JP6094261B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Description

ここに開示される発明は、冷凍サイクルの冷媒と水などの熱媒体とを熱交換させる積層型の熱交換器に関する。
特許文献1−6は、積層型熱交換器を開示する。特に、特許文献1は、凝縮器として用いることができる水冷式の積層型熱交換器を開示する。
米国特許出願公開第2012/0234523号明細書 特開2005−147572号公報 特開2010−216795号公報 特開平5−1890号公報 特開平10−185462号公報 特開2009−36468号公報
特許文献1に開示される積層型熱交換器では、積層された板の間に冷媒の通路が形成され、板に凹凸が形成されている。しかし、このような形状では冷媒との熱交換を十分に行うことができない。このような観点および他の観点から、積層型熱交換器にはさらなる改良が求められている。
発明の目的のひとつは、高い熱交換性能を発揮する積層型熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、高い耐圧性を実現できる積層型熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、内部の流路を多様に変更可能な積層型熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、高度に小型化された冷凍サイクル用の積層型熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、水冷式の熱交換器と水冷式の蒸発器とを提供でき、しかも内部熱交換機能を有する冷凍サイクル用の積層型熱交換器を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、冷凍サイクルに流される冷媒のための扁平な複数の冷媒通路(41rf)、およびこの冷媒と熱交換する熱媒体のための扁平な複数の熱媒体通路(41wt)を形成するように積層して配置された複数のプレート(41a、41b、641b、41c、241c、741c、41d、41e、61e)を含むコア部(41、61)を有する積層型熱交換器において、冷媒通路(41rf)に冷媒を流すための入口および出口を提供する接続部材(43、543、44、344、63、64)と、熱媒体通路(41wt)に熱媒体を流すための入口および出口を提供する接続部材であって、冷媒通路(41rf)に流される冷媒に対して熱媒体通路(41wt)に流される熱媒体が対向流となるように入口および出口が設定された接続部材(45、46、245、246、745、746、47、48、65、66、67、68、967、968)とを備え、コア部は、少なくとも冷媒通路(41rf)に設けられたオフセット型のフィン(41f)を備え、コア部は、積層方向に延び、複数の冷媒通路の一端に連通し入口を提供する冷媒入口貫通通路(41ri)と、積層方向に延び、複数の冷媒通路の他端に連通し出口を提供する冷媒出口貫通通路(41ro)と、積層方向に延び、複数の熱媒体通路の一端に連通し入口を提供する熱媒体入口貫通通路(41wi)と、積層方向に延び、複数の熱媒体通路の他端に連通し出口を提供する熱媒体出口貫通通路(41wo)とを有し、冷媒入口貫通通路(41ri)と冷媒出口貫通通路(41ro)とはコア部の対角上に配置されており、熱媒体入口貫通通路(41wi)と熱媒体出口貫通通路(41wo)とはコア部の対角上に配置されており、冷媒入口貫通通路(41ri)および冷媒出口貫通通路(41ro)と、熱媒体入口貫通通路(41wi)および熱媒体出口貫通通路(41wo)とはコア部の異なる対角上に配置されており、プレートは、コア部における冷媒通路および/または熱媒体通路を複数の群に分割するとともに、それらの群を直列に連通する区画プレート(41c、241c、741c)を含んでおり、コア部は、プレートの積層方向に対して横方向に沿ってUターン状の流路を形成しており、コア部は、熱媒体を第1熱媒体として利用することにより冷媒と第1熱媒体との間の熱交換を提供する前段(40a、60a)と、前段において熱交換した冷媒と第1熱媒体とは異なる温度をもつ第2熱媒体との間の熱交換を提供する後段(40b、60b)とを備え、前段および後段に供給される冷媒は、冷凍サイクルの高圧側の冷媒であり、第2熱媒体は冷凍サイクルの低圧側の冷媒と熱交換された熱媒体(WT(C))であることを特徴とする。
開示された発明のひとつは、冷凍サイクルに流される冷媒のための扁平な複数の冷媒通路(41rf)、およびこの冷媒と熱交換する熱媒体のための扁平な複数の熱媒体通路(41wt)を形成するように積層して配置された複数のプレート(41a、41b、641b、41c、241c、741c、41d、41e、61e)を含むコア部(41、61)を有する積層型熱交換器において、冷媒通路(41rf)に冷媒を流すための入口および出口を提供する接続部材(43、543、44、344、63、64)と、熱媒体通路(41wt)に熱媒体を流すための入口および出口を提供する接続部材であって、冷媒通路(41rf)に流される冷媒に対して熱媒体通路(41wt)に流される熱媒体が対向流となるように入口および出口が設定された接続部材(45、46、245、246、745、746、47、48、65、66、67、68、967、968)とを備え、コア部は、少なくとも冷媒通路(41rf)に設けられたオフセット型のフィン(41f)を備え、コア部は、積層方向に延び、複数の冷媒通路の一端に連通し入口を提供する冷媒入口貫通通路(41ri)と、積層方向に延び、複数の冷媒通路の他端に連通し出口を提供する冷媒出口貫通通路(41ro)と、積層方向に延び、複数の熱媒体通路の一端に連通し入口を提供する熱媒体入口貫通通路(41wi)と、積層方向に延び、複数の熱媒体通路の他端に連通し出口を提供する熱媒体出口貫通通路(41wo)とを有し、冷媒入口貫通通路(41ri)と冷媒出口貫通通路(41ro)とはコア部の対角上に配置されており、熱媒体入口貫通通路(41wi)と熱媒体出口貫通通路(41wo)とはコア部の対角上に配置されており、冷媒入口貫通通路(41ri)および冷媒出口貫通通路(41ro)と、熱媒体入口貫通通路(41wi)および熱媒体出口貫通通路(41wo)とはコア部の異なる対角上に配置されており、プレートは、コア部における冷媒通路および/または熱媒体通路を複数の群に分割するとともに、それらの群を直列に連通する区画プレート(41c、241c、741c)を含んでおり、コア部は、プレートの積層方向に対して横方向に沿ってUターン状の流路を形成しており、コア部は、熱媒体を第1熱媒体として利用することにより冷媒と第1熱媒体との間の熱交換を提供する前段(40a、60a)と、前段において熱交換した冷媒と第1熱媒体とは異なる温度をもつ第2熱媒体との間の熱交換を提供する後段(40b、60b)とを備え、前段および後段に供給される冷媒は、冷凍サイクルの低圧側の冷媒であり、第2熱媒体は冷凍サイクルの高圧側の冷媒と熱交換された熱媒体(WT(H))であることを特徴とする。
この構成によると、冷媒と熱媒体とは対向流となって流れるから、良好な熱交換が実現される。さらに、オフセット型のフィンは、気体から液体、または液体から気体への相変化を伴う冷媒に対して優れた熱交換性能を提供する。よって、高い熱交換性能を発揮する積層型熱交換器が提供される。
発明の第1実施形態に係る熱システムのブロック図である。 第1実施形態の積層型熱交換器の正面図である。 第1実施形態の積層型熱交換器の平面図である。 第1実施形態の積層型熱交換器の断面図である。 第1実施形態の積層型熱交換器の部分拡大断面図である。 第1実施形態の区画プレートの平面図である。 第1実施形態のフィンの斜視図である。 第1実施形態の積層型熱交換器の流路を示す正面図である。 発明の第2実施形態に係る積層型熱交換器の正面図である。 第2実施形態の区画プレートの平面図である。 発明の第3実施形態に係る積層型熱交換器の正面図である。 発明の第4実施形態に係る積層型熱交換器の正面図である。 発明の第5実施形態に係る積層型熱交換器の正面図である。 発明の第6実施形態に係る積層型熱交換器の部分拡大断面図である。 発明の第7実施形態に係る熱システムのブロック図である。 第7実施形態の積層型熱交換器の流路を示す正面図である。 第7実施形態の区画プレートの平面図である。 発明の第8実施形態に係る熱システムのブロック図である。 第8実施形態の積層型熱交換器の流路を示す正面図である。 発明の第9実施形態に係る熱システムのブロック図である。 第9実施形態の積層型熱交換器の流路を示す正面図である。 発明の第10実施形態に係る熱システムのブロック図である。 発明の第11実施形態に係る熱システムのブロック図である。 第11実施形態の積層型熱交換器の流路を示す正面図である。 発明の第12実施形態に係る熱システムのブロック図である。 発明の第13実施形態に係る熱システムのブロック図である。 発明の第14実施形態に係る熱システムのブロック図である。 発明の第15実施形態に係る熱システムのブロック図である。 発明の第16実施形態に係る熱システムのブロック図である。
以下に、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1に図示されるように、第1実施形態は、熱システム10を開示する。熱システム10は、車両に搭載されている。熱システム10は、車両用の空調装置、または車両に搭載された機器の温度調節装置を提供する。空調装置として利用される場合、熱システム10は、暖房、および/または冷房を提供する。温度調節装置として利用される場合、熱システム10は、加熱用の熱源、および/または冷却用の低温源を提供する。熱システム10は、冷凍サイクル20を有する。冷凍サイクル20は、冷媒の蒸気を圧縮することにより低温と高温とを提供する蒸気圧縮式の冷凍サイクル20である。冷媒は、第1の熱媒体とも呼ばれる。さらに、熱システム10は、冷凍サイクル20の冷媒と熱交換する熱媒体が流れる補助系統30を有する。補助系統30は、熱媒体として水を主成分とする冷却水を循環させる。冷却水は、第2の熱媒体とも呼ばれる。補助系統30は、冷凍サイクル20の放熱器と熱的に結合された高温系統、または第1補助系統とも呼ぶことができる。
冷凍サイクル20は、循環型の冷媒経路に配置された圧縮機21、熱交換器40、減圧器22、および熱交換器23を備える。圧縮機21は、冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出する。
熱交換器40は、水−冷媒間の熱交換を提供するための積層型熱交換器である。熱交換器40は、放熱器として機能する。熱交換器40は、圧縮機21から供給される高温高圧の冷媒からの放熱を実行する。熱交換器40は、補助系統30の水と熱交換する。熱交換器40は、冷凍サイクル用の積層型の水−冷媒熱交換器とも呼ぶことができる。また、熱交換器40は、積層型の水−冷媒放熱器とも呼ぶことができる。暖房用途または加熱用途においては、熱交換器40は、空調用空気などの利用側媒体を加熱する利用側熱交換器を提供する。
減圧器22は、熱交換器40において放熱した高圧冷媒を減圧することにより低温低圧の冷媒を提供する。熱交換器23は、減圧器22から供給される低温低圧の冷媒と熱源媒体とを熱交換させる。熱交換器23は、蒸発器として機能する。熱交換器23は、吸熱器とも呼ばれる。冷房用途または冷却用途においては、熱交換器23は、空調用空気などの利用側媒体を冷却する利用側熱交換器を提供する。
補助系統30は、循環型の水経路に配置されたポンプ31と、熱交換器32とを備える。ポンプ31は、補助系統30内に水を循環させる。熱交換器32は、補助系統30を流れる水からの放熱を実行する。熱交換器32は、例えば、空気と熱交換する。補助系統30の水経路には、熱交換器40も配置されている。補助系統30は、熱交換器40に冷却水を供給する。よって、補助系統30は、冷凍サイクル20の高温サイドに設けられた熱運搬手段を提供する。冷凍サイクル20の熱は、熱交換器40を経由して冷却水に放熱され、さらに熱交換器32から放熱される。加熱用途においては、熱交換器32によって空調用空気または対象物が加熱される。
図2において、熱交換器40は、複数の金属板、すなわちプレートを積層して構成された熱交換のためのコア部41を備える。隣接するプレートの間には、冷媒のための冷媒通路および水のための水通路が区画される。コア部41は、内部に複数の通路を区画する。それぞれの通路は、扁平な通路である。コア部41は、冷媒のための複数の冷媒通路と、冷却水のための複数の水通路とを有する。コア部41において、冷媒通路と水通路とは、積層方向に交互に配置されている。水通路は、熱媒体のための熱媒体通路とも呼ばれる。
コア部41は、ほぼ直方体である。図中の上下方向は、プレートの積層方向に対応する。この方向は、積層方向と呼ばれる。図中の左右方向は、コア部41の積層方向と直交し、コア部41内に形成される通路の長手方向に対応する。この方向は、横方向と呼ばれる。図中の奥行方向は、コア部41の積層方向と直交し、コア部41内に形成される通路の短手方向に対応する。この方向は、幅方向と呼ばれる。熱交換器40は、図示されるように積層方向を重力方向と平行に位置付けて車両に搭載することができる。ただし、熱交換器40は、積層方向を水平方向と平行に位置付けて車両に搭載されてもよい。
熱交換器40は、コア部41の端部に接合された補強プレート42を備える。補強プレート42は、コア部41を構成する他のプレートより明らかに厚い。補強プレート42は、コア部41の端部において面状に広く広がる領域を覆うように設けられている。さらに、補強プレート42は、その平面から垂直に折り曲げられた折り曲げ縁を有する。折り曲げ縁は、補強プレート42の剛性を高める。
熱交換器40は、冷媒の入口のための接続部材43を備える。熱交換器40は、冷媒の出口ための接続部材44を備える。接続部材43、44は、ブロックジョイントと呼ばれる接続器である。接続部材43、44は、冷媒のための通路穴43c、44cと、ボルトをねじ込むためのボルト穴43d、44dを有する。熱交換器40は、冷却水の入口のための接続部材45を備える。熱交換器40は、冷却水の出口のための接続部材46を備える。接続部材45、46は、ホース接続用の管状の接続器である。
図3に図示されるように、コア部41は、四辺形の端面をもつ。コア部41は、積層方向に延びる複数の貫通通路41ri、41ro、41wi、41woを有する。これら貫通通路41ri、41ro、41wi、41woは、コア部41の隅部に配置されている。貫通通路41ri、41ro、41wi、41woは、コア部41の四隅に分散して配置されている。冷媒のための貫通通路41ri、41roは、コア部41の対角上に位置する2つの隅部に配置されている。冷却水のための貫通通路41wi、41woは、コア部41の対角上に位置する2つの隅部に配置されている。貫通通路41ri、41roと貫通通路41wi、41woとは、異なる対角線上に配置されている。
図中の貫通通路41riは、扁平な冷媒通路の一端における隅部に連通し、入口または出口を提供する。貫通通路41roは、扁平な冷媒通路の他端における対角位置の隅部に連通し、出口または入口を提供する。貫通通路41wiは、扁平な水通路の一端における隅部に連通し、入口または出口を提供する。貫通通路41woは、扁平な水通路の他端における対角位置の隅部に連通し、出口または入口を提供する。このような通路の配置は、扁平な通路における死流域を抑制するために効果的である。この通路の配置により、扁平な通路の全体に冷媒または水を流すことが可能となる。
図4は、図3に図示されたIV−IV線における断面を図示する。この図では、明瞭さのためにハッチングが省略されている。図示されるように、コア部41は、複数のプレート41a、41b、41c、41d、41eを積層して構成されている。コア部41は、冷媒通路および水通路を形成するためのコアプレート41a、41b、41cを含む。コア部41は、コアプレート41a、41b、41cの積層体の両端に配置されたエンドプレート41d、41eを含む。エンドプレート41d、41eは、コアプレート41a、41b、41cより明らかに厚く、剛性が高い。この構成によると、エンドプレート41d、41eによってコア部41の耐圧性が改善される。コアプレート41a、41b、41cの間には、オフセット型のフィン41fが配置されている。これらプレート41a、41b、41c、41d、41eおよびフィン41fは、アルミニウム合金製である。これらプレート41a、41b、41c、41d、41eおよびフィン41fは、ろう付けによって接合されている。
図5は、接続部材43近傍の部分拡大断面図である。図中にはハッチングが付されている。隣接するコアプレート41a、41b、41cの間には、扁平な冷媒通路41rfまたは扁平な水通路41wtが形成されている。複数のコアプレート41a、41bが交互に積層されることにより、複数の冷媒通路41rfと複数の水通路41wtとが形成されている。複数の冷媒通路41rfと複数の水通路41wtとは交互に積層的に配置されている。積層方向における冷媒通路41rfの厚さは、水通路41wtの厚さより薄い。フィン41eは、冷媒通路41rfと水通路41wtとの両方に配置されている。
コアプレート41aは、クーリングプレートとも呼ばれる。コアプレート41aは、貫通通路41ri、41ro、41wi、41woを提供するための4つの通路筒状部分41a1をもつ。図中には、貫通通路41riを提供するための通路筒状部分41a1が図示されている。コアプレート41aは、コア部41の外周面に延び出し露出する外縁筒状部分41a2をもつ。さらに、コアプレート41aは、それら筒状部分の間に拡がる板部分41a3をもつ。
外縁筒状部分41a2は、開口端へ向けて拡がるようにやや外側へ傾斜している。また、外縁筒状部分41a2は、積層方向に高く延び出している。外縁筒状部分41a2は、2層の冷媒通路41rfまたは2層の水通路41wtに相当する高さより高く延び出している。図示の例では、外縁筒状部分41a2は、2層の冷媒通路41rfおよび2層の水通路41wtに相当する高さにわたって延び出している。この結果、コア部41の外周面においては、少なくとも2枚の外縁筒状部分41a2が重なって位置付けられる。この構成は、外周面における強度を高めるために貢献する。
コアプレート41bは、中間プレートとも呼ばれる。コアプレート41bは、貫通通路41ri、41ro、41wi、41woを提供するための4つの通路筒状部分41b1をもつ。図中には、貫通通路41riを提供するための通路筒状部分41b1が図示されている。コアプレート41bは、コアプレート41aの外縁筒状部分41a2に沿って延びる外縁筒状部分41b2をもつ。さらに、コアプレート41bは、それら筒状部分の間に拡がる板部分41b3をもつ。
通路筒状部分41a1と通路筒状部分41b1とは、積層方向に関して互いに反対方向へ延び出している。これら通路筒状部分41a1と通路筒状部分41b1とは、内外に嵌め合わせられて配置される。コアプレート41a、41bは、貫通通路41ri、41ro、41wi、41woを提供するための4つの開口部を通路筒状部分41a1、41b1に有する。
コアプレート41bは、コア部41の外周面には露出しない。外縁筒状部分41b2の高さは、水通路41wtの厚さに相当する。この結果、コア部41の外周部においては、外縁筒状部分41b2は、2枚の外縁筒状部分41a2の間に入り込むことなく積層されている。
コアプレート41a、41bは、コア部41の外周に位置付けられて互いに重ねられる外縁筒状部分41a2、41b2を有する。コアプレート41aの外縁筒状部分41a2と、コアプレート41bの外縁筒状部分41b2とが重なることにより、扁平な水通路41wtの外側には、ひとつのコアプレート41bと2つのコアプレート41aとが位置付けられる。言い換えると、扁平な水通路41wtの外側には、3重のコアプレート41a、41bが配置される。外縁筒状部分41a2、41b2はコア部の外周において少なくとも2重に重ねられている。外縁筒状部分41a2、41b2はコア部41の外周において部分的に3重に重ねられている。この構成によると、コア部の外周においてコアプレートが積層されるからコア部の外周が補強される。この構成は、水通路41wtの外側における高い強度を実現するために貢献する。
図6に図示されるように、コアプレート41cは貫通通路41ro、41woを提供する開口を有するが、貫通通路41ri、41wiを提供する開口を備えず、それらの位置を閉塞している。コアプレート41cは、区画プレート41cとも呼ばれる。区画プレート41cは、熱交換器40内における複数の通路41rf、41wtを複数の群に分割している。区画プレート41cは、これらの群を直列に流れる流路を提供する。区画プレート41cは、コア部41内における冷媒および/または水の流れ経路を設定するための仕切り板を提供する。区画プレート41cは、コア部41の中に、1枚または数枚だけ設けられる。この実施形態では、区画プレート41cは、コアプレート41bの形状を変形することによって提供される。コアプレート41bは、4つの通路筒状部分41b1を有する。区画プレート41cも4つの通路筒状部分41b1を有する。しかし、区画プレート41cは、それらのうちの少なくともひとつが開口することなく閉塞している。
区画プレート41cに少なくともひとつの閉塞部を形成することにより、コア部41内においてUターン状の流路が形成される。Uターン状流路は、プレートの積層方向に対して横方向に沿うように横倒しに位置付けられている。この構成によると、積層方向に多段の流路が形成される。また、区画プレート41cにより、コア部41上における接続部材43、44の位置と、接続部材45、46の位置とを望ましい位置に設定することが可能となる。
図4および図5に戻り、接続部材43、44は、金属製のブロック状の部材である。接続部材43、44は、貫通通路41riの周囲における主要な第1接合部43a、44aにおいてコア部41に接合されている。接続部材43、44は、主としてエンドプレート41d、41eと接合されている。接続部材43、44とコア部41とはろう付けによって接合されている。
さらに、接続部材43、44は、貫通通路41riから離れ、貫通通路41riよりもコア部41の中央寄りに位置する追加的な第2接合部43b、44bを有する。第2接合部43b、44bは、接続部材43、44からコア部41に向けて足状に突出して形成されている。コア部41の外縁と第2接合部43b、44bとの間の距離は、コア部41の外縁と貫通通路41riとの間の距離よりも大きい。
第2接合部43b、44bは、コア部41が積層方向へ膨張変形および/または収縮変形した場合に、それらの変形を抑制する。また、第2接合部43b、4bは、上記の変形が生じた場合に、第1接合部43a、44aにおける破壊を抑制する。
以上に説明したように、接続部材43、44は、冷媒または熱媒体を流すための通路41riの周囲に設けられコア部41に接合された第1接合部43a、44aを備える。さらに、接続部材43、44は、コア部41の積層方向の端面において、第1接合部43a、44aより中央寄りの位置に設けられコア部41に接合された第2接合部43b、44bを備える。この構成によると、接続部材43、44は第1接合部43a、44aと第2接合部43b、44bとにまたがって設けられる。接続部材43、44は、第1接合部43a、44aと第2接合部43b、44bとの間におけるコア部41の変形を抑制する。よって、コア部41の耐圧性が改善される。
図7に図示されるように、フィン41fは、いわゆるオフセット型のフィンである。フィン41fは、分断フィンとも呼ばれることがある。フィン41fは、アルミニウム合金製である。フィン41feは波状に成形された板である。フィン41fは、その頂部において隣接するコアプレート41a、41bと熱伝達可能に接触している。フィン41fは、両面の間を連通する多数のスリットを有する。スリットはフィン41fの高さ方向の全体にわって広がっている。フィン41fは、冷媒RFが図示される矢印の方向へ流れるように配置されている。
フィン41fは、複数の帯状部分41gの集合体として見ることができる。ひとつの帯状部分41gは、流れ方向に沿って幅WDをもつ。ひとつの帯状部分41gは、流れ方向と直交する方向に関して、ピッチPTをもつ台形波状に成形されている。流れ方向に隣接する2つの帯状部分41gは、1/4ピッチ(1/4PT)だけ流れ方向と直交する方向へずらして配置されている。
フィン41fは、冷媒通路41rfおよび水通路41wtの中において多数の先端部を提供する。これらの先端部は、熱交換性能を向上させる。
フィン41fが備える多数の大きいスリットは、フィン41fの板面からの冷媒液成分の流れ落ちを促進する。このため、液成分は、冷媒通路41rfの全体に広がりやすい。この結果、冷媒通路41rf内における液冷媒の偏りが抑制される。
また、冷媒液成分の流れ落ちが促進されることによって、フィン41fの板面上の液膜の厚さが薄く維持される。この結果、フィン41fの板面上において効率的に冷媒の相変化が発生する。冷媒が凝縮する過程においては、冷媒の凝縮が促進される。一方、冷媒が蒸発する過程においては、液冷媒の蒸発が促進される。
図8に図示されるように、熱交換器40内において冷媒RFは実線の矢印で示されるように流れる。熱交換器40内において水WTは破線の矢印で示されるように流れる。冷媒と水とは、熱交換器40内において対向流となって流れる。よって、冷媒と水との間において良好な熱交換が実現される。
区画プレート41cは、熱交換器40内における冷媒のための複数の通路41rfを2群に分割している。区画プレート41cは、貫通通路41ri、41roのひとつにおいて開口することのない閉塞部を有する。この閉塞部により上記分割が提供される。さらに、区画プレート41cは、これら2群の通路41rfを、冷媒の入口と出口との間、すなわち接続部材43、44間において直列に配置する。区画プレート41cは、貫通通路41ri、41roの他のひとつにおいて開口部を有する。この開口部によって上記直列配置が提供される。この結果、2群の通路41rfは直列の流路を提供する。
区画プレート41cは、熱交換器40内における水のための複数の通路41wtを2群に分割している。区画プレート41cは、貫通通路41wi、41woのひとつにおいて開口することのない閉塞部を有する。この閉塞部により上記分割が提供される。さらに、区画プレート41cは、これら2群の通路41wtを、水の入口と出口との間、すなわち接続部材45、46間において直列に配置する。区画プレート41cは、貫通通路41wi、41woの他のひとつにおいて開口部を有する。この開口部によって上記直列配置が提供される。この結果、2群の通路41wtは直列の流路を提供する。
図示の例では、2つの群は、熱交換器40の上部と下部とに位置付けられる。接続部材43、44、および接続部材45、46は、コア部41内において冷媒と水とが対向流となるように、それぞれ、入口および出口として利用される。言い換えると、冷媒通路41rfに流される冷媒に対して熱媒体通路41wtに流される熱媒体が対向流となるように、接続部材43、44、45、46には、入口および出口が割り当てられ、設定される。この結果、ひとつの群において対向流が得られる。さらに、他のひとつの群においても対向流が得られる。この構成によると、冷媒と水との対向流が、長い距離にわたって形成される。
この実施形態では、コアプレート41a、41b、41cは、コア部41における冷媒通路41rfおよび/または熱媒体通路41wtを複数の群に分割するとともに、それらの群を直列に連通する区画プレート41cを含む。区画プレート41cは、接続部材43、44から延びる貫通通路41ri、41ro、41wi、41woを閉塞する閉塞部を有する。区画プレート41c以外のコアプレート41a、41bは、接続部材43、44から延びる貫通通路41ri、41ro、41wi、41woのすべてを提供する開口部を有する。
この実施形態によると、コア部41の両端面に接続部材43、44と接続部材45、46とを分散配置できる。また、コア部41の横方向の片側、すなわち図中の左側に接続部材43、44と接続部材45、46とを集中配置できる。このような冷媒および水のための入口と出口との配置は、冷媒配接続部材と水配管とを直線状に配置することを可能とする。よって、コア部41の車両における搭載性の改善に貢献する。また、上記配置は、配管の接続作業の改善に貢献する。
熱システム10が作動するとき、冷凍サイクル20は熱交換器40に高温高圧の冷媒を供給する。補助系統30は、熱交換器40に水を供給する。冷媒と水とは、コア部41内において熱交換する。冷媒は水によって冷却され、凝縮する。さらに、冷媒は水によって過冷却される。これにより、冷凍サイクル20の効率を高めることができる。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、コア部41内の全体において対向流を形成した。これに代えて、この実施形態では、コア部41内の一部において対向流が形成される。
図9に図示されるように、熱交換器40は、一方の端面に、水の入口である管245と、水の出口である接続部材246とを有する。接続部材245と接続部材246とは、図中の上端面の対角的に位置する隅部に配置されている。これらの接続部材245、246は平行に延びている。接続部材43、44は、コア部41の両端面にそれぞれ分散的に配置されている。接続部材43,44は、横方向の一方に集中的に配置されている。さらに、この実施形態では、区画プレート241cが用いられる。
図10に図示されるように、区画プレート241cは、貫通通路41riにおいて閉塞部を有する。区画プレート241cは、貫通通路41ro、41wi、41woにおいて開口部を有する。この結果、区画プレート241cは、冷媒のための複数の通路41rfだけを2群に分割する。区画プレート241cは、水のための複数の通路41rwtを分割しない。
この実施形態では、コア部41内には、冷媒のための横方向に沿ったUターン状の流路が形成される。コア部41内に形成された複数の通路41wtのすべては、接続部材245、246の間において並列に接続される。接続部材245、246が一方の端面に集中配置されるから、コア部41内には、積層方向に沿うU字形の水のための流路が形成される。この構成によると、冷媒のための流路の長さを長く形成することができる。また、冷媒のための流路のおよそ半分において、冷媒と水とを対向流とすることができる。
(第3実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、区画プレート41c、241cを用いた。この実施形態では、区画プレートを用いない。
図11に図示されるように、熱交換器40は、一方の端面に、接続部材43と接続部材46とを有する。さらに、熱交換器40は、他方の端面に、接続部材245と、冷媒の出口としての接続部材344とを有する。この実施形態では、区画プレートが用いられない。このため、コア部41内に形成された複数の通路41rfのすべては、接続部材43、344の間において並列に接続される。接続部材43、344が両面に分散配置されるから、コア部41内には、S字形の冷媒のための流路が形成される。コア部41内に形成された複数の通路41wtのすべては、接続部材245、46の間において並列に接続される。接続部材245、46が両面に分散配置されるから、コア部41内には、S字形の水のための流路が形成される。この実施形態でも、コア部41の全体において対向流が提供される。
(第4実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図12に図示されるように、熱交換器40は、一方の端面に、接続部材43を有する。さらに、熱交換器40は、他方の端面に、接続部材245、246と、接続部材344とを有する。この実施形態では、区画プレートが用いられない。このため、コア部41内に形成された複数の通路41rfのすべては、接続部材43、344の間において並列に接続される。接続部材43、344が両面に分散配置されるから、コア部41内には、S字形の冷媒のための流路が形成される。この実施形態でも、コア部41の全体において対向流が提供される。
(第5実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図13に図示されるように、熱交換器40は、一方の端面に、接続部材245、246と、接続部材344とを有する。さらに、熱交換器40は、同じ端面に、冷媒の入口のための接続部材543を有する。この実施形態では、区画プレートが用いられない。このため、コア部41内に形成された複数の通路41rfのすべては、接続部材543、344の間において並列に接続される。接続部材543、344が一方の端面に集中配置されるから、コア部41内には、積層方向に沿うU字形の冷媒のための流路が形成される。この実施形態でも、コア部41の全体において対向流が提供される。
(第6実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、コア部41の外周部において、水通路に対応する位置においてコアプレート41a、41bが3重に重ねられた。この実施形態では、冷媒通路に対応する位置においてコアプレート41a、41bが3重に重ねられる。
図14に図示されるように、コアプレート641bは、冷媒のための通路の外側において他のコアプレート41aと重ねられるように曲げられている。これにより、冷媒通路の外側におけるコア部41の剛性を高めることができる。
(第7実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、熱交換器40は、補助系統30だけによって冷却される。これに代えて、この実施形態では、複数の補助系統30、50によって冷却される熱交換器740が採用される。
図15に図示されるように、熱システム10は、冷凍サイクル20の冷媒と熱交換する熱媒体が流れる補助系統50を有する。補助系統50は、熱媒体として水を主成分とする冷却水を循環させる。冷却水は、第3の熱媒体とも呼ばれる。補助系統50は、冷凍サイクル20の蒸発器と熱的に結合された低温系統、または第2の補助系統とも呼ぶことができる。
冷凍サイクル20は、熱交換器740を備える。熱交換器740は、水−冷媒間の熱交換を提供するための積層型熱交換器である。熱交換器740は、放熱器として機能する。熱交換器740は、冷媒を段階的に放熱させる多段階の熱交換部40a、40bを有する。
前段40aは、冷媒流れにおいて、後段40bより上流側に配置されている。前段40aは、圧縮機21から供給される高温高圧の冷媒を冷却する。前段40aには、補助系統30から水が供給される。前段40aは、冷媒と補助系統30の水との間の熱交換を提供する。
後段40bは、冷媒流れにおいて、前段40aより下流側に配置されている。後段40bは、前段40aにおいて冷却された冷媒をさらに冷却する。後段40bには、補助系統50から水が供給される。後段40bは、冷媒と補助系統50の水との間の熱交換を提供する。
冷凍サイクル20は、熱交換器60を備える。熱交換器60は、水−冷媒間の熱交換を提供するための積層型熱交換器である。熱交換器60は、蒸発器として機能する。熱交換器60は、上述の実施形態における熱交換器40と同じ構造をもつ。ここに開示される積層型熱交換器は、放熱器としても、蒸発器としても用いることができる。熱交換器60は、コアプレート41a、41b、41cに相当する複数のプレートを積層して構成されている。熱交換器60は、冷媒通路41rfに相当する冷媒通路と、水通路41wtに相当する水通路と有する。
熱交換器60は、減圧器22から供給される低温低圧の冷媒への吸熱を実行する。熱交換器60は、補助系統50の水と熱交換する。熱交換器60は、冷凍サイクル用の積層型の水−冷媒熱交換器とも呼ぶことができる。また、熱交換器60は、積層型の水−冷媒蒸発器とも呼ぶことができる。冷房用途または冷却用途においては、熱交換器60は、空調用空気などの利用側媒体を冷却する利用側熱交換器を提供する。
補助系統50は、循環型の水経路に配置されたポンプ51と、熱交換器52とを備える。ポンプ51は、補助系統50内に水を循環させる。熱交換器52は、補助系統50を流れる水への吸熱を実行する。熱交換器52は、例えば、空気と熱交換する。補助系統50は、熱交換器740の後段40bに水を供給するように構成された配管を有する。補助系統50の水経路には、熱交換器60も配置されている。補助系統50は、熱交換器60に冷却水を供給する。よって、補助系統50は、冷凍サイクル20の低温サイドに設けられた熱運搬手段を提供する。冷凍サイクル20は、熱交換器60を経由して冷却水から吸熱する。冷却用途においては、熱交換器52によって空調用空気または対象物が冷却される。
この構成では、補助系統50の水は冷凍サイクル20によって冷却されている。この結果、補助系統50の水の温度は、補助系統30の水の温度より低い。よって、前段40aには比較的高温の水WT(H)が供給される。後段40bには比較的低温の水WT(C)が供給される。前段40aは、冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。後段40bは、凝縮した冷媒をさらに過冷却する過冷却器として機能する。これにより、熱交換器40は過冷却冷媒を減圧器22に供給する。
図16に図示されるように、熱交換器740は、冷媒の入口および出口のための接続部材43、44を備える。さらに、熱交換器740は、補助系統30に接続される水の入口および出口のための接続部材745、746を備える。接続部材745、746は、コア部41の一方の端面に配置されている。熱交換器740は、補助系統50に接続される水の入口および出口のための接続部材47、48を備える。接続部材47、48は、コア部41の他方の端面に配置されている。
図17に図示されるように、区画プレート741cは、貫通通路41ri、41wi、41woにおいて閉塞部を有する。区画プレート741cは、貫通通路41roにおいて開口部を有する。この結果、区画プレート741cは、冷媒のための複数の通路41rfを2群に分割する。さらに、区画プレート741cは、2群の通路41rfを直列に配置する。一方、区画プレート741cは、水のための複数の通路41wtを完全に2群に分割し、それらの群を連通しない。これにより、コア部41の中に前段40aと後段40bとが区画され、別々に形成される。
この実施形態では、コア部41内には、冷媒のための横方向に沿ったUターン状の流路が形成される。一方の群に属する複数の通路41wtは、接続部材745、746の間において並列に接続される。接続部材745、746が一方の端面に集中配置されるから、コア部41内には、積層方向に沿うU字形の水WT(H)のための流路が形成される。他方の群に属する複数の通路41wtは、接続部材47、48の間において並列に接続される。接続部材47、48が一方の端面に集中配置されるから、コア部41内には、積層方向に沿うU字形の水WT(C)のための流路が形成される。この構成によると、冷媒のための流路の長さを長く形成することができる。また、冷媒のための流路の全体において、冷媒と水とを対向流とすることができる。
(第8実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第2の補助系統50の水WT(C)を後段40bに供給した。これに代えて、この実施形態では、熱交換器60にも前段60aと後段60bとを設ける。さらに、この実施形態では、後段40bと後段60bとの間において熱交換を提供する第3の補助系統70を採用する。
図18に図示されるように、熱システム10は、熱交換器740を備える。さらに、熱システム10は、熱交換器860を備える。熱交換器860は、熱交換器740と同じ構造をもつ。熱交換器860は、冷媒に段階的に吸熱させる多段階の熱交換部60a、60bを有する。
前段60aは、冷媒流れにおいて、後段60bより上流側に配置されている。前段60aは、減圧器22から供給される低温低圧の冷媒を加熱することにより、冷媒に吸熱させる。前段60aには、補助系統50から水が供給される。前段60aは、冷媒と補助系統50の水との間の熱交換を提供する。
後段60bは、冷媒流れにおいて、前段60aより下流側に配置されている。後段60bは、前段60aにおいて吸熱した冷媒にさらに吸熱させる。後段60bには、補助系統70から水が供給される。後段60bは、冷媒と補助系統70の水との間の熱交換を提供する。
補助系統70は、後段40bと後段60bとの間を熱的に結合する。補助系統70は、水が循環する経路の中に、ボンプ71を備える。補助系統70には、後段40bと後段60bとが配置されている。よって、補助系統70は、後段40bと後段60bとの間を循環するように水を流す。
図19に図示されるように、熱交換器860は、熱交換器740と同じ構成要素を備える。熱交換器860は、コア部61を有する。コア部61は、上述のコア部41と同じ構造を有する。コア部61は、区画プレート61cによって前段60aと後段60bとに区画されている。区画プレート61cは、区画プレート741cと同じ形状をもつ。熱交換器860は、冷媒の入口および出口のための接続部材63、64を備える。熱交換器860は、補助系統50に接続される水の入口および出口のための接続部材65、66を備える。接続部材65、66は、コア部61の一方の端面に配置されている。熱交換器860は、補助系統70に接続される水の入口および出口のための接続部材67、68を備える。接続部材67、68は、コア部61の他方の端面に配置されている。
この実施形態によると、後段60bにおける低温低圧の冷媒により補助系統70の水が冷却される。補助系統70の水は、後段40bに供給される。この結果、補助系統70の水は、冷凍サイクル20の高圧サイドにおける冷媒を冷却する。望ましい運転状態では、減圧器22に供給される冷媒が過冷却される。補助系統70の水は、後段40bにおいて加熱される。補助系統70の水は、後段60bに供給される。この結果、補助系統70の水は、冷凍サイクル20の低圧サイドにおける冷媒を加熱する。望ましい運転状態では、圧縮機21に吸入される冷媒が過熱される。このように、補助系統70を介して冷凍サイクル20の内部熱交換が提供される。
(第9実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、補助系統70の水、すなわち冷媒とは異なる熱媒体を介して冷凍サイクル20の内部熱交換を提供した。これに代えて、この実施形態では、冷凍サイクル20の冷媒を用いて直接的な内部熱交換が提供される。
図20に図示されるように、熱交換器960は、前段60aと後段960bとを有する。後段960bは、前段60aを通過した低温低圧の冷媒と、熱交換器40を通過した後の高温高圧の冷媒RF(H)との間の熱交換を提供する。
図21に図示されるように、熱交換器960は、熱交換器860と同じ構成要素を備える。熱交換器960は、高温高圧の冷媒RF(H)の入口および出口のための接続部材967、968を備える。この実施形態では、水−冷媒熱交換器として構成された熱交換器960の一部に、高温高圧冷媒RF(H)と低温低圧冷媒RF(C)との間の内部熱交換を提供する後段960bを設けることができる。
(第10実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、熱交換器960に内部熱交換器を一体的に構成した。これに代えて、この実施形態では、熱交換器1040に内部熱交換器を一体的に構成する。
図22に図示されるように、熱交換器1040は、前段40aと後段1040bとを有する。後段1040bは、前段40aを通過した冷媒と、熱交換器60を通過した後の冷媒RF(C)との間の熱交換を提供する。この実施形態では、水−冷媒熱交換器として構成された熱交換器1040の一部に、高温高圧冷媒RF(H)と低温低圧冷媒RF(C)との間の内部熱交換を提供する後段1040bを設けることができる。
第7実施形態ないし第10実施形態では、コア部41、61は、熱媒体を第1熱媒体として利用することにより冷媒と第1熱媒体との間の熱交換を提供する前段40a、60aを備える。さらに、コア部41、61は、前段40aにおいて熱交換した冷媒と第1熱媒体とは異なる温度をもつ第2熱媒体との間の熱交換を提供する後段40b、60b、960b、1040bを備える。この結果、二段階の熱交換が提供される。
前段および後段に供給される冷媒が冷凍サイクル20の高圧側の冷媒である場合、第2熱媒体は冷凍サイクル20の低圧側の冷媒と熱交換された熱媒体WT(C)とすることができる。前段および後段に供給される冷媒が冷凍サイクル20の低圧側の冷媒である場合、第2熱媒体は冷凍サイクル20の高圧側の冷媒と熱交換された熱媒体WT(H)とすることができる。前段および後段に供給される冷媒が冷凍サイクル20の低圧側の冷媒である場合、第2熱媒体は冷凍サイクルの高圧側の冷媒RF(H)とすることができる。前段および後段に供給される冷媒が冷凍サイクル20の高圧側の冷媒である場合、第2熱媒体は冷凍サイクルの低圧側の冷媒RF(C)とすることができる。
(第11実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、熱交換器40と熱交換器60とを互いに離れた位置に別々の部品として配置した。これに代えて、この実施形態では、単一の部品として設けられた熱交換器80のコア部は、冷凍サイクル20の高圧側の冷媒が供給される高圧側の熱交換部分1140と、冷凍サイクル20の低圧側の冷媒が供給される低圧側の熱交換部分1160とを有する。
図23に図示されるように、冷凍サイクル20は、熱交換部分1140と熱交換部分1160とを含む複合型の熱交換器80を備える。熱交換器80は、積層型の熱交換器である。熱交換器80の半部によって熱交換部分1140が提供されている。熱交換器80の残る半部によって熱交換部分1160が提供されている。熱交換部分1140と熱交換部分1160との間は、積層型熱交換器を構成する境界プレートを介して区画されている。この境界プレートは、冷凍サイクル20の高圧側と低圧側との間の内部熱交換を提供する熱伝達部分を提供する。
図24に図示されるように、熱交換器80は、熱交換部分1140を提供する積層型熱交換器と、熱交換部分1160を提供する積層型熱交換器とを直接的に接合することによって形成されている。熱交換部分1140の端部に配置されたエンドプレート41eと熱交換部分1160の端部に配置されたエンドプレート61eとが背中合わせに配置され、ろう付けされている。エンドプレート41e、61eは境界プレートを提供する。この結果、熱交換部分1140と熱交換部分1160との間の直接的な熱伝導が可能となる。この熱伝導は、内部熱交換を提供する。
(第12実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、図25に図示される冷凍サイクル20が採用される。冷凍サイクル20は、低圧側の熱交換器、すなわち熱交換器60だけに水−冷媒熱交換器である積層型熱交換器を採用する。冷凍サイクル20は、空冷式の熱交換器24を備える。熱交換器24は放熱器として機能する。このように、低圧側の熱交換器だけに、水−冷媒熱交換器を採用してもよい。
(第13実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、図26に図示される冷凍サイクル20が採用される。冷凍サイクル20は、可逆式の冷凍サイクルである。冷凍サイクル20は、冷媒の循環方向を切換える切換弁25を備える。よって、冷凍サイクル20は、冷却のための冷却運転と、加熱のための加熱運転(ヒートポンプ運転)とを選択的に実行可能である。
圧縮機21によって圧縮された高温高圧冷媒が熱交換器24に供給されるとき、熱交換器60は蒸発器として機能する。一方、圧縮機21によって圧縮された高温高圧冷媒が熱交換器60に供給されるとき、熱交換器60は放熱器として機能する。
この構成では、冷媒通路には、冷凍サイクル20の高圧側の冷媒、および冷凍サイクル20の低圧側の冷媒が選択的に供給される。よって、熱交換器60を放熱器または蒸発器として選択的に機能させることができる。この結果、冷凍サイクル20によって補助系統50の水を冷却または加熱することができる。
(第14実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、図27に図示される冷凍サイクル20が採用される。冷凍サイクル20は、熱交換器60を冷凍サイクル20における高圧側または低圧側に選択的に位置付けるバイパス式の冷凍サイクルである。冷凍サイクル20は、冷却のための冷却運転と、加熱のための加熱運転(ヒートポンプ運転)とを選択的に実行可能である。
冷凍サイクル20は、減圧器22をバイパスすることができる開閉弁26を備える。開閉弁26が開かれると、減圧器22は減圧機能を果たせない。この結果、熱交換器60には高温高圧の冷媒が供給される。熱交換器60と圧縮機21との間には、切換弁27、減圧器28、および熱交換器29を含むバイパス通路が設けられる。開閉弁26が開かれるとき、切換弁27は、バイパス通路に冷媒を流すように切換えられる。この結果、熱交換器29は蒸発器として機能する。
この構成でも、冷媒通路には、冷凍サイクル20の高圧側の冷媒、および冷凍サイクル20の低圧側の冷媒が選択的に供給される。よって、熱交換器60を放熱器または蒸発器として選択的に機能させることができる。この結果、冷凍サイクル20によって補助系統50の水を冷却または加熱することができる。この構成では、熱交換器60における冷媒の流れ方向と水の流れ方向とが変化しない。このため、熱交換器60の機能が放熱器と蒸発器とのいずれにあっても、対向流を得ることができる。
(第15実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、冷凍サイクル20の高圧部分に熱交換器40だけを配置した。これに加えて、高圧部分に他の熱交換器を追加的に設けてもよい。図28は、追加的な熱交換器24a、24b、24cを例示する。これらの少なくともひとつを採用することができる。熱交換器24aは、冷媒の流れにおいて、熱交換器40と並列に配置されている。熱交換器24bは、冷媒の流れにおいて、熱交換器40より上流側に直列に配置されている。熱交換器24cは、冷媒の流れにおいて、熱交換器40より下流側に直列に配置されている。
(第16実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、冷凍サイクル20の低圧部分に熱交換器60だけを配置した。これに加えて、冷圧部分に他の熱交換器を追加的に設けてもよい。図29は、追加的な熱交換器23a、23b、23cを例示する。これらの少なくともひとつを採用することができる。熱交換器23aは、冷媒の流れにおいて、熱交換器60と並列に配置されている。熱交換器23bは、冷媒の流れにおいて、熱交換器60より上流側に直列に配置されている。熱交換器23cは、冷媒の流れにおいて、熱交換器60より下流側に直列に配置されている。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、それぞれ独立して実施可能である。発明のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、補助系統30、50、70は、水を主成分とする冷却水に代えて、オイルなどの熱媒体を循環させてもよい。
また、フィン41fは、冷媒のための通路41rfだけに設けてもよい。この場合、水のための通路41wtにはいかなるフィンも設けないか、またはスリットをもたないフィンを設けてもよい。
また、上記実施形態では、一部の接続部材を管状の接続器によって提供した。これに代えて、すべての接続部材をブロックジョイントによって提供してもよい。
10 熱システム、 20 冷凍サイクル、 30、50、70 補助系統、
40、740、60、860、960、1040、80 積層型熱交換器、
40a、60a 前段、 40b、60b、960b、1040b 後段、
41、61 コア部、 41rf 冷媒通路、 41wt 水通路、
41a、41b、641b コアプレート、
41c、241c、741c 区画プレート、
41a1、41b1 通路筒状部分、 41a2、41b2 外縁筒状部分、
41a3、41b3 板部分、
41d、41e、61e エンドプレート、 41f フィン、
41ri、41ro、41wi、41wo 貫通通路、
42 補強プレート、 43、543、44、344、63、64 接続部材、
43a、44a 第1接合部、 43b、44b 第2接合部、
45、46、245、246、745、746、47、48 接続部材、
65、66、67、68、967、968 接続部材。

Claims (12)

  1. 冷凍サイクルに流される冷媒のための扁平な複数の冷媒通路(41rf)、およびこの冷媒と熱交換する熱媒体のための扁平な複数の熱媒体通路(41wt)を形成するように積層して配置された複数のプレート(41a、41b、641b、41c、241c、741c、41d、41e、61e)を含むコア部(41、61)を有する積層型熱交換器において、
    前記冷媒通路(41rf)に冷媒を流すための入口および出口を提供する接続部材(43、543、44、344、63、64)と、
    前記熱媒体通路(41wt)に熱媒体を流すための入口および出口を提供する接続部材であって、前記冷媒通路(41rf)に流される冷媒に対して前記熱媒体通路(41wt)に流される熱媒体が対向流となるように前記入口および前記出口が設定された接続部材(45、46、245、246、745、746、47、48、65、66、67、68、967、968)とを備え、
    前記コア部は、
    少なくとも前記冷媒通路(41rf)に設けられたオフセット型のフィン(41f)を備え、
    前記コア部は、
    積層方向に延び、複数の前記冷媒通路の一端に連通し入口を提供する冷媒入口貫通通路(41ri)と、
    積層方向に延び、複数の前記冷媒通路の他端に連通し出口を提供する冷媒出口貫通通路(41ro)と、
    積層方向に延び、複数の前記熱媒体通路の一端に連通し入口を提供する熱媒体入口貫通通路(41wi)と、
    積層方向に延び、複数の前記熱媒体通路の他端に連通し出口を提供する熱媒体出口貫通通路(41wo)とを有し、
    前記冷媒入口貫通通路(41ri)と前記冷媒出口貫通通路(41ro)とは前記コア部の対角上に配置されており、
    前記熱媒体入口貫通通路(41wi)と前記熱媒体出口貫通通路(41wo)とは前記コア部の対角上に配置されており、
    前記冷媒入口貫通通路(41ri)および前記冷媒出口貫通通路(41ro)と、前記熱媒体入口貫通通路(41wi)および前記熱媒体出口貫通通路(41wo)とは前記コア部の異なる対角上に配置されており、
    前記プレートは、
    前記コア部における前記冷媒通路および/または前記熱媒体通路を複数の群に分割するとともに、それらの群を直列に連通する区画プレート(41c、241c、741c)を含んでおり、
    前記コア部は、前記プレートの積層方向に対して横方向に沿ってUターン状の流路を形成しており、
    前記コア部は、前記熱媒体を第1熱媒体として利用することにより前記冷媒と前記第1熱媒体との間の熱交換を提供する前段(40a、60a)と、
    前記前段において熱交換した前記冷媒と前記第1熱媒体とは異なる温度をもつ第2熱媒体との間の熱交換を提供する後段(40b、60b)とを備え、
    前記前段および前記後段に供給される前記冷媒は、前記冷凍サイクルの高圧側の冷媒であり、
    前記第2熱媒体は前記冷凍サイクルの低圧側の冷媒と熱交換された熱媒体(WT(C))であることを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 冷凍サイクルに流される冷媒のための扁平な複数の冷媒通路(41rf)、およびこの冷媒と熱交換する熱媒体のための扁平な複数の熱媒体通路(41wt)を形成するように積層して配置された複数のプレート(41a、41b、641b、41c、241c、741c、41d、41e、61e)を含むコア部(41、61)を有する積層型熱交換器において、
    前記冷媒通路(41rf)に冷媒を流すための入口および出口を提供する接続部材(43、543、44、344、63、64)と、
    前記熱媒体通路(41wt)に熱媒体を流すための入口および出口を提供する接続部材であって、前記冷媒通路(41rf)に流される冷媒に対して前記熱媒体通路(41wt)に流される熱媒体が対向流となるように前記入口および前記出口が設定された接続部材(45、46、245、246、745、746、47、48、65、66、67、68、967、968)とを備え、
    前記コア部は、
    少なくとも前記冷媒通路(41rf)に設けられたオフセット型のフィン(41f)を備え、
    前記コア部は、
    積層方向に延び、複数の前記冷媒通路の一端に連通し入口を提供する冷媒入口貫通通路(41ri)と、
    積層方向に延び、複数の前記冷媒通路の他端に連通し出口を提供する冷媒出口貫通通路(41ro)と、
    積層方向に延び、複数の前記熱媒体通路の一端に連通し入口を提供する熱媒体入口貫通通路(41wi)と、
    積層方向に延び、複数の前記熱媒体通路の他端に連通し出口を提供する熱媒体出口貫通通路(41wo)とを有し、
    前記冷媒入口貫通通路(41ri)と前記冷媒出口貫通通路(41ro)とは前記コア部の対角上に配置されており、
    前記熱媒体入口貫通通路(41wi)と前記熱媒体出口貫通通路(41wo)とは前記コア部の対角上に配置されており、
    前記冷媒入口貫通通路(41ri)および前記冷媒出口貫通通路(41ro)と、前記熱媒体入口貫通通路(41wi)および前記熱媒体出口貫通通路(41wo)とは前記コア部の異なる対角上に配置されており、
    前記プレートは、
    前記コア部における前記冷媒通路および/または前記熱媒体通路を複数の群に分割するとともに、それらの群を直列に連通する区画プレート(41c、241c、741c)を含んでおり、
    前記コア部は、前記プレートの積層方向に対して横方向に沿ってUターン状の流路を形成しており、
    前記コア部は、前記熱媒体を第1熱媒体として利用することにより前記冷媒と前記第1熱媒体との間の熱交換を提供する前段(40a、60a)と、
    前記前段において熱交換した前記冷媒と前記第1熱媒体とは異なる温度をもつ第2熱媒体との間の熱交換を提供する後段(40b、60b)とを備え、
    前記前段および前記後段に供給される前記冷媒は、前記冷凍サイクルの低圧側の冷媒であり、
    前記第2熱媒体は前記冷凍サイクルの高圧側の冷媒と熱交換された熱媒体(WT(H))であることを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 前記コア部は、
    前記冷媒通路および前記熱媒体通路を形成する複数のコアプレート(41a、41b、641b、41c、241c、741c)と、
    前記コアプレートの積層体の両端に設けられ、前記コアプレートより厚いエンドプレート(41d、41e、61e)とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層型熱交換器。
  4. 前記区画プレートは、前記接続部材から延びる貫通通路(41ri、41ro、41wi、41wo)を閉塞する閉塞部を有することを特徴とする請求項3に記載の積層型熱交換器。
  5. 前記区画プレート以外の前記コアプレート(41a、41b)は、前記接続部材から延びる貫通通路(41ri、41ro、41wi、41wo)を提供する開口部を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の積層型熱交換器。
  6. 前記コアプレートは、前記コア部の外周に位置付けられて互いに重ねられる外縁筒状部分(41a2、41b2)を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の積層型熱交換器。
  7. 前記外縁筒状部分(41a2、41b2)は前記コア部の外周において少なくとも2重に重ねられていることを特徴とする請求項6に記載の積層型熱交換器。
  8. 前記外縁筒状部分(41a2、41b2)は前記コア部の外周において部分的に3重に重ねられていることを特徴とする請求項7に記載の積層型熱交換器。
  9. 前記接続部材は、
    前記冷媒または前記熱媒体を流すための通路(41ri)の周囲に設けられ前記コア部に接合された第1接合部(43a、44a)と、
    前記コア部の積層方向の端面において、前記第1接合部より中央寄りの位置に設けられ前記コア部に接合された第2接合部(43b、44b)とを備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の積層型熱交換器。
  10. 前記冷媒通路には、前記冷凍サイクルの高圧側の冷媒、および前記冷凍サイクルの低圧側の冷媒が選択的に供給されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の積層型熱交換器。
  11. 前記コア部は、
    前記冷凍サイクルの高圧側の冷媒が供給される高圧側熱交換部分(1140)と、
    前記冷凍サイクルの低圧側の冷媒が供給される低圧側熱交換部分(1160)とを有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の積層型熱交換器。
  12. 前記高圧側熱交換部分(1140)の端部に配置されたプレート(41e)と、
    前記低圧側熱交換部分(1160)の端部に配置されたプレート(61e)とが背中合わせに配置され接合されていることを特徴とする請求項11に記載の積層型熱交換器。
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