JPS6017428Y2 - 自動二輪車等のピリオンステツプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車、自動三輪車等特に前後輪間に配設
されるステップフロアの前方にレッグシールドを、後方
にエンジンを収納するリアボディを有する所謂、スクー
タ型式の車両のピリオンステップ装置に関するものであ
る。

自動二輪車、自動三輪車等においては、操縦者の後部に
乗る搭乗者の足を乗せるために、ピリオンステップが折
畳み可能に備えられているが、従来はこのステップはバ
ータイプのものであった。

本考案はこの点に鑑み考案されたもので、ピリオンステ
ップを板状体に形成するとともに、前記リアボディ外側
面に前記ピリオンステップを収納する収納用凹部を形成
し、前記ピリオンステップを折畳んだ際にリアボディ外
側面と面一になるようにしたことを特徴とし、その目的
とするところは、踏面を平面にして幅広の足載部を形成
するとともに収納時においてはリアカバー外側面に沿っ
て折畳まれて、車両の外観が良好となるピリオンステッ
プ装置を提供するものである。

以下図示の実施例に基づいて説明する。

先ず第１図乃至第４図に示す一実施例について説明する
と、１はスクータタイプの自動二輪車であって、前後輪
２，３間に配設されたステップフロア４の前方にレッグ
シールド５を、後方にエンジン６を収納するリアボディ
７を有している。

レッグシールド５の後方の両側下部の車体フレーム８に
はピリオンステップ９が折畳み可能に備えられている。

ピリオンステップ９は基板９ａの上部に、上面に滑り止
めを施したラバーステップ９ｂを接着固定するとともに
、下部に裏板９ｃをボルト１０゜１１とナツト１２，１
３とにより締結固定して板状体に形威する。

ボルト１０は裏板９Ｃに固着されてもので、基板９ａの
ヒンジ側を下方より貫通してナツト１２を螺合するもの
であり、ボルト１１は基板９ａに固着されたもので、裏
板９Ｃを上方より貫通してナツト１３を螺合するもので
ある。

またラバーステップ９ｂの下面の突起９ｄを基板９ａの
孔９ｅに挿通させることによって位置決めを行なってい
る。

このように構成されたピリオンステップ９はヒンジ部を
コ字型のブラケット１４にピン１５で回動可能に支持さ
れ、該ブラケット１４はピリオンステップ９とブラケッ
ト１４との間に介在したステップ係止用スプリング１６
と共にボルト１７により車体フレーム８に固設される。

この場合にピリオンステップ９は使用時（傾斜時）には
ヒンジ部端縁の当接部９ｆが車体フレーム８に当接して
これ以上下方に回動することを防止するとともに、ヒン
ジ部端縁に形威された係止凹部９ｇにステップ係止用ス
プリング１６を係合してピリオンステップ９を使用位置
に係止させる。

この時ピリオンステップ９の外縁側が高くなるように水
平線りより角度θ１を設けて踏面へのフィツト感を良好
にするとともに、折畳み側への揺動を容易にしている。

また収納時にはラバーステップの上面がリアボディ７の
外側面に沿い面一となるように折畳まれ、ヒンジ部上部
の係止部９ｈにステップ係止用スプリング１６を係合し
てピリオンステップ９を収納位置に係止させる。

こめ収納された際にリアボディ７に設けたサイドプロテ
クタ１８の厚みとピリオンステップ９の厚みと同等にす
ると、車体と一体観を出すことができる。

またこの場合に、第５図に示すようにリアボディに収納
用凹部１９を形威しても同様である。

更に裏板９Ｃの色をリアボディの色と同様に着色すれば
同様に一体観を有することができる。

ブラケット１４とボルト１７で車体フレーム８に固定し
た際に、ピリオンステップ９は傾倒時にその前縁９１側
が内縁側より外縁側に向って後縁９ｊ側に漸近するよう
に１５°〜３０°位の角度θ２を設けるとともに、傾倒
時に前縁９１が後縁９ｊより高くなるように傾斜角度θ
３を設けることによって踏面へのフィツト性および折畳
み側への揺動操作を更に良好にしている。

本考案は以上のように、ピリオンステップを板状体とす
ることによって幅広の足載部が得られるとともに、リア
ボディ外側面にピリオンステップを収納する収納用凹部
を形威し、ピリオンステップを折畳んだ際にリアボディ
外側面と面一になるようにしたから、車体との一体観が
得られ、しかも車体との間に空間がなくなって踏面又は
車輪のまき上げによる泥水等は車体によって遮られ、足
が汚れることはない。

また収納用凹部は板状のピリオンステップを収め得る幅
広スペースであるため、ピリオンステップ傾倒時の足載
せ幅方向の空間が十分に確保でき、かつピリオンステッ
プの外方への突出量がより少なくてすみ、車体の全幅の
縮小化を図ることができ、それによって車体の取回し性
の向上も図ることができる等の効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図はスクータタ
イプの自動二輪車の正面図、第２図は同じく平面図、第
３図はピリオンステップ装置の分解斜視図、第４図は同
じく断面図、第５図はピリオンステップの取付部の別の
実施例を示す図である。 ２・・・・・・前輪、３・・・・・・後輪、４・・・・
・・ステップフロア、５・・・・・・レッグシールド、
６・・・・・・エンジン、７・・・・・・リアボディ、
８・・・・・・車体フレーム、９・・・・・ゼリオンス
テップ、９ａ・・・・・・基板、９ｂ・・・・・・ラバ
ーステップ、９Ｃ・・・・・・裏板、１４・・・・・・
ブラケット、１５・・・・・ピン、１６・・・・・・ス
テップ係止用スプリング、１９・・・・・・収納用凹部
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 前後輪間に配設されるステップフロアの前方にレッ
   グシールドを、後方にエンジンを収納するリアボディを
   夫々有し、かつステップフロア後側部にピリオンステッ
   プを折畳み可能に備えた車両において、前記ピリオンス
   テップを板状体に形威するとともに、前記リアボディ外
   側面に前記ピリオンステップを収納する収納用凹部を形
   威し、前記ピリオンステップを折畳んだ際に前記リアボ
   ディ外側面と面一になるようにしたことを特徴とする自
   動二輪車のピリオンステップ装置。 ２ 前記ピリオンステップは、傾倒時にその外縁を水平
   線よりも所定角度（θ１）高くなるように設定したこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動
   二輪車のピリオンステップ装置。 ３ 前記ピリオンステップは、傾倒時にその前縁側が内
   縁側より外縁側に向って後縁側に漸近するように所定角
   度（θ２）設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項又は第２項記載の自動二輪車のピリオンステ
   ップ装置。