22の下端部には、エンジンハンガ25が取り付けられている。左右メインフレーム21の後湾曲部21a及びその下方領域には、ピボットプレート26が取り付けられている。エンジンハンガ25及びピボットプレート26には、パワーユニット10が取り付けられている。
パワーユニット10は、クランクケース11と、側面視でクランクケース11の前上部から前上方に突出するシリンダ部12と、を備えている。クランクケース11の前下部は、エンジンハンガ25に取り付けられている。クランクケース11の後部は、ピボットプレート26に取り付けられている。
シリンダ部12には、吸気装置13及び排気装置14が接続されている。吸気装置13は、シリンダ部12の後壁に接続され且つ吸気ポートに連通して吸気量を調整するスロットルボディ13aと、スロットルボディ13aへの吸気を清浄化してパワーユニット10へ吸気を行う不図示のエアクリーナと、を備えている。
排気装置14は、シリンダ部12の前壁に接続され且つ排気ポートに連通してパワーユニット10の前方を後下方に延びた後に屈曲してパワーユニット10の下方を前後に延びる排気管14aと、排気管14aの後端に接続されるとともに後輪4の右側方に配置されて斜め後上方に延びるマフラ14bと、を備えている。
シートフレーム23における左右側部の前後中間部(具体的には、シートサブフレーム24との連結部よりも後部上方側位置の下面領域)には、リヤクッション7の上端部が連結される上ブラケット27が結合されている。一方、スイングアーム6の後部(後輪支持部の前部)には、リヤクッション7の下端部が連結される下ブラケット28が結合されている。
メインフレーム21の前部上方かつシートサブフレーム24の前部上方には、燃料タンク8が配置されている。燃料タンク8の後方であってシートサブフレーム24の後部上方かつシートフレーム23の後部上方には、シート9が配置されている。
なお、図1において、符号15はフロントフェンダ、符号16はリヤフェンダ、符号17はヘッドライト、符号18はブレーキランプ、符号30は前輪3の左右に配置される左右一対のフロントフォーク、符号31は左右フロントフォーク30の上部をヘッドパイプ20に支持するステアリングステム、符号32はステアリングステム31のボトムブリッジ、符号33はステアリングステム31のトップブリッジをそれぞれ示す。
<表示装置取付構造>
図1に示すように、表示装置取付構造40は、車両の前部に配置されている。車両装置取付構造40の正面視を図3に示す。図3に示すように、表示装置取付構造40は、ハンドル5の左右中央部に取り付けられている。表示装置取付構造40は、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50と、表示装置41の熱を外部に放出する放熱部材70(図2参照)と、を備えている。なお、表示装置取付構造40の前上方にはバイザー(不図示)が配置されていてもよい。
図1に示すように、表示装置取付構造40は、車両の前部に配置されている。車両装置取付構造40の正面視を図3に示す。図3に示すように、表示装置取付構造40は、ハンドル5の左右中央部に取り付けられている。表示装置取付構造40は、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50と、表示装置41の熱を外部に放出する放熱部材70(図2参照)と、を備えている。なお、表示装置取付構造40の前上方にはバイザー(不図示)が配置されていてもよい。
<表示装置>
図3の正面視で、表示装置41は、車幅方向に長手を有する直方体形状をなしている。例えば、表示装置41は液晶表示装置である。表示装置41は、メーター等を表示する表示部42と、不図示のバックライトと、表示部42及びバックライトを収容するケース43と、を備えている。
図3の正面視で、表示装置41は、車幅方向に長手を有する直方体形状をなしている。例えば、表示装置41は液晶表示装置である。表示装置41は、メーター等を表示する表示部42と、不図示のバックライトと、表示部42及びバックライトを収容するケース43と、を備えている。
表示部42は、ケース43から露出している。すなわち、ケース43は、表示部42の表示面42aを正面側(運転者側)に露出した状態で、表示部42及びバックライトを覆っている。図2の側面視で、表示装置41におけるケース43の一部(背面部43r)は、左右保護部69よりも外方(前下方)に突出している。
表示部42は、表示部42の背面から伸びる不図示のケーブルを介してECU(Engine Control Unit)及び各種センサ等に接続されている。これにより、表示部42には、車両の走行等に関する情報が表示可能となっている。例えば、表示部42は、車速(スピードメーター)、燃料残量(フューエルメーター)、エンジン回転数(タコメーター)、走行距離計(トリップ/オドメーター)、時計および各種警告情報をデジタル表示するメーター機能を有している。なお、表示部42は、デジタル表示する構成に限らず、車速及びエンジン回転数等をアナログ表示するアナログメーターを備える構成であってもよい。
<保護部材>
図3に示すように、保護部材50は、表示装置41を支持する支持部51と、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41の全周を囲繞する枠状部60と、を備えている。
図3に示すように、保護部材50は、表示装置41を支持する支持部51と、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41の全周を囲繞する枠状部60と、を備えている。
<支持部>
支持部51は、表示装置41の左右側面43c,43dを支持している。支持部51は、車幅方向に軸線を有する柱状をなす複数の柱状部材52と、円環状をなす複数の弾性部材53と、複数の締結部材54と、を備えている。実施形態において、支持部51は、4つの柱状部材52と、4つの弾性部材53と、4つの締結部材54と、を備えている。例えば、弾性部材53はゴムブッシュである。例えば、締結部材54はボルトである。
支持部51は、表示装置41の左右側面43c,43dを支持している。支持部51は、車幅方向に軸線を有する柱状をなす複数の柱状部材52と、円環状をなす複数の弾性部材53と、複数の締結部材54と、を備えている。実施形態において、支持部51は、4つの柱状部材52と、4つの弾性部材53と、4つの締結部材54と、を備えている。例えば、弾性部材53はゴムブッシュである。例えば、締結部材54はボルトである。
図4に示すように、表示装置41(ケース43)の左右側面43c,43dには、車幅方向内方に窪む複数の凹部43hが設けられている。枠状部60の左右側部(左右保護部69)には、車幅方向に開口する複数の貫通孔69h,69i,69jが設けられている。
実施形態において、表示装置41の左右側面43c,43dには、左右2つずつ合計4つの凹部43hが設けられている。左右2つの凹部43hは、それぞれ表示装置41の短手方向に間隔をあけて配置されている。実施形態において、枠状部60の左右側部には、左右3つずつ合計6つの貫通孔69h,69i,69jが設けられている。左右3つの貫通孔69h,69i,69jは、それぞれ枠状部60の左右側部の長手方向に間隔をあけて配置されている。左右3つの貫通孔69h,69i,69jのうち左右2つの貫通孔69h,69iの配置間隔は、左右2つの凹部43hの配置間隔と実質的に同じである。
柱状部材52は、車幅方向に軸線を有する円柱状をなす柱体52aと、柱体52aの車幅方向内側面から凹部43hに嵌合可能に車幅方向内方に突出する円柱状の凸部52bと、を備えている。凸部52bの外径は、柱体52aの外径よりも小さい。凸部52bの突出高さは、弾性部材53の厚みよりも大きい。柱状部材52(柱体52a)の車幅方向外側面には、締結部材54の雄ネジ部54aを螺着可能な雌ネジ部52cが設けられている。例えば、柱状部材52の車幅方向外側面には、雌ネジ部52cを有するナットが埋め込まれている。
弾性部材53の外径は、柱体52aの外径と実質的に同じである。弾性部材53の内径(孔径)は、凸部52bの外径と同等以上である。図3に示すように、弾性部材53の厚みと柱状部材52の高さ(図4に示す柱体52aの高さ)とを足し合わせた長さは、表示装置41の左右側面43c,43dと枠状部60の左右側部との間隔と実質的に同じである。締結部材54の雄ネジ部54a(図4参照)の長さは、枠状部60の左右側部の厚みよりも長い。すなわち、枠状部60の貫通孔69h,69i(図4参照)に締結部材54の雄ネジ部54aを挿通したときに、締結部材54の雄ネジ部54aは枠状部60の左右側部よりも車幅方向内方に突出する。雌ネジ部52c(図4参照)の深さは、枠状部60の左右側部を突出した雄ネジ部54aの長さよりも深い。
ここで、支持部51による表示装置41の支持方法の一例を説明する。図4に示すように、まず、弾性部材53を介して柱状部材52の凸部52bを表示装置41の左右側面43c,43dの凹部43hに嵌合する。次に、柱状部材52の雌ネジ部52cと枠状部60の貫通孔69h,69iとが車幅方向で重なるように位置合わせする。次に、車幅方向外方から枠状部60の貫通孔69h,69iに締結部材54の雄ネジ部54aを挿通し、枠状部60を介して雄ネジ部54aを柱状部材52の雌ネジ部52cに螺着する。これにより、支持部51によって表示装置41を支持(ラバーマウント)することができる。
<枠状部>
図3に示すように、枠状部60は、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41の全周を囲繞している。表示装置41の左側面43cと枠状部60の左側部(左保護部69L)との間隔は、表示装置41の右側面43dと枠状部60の右側部(右保護部69R)との間隔と実質的に同じである。図3の正面視で、枠状部60は、表示装置41の前上方に位置する前保護部61と、表示装置41の後下方に位置する後保護部65と、表示装置41の左右側方に位置する左右保護部69と、を備えている。
図3に示すように、枠状部60は、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41の全周を囲繞している。表示装置41の左側面43cと枠状部60の左側部(左保護部69L)との間隔は、表示装置41の右側面43dと枠状部60の右側部(右保護部69R)との間隔と実質的に同じである。図3の正面視で、枠状部60は、表示装置41の前上方に位置する前保護部61と、表示装置41の後下方に位置する後保護部65と、表示装置41の左右側方に位置する左右保護部69と、を備えている。
<前保護部>
前保護部61は、表示装置41の上側面43aに空間Sをあけて表示装置41の上部を保護する。前保護部61は、車幅方向に長手を有する円柱状の連結部材62と、複数の締結部材63と、を備えている。実施形態において、前保護部61は、1本の連結部材62と、2つの締結部材63と、を備えている。例えば、締結部材63はボルトである。表示装置41の上側面43aと連結部材62との間隔は、表示装置41の左右側面43c,43dと左右保護部69との間隔と実質的に同じである。
前保護部61は、表示装置41の上側面43aに空間Sをあけて表示装置41の上部を保護する。前保護部61は、車幅方向に長手を有する円柱状の連結部材62と、複数の締結部材63と、を備えている。実施形態において、前保護部61は、1本の連結部材62と、2つの締結部材63と、を備えている。例えば、締結部材63はボルトである。表示装置41の上側面43aと連結部材62との間隔は、表示装置41の左右側面43c,43dと左右保護部69との間隔と実質的に同じである。
表示装置41の上側面43aの法線方向から見て(図3の紙面上方から見て)、前保護部61は、表示装置41の少なくとも一部と重なっている。実施形態においては、表示装置41の上側面43aの法線方向から見て、前保護部61は、表示装置41における表示部42の全体と重なっている。これにより、前保護部61によって、外部からの飛散物などから表示部42の上面を全体的に保護することができる。
図4に示すように、連結部材62の車幅方向外側面(外端面)には、締結部材63の雄ネジ部63aを螺着可能な雌ネジ部62hが設けられている。例えば、連結部材62の車幅方向外側面には、雌ネジ部63aを有するナットが埋め込まれている。
ここで、連結部材62の固定方法の一例を説明する。まず、連結部材62の雌ネジ部62hと枠状部60(左右保護部69)の貫通孔69jとが車幅方向で重なるように位置合わせする。次に、車幅方向外方から左右保護部69の貫通孔69jに締結部材63の雄ネジ部63aを挿通し、左右保護部69を介して雄ネジ部63aを連結部材62の雌ネジ部62hに螺着する。これにより、締結部材63によって連結部材62を固定することができる。
<後保護部>
図3に示すように、後保護部65は、表示装置41の下面43bに空間Sをあけて表示装置41の後部を保護する。図3の正面視で、後保護部65は、左右に長手を有するI字状をなしている。具体的に、図3の正面視で、後保護部65の前部中央部には後方に窪む前凹部65aが設けられている。一方、図3の正面視で、後保護部65の後部中央部には、前方に窪む後凹部65bが設けられている。前凹部65aの左右幅は、後凹部65bの左右幅と実質的に同じである。後保護部65の前部中央部と表示装置41の下面43bとの間隔は、後保護部65の左右側部と表示装置41の下面43bとの間隔よりも広い。
図3に示すように、後保護部65は、表示装置41の下面43bに空間Sをあけて表示装置41の後部を保護する。図3の正面視で、後保護部65は、左右に長手を有するI字状をなしている。具体的に、図3の正面視で、後保護部65の前部中央部には後方に窪む前凹部65aが設けられている。一方、図3の正面視で、後保護部65の後部中央部には、前方に窪む後凹部65bが設けられている。前凹部65aの左右幅は、後凹部65bの左右幅と実質的に同じである。後保護部65の前部中央部と表示装置41の下面43bとの間隔は、後保護部65の左右側部と表示装置41の下面43bとの間隔よりも広い。
図2に示すように、後保護部65は、ハンドル5の左右中央部を上下から挟み込む一対の上下クランプ66,67を備えた上下分割構造を有している。図2の側面視で、上クランプ66は、左右側壁部69の後下端から後側ほど下方に位置するようになだらかに傾斜している。上クランプ66の下部には、上方に窪むとともにハンドル5の外形に沿う上凹部66aが設けられている。下クランプ67の上部には、下方に窪むとともにハンドル5の外形に沿う下凹部67aが設けられている。下クランプ67の下端部は、トップブリッジ33に連結されている。
図3に示すように、上下クランプ66,67(図2参照)は、ハンドル5にボルト締めで固定されている。具体的に、ハンドル5の左右中央部を上下から挟み込んだ状態で、上下クランプ66,67の左右側部は、複数のボルト68によって固定されている。実施形態において、上下クランプ66,67の左右側部は、左右2つずつ合計4つのボルト68によって固定されている。
<左右保護部>
左右保護部69は、表示装置41の左側方に位置する左保護部69Lと、表示装置41の右側方に位置する右保護部69Rと、を備えている。左保護部69Lは、表示装置41の左側面43cに空間Sをあけて表示装置41の左側部を保護する。右保護部69Rは、表示装置41の右側面43dに空間Sをあけて表示装置41の右側部を保護する。
左右保護部69は、表示装置41の左側方に位置する左保護部69Lと、表示装置41の右側方に位置する右保護部69Rと、を備えている。左保護部69Lは、表示装置41の左側面43cに空間Sをあけて表示装置41の左側部を保護する。右保護部69Rは、表示装置41の右側面43dに空間Sをあけて表示装置41の右側部を保護する。
左右保護部69は、表示装置41の短辺に沿うように伸びるとともに車幅方向に厚みを有する板状をなしている。図2の側面視で、左右保護部69は、上クランプ66の傾斜よりも急峻に、後側ほど下方に位置するように直線状に傾斜して後保護部65(上クランプ66)に繋がっている。左右保護部69の長手方向の長さは、表示装置41の短辺の長さよりも長い。
図2の側面視で、左保護部69Lと右保護部69R(図3参照)とは互いに重なっている。図2の側面視で、左右保護部69は、表示装置41の少なくとも一部と重なっている。実施形態においては、図2の側面視で、左右保護部69は、表示装置41における表示部42の全体と重なっている。これにより、左右保護部69によって、外部からの飛散物などから表示部42の左右側部を全体的に保護することができる。
<放熱部材>
放熱部材70は、表示装置41の背面に配置されている。側面視で、図2の放熱部材70は、保護部材50における左右保護部69よりも前下方に突出している。例えば、放熱部材70は、複数のフィン71を備えたヒートシンクである。なお、図2では、複数のフィン71のうち最も左側に位置する1つのフィン71を示している。フィン71は、ケース43の背面部43rの前後端に連なるように傾斜する傾斜部71a,71bを有している。フィン71は、左右保護部69の長手方向に沿うように前後(前上方から後下方)に伸びている。
放熱部材70は、表示装置41の背面に配置されている。側面視で、図2の放熱部材70は、保護部材50における左右保護部69よりも前下方に突出している。例えば、放熱部材70は、複数のフィン71を備えたヒートシンクである。なお、図2では、複数のフィン71のうち最も左側に位置する1つのフィン71を示している。フィン71は、ケース43の背面部43rの前後端に連なるように傾斜する傾斜部71a,71bを有している。フィン71は、左右保護部69の長手方向に沿うように前後(前上方から後下方)に伸びている。
以上説明したように、上記実施形態は、車両の表示装置取付構造40において、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに、表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50を備える。
この構成によれば、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50を備えることで、表示装置41の周囲の空間Sを表示装置41の放熱空間とすることができるため、表示装置41の放熱を損ねることがない。したがって、表示装置41の放熱を損ねることなく表示装置41を保護することができる。加えて、保護部材50が表示装置41を支持する支持部51を有することで、表示装置41を支持する支持部材を別途設けた場合と比較して、保護部材50による表示装置41の支持剛性を高め、かつ、表示装置取付構造40の簡素化を図ることができる。
この構成によれば、表示装置41を支持する支持部51を有するとともに表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41を保護する保護部材50を備えることで、表示装置41の周囲の空間Sを表示装置41の放熱空間とすることができるため、表示装置41の放熱を損ねることがない。したがって、表示装置41の放熱を損ねることなく表示装置41を保護することができる。加えて、保護部材50が表示装置41を支持する支持部51を有することで、表示装置41を支持する支持部材を別途設けた場合と比較して、保護部材50による表示装置41の支持剛性を高め、かつ、表示装置取付構造40の簡素化を図ることができる。
また、上記実施形態では、保護部材50が表示装置41の周囲に空間Sをあけて表示装置41の全周を囲繞する枠状部60を備えることで、枠状部60によって、表示装置41の全周にわたって、外部からの飛散物などから表示装置41を保護することができる。したがって、表示装置41をより確実に保護することができる。
また、上記実施形態では、支持部51が表示装置41の左右側面43c,43dを支持することで、支持部51が表示装置41の上下側面43a,43bおよび左右側面43c,43dのそれぞれを支持する場合と比較して、表示装置41の周囲に空間Sを広く形成しやすくなる。したがって、表示装置41の放熱を損ねることをより確実に抑制することができる。
また、上記実施形態では、表示装置41の背面に配置されるとともに保護部材50よりも突出する放熱部材70を更に備えることで、放熱部材70に対する走行風の流れが保護部材50によって遮られることなく、走行風の流れを放熱部材70に導くことができる。したがって、表示装置41の放熱効率を向上することができる。
なお、上記実施形態では、支持部51が表示装置41の左右側面43c,43dを支持する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、支持部51が表示装置41の上下側面43a,43bを支持してもよい。すなわち、支持部51が表示装置41の上下側面43a,43bまたは左右側面43c,43dの何れか一方を支持していればよい。
また、上記実施形態では、図2の側面視で、表示装置41におけるケース43の一部(背面部43r)が、左右保護部69よりも外方に突出している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図2の側面視でケース43全体が前保護部61または左右保護部69に重なっていてもよい。すなわち、図2の側面視で少なくとも表示部42が前保護部61または左右保護部69に重なっていればよい。
また、上記実施形態では、表示装置41の左右側面43c,43dに車幅方向内方に窪む複数の凹部43hが設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、表示装置41の左右側面43c,43dに車幅方向外方に突出する凸部が設けられていてもよい。例えば、柱状部材52の車幅方向内側面には、前記凸部が嵌合可能に車幅方向外方に窪む凹部が設けられていてもよい。
または、表示装置41の左右側面43c,43dに雌ネジ部が設けられていてもよい。例えば、柱状部材52は、車幅方向に開口する円筒状をなしていてもよい。例えば、締結部材54の雄ネジ部54aは、左右保護部69、前記円筒状の柱状部材52、及び弾性部材53を介して前記雌ネジ部に螺着可能な長さを有していてもよい。
または、表示装置41の左右側面43c,43dに雌ネジ部が設けられていてもよい。例えば、柱状部材52は、車幅方向に開口する円筒状をなしていてもよい。例えば、締結部材54の雄ネジ部54aは、左右保護部69、前記円筒状の柱状部材52、及び弾性部材53を介して前記雌ネジ部に螺着可能な長さを有していてもよい。
<変形例>
図5は、実施形態の変形例の表示装置取付構造140を示す。以下の図において、上記実施形態の同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。図5に示すように、表示装置取付構造140における保護部材50は、第二表示装置141が取り付けられるとともに、表示装置41と離反して支持部51を避けた位置に配置された第二表示装置取付部150を更に備える。
図5は、実施形態の変形例の表示装置取付構造140を示す。以下の図において、上記実施形態の同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。図5に示すように、表示装置取付構造140における保護部材50は、第二表示装置141が取り付けられるとともに、表示装置41と離反して支持部51を避けた位置に配置された第二表示装置取付部150を更に備える。
例えば、第二表示装置141はスマートフォンである。第二表示装置141は、案内表示等を表示する表示部142と、表示部142を収容するケース143と、を備えている。表示部142の表示面142aは、露出している。
図6に示すように、第二表示装置取付部150は、前保護部61の連結部材62に接続部151を介して結合された支持台152を備えている。
支持台152は、第二表示装置141(図5参照)の左端を支持するベース部153と、ベース部153に一端が接続されたスプリング154と、スプリング154の他端が接続されるとともにスプリング154の付勢力によって第二表示装置141の右端を支持する可動部155と、を備えている。
支持台152は、第二表示装置141(図5参照)の左端を支持するベース部153と、ベース部153に一端が接続されたスプリング154と、スプリング154の他端が接続されるとともにスプリング154の付勢力によって第二表示装置141の右端を支持する可動部155と、を備えている。
ベース部153の一端部(後下端部)は、接続部151を介して連結部材62に結合されている。ベース部153は、第二表示装置141(図5参照)の背面を支持するベース部本体153aと、第二表示装置141の左端を左方から支持する左側壁153bと、を備えている。
ベース部本体153aは、車幅方向に長手を有する長方形板状をなす。ベース部本体153aには、スプリング154及び可動部本体155aを収容する凹部153hが設けられている。凹部153hは、ベース部本体153aの長辺方向に沿うように伸びている。
左側壁153bは、ベース部本体153aの左端から起立している。左側壁153bは、ベース部本体153aの短辺方向に長手を有する長方形板状をなす。左側壁153bの長手方向の長さは、ベース部本体153aの短辺方向の長さと実質的に同じである。
左側壁153bは、ベース部本体153aの左端から起立している。左側壁153bは、ベース部本体153aの短辺方向に長手を有する長方形板状をなす。左側壁153bの長手方向の長さは、ベース部本体153aの短辺方向の長さと実質的に同じである。
可動部155は、スプリング154の他端が接続される可動部本体155aと、第二表示装置141の右端を右方から支持する右側壁155bと、を備えている。
可動部本体155aは、凹部153hの長手方向に長手を有する長方形板状をなす。可動部本体155aの長手方向の長さは、凹部153hの長手方向の長さよりも短い。可動部本体155aは、凹部153h内で摺動可能とされている。
右側壁155bは、可動部本体155aの右端から起立している。右側壁155bは、ベース部本体153aの短辺方向に長手を有する長方形板状をなす。右側壁155bの長手方向の長さは、ベース部本体153aの短辺方向の長さよりもやや短い。すなわち、右側壁155bの長手方向の長さは、左側壁153bの長手方向の長さよりもやや短い。左側壁153bと右側壁155bとは互いに対向している。
右側壁155bは、可動部本体155aの右端から起立している。右側壁155bは、ベース部本体153aの短辺方向に長手を有する長方形板状をなす。右側壁155bの長手方向の長さは、ベース部本体153aの短辺方向の長さよりもやや短い。すなわち、右側壁155bの長手方向の長さは、左側壁153bの長手方向の長さよりもやや短い。左側壁153bと右側壁155bとは互いに対向している。
図5に示すように、可動部155は、スプリング154の付勢力によって矢印V方向(左方向)に常時付勢されている。すなわち、スプリング154によって、可動部155の右側壁155bは、ベース部153の左側壁153bに向けて常時付勢されている。これにより、第二表示装置141は、ベース部153の左側壁153bと可動部155の右側壁155bとに挟持されている。
一方、可動部155をスプリング154の付勢力に抗して矢印V方向とは反対方向(右方向)に移動することによって、第二表示装置141を支持台152から取り外すことができる。
一方、可動部155をスプリング154の付勢力に抗して矢印V方向とは反対方向(右方向)に移動することによって、第二表示装置141を支持台152から取り外すことができる。
本変形例によれば、表示装置取付構造140における保護部材50が、第二表示装置141が取り付けられるとともに、表示装置41と離反して支持部51を避けた位置に配置された第二表示装置取付部150を更に有することで、第二表示装置141を取り付けるための取付部を保護部材50が兼ねるため、部品点数を削減することができる。加えて、第二表示装置141と表示装置41とが互いに離反するため、表示装置41の熱が第二表示装置141に伝わることを抑制することができる。
また、図7に示すように、第二表示装置141は、表示装置41に対し回動可能に設けられている。具体的に、前保護部61の連結部材62(図6参照)を左右保護部69に対し矢印Q方向(時計回り)に回動させることで、第二表示装置取付部150とともに第二表示装置141を矢印Q方向に回動させることができる。これにより、第二表示装置141を表示装置41の表示部42に近接させることができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置41と第二表示装置141とを収め易くなる。
例えば、連結部材62を左右保護部69に固定する前に、連結部材62を左右保護部69に対し矢印Q方向に回動させておけばよい。
例えば、連結部材62を左右保護部69に固定する前に、連結部材62を左右保護部69に対し矢印Q方向に回動させておけばよい。
また、図8に示すように、表示装置取付構造240において、第二表示装置取付部150と前保護部61との間に前記接続部151(図7参照)よりも長いアーム部251を設けてもよい。ベース部153の背面の前後中央部は、アーム部251を介して前保護部61の連結部材62(図6参照)に結合されている。これにより、ベース部153の背面と表示装置41との間に放熱空間を形成することができる。加えて、第二表示装置141の少なくとも一部は、表示装置41の表示部42の上方に重ねて配置可能に設けられている。具体的に、前保護部61の連結部材62(図6参照)を左右保護部69に対し矢印R方向(時計回り)に回動させることで、第二表示装置取付部150とともに第二表示装置141を矢印R方向に回動させることができ、第二表示装置141の少なくとも一部を表示装置41の表示部42の上方に重ねて配置することができる。したがって、運転者の視野の中に表示装置41と第二表示装置141とをより一層収め易くなる。
また、表示装置41と同様に、第二表示装置141の周囲に空間をあけて第二表示装置141を保護する保護部材を更に備えてもよい。具体的には、図7または図8の側面視で、少なくとも表示部142に重なるように左側壁153b(左保護部)および右側壁155b(右保護部)を設けるとともに、表示装置41の上側面43aの法線方向から見て(図5の紙面上方または紙面下方から見て)、第二表示装置141における表示部142の全体と重なるように、空間をあけて前保護部および後保護部を支持台152(例えば、ベース部本体153a)から起立させてもよい。
この構成によれば、表示装置41の熱が第二表示装置141に伝わることを抑制しつつ、第二表示装置141の周囲に空間をあけて第二表示装置141を保護する保護部材を備えることで、第二表示装置141の周囲の空間を第二表示装置141の放熱空間とすることができるため、第二表示装置141の放熱を損ねることがない。したがって、第二表示装置141の放熱を損ねることなく第二表示装置141を保護することができる。
この構成によれば、表示装置41の熱が第二表示装置141に伝わることを抑制しつつ、第二表示装置141の周囲に空間をあけて第二表示装置141を保護する保護部材を備えることで、第二表示装置141の周囲の空間を第二表示装置141の放熱空間とすることができるため、第二表示装置141の放熱を損ねることがない。したがって、第二表示装置141の放熱を損ねることなく第二表示装置141を保護することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
実施形態のエンジンは、前上方に突出するシリンダ部12(前傾シリンダ)を備えるエンジンであるが、後上方に突出するシリンダ部(後傾シリンダ)を備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
実施形態のエンジンは、前上方に突出するシリンダ部12(前傾シリンダ)を備えるエンジンであるが、後上方に突出するシリンダ部(後傾シリンダ)を備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(車両)
40,140,240 表示装置取付構造
42 表示部
43a 上側面
43b 下側面
43c 左側面
43d 右側面
50 保護部材
51 支持部
60 枠状部
70 放熱部材
141 第二表示装置
150 第二表示装置取付部
S 空間
40,140,240 表示装置取付構造
42 表示部
43a 上側面
43b 下側面
43c 左側面
43d 右側面
50 保護部材
51 支持部
60 枠状部
70 放熱部材
141 第二表示装置
150 第二表示装置取付部
S 空間
Claims (7)
- 車両(1)の表示装置取付構造(40)において、
表示装置(41)を支持する支持部(51)を有するとともに、前記表示装置(41)の周囲に空間(S)をあけて前記表示装置(41)を保護する保護部材(50)を備えることを特徴とする表示装置取付構造。 - 前記保護部材(50)は、前記表示装置(41)の周囲に空間(S)をあけて前記表示装置(41)の全周を囲繞する枠状部(60)を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置取付構造。
- 前記支持部(51)は、前記表示装置(41)の上下側面(43a,43b)または左右側面(43c,43d)の何れか一方を支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置取付構造。
- 前記保護部材(50)は、第二表示装置(141)が取り付けられるとともに、前記表示装置(41)と離反して前記支持部(51)を避けた位置に配置された第二表示装置取付部(150)を更に有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の表示装置取付構造。
- 前記第二表示装置(141)は、前記表示装置(41)に対し回動可能に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置取付構造。
- 前記第二表示装置(141)の少なくとも一部は、前記表示装置(41)の表示部(42)の上方に重ねて配置可能に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置取付構造。
- 前記表示装置(41)の背面に配置されるとともに前記保護部材(50)よりも突出する放熱部材(70)を更に備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の表示装置取付構造。
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JP2016244204A JP2018095183A (ja) | 2016-12-16 | 2016-12-16 | 表示装置取付構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021084483A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
-
2016
- 2016-12-16 JP JP2016244204A patent/JP2018095183A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021084483A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP7046893B2 (ja) | 2019-11-26 | 2022-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
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