JP6093219B2 - 鞍乗り型車両のステッププレート形状 - Google Patents
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Description
ステップの前縁は、車幅方向外側に行くほど後退している。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、コンパクトにしながら足を載せやすい鞍乗り型車両のステッププレート形状を提供することを目的としている。
前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前記外辺(62E)が前記サイドカバー(46)の前記下縁(46b)と並んで前後に延び、前記外辺(62E)と前記外斜辺(62F)との変曲点(62X)は、前記サイドカバー(46)の前記下縁(46b)と前記後縁(46c)との変曲点(46X)の下方に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、乗員が自然に載せた足に縁部が沿う形状となり、ステッププレートの無駄な部分が削除されてコンパクトにしながら足が載せやすい形状にすることができる。
また、上記構成において、前記ステッププレート(24)は、使用時の平面視で、前記足載せ部(62b)の車幅方向外縁部(62F)が、車体前後方向長さの中心よりも前方から車幅方向内側に向かって後退していても良い。この構成によれば、乗員の足の形が、踵に向かって細くなるのに合わせた形状になっているので、無駄な部分を削除することができる。
また、上記構成において、前記ステッププレート(24)は、同乗者用であっても良い。この構成によれば、運転する必要のない同乗者にとって快適性が重要であるので、同乗者が楽な姿勢で載せる足に合わせた一層効果的なステッププレート形状とすることができる。
また、上記構成において、前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前記外斜辺(62F)及び前記前斜辺(62H)が、前記サイドカバー(46)の前上がりの上縁(46a)に沿っていても良い。
また、ステッププレートは、使用時の平面視で、足載せ部の車幅方向外縁部が、車体前後方向長さの中心付近から車幅方向内側に向かって後退しているので、乗員の足の形が、踵に向かって細くなるのに合わせた形状になっているので、無駄な部分を削除することができる。
また、ステッププレートは、同乗者用であるので、運転する必要のない同乗者にとって快適性が重要であるため、同乗者が楽な姿勢で載せる足に合わせた一層効果的なステッププレート形状とすることができる。
図1は、本発明の一実施形態のピリオンステップを備える自動二輪車10を示す右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部に前サスペンション12を介して前輪13が取付けられ、車体フレーム11の後部下部にスイングアーム15を介して後輪14が取付けられ、車体フレーム11の下部にエンジン16が取付けられた車両である。また、自動二輪車10は、車体フレーム11の上部にシート17が取付けられ、車体フレーム11の一部が樹脂製の車体カバー18で覆われている。前輪13は、上方から前サスペンション12に取付けられたフロントフェンダ19で覆われている。
前サスペンション12は、バーハンドル31により左右に操舵される。
シート17は、運転者が座る前部シート17aと、同乗者が座る後部シート17bとからなり、燃料タンク37の後端に連続して設けられ、車両後部まで延びている。なお、符号38は同乗者が掴むグラブレールである。
フロントカウル41には、ヘッドライト51、左右一対のバックミラー52、ウインドスクリーン53が設けられている。
シート17の後方には、トランクボックス56が設けられ、リアカバー48の両側方には、左右一対のサドルバッグ57が設けられている。
ピリオンステップ24は、ステップホルダ26に設けられた支軸61と、この支軸61に揺動可能に支持された板状のステップ部62とからなり、足を載せる使用状態では、ステップ部62が水平になる。支軸61は、ステップホルダ26に車幅方向内側に凹むように形成された凹部26aの前壁26b及び後壁26cに車両前後方向に延びるように渡されている。ステップ部62は、足を載せるステップ面62aが設けられた足載せ部62bと、この足載せ部62bから突出するように一体成形された軸支部62cとからなり、軸支部62cが支軸61に揺動可能に取付けられている。ステップ面62aは、足載せ部62bの上面に貼り付けられたゴム板で形成されている。
足載せ部62bに足を載せた場合、足のつま先より踵に、脚部全体の荷重が作用しやすい。本実施形態では、軸支部中心線66が、足載せ部中心線65に対して後方にオフセットしているので、足載せ部62bに載せられた足の踵側の荷重を支軸61及び軸支部62cで受けやすくすることができ、足71に掛かる荷重を安定に支持することができる。
軸支部62cは、その車幅方向内縁部に、ステップホルダ26の下面に当たるストッパ部62mが一体に設けられ、ストッパ部62mがステップホルダ26の下面に当たることで、ステップ部62が水平状態に保持される。
自動二輪車10(図1参照)は、形態としてツーリングに適した車体構造を有するツアラーに分類される車両であるため、運転者と同様に、同乗者は後部シート17b(図1参照)に跨って比較的足を大きく開いた楽な姿勢を取ることが多い。従って、同乗者70の足71のつま先71a及び踵71bを通り、足71の幅の中央を通る足中心線72は、左右のつま先71a,71a側を左右の踵71b,71b側に対して車幅方向外側に開くことになる。従って、ピリオンステップ24の形状も、足載せ部62bに載せた足71に合わせた形状とするのが望ましい。
また、足載せ部62bの外斜辺62Fを、足載せ部62bの外辺62Eの後端から車幅方向内側に向かって後退するように斜めに形成している。また、外斜辺62Fの前端は、足載せ部62bの前後方向のほぼ中央に位置している。これらのことから、長手方向中央より踵71b側が幅が狭くなっている足の形状に、より適切に対応するため、従来のステップに比べて無駄な部分を削除することができる。
ピリオンステップ24を使用しないときには、ステップ部62を立てて車体の側面にほぼ沿わせ、格納することが可能であり、ステップホルダ26に、ピリオンステップ24を起立状態に保持するための保持構造(不図示)を備える。
サイドカバー46は、前上がりの上縁46aと、前後方向にほぼ水平に延びる下縁46bと、下縁46bの後端から後上りに延びる後縁46cとを備える。下縁46bと後縁46cとは、変曲点46Xで屈曲している。サイドロアカバー47は、前上がりの上縁47a及び前縁47bを備える。
ステップ部62の前斜辺62Hは、ピボットプレート21の上縁21aに沿っているので、ピボットプレート21とステップ部62との間のスペースを有効に利用することができる。また、側面視で、ピボットプレート21と、格納されたステップ部62とが調和し、外観性を向上させることができる。
この構成によれば、同乗者70が自然に載せた足に前斜辺62Hが沿う形状となり、ピリオンステップ24の無駄な部分が削除されてコンパクトにしながら載せた足71が載せやすい形状にすることができる。
また、図2及び図3に示したように、ピリオンステップ24は、使用時の平面視で、足載せ部62bの車幅方向外縁部としての外斜辺62Fが、車体前後方向長さの中心付近から車幅方向内側に向かって後退しているので、同乗者70の足71の形が、踵71bに向かって細くなるのに合わせた形状になっているため、無駄な部分を削除することができ、ピリオンステップ24の軽量化を図ることができる。
また、ピリオンステップ24は、同乗者70用であるので、運転する必要のない同乗者70にとって快適性が重要であるため、同乗者70が楽な姿勢で載せる足71に合わせたコンパクトでしかも足71を安定に支持する効果的なステップ形状とすることができる。
例えば、上記実施形態において、図3に示したように、ピリオンステップ24の前辺62Gを車幅方向に延びるように設けたが、これに限らず、足中心線72に対して直交するように設けても良い。
また、本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。
14 後輪
15 スイングアーム
16 エンジン
17a 前部シート(運転者用シート)
17b 後部シート(同乗者用シート)
18 車体カバー
21 ピボットプレート
21a 上縁
24 ピリオンステップ(ステッププレート)
46b 下縁
46c 後縁
46X 変曲点
61 支軸(ヒンジ軸)
62b 足載せ部
62E 外辺
62F 外斜辺(車幅方向外縁部)
62H 前斜辺(縁部)
62X 変曲点
70 同乗者(乗員)
71 足
Claims (7)
- 運転者が跨る運転者用シート(17a)の後方に同乗者(70)が跨るように同乗者用シート(17b)が配置され、乗員(70)が足を載せるステッププレート(24)に、足(71)全体を載せられる足載せ部(62b)が板状に形成され、前記ステッププレート(24)が使用時には水平に設けられ、前記ステッププレート(24)の車幅方向内側端に前後方向に延びるヒンジ軸(61)を備え、前記ステッププレート(24)が非使用時には起立させて格納される鞍乗り型車両のステッププレート形状において、
前記ステッププレート(24)は、使用時の平面視では、前記足載せ部(62b)に、その車体前後方向の前端から車幅方向内側に向かって後退する前斜辺(62H)と、車幅方向外側で車両前後方向に延びる外辺(62E)と、前記外辺(62E)の後端から車幅方向内方斜め後方に延びる外斜辺(62F)とを備え、
前記ステッププレート(24)の上方に、運転者用シート(17a)の側部下方を覆う左右一対のサイドカバー(46)が配置され、前記サイドカバー(46)は、前後方向に延びる下縁(46b)と、前記下縁(46b)の後端から後上りに延びる後縁(46c)とを備え、
前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前記外辺(62E)が前記サイドカバー(46)の前記下縁(46b)と並んで前後に延び、前記外辺(62E)と前記外斜辺(62F)との変曲点(62X)は、前記サイドカバー(46)の前記下縁(46b)と前記後縁(46c)との変曲点(46X)の下方に配置されていることを特徴とする鞍乗り型車両のステッププレート形状。 - 前記ステッププレート(24)は、前記足載せ部(62b)の車体前後方向の長さ中央に対し、前記ヒンジ軸(61)の車体前後方向の長さ中央が後方にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
- 前記ステッププレート(24)は、使用時の平面視で、前記足載せ部(62b)の前記外斜辺(62F)が、車体前後方向長さの中心よりも前方から車幅方向内側に向かって後退していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
- 前記ステッププレート(24)は、同乗者用であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
- 前記ステッププレート(24)は、エンジン(16)の後部を支持するピボットプレート(21)の後方に配置され、前記ピボットプレート(21)により後輪(14)を支持するスイングアーム(15)の前端が揺動可能に支持され、前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前記ステッププレート(24)の前記前斜辺(62H)は、側面視で前記ピボットプレート(21)の前上がりの上縁(21a)に沿って延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
- 前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前上がりの前記外斜辺(62F)及び前記前斜辺(62H)を備えることで、前記ステッププレート(24)の全体として前上がりの外形となることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
- 前記ステッププレート(24)が格納された状態では、前記外斜辺(62F)及び前記前斜辺(62H)が、前記サイドカバー(46)の前上がりの上縁(46a)に沿っていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のステッププレート形状。
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